自ら健康に、水から健康に。合言葉は「はやめに、こまめに」
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(最終日 決勝戦)
☆☆ 10:00~ 関 東 一-京都 国際
📝関東第一VS京都国際の決勝は低反発バットの時代を象徴する対戦…前智弁和歌山監督の高嶋仁氏が占う
https://news.yahoo.co.jp/articles/b34b77ee8b0d8e420cf8e8e71f3d0435d3644113
第106回全国高校野球選手権大会の決勝は23日午前10時に試合開始。決勝史上初となる東京勢と京都勢による“新旧都対決”となる。甲子園で歴代2位の通算68勝を誇る前智弁和歌山監督の高嶋仁氏(78)が決勝を占った。
投手が良く、似たチームの対戦になりました。京都国際が、やや有利でしょうか。打線はしぶとく、単打できっちり得点を挙げます。左投手でも右投手でも、攻略法を練習してきているように映ります。
今大会で犠打は京都国際が5試合で17、関東第一は4試合で12。甲子園では「一つでも先の塁に」というのが鉄則です。失策は、ともに各試合1以下です。今春から低反発バットが導入され、芯で捉える技術は上がるでしょうが、派手な打撃戦はもう見られないでしょう。守備が堅く、バントをしっかり決める。両校は、新基準バットの時代に必要な細かい野球ができています。
京都国際の西村君は度胸がいい。思い切って、右打者の内角を突ける。だから、外角のチェンジアップが生きる。左投手は左であるだけで「球種が1つ増える」と言われるほど、対応が難しい。
関東第一の坂井君も、今大会は無失点と好調です。エースを試合途中から投入することで、チームにリズムを生んでいます。捕手の熊谷君は捕ってからすぐ投手に返球して、打者に考える余地を与えていません。
両監督は継投が早い。四球と失策を含めて、投手交代のタイミングが勝敗を分けるでしょう。
☟PL学園の現在 硬式野球部に続き軟式も今夏に休部、高校の入学者はわずか9人 教団名物「花火大会」もなくなり「機関紙」も休刊へ もはや「風前の灯火」
https://news.yahoo.co.jp/articles/82fa8d1be4b30fc004d33bfcbdca724059e86c83?page=1
「PL」が壊滅状態だ。学校法人であるPL学園では2016年に活動を休止した硬式野球部に続き、軟式野球部も3人の3年生部員(1人の女子部員を含む)しかおらず、連合チームで出場した今年の夏をもって休部になることが決まった。だが、PLをめぐって「なくなったもの」は野球部だけにとどまらないという──。
PL学園の硬式野球部は、学園母体である宗教法人パーフェクトリバティー教団(PL教団)の2代教祖だった御木徳近氏の肝いりで強化が始まり、「学力は東大、野球は甲子園」というキャッチフレーズを校内に掲げて、全国にある教会のネットワークを駆使して情報を集めて声をかけていった。
その結果、PLで野球をやりたいという有望な球児が、わざわざPL教に入信してまで(PL学園に入学するためには両親も含めて入信する必要がある)、全国から大阪府富田林市に集まり、同校は春夏あわせて7度の全国制覇を誇る超名門に。KKコンビ(桑田真澄、清原和博)をはじめ、同校を卒業後、プロ野球選手となったOBは82人にのぼる。
しかし、教団の広告塔を担っていた硬式野球部は、2000年代以降に起きた相次ぐ不祥事の影響もあって、2016年には活動を休止し、翌年には高野連から脱退した。
その一方、硬式とまったく同じユニフォームを身に纏って戦う軟式野球部には、1学年20人という硬式に入れなかった生徒や、PL学園中学から軟式野球をやっていた信者の2世などの受け皿として存在した。軟式野球部もこれまで11度にわたって夏の大阪大会を制し、2001年には全国制覇も遂げている。
もともと信者ではなかった生徒が中心となる硬式とは違い、軟式には信仰心のあつい生徒が集まっていた。それゆえ、教団および学園内では重宝され、教団の機関紙である「芸生新聞」では2016年夏、テレビや新聞が大きく報じた硬式野球部のラストゲームを中面で小さく扱い、軟式野球部が夏の大会の開会式に参加したことを一面で大きく紹介していた。
だが、今夏をもって、その軟式野球部までなくなってしまうというのだ。今年度の高校の入学者がわずか9人という状況では、活動休止も仕方ないのかもしれない。
PLランド、PL短大、そしてPL花火大会も「消滅」
PL教団の最盛期は、KKコンビが入学した1983年だろう。信者数は公称で261万人に上っていた。しかし、同年に御木徳近氏が死去すると、求心力を失った教団の信者数は減少の一途をたどり、2代の遺物がことごとく消滅していく。
たとえば、聖地内にあった遊園地の「PLランド」だ。1957年に開業した遊園地も、1989年には閉鎖に。また1974年に開校したPL短大は2000年に廃校となった。
また大阪における夏の風物詩で、かつては12万発も打ち上げたPL花火大会(正式名称を教祖祭PL花火芸術という)もコロナ禍前の2019年を最後に開催されていない。
近鉄喜志駅と富田林駅にまたがる広大な聖地にかつては1万本の桜が植えられており、春には聖地を桃色に染めていた。しかし、その桜の木も伐採が進んだ。その理由は信者に知らされていない。さらに、聖地内の池や谷が残土で埋められていることにも信者は心を痛めている。信者が心のより所にする聖地が、産業廃棄物という不浄なもので埋められていくのだ。支持を得られるはずがない。2代教祖の時代から信仰する信者が話す。
「教団の運営が行き詰まっているからこそ、聖地を産業廃棄物で埋めて運営費に充てていると思われます。花火大会の中止も、表向きはコロナ禍が理由でしたが、もはや花火大会を開催する余裕すらなく、花火大会を中止にする口実としてコロナ禍は渡りに舟だったでしょう」
教団では2020年12月に3代教祖であった御木貴日止氏が63歳の若さで死去し、以降は教祖不在という、リーダー不在の状況が続いている。PL教における信仰の対象は宇宙全体を指す「大現霊(みおやおおかみ、だいげんれい)」という神だが、その代理として現世にいるはずの教祖なくして、宗教団体としての存在意義などあるのだろうか。2代教祖の娘にあたる人物が、教団内の実権を握る3代教祖夫人・美智代氏の退陣を迫るような動きもあるとはいえ、お家騒動が続く状況に信者の心は完全に離れている。
“機関紙”の発行も停止!?
そして、教団の機関紙である「芸生新聞」も年内をもって休刊になるということが新日本宗教団体連合で噂になっているという。教団としての活動を信者に報告する機関紙を止めるということは、もはや宗教団体としての活動を続けるつもりもないということではないか。そこで、芸生新聞を発行する芸術生活社に連絡を入れた。
「まだ正式に決まったことではないので、返事はしかねなるんですが……そういうことも検討しているというような感じでございます。(休刊の時期は)来年度以降だと思います」
担当者によると、芸生新聞は昭和37年の創刊で、現在の公称部数は10万部だという。しかし、10年ほど前に筆者が芸生新聞に携わっていた人物を取材した時でさえ、既に発行部数は7万部程度だったと証言していたことから、教会の統廃合などが進んだ現在はもっと少ないと予想される。休刊も、やはり美智代未亡人の意向なのだろうか。
「お答えしかねます。われわれは粛々と発行を続けていくだけであります」
教祖は不在。機関紙は休刊。国民に愛された野球部も花火大会ももう存在しない。PLの灯が間もなく消えようとしている。
📝93年ぶり8強入り、大社の躍進生んだ石飛文太監督とは? 以前は管理野球、今は選手と一緒に泥まみれ
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d80b8a88907f05c0c3dacc9c51446906c062966
第106回全国高校野球選手権大会で、報徳学園(兵庫)など有力校を破って93年ぶりとなる8強入りを果たした大社。躍進の背景には、選手たちと共に汗を流して練習し、対話を深めた石飛文太監督(42)の指導があった。
2020年8月に監督就任。当時は試合でのサインや練習メニューを細かく指示する「管理野球」だった。だが、21年春は県大会の地区予選で初戦敗退。22年の夏も県大会初戦で敗れ、「監督として勝利のために何ができるのか」と苦悩した。
そんな中、立ち返ったのは選手との信頼関係を育む環境づくり。打撃練習では自ら外野に立って「いい打球だ!」と球を受けた。昭和の日に始めたことにちなむ、雨の日に行われる「昭和デー」と呼ばれる守備練習では、選手と共にノックを受けて泥にまみれた。
選手との信頼関係がはっきり表れたのは、3回戦の早実(西東京)戦。延長にもつれ込んだ十一回、石飛監督は「ここで決められるやつは手を挙げろ」とベンチに問いかけた。挙手した2年の安松大希選手を代打に起用。島根大会を含めて一度も出場がなかったが、三塁線への完璧なバントを決め、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
自ら掲げた8強以上という目標を成し遂げた大社ナイン。石飛監督は「目標達成には何が足りなくて何が必要か、選手たちに常に問い続けてきたことが結果につながった」と振り返った。
☝甲子園の宿舎舞台裏映像が「めちゃくちゃ感動」と話題 敗退の大社を東海大相模が出迎え「褒め合える関係最高」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f83f045475acf931b4458b869f59aab64121ac4
ABCテレビ『熱闘甲子園』の公式TikTokアカウントが22日までに更新され、準々決勝で敗退した大社(島根)と東海大相模(神奈川)の舞台裏映像が公開された。
ともに準々決勝で敗退した。93年ぶりベスト8入りの大社は今大会でアルプススタンドの“爆音”声援が話題になっていたが、神村学園に敗戦。一方のプロ多数輩出の東海大相模は強豪校として期待されていたが、関東一(東東京)に敗れ準々決勝で姿を消すことになった。
敗戦した大社が宿舎に向かうと出迎えていたのは東海大相模のメンバーたち。同じ宿舎で過ごしていたといい、帰ってきた大社にハイタッチ。「ナイス」などとエールを送っていた。
2校はその後、部員同士で写真撮影。同じ宿舎同士で絆が芽生えていた。「こうやってお互い褒め合える関係最高だな~」「めちゃくちゃ感動します」「友情はぐくんどる」「高校生っていいな」「良い交流。涙が出ます」などのコメントが寄せられている。
📝甲子園で安打を放った4選手が教える「低反発バット対策」…スカウトは《選手を評価しづらい》と嘆き
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359327
「バットの形そのものが変わるわけじゃない」
今春から導入された低反発バットが甲子園で“猛威”を振るっている。
大会12日目の19日、関東第一(東東京)の高橋(3年)が打ったソロが、今大会7号。金属バット導入以降、過去最少だった1974年の11本をさらに下回る“勢い”である。
19日時点で、夏に優勝経験のある強豪校は全滅。彼らの強力打線が「飛ばないバット」で封じられている面もあるだろう。
健大高崎(群馬)の青柳監督は「今のバットはパワーも必要。パワーがないと振り回される」と言えば、早実(西東京)の和泉監督はむしろ「本来、打撃は選手自身の体に合わせたものでなければいけない。今回は自身の打撃を見つめ直す良い機会」と語るなど、指導者によっても考え方がさまざまな低反発バット。実際、このバットを使う甲子園でヒットを打った選手たちはどんな対策を取ってきたのか。
掛川西(静岡)の佐藤駿斗(2年)が言う。「長打が出にくいけど、芯に当たれば飛ぶ。僕は長打を打つタイプじゃないし、もともと低い打球を打つようにやってきました。最初は従来の金属バットよりも細くて違和感があったけど、バットの形そのものが変わるわけじゃないんで」
同じく掛川西の鈴木脩平(2年)は「うちは日本で一番早く、低反発バットを導入したらしいですよ」と、こう続ける。
「打球が飛ばないから低い打球を打つのがカギ。長打は狙わず、低く低くと意識しています。去年の秋季大会の最初の頃は全然打てなかったけど、冬に振り込んで、春あたりから慣れてきました」
93年ぶりにベスト8に進出した大社(島根)の下条心之介(3年)は監督やコーチから「長打は狙わなくていい」と指導されていたという。
「打撃練習の時から『フライは上げるな』と言われていました。秋季大会ではなかなか強い打球が打てませんでしたが、冬に1日1000本のティー打撃をして、振る力が強くなりました」
頭を抱えるプロのスカウト
捕手目線で語るのは、鶴岡東(山形)の億田知輝(3年)だ。
「とにかく強いゴロを打ちやすそうなコース、主に外角低めには構えないようにしていました。高めはつり球と割り切っていましたね。中途半端なコースだと、低反発バットでも飛ばされるので」
創成館(長崎)の中村部長は「うちは元々大きいのを打てる選手がいないので、チームとしての対策はそれほどしてません。ただ、バントやエンドランなどを重視してきた」と話す。
とにかく「低く強いゴロを打つ」というのが、多くの選手の共通認識。高校野球の打撃が大きく変わろうとする中、頭を抱えているのがプロのスカウトたちだ。セのあるスカウトは「選手の評価を判断しづらい」と、こう続ける。
「低いゴロの打球ばかりだと、選手のパワーを測りにくい。低反発バットだから多少は差し引いて見ても、『本来はどれだけ飛ばせるのか』という部分は試合だけじゃ分析できない。それこそ、普段の練習からチェックしないと正当な評価を下せません。投手にしても長打を打たれずに抑えれば評価は上がるが、それが純粋な実力なのか、低反発バットの恩恵が大きいのか、判断するのは非常に難しい。しかも、一発ドカンと食らえば、我々としても評価を下げざるを得ない。いずれにせよ、投打ともに試合以上に練習でのチェックが重視されるでしょう」
低反発バットが高校野球の分水嶺であることは間違いなさそうだ。
☆☆ 10:00~ 関 東 一-京都 国際
📝関東第一VS京都国際の決勝は低反発バットの時代を象徴する対戦…前智弁和歌山監督の高嶋仁氏が占う
https://news.yahoo.co.jp/articles/b34b77ee8b0d8e420cf8e8e71f3d0435d3644113
第106回全国高校野球選手権大会の決勝は23日午前10時に試合開始。決勝史上初となる東京勢と京都勢による“新旧都対決”となる。甲子園で歴代2位の通算68勝を誇る前智弁和歌山監督の高嶋仁氏(78)が決勝を占った。
投手が良く、似たチームの対戦になりました。京都国際が、やや有利でしょうか。打線はしぶとく、単打できっちり得点を挙げます。左投手でも右投手でも、攻略法を練習してきているように映ります。
今大会で犠打は京都国際が5試合で17、関東第一は4試合で12。甲子園では「一つでも先の塁に」というのが鉄則です。失策は、ともに各試合1以下です。今春から低反発バットが導入され、芯で捉える技術は上がるでしょうが、派手な打撃戦はもう見られないでしょう。守備が堅く、バントをしっかり決める。両校は、新基準バットの時代に必要な細かい野球ができています。
京都国際の西村君は度胸がいい。思い切って、右打者の内角を突ける。だから、外角のチェンジアップが生きる。左投手は左であるだけで「球種が1つ増える」と言われるほど、対応が難しい。
関東第一の坂井君も、今大会は無失点と好調です。エースを試合途中から投入することで、チームにリズムを生んでいます。捕手の熊谷君は捕ってからすぐ投手に返球して、打者に考える余地を与えていません。
両監督は継投が早い。四球と失策を含めて、投手交代のタイミングが勝敗を分けるでしょう。
☟PL学園の現在 硬式野球部に続き軟式も今夏に休部、高校の入学者はわずか9人 教団名物「花火大会」もなくなり「機関紙」も休刊へ もはや「風前の灯火」
https://news.yahoo.co.jp/articles/82fa8d1be4b30fc004d33bfcbdca724059e86c83?page=1
「PL」が壊滅状態だ。学校法人であるPL学園では2016年に活動を休止した硬式野球部に続き、軟式野球部も3人の3年生部員(1人の女子部員を含む)しかおらず、連合チームで出場した今年の夏をもって休部になることが決まった。だが、PLをめぐって「なくなったもの」は野球部だけにとどまらないという──。
PL学園の硬式野球部は、学園母体である宗教法人パーフェクトリバティー教団(PL教団)の2代教祖だった御木徳近氏の肝いりで強化が始まり、「学力は東大、野球は甲子園」というキャッチフレーズを校内に掲げて、全国にある教会のネットワークを駆使して情報を集めて声をかけていった。
その結果、PLで野球をやりたいという有望な球児が、わざわざPL教に入信してまで(PL学園に入学するためには両親も含めて入信する必要がある)、全国から大阪府富田林市に集まり、同校は春夏あわせて7度の全国制覇を誇る超名門に。KKコンビ(桑田真澄、清原和博)をはじめ、同校を卒業後、プロ野球選手となったOBは82人にのぼる。
しかし、教団の広告塔を担っていた硬式野球部は、2000年代以降に起きた相次ぐ不祥事の影響もあって、2016年には活動を休止し、翌年には高野連から脱退した。
その一方、硬式とまったく同じユニフォームを身に纏って戦う軟式野球部には、1学年20人という硬式に入れなかった生徒や、PL学園中学から軟式野球をやっていた信者の2世などの受け皿として存在した。軟式野球部もこれまで11度にわたって夏の大阪大会を制し、2001年には全国制覇も遂げている。
もともと信者ではなかった生徒が中心となる硬式とは違い、軟式には信仰心のあつい生徒が集まっていた。それゆえ、教団および学園内では重宝され、教団の機関紙である「芸生新聞」では2016年夏、テレビや新聞が大きく報じた硬式野球部のラストゲームを中面で小さく扱い、軟式野球部が夏の大会の開会式に参加したことを一面で大きく紹介していた。
だが、今夏をもって、その軟式野球部までなくなってしまうというのだ。今年度の高校の入学者がわずか9人という状況では、活動休止も仕方ないのかもしれない。
PLランド、PL短大、そしてPL花火大会も「消滅」
PL教団の最盛期は、KKコンビが入学した1983年だろう。信者数は公称で261万人に上っていた。しかし、同年に御木徳近氏が死去すると、求心力を失った教団の信者数は減少の一途をたどり、2代の遺物がことごとく消滅していく。
たとえば、聖地内にあった遊園地の「PLランド」だ。1957年に開業した遊園地も、1989年には閉鎖に。また1974年に開校したPL短大は2000年に廃校となった。
また大阪における夏の風物詩で、かつては12万発も打ち上げたPL花火大会(正式名称を教祖祭PL花火芸術という)もコロナ禍前の2019年を最後に開催されていない。
近鉄喜志駅と富田林駅にまたがる広大な聖地にかつては1万本の桜が植えられており、春には聖地を桃色に染めていた。しかし、その桜の木も伐採が進んだ。その理由は信者に知らされていない。さらに、聖地内の池や谷が残土で埋められていることにも信者は心を痛めている。信者が心のより所にする聖地が、産業廃棄物という不浄なもので埋められていくのだ。支持を得られるはずがない。2代教祖の時代から信仰する信者が話す。
「教団の運営が行き詰まっているからこそ、聖地を産業廃棄物で埋めて運営費に充てていると思われます。花火大会の中止も、表向きはコロナ禍が理由でしたが、もはや花火大会を開催する余裕すらなく、花火大会を中止にする口実としてコロナ禍は渡りに舟だったでしょう」
教団では2020年12月に3代教祖であった御木貴日止氏が63歳の若さで死去し、以降は教祖不在という、リーダー不在の状況が続いている。PL教における信仰の対象は宇宙全体を指す「大現霊(みおやおおかみ、だいげんれい)」という神だが、その代理として現世にいるはずの教祖なくして、宗教団体としての存在意義などあるのだろうか。2代教祖の娘にあたる人物が、教団内の実権を握る3代教祖夫人・美智代氏の退陣を迫るような動きもあるとはいえ、お家騒動が続く状況に信者の心は完全に離れている。
“機関紙”の発行も停止!?
そして、教団の機関紙である「芸生新聞」も年内をもって休刊になるということが新日本宗教団体連合で噂になっているという。教団としての活動を信者に報告する機関紙を止めるということは、もはや宗教団体としての活動を続けるつもりもないということではないか。そこで、芸生新聞を発行する芸術生活社に連絡を入れた。
「まだ正式に決まったことではないので、返事はしかねなるんですが……そういうことも検討しているというような感じでございます。(休刊の時期は)来年度以降だと思います」
担当者によると、芸生新聞は昭和37年の創刊で、現在の公称部数は10万部だという。しかし、10年ほど前に筆者が芸生新聞に携わっていた人物を取材した時でさえ、既に発行部数は7万部程度だったと証言していたことから、教会の統廃合などが進んだ現在はもっと少ないと予想される。休刊も、やはり美智代未亡人の意向なのだろうか。
「お答えしかねます。われわれは粛々と発行を続けていくだけであります」
教祖は不在。機関紙は休刊。国民に愛された野球部も花火大会ももう存在しない。PLの灯が間もなく消えようとしている。
📝93年ぶり8強入り、大社の躍進生んだ石飛文太監督とは? 以前は管理野球、今は選手と一緒に泥まみれ
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d80b8a88907f05c0c3dacc9c51446906c062966
第106回全国高校野球選手権大会で、報徳学園(兵庫)など有力校を破って93年ぶりとなる8強入りを果たした大社。躍進の背景には、選手たちと共に汗を流して練習し、対話を深めた石飛文太監督(42)の指導があった。
2020年8月に監督就任。当時は試合でのサインや練習メニューを細かく指示する「管理野球」だった。だが、21年春は県大会の地区予選で初戦敗退。22年の夏も県大会初戦で敗れ、「監督として勝利のために何ができるのか」と苦悩した。
そんな中、立ち返ったのは選手との信頼関係を育む環境づくり。打撃練習では自ら外野に立って「いい打球だ!」と球を受けた。昭和の日に始めたことにちなむ、雨の日に行われる「昭和デー」と呼ばれる守備練習では、選手と共にノックを受けて泥にまみれた。
選手との信頼関係がはっきり表れたのは、3回戦の早実(西東京)戦。延長にもつれ込んだ十一回、石飛監督は「ここで決められるやつは手を挙げろ」とベンチに問いかけた。挙手した2年の安松大希選手を代打に起用。島根大会を含めて一度も出場がなかったが、三塁線への完璧なバントを決め、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
自ら掲げた8強以上という目標を成し遂げた大社ナイン。石飛監督は「目標達成には何が足りなくて何が必要か、選手たちに常に問い続けてきたことが結果につながった」と振り返った。
☝甲子園の宿舎舞台裏映像が「めちゃくちゃ感動」と話題 敗退の大社を東海大相模が出迎え「褒め合える関係最高」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f83f045475acf931b4458b869f59aab64121ac4
ABCテレビ『熱闘甲子園』の公式TikTokアカウントが22日までに更新され、準々決勝で敗退した大社(島根)と東海大相模(神奈川)の舞台裏映像が公開された。
ともに準々決勝で敗退した。93年ぶりベスト8入りの大社は今大会でアルプススタンドの“爆音”声援が話題になっていたが、神村学園に敗戦。一方のプロ多数輩出の東海大相模は強豪校として期待されていたが、関東一(東東京)に敗れ準々決勝で姿を消すことになった。
敗戦した大社が宿舎に向かうと出迎えていたのは東海大相模のメンバーたち。同じ宿舎で過ごしていたといい、帰ってきた大社にハイタッチ。「ナイス」などとエールを送っていた。
2校はその後、部員同士で写真撮影。同じ宿舎同士で絆が芽生えていた。「こうやってお互い褒め合える関係最高だな~」「めちゃくちゃ感動します」「友情はぐくんどる」「高校生っていいな」「良い交流。涙が出ます」などのコメントが寄せられている。
📝甲子園で安打を放った4選手が教える「低反発バット対策」…スカウトは《選手を評価しづらい》と嘆き
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359327
「バットの形そのものが変わるわけじゃない」
今春から導入された低反発バットが甲子園で“猛威”を振るっている。
大会12日目の19日、関東第一(東東京)の高橋(3年)が打ったソロが、今大会7号。金属バット導入以降、過去最少だった1974年の11本をさらに下回る“勢い”である。
19日時点で、夏に優勝経験のある強豪校は全滅。彼らの強力打線が「飛ばないバット」で封じられている面もあるだろう。
健大高崎(群馬)の青柳監督は「今のバットはパワーも必要。パワーがないと振り回される」と言えば、早実(西東京)の和泉監督はむしろ「本来、打撃は選手自身の体に合わせたものでなければいけない。今回は自身の打撃を見つめ直す良い機会」と語るなど、指導者によっても考え方がさまざまな低反発バット。実際、このバットを使う甲子園でヒットを打った選手たちはどんな対策を取ってきたのか。
掛川西(静岡)の佐藤駿斗(2年)が言う。「長打が出にくいけど、芯に当たれば飛ぶ。僕は長打を打つタイプじゃないし、もともと低い打球を打つようにやってきました。最初は従来の金属バットよりも細くて違和感があったけど、バットの形そのものが変わるわけじゃないんで」
同じく掛川西の鈴木脩平(2年)は「うちは日本で一番早く、低反発バットを導入したらしいですよ」と、こう続ける。
「打球が飛ばないから低い打球を打つのがカギ。長打は狙わず、低く低くと意識しています。去年の秋季大会の最初の頃は全然打てなかったけど、冬に振り込んで、春あたりから慣れてきました」
93年ぶりにベスト8に進出した大社(島根)の下条心之介(3年)は監督やコーチから「長打は狙わなくていい」と指導されていたという。
「打撃練習の時から『フライは上げるな』と言われていました。秋季大会ではなかなか強い打球が打てませんでしたが、冬に1日1000本のティー打撃をして、振る力が強くなりました」
頭を抱えるプロのスカウト
捕手目線で語るのは、鶴岡東(山形)の億田知輝(3年)だ。
「とにかく強いゴロを打ちやすそうなコース、主に外角低めには構えないようにしていました。高めはつり球と割り切っていましたね。中途半端なコースだと、低反発バットでも飛ばされるので」
創成館(長崎)の中村部長は「うちは元々大きいのを打てる選手がいないので、チームとしての対策はそれほどしてません。ただ、バントやエンドランなどを重視してきた」と話す。
とにかく「低く強いゴロを打つ」というのが、多くの選手の共通認識。高校野球の打撃が大きく変わろうとする中、頭を抱えているのがプロのスカウトたちだ。セのあるスカウトは「選手の評価を判断しづらい」と、こう続ける。
「低いゴロの打球ばかりだと、選手のパワーを測りにくい。低反発バットだから多少は差し引いて見ても、『本来はどれだけ飛ばせるのか』という部分は試合だけじゃ分析できない。それこそ、普段の練習からチェックしないと正当な評価を下せません。投手にしても長打を打たれずに抑えれば評価は上がるが、それが純粋な実力なのか、低反発バットの恩恵が大きいのか、判断するのは非常に難しい。しかも、一発ドカンと食らえば、我々としても評価を下げざるを得ない。いずれにせよ、投打ともに試合以上に練習でのチェックが重視されるでしょう」
低反発バットが高校野球の分水嶺であることは間違いなさそうだ。
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(準決勝)
13日目第1試合 神村学園(鹿児島)-関東一(東東京) 8:01~9:57
一二三四五六七八九十計HE
神村学園000100000 182
関 東 一00000020X 230
13日目第2試合 京都国際(京都)-青森山田(青森) 10:30~12:14
一二三四五六七八九十計HE
京都国際000003000 361
青森山田200000000 250
⚾今日の和歌山大会新人戦試合結果(3日目 1回戦 紀三井寺球場)
田 辺7-0熊 野(7回)・和 智 弁9xー2粉 河(7回)
📝低反発バット導入を象徴する今大会、決勝は先取点がカギ 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec6cbfc0a69bbf43b1ed72c08083a9a7b43f7857(21日、第106回全国高校野球選手権大会準決勝 神村学園1ー2関東第一、京都国際3ー2青森山田)
準決勝まで本塁打は7本ですか。低反発になる前の基準のバットだったら、スタンドに入っただろうという打球は何本も見ました。どこの監督さんに聞いても「打ち上げると打球が失速する」と言います。本塁打になった打球も、フライではなくライナー性が多かったと思います。
対策としては、バットを内側から出し、芯で球をつかまえる。そして低く強い打球を打つ。単打でつなぐ京都国際の打撃のように。
僕が監督をしていたころ、練習では竹製のバットを使っていました。金属製を使うのは試合だけ。竹バットは芯で打たないと飛ばないし、手が痛いんです。正しい技術が身につきます。
バントや走塁、堅い守り。高校野球も昔の木製バット時代のような「スモールベースボール」に戻るかもしれません。僕が監督時代に言っていた「点を取られても本塁打で取り返せ」という野球では勝てなくなるでしょうね。
これまでも選手たちは、金属製バットの重量制限が変わるなど打撃性能を抑制するルール変更に対応してきました。智弁和歌山でも筋力トレーニングや徹底した振り込みで克服しました。2、3年たてば各校とも低反発バットに対応するでしょう。それでも、一大会40発、50発ということはないと思います。選手の将来を考えても、大学や社会人、国際大会で木製を使うわけですから、いい方向に向かっていると思います。
低反発バット導入を象徴するように、関東第一、京都国際とともに投手力のいいチームが勝ち上がりました。
関東第一は接戦に強い。熊谷俊乃介捕手が要です。球を受けたらすぐに投手に返し、打者に考える間を与えない。守備にも好リズムを呼んでいます。
京都国際は中崎琉生、西村一毅の両左腕。特に2年生の西村投手が好調です。2、3点の接戦が予想されるだけに、どちらが先取点を取るか。継投などベンチの采配にも注目です。
📝国民スポーツ大会の出場8校に大社や小松大谷が選出 東海大相模は8強も補欠校
https://news.yahoo.co.jp/articles/80a6f028be10c046337e96109f381a29b2bfa000
日本高野連は21日、10月6日から9日まで開催される第78回国民スポーツ大会(旧国体)高校野球硬式の部の出場校8校と補欠2校を発表した。
出場校には決勝進出を決めた関東第一(東東京)や京都国際、ベスト4の青森山田や神村学園(鹿児島)も名前を連ねた。
さらにはエース・馬庭(3年)を擁し93年ぶりのベスト8進出を決めた大社(島根)や、大阪桐蔭など強豪校を次々と撃破した小松大谷(石川)も選出された。
一方でベスト8ながら東海大相模(神奈川)、智弁学園(奈良)は補欠校に。同じくベスト8の滋賀学園は選ばれなかった。
【出場校】
青森山田(青森)
関東第一(東東京)
小松大谷(石川)
京都国際(京都)
大社(島根)
明徳義塾(高知)
神村学園(鹿児島)
有田工(佐賀・開催地)
【補欠校】
東海大相模(神奈川)
智弁学園(奈良)
👣逆転で惜敗の青森山田 元監督の渋谷良弥さん「胸を張って」 全国高校野球選手権準決勝
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e30a2d8beaf51e72870c80c5baa1e078b5d7491
第106回全国高校野球選手権大会第13日の21日、青森県代表の青森山田は、京都国際(京都)に2-3で逆転負けを喫し、春夏通じて初の決勝進出はならなかった。それでも、スタンドの大応援団からは健闘をねぎらう盛大な拍手が送られた。
三塁側アルプス席には、監督として青森山田と日大山形を率い、甲子園に春夏計22度の出場を果たした渋谷良弥さん(77)の姿があった。青森山田が今春の選抜大会に出場した時も、この夏の甲子園も、グラウンドに近いベンチに座り、選手たちの戦いぶりを見守ってきた。
渋谷さんは主に投手陣にアドバイスしている。この日の試合に向けても、1、2点の争いになるとみて「先発の下山には五回まで1点はやっていい。2点は取られるな」と言って送り出したという。
青森山田が2点先制でスタートしたこともあり、5回を零封した下山に「100点満点」と笑顔。しかし、六回から交代した関が打たれ逆転。九回には無死で走者を出し反撃のチャンスを得たが、併殺などで3人に打ち取られゲームセット。
渋谷さんは「悔しい。でもよくやった。胸を張って帰ってきていい」と選手らの奮闘をたたえ、目頭を押さえた。
☟甲子園へ強行軍の応援団に「2024年問題」、バス代高騰で「赤字になっても生徒に応援の機会を」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b76c4389fbbab07c4783af20a3098a760672f955
直行できず乗り継ぎ必要にも
高校野球の夏の甲子園で、アルプス席の応援団が「2024年問題」に直面している。バス運転手の休憩のために乗り換えが生じたり、移動費がかさんだり。学校関係者は「安全のためにはやむを得ない」と理解を示しながらも、費用捻出に苦慮している。
4月からバスなどの運転手の時間外労働に対する規制が強化され、ドライバーの休息期間を延ばすなどの対応が必要となった。
21日に初の決勝進出を決めた関東一(東東京)の応援団は、3回戦まで0泊3日の強行軍で東京~甲子園を往復した。準々決勝以降は京都市などに宿泊、23日の決勝戦まで滞在する。準々決勝から応援する2年の大槻玲陽さん(17)は「僕たちの声が選手の後押しになればうれしい」と話した。
16日の明徳義塾(高知)との3回戦は、約700人がバスで駆けつけた。前日午後8時過ぎにバス18台で東京を出発、翌日午前5時頃に京都市周辺で別会社のバス18台に乗り換えて甲子園へ。試合を終え、バスを乗り継いで東京に着いたのは17日午前6時頃だった。
今年3月の選抜出場時は、バスは甲子園に直行した。応援団の旅程を組む三原直也教頭は「旅行会社から、2024年問題で乗り換えが必要になったと言われた」と変更の経緯を説明する。1台2人体制の運転手36人は京都市周辺にとどまり、応援団が戻るまで休憩した。
乗り換え用のバスを新たに手配した結果、東京~甲子園間の1台のグループあたりの費用は選抜時に比べ約20万円増え、1回につき約100万円になった。
生徒の負担は3回戦までは1人あたり5000円だったが、宿泊代も必要となる準々決勝以降は3万円に増額。OBらからの寄付のほか、約500万円を目標にクラウドファンディングも実施しているが、決勝進出で滞在が延びても負担額は変えないため、学校の持ち出しは増えていく形だ。
三原教頭は「甲子園は応援する側も勇気をもらう。赤字になっても、多くの生徒に応援の機会を与えたい」と話している。
💢京都国際校歌の「トンへ」表記めぐり韓国教授がNHKに抗議文「明らかに誤り」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e0ea313921078fa06a23911790c432318755d33
第106回全国高校野球選手権大会で決勝進出を果たした京都国際の快挙を韓国メディアが大きく報じている。
同校は在日朝鮮人学校として設立された経緯から韓国でも「甲子園史上初の決勝進出快挙」(ハンギョレ)、「韓国語校歌が鳴り響く! 韓国系学校が優勝挑戦」(スターニュース)、「甲子園初決勝の奇跡」(ZUM)などと盛り上がりを見せている。
しかし、そんな中でNHKで流される同校校歌の歌詞の一部を誠信女子大学のソ・ギョンドク教授が問題視した。韓国メディア「マネートゥデイ」によると「NHKは日本語字幕で固有名詞である『東海』を『東の海』に変えて放送し『韓国の学園』という歌詞も『韓日の学園』で元の意味とは違って放送した」とし、同教授が「NHKに抗議メールを送り『東海』を『東の海』と表記したのは明らかな誤りだ」と指摘したことを伝えた。
校歌の冒頭で流れる「東海」(トンヘ)は日本名の日本海を指し、日韓両国で「呼称問題」が発生しているワード。
NHKでは3年前の同校のセンバツ出場時から勝利後に流れる歌詞に「日本語訳は学校から提出されたものです」との注釈付きで「東海」を「東の海」と〝修正〟して流し、今大会も初戦から物議を醸していた。
💢強豪・京都外大西高の野球部でいじめ 「死ね」「野球やめろ」暴言も、「重大事態」も調査せず
https://news.yahoo.co.jp/articles/730f1f6e4375cdddf73b5bacb23f2f00c2443bf5
強豪として知られる京都外大西高の野球部で昨年、1年生だった男子部員が上級生部員らによるいじめで長期の不登校を経て退学していたことが関係者への取材で分かった。いじめが要因と疑われる長期欠席は、いじめ防止対策推進法が定める「重大事態」に当たるが、同高は当初はいじめ行為と認めず、法が義務付ける速やかな調査や京都府知事への報告を怠っていた。
被害生徒の保護者や代理人によると、生徒は2023年4~5月にかけて、指導係だった当時の2年生部員と1年生部員の複数人から、部室で体育座りをさせられた上で、「調子に乗るな」「死ね」「野球やめろ」などと暴言を受けたほか、罰則的な意味合いで体幹トレーニングを複数回強要されたという。
📝「試合前に100mダッシュ100本、スクワット1000回!」智弁和歌山・高嶋仁監督が課した“猛練習”の内幕…「やりすぎや、明日、体が動かへんわ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/06ca4cba8e485d530ccb372f7a14cf080321ab6e
甲子園で積み上げた勝利数は歴代2位の68勝。たった30人の集団は、なぜ聖地で勝てたのか。優勝を果たした智辯和歌山の3人の教え子たちが語るのは、“地獄の6月”と呼ばれる特訓の日々だった。
1996年の夏の甲子園は松山商と熊本工の決勝戦だった。すでに初戦で敗れ、新チームをスタートさせていた智辯和歌山の1、2年生は三塁側ベンチのすぐ上のスタンドからこの伝説のゲームを観戦した。
高嶋仁監督が20人に語りかける。「来年はここで決勝戦をやるから、ちゃんと雰囲気を味わっておけよ」
1年生の鵜瀬亮一(現・新潟医療福祉大監督)は松山商の右翼手の“奇跡のバックホーム”を目撃して、思わず立ちあがったという。まだ智辯和歌山が夏の栄冠を一度も手にしていない頃の話だ。
「高嶋先生の中で来年は全国制覇を狙えるという手応えがあって、自らバスを運転して連れてきたのだと思う」
それから学校に帰って練習した。
試合前に100mダッシュ100本、スクワット1000回
常勝高嶋野球の土台は猛練習にあり、と表面的に理解はしていたが、夏の甲子園を制した'97年と'00年の選手たちに取材を重ねると、その過酷さに驚かされた。
'97年の優勝メンバー、2年生でレフトを守った鵜瀬が振り返る。「普段の練習は14時に始まって21時まで。ノック、バッティングが2時間ずつ、とにかく時間が長かった。下宿に帰って洗濯して風呂に入るんですが、湯につかりながら眠っていました。干し忘れたユニフォームは翌日、教室に干すんです」
春の近畿大会では試合前にもかかわらず、球場周辺で走り込んだ。
「100mダッシュ100本、スクワット1000回。天理の選手に『これから試合やぞ、何やってんねん』と言われました」
決勝で、その年のセンバツ王者の天理に勝つのだった。
「やりすぎや、明日、体が動かへんわ」
夏の和歌山大会準決勝の夜も21時までバッティング練習をしたという。
「フライアウトばかりで内容が悪かった。さすがに喜多さんが怒ってました。『やりすぎや、明日、体が動かへんわ』って(笑)」
初めて進出した夏の甲子園決勝、その年の最注目左腕・平安の川口知哉を撃破。当時のチーム最高打率4割6厘を記録した。主将で捕手の中谷仁(現・智辯和歌山監督)、3番を打った喜多隆志(現・興国監督)が中心選手だった。
来年はここで決勝戦をやるから――鵜瀬は決勝の開始前、水が撒かれる内野グラウンドを眺めながら1年前の高嶋の言葉を思い出したという。
練習の山場は6月だ。'00年、2年生ながら3番を打った武内晋一(現・ヤクルト編成部)は「お金を積まれてもあの1カ月には二度と戻りたくない」という。
「1年の入部早々に、先輩たちから『6月はやばいから覚悟しておけ』と脅かされるんです。6月1日、練習直前の授業中は緊張と恐怖で変な汗が止まりませんでした」
グラウンドに行ってみると、高嶋の表情がこれまでと明らかに違っていた。
「人が変わったようにスイッチが入っている。ブスッとして怒ってるんですよ」
ノックが壮絶だった。ボールをはじくと高嶋に数m前まで呼びつけられる。
「俺のノックを捕る気、あるのか」
至近距離から飛んでくる硬球を腕で遮る。そして守備位置に戻される。エラーしてまた、呼びつけられる。その繰り返し。腕がパンパンに腫れあがることもあった。
昔ながらの“暑さ対策”とは?
週末の練習試合は決まって遠征に出た。四国に行く際は深夜2時半に集合したという。早朝のフェリーで和歌山港を出港した。
遠征先でも必ず2時間、走り込んでから試合に臨んだ。疲れて集中力の落ちた中でも勝利の糸口を探らなければならない。
「『負けたら帰って100mダッシュ100本やで』と。嘘かと思ったらほんとにやりました」と鵜瀬が笑う。
湿気の多い時期にグラウンドコートを着込んで走る。昔ながらの“暑さ対策”だ。猛練習が続く中、今にも倒れそうな選手には鵜瀬が「戻ってこい!」と呼びかけた。
高嶋には狙いがあった。
👣元横浜監督の渡辺元智氏がテレビ・ラジオ解説引退を表明「本当に甲子園で育ててもらいました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/369f8bd4c393fbc8092cb1ab66a9db853b7a00c3
横浜(神奈川)の監督として、春夏通算5度の甲子園優勝を果たした渡辺元智氏(79)が21日、今夏限りで高校野球のテレビ・ラジオ解説を引退すると表明した。
「BS朝日4K」でこの日の第2試合、京都国際対青森山田を解説。試合が終了すると、実況を務めた山下剛アナウンサーから「渡辺さんにはたくさんお話をいただきました。私たちの放送を1980年代から共にしていただきました。この試合をもって、私たちの中継、この舞台から退かれるというご決断を発表させていただきます」と明かされた。
渡辺氏は「本当にね、本当に甲子園で育ててもらいましたし、いろいろ学ばせてもらいました。多くの高校球児に支えられてここまで来ましてね。そしてまた、放送席でいろいろな野球が見えます。他のチームの選手までもね。その動向を見てますと、私にとってここは素晴らしい教科書の場所かな」と慣れ親しんだ聖地への思いを語った。
続けて、「いずれにしましても、多くの人脈を得まして。監督さん、アナウンサーの方。スタッフの方々。この人的財産が作れたことが、私にとっては大きな大きな財産となりますし。これが100年の節目のですね、甲子園球場記念の時に去ることができてね、本当に望外な喜びだという風に思います。まさにこの甲子園は聖地であり。私を育ててくれた場所でもあります。長い間ありがとうございました」と締めくくった。
☟夏の甲子園、継投の難しさを痛感した「宮崎商対中京大中京戦」 宮崎商の“抑え投手”は足が2度も攣って登板できず
https://news.yahoo.co.jp/articles/936cf2a8e059f845fb292929d772be25cf4fa61a?page=1
連日、熱戦が続く夏の甲子園。8月10日に行われた大会4日目の試合は、投手継投が勝敗を分けたシーンが目立った。高校野球では、2020年に投手の登板過多を防ぐため、「1週間で500球」の球数制限が導入された。地方大会を勝ち上がるチームの大半が複数の投手を起用している。いかに継投を上手くできるか、夏の甲子園で勝利する大きなカギとなっている。
地方大会での「勝利の方程式」
まずは、見事に継投が成功したケースから。第3試合の聖カタリナ(愛媛)対岡山学芸館(岡山)は、両先発の有馬恵叶と沖田幸大(いずれも3年)が好投して、ロースコアの緊迫した展開となった。
均衡が破れたのは、5回。岡山学芸館は、ヒットとエラー、四球でワンアウト満塁のチャンスを作る。ここで2番の高安凰真(2年)がセンターへ犠牲フライを放ち、貴重な先制点をもぎ取った。
沖田は、8回まで被安打4、7奪三振の好投で、聖カタリナ打線を封じ込めた。球数は98球と多くなかったものの、岡山学芸館の佐藤貴広監督は、沖田に代えて、9回のマウンドに背番号11の丹羽知則(3年)を送り込んだ。
丹羽は、先頭打者を内野安打で出塁させたが、これを一塁への牽制で刺す。さらに、後続を三振とセカンドゴロに打ち取って、1対0で逃げ切った。
岡山学芸館は、岡山大会の決勝、関西戦でも沖田が8回を3点に抑えた。9回を丹羽が締めて、4対3で勝利している。佐藤監督は、聖カタリナ戦後に「(継投については)迷いはなかった」と話している。地方大会での「勝利の方程式」が、甲子園の大舞台で見事にはまった。
継投の難しさ
一方、第1試合の宮崎商(宮崎)対中京大中京(中京)は、互いに継投が上手くいかず、終盤まで試合がもつれた。
中京大中京が4回に2点を先制するも、6回に宮崎商の反撃を許す。中京大中京のエース、中井遥次郎(3年)は、ヒットと四球からワンアウト二・三塁のピンチを招き、犠牲フライで1点を失った。
ベンチ前では、田中太久哉(2年)が、いつでも登板できるように準備していたように見えたが、中井は続投。7番の小倉侑大(3年)にタイムリースリーベースを打たれ、2対2の同点とされる。中井はここで降板。マウンドにあがった田中が、次の打者に四球を与えるも、9番の吉田健晟(3年)をセンターフライに打ち取り、逆転を許さなかった。
しかし、7回。宮崎商が1点を取って勝ち越しに成功。中京大中京はその裏に2点を奪い、逆転に成功して4対3で振り切った。
試合後、6回の継投について、中京大中京の高橋源一郎監督に聞くと、以下のような答えが返ってきた。
「いつもは、早め早めの継投を心がけているのですが、愛知大会の初戦、誉高校戦。7回、2点リードしたワンアウト一・二塁の場面で、キャッチャーが“バツ”というサインを出したので、(中井を)交代させました。そうしたら、同点に追いつかれて、中井がかなり不服そうな顔をして、キャッチャーの杉浦(正悦)にも怒りをぶつけていた。試合後、中井を呼んで、『それなら次からは自分でしっかり抑えてくれよ』という話をしました。うちのエースですし、今日も相手の先発投手がまだ投げていましたから、しっかり粘ってほしいという気持ちがありました。同点までは中井で行こうと、決めて任せました」
実は、高橋監督には、2017年の夏の甲子園でも、継投失敗の“苦い思い出”がある。初戦の広陵戦、2対0でリードしながら、エースの磯村峻平(現・トヨタ自動車)を5回で降板させた。だが、続く投手が次々と打たれて10点を失い、10対6で完敗した。高橋の脳裏には“7年前の悪夢”がよぎったようだ。
「7年前と(2対0でリードするという)同じような展開でしたね。あの試合では、継投した時に、広陵さんのベンチで中井(哲之)監督が笑みを浮かべたんです。中井監督にとってはありがたかったと思いますが、そう思わせてしまう継投をした私の失敗ですよね。その経験もあったので、早く(継投に)動くべきなのか、そうではないのか。(広陵戦の)負けから学んで、凄く考えるようになりました。今日は(継投した後の7回に)逆転されましたけど、その後も、キャプテンの杉浦を中心に粘り強く戦ってくれて、再び逆転できた。選手がたくましく戦ってくれたと思います」
足を攣って続投が困難に
一方、宮崎商も宮崎大会を継投で勝ち上がってきたチームだった。県大会は、小野壮真(3年)が3試合、上山順平(3年)が2試合で先発。どちらか先発していない投手が中継ぎに回り、最後は、ショートを守る中村奈一輝(3年)がマウンドに上がり、試合を締める―これが宮崎商の勝ちパターンだ。
この日も、前述したように宮崎商は7回に1点を勝ち越した。勝ちパターンに持ち込める展開に見えたが、ここで思わぬアクシデントがチームを襲う。
7回裏の守備でのこと。中村が後方の打球を追いかけた際に脚が攣ってしまったのだ。一度、中村はベンチに戻り治療を受けて試合に復帰したが、ピッチングができるような状態ではなかったという。
「選手たちは、本当に粘り強くプレーしてくれました。終盤まで、うちの展開だったので、もう少し自分が選手たちを上手く導いてあげれば、逃げ切れたのかなと思うので、(個人的に)悔いは残ります。(継投については)最後は中村というのがうちの形で、今日も8回、9回を中村でいこうと考えていました。地方大会5試合は全て中村が最後で投げていて、今日のように投げられなかったことはなかったです。ただ、(足が)2度攣ってしまったので、本人からも無理ですということでした」(宮崎商の橋口光朗監督))
今大会も、連日猛暑の中で試合が行われており、中盤以降になると脚が攣る選手が目立っている。特に、中村は動きの多いショートで守備機会が多かったため、体に大きな負担がかかっていたようだ。
継投が遅れて同点に追いつかれた中京大中京と、試合を締めるはずだった中村が足の痙攣に泣かされた宮崎商。夏の甲子園での“継投の難しさ”を痛感させられた一戦だった。
13日目第1試合 神村学園(鹿児島)-関東一(東東京) 8:01~9:57
一二三四五六七八九十計HE
神村学園000100000 182
関 東 一00000020X 230
13日目第2試合 京都国際(京都)-青森山田(青森) 10:30~12:14
一二三四五六七八九十計HE
京都国際000003000 361
青森山田200000000 250
⚾今日の和歌山大会新人戦試合結果(3日目 1回戦 紀三井寺球場)
田 辺7-0熊 野(7回)・和 智 弁9xー2粉 河(7回)
📝低反発バット導入を象徴する今大会、決勝は先取点がカギ 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec6cbfc0a69bbf43b1ed72c08083a9a7b43f7857(21日、第106回全国高校野球選手権大会準決勝 神村学園1ー2関東第一、京都国際3ー2青森山田)
準決勝まで本塁打は7本ですか。低反発になる前の基準のバットだったら、スタンドに入っただろうという打球は何本も見ました。どこの監督さんに聞いても「打ち上げると打球が失速する」と言います。本塁打になった打球も、フライではなくライナー性が多かったと思います。
対策としては、バットを内側から出し、芯で球をつかまえる。そして低く強い打球を打つ。単打でつなぐ京都国際の打撃のように。
僕が監督をしていたころ、練習では竹製のバットを使っていました。金属製を使うのは試合だけ。竹バットは芯で打たないと飛ばないし、手が痛いんです。正しい技術が身につきます。
バントや走塁、堅い守り。高校野球も昔の木製バット時代のような「スモールベースボール」に戻るかもしれません。僕が監督時代に言っていた「点を取られても本塁打で取り返せ」という野球では勝てなくなるでしょうね。
これまでも選手たちは、金属製バットの重量制限が変わるなど打撃性能を抑制するルール変更に対応してきました。智弁和歌山でも筋力トレーニングや徹底した振り込みで克服しました。2、3年たてば各校とも低反発バットに対応するでしょう。それでも、一大会40発、50発ということはないと思います。選手の将来を考えても、大学や社会人、国際大会で木製を使うわけですから、いい方向に向かっていると思います。
低反発バット導入を象徴するように、関東第一、京都国際とともに投手力のいいチームが勝ち上がりました。
関東第一は接戦に強い。熊谷俊乃介捕手が要です。球を受けたらすぐに投手に返し、打者に考える間を与えない。守備にも好リズムを呼んでいます。
京都国際は中崎琉生、西村一毅の両左腕。特に2年生の西村投手が好調です。2、3点の接戦が予想されるだけに、どちらが先取点を取るか。継投などベンチの采配にも注目です。
📝国民スポーツ大会の出場8校に大社や小松大谷が選出 東海大相模は8強も補欠校
https://news.yahoo.co.jp/articles/80a6f028be10c046337e96109f381a29b2bfa000
日本高野連は21日、10月6日から9日まで開催される第78回国民スポーツ大会(旧国体)高校野球硬式の部の出場校8校と補欠2校を発表した。
出場校には決勝進出を決めた関東第一(東東京)や京都国際、ベスト4の青森山田や神村学園(鹿児島)も名前を連ねた。
さらにはエース・馬庭(3年)を擁し93年ぶりのベスト8進出を決めた大社(島根)や、大阪桐蔭など強豪校を次々と撃破した小松大谷(石川)も選出された。
一方でベスト8ながら東海大相模(神奈川)、智弁学園(奈良)は補欠校に。同じくベスト8の滋賀学園は選ばれなかった。
【出場校】
青森山田(青森)
関東第一(東東京)
小松大谷(石川)
京都国際(京都)
大社(島根)
明徳義塾(高知)
神村学園(鹿児島)
有田工(佐賀・開催地)
【補欠校】
東海大相模(神奈川)
智弁学園(奈良)
👣逆転で惜敗の青森山田 元監督の渋谷良弥さん「胸を張って」 全国高校野球選手権準決勝
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e30a2d8beaf51e72870c80c5baa1e078b5d7491
第106回全国高校野球選手権大会第13日の21日、青森県代表の青森山田は、京都国際(京都)に2-3で逆転負けを喫し、春夏通じて初の決勝進出はならなかった。それでも、スタンドの大応援団からは健闘をねぎらう盛大な拍手が送られた。
三塁側アルプス席には、監督として青森山田と日大山形を率い、甲子園に春夏計22度の出場を果たした渋谷良弥さん(77)の姿があった。青森山田が今春の選抜大会に出場した時も、この夏の甲子園も、グラウンドに近いベンチに座り、選手たちの戦いぶりを見守ってきた。
渋谷さんは主に投手陣にアドバイスしている。この日の試合に向けても、1、2点の争いになるとみて「先発の下山には五回まで1点はやっていい。2点は取られるな」と言って送り出したという。
青森山田が2点先制でスタートしたこともあり、5回を零封した下山に「100点満点」と笑顔。しかし、六回から交代した関が打たれ逆転。九回には無死で走者を出し反撃のチャンスを得たが、併殺などで3人に打ち取られゲームセット。
渋谷さんは「悔しい。でもよくやった。胸を張って帰ってきていい」と選手らの奮闘をたたえ、目頭を押さえた。
☟甲子園へ強行軍の応援団に「2024年問題」、バス代高騰で「赤字になっても生徒に応援の機会を」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b76c4389fbbab07c4783af20a3098a760672f955
直行できず乗り継ぎ必要にも
高校野球の夏の甲子園で、アルプス席の応援団が「2024年問題」に直面している。バス運転手の休憩のために乗り換えが生じたり、移動費がかさんだり。学校関係者は「安全のためにはやむを得ない」と理解を示しながらも、費用捻出に苦慮している。
4月からバスなどの運転手の時間外労働に対する規制が強化され、ドライバーの休息期間を延ばすなどの対応が必要となった。
21日に初の決勝進出を決めた関東一(東東京)の応援団は、3回戦まで0泊3日の強行軍で東京~甲子園を往復した。準々決勝以降は京都市などに宿泊、23日の決勝戦まで滞在する。準々決勝から応援する2年の大槻玲陽さん(17)は「僕たちの声が選手の後押しになればうれしい」と話した。
16日の明徳義塾(高知)との3回戦は、約700人がバスで駆けつけた。前日午後8時過ぎにバス18台で東京を出発、翌日午前5時頃に京都市周辺で別会社のバス18台に乗り換えて甲子園へ。試合を終え、バスを乗り継いで東京に着いたのは17日午前6時頃だった。
今年3月の選抜出場時は、バスは甲子園に直行した。応援団の旅程を組む三原直也教頭は「旅行会社から、2024年問題で乗り換えが必要になったと言われた」と変更の経緯を説明する。1台2人体制の運転手36人は京都市周辺にとどまり、応援団が戻るまで休憩した。
乗り換え用のバスを新たに手配した結果、東京~甲子園間の1台のグループあたりの費用は選抜時に比べ約20万円増え、1回につき約100万円になった。
生徒の負担は3回戦までは1人あたり5000円だったが、宿泊代も必要となる準々決勝以降は3万円に増額。OBらからの寄付のほか、約500万円を目標にクラウドファンディングも実施しているが、決勝進出で滞在が延びても負担額は変えないため、学校の持ち出しは増えていく形だ。
三原教頭は「甲子園は応援する側も勇気をもらう。赤字になっても、多くの生徒に応援の機会を与えたい」と話している。
💢京都国際校歌の「トンへ」表記めぐり韓国教授がNHKに抗議文「明らかに誤り」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e0ea313921078fa06a23911790c432318755d33
第106回全国高校野球選手権大会で決勝進出を果たした京都国際の快挙を韓国メディアが大きく報じている。
同校は在日朝鮮人学校として設立された経緯から韓国でも「甲子園史上初の決勝進出快挙」(ハンギョレ)、「韓国語校歌が鳴り響く! 韓国系学校が優勝挑戦」(スターニュース)、「甲子園初決勝の奇跡」(ZUM)などと盛り上がりを見せている。
しかし、そんな中でNHKで流される同校校歌の歌詞の一部を誠信女子大学のソ・ギョンドク教授が問題視した。韓国メディア「マネートゥデイ」によると「NHKは日本語字幕で固有名詞である『東海』を『東の海』に変えて放送し『韓国の学園』という歌詞も『韓日の学園』で元の意味とは違って放送した」とし、同教授が「NHKに抗議メールを送り『東海』を『東の海』と表記したのは明らかな誤りだ」と指摘したことを伝えた。
校歌の冒頭で流れる「東海」(トンヘ)は日本名の日本海を指し、日韓両国で「呼称問題」が発生しているワード。
NHKでは3年前の同校のセンバツ出場時から勝利後に流れる歌詞に「日本語訳は学校から提出されたものです」との注釈付きで「東海」を「東の海」と〝修正〟して流し、今大会も初戦から物議を醸していた。
💢強豪・京都外大西高の野球部でいじめ 「死ね」「野球やめろ」暴言も、「重大事態」も調査せず
https://news.yahoo.co.jp/articles/730f1f6e4375cdddf73b5bacb23f2f00c2443bf5
強豪として知られる京都外大西高の野球部で昨年、1年生だった男子部員が上級生部員らによるいじめで長期の不登校を経て退学していたことが関係者への取材で分かった。いじめが要因と疑われる長期欠席は、いじめ防止対策推進法が定める「重大事態」に当たるが、同高は当初はいじめ行為と認めず、法が義務付ける速やかな調査や京都府知事への報告を怠っていた。
被害生徒の保護者や代理人によると、生徒は2023年4~5月にかけて、指導係だった当時の2年生部員と1年生部員の複数人から、部室で体育座りをさせられた上で、「調子に乗るな」「死ね」「野球やめろ」などと暴言を受けたほか、罰則的な意味合いで体幹トレーニングを複数回強要されたという。
📝「試合前に100mダッシュ100本、スクワット1000回!」智弁和歌山・高嶋仁監督が課した“猛練習”の内幕…「やりすぎや、明日、体が動かへんわ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/06ca4cba8e485d530ccb372f7a14cf080321ab6e
甲子園で積み上げた勝利数は歴代2位の68勝。たった30人の集団は、なぜ聖地で勝てたのか。優勝を果たした智辯和歌山の3人の教え子たちが語るのは、“地獄の6月”と呼ばれる特訓の日々だった。
1996年の夏の甲子園は松山商と熊本工の決勝戦だった。すでに初戦で敗れ、新チームをスタートさせていた智辯和歌山の1、2年生は三塁側ベンチのすぐ上のスタンドからこの伝説のゲームを観戦した。
高嶋仁監督が20人に語りかける。「来年はここで決勝戦をやるから、ちゃんと雰囲気を味わっておけよ」
1年生の鵜瀬亮一(現・新潟医療福祉大監督)は松山商の右翼手の“奇跡のバックホーム”を目撃して、思わず立ちあがったという。まだ智辯和歌山が夏の栄冠を一度も手にしていない頃の話だ。
「高嶋先生の中で来年は全国制覇を狙えるという手応えがあって、自らバスを運転して連れてきたのだと思う」
それから学校に帰って練習した。
試合前に100mダッシュ100本、スクワット1000回
常勝高嶋野球の土台は猛練習にあり、と表面的に理解はしていたが、夏の甲子園を制した'97年と'00年の選手たちに取材を重ねると、その過酷さに驚かされた。
'97年の優勝メンバー、2年生でレフトを守った鵜瀬が振り返る。「普段の練習は14時に始まって21時まで。ノック、バッティングが2時間ずつ、とにかく時間が長かった。下宿に帰って洗濯して風呂に入るんですが、湯につかりながら眠っていました。干し忘れたユニフォームは翌日、教室に干すんです」
春の近畿大会では試合前にもかかわらず、球場周辺で走り込んだ。
「100mダッシュ100本、スクワット1000回。天理の選手に『これから試合やぞ、何やってんねん』と言われました」
決勝で、その年のセンバツ王者の天理に勝つのだった。
「やりすぎや、明日、体が動かへんわ」
夏の和歌山大会準決勝の夜も21時までバッティング練習をしたという。
「フライアウトばかりで内容が悪かった。さすがに喜多さんが怒ってました。『やりすぎや、明日、体が動かへんわ』って(笑)」
初めて進出した夏の甲子園決勝、その年の最注目左腕・平安の川口知哉を撃破。当時のチーム最高打率4割6厘を記録した。主将で捕手の中谷仁(現・智辯和歌山監督)、3番を打った喜多隆志(現・興国監督)が中心選手だった。
来年はここで決勝戦をやるから――鵜瀬は決勝の開始前、水が撒かれる内野グラウンドを眺めながら1年前の高嶋の言葉を思い出したという。
練習の山場は6月だ。'00年、2年生ながら3番を打った武内晋一(現・ヤクルト編成部)は「お金を積まれてもあの1カ月には二度と戻りたくない」という。
「1年の入部早々に、先輩たちから『6月はやばいから覚悟しておけ』と脅かされるんです。6月1日、練習直前の授業中は緊張と恐怖で変な汗が止まりませんでした」
グラウンドに行ってみると、高嶋の表情がこれまでと明らかに違っていた。
「人が変わったようにスイッチが入っている。ブスッとして怒ってるんですよ」
ノックが壮絶だった。ボールをはじくと高嶋に数m前まで呼びつけられる。
「俺のノックを捕る気、あるのか」
至近距離から飛んでくる硬球を腕で遮る。そして守備位置に戻される。エラーしてまた、呼びつけられる。その繰り返し。腕がパンパンに腫れあがることもあった。
昔ながらの“暑さ対策”とは?
週末の練習試合は決まって遠征に出た。四国に行く際は深夜2時半に集合したという。早朝のフェリーで和歌山港を出港した。
遠征先でも必ず2時間、走り込んでから試合に臨んだ。疲れて集中力の落ちた中でも勝利の糸口を探らなければならない。
「『負けたら帰って100mダッシュ100本やで』と。嘘かと思ったらほんとにやりました」と鵜瀬が笑う。
湿気の多い時期にグラウンドコートを着込んで走る。昔ながらの“暑さ対策”だ。猛練習が続く中、今にも倒れそうな選手には鵜瀬が「戻ってこい!」と呼びかけた。
高嶋には狙いがあった。
👣元横浜監督の渡辺元智氏がテレビ・ラジオ解説引退を表明「本当に甲子園で育ててもらいました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/369f8bd4c393fbc8092cb1ab66a9db853b7a00c3
横浜(神奈川)の監督として、春夏通算5度の甲子園優勝を果たした渡辺元智氏(79)が21日、今夏限りで高校野球のテレビ・ラジオ解説を引退すると表明した。
「BS朝日4K」でこの日の第2試合、京都国際対青森山田を解説。試合が終了すると、実況を務めた山下剛アナウンサーから「渡辺さんにはたくさんお話をいただきました。私たちの放送を1980年代から共にしていただきました。この試合をもって、私たちの中継、この舞台から退かれるというご決断を発表させていただきます」と明かされた。
渡辺氏は「本当にね、本当に甲子園で育ててもらいましたし、いろいろ学ばせてもらいました。多くの高校球児に支えられてここまで来ましてね。そしてまた、放送席でいろいろな野球が見えます。他のチームの選手までもね。その動向を見てますと、私にとってここは素晴らしい教科書の場所かな」と慣れ親しんだ聖地への思いを語った。
続けて、「いずれにしましても、多くの人脈を得まして。監督さん、アナウンサーの方。スタッフの方々。この人的財産が作れたことが、私にとっては大きな大きな財産となりますし。これが100年の節目のですね、甲子園球場記念の時に去ることができてね、本当に望外な喜びだという風に思います。まさにこの甲子園は聖地であり。私を育ててくれた場所でもあります。長い間ありがとうございました」と締めくくった。
☟夏の甲子園、継投の難しさを痛感した「宮崎商対中京大中京戦」 宮崎商の“抑え投手”は足が2度も攣って登板できず
https://news.yahoo.co.jp/articles/936cf2a8e059f845fb292929d772be25cf4fa61a?page=1
連日、熱戦が続く夏の甲子園。8月10日に行われた大会4日目の試合は、投手継投が勝敗を分けたシーンが目立った。高校野球では、2020年に投手の登板過多を防ぐため、「1週間で500球」の球数制限が導入された。地方大会を勝ち上がるチームの大半が複数の投手を起用している。いかに継投を上手くできるか、夏の甲子園で勝利する大きなカギとなっている。
地方大会での「勝利の方程式」
まずは、見事に継投が成功したケースから。第3試合の聖カタリナ(愛媛)対岡山学芸館(岡山)は、両先発の有馬恵叶と沖田幸大(いずれも3年)が好投して、ロースコアの緊迫した展開となった。
均衡が破れたのは、5回。岡山学芸館は、ヒットとエラー、四球でワンアウト満塁のチャンスを作る。ここで2番の高安凰真(2年)がセンターへ犠牲フライを放ち、貴重な先制点をもぎ取った。
沖田は、8回まで被安打4、7奪三振の好投で、聖カタリナ打線を封じ込めた。球数は98球と多くなかったものの、岡山学芸館の佐藤貴広監督は、沖田に代えて、9回のマウンドに背番号11の丹羽知則(3年)を送り込んだ。
丹羽は、先頭打者を内野安打で出塁させたが、これを一塁への牽制で刺す。さらに、後続を三振とセカンドゴロに打ち取って、1対0で逃げ切った。
岡山学芸館は、岡山大会の決勝、関西戦でも沖田が8回を3点に抑えた。9回を丹羽が締めて、4対3で勝利している。佐藤監督は、聖カタリナ戦後に「(継投については)迷いはなかった」と話している。地方大会での「勝利の方程式」が、甲子園の大舞台で見事にはまった。
継投の難しさ
一方、第1試合の宮崎商(宮崎)対中京大中京(中京)は、互いに継投が上手くいかず、終盤まで試合がもつれた。
中京大中京が4回に2点を先制するも、6回に宮崎商の反撃を許す。中京大中京のエース、中井遥次郎(3年)は、ヒットと四球からワンアウト二・三塁のピンチを招き、犠牲フライで1点を失った。
ベンチ前では、田中太久哉(2年)が、いつでも登板できるように準備していたように見えたが、中井は続投。7番の小倉侑大(3年)にタイムリースリーベースを打たれ、2対2の同点とされる。中井はここで降板。マウンドにあがった田中が、次の打者に四球を与えるも、9番の吉田健晟(3年)をセンターフライに打ち取り、逆転を許さなかった。
しかし、7回。宮崎商が1点を取って勝ち越しに成功。中京大中京はその裏に2点を奪い、逆転に成功して4対3で振り切った。
試合後、6回の継投について、中京大中京の高橋源一郎監督に聞くと、以下のような答えが返ってきた。
「いつもは、早め早めの継投を心がけているのですが、愛知大会の初戦、誉高校戦。7回、2点リードしたワンアウト一・二塁の場面で、キャッチャーが“バツ”というサインを出したので、(中井を)交代させました。そうしたら、同点に追いつかれて、中井がかなり不服そうな顔をして、キャッチャーの杉浦(正悦)にも怒りをぶつけていた。試合後、中井を呼んで、『それなら次からは自分でしっかり抑えてくれよ』という話をしました。うちのエースですし、今日も相手の先発投手がまだ投げていましたから、しっかり粘ってほしいという気持ちがありました。同点までは中井で行こうと、決めて任せました」
実は、高橋監督には、2017年の夏の甲子園でも、継投失敗の“苦い思い出”がある。初戦の広陵戦、2対0でリードしながら、エースの磯村峻平(現・トヨタ自動車)を5回で降板させた。だが、続く投手が次々と打たれて10点を失い、10対6で完敗した。高橋の脳裏には“7年前の悪夢”がよぎったようだ。
「7年前と(2対0でリードするという)同じような展開でしたね。あの試合では、継投した時に、広陵さんのベンチで中井(哲之)監督が笑みを浮かべたんです。中井監督にとってはありがたかったと思いますが、そう思わせてしまう継投をした私の失敗ですよね。その経験もあったので、早く(継投に)動くべきなのか、そうではないのか。(広陵戦の)負けから学んで、凄く考えるようになりました。今日は(継投した後の7回に)逆転されましたけど、その後も、キャプテンの杉浦を中心に粘り強く戦ってくれて、再び逆転できた。選手がたくましく戦ってくれたと思います」
足を攣って続投が困難に
一方、宮崎商も宮崎大会を継投で勝ち上がってきたチームだった。県大会は、小野壮真(3年)が3試合、上山順平(3年)が2試合で先発。どちらか先発していない投手が中継ぎに回り、最後は、ショートを守る中村奈一輝(3年)がマウンドに上がり、試合を締める―これが宮崎商の勝ちパターンだ。
この日も、前述したように宮崎商は7回に1点を勝ち越した。勝ちパターンに持ち込める展開に見えたが、ここで思わぬアクシデントがチームを襲う。
7回裏の守備でのこと。中村が後方の打球を追いかけた際に脚が攣ってしまったのだ。一度、中村はベンチに戻り治療を受けて試合に復帰したが、ピッチングができるような状態ではなかったという。
「選手たちは、本当に粘り強くプレーしてくれました。終盤まで、うちの展開だったので、もう少し自分が選手たちを上手く導いてあげれば、逃げ切れたのかなと思うので、(個人的に)悔いは残ります。(継投については)最後は中村というのがうちの形で、今日も8回、9回を中村でいこうと考えていました。地方大会5試合は全て中村が最後で投げていて、今日のように投げられなかったことはなかったです。ただ、(足が)2度攣ってしまったので、本人からも無理ですということでした」(宮崎商の橋口光朗監督))
今大会も、連日猛暑の中で試合が行われており、中盤以降になると脚が攣る選手が目立っている。特に、中村は動きの多いショートで守備機会が多かったため、体に大きな負担がかかっていたようだ。
継投が遅れて同点に追いつかれた中京大中京と、試合を締めるはずだった中村が足の痙攣に泣かされた宮崎商。夏の甲子園での“継投の難しさ”を痛感させられた一戦だった。
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(13日目 準決勝)
08:00~ 神村 学園-関 東 一
☆ 10:35~ 京都 国際-青森 山田
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(3日目 1回戦 紀三井寺球場)
☆☆ 10:00~ 田 辺 ー 熊 野
13:00~ 粉 河 -智弁和歌山
📝持丸修一 76歳名将の高校野球論
五輪でも甲子園でも話題「微妙な判定」に思うこと 実際にプレーしている我々は…
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359253
パリ五輪は金メダル・メダル総数ともに海外開催五輪の過去最多で幕を閉じました。
毎日のように飛び込んでくる快挙の報道に日本中が沸きましたが、その一方で、いくつかの競技では審判の判定が物議を醸していると聞きます。私は門外漢ですので、意見する立場にありませんが、パリ五輪と入れ違うように始まった夏の甲子園でも、毎年のように「微妙な判定」が注目されます。審判が過度な批判にさらされるケースも少なくありません。
そこで思うのは、批判する方々と実際にグラウンドでプレーする我々では、判定に対する「熱量」に差があるのでは、ということです。
私も長いこと高校野球に携わっていますから、受け入れがたい判定はそれなりに経験しています。
どの試合かは書きませんが、今でも忘れられないくらい悔しい思いもしてきました。それでも文句を言ったところで結果は変わらないのだから、割り切るしかないと諦めて受け入れているのです。
試合中も同様です。判定に納得がいかなかったとしても、引きずって悪循環に陥ったら元も子もありません。我々指導者がいかに選手の気持ちを切り替えさせるかがカギになります。
審判も人間だから、どうしてもミスはするもの。「微妙な判定」を受けるに至った過程にも目を向ける必要があります。例えば、守備の際の内野ゴロの処理です。一塁への送球が際どいタイミングで、自分たちは完全にアウトと思っていても、審判がセーフを告げたとします。こうした場合でも、打球への初動、処理速度、送球のスピードと正確性、捕球の位置は……と、見つめ直せば、結局は自分たちが「セーフ」とコールされる状況をつくり出してしまったともいえます。
それらの理由から塁上の判定に文句をつけることはまずないです。一番悔しい思いをしているはずの選手たちも、少なくとも私の前では審判を批判するようなことを口には出しません。
それにしても、今大会は優勝候補といわれていた強豪校が次々と序盤に姿を消しました。今春センバツから導入された低反発バットの影響でしょう。これについてはまた別の機会に詳しく書きますが、携わっている身としては、高校野球がもっと面白くなりました。
長打が難しくなった分、攻撃は小技を駆使して堅守に徹すれば、どこの学校が相手でも勝てる可能性が出てきたからです。テレビで観戦して、戦略と指導法を練りながらワクワクしています。
📝「神がかっている」甲子園に旋風を起こした大社“雨中の名物練習”昭和デーとは…492球を投げたエース馬庭優太の呟き「不思議な時間だった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/afc86b26bb87a1a00ff9dd8ec117b9bf6bc54eab?page=1
すっかり雨は上がっていた。勝利した神村学園(鹿児島)の校歌にあわせて、手拍子が鳴る。一塁側のアルプス席を埋めた大社の大応援団からだった。勝ち負けではなかった。健闘をたたえあう。この夏、100周年を迎えた甲子園球場は、温かいハーモニーに包まれた。
一塁ベンチ前で大社の選手たちが一列に並ぶ。背番号1の馬庭優太は、顔をくしゃくしゃにした。ナイター照明に照らされた空を見上げ、あふれる涙をこらえていた。
「勝ちたかった。でも、すごく長い夏だったし、すごく楽しかった」。いろんな感情が頭の中を渦巻いていた。
エース馬庭が3番手で救援「俺が流れを変えてみせる」
その時は、2-2の5回にやってきた。無死一、二塁。延長タイブレーク2試合を含む3回戦までの全3試合を1人で投げ抜いてきたエースが、3番手での救援を告げられた。「俺が流れを変えてみせる」。
雨の中、小走りでマウンドに向かった。球場全体がこの左腕の出番を待っているかのような空気だった。この日一番の拍手で迎えられた。
ただ、エースの登板は予定より少し早かった。主将で捕手の石原勇翔は言う。
「5回までなんとか馬庭以外の投手で乗り切って6回から馬庭に託す。そんなゲームプランを描いていました」
「疲れはなかった」と言う馬庭も、疲労の色は隠せなかった。初球の131キロが浮く。2球目の134キロも外に外れた。追い込んでからもファウルで粘られる。7球目。打ち取ったと思われた打球は、併殺を狙った二塁手の失策に。1点を勝ち越された。
逆転を信じて9回まで…もしかしたら
7回に四球から4連続長短打を浴びて4点を失い、8回にも1点を奪われた。最速141キロの直球は影を潜め、変化球も浮く。昨夏4強の神村学園は甘い球を逃してくれなかった。
「粘れなかった」と肩を落としたが、限界にきていた。
8回、適時打を浴びた直後。カバーに回っていた本塁後ろからマウンドに戻る時、ベース付近に落ちていた捕手のマスクを左手で拾おうとした。が、つかめない。雨を吸ったグラウンドにポトリと落ちた。もう握力はほとんど残っていなかった。それでも、「最後は気力を振り絞った」。逆転を信じ、9回まで投げきった。
仲間も意地を見せる。2-8の9回、2番藤江龍之介の内野安打や3番石原の死球などで1死満塁。好機が広がるにつれ、アルプス席の応援に合わせ、バックネット裏の観客席からも手拍子が送られていく。1人また1人と増え、次第に大きくなっていく音が選手の背中を押す。もしかしたら――。
しかし、相手はさすがだった。動じない。最後は内野ゴロで併殺を奪われ、夏が終わった。
出雲大社に参拝。32年ぶりの聖地へ
106回目の夏はまばゆかった。第1回の地方大会から皆勤出場している大社は、全国に15校しかないうちの1つ。選手のほぼ全員が地元・島根の出身。「日が沈む聖地出雲」の周辺で育った。
大会前、全員で出雲大社に参拝した。選手1人ひとりが持つお守りには、神話の舞台でもあるパワースポット「稲佐の浜」の砂が入っている。それをバックにしのばせ、32年ぶりに夏の聖地へ乗り込んだ。
1回戦の相手は、選抜大会の準優勝校で地元兵庫の報徳学園。大会屈指の右腕・今朝丸裕喜の不安定な立ち上がりを狙う。1回に足技を絡めて2点を奪い、流れを引き寄せた。3-1。アウトを一つ取る度に、スクールカラーの紫色がアルプス席で揺れた。
優勝候補を倒し、大社の名は一気に広まった。大会前、目標は「ベスト8」と言っていた選手たちも驚きを隠せなかった。
「いろんな人からおめでとうと言われて。知らない人からも。その反響の大きさに、『俺たちはすごいことをしたんだな』とみんなで言い合っていました」。石原は苦笑いを浮かべた。SNSのフォロワーも一気に増えた。快進撃は止まらない。
雨中の名物練習「昭和デー」とは
2回戦で創成館(長崎)を延長10回タイブレークの末に5-4で破ると、3回戦は同じく第1回大会から出場する早稲田実(西東京)と顔を合わせた。ともに満員に膨れ上がったアルプス席。試合前から異様な雰囲気に包まれた一戦もやはり、延長11回までもつれた激闘だった。
「神がかっている」。土地柄もあり、勝つたびに、そんな言葉がついて回った。
もちろん、「神頼み」もある。しかし、そこにいたるまでの確かな練習があった。チームには「昭和デー」と呼ばれる雨中の名物練習がある。今年4月29日の「昭和の日」。下級生中心の練習中に雨が降ってきたが、泥まみれになって続けた。それを見た3年生たちも「自分たちもやってみたい」。その後は毎月のように、練習中に雨が降ると「今日は昭和デーだ」。雨の中、1時間ほどグラウンドでノックをするようになった。石飛文太監督も一緒に泥まみれになる。遊撃手の藤江は言う。「あれを乗り越えた自分たちなら大丈夫と思えるんです。自分たち野手が、馬庭をもり立てるんだという思いでやってきました」
その精神力は、大舞台でも生きた。早実戦の11回の攻撃直前。無死一、二塁から始まるタイブレークで、石飛監督は選手を集めて言った。「バントを決められる自信がある者はいるか?」
背番号12の安松大希が手を挙げる。「はい、三塁側に決めてきます」
エース馬庭の492球と初の全国ベスト8
この夏、島根大会も通じて初出場の2年生は、落ち着いていた。三塁線ギリギリに転がし、バント安打を決めた。直後、無死満塁から馬庭がサヨナラ打を放って試合は決した。
安松は打撃が苦手だ。ただ、バントは「誰よりもうまくできる自信があった」。中学まで右打ちで、高校から両打ちに挑戦した。左打ちの感覚に慣れるため、ひたすらバント練習を繰り返した。フリー打撃で周りが快音を連ねる中でも、こつん、こつんと。「三塁側の方がボールを長く見られるから、やりやすいんです」
前夜、ミーティングでのトレーナーが説いた試合中の心構えも頭に残っていた。
「蚊に刺されるということは、古い血を吸ってくれて体内がきれいになるということ。逆にありがたいと思えるように」。何事もポジティブにとらえようという例えだった。この試合、仲間のミスで失点していた。安松は試合に出ていなくても、プラスに考えていた。
馬庭は4試合で492球を投げた。そんなエースを仲間が支え、試合を重ねる度に、成長していった。甲子園での夏1勝を63年ぶりに挙げたチームは、107年ぶりの2勝目、そして、初の3勝で全国の8強まで駆け上がった。
濃厚な9日間だった。馬庭はぽつりと言った。「不思議な時間だった」。歴史を動かした仲間たちと抱き合うと、また涙があふれてきた。
📝甲子園出場監督5人を直撃「7回制の導入どう思う?」 現場から出たリアルな賛否、ユニークな発想も
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a202f218d88739d74cec23dba349fce8312ee31
木更津総合五島監督「ちょっといい投手が出てきたら…」
夏の甲子園は19日に準々決勝4試合が行われるが、出場校の監督の間では反対意見も含めてかんかんがくがくの議論が巻き起こっている。
高野連が去る2日、熱中症対策として将来的な導入の検討を明らかにした「7回制」のことだ。
前回大会から五回終了時に10分のクーリングタイムを設けるなど、熱中症対策を取っているものの、それでも連日、脱水症状により足がつる選手が続出。従来の9回から7回にすれば、それだけリスクが減るのは道理ではある。
しかし、多くの監督や球界関係者から「7回制は果たして野球なのか」と反対意見が続出。困惑の声も多い。木更津総合(千葉)の五島卓道監督(70)もそのひとりだ。
「私なんて『七~九回が本当の勝負だ!』と指導者の方々に言われてきて、選手に『3打席回ってくる間に対策を考えろ』と教えてきた身としては、どうすればいいんですかねえ(苦笑)。ちょっといい投手が出てきたら7イニングなんてすぐですよ」
他の監督たちはどう考えているのか。
早実和泉監督「想像がつかない」、興南我喜屋監督「選手のレンタルはどうか」
早実(西東京)の和泉実監督(62)は「7回制は想像がつかないですね」と、こう続ける。
「八回と九回がないんでしょ? うーん……例えば、それなりに良い投手が3人くらいいて、2イニングずつ投げてこられたら、なかなか打てないですよね。まあ、まだ導入されたわけではないですが……」
興南(沖縄)の我喜屋優監督(74)は「好投手が多ければいいが、部員が少ない学校は不利になるのでは……」と前置きし、ユニークな持論を展開する。
「年々、学校数が減り、地方大会では何校かの連合チームも出てきている。だから、高校野球も社会人野球のように、補強選手を導入してはどうか。いわゆる、選手のレンタルです。例えば、複数の地区の選手で構成されたチームが甲子園に出場すれば、それだけ多くの地区が盛り上がるじゃないですか。そうやって、いろいろな角度から考えていくのも必要だと思います」
智弁学園小坂監督「僕は賛成です。ただ……」
智弁学園(奈良)の小坂将商監督(47)は反対に「強いチームが勝つとは限らない」と、自らの経験からこう話す。
「去年まで2年間、すでに7回制が導入されているU18W杯のコーチをさせてもらいましたが、とにかく試合展開がめちゃくちゃ早いんですよ。9回制だったら先発が後半バテて相手打線につかまることもありますが、7回ならそうそうバテない。こうなると好選手が多いからといって、油断はできなくなる」
小坂監督はそんな7回制について「賛成」の立場だ。「今でも投手の球数制限とかありますよね? 7回制なら、それもある程度はクリアできる。連盟の方々が導入すると言うならば、僕は賛成です。ただ……甲子園は各地方からの応援団が来るじゃないですか。勝てばいいですが、7イニングであっさり終わって帰る、というのは可哀想というか、ちょっとどうなのかなという気はしますけどね」
先を見据えている監督もいる。聖カタリナ(愛媛)の監督に就任する前は、地元の実業家だった浮田宏行監督(53)は、こう話す。
「企業が生き残れるかどうかと一緒なんですよ。これまでさまざまな社会情勢の変化がありましたが、優秀な企業は、そこにうまく対応して生き延びている。低反発のバットへの対応だってそうです。7回制が導入された時点で、『こんなの野球じゃない』なんて言っても始まらない。導入時点で、7回制の野球が出来ていないといけないんです。変化にすぐに対応できるよう、準備が出来ていないといけないんです」
前出の和泉監督も言う。「近年の高野連は球数制限にしろタイブレークにしろ、熱中症対策を始めたなあと思ったら、すぐに導入している印象がある。7回制だって、案外早く決まるのではと予想しています。まあ、それに対して僕らはどうこう言う立場じゃない。7回制が決まったら決まったで、生徒が野球を楽しめる環境をつくるのが現場をあずかる僕らの役目ですから」
現場からの反対意見が多かろうが、7回制は予想以上に早く実現しそうな雲行きだ。
📝命懸けの灼熱甲子園 出場校それぞれの熱中症対策…水分、塩分、漢方、体脂肪、プール
https://news.yahoo.co.jp/articles/508d3f43a6eb43df890d41cea0be7ae2e2dc11ac
選手が熱中症を訴えない日はない今夏の甲子園
開会式で花巻東の選手が体調不良を訴え、「入院が必要」と診断されて始まった今夏の甲子園。カラスが鳴かない日はあっても、選手が熱中症を訴えない日はない。
去る10日は宮崎商の遊撃手兼リリーフ投手の中村奈一輝(3年)が守備中に足がつり、登板できなくなった。やむを得ず中京大中京(愛知)打線につかまり始めた先発投手を引っ張ったが、逆転打を浴び、初戦敗退の悲劇である。
高野連も五回終了時に10分間のクーリングタイムを設けるなどの対策を取っているものの、いかんせん、甲子園のある兵庫県は7日の開会式から最高気温が35度を下回った日がない。熱中症アラートがガンガン鳴りまくっているが、グラウンド上の体感温度はそれ以上だろう。
■「大事なのはちゃんと飲むところを見ること」
各校はどのように対策を取っているのか。鶴岡東(山形)の阿部部長は「極端に変わったことはしていませんが」と、こう続ける。
「こまめな水分補給、首を冷やす、経口補水液を飲む、塩をなめる……などですね。例えばスポーツドリンクは甘いので、口直しに水を飲みたくなるじゃないですか。その時も水だけだと塩分が取れないので、塩をひとなめさせるようにしています」
練習中に水を飲んではいけない、なんてのは過去の話。どの学校も水分補給の大切さは常識である。阿部部長が言う。
「ただ、選手も試合に入り込んじゃうと水分補給を忘れることがあるんです。だから我々大人が声がけをしている。特に守備中に運動量が多いバッテリーは、イニングが終わったら必ずベンチで監督の近くに座らせ、水と塩分を取らせています。あとは漢方ですね。OB会の方に教えてもらったものを朝食後や試合なら五回終了時に飲ませています。これが効くんですよ。『これ飲んだら足つらないから!』と言って飲ませているので、プラセボ効果(まったく薬の効果のない薬を飲んでも効果が出てしまうこと)もあるかもしれませんが(笑)。大事なのはちゃんと飲むところを見ること。以前、試合中に足をつる選手が続出したことがある。後で聞いたら、漢方を飲み忘れていた。だから『飲めよ』と言いっぱなしではなく、ちゃんと飲むところを確認するようにしています」
創成館(長崎)の中村部長は「うちは寮があるので、食事や睡眠などの時間配分は大事にしています」と、こう続ける。
「普段の練習で言えば、グラウンドの横に大きめの、子どもが遊ぶようなビニールプールを置いています。『おまえら、暑くなったら飛び込めよ!』って。みんなザブンザブン飛び込んでいますよ(笑)」
掛川西(静岡)では、水分補給の管理を徹底してきた。牧野部長が言う。
「水分補給は取り忘れたり、時間が押して飲めなかったりする子もいる。だから、お互いに水分を取っているかを確認させるように努めてきました。現在はその都度、学年ごとに報告をさせています。選手が互いに水を飲んでいるところを確認し合い、『1年、飲み終わりました』『2年、飲み終わりました』という感じですね。これは2月からやらせています。それでも熱中症かな? というケースもありますし、不安がある子もいるでしょう。でも、倒れて救急車で搬送された……という子はひとりも出ていません」
■体重を落としたら…
選手も自分自身で考え、熱中症にならないように工夫する者もいる。
今秋のドラフト上位候補といわれる神村学園(鹿児島)の正林輝大(3年)は「体脂肪」に着目していた。
「去年、甲子園に出た時に1回か2回、足がつったんです。そこで大事だと思ったのが体脂肪。僕の場合は常に12~13%を維持しています」
ただ、木更津総合(千葉)との初戦では脱水症状で両足がつってしまった。
「県大会が終わってから少し体重が増えたので落としたら、体脂肪まで落ちちゃったんですよね……。今は84キロです」
熱中症は下手をすれば命にも関わる。球児たちが無事、大会を完走できることを祈るばかりだ。
☟暑さ対策の「7イニング制」は監督の多数が反対 究極の一択は「ドーム化」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd84ead35ac332124ac8fdac15fc59f394b4b2d0
第106回全国高校野球選手権大会の熱戦も佳境に入ったが、今大会も連日の酷暑が容赦なく選手たちに襲いかかっている。足がつる選手、担架で運ばれる選手、集中力を欠いた凡ミスも後を絶たず、選手の健康面が例年以上に心配された。抜本的改革が望まれる中、日本高野連は7イニング制導入の協議に入ったが、現場からは反対意見が多く、足並みはそろいそうもない。何か名案はないのか…。出場校の監督に見解を聞いた。
クーリングタイムや給水、白スパイク解禁などアルプス席を含めてこれまでさまざまな暑さ対策が講じられてきたが、もはや一時的な工夫だけでは〝熱波〟を防ぎきれなくなってきた。今大会は第3日までを3試合制とし、日中の高温の時間帯を避け、第3試合をナイターで行う2部制を実施。終了時間は午後9時半を回った。将来的な本格導入に向けてのテストケースだったが、大幅に暑さを回避できるとはいえず、4試合制で2試合ずつ間をあければ、終了時間はさらに遅くなる。
夏休みの時期は動かせず、球児たちの甲子園へのこだわりは強い。そんな中で日本高野連は7イニング制の導入を議論するワーキンググループを設立した。球数制限と同様に試合時間の短縮で選手の負担を軽減しようというものだが、現場の監督からは反対意見が目立ち、大阪桐蔭・西谷監督は「個人としては9回までやらせてもらいたい気持ちは強く持ってます。子供たちの大事な3年間の1試合を短くする必要はないし、発表の場でもあるので少しでも出場機会を与えたい。戦い方も全然変わる。暑さが大変な状況になっているけど、それを踏まえた上で他にも手だてがあるんじゃないか、イニングを減らすことではないのでは…」と私見を述べた。
南陽工・山崎監督も「絶対9イニング。こちらが9回を6試合戦えるだけの選手を鍛えるべきと思う。暑いからといって音を上げるべきじゃないし、暑かったらそれなりに鍛えなきゃいけない。開始時間をあけて工夫するのは素晴らしい取り組み。選手は割と大丈夫でも高校野球はいろんな方々に支えられている。サポートしてくれる方々やスタンドのお客さん、そういう方々は鍛えていないですから。イニング短縮になると野球自体が変わってくる。進歩しない」と言い切った。
明豊・川崎監督も「9イニングある方が選手を使ってあげられる。7イニングだと(ベンチ入りする人数が)20人もいるのかって話になる。健康第一だけど、暑さに耐えるように準備していくのもスポーツの良さだし、環境にどう対応していくか頭を使うのもスポーツ」と現行を維持できるとみている。
では他に手だてはないのか…。西日本短大付の西村監督は「ベンチ入り人数を25人にしたら負担が減るし、選手の生かし方も変わる」と登録メンバー増を提案。また、ある高校の監督は「歴史があるので場所は変えられないと思うし、時期をずらすのも難しい。となるとドームにするしかないんじゃないですか。おカネをかけても生命が大事じゃないですか。何があるか分かんない。思い切りよくやらないといけないと思います」と甲子園球場をドーム化し、空調設備を整えるしかないとの考えを明かした。
こうなると高野連ではどうしようもない。井本亘事務局長は「2部制も7イニング制も協議、検証していく。遅い時間まで試合をやらせるといろんな声があるし、7イニングは現場の反対意見がある。ただ、誰かが決めないといけない。ドーム化についてはこっちで決められることではなく、阪神さんの話になる」との見通しを示した。
いずれにしてもドラスチックな改革に迫られている。夏開催を継続するならもはや「究極の一択」しかないのかもしれない。
08:00~ 神村 学園-関 東 一
☆ 10:35~ 京都 国際-青森 山田
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(3日目 1回戦 紀三井寺球場)
☆☆ 10:00~ 田 辺 ー 熊 野
13:00~ 粉 河 -智弁和歌山
📝持丸修一 76歳名将の高校野球論
五輪でも甲子園でも話題「微妙な判定」に思うこと 実際にプレーしている我々は…
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359253
パリ五輪は金メダル・メダル総数ともに海外開催五輪の過去最多で幕を閉じました。
毎日のように飛び込んでくる快挙の報道に日本中が沸きましたが、その一方で、いくつかの競技では審判の判定が物議を醸していると聞きます。私は門外漢ですので、意見する立場にありませんが、パリ五輪と入れ違うように始まった夏の甲子園でも、毎年のように「微妙な判定」が注目されます。審判が過度な批判にさらされるケースも少なくありません。
そこで思うのは、批判する方々と実際にグラウンドでプレーする我々では、判定に対する「熱量」に差があるのでは、ということです。
私も長いこと高校野球に携わっていますから、受け入れがたい判定はそれなりに経験しています。
どの試合かは書きませんが、今でも忘れられないくらい悔しい思いもしてきました。それでも文句を言ったところで結果は変わらないのだから、割り切るしかないと諦めて受け入れているのです。
試合中も同様です。判定に納得がいかなかったとしても、引きずって悪循環に陥ったら元も子もありません。我々指導者がいかに選手の気持ちを切り替えさせるかがカギになります。
審判も人間だから、どうしてもミスはするもの。「微妙な判定」を受けるに至った過程にも目を向ける必要があります。例えば、守備の際の内野ゴロの処理です。一塁への送球が際どいタイミングで、自分たちは完全にアウトと思っていても、審判がセーフを告げたとします。こうした場合でも、打球への初動、処理速度、送球のスピードと正確性、捕球の位置は……と、見つめ直せば、結局は自分たちが「セーフ」とコールされる状況をつくり出してしまったともいえます。
それらの理由から塁上の判定に文句をつけることはまずないです。一番悔しい思いをしているはずの選手たちも、少なくとも私の前では審判を批判するようなことを口には出しません。
それにしても、今大会は優勝候補といわれていた強豪校が次々と序盤に姿を消しました。今春センバツから導入された低反発バットの影響でしょう。これについてはまた別の機会に詳しく書きますが、携わっている身としては、高校野球がもっと面白くなりました。
長打が難しくなった分、攻撃は小技を駆使して堅守に徹すれば、どこの学校が相手でも勝てる可能性が出てきたからです。テレビで観戦して、戦略と指導法を練りながらワクワクしています。
📝「神がかっている」甲子園に旋風を起こした大社“雨中の名物練習”昭和デーとは…492球を投げたエース馬庭優太の呟き「不思議な時間だった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/afc86b26bb87a1a00ff9dd8ec117b9bf6bc54eab?page=1
すっかり雨は上がっていた。勝利した神村学園(鹿児島)の校歌にあわせて、手拍子が鳴る。一塁側のアルプス席を埋めた大社の大応援団からだった。勝ち負けではなかった。健闘をたたえあう。この夏、100周年を迎えた甲子園球場は、温かいハーモニーに包まれた。
一塁ベンチ前で大社の選手たちが一列に並ぶ。背番号1の馬庭優太は、顔をくしゃくしゃにした。ナイター照明に照らされた空を見上げ、あふれる涙をこらえていた。
「勝ちたかった。でも、すごく長い夏だったし、すごく楽しかった」。いろんな感情が頭の中を渦巻いていた。
エース馬庭が3番手で救援「俺が流れを変えてみせる」
その時は、2-2の5回にやってきた。無死一、二塁。延長タイブレーク2試合を含む3回戦までの全3試合を1人で投げ抜いてきたエースが、3番手での救援を告げられた。「俺が流れを変えてみせる」。
雨の中、小走りでマウンドに向かった。球場全体がこの左腕の出番を待っているかのような空気だった。この日一番の拍手で迎えられた。
ただ、エースの登板は予定より少し早かった。主将で捕手の石原勇翔は言う。
「5回までなんとか馬庭以外の投手で乗り切って6回から馬庭に託す。そんなゲームプランを描いていました」
「疲れはなかった」と言う馬庭も、疲労の色は隠せなかった。初球の131キロが浮く。2球目の134キロも外に外れた。追い込んでからもファウルで粘られる。7球目。打ち取ったと思われた打球は、併殺を狙った二塁手の失策に。1点を勝ち越された。
逆転を信じて9回まで…もしかしたら
7回に四球から4連続長短打を浴びて4点を失い、8回にも1点を奪われた。最速141キロの直球は影を潜め、変化球も浮く。昨夏4強の神村学園は甘い球を逃してくれなかった。
「粘れなかった」と肩を落としたが、限界にきていた。
8回、適時打を浴びた直後。カバーに回っていた本塁後ろからマウンドに戻る時、ベース付近に落ちていた捕手のマスクを左手で拾おうとした。が、つかめない。雨を吸ったグラウンドにポトリと落ちた。もう握力はほとんど残っていなかった。それでも、「最後は気力を振り絞った」。逆転を信じ、9回まで投げきった。
仲間も意地を見せる。2-8の9回、2番藤江龍之介の内野安打や3番石原の死球などで1死満塁。好機が広がるにつれ、アルプス席の応援に合わせ、バックネット裏の観客席からも手拍子が送られていく。1人また1人と増え、次第に大きくなっていく音が選手の背中を押す。もしかしたら――。
しかし、相手はさすがだった。動じない。最後は内野ゴロで併殺を奪われ、夏が終わった。
出雲大社に参拝。32年ぶりの聖地へ
106回目の夏はまばゆかった。第1回の地方大会から皆勤出場している大社は、全国に15校しかないうちの1つ。選手のほぼ全員が地元・島根の出身。「日が沈む聖地出雲」の周辺で育った。
大会前、全員で出雲大社に参拝した。選手1人ひとりが持つお守りには、神話の舞台でもあるパワースポット「稲佐の浜」の砂が入っている。それをバックにしのばせ、32年ぶりに夏の聖地へ乗り込んだ。
1回戦の相手は、選抜大会の準優勝校で地元兵庫の報徳学園。大会屈指の右腕・今朝丸裕喜の不安定な立ち上がりを狙う。1回に足技を絡めて2点を奪い、流れを引き寄せた。3-1。アウトを一つ取る度に、スクールカラーの紫色がアルプス席で揺れた。
優勝候補を倒し、大社の名は一気に広まった。大会前、目標は「ベスト8」と言っていた選手たちも驚きを隠せなかった。
「いろんな人からおめでとうと言われて。知らない人からも。その反響の大きさに、『俺たちはすごいことをしたんだな』とみんなで言い合っていました」。石原は苦笑いを浮かべた。SNSのフォロワーも一気に増えた。快進撃は止まらない。
雨中の名物練習「昭和デー」とは
2回戦で創成館(長崎)を延長10回タイブレークの末に5-4で破ると、3回戦は同じく第1回大会から出場する早稲田実(西東京)と顔を合わせた。ともに満員に膨れ上がったアルプス席。試合前から異様な雰囲気に包まれた一戦もやはり、延長11回までもつれた激闘だった。
「神がかっている」。土地柄もあり、勝つたびに、そんな言葉がついて回った。
もちろん、「神頼み」もある。しかし、そこにいたるまでの確かな練習があった。チームには「昭和デー」と呼ばれる雨中の名物練習がある。今年4月29日の「昭和の日」。下級生中心の練習中に雨が降ってきたが、泥まみれになって続けた。それを見た3年生たちも「自分たちもやってみたい」。その後は毎月のように、練習中に雨が降ると「今日は昭和デーだ」。雨の中、1時間ほどグラウンドでノックをするようになった。石飛文太監督も一緒に泥まみれになる。遊撃手の藤江は言う。「あれを乗り越えた自分たちなら大丈夫と思えるんです。自分たち野手が、馬庭をもり立てるんだという思いでやってきました」
その精神力は、大舞台でも生きた。早実戦の11回の攻撃直前。無死一、二塁から始まるタイブレークで、石飛監督は選手を集めて言った。「バントを決められる自信がある者はいるか?」
背番号12の安松大希が手を挙げる。「はい、三塁側に決めてきます」
エース馬庭の492球と初の全国ベスト8
この夏、島根大会も通じて初出場の2年生は、落ち着いていた。三塁線ギリギリに転がし、バント安打を決めた。直後、無死満塁から馬庭がサヨナラ打を放って試合は決した。
安松は打撃が苦手だ。ただ、バントは「誰よりもうまくできる自信があった」。中学まで右打ちで、高校から両打ちに挑戦した。左打ちの感覚に慣れるため、ひたすらバント練習を繰り返した。フリー打撃で周りが快音を連ねる中でも、こつん、こつんと。「三塁側の方がボールを長く見られるから、やりやすいんです」
前夜、ミーティングでのトレーナーが説いた試合中の心構えも頭に残っていた。
「蚊に刺されるということは、古い血を吸ってくれて体内がきれいになるということ。逆にありがたいと思えるように」。何事もポジティブにとらえようという例えだった。この試合、仲間のミスで失点していた。安松は試合に出ていなくても、プラスに考えていた。
馬庭は4試合で492球を投げた。そんなエースを仲間が支え、試合を重ねる度に、成長していった。甲子園での夏1勝を63年ぶりに挙げたチームは、107年ぶりの2勝目、そして、初の3勝で全国の8強まで駆け上がった。
濃厚な9日間だった。馬庭はぽつりと言った。「不思議な時間だった」。歴史を動かした仲間たちと抱き合うと、また涙があふれてきた。
📝甲子園出場監督5人を直撃「7回制の導入どう思う?」 現場から出たリアルな賛否、ユニークな発想も
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a202f218d88739d74cec23dba349fce8312ee31
木更津総合五島監督「ちょっといい投手が出てきたら…」
夏の甲子園は19日に準々決勝4試合が行われるが、出場校の監督の間では反対意見も含めてかんかんがくがくの議論が巻き起こっている。
高野連が去る2日、熱中症対策として将来的な導入の検討を明らかにした「7回制」のことだ。
前回大会から五回終了時に10分のクーリングタイムを設けるなど、熱中症対策を取っているものの、それでも連日、脱水症状により足がつる選手が続出。従来の9回から7回にすれば、それだけリスクが減るのは道理ではある。
しかし、多くの監督や球界関係者から「7回制は果たして野球なのか」と反対意見が続出。困惑の声も多い。木更津総合(千葉)の五島卓道監督(70)もそのひとりだ。
「私なんて『七~九回が本当の勝負だ!』と指導者の方々に言われてきて、選手に『3打席回ってくる間に対策を考えろ』と教えてきた身としては、どうすればいいんですかねえ(苦笑)。ちょっといい投手が出てきたら7イニングなんてすぐですよ」
他の監督たちはどう考えているのか。
早実和泉監督「想像がつかない」、興南我喜屋監督「選手のレンタルはどうか」
早実(西東京)の和泉実監督(62)は「7回制は想像がつかないですね」と、こう続ける。
「八回と九回がないんでしょ? うーん……例えば、それなりに良い投手が3人くらいいて、2イニングずつ投げてこられたら、なかなか打てないですよね。まあ、まだ導入されたわけではないですが……」
興南(沖縄)の我喜屋優監督(74)は「好投手が多ければいいが、部員が少ない学校は不利になるのでは……」と前置きし、ユニークな持論を展開する。
「年々、学校数が減り、地方大会では何校かの連合チームも出てきている。だから、高校野球も社会人野球のように、補強選手を導入してはどうか。いわゆる、選手のレンタルです。例えば、複数の地区の選手で構成されたチームが甲子園に出場すれば、それだけ多くの地区が盛り上がるじゃないですか。そうやって、いろいろな角度から考えていくのも必要だと思います」
智弁学園小坂監督「僕は賛成です。ただ……」
智弁学園(奈良)の小坂将商監督(47)は反対に「強いチームが勝つとは限らない」と、自らの経験からこう話す。
「去年まで2年間、すでに7回制が導入されているU18W杯のコーチをさせてもらいましたが、とにかく試合展開がめちゃくちゃ早いんですよ。9回制だったら先発が後半バテて相手打線につかまることもありますが、7回ならそうそうバテない。こうなると好選手が多いからといって、油断はできなくなる」
小坂監督はそんな7回制について「賛成」の立場だ。「今でも投手の球数制限とかありますよね? 7回制なら、それもある程度はクリアできる。連盟の方々が導入すると言うならば、僕は賛成です。ただ……甲子園は各地方からの応援団が来るじゃないですか。勝てばいいですが、7イニングであっさり終わって帰る、というのは可哀想というか、ちょっとどうなのかなという気はしますけどね」
先を見据えている監督もいる。聖カタリナ(愛媛)の監督に就任する前は、地元の実業家だった浮田宏行監督(53)は、こう話す。
「企業が生き残れるかどうかと一緒なんですよ。これまでさまざまな社会情勢の変化がありましたが、優秀な企業は、そこにうまく対応して生き延びている。低反発のバットへの対応だってそうです。7回制が導入された時点で、『こんなの野球じゃない』なんて言っても始まらない。導入時点で、7回制の野球が出来ていないといけないんです。変化にすぐに対応できるよう、準備が出来ていないといけないんです」
前出の和泉監督も言う。「近年の高野連は球数制限にしろタイブレークにしろ、熱中症対策を始めたなあと思ったら、すぐに導入している印象がある。7回制だって、案外早く決まるのではと予想しています。まあ、それに対して僕らはどうこう言う立場じゃない。7回制が決まったら決まったで、生徒が野球を楽しめる環境をつくるのが現場をあずかる僕らの役目ですから」
現場からの反対意見が多かろうが、7回制は予想以上に早く実現しそうな雲行きだ。
📝命懸けの灼熱甲子園 出場校それぞれの熱中症対策…水分、塩分、漢方、体脂肪、プール
https://news.yahoo.co.jp/articles/508d3f43a6eb43df890d41cea0be7ae2e2dc11ac
選手が熱中症を訴えない日はない今夏の甲子園
開会式で花巻東の選手が体調不良を訴え、「入院が必要」と診断されて始まった今夏の甲子園。カラスが鳴かない日はあっても、選手が熱中症を訴えない日はない。
去る10日は宮崎商の遊撃手兼リリーフ投手の中村奈一輝(3年)が守備中に足がつり、登板できなくなった。やむを得ず中京大中京(愛知)打線につかまり始めた先発投手を引っ張ったが、逆転打を浴び、初戦敗退の悲劇である。
高野連も五回終了時に10分間のクーリングタイムを設けるなどの対策を取っているものの、いかんせん、甲子園のある兵庫県は7日の開会式から最高気温が35度を下回った日がない。熱中症アラートがガンガン鳴りまくっているが、グラウンド上の体感温度はそれ以上だろう。
■「大事なのはちゃんと飲むところを見ること」
各校はどのように対策を取っているのか。鶴岡東(山形)の阿部部長は「極端に変わったことはしていませんが」と、こう続ける。
「こまめな水分補給、首を冷やす、経口補水液を飲む、塩をなめる……などですね。例えばスポーツドリンクは甘いので、口直しに水を飲みたくなるじゃないですか。その時も水だけだと塩分が取れないので、塩をひとなめさせるようにしています」
練習中に水を飲んではいけない、なんてのは過去の話。どの学校も水分補給の大切さは常識である。阿部部長が言う。
「ただ、選手も試合に入り込んじゃうと水分補給を忘れることがあるんです。だから我々大人が声がけをしている。特に守備中に運動量が多いバッテリーは、イニングが終わったら必ずベンチで監督の近くに座らせ、水と塩分を取らせています。あとは漢方ですね。OB会の方に教えてもらったものを朝食後や試合なら五回終了時に飲ませています。これが効くんですよ。『これ飲んだら足つらないから!』と言って飲ませているので、プラセボ効果(まったく薬の効果のない薬を飲んでも効果が出てしまうこと)もあるかもしれませんが(笑)。大事なのはちゃんと飲むところを見ること。以前、試合中に足をつる選手が続出したことがある。後で聞いたら、漢方を飲み忘れていた。だから『飲めよ』と言いっぱなしではなく、ちゃんと飲むところを確認するようにしています」
創成館(長崎)の中村部長は「うちは寮があるので、食事や睡眠などの時間配分は大事にしています」と、こう続ける。
「普段の練習で言えば、グラウンドの横に大きめの、子どもが遊ぶようなビニールプールを置いています。『おまえら、暑くなったら飛び込めよ!』って。みんなザブンザブン飛び込んでいますよ(笑)」
掛川西(静岡)では、水分補給の管理を徹底してきた。牧野部長が言う。
「水分補給は取り忘れたり、時間が押して飲めなかったりする子もいる。だから、お互いに水分を取っているかを確認させるように努めてきました。現在はその都度、学年ごとに報告をさせています。選手が互いに水を飲んでいるところを確認し合い、『1年、飲み終わりました』『2年、飲み終わりました』という感じですね。これは2月からやらせています。それでも熱中症かな? というケースもありますし、不安がある子もいるでしょう。でも、倒れて救急車で搬送された……という子はひとりも出ていません」
■体重を落としたら…
選手も自分自身で考え、熱中症にならないように工夫する者もいる。
今秋のドラフト上位候補といわれる神村学園(鹿児島)の正林輝大(3年)は「体脂肪」に着目していた。
「去年、甲子園に出た時に1回か2回、足がつったんです。そこで大事だと思ったのが体脂肪。僕の場合は常に12~13%を維持しています」
ただ、木更津総合(千葉)との初戦では脱水症状で両足がつってしまった。
「県大会が終わってから少し体重が増えたので落としたら、体脂肪まで落ちちゃったんですよね……。今は84キロです」
熱中症は下手をすれば命にも関わる。球児たちが無事、大会を完走できることを祈るばかりだ。
☟暑さ対策の「7イニング制」は監督の多数が反対 究極の一択は「ドーム化」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd84ead35ac332124ac8fdac15fc59f394b4b2d0
第106回全国高校野球選手権大会の熱戦も佳境に入ったが、今大会も連日の酷暑が容赦なく選手たちに襲いかかっている。足がつる選手、担架で運ばれる選手、集中力を欠いた凡ミスも後を絶たず、選手の健康面が例年以上に心配された。抜本的改革が望まれる中、日本高野連は7イニング制導入の協議に入ったが、現場からは反対意見が多く、足並みはそろいそうもない。何か名案はないのか…。出場校の監督に見解を聞いた。
クーリングタイムや給水、白スパイク解禁などアルプス席を含めてこれまでさまざまな暑さ対策が講じられてきたが、もはや一時的な工夫だけでは〝熱波〟を防ぎきれなくなってきた。今大会は第3日までを3試合制とし、日中の高温の時間帯を避け、第3試合をナイターで行う2部制を実施。終了時間は午後9時半を回った。将来的な本格導入に向けてのテストケースだったが、大幅に暑さを回避できるとはいえず、4試合制で2試合ずつ間をあければ、終了時間はさらに遅くなる。
夏休みの時期は動かせず、球児たちの甲子園へのこだわりは強い。そんな中で日本高野連は7イニング制の導入を議論するワーキンググループを設立した。球数制限と同様に試合時間の短縮で選手の負担を軽減しようというものだが、現場の監督からは反対意見が目立ち、大阪桐蔭・西谷監督は「個人としては9回までやらせてもらいたい気持ちは強く持ってます。子供たちの大事な3年間の1試合を短くする必要はないし、発表の場でもあるので少しでも出場機会を与えたい。戦い方も全然変わる。暑さが大変な状況になっているけど、それを踏まえた上で他にも手だてがあるんじゃないか、イニングを減らすことではないのでは…」と私見を述べた。
南陽工・山崎監督も「絶対9イニング。こちらが9回を6試合戦えるだけの選手を鍛えるべきと思う。暑いからといって音を上げるべきじゃないし、暑かったらそれなりに鍛えなきゃいけない。開始時間をあけて工夫するのは素晴らしい取り組み。選手は割と大丈夫でも高校野球はいろんな方々に支えられている。サポートしてくれる方々やスタンドのお客さん、そういう方々は鍛えていないですから。イニング短縮になると野球自体が変わってくる。進歩しない」と言い切った。
明豊・川崎監督も「9イニングある方が選手を使ってあげられる。7イニングだと(ベンチ入りする人数が)20人もいるのかって話になる。健康第一だけど、暑さに耐えるように準備していくのもスポーツの良さだし、環境にどう対応していくか頭を使うのもスポーツ」と現行を維持できるとみている。
では他に手だてはないのか…。西日本短大付の西村監督は「ベンチ入り人数を25人にしたら負担が減るし、選手の生かし方も変わる」と登録メンバー増を提案。また、ある高校の監督は「歴史があるので場所は変えられないと思うし、時期をずらすのも難しい。となるとドームにするしかないんじゃないですか。おカネをかけても生命が大事じゃないですか。何があるか分かんない。思い切りよくやらないといけないと思います」と甲子園球場をドーム化し、空調設備を整えるしかないとの考えを明かした。
こうなると高野連ではどうしようもない。井本亘事務局長は「2部制も7イニング制も協議、検証していく。遅い時間まで試合をやらせるといろんな声があるし、7イニングは現場の反対意見がある。ただ、誰かが決めないといけない。ドーム化についてはこっちで決められることではなく、阪神さんの話になる」との見通しを示した。
いずれにしてもドラスチックな改革に迫られている。夏開催を継続するならもはや「究極の一択」しかないのかもしれない。
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(準々決勝)
12日目第1試合 関東一(東東京)-東海大相模(神奈川) 8:01~9:55
一二三四五六七八九十計HE
関 東 一000000101 271
東海相模000000001 140
12日目第2試合 滋賀学園(滋賀)-青森山田(青森) 10:30~12:18
一二三四五六七八九十計HE
滋賀学園000000000 090
青森山田00000010X 141
12日目第3試合 京都国際(京都)-智弁学園(奈良) 12:55~14:56
一二三四五六七八九十計HE
智弁学園000000000 063
京都国際00021010X 4111
12日目第4試合 大社(島根)-神村学園(鹿児島) 15:31~18:11 17:03点灯 6回表から
一二三四五六七八九十計HE
神村学園010110410 8121
大 社100100000 292
📝令和6年度秋季近畿地区高等学校野球大会奈良県予選
組み合わせ
http://www1.kcn.ne.jp/~nhsbbf/public_html/2024aki-kumiawase2.pdf
📝大社の監督・石飛文太(42歳)とは何者か?「文ちゃんの高校時代なあ…プレーの印象ないな」“あの神バント”安松大希が地元記者に語った「ある言葉」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c62e10f866ccfadd1e62a2754b6c0f56bcd0226
32年ぶりの甲子園出場、63年ぶりの夏勝利、107年ぶりの夏2勝、93年ぶりの夏8強……。勝ち進むごとに登場する数字が、島根代表の大社が古豪であると同時に、長らく全国舞台と縁がなかったことを感じさせる。
第1回の地方大会から皆勤出場を続け、毎年のように島根県内の公式戦で上位に進出しながらも、甲子園から遠ざかっていた。勝ちあぐねていた名門を復活出場、甲子園での躍進に導いたのが、監督の石飛文太(42歳)である。
「プレーの印象はないな…」石飛文太とは何者か?
「松坂世代」の1学年下になる、1981年生まれの42歳。前回、大社が甲子園に出場した1992年当時は、小学5年生だった。小学3年から所属した地元のスポーツ少年団の先輩がレギュラーとして甲子園の土を踏み、「出てるじゃん!」と沸いた。知っている顔が甲子園で安打を放てば、当然興奮する。「大社で甲子園に行く」。その時点で決意が固まった。
初志貫徹で大社に入学し、自身最後の夏は背番号4をつかんだが、選手としての実績が語られることは多くない。長年、大社野球部の戦いを見守ってきた、あるOBが言う。
「文ちゃんの高校時代なあ。元気とガッツはあったな。背番号4だったけど、試合は2けた背番号の後輩が出とったけん、正直プレーの印象はないな」
全国的にはあまりなじみがなく、「いしとぶ」と誤読されることも少なくない「石飛(いしとび)」姓だが、大社のある出雲市ではポピュラーな姓である。前監督も別の石飛だったり、大社OBには複数の石飛がいるため、先輩OBからは「文太」「文ちゃん」などと呼ばれるのが常だ。
在学中に憧れ続けた甲子園に手が届かず。1けた背番号を手にしながらも、選手としてやりきれなかった思いも残った。二つの悔しさから、指導者を志し、進学した姫路独協大で準硬式野球を続けながら、国語の教員免許を取得した。本人も認めるように、決して“エリート”然とした野球人生ではない。
卒業後は県内の私立高である出雲西のコーチとしてキャリアを積み、公立校の教員となった2011年から母校である大社のコーチを約5年間務めた。
その後、他校の卓球部顧問を務めた後、2020年の人事異動で再び大社へ。部長を経て、同年秋から監督に昇格している。監督就任5年目でつかんだ、32年ぶりの出場だった。この32年の時間について、石飛はこう語っていた。
「選手として3年。コーチとして5年。監督として今年が5年目なので、外から見ている時期がありながらも、32年の半分ぐらいは関わっていることになります。やっぱり、監督として中に入ることで感じた難しさやもどかしさがありました」
エース馬庭優太はなぜ大社に?
先述の通り、第1回の夏の地方大会から出場を続ける伝統校。勝ち上がるとともに「公立校が見せる快進撃」の見出しが躍るが、県内の公立校では唯一の体育科があり、例年入学する選手の質は県内でも上位だ。“公立志向”が根強い県民性も相まって、私立が熱心に声をかけた選手が、大社に進むケースも幾度となくあった。
現チームのエースである馬庭優太は、所属した中学の部員が少人数だったこともあり、公式戦の勝ち星には恵まれなかったが、ある県内私立高の監督が「高校野球の指導者で、この感じの左が嫌いな人いないでしょ」と評するほど、制球力などのゲームメイク能力が評判だった。複数校から声がかかった状況でも大社に進んだように、甲子園を逃しても、「選手に選ばれる学校」ではあったのだ。
他校に劣らない選手層を有するだけでなく、これまで春夏計10度の甲子園出場もあり、歴代のOBや保護者からは「なぜ勝てないのか」など、様々な声が挙がる。甲子園から遠ざかるほどに、その声は大きく、強いものになる。全国の古豪で多かれ少なかれ見られる事象だが、大社も例外ではなかった。
あの“11回神バント”…安松の話
がんじがらめに近い状況で石飛は「原点に返ることにした」という。その「原点」とは何を指すのか。
「やるのは選手。選手たちが目の前の1試合を戦うのは、どんなときも変わらない。その原点に立ち返ろうと」
選手たちがプレーしやすい環境の整備に注力し、対話を重ねた。練習メニューもトップダウンではなく、選手の意見をくみ取りながら練る。夏前のある日の練習では、主将の石原勇翔が「この前の練習試合のミスを確認したいんで、この後のメニューをゲームノックに変えてもいいですか?」と申し出て、石飛が快諾する場面があった。
選手と重ねた対話は、甲子園でも生きた。早稲田実との3回戦の延長11回に、代打で起用された2年生の安松大希が、三塁線に絶妙なバント(記録は内野安打)を決めた。見どころの多い激闘の中で大きなターニングポイントとなるプレーを見せた安松は、中学時代に目立っていた選手ではなかった。
兄の拓海(現・京都先端科学大)が昨年のチームで主戦を担っていた縁から、大社に憧れを抱いて入学を希望していたが、石飛は「中学時代に声はかけなかった」選手だった。
「お兄ちゃんの拓海の存在を見て、『大社に行きたい』と言ってくれていました。でも、ウチに来て試合に出れないで終わるよりは、出場のチャンスがある他校に行った方が幸せなんじゃないかと思って、そう伝えたんですけど、『それでも行きたい』と。本人の強い希望で入学した選手でした」
実力が抜き出ているわけではない。それでも「なにがなんでも大社でやりたい」と強い意志を持って入学した姿は、かつての自分とも重なる。その姿勢を買おうと、対話を重ねて生きる道を考えた。導き出したのが、「捕手転向」と「バントの技術向上」だった。
「死ぬほど練習してきたんで」
中学時代は捕手ではなかったが、チーム内で手薄だった捕手にコンバート。常に声を出すガッツを生かして周囲に認められると、投手陣を鼓舞するブルペン捕手の役割をつかんだ。攻撃では、168センチ、64キロの体でできることを思案し、ひたすらバントの技術を磨いた。
島根大会6試合は出場なし。甲子園、それもひりつくようなタイブレークで巡ってきたこの夏初打席。大半の選手が緊張感に押しつぶされてしかるべき場面である。だが、試合後の安松は「緊張はなかった」と言い切り、こう続けた。
「死ぬほど練習してきたんで」
安松はおとなしそうな、いかにも人のよさそうな顔立ちをしている。だが、このときの表情には、今までにないすごみがあり、圧倒されそうになった。
島根大会の優勝時も…涙、涙
今大会、石飛の勝利監督インタビューは、ちょっとした“名物”となっている。
奮闘した選手たち、OBや歴代の監督たち先人への感謝を述べ、時折、目に涙を浮かべる。「生徒の底力は無限大」というキラーフレーズはあるものの、作り込まれていない、生の言葉で紡がれるインタビューが聞く者の心をゆさぶる。
思えば、島根大会で32年ぶりに頂点に立った瞬間もそうだった。エースの馬庭優太が最後の打者を空振り三振に斬り、マウンドでうずくまると同時に、石飛もベンチ横で膝をつき、涙を流した。試合終了後も涙は止まらず、何度も顔を覆った。
「選手たちには、『純粋に野球をやろう』とは言うんですが、OBの方、地域の方、色々な人たちの思いがあっての甲子園なので、監督として、自分の中では思いを背負って戦いたいと思っています」
島根大会の決勝直後に述べた、32年ぶりの甲子園に向けた意気込みだ。
選手たちは純粋に目の前の試合を戦い、石飛はその戦いと結集された思いに心を躍らせる。この繰り返しでたどりついた93年ぶりの甲子園8強。107年ぶりの4強進出を叶えたとき、石飛の表情は、紡がれる言葉はどんなものなのか。
💢「島根の公立」大社が大躍進のお隣で…全国最長“夏の甲子園9連敗中”「鳥取の私学」が思うこと「やっぱり全国で勝たないと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/547e3d353175ffc4e4d75800930a4f564528d22c?page=1
鳥取と島根。私立と公立。6年ぶりと32年ぶりの出場。
初戦敗退とベスト8。隣県であるがゆえに、コントラストがくっきりと浮かび上がってしまう。
この夏、鳥取城北が初戦で敗退した一方で大社が報徳学園、創成館、早稲田実と強豪を撃破し、93年ぶりの準々決勝進出と台風の目となっている。
さらに、21年ぶりに夏の甲子園3勝を挙げた島根県に対し、鳥取県は今年の敗戦で不名誉な記録を更新してしまった。
9年連続で初戦敗退。これは現在、全国で最長の記録であり、このなかには鳥取城北の3敗も含まれている。
「ここまで負けてしまうと、ほかからすれば『鳥取は……』と言われてしまいますよね」監督の大林仁が申し訳なさそうに言った。
鳥取県勢「最後のベスト8突破」は68年前
甲子園で勝てていない現状。日本高校野球連盟に加盟する高校が47都道府県でも最も少ない24校であることも影響してか、鳥取県内の中学生の県外流出が増えているという。
ちょうど100年前に鳥取一中(現:鳥取西)が準決勝に進出したように高校野球黎明期の鳥取県は強かったが、1956年に米子東がベスト4になって以降、ベスト8からも遠ざかる。
2021年夏に鳥取城北の監督となった大林は鳥取県出身。そして、自身も同校でエースを務めたOBでもある。それだけに、「弱小」のレッテルを貼られてしまっている鳥取を憂い、さらには公立よりも環境が整う私立だからこそ、「強くしたい」という使命を抱く。
「うちは県外からも選手が来ていますが、それでも『鳥取で野球をやりたい』と思ってもらえるような魅力あるチームを作っていきたいんです。鳥取を背負って戦っていく以上は、県外のチームには負けたくありませんから」
今年の3年生は、大林が声をかけて鳥取城北に招き入れた、いわば“1期生”だ。キャプテンでキャッチャーの石黒尚を中心に、県内出身の中学生たちは「鳥取を強くする」という監督の想いに賛同し、ここに来た。
昨年のセンバツに出場するなど、大林が監督になってから鳥取城北は少しずつ実績を重ねている。そんなチームに指揮官が目を細めているのは、選手たちの心の成長だ。
挨拶は「ちは!」といった簡略させたものではなく、「こんにちは!」としっかりと相手の目を見ながら頭を下げる。環境整備に対しても周辺のゴミを拾い、グラウンドの整理整頓も以前より目が行き届くようになった。
現代の高校野球でこれらは基本の「キ」だ。しかし、指導者から「やりなさい」と促されてやっているようでは心からの行動とは言えない。大林が彼らを称えるのは、それらを自分たちの意志でできるようになったことだ。練習試合などで強豪校と対戦するなかで、鳥取城北は「本当の強さは野球だけじゃない」ことを痛感したのである。
「心を成長させてくれることが大事」
大林がチームの歩みを称える。「キャプテンの石黒を中心に後輩たちの模範になるようなチームになってくれました。うちは私立ですし、野球をするためにここに来てくれたような生徒は、こちらが強く言わなくても野球はしっかりやるんです。そうじゃないところ、高校を卒業してからも自分の足で立って生きていけるような心を成長させてくれることが大事で、今年の3年生はそこにもしっかりと向き合ってくれました」
選手自ら心を研磨する。そこに、元から備わる鍛え抜かれた野球が融合する。
今春から低反発となった「飛ばないバット」に順応するべく、攻撃は送りバントや走塁といった小技の精度を高めて着実に得点する。そして守備では、2年生右腕の田中勇飛と鈴木欧音のリレーで守り抜く。夏の鳥取大会では4試合で16犠打、9盗塁、2エラー。鳥取城北の野球を打ち出しての優勝だった。
しかし、甲子園では勝てなかった。初戦の相手が強豪の明徳義塾と言っても、頻繁に練習試合を行う間柄である。手の内を把握し、勝機を見出していたなか敗れたのは、「決めるべきところで決められなかった」ことだと大林は厳しい目を向ける。
1点を先制された直後の2回表に、この回の先頭として打席に立った4番バッターの石黒がヒットで出塁しても、次のバッターが送りバントを失敗しチャンスを潰してしまった。その裏の守備では、明徳義塾にデッドボールで出塁したランナーをしっかりとバントで二塁に進められ、ヒットで追加点を奪われた。
「そういったところで差が出てしまいましたよね。1回と2回に失点してしまったことで浮足立ってしまったというか、甲子園はそういうミスを許してくれないので」
大林は「3年生は諦めずに最後まで戦ってくれました」とねぎらいつつ、0-7というスコアを重く受け止めていた。
「勝ちたかったですねぇ」漏らした言葉に悔しさが充満していた。
大林が敗れてなお本気で全国で勝とうとしていると感じたのは、鳥取県勢9連敗の“ちょっとした原因”について尋ねたときだった。
9連敗の足跡をたどると鳥取県はついていなかった。明徳義塾然り、これまで大阪桐蔭、龍谷大平安、智辯和歌山、仙台育英、履正社と、甲子園で優勝を経験する高校とことごとく初戦で対峙してしまうという不遇も見逃すことはできない。
「強いチームを倒さなければ、鳥取が魅力ある県にならない」
当事者である監督は、もちろんそのことを言い訳にできるわけもないのだが、大林も同調するでもなくあっさりとこう返したのだ。
「勝ち続けることを考えれば、いつか強豪とは当たりますんで」
鳥取県勢、夏の甲子園9連敗中。険しき道が続こうとも、鳥取城北の監督には「どうせ」という後ろ向きな姿勢はない。見据えるのは、明るい未来だ。
自分たちが牽引役となって鳥取を「弱小」から「強豪」に変えていく――大林の言葉からは、そんな頼もしさが放たれていた。
「強いチームを倒していかなければ、鳥取が魅力のある県にならないと思っているんで。やっぱり、全国で勝たないと地元の生徒は来てくれませんからね」
📝「教科書のような戦い方」大社高校の躍進、元監督が分析 夏の甲子園
https://news.yahoo.co.jp/articles/27684a136d0664284124361107f8d1461b233f47
夏の甲子園で快進撃を続けた大社(島根)。19日の準々決勝は神村学園(鹿児島)に敗れたが、大社が前回出場した1992年当時の監督だった新田(しんた)均さん(67)は「島根の高校が甲子園で勝つには大社のような野球をすべきだ」と称賛した。
新田さんは現在、島根中央の男子と女子の硬式野球部で統括顧問を務める。大社の試合は今夏の島根大会準々決勝以降全て見てきた。戦い方の特徴を「戦術をきっちりできる。戦術とはバント、盗塁、エンドラン」と説明する。関東や近畿など強豪私学が集まる地域に比べ、島根県は高校数も少なく、大社を含めて公立校が甲子園に出場することは珍しくない。
「島根の代表校が甲子園でガンガン打って7―5で勝つ、なんて難しい。3点以内の終盤勝負。お互いが3イニングで1点ずつを取り合って延長タイブレークで勝つといった展開をできるかどうか」。実際、大社は3回戦までの3試合とも九回まで両チーム3点以内で、2、3回戦は延長戦を制した。
新田さんは監督として甲子園に大社で1回、浜田(島根)で春夏合わせて8回出場。浜田を率いた98年夏は和田毅投手(ソフトバンク)を擁して8強入りした。
32年前に大社が出場した当時を「ポテンシャル(素質)の高い選手がおり、土壇場で力を発揮できるように精神力を鍛えた」と振り返り、「今大会のチームもポテンシャルの高い選手がおり、似ている」と話す。
今大会の快進撃について「島根県のどの高校も、こういう野球を目指せば全国で戦えると分かった。参考書、教科書のような戦い方」と、地元に好影響を与えたと評価。大社は107年ぶりの4強入りは逃したが、毎試合、地元から大応援団が駆けつけた。新田さんは「私が目指す野球を見せてくれた」とたたえた。
☝アルプス揺れた!大社の応援が「平日なのに凄い」と話題 「サウスポーやばい」「エグい」の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cd3a29ccd7efc589ab8ac14099a4c220c6c1b99
107年ぶり4強を目指す大社を後押ししようと甲子園球場には大応援団が駆け付けた。一塁側アルプス席の応援の迫力が凄いと話題となり、Xでは「大社の応援」がトレンド入りした。
大正、昭和、平成、令和のすべての元号で大会出場を果たしている県立校。この日は平日だが、一塁アルプスは満員。チャンスの場面では「サウスポー」を大合唱し、選手を後押しした。
大社は初回、甲子園初登板の岸が3者凡退に抑えると、裏の攻撃では1死三塁で石原の遊ゴロの間に走者は生還して先制した。
SNSでは「大社の応援相変わらず凄すぎる」「大社の応援がエグいw真正面に構える左投手今村くんプレッシャー感じるだろうな」「平日なのに大社の応援すごいな。サウスポーやばい、中日のホーム戦かよ」「大社の応援が凄すぎて甲子園がゾワゾワしてる」などのコメントが見られた。
💢新基準バットの影響も? 智弁学園、打球イレギュラーで失点重ね4強ならず 「天下の阪神園芸さんが整備はしてるだろうけど…」同情の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/f49ba1c1e3a3ba69d2e7ed50d453789c0fd6b1a4
◇19日 全国高校野球選手権準々決勝 京都国際4―0智弁学園(甲子園)
智弁学園(奈良)は内野守備で打球のイレギュラーが続き、不運な形で失点を重ねて3年ぶりの4強を逃した。
両校無得点の4回、京都国際は1死一塁から7番・服部の打球がイレギュラーして智弁学園の二塁手・今井の顔面を直撃。今井はすぐにボールを拾って一塁アウトとしたが、治療のためにベンチに戻り、そのまま交代となった。直後の2死二塁で奥井の適時二塁打で先制されると、さらに続く西村の打球も今井に代わって守備に就いた八尾の前でイレギュラーして右前へ。2点目を挙げた。さらに5回にも1死二塁で5番・長谷川の一塁線への打球がベース手前で大きく跳ねて、3点目が入った。
飛びにくいとされる新基準バット導入の影響で、これまで以上に低く、強い打球を各打者が意識することでゴロ打球が増えていると指摘する高校野球関係者もいる。NHKの試合中継で解説を務めた杉本真吾さんも「普段はこんなことはないのですが、跳ねる打球が多くなって、ことごとく京都国際の得点につながっていますね」と説明。内野が土の甲子園だけに仕方ない面もあるが、ネット上では「これは智弁学園きついよな…」「ぜんぶ得点入るイレギュラーは可哀想」「天下の阪神園芸さんが整備はしてるだろうけど、あまりにもイレギュラーだらけ」と同情する声が上がった。
12日目第1試合 関東一(東東京)-東海大相模(神奈川) 8:01~9:55
一二三四五六七八九十計HE
関 東 一000000101 271
東海相模000000001 140
12日目第2試合 滋賀学園(滋賀)-青森山田(青森) 10:30~12:18
一二三四五六七八九十計HE
滋賀学園000000000 090
青森山田00000010X 141
12日目第3試合 京都国際(京都)-智弁学園(奈良) 12:55~14:56
一二三四五六七八九十計HE
智弁学園000000000 063
京都国際00021010X 4111
12日目第4試合 大社(島根)-神村学園(鹿児島) 15:31~18:11 17:03点灯 6回表から
一二三四五六七八九十計HE
神村学園010110410 8121
大 社100100000 292
📝令和6年度秋季近畿地区高等学校野球大会奈良県予選
組み合わせ
http://www1.kcn.ne.jp/~nhsbbf/public_html/2024aki-kumiawase2.pdf
📝大社の監督・石飛文太(42歳)とは何者か?「文ちゃんの高校時代なあ…プレーの印象ないな」“あの神バント”安松大希が地元記者に語った「ある言葉」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c62e10f866ccfadd1e62a2754b6c0f56bcd0226
32年ぶりの甲子園出場、63年ぶりの夏勝利、107年ぶりの夏2勝、93年ぶりの夏8強……。勝ち進むごとに登場する数字が、島根代表の大社が古豪であると同時に、長らく全国舞台と縁がなかったことを感じさせる。
第1回の地方大会から皆勤出場を続け、毎年のように島根県内の公式戦で上位に進出しながらも、甲子園から遠ざかっていた。勝ちあぐねていた名門を復活出場、甲子園での躍進に導いたのが、監督の石飛文太(42歳)である。
「プレーの印象はないな…」石飛文太とは何者か?
「松坂世代」の1学年下になる、1981年生まれの42歳。前回、大社が甲子園に出場した1992年当時は、小学5年生だった。小学3年から所属した地元のスポーツ少年団の先輩がレギュラーとして甲子園の土を踏み、「出てるじゃん!」と沸いた。知っている顔が甲子園で安打を放てば、当然興奮する。「大社で甲子園に行く」。その時点で決意が固まった。
初志貫徹で大社に入学し、自身最後の夏は背番号4をつかんだが、選手としての実績が語られることは多くない。長年、大社野球部の戦いを見守ってきた、あるOBが言う。
「文ちゃんの高校時代なあ。元気とガッツはあったな。背番号4だったけど、試合は2けた背番号の後輩が出とったけん、正直プレーの印象はないな」
全国的にはあまりなじみがなく、「いしとぶ」と誤読されることも少なくない「石飛(いしとび)」姓だが、大社のある出雲市ではポピュラーな姓である。前監督も別の石飛だったり、大社OBには複数の石飛がいるため、先輩OBからは「文太」「文ちゃん」などと呼ばれるのが常だ。
在学中に憧れ続けた甲子園に手が届かず。1けた背番号を手にしながらも、選手としてやりきれなかった思いも残った。二つの悔しさから、指導者を志し、進学した姫路独協大で準硬式野球を続けながら、国語の教員免許を取得した。本人も認めるように、決して“エリート”然とした野球人生ではない。
卒業後は県内の私立高である出雲西のコーチとしてキャリアを積み、公立校の教員となった2011年から母校である大社のコーチを約5年間務めた。
その後、他校の卓球部顧問を務めた後、2020年の人事異動で再び大社へ。部長を経て、同年秋から監督に昇格している。監督就任5年目でつかんだ、32年ぶりの出場だった。この32年の時間について、石飛はこう語っていた。
「選手として3年。コーチとして5年。監督として今年が5年目なので、外から見ている時期がありながらも、32年の半分ぐらいは関わっていることになります。やっぱり、監督として中に入ることで感じた難しさやもどかしさがありました」
エース馬庭優太はなぜ大社に?
先述の通り、第1回の夏の地方大会から出場を続ける伝統校。勝ち上がるとともに「公立校が見せる快進撃」の見出しが躍るが、県内の公立校では唯一の体育科があり、例年入学する選手の質は県内でも上位だ。“公立志向”が根強い県民性も相まって、私立が熱心に声をかけた選手が、大社に進むケースも幾度となくあった。
現チームのエースである馬庭優太は、所属した中学の部員が少人数だったこともあり、公式戦の勝ち星には恵まれなかったが、ある県内私立高の監督が「高校野球の指導者で、この感じの左が嫌いな人いないでしょ」と評するほど、制球力などのゲームメイク能力が評判だった。複数校から声がかかった状況でも大社に進んだように、甲子園を逃しても、「選手に選ばれる学校」ではあったのだ。
他校に劣らない選手層を有するだけでなく、これまで春夏計10度の甲子園出場もあり、歴代のOBや保護者からは「なぜ勝てないのか」など、様々な声が挙がる。甲子園から遠ざかるほどに、その声は大きく、強いものになる。全国の古豪で多かれ少なかれ見られる事象だが、大社も例外ではなかった。
あの“11回神バント”…安松の話
がんじがらめに近い状況で石飛は「原点に返ることにした」という。その「原点」とは何を指すのか。
「やるのは選手。選手たちが目の前の1試合を戦うのは、どんなときも変わらない。その原点に立ち返ろうと」
選手たちがプレーしやすい環境の整備に注力し、対話を重ねた。練習メニューもトップダウンではなく、選手の意見をくみ取りながら練る。夏前のある日の練習では、主将の石原勇翔が「この前の練習試合のミスを確認したいんで、この後のメニューをゲームノックに変えてもいいですか?」と申し出て、石飛が快諾する場面があった。
選手と重ねた対話は、甲子園でも生きた。早稲田実との3回戦の延長11回に、代打で起用された2年生の安松大希が、三塁線に絶妙なバント(記録は内野安打)を決めた。見どころの多い激闘の中で大きなターニングポイントとなるプレーを見せた安松は、中学時代に目立っていた選手ではなかった。
兄の拓海(現・京都先端科学大)が昨年のチームで主戦を担っていた縁から、大社に憧れを抱いて入学を希望していたが、石飛は「中学時代に声はかけなかった」選手だった。
「お兄ちゃんの拓海の存在を見て、『大社に行きたい』と言ってくれていました。でも、ウチに来て試合に出れないで終わるよりは、出場のチャンスがある他校に行った方が幸せなんじゃないかと思って、そう伝えたんですけど、『それでも行きたい』と。本人の強い希望で入学した選手でした」
実力が抜き出ているわけではない。それでも「なにがなんでも大社でやりたい」と強い意志を持って入学した姿は、かつての自分とも重なる。その姿勢を買おうと、対話を重ねて生きる道を考えた。導き出したのが、「捕手転向」と「バントの技術向上」だった。
「死ぬほど練習してきたんで」
中学時代は捕手ではなかったが、チーム内で手薄だった捕手にコンバート。常に声を出すガッツを生かして周囲に認められると、投手陣を鼓舞するブルペン捕手の役割をつかんだ。攻撃では、168センチ、64キロの体でできることを思案し、ひたすらバントの技術を磨いた。
島根大会6試合は出場なし。甲子園、それもひりつくようなタイブレークで巡ってきたこの夏初打席。大半の選手が緊張感に押しつぶされてしかるべき場面である。だが、試合後の安松は「緊張はなかった」と言い切り、こう続けた。
「死ぬほど練習してきたんで」
安松はおとなしそうな、いかにも人のよさそうな顔立ちをしている。だが、このときの表情には、今までにないすごみがあり、圧倒されそうになった。
島根大会の優勝時も…涙、涙
今大会、石飛の勝利監督インタビューは、ちょっとした“名物”となっている。
奮闘した選手たち、OBや歴代の監督たち先人への感謝を述べ、時折、目に涙を浮かべる。「生徒の底力は無限大」というキラーフレーズはあるものの、作り込まれていない、生の言葉で紡がれるインタビューが聞く者の心をゆさぶる。
思えば、島根大会で32年ぶりに頂点に立った瞬間もそうだった。エースの馬庭優太が最後の打者を空振り三振に斬り、マウンドでうずくまると同時に、石飛もベンチ横で膝をつき、涙を流した。試合終了後も涙は止まらず、何度も顔を覆った。
「選手たちには、『純粋に野球をやろう』とは言うんですが、OBの方、地域の方、色々な人たちの思いがあっての甲子園なので、監督として、自分の中では思いを背負って戦いたいと思っています」
島根大会の決勝直後に述べた、32年ぶりの甲子園に向けた意気込みだ。
選手たちは純粋に目の前の試合を戦い、石飛はその戦いと結集された思いに心を躍らせる。この繰り返しでたどりついた93年ぶりの甲子園8強。107年ぶりの4強進出を叶えたとき、石飛の表情は、紡がれる言葉はどんなものなのか。
💢「島根の公立」大社が大躍進のお隣で…全国最長“夏の甲子園9連敗中”「鳥取の私学」が思うこと「やっぱり全国で勝たないと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/547e3d353175ffc4e4d75800930a4f564528d22c?page=1
鳥取と島根。私立と公立。6年ぶりと32年ぶりの出場。
初戦敗退とベスト8。隣県であるがゆえに、コントラストがくっきりと浮かび上がってしまう。
この夏、鳥取城北が初戦で敗退した一方で大社が報徳学園、創成館、早稲田実と強豪を撃破し、93年ぶりの準々決勝進出と台風の目となっている。
さらに、21年ぶりに夏の甲子園3勝を挙げた島根県に対し、鳥取県は今年の敗戦で不名誉な記録を更新してしまった。
9年連続で初戦敗退。これは現在、全国で最長の記録であり、このなかには鳥取城北の3敗も含まれている。
「ここまで負けてしまうと、ほかからすれば『鳥取は……』と言われてしまいますよね」監督の大林仁が申し訳なさそうに言った。
鳥取県勢「最後のベスト8突破」は68年前
甲子園で勝てていない現状。日本高校野球連盟に加盟する高校が47都道府県でも最も少ない24校であることも影響してか、鳥取県内の中学生の県外流出が増えているという。
ちょうど100年前に鳥取一中(現:鳥取西)が準決勝に進出したように高校野球黎明期の鳥取県は強かったが、1956年に米子東がベスト4になって以降、ベスト8からも遠ざかる。
2021年夏に鳥取城北の監督となった大林は鳥取県出身。そして、自身も同校でエースを務めたOBでもある。それだけに、「弱小」のレッテルを貼られてしまっている鳥取を憂い、さらには公立よりも環境が整う私立だからこそ、「強くしたい」という使命を抱く。
「うちは県外からも選手が来ていますが、それでも『鳥取で野球をやりたい』と思ってもらえるような魅力あるチームを作っていきたいんです。鳥取を背負って戦っていく以上は、県外のチームには負けたくありませんから」
今年の3年生は、大林が声をかけて鳥取城北に招き入れた、いわば“1期生”だ。キャプテンでキャッチャーの石黒尚を中心に、県内出身の中学生たちは「鳥取を強くする」という監督の想いに賛同し、ここに来た。
昨年のセンバツに出場するなど、大林が監督になってから鳥取城北は少しずつ実績を重ねている。そんなチームに指揮官が目を細めているのは、選手たちの心の成長だ。
挨拶は「ちは!」といった簡略させたものではなく、「こんにちは!」としっかりと相手の目を見ながら頭を下げる。環境整備に対しても周辺のゴミを拾い、グラウンドの整理整頓も以前より目が行き届くようになった。
現代の高校野球でこれらは基本の「キ」だ。しかし、指導者から「やりなさい」と促されてやっているようでは心からの行動とは言えない。大林が彼らを称えるのは、それらを自分たちの意志でできるようになったことだ。練習試合などで強豪校と対戦するなかで、鳥取城北は「本当の強さは野球だけじゃない」ことを痛感したのである。
「心を成長させてくれることが大事」
大林がチームの歩みを称える。「キャプテンの石黒を中心に後輩たちの模範になるようなチームになってくれました。うちは私立ですし、野球をするためにここに来てくれたような生徒は、こちらが強く言わなくても野球はしっかりやるんです。そうじゃないところ、高校を卒業してからも自分の足で立って生きていけるような心を成長させてくれることが大事で、今年の3年生はそこにもしっかりと向き合ってくれました」
選手自ら心を研磨する。そこに、元から備わる鍛え抜かれた野球が融合する。
今春から低反発となった「飛ばないバット」に順応するべく、攻撃は送りバントや走塁といった小技の精度を高めて着実に得点する。そして守備では、2年生右腕の田中勇飛と鈴木欧音のリレーで守り抜く。夏の鳥取大会では4試合で16犠打、9盗塁、2エラー。鳥取城北の野球を打ち出しての優勝だった。
しかし、甲子園では勝てなかった。初戦の相手が強豪の明徳義塾と言っても、頻繁に練習試合を行う間柄である。手の内を把握し、勝機を見出していたなか敗れたのは、「決めるべきところで決められなかった」ことだと大林は厳しい目を向ける。
1点を先制された直後の2回表に、この回の先頭として打席に立った4番バッターの石黒がヒットで出塁しても、次のバッターが送りバントを失敗しチャンスを潰してしまった。その裏の守備では、明徳義塾にデッドボールで出塁したランナーをしっかりとバントで二塁に進められ、ヒットで追加点を奪われた。
「そういったところで差が出てしまいましたよね。1回と2回に失点してしまったことで浮足立ってしまったというか、甲子園はそういうミスを許してくれないので」
大林は「3年生は諦めずに最後まで戦ってくれました」とねぎらいつつ、0-7というスコアを重く受け止めていた。
「勝ちたかったですねぇ」漏らした言葉に悔しさが充満していた。
大林が敗れてなお本気で全国で勝とうとしていると感じたのは、鳥取県勢9連敗の“ちょっとした原因”について尋ねたときだった。
9連敗の足跡をたどると鳥取県はついていなかった。明徳義塾然り、これまで大阪桐蔭、龍谷大平安、智辯和歌山、仙台育英、履正社と、甲子園で優勝を経験する高校とことごとく初戦で対峙してしまうという不遇も見逃すことはできない。
「強いチームを倒さなければ、鳥取が魅力ある県にならない」
当事者である監督は、もちろんそのことを言い訳にできるわけもないのだが、大林も同調するでもなくあっさりとこう返したのだ。
「勝ち続けることを考えれば、いつか強豪とは当たりますんで」
鳥取県勢、夏の甲子園9連敗中。険しき道が続こうとも、鳥取城北の監督には「どうせ」という後ろ向きな姿勢はない。見据えるのは、明るい未来だ。
自分たちが牽引役となって鳥取を「弱小」から「強豪」に変えていく――大林の言葉からは、そんな頼もしさが放たれていた。
「強いチームを倒していかなければ、鳥取が魅力のある県にならないと思っているんで。やっぱり、全国で勝たないと地元の生徒は来てくれませんからね」
📝「教科書のような戦い方」大社高校の躍進、元監督が分析 夏の甲子園
https://news.yahoo.co.jp/articles/27684a136d0664284124361107f8d1461b233f47
夏の甲子園で快進撃を続けた大社(島根)。19日の準々決勝は神村学園(鹿児島)に敗れたが、大社が前回出場した1992年当時の監督だった新田(しんた)均さん(67)は「島根の高校が甲子園で勝つには大社のような野球をすべきだ」と称賛した。
新田さんは現在、島根中央の男子と女子の硬式野球部で統括顧問を務める。大社の試合は今夏の島根大会準々決勝以降全て見てきた。戦い方の特徴を「戦術をきっちりできる。戦術とはバント、盗塁、エンドラン」と説明する。関東や近畿など強豪私学が集まる地域に比べ、島根県は高校数も少なく、大社を含めて公立校が甲子園に出場することは珍しくない。
「島根の代表校が甲子園でガンガン打って7―5で勝つ、なんて難しい。3点以内の終盤勝負。お互いが3イニングで1点ずつを取り合って延長タイブレークで勝つといった展開をできるかどうか」。実際、大社は3回戦までの3試合とも九回まで両チーム3点以内で、2、3回戦は延長戦を制した。
新田さんは監督として甲子園に大社で1回、浜田(島根)で春夏合わせて8回出場。浜田を率いた98年夏は和田毅投手(ソフトバンク)を擁して8強入りした。
32年前に大社が出場した当時を「ポテンシャル(素質)の高い選手がおり、土壇場で力を発揮できるように精神力を鍛えた」と振り返り、「今大会のチームもポテンシャルの高い選手がおり、似ている」と話す。
今大会の快進撃について「島根県のどの高校も、こういう野球を目指せば全国で戦えると分かった。参考書、教科書のような戦い方」と、地元に好影響を与えたと評価。大社は107年ぶりの4強入りは逃したが、毎試合、地元から大応援団が駆けつけた。新田さんは「私が目指す野球を見せてくれた」とたたえた。
☝アルプス揺れた!大社の応援が「平日なのに凄い」と話題 「サウスポーやばい」「エグい」の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cd3a29ccd7efc589ab8ac14099a4c220c6c1b99
107年ぶり4強を目指す大社を後押ししようと甲子園球場には大応援団が駆け付けた。一塁側アルプス席の応援の迫力が凄いと話題となり、Xでは「大社の応援」がトレンド入りした。
大正、昭和、平成、令和のすべての元号で大会出場を果たしている県立校。この日は平日だが、一塁アルプスは満員。チャンスの場面では「サウスポー」を大合唱し、選手を後押しした。
大社は初回、甲子園初登板の岸が3者凡退に抑えると、裏の攻撃では1死三塁で石原の遊ゴロの間に走者は生還して先制した。
SNSでは「大社の応援相変わらず凄すぎる」「大社の応援がエグいw真正面に構える左投手今村くんプレッシャー感じるだろうな」「平日なのに大社の応援すごいな。サウスポーやばい、中日のホーム戦かよ」「大社の応援が凄すぎて甲子園がゾワゾワしてる」などのコメントが見られた。
💢新基準バットの影響も? 智弁学園、打球イレギュラーで失点重ね4強ならず 「天下の阪神園芸さんが整備はしてるだろうけど…」同情の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/f49ba1c1e3a3ba69d2e7ed50d453789c0fd6b1a4
◇19日 全国高校野球選手権準々決勝 京都国際4―0智弁学園(甲子園)
智弁学園(奈良)は内野守備で打球のイレギュラーが続き、不運な形で失点を重ねて3年ぶりの4強を逃した。
両校無得点の4回、京都国際は1死一塁から7番・服部の打球がイレギュラーして智弁学園の二塁手・今井の顔面を直撃。今井はすぐにボールを拾って一塁アウトとしたが、治療のためにベンチに戻り、そのまま交代となった。直後の2死二塁で奥井の適時二塁打で先制されると、さらに続く西村の打球も今井に代わって守備に就いた八尾の前でイレギュラーして右前へ。2点目を挙げた。さらに5回にも1死二塁で5番・長谷川の一塁線への打球がベース手前で大きく跳ねて、3点目が入った。
飛びにくいとされる新基準バット導入の影響で、これまで以上に低く、強い打球を各打者が意識することでゴロ打球が増えていると指摘する高校野球関係者もいる。NHKの試合中継で解説を務めた杉本真吾さんも「普段はこんなことはないのですが、跳ねる打球が多くなって、ことごとく京都国際の得点につながっていますね」と説明。内野が土の甲子園だけに仕方ない面もあるが、ネット上では「これは智弁学園きついよな…」「ぜんぶ得点入るイレギュラーは可哀想」「天下の阪神園芸さんが整備はしてるだろうけど、あまりにもイレギュラーだらけ」と同情する声が上がった。
⚾今日の和歌山大会新人戦試合結果(初日 1回戦)
紀三井寺球場・・・田 辺 工11-1県和歌山(8回)・和歌山工2-0耐 久・近大新宮5-1橋 本
上富田球場・・・・那 賀2-1和歌山北(10回タイブレーク)・桐 蔭14-2日高中津
マツゲン有田・・・向 陽6-5紀 北 工・紀 央 館16-0宮翔串連(6回)
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(12日目 準々決勝)
08:00~ 関 東 一-東海大相模
☆ 10:35~ 滋賀 学園-青森 山田
☆☆ 13:10~ 京都 国際-智弁 学園
☆☆☆ 15:45~ 大 社 -神村 学園
📝「なめんな!とは怒りますよ」高校野球“まさかの番狂わせ”…大社高・石飛文太監督(42歳)が前日、取材記者に語った「こんな監督でよく勝てるなと…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cb5a8e1e945aa975a857ad9708ffcde8d6f8deb
早稲田実業にサヨナラ勝ち。まさかの番狂わせを起こした大社高校。今夏32年ぶりに甲子園に出場した島根の公立高はなぜ勝てるのか? 前日練習から密着した記者が石飛文太監督に直撃した。
前日練習「記者・カメラマン6、7人だけ」
野球ユニフォームは着ている。だが、身体は細く背丈は170cmほど。グラウンドを走り回る姿は、チームをサポートする卒業生にも見える。この人物が、28時間後に早稲田実業を下すことになる大社の監督、石飛文太(42歳)だ。
8月16日15時過ぎ、大阪某所の練習場。記者、カメラマンは合わせて6、7人ほどしかいない、嵐の前の静けさだった。
グラウンドに姿を現したタイミングで挨拶をする。すると本気とも冗談ともつかない独特のトーンで言った。
「もう、十分じゃないですか? 2勝で……」
8月11日の初戦に優勝候補の一角だった報徳学園、前日の2回戦で創成館を下した。翌日には、早稲田実業戦が控えている。練習の強度を上げることは考えづらいが、その事情を考慮しても不思議である。甲子園ですでに2勝している高校、という雰囲気が伝わってこないのだ。「代打、どうだった? やっぱり緊張した?」。聞こえてくる選手とチーム関係者の会話も影響しているかもしれない。
そもそも甲子園出場もサプライズだった
名刺交換を終えると石飛は、すぐさまグローブを持って外野へ駆けていく。バッティング練習の守備をするためである。選手たちに聞けば、よくある光景らしい。さらには、チームで最も声を出している人物も石飛である。そして、選手がいい当たりを見せれば「明日、代打あるぞ?」と褒め、ホームランを打てばそのボールを他の選手と同じように目で追う。あるいは1年生のバッティング練習時には、石飛のこんな声が飛ぶ。
「おいおい1年生……素振りしてるか? してないだろうな。若くないんだよ、球が。球に若さがない!」
球が若い……の解釈に苦しんでいるのは私だけではなかった。目前を部員2人が小走りしながら話していた。
「若い球……って、どんな球なんだ?」
決してだらしない雰囲気というわけではない。それぞれが打撃、守備、ストレッチに真剣に取り組んでいる。だが、やはり謎は解けない。なぜこうも強豪校に見えないのだろう、と。
現地・島根のライターによれば、地方大会での優勝もサプライズだった。大社は島根有数の伝統公立校で優勝候補の一角ではあったものの、本命はあくまで、地元の強豪私立である益田東や石見智翠館。今年の甲子園行きは難しいと目されていた。だが、強かった。準々決勝から3試合、エース馬庭優太がすべて完投した。
「こんな監督でよく勝てるなと」
練習を終えた石飛に尋ねる。早実との大一番の前日。練習は終始、緩やかな空気だった。選手たちに檄を飛ばしたりしないのだろうか。
「このチームはもう怒らないです。今は嫌われたくないですもん。新チームになったら、また怒りますけど。甲子園でもね『いけー! 』『打てー! 』しか言ってないんで。創成館とのタイブレークでもそうでした。叫び続けるだけ。これ、本当です」
選手たちの力を引き出す確たる方法がある、というわけではなさそうだ。その戸惑いを察したのだろう。石飛がこう続ける。
「だからね、ようこれで勝てるな、と思います。こんな監督でよく勝てるなと。不思議なチームですよね、本当に」
この時点ですでに、報徳学園、創成館を下している。強豪に勝つための戦い方はあるのか。
「そんなことは高校野球で関係のないことです。子どもたちがどう感じるか、ということがすべてですよ。結局、私も怒るときは怒るんですよ。その中に、親目線があるかないか、だと思います。子どもに怒ってばかりじゃダメですよね。私自身、子どもができてはじめてわかったことなので。それがベースにあって、自分自身が勉強した野球のことを少し付け加える、みたいな感じです。
試合中も、もっと考えてやりたいんですけどね。甲子園だと特にテンションが上がっちゃって『いけー! たのむー! 』しか出てこない。ベンチの声、内野には届くらしいので。たぶん、大社はいわゆる強豪校というチームではないです。みなさんが想像しているような、監督と選手の間柄じゃない」
「なめんな!とは怒りますよ」
選手との接し方にヒントがあるのだろうか。先ほどの「打球が若くないぞ」を聞いた部員の反応を伝える。石飛は声を上げて笑う。「ほらね、そんな風に言われる感じですよ」と続ける。続けてこう質問する。
――怒ってばかりで選手に恐れられる、すべて指示通りにやらせるというより、選手たちからある程度“なめられる”くらいのほうがいいんですかね?
「なめんな! とは怒りますよ。だからなんて言うんだろう、なめられてるわけでもないし、とはいえ尊敬もされていないと思います」
ここで石飛が外部コーチの大内秀則(49歳)を呼び止める。ちなみに大内は、大社が前回甲子園に出場した32年前のエースである。「記者さんがうちのチームよくわからないみたいなんですよ」。破顔する大内。そして「俺にもわからんわ」と答える。話はいつの間にか、創成館を下した大社がSNSでトレンド入りしていたことに移っていた……。
続けて石飛が選手を1人、呼び止める。「俺がどういう監督か知りたいんだって」。すると選手はニヤリとしながら言う。「素敵です」。怒られたことはあるのか質問すると彼は即答する。「しょっちゅうです」。
「まだ先発も決まってないんですよ」
大社のチーム像がつかめそうで、つかめない。ここで質問を変える。なぜ大社は強豪校相手にも動じないのか。なぜピンチの場面でもエラーをしないのか。そもそも初戦の相手がセンバツ甲子園で準優勝の報徳学園と決まった瞬間、「勝てる」と思ったのだろうか。石飛が笑みを浮かべる。
「おい、キャプテン。32年ぶりの甲子園なのに何を引いてるんだと思いましたよ。そしたら石原(勇翔/キャプテン)は『よっしゃ! 』とか言ってて。全然よっしゃじゃねえよ、と。石原とかは対戦したかったらしいんです。でもね、勝ち上がってやるならまだしも、なんで最初なんだよ……とは思いますよね」
大社はなぜ勝てるのか。そのナゾは解決するどころか、早稲田実業との試合を翌日に控えたタイミングの取材で、より深まる。理想の試合展開を尋ねても「何も考えてないです。先発も決まってないんですよ」と言う。
「明日はベンチで『いけー! 打てー! 』を叫んでるだけだと思います」
これが番狂わせを起こすチーム、24時間前の様相だった。
📝“甲子園の魔物”説も…「うわぁぁって…人生で初めて見た」大社ベンチも驚いた早稲田実の奇策「あの9回裏直前にハプニングがあった」現地記者が見たウラ側
https://news.yahoo.co.jp/articles/403dc744b5a04a7919eda8d30e86687621c5d256
早稲田実業にサヨナラ勝ち。まさかの番狂わせを起こした大社高校。32年ぶりに甲子園に出場した公立高はなぜ勝てるのか? 前日練習から密着した記者が、現地甲子園で見たハプニングとは。
その日、大社は異様な空気をまとっていた。試合開始直後の1回表。大社のエース馬庭優太は、2人目のバッターに早稲田実業の好打者、宇野真仁朗を迎える。宇野が3球目を空振りした瞬間だった。これで三振でもないのに、三塁側アルプスを中心に歓声が上がる。試合終盤の決定機でもなければ、決勝戦でもない。大会11日目、3回戦のうちの1つである。
大社の不気味さは、全国大会の初戦で敗れた報徳学園の監督、大角健二が残した「予想以上に強い」という言葉に集約される。
野球部員は地元の中学軟式野球部出身が大勢を占める。「ボーイズリーグで全国優勝」のような華やかな経歴を持つ選手が多い強豪と比べれば、無名の選手たちと言っていいだろう。それでも、勝つ。
大社はなぜ強いのか。その謎は、前日の練習取材で解決されるどころか、深まった。「やっぱり代打で立つと緊張した?」「2勝で十分です」。監督や選手の言葉を聞けば、およそ全国的な強豪を倒しているチームとは思えない。言い換えれば、“強豪然”とした雰囲気がまるでない。早稲田実戦でもそうだった。
あの9回裏「直前にハプニングがあった」
3回裏、大社が攻撃に備えてベンチ前で監督が指示を出している。甲子園でおなじみの光景だ。10人ほどの選手が監督のもとに集まっているが、どこかチグハグな印象を受ける。理由は帽子だ。
2人が被っていて、8人が脱いでいる。大内秀則コーチによれば「帽子は被ったままでいい」ということになっているらしい。いずれにせよ、脱ぐか被るか統一されていることが多い強豪校ではほとんど見られない光景だ。
あるいは9回裏でのシーン。1点差で負けているため、この回に点が取れなければ終わる。追い詰められた状況と言っていい。実際、肩を組んだ円陣からは気迫を感じる。野球は9回から、絶対に逆転するぞ、と。大黒柱の馬庭が打席に向かう。その直後、あるハプニングが起きた。審判が何やら大社ベンチに声をかけ、選手が慌ててグラウンドに向かう。そう、一塁コーチ(攻撃側のチームが配置するベースコーチ)が不在だったため、試合を始められなかったのだ。
「うわぁぁって……野球人生で初めて見ました」
大社の同点劇、早稲田実の5人シフト。高校野球史に残るであろう「大社と早稲田実の激闘」にはそんな素朴な光景が散りばめられていた。
2対2の同点。9回裏、1死二、三塁。大社がサヨナラのチャンスを迎える。外野のレフトに、誰もいない。球場がどよめく。事態を飲み込めないのは記者席も同じだった。前列に座る記者の会話が聞こえる。
「これ……どこがどうなってる?」
「ピッチャーの横にいるの……あれ、レフトですよ! レフトの子が今、あそこまで来てる。だから外野が2人なんです」
その様子をベンチから見ていた、島根は隠岐島出身の高梨壱盛(4番ファースト)が興奮気味に振り返る。
「うわぁぁって……驚きました。野球人生で初めて見ましたから。と同時に、あのシフトを見て楽しいとも思ったんです。全国にはいろんな野球があるんだなと」
話題は監督の石飛にも及ぶ。「練習とかはもちろん厳しいですよ。監督としての立場もあると思うので。でも試合は違います。完全にチームの一員です。声出して盛り上げて。今日も逆転されたとき、一番声出してましたから」
「まだホテルに泊まれるのか、とか(笑)」
当の石飛は試合後、時折涙を見せながら報道対応をしていた。まだ結果を飲み込めていないようだった。
「神がかってる感じがするじゃないですか、正直。島根の田舎から出てきて、地元の子で、公立校で。こんな試合ができるなんて、誰も思ってないと思うんですよ。まだホテルに泊まれるのか、とか(笑)。(目標は)ベスト8って言っていたけど……本当になれるなんて」
外部コーチの大内は、快進撃の理由を「基礎があるから勝ち上がれている」と言った。だからピンチの場面でエラーをしない。その基礎をつくりあげる練習は猛烈に厳しい、と選手も声を揃えた。監督の石飛は「野球のことは少ししかわかりません」と謙遜する。
7回にセンター前安打を後逸した藤原佑はこう証言した「ベンチに戻ったとき、監督が近寄ってきて。『大丈夫だぞ』って肩をたたいてくれたんです。まだ7回じゃないか、こっからやるぞ、と」
この試合、メガホンを手に叫び続ける石飛の声は、記者席まで届かなかった。だが、何を言っていたのかは想像できる。ベンチにいた大社の野球部部長、井上誠也から答えを聞く前に、わかった。
「シフトがどうとか、そういう声はなかったです。さすがにあの気迫は、これまでも見たことなかったですね。叫んでましたよ」
打席の馬庭に、藤原に、チーム全員に。「いけーー! 打てーー!」
☝青森山田、渋谷良弥アドバイザーのノックで気合注入 橋場主将「万全な状態でいける」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d16504b7c31c714fbe3ef0ba3ebe40701f12f41
名将のノックに、ナインの表情が引き締まった。
青森山田は19日の全国高校野球選手権大会準々決勝に向け、兵庫・西宮市内のグラウンドで練習を行った。日大山形と青森山田の監督として、春夏通算22度の甲子園出場を果たし、現在青森山田野球部のアドバイザーを務める渋谷良弥氏(77)が、準々決勝に挑む選手らにノックで気合を入れた。
橋場公祐主将(3年)は「渋谷先生が打つことは本当に珍しいことなので、みんな気合も入った。この上ない雰囲気になった」と振り返る。練習は、同校の黄金期を築いた渋谷氏のノックで始まり、その後打撃練習へ。守備からリズムをつくるチームカラーらしく、ノックで集中力を高めると、打撃では快音を響かせた。
19日の準々決勝は滋賀学園と対戦する。橋場は「万全な状態でいける」と意欲十分。守備から試合の主導権を握る。
紀三井寺球場・・・田 辺 工11-1県和歌山(8回)・和歌山工2-0耐 久・近大新宮5-1橋 本
上富田球場・・・・那 賀2-1和歌山北(10回タイブレーク)・桐 蔭14-2日高中津
マツゲン有田・・・向 陽6-5紀 北 工・紀 央 館16-0宮翔串連(6回)
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(12日目 準々決勝)
08:00~ 関 東 一-東海大相模
☆ 10:35~ 滋賀 学園-青森 山田
☆☆ 13:10~ 京都 国際-智弁 学園
☆☆☆ 15:45~ 大 社 -神村 学園
📝「なめんな!とは怒りますよ」高校野球“まさかの番狂わせ”…大社高・石飛文太監督(42歳)が前日、取材記者に語った「こんな監督でよく勝てるなと…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cb5a8e1e945aa975a857ad9708ffcde8d6f8deb
早稲田実業にサヨナラ勝ち。まさかの番狂わせを起こした大社高校。今夏32年ぶりに甲子園に出場した島根の公立高はなぜ勝てるのか? 前日練習から密着した記者が石飛文太監督に直撃した。
前日練習「記者・カメラマン6、7人だけ」
野球ユニフォームは着ている。だが、身体は細く背丈は170cmほど。グラウンドを走り回る姿は、チームをサポートする卒業生にも見える。この人物が、28時間後に早稲田実業を下すことになる大社の監督、石飛文太(42歳)だ。
8月16日15時過ぎ、大阪某所の練習場。記者、カメラマンは合わせて6、7人ほどしかいない、嵐の前の静けさだった。
グラウンドに姿を現したタイミングで挨拶をする。すると本気とも冗談ともつかない独特のトーンで言った。
「もう、十分じゃないですか? 2勝で……」
8月11日の初戦に優勝候補の一角だった報徳学園、前日の2回戦で創成館を下した。翌日には、早稲田実業戦が控えている。練習の強度を上げることは考えづらいが、その事情を考慮しても不思議である。甲子園ですでに2勝している高校、という雰囲気が伝わってこないのだ。「代打、どうだった? やっぱり緊張した?」。聞こえてくる選手とチーム関係者の会話も影響しているかもしれない。
そもそも甲子園出場もサプライズだった
名刺交換を終えると石飛は、すぐさまグローブを持って外野へ駆けていく。バッティング練習の守備をするためである。選手たちに聞けば、よくある光景らしい。さらには、チームで最も声を出している人物も石飛である。そして、選手がいい当たりを見せれば「明日、代打あるぞ?」と褒め、ホームランを打てばそのボールを他の選手と同じように目で追う。あるいは1年生のバッティング練習時には、石飛のこんな声が飛ぶ。
「おいおい1年生……素振りしてるか? してないだろうな。若くないんだよ、球が。球に若さがない!」
球が若い……の解釈に苦しんでいるのは私だけではなかった。目前を部員2人が小走りしながら話していた。
「若い球……って、どんな球なんだ?」
決してだらしない雰囲気というわけではない。それぞれが打撃、守備、ストレッチに真剣に取り組んでいる。だが、やはり謎は解けない。なぜこうも強豪校に見えないのだろう、と。
現地・島根のライターによれば、地方大会での優勝もサプライズだった。大社は島根有数の伝統公立校で優勝候補の一角ではあったものの、本命はあくまで、地元の強豪私立である益田東や石見智翠館。今年の甲子園行きは難しいと目されていた。だが、強かった。準々決勝から3試合、エース馬庭優太がすべて完投した。
「こんな監督でよく勝てるなと」
練習を終えた石飛に尋ねる。早実との大一番の前日。練習は終始、緩やかな空気だった。選手たちに檄を飛ばしたりしないのだろうか。
「このチームはもう怒らないです。今は嫌われたくないですもん。新チームになったら、また怒りますけど。甲子園でもね『いけー! 』『打てー! 』しか言ってないんで。創成館とのタイブレークでもそうでした。叫び続けるだけ。これ、本当です」
選手たちの力を引き出す確たる方法がある、というわけではなさそうだ。その戸惑いを察したのだろう。石飛がこう続ける。
「だからね、ようこれで勝てるな、と思います。こんな監督でよく勝てるなと。不思議なチームですよね、本当に」
この時点ですでに、報徳学園、創成館を下している。強豪に勝つための戦い方はあるのか。
「そんなことは高校野球で関係のないことです。子どもたちがどう感じるか、ということがすべてですよ。結局、私も怒るときは怒るんですよ。その中に、親目線があるかないか、だと思います。子どもに怒ってばかりじゃダメですよね。私自身、子どもができてはじめてわかったことなので。それがベースにあって、自分自身が勉強した野球のことを少し付け加える、みたいな感じです。
試合中も、もっと考えてやりたいんですけどね。甲子園だと特にテンションが上がっちゃって『いけー! たのむー! 』しか出てこない。ベンチの声、内野には届くらしいので。たぶん、大社はいわゆる強豪校というチームではないです。みなさんが想像しているような、監督と選手の間柄じゃない」
「なめんな!とは怒りますよ」
選手との接し方にヒントがあるのだろうか。先ほどの「打球が若くないぞ」を聞いた部員の反応を伝える。石飛は声を上げて笑う。「ほらね、そんな風に言われる感じですよ」と続ける。続けてこう質問する。
――怒ってばかりで選手に恐れられる、すべて指示通りにやらせるというより、選手たちからある程度“なめられる”くらいのほうがいいんですかね?
「なめんな! とは怒りますよ。だからなんて言うんだろう、なめられてるわけでもないし、とはいえ尊敬もされていないと思います」
ここで石飛が外部コーチの大内秀則(49歳)を呼び止める。ちなみに大内は、大社が前回甲子園に出場した32年前のエースである。「記者さんがうちのチームよくわからないみたいなんですよ」。破顔する大内。そして「俺にもわからんわ」と答える。話はいつの間にか、創成館を下した大社がSNSでトレンド入りしていたことに移っていた……。
続けて石飛が選手を1人、呼び止める。「俺がどういう監督か知りたいんだって」。すると選手はニヤリとしながら言う。「素敵です」。怒られたことはあるのか質問すると彼は即答する。「しょっちゅうです」。
「まだ先発も決まってないんですよ」
大社のチーム像がつかめそうで、つかめない。ここで質問を変える。なぜ大社は強豪校相手にも動じないのか。なぜピンチの場面でもエラーをしないのか。そもそも初戦の相手がセンバツ甲子園で準優勝の報徳学園と決まった瞬間、「勝てる」と思ったのだろうか。石飛が笑みを浮かべる。
「おい、キャプテン。32年ぶりの甲子園なのに何を引いてるんだと思いましたよ。そしたら石原(勇翔/キャプテン)は『よっしゃ! 』とか言ってて。全然よっしゃじゃねえよ、と。石原とかは対戦したかったらしいんです。でもね、勝ち上がってやるならまだしも、なんで最初なんだよ……とは思いますよね」
大社はなぜ勝てるのか。そのナゾは解決するどころか、早稲田実業との試合を翌日に控えたタイミングの取材で、より深まる。理想の試合展開を尋ねても「何も考えてないです。先発も決まってないんですよ」と言う。
「明日はベンチで『いけー! 打てー! 』を叫んでるだけだと思います」
これが番狂わせを起こすチーム、24時間前の様相だった。
📝“甲子園の魔物”説も…「うわぁぁって…人生で初めて見た」大社ベンチも驚いた早稲田実の奇策「あの9回裏直前にハプニングがあった」現地記者が見たウラ側
https://news.yahoo.co.jp/articles/403dc744b5a04a7919eda8d30e86687621c5d256
早稲田実業にサヨナラ勝ち。まさかの番狂わせを起こした大社高校。32年ぶりに甲子園に出場した公立高はなぜ勝てるのか? 前日練習から密着した記者が、現地甲子園で見たハプニングとは。
その日、大社は異様な空気をまとっていた。試合開始直後の1回表。大社のエース馬庭優太は、2人目のバッターに早稲田実業の好打者、宇野真仁朗を迎える。宇野が3球目を空振りした瞬間だった。これで三振でもないのに、三塁側アルプスを中心に歓声が上がる。試合終盤の決定機でもなければ、決勝戦でもない。大会11日目、3回戦のうちの1つである。
大社の不気味さは、全国大会の初戦で敗れた報徳学園の監督、大角健二が残した「予想以上に強い」という言葉に集約される。
野球部員は地元の中学軟式野球部出身が大勢を占める。「ボーイズリーグで全国優勝」のような華やかな経歴を持つ選手が多い強豪と比べれば、無名の選手たちと言っていいだろう。それでも、勝つ。
大社はなぜ強いのか。その謎は、前日の練習取材で解決されるどころか、深まった。「やっぱり代打で立つと緊張した?」「2勝で十分です」。監督や選手の言葉を聞けば、およそ全国的な強豪を倒しているチームとは思えない。言い換えれば、“強豪然”とした雰囲気がまるでない。早稲田実戦でもそうだった。
あの9回裏「直前にハプニングがあった」
3回裏、大社が攻撃に備えてベンチ前で監督が指示を出している。甲子園でおなじみの光景だ。10人ほどの選手が監督のもとに集まっているが、どこかチグハグな印象を受ける。理由は帽子だ。
2人が被っていて、8人が脱いでいる。大内秀則コーチによれば「帽子は被ったままでいい」ということになっているらしい。いずれにせよ、脱ぐか被るか統一されていることが多い強豪校ではほとんど見られない光景だ。
あるいは9回裏でのシーン。1点差で負けているため、この回に点が取れなければ終わる。追い詰められた状況と言っていい。実際、肩を組んだ円陣からは気迫を感じる。野球は9回から、絶対に逆転するぞ、と。大黒柱の馬庭が打席に向かう。その直後、あるハプニングが起きた。審判が何やら大社ベンチに声をかけ、選手が慌ててグラウンドに向かう。そう、一塁コーチ(攻撃側のチームが配置するベースコーチ)が不在だったため、試合を始められなかったのだ。
「うわぁぁって……野球人生で初めて見ました」
大社の同点劇、早稲田実の5人シフト。高校野球史に残るであろう「大社と早稲田実の激闘」にはそんな素朴な光景が散りばめられていた。
2対2の同点。9回裏、1死二、三塁。大社がサヨナラのチャンスを迎える。外野のレフトに、誰もいない。球場がどよめく。事態を飲み込めないのは記者席も同じだった。前列に座る記者の会話が聞こえる。
「これ……どこがどうなってる?」
「ピッチャーの横にいるの……あれ、レフトですよ! レフトの子が今、あそこまで来てる。だから外野が2人なんです」
その様子をベンチから見ていた、島根は隠岐島出身の高梨壱盛(4番ファースト)が興奮気味に振り返る。
「うわぁぁって……驚きました。野球人生で初めて見ましたから。と同時に、あのシフトを見て楽しいとも思ったんです。全国にはいろんな野球があるんだなと」
話題は監督の石飛にも及ぶ。「練習とかはもちろん厳しいですよ。監督としての立場もあると思うので。でも試合は違います。完全にチームの一員です。声出して盛り上げて。今日も逆転されたとき、一番声出してましたから」
「まだホテルに泊まれるのか、とか(笑)」
当の石飛は試合後、時折涙を見せながら報道対応をしていた。まだ結果を飲み込めていないようだった。
「神がかってる感じがするじゃないですか、正直。島根の田舎から出てきて、地元の子で、公立校で。こんな試合ができるなんて、誰も思ってないと思うんですよ。まだホテルに泊まれるのか、とか(笑)。(目標は)ベスト8って言っていたけど……本当になれるなんて」
外部コーチの大内は、快進撃の理由を「基礎があるから勝ち上がれている」と言った。だからピンチの場面でエラーをしない。その基礎をつくりあげる練習は猛烈に厳しい、と選手も声を揃えた。監督の石飛は「野球のことは少ししかわかりません」と謙遜する。
7回にセンター前安打を後逸した藤原佑はこう証言した「ベンチに戻ったとき、監督が近寄ってきて。『大丈夫だぞ』って肩をたたいてくれたんです。まだ7回じゃないか、こっからやるぞ、と」
この試合、メガホンを手に叫び続ける石飛の声は、記者席まで届かなかった。だが、何を言っていたのかは想像できる。ベンチにいた大社の野球部部長、井上誠也から答えを聞く前に、わかった。
「シフトがどうとか、そういう声はなかったです。さすがにあの気迫は、これまでも見たことなかったですね。叫んでましたよ」
打席の馬庭に、藤原に、チーム全員に。「いけーー! 打てーー!」
☝青森山田、渋谷良弥アドバイザーのノックで気合注入 橋場主将「万全な状態でいける」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d16504b7c31c714fbe3ef0ba3ebe40701f12f41
名将のノックに、ナインの表情が引き締まった。
青森山田は19日の全国高校野球選手権大会準々決勝に向け、兵庫・西宮市内のグラウンドで練習を行った。日大山形と青森山田の監督として、春夏通算22度の甲子園出場を果たし、現在青森山田野球部のアドバイザーを務める渋谷良弥氏(77)が、準々決勝に挑む選手らにノックで気合を入れた。
橋場公祐主将(3年)は「渋谷先生が打つことは本当に珍しいことなので、みんな気合も入った。この上ない雰囲気になった」と振り返る。練習は、同校の黄金期を築いた渋谷氏のノックで始まり、その後打撃練習へ。守備からリズムをつくるチームカラーらしく、ノックで集中力を高めると、打撃では快音を響かせた。
19日の準々決勝は滋賀学園と対戦する。橋場は「万全な状態でいける」と意欲十分。守備から試合の主導権を握る。
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(3回戦)
11日目第1試合 智弁学園(奈良)-小松大谷(石川) 8:01~10:13
一二三四五六七八九十計HE
小松大谷020000001 382
智弁学園10122000X 680
11日目第2試合 京都国際(京都)-西日本短大付(福岡) 10:51~12:59
一二三四五六七八九十計HE
京都国際020010001 4161
西短大付000000000 072
11日目第3試合 岡山学芸館(岡山)-神村学園(鹿児島) 13:25~15:47
一二三四五六七八九十計HE
神村学園100240000 7120
学 芸 館010000000 151
11日目第4試合 大社(島根)-早稲田実(西東京) 16:22~19:02 18:10点灯 8回表から
一二三四五六七八九十11121314151617181920計HE
早稲田実00000110000 273
大 社10000000101x 381
⚾今日の和歌山大会新人戦試合結果(初日 1回戦)
紀三井寺球場・・・神 島2-0和歌山商・初芝橋本2xー1市和歌山(10回タイブレーク)・星 林9-1和 高 専-
(7回)
上富田球場・・・・箕 島12x-2農芸笠田(5回)・和歌山東3-0日 高
マツゲン有田・・・高 野 山11-0有貴南連・海 南7-0南部龍神
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(2日目 1回戦)
紀三井寺球場
09:00~ 田 辺 工-県和 歌山
☆ 11:30~ 耐 久 -和歌 山工
14:00~ 橋 本 -近大 新宮
上富田球場
10:00~ 和歌 山北- 那 賀
☆☆ 13:00~ 日高 中津- 桐 蔭
マツゲン有田球場
10:00~ 向 陽 -紀 北 工
☆ 13:00~ 紀 央 館-宮翔串連合
📝僕のタイブレーク球場観戦歴
① 15年 4月25日 佐藤薬品S 畝 傍 9-3奈良 大付(13回) 先攻勝利
② 15年 5月31日 倉敷 MS 創志 学園4-2松 江 商(13回) 先攻勝利
③ 18年 8月 6日 甲 子 園 佐久 長聖5-4旭 川 大(14回) 先攻勝利
④ 18年 8月12日 甲 子 園 済 美 13‐11 星 稜 (13回) 後攻勝利
⑤ 18年10月 3日 福井 県営 近 江 13‐12日 大 三(10回) 後攻勝利 (国体)
⑥ 18年10月13日 明石 トーカロ 報徳 学園3-2 社 (13回) 先攻勝利
⑦ 19年 5月 6日 皇 子 山 彦 根 東8-7 綾 羽 (13回) 後攻勝利
⑧ 19年10月26日 コカコーラ 矢 上 6-3 盈 進 (13回) 先攻勝利
⑨ 21年 7月23日 紀三 井寺 智弁和歌山3-2初芝 橋本(13回) 後攻勝利
⑩ 22年 3月20日 甲 子 園 近 江 6-2長崎 日大(13回) 先攻勝利
⑪ 22年 3月25日 甲 子 園 金光 大阪4-3木更津総合(13回) 後攻勝利
⑫ 22年 4月 9日 シティ 信金S 奈良学園大4-2神 戸 大(10回) 先攻勝利 (大学)
⑬ 22年10月 2日 ウイ ンク 社 4-2 育 英 (13回) 先攻勝利
⑭ 22年10月15日 倉敷 MS 周南公立大3-1環太平洋大(10回) 先攻勝利 (大学)
⑮ 22年10月15日 倉敷 MS 東 亜 大2-1吉備国際大(10回) 後攻勝利 (大学)
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⑯ 23年 3月28日 甲 子 園 報徳 学園5-4 東 邦 (10回) 後攻勝利
⑰ 23年 3月29日 甲 子 園 報徳 学園5-4仙台 育英(10回) 後攻勝利
⑱ 23年 4月16日 ダイムS伊勢 皇 學 館4ー3昴 学 園(10回) 後攻勝利
⑲ 23年 5月 1日 HMF神戸 関西国際大5-2天 理 大(10回) 先攻勝利 (大学)
⑳ 23年 5月13日 わかさ京都 京都 国際2-1龍谷大平安(10回) 後攻勝利
㉑ 23年 7月17日 浜 山 出 雲 工9-8 安 来 (10回) 後攻勝利
㉒ 23年 7月28日 紀三 井寺 市和 歌山5-4和歌 山北(11回) 後攻勝利
㉓ 23年 8月 6日 甲 子 園 土浦 日大8-3上 田 西(10回) 先攻勝利
㉔ 23年 8月13日 甲 子 園 山 陽 4-3大垣 日大(10回) 後攻勝利
㉕ 23年 8月16日 甲 子 園 慶 応 6-3 広 陵 (10回) 先攻勝利
㉖ 23年 8月26日 紀三 井寺 那 賀 6-2 桐 蔭 (10回) 先攻勝利
㉗ 23年 9月10日 G7スタジアム 彩星 工科4-3篠山 鳳鳴(10回) 後攻勝利
㉘ 23年10月15日 福井フェニックス 敦賀 気比11-5帝京 長岡(10回) 先攻勝利
㉙ 23年10月22日 シティ信金 京都 国際3-2 田 辺 (10回) 後攻勝利
㉚ 23年10月22日 シティ信金 京都外大西7-5彦根 総合(10回) 先攻勝利
㉛ 24年 3月18日 甲 子 園 八学 光星5-3関 東 一(11回) 先攻勝利
㉜ 24年 3月18日 甲 子 園 熊本 国府2-1 近 江 (10回) 後攻勝利
㉝ 24年 3月22日 甲 子 園 報徳 学園3-2愛工大名電(10回) 後攻勝利
㉞ 24年 3月27日 甲 子 園 青森 山田6-5 広 陵 (10回) 後攻勝利
㉟ 24年 4月27日 紀三 井寺 市和 歌山6-3 田 辺 (10回) 先攻勝利
㊱ 24年 4月29日 ウイ ンク 須磨 翔風5-3神戸学院付(11回) 先攻勝利
㊲ 24年 5月 3日 HMF神戸 大阪体育大6-5甲 南 大(10回) 先攻勝利(大学)
㊳ 24年 5月 6日 マイネット皇子山 八 幡 商3-2比 叡 山(10回) 先攻勝利
㊴ 24年 5月19日 長 良 川 菰 野 6-5県岐 阜商(10回) 先攻勝利
㊵ 24年 7月22日 紀三 井寺 田 辺 9-8新宮/新翔(10回) 後攻勝利
㊶ 24年 8月 7日 甲 子 園 智弁 学園9-6岐阜 城北(11回) 先攻勝利
㊷ 24年 8月17日 甲 子 園 大 社 3-2早稲 田実(11回) 後攻勝利
☝大社が聖地で旋風! 早実撃破に石飛監督「すべて勘違いかもしれませんけど…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb7fbcc0e1b6bb472822ae00166cd195d6cfc60e
第106回全国高校野球選手権大会の第11日(17日)第4試合は大社(島根)が早実(西東京)を延長タイブレークの末、3―2で激闘を制止し、93年ぶりのベスト8進出を決めた。エース・馬庭優太(3年)が自身のバットでサヨナラ打を放った。
またしてもミラクルだ。打線は初回に下条(3年)の適時打で1点を先制。しかし、6回に同点とされると、7回には中堅への打球を藤原が痛恨のトンネルを犯し、打者に生還されて勝ち越しを許した。
それでもこのまま終わらないのが大社旋風だ。9回に相手の失策と内野安打で無死一、三塁の好機をつくると高橋翔和(3年)のスクイズで同点に追いつく。その後もサヨナラのチャンスは続いたが、ここで早実が内野5人シフトを敢行。打球が5人目の内野手に飛んで併殺に倒れて無得点。相手の〝奇襲〟にはまる形となった。
だが、両チーム追加点なく迎えた11回裏に試合が決まる。先頭の代打・安松(2年)がバントを三塁線ギリギリに転がし、オールセーフで無死満塁。ここで打席には馬庭が入った。「絶対真っすぐでくると信じた」という読み通り、4球目の直球をスイング。「捉えた打球の中で一番気持ち良かった」と振り返った打球は相手投手のグラブをすり抜けて中堅へ。サヨナラ打を放った馬庭は、両手を大きく広げてバンザイをし、激闘に終止符を打った。
殊勲打&149球で11回完投。まさに大車輪の活躍を見せた背番号1は「もう気迫でいくと決めていた。気持ちが切れかけても仲間がいますし、最高のメンバーでやれているので。そこがすごいうれしい」と充実した表情で語った。
11回のバントについて、石飛監督はまさかの〝挙手制〟であったことを明かした。「『ここでバント決められる自信のあるやつは手を挙げろ』と言った。私は信じるだけでした」と、選手の主体性を信じた結果がサヨナラを生んだ。
この日も三塁側アルプスには大応援団が詰め掛け、早実をアウェーに追い込むほどの大声援が送られた。さらに試合終盤には、大社の攻撃時に球場から手拍子が鳴るなど独特の雰囲気に。
指揮官は「すべて勘違いかもしれませんけど、球場全体がすべて大社を応援してくれてるんじゃないかなという気持ちになりました」と心境を語り「大社に関わりのなかった方からも応援の声をいただいて。ウチの野球を選手とともにみんなでできていることの表れなのかな」と語った。
さらにはこんな〝本音〟も。「島根の田舎から出てきて、地元の子で、公立校で、こんな試合ができるなんて誰も思ってないと思うんですよ。ベスト8が目標って言っとったけども、ホントにベスト8とか…。でも、すごいし、もう誰のおかげかもわからんぐらい皆さんのおかげなんで。ありがとうございます」と感謝しきりだった。
旋風が止まらない大社。目標の一つであるベスト8は達成したが、馬庭は「1個ずつ勝って自分たちは優勝を目指してるので、最後まで戦い抜きたい」と新たなゴールを設定。そのゴールを達成するためにも、まずは19日の神村学園(鹿児島)との準々決勝に挑む。
✌早実と延長タイブレイク、3試合連続完投の大社・馬庭がサヨナラ打…「出雲大社の神様が見守ってくれた」
https://news.yahoo.co.jp/articles/61e9e872f26e570f78509ef42102e846aef10de4
3回戦4試合が行われ、8強が出そろった。大社(島根)は早稲田実(西東京)に延長タイブレイクの末にサヨナラ勝ちし、大社中時代の1931年以来93年ぶりの準々決勝進出を果たした。
大社3―2早稲田実 大社は1点を追う九回、高橋翔のスクイズで追いつき、十一回にエース馬庭が適時打を放って試合を決めた。馬庭は3試合連続の完投。早稲田実は継投策が裏目に出て、8強入りを逃した。
大社のエース馬庭が、両手を広げて天を仰いだ。タイブレイクの延長十一回無死満塁で、はじき返した打球が中堅へ転がる。「出雲大社の神様が見守ってくれた。まるで一瞬の出来事みたいに感じた」。劇的なサヨナラ打。空から降り注ぐ歓声を一身に浴びた。
1、2回戦といずれも完投し、中1日で迎えた3回戦。先発マウンドを譲る気はなかった。
試練の連続だった。先制したが、同点で迎えた七回。8番内囿に浴びた打球は、単打と思われた。次の瞬間、打球は中堅手・藤原のグラブの下をすり抜けた。ボールが転がる間に、打者が一気に生還。重い1点を勝ち越されたが、心は折れない。仲間を助けたい。「大丈夫だから」と声をかけ、続く八、九回をいずれも3人で片づけ、ガッツポーズでナインを鼓舞した。
九回、敵失に乗じて追いついた。なおもサヨナラの好機で、早稲田実は左翼手を加えた5人で内野を守る「奇策」を出してきた。次打者の打球はシフトにはまり、追加点を奪えず延長にもつれ込んだ。
疲れで足の震えが止まらなくなった。タイブレイクの十回、無死一、二塁から始まり、三塁手の園山と捕手の石原が好守で相手の送りバントを2度阻止した。「いい守備だ。あとは自分が投げきるだけ」。好守に背中を押され、必死で左腕を振り続けた。
1回戦から7日間で計401球を投げ抜いた。「野球って最高だな」。藍色に染まった空に、いつしか月が浮かんでいた。
👣岡山学芸館・佐藤監督が脱帽 神村学園の打棒に「今大会で間違いなくナンバーワン」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cd02806283e944cffd2f9ccde24aab775e11f53
第106回全国高校野球選手権大会の第11日(17日)第3試合で、5年ぶり3度目出場の岡山学芸館は、2年連続7度目出場の神村学園(鹿児島)に1―7と大敗。春夏通じて初のベスト8入りはならなかった。
先発・沖田(3年)が神村学園打線にのみ込まれた。初回一死二塁で適時打を許し、先制点を献上。4回は一死満塁から押し出し四球や4安打を集中されるなど、2点を失った。5回には無死一、二塁のピンチを招いたところで無念の降板。この回は一挙4点を奪われた。
沖田は「神村学園は1番から9番まで切れ目がない打線で、食らいついてくる打者が多かった。自分の思うような投球ができなかった」と悔しがった。
打線は1点を追う2回に一死二、三塁から三ゴロの間に1点を挙げて同点としたが、その後は追加点を奪えず、反撃することができなかった。
佐藤貴博監督(41)は「神村学園の打撃はいろいろなパターンを持っていて、素晴らしいものがある」と脱帽。わずか5安打1得点に抑えられ、完投勝利を献上した相手先発・早瀬(2年)についても「将来性がすごくある」と評した。
さらに佐藤監督は「神村学園さんは、おそらく上の方にいきそうな雰囲気が漂っている」と有力なV候補として実感した様子。その上で「いろんなチームを見てますけど、今大会のバッティングは間違いなくナンバーワンじゃないですか。東海大相模(神奈川)さんもそうですけど、タイプが違う。神村学園さんは球が速い球とか遅いとか関係なく、速球も軟投も全部はじき返せるだけの打撃のパターンを持っている。苦手にする投手はいないのでは。(小田監督の)指導の仕方は素晴らしいと思います」と感服していた。
💢相手校「けなす発言」連発も… 今なら炎上確実、甲子園で「失言」問題視された監督たち
https://news.yahoo.co.jp/articles/e80c5f4175921f63af2ba5e085fcfa8c4d6ebe0b
連日熱闘が繰り広げられている夏の甲子園。試合後には、両チームの監督を囲んで取材の輪ができるのもお約束だ。一昨年の優勝校、仙台育英・須江航監督の「青春って、すごく密なので」が流行語になる一方、過去には発言が問題視された監督も存在した。
対戦相手を“田舎チーム”と呼んで物議を醸したのが、1967年、習志野を率いて全国制覇をはたした市原弘道監督だ。
5年ぶり2度目の出場の習志野は、1回戦で堀越を3対1で下し、甲子園初勝利を挙げると、2回戦で仙台商を6対3、準々決勝で富山商を16対2と連破し、4強入り。準決勝でも、前年に春夏連覇を達成し、甲子園で13連勝中の中京(現中京大中京)を相手に、エース・石井好博が4度にわたってけん制で走者を刺すなど、“市原采配”が冴え、3対2で逃げ切った。
ところが、試合後の監督発言が、大きな波紋を広げる。
「中京はネームバリューだけで勝ってきたチームではないですか。9回(2死から2点を返し)ちょっとその片鱗を見せましたが、あとはどこにもある田舎チームで、モタモタした足に溺れたチームだったですよ」。
今なら大炎上必至の暴言だが、市原監督は富山商に大勝した直後にも「向こうのピッチャーが棒球ばかりじゃないですか。打って当たり前ですよ」と語るなど、毎試合、歯に衣着せぬ発言を連発し、「放言居士」と報じる新聞もあった。
強気の発言は、強豪相手に戦うナインを精神的に優位に立たせてあげたいという考えからと解釈できなくもないが、理解者は少なく、最後の最後で思わぬ“暗転劇”が待ち受けていた。
翌日の決勝戦、習志野は広陵に7対1と快勝し、千葉県勢では初の全国制覇を実現した。ナインの手で4度宙に舞い、歓喜に浸った市原監督だったが、閉会式後、ハワイ・米国遠征チームのメンバーが発表され、監督に中京・杉浦藤文監督が選ばれたことを知ると、「あれ、遠征チームの監督は優勝校からではなかったのですか」とあっけにとられた表情になった。
報道関係者を含む選考委員は全会一致で杉浦監督を選び、市原監督を支持した者は一人もいなかった。「大会中、試合後の監督の談話で相手校をさんざんけなす放言、横柄な態度が各関係者から批判を浴びたのが災いしたようだ」(同年8月21日付・中日スポーツ)と報じられたように、行き過ぎた発言の数々が大会関係者の顰蹙を買った結果とみられる。
市原監督はその後辞任。甲子園優勝監督であるにもかかわらず、以後、高校野球とかかわることはなかったという。
勝利後のインタビューで「サービス」の発言が問題になったのが、85年の東洋大姫路・梅谷馨監督だ。
春夏連続出場の優勝候補・東洋大姫路は、2回戦で立教(現立教新座)と対戦した。
東洋大姫路は初回に打者一巡の猛攻で5点を先制するなど、一方的な試合展開となり、エース・豊田次郎(元オリックス)も8回に3ランを許したものの、6安打7奪三振完投の12対3で大勝した。
試合後、梅谷監督は「あまり指示を出さずに伸び伸びとやらせたことが、久しぶりの快勝です」と、県大会と甲子園初戦で不振だった打線の爆発に目を細めた。
ところが、終盤の3失点について聞かれると、「立教さんもあれだけの素晴らしい応援で盛り上がっていたんだ。まあ、3点ぐらいはあげてもいいでしょう。サービスということにしておきましょう」と冗談めかして答えた。
相手の応援団にエールを贈っているので、悪気はなかったのだが、「サービス」は明らかに言い過ぎ。今なら「サービス」がトレンドワード入りし、あっという間にネット上で拡散される騒ぎになるところだ。
比較的大らかな時代だった当時も、高野連などにファンの抗議が相次いだ。まさに口は禍の元だ。
センバツ大会での問題発言で監督を辞任したあと、復帰嘆願署名により復帰、最後の夏で悲願の1勝を挙げたのが、開星・野々村直通監督だ。
10年のセンバツ1回戦、前年秋の中国大会覇者・開星は、21世紀枠校の向陽に1対2で敗れた。
試合後、目を潤ませながら長い沈黙を続けていた野々村監督は、報道陣からコメントを促されると、「今日は日本中に恥をかきました」の第一声のあと、「21世紀枠の出場校に負けるのは末代までの恥。こんな試合にしかならないのは、自分の能力がないということ。もう野球を辞めたいし、死にたい。腹を切りたい」と口にしてしまう。
高野連は発言を問題視し、世間も「前代未聞の暴言」と非難した。さらに高野連に謝罪に出向いた際の銀色のスーツに派手なネクタイという場違いな出で立ちもバッシングを受け、3月25日、世間を騒がせた責任を取る形で監督を辞任した。
復帰が叶わない場合は、定年まで1年を残して学校も退職するつもりだったが、その後、向陽の地元・和歌山県の2000人を含む8000人もの復帰嘆願署名が全国から届き、11年3月に正式復帰。同年夏、1年半ぶりの甲子園で、柳井学園を5対0で破り、「まさか甲子園に戻ってこられるとは……」と感無量の面持ちだった。
“ヤクザ監督”の異名をとった名物監督は、11年夏の組み合わせ抽選会では、銀色の羽織に金色の足袋、雪駄という粋な着流し姿も披露している。
11日目第1試合 智弁学園(奈良)-小松大谷(石川) 8:01~10:13
一二三四五六七八九十計HE
小松大谷020000001 382
智弁学園10122000X 680
11日目第2試合 京都国際(京都)-西日本短大付(福岡) 10:51~12:59
一二三四五六七八九十計HE
京都国際020010001 4161
西短大付000000000 072
11日目第3試合 岡山学芸館(岡山)-神村学園(鹿児島) 13:25~15:47
一二三四五六七八九十計HE
神村学園100240000 7120
学 芸 館010000000 151
11日目第4試合 大社(島根)-早稲田実(西東京) 16:22~19:02 18:10点灯 8回表から
一二三四五六七八九十11121314151617181920計HE
早稲田実00000110000 273
大 社10000000101x 381
⚾今日の和歌山大会新人戦試合結果(初日 1回戦)
紀三井寺球場・・・神 島2-0和歌山商・初芝橋本2xー1市和歌山(10回タイブレーク)・星 林9-1和 高 専-
(7回)
上富田球場・・・・箕 島12x-2農芸笠田(5回)・和歌山東3-0日 高
マツゲン有田・・・高 野 山11-0有貴南連・海 南7-0南部龍神
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(2日目 1回戦)
紀三井寺球場
09:00~ 田 辺 工-県和 歌山
☆ 11:30~ 耐 久 -和歌 山工
14:00~ 橋 本 -近大 新宮
上富田球場
10:00~ 和歌 山北- 那 賀
☆☆ 13:00~ 日高 中津- 桐 蔭
マツゲン有田球場
10:00~ 向 陽 -紀 北 工
☆ 13:00~ 紀 央 館-宮翔串連合
📝僕のタイブレーク球場観戦歴
① 15年 4月25日 佐藤薬品S 畝 傍 9-3奈良 大付(13回) 先攻勝利
② 15年 5月31日 倉敷 MS 創志 学園4-2松 江 商(13回) 先攻勝利
③ 18年 8月 6日 甲 子 園 佐久 長聖5-4旭 川 大(14回) 先攻勝利
④ 18年 8月12日 甲 子 園 済 美 13‐11 星 稜 (13回) 後攻勝利
⑤ 18年10月 3日 福井 県営 近 江 13‐12日 大 三(10回) 後攻勝利 (国体)
⑥ 18年10月13日 明石 トーカロ 報徳 学園3-2 社 (13回) 先攻勝利
⑦ 19年 5月 6日 皇 子 山 彦 根 東8-7 綾 羽 (13回) 後攻勝利
⑧ 19年10月26日 コカコーラ 矢 上 6-3 盈 進 (13回) 先攻勝利
⑨ 21年 7月23日 紀三 井寺 智弁和歌山3-2初芝 橋本(13回) 後攻勝利
⑩ 22年 3月20日 甲 子 園 近 江 6-2長崎 日大(13回) 先攻勝利
⑪ 22年 3月25日 甲 子 園 金光 大阪4-3木更津総合(13回) 後攻勝利
⑫ 22年 4月 9日 シティ 信金S 奈良学園大4-2神 戸 大(10回) 先攻勝利 (大学)
⑬ 22年10月 2日 ウイ ンク 社 4-2 育 英 (13回) 先攻勝利
⑭ 22年10月15日 倉敷 MS 周南公立大3-1環太平洋大(10回) 先攻勝利 (大学)
⑮ 22年10月15日 倉敷 MS 東 亜 大2-1吉備国際大(10回) 後攻勝利 (大学)
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⑯ 23年 3月28日 甲 子 園 報徳 学園5-4 東 邦 (10回) 後攻勝利
⑰ 23年 3月29日 甲 子 園 報徳 学園5-4仙台 育英(10回) 後攻勝利
⑱ 23年 4月16日 ダイムS伊勢 皇 學 館4ー3昴 学 園(10回) 後攻勝利
⑲ 23年 5月 1日 HMF神戸 関西国際大5-2天 理 大(10回) 先攻勝利 (大学)
⑳ 23年 5月13日 わかさ京都 京都 国際2-1龍谷大平安(10回) 後攻勝利
㉑ 23年 7月17日 浜 山 出 雲 工9-8 安 来 (10回) 後攻勝利
㉒ 23年 7月28日 紀三 井寺 市和 歌山5-4和歌 山北(11回) 後攻勝利
㉓ 23年 8月 6日 甲 子 園 土浦 日大8-3上 田 西(10回) 先攻勝利
㉔ 23年 8月13日 甲 子 園 山 陽 4-3大垣 日大(10回) 後攻勝利
㉕ 23年 8月16日 甲 子 園 慶 応 6-3 広 陵 (10回) 先攻勝利
㉖ 23年 8月26日 紀三 井寺 那 賀 6-2 桐 蔭 (10回) 先攻勝利
㉗ 23年 9月10日 G7スタジアム 彩星 工科4-3篠山 鳳鳴(10回) 後攻勝利
㉘ 23年10月15日 福井フェニックス 敦賀 気比11-5帝京 長岡(10回) 先攻勝利
㉙ 23年10月22日 シティ信金 京都 国際3-2 田 辺 (10回) 後攻勝利
㉚ 23年10月22日 シティ信金 京都外大西7-5彦根 総合(10回) 先攻勝利
㉛ 24年 3月18日 甲 子 園 八学 光星5-3関 東 一(11回) 先攻勝利
㉜ 24年 3月18日 甲 子 園 熊本 国府2-1 近 江 (10回) 後攻勝利
㉝ 24年 3月22日 甲 子 園 報徳 学園3-2愛工大名電(10回) 後攻勝利
㉞ 24年 3月27日 甲 子 園 青森 山田6-5 広 陵 (10回) 後攻勝利
㉟ 24年 4月27日 紀三 井寺 市和 歌山6-3 田 辺 (10回) 先攻勝利
㊱ 24年 4月29日 ウイ ンク 須磨 翔風5-3神戸学院付(11回) 先攻勝利
㊲ 24年 5月 3日 HMF神戸 大阪体育大6-5甲 南 大(10回) 先攻勝利(大学)
㊳ 24年 5月 6日 マイネット皇子山 八 幡 商3-2比 叡 山(10回) 先攻勝利
㊴ 24年 5月19日 長 良 川 菰 野 6-5県岐 阜商(10回) 先攻勝利
㊵ 24年 7月22日 紀三 井寺 田 辺 9-8新宮/新翔(10回) 後攻勝利
㊶ 24年 8月 7日 甲 子 園 智弁 学園9-6岐阜 城北(11回) 先攻勝利
㊷ 24年 8月17日 甲 子 園 大 社 3-2早稲 田実(11回) 後攻勝利
☝大社が聖地で旋風! 早実撃破に石飛監督「すべて勘違いかもしれませんけど…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb7fbcc0e1b6bb472822ae00166cd195d6cfc60e
第106回全国高校野球選手権大会の第11日(17日)第4試合は大社(島根)が早実(西東京)を延長タイブレークの末、3―2で激闘を制止し、93年ぶりのベスト8進出を決めた。エース・馬庭優太(3年)が自身のバットでサヨナラ打を放った。
またしてもミラクルだ。打線は初回に下条(3年)の適時打で1点を先制。しかし、6回に同点とされると、7回には中堅への打球を藤原が痛恨のトンネルを犯し、打者に生還されて勝ち越しを許した。
それでもこのまま終わらないのが大社旋風だ。9回に相手の失策と内野安打で無死一、三塁の好機をつくると高橋翔和(3年)のスクイズで同点に追いつく。その後もサヨナラのチャンスは続いたが、ここで早実が内野5人シフトを敢行。打球が5人目の内野手に飛んで併殺に倒れて無得点。相手の〝奇襲〟にはまる形となった。
だが、両チーム追加点なく迎えた11回裏に試合が決まる。先頭の代打・安松(2年)がバントを三塁線ギリギリに転がし、オールセーフで無死満塁。ここで打席には馬庭が入った。「絶対真っすぐでくると信じた」という読み通り、4球目の直球をスイング。「捉えた打球の中で一番気持ち良かった」と振り返った打球は相手投手のグラブをすり抜けて中堅へ。サヨナラ打を放った馬庭は、両手を大きく広げてバンザイをし、激闘に終止符を打った。
殊勲打&149球で11回完投。まさに大車輪の活躍を見せた背番号1は「もう気迫でいくと決めていた。気持ちが切れかけても仲間がいますし、最高のメンバーでやれているので。そこがすごいうれしい」と充実した表情で語った。
11回のバントについて、石飛監督はまさかの〝挙手制〟であったことを明かした。「『ここでバント決められる自信のあるやつは手を挙げろ』と言った。私は信じるだけでした」と、選手の主体性を信じた結果がサヨナラを生んだ。
この日も三塁側アルプスには大応援団が詰め掛け、早実をアウェーに追い込むほどの大声援が送られた。さらに試合終盤には、大社の攻撃時に球場から手拍子が鳴るなど独特の雰囲気に。
指揮官は「すべて勘違いかもしれませんけど、球場全体がすべて大社を応援してくれてるんじゃないかなという気持ちになりました」と心境を語り「大社に関わりのなかった方からも応援の声をいただいて。ウチの野球を選手とともにみんなでできていることの表れなのかな」と語った。
さらにはこんな〝本音〟も。「島根の田舎から出てきて、地元の子で、公立校で、こんな試合ができるなんて誰も思ってないと思うんですよ。ベスト8が目標って言っとったけども、ホントにベスト8とか…。でも、すごいし、もう誰のおかげかもわからんぐらい皆さんのおかげなんで。ありがとうございます」と感謝しきりだった。
旋風が止まらない大社。目標の一つであるベスト8は達成したが、馬庭は「1個ずつ勝って自分たちは優勝を目指してるので、最後まで戦い抜きたい」と新たなゴールを設定。そのゴールを達成するためにも、まずは19日の神村学園(鹿児島)との準々決勝に挑む。
✌早実と延長タイブレイク、3試合連続完投の大社・馬庭がサヨナラ打…「出雲大社の神様が見守ってくれた」
https://news.yahoo.co.jp/articles/61e9e872f26e570f78509ef42102e846aef10de4
3回戦4試合が行われ、8強が出そろった。大社(島根)は早稲田実(西東京)に延長タイブレイクの末にサヨナラ勝ちし、大社中時代の1931年以来93年ぶりの準々決勝進出を果たした。
大社3―2早稲田実 大社は1点を追う九回、高橋翔のスクイズで追いつき、十一回にエース馬庭が適時打を放って試合を決めた。馬庭は3試合連続の完投。早稲田実は継投策が裏目に出て、8強入りを逃した。
大社のエース馬庭が、両手を広げて天を仰いだ。タイブレイクの延長十一回無死満塁で、はじき返した打球が中堅へ転がる。「出雲大社の神様が見守ってくれた。まるで一瞬の出来事みたいに感じた」。劇的なサヨナラ打。空から降り注ぐ歓声を一身に浴びた。
1、2回戦といずれも完投し、中1日で迎えた3回戦。先発マウンドを譲る気はなかった。
試練の連続だった。先制したが、同点で迎えた七回。8番内囿に浴びた打球は、単打と思われた。次の瞬間、打球は中堅手・藤原のグラブの下をすり抜けた。ボールが転がる間に、打者が一気に生還。重い1点を勝ち越されたが、心は折れない。仲間を助けたい。「大丈夫だから」と声をかけ、続く八、九回をいずれも3人で片づけ、ガッツポーズでナインを鼓舞した。
九回、敵失に乗じて追いついた。なおもサヨナラの好機で、早稲田実は左翼手を加えた5人で内野を守る「奇策」を出してきた。次打者の打球はシフトにはまり、追加点を奪えず延長にもつれ込んだ。
疲れで足の震えが止まらなくなった。タイブレイクの十回、無死一、二塁から始まり、三塁手の園山と捕手の石原が好守で相手の送りバントを2度阻止した。「いい守備だ。あとは自分が投げきるだけ」。好守に背中を押され、必死で左腕を振り続けた。
1回戦から7日間で計401球を投げ抜いた。「野球って最高だな」。藍色に染まった空に、いつしか月が浮かんでいた。
👣岡山学芸館・佐藤監督が脱帽 神村学園の打棒に「今大会で間違いなくナンバーワン」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cd02806283e944cffd2f9ccde24aab775e11f53
第106回全国高校野球選手権大会の第11日(17日)第3試合で、5年ぶり3度目出場の岡山学芸館は、2年連続7度目出場の神村学園(鹿児島)に1―7と大敗。春夏通じて初のベスト8入りはならなかった。
先発・沖田(3年)が神村学園打線にのみ込まれた。初回一死二塁で適時打を許し、先制点を献上。4回は一死満塁から押し出し四球や4安打を集中されるなど、2点を失った。5回には無死一、二塁のピンチを招いたところで無念の降板。この回は一挙4点を奪われた。
沖田は「神村学園は1番から9番まで切れ目がない打線で、食らいついてくる打者が多かった。自分の思うような投球ができなかった」と悔しがった。
打線は1点を追う2回に一死二、三塁から三ゴロの間に1点を挙げて同点としたが、その後は追加点を奪えず、反撃することができなかった。
佐藤貴博監督(41)は「神村学園の打撃はいろいろなパターンを持っていて、素晴らしいものがある」と脱帽。わずか5安打1得点に抑えられ、完投勝利を献上した相手先発・早瀬(2年)についても「将来性がすごくある」と評した。
さらに佐藤監督は「神村学園さんは、おそらく上の方にいきそうな雰囲気が漂っている」と有力なV候補として実感した様子。その上で「いろんなチームを見てますけど、今大会のバッティングは間違いなくナンバーワンじゃないですか。東海大相模(神奈川)さんもそうですけど、タイプが違う。神村学園さんは球が速い球とか遅いとか関係なく、速球も軟投も全部はじき返せるだけの打撃のパターンを持っている。苦手にする投手はいないのでは。(小田監督の)指導の仕方は素晴らしいと思います」と感服していた。
💢相手校「けなす発言」連発も… 今なら炎上確実、甲子園で「失言」問題視された監督たち
https://news.yahoo.co.jp/articles/e80c5f4175921f63af2ba5e085fcfa8c4d6ebe0b
連日熱闘が繰り広げられている夏の甲子園。試合後には、両チームの監督を囲んで取材の輪ができるのもお約束だ。一昨年の優勝校、仙台育英・須江航監督の「青春って、すごく密なので」が流行語になる一方、過去には発言が問題視された監督も存在した。
対戦相手を“田舎チーム”と呼んで物議を醸したのが、1967年、習志野を率いて全国制覇をはたした市原弘道監督だ。
5年ぶり2度目の出場の習志野は、1回戦で堀越を3対1で下し、甲子園初勝利を挙げると、2回戦で仙台商を6対3、準々決勝で富山商を16対2と連破し、4強入り。準決勝でも、前年に春夏連覇を達成し、甲子園で13連勝中の中京(現中京大中京)を相手に、エース・石井好博が4度にわたってけん制で走者を刺すなど、“市原采配”が冴え、3対2で逃げ切った。
ところが、試合後の監督発言が、大きな波紋を広げる。
「中京はネームバリューだけで勝ってきたチームではないですか。9回(2死から2点を返し)ちょっとその片鱗を見せましたが、あとはどこにもある田舎チームで、モタモタした足に溺れたチームだったですよ」。
今なら大炎上必至の暴言だが、市原監督は富山商に大勝した直後にも「向こうのピッチャーが棒球ばかりじゃないですか。打って当たり前ですよ」と語るなど、毎試合、歯に衣着せぬ発言を連発し、「放言居士」と報じる新聞もあった。
強気の発言は、強豪相手に戦うナインを精神的に優位に立たせてあげたいという考えからと解釈できなくもないが、理解者は少なく、最後の最後で思わぬ“暗転劇”が待ち受けていた。
翌日の決勝戦、習志野は広陵に7対1と快勝し、千葉県勢では初の全国制覇を実現した。ナインの手で4度宙に舞い、歓喜に浸った市原監督だったが、閉会式後、ハワイ・米国遠征チームのメンバーが発表され、監督に中京・杉浦藤文監督が選ばれたことを知ると、「あれ、遠征チームの監督は優勝校からではなかったのですか」とあっけにとられた表情になった。
報道関係者を含む選考委員は全会一致で杉浦監督を選び、市原監督を支持した者は一人もいなかった。「大会中、試合後の監督の談話で相手校をさんざんけなす放言、横柄な態度が各関係者から批判を浴びたのが災いしたようだ」(同年8月21日付・中日スポーツ)と報じられたように、行き過ぎた発言の数々が大会関係者の顰蹙を買った結果とみられる。
市原監督はその後辞任。甲子園優勝監督であるにもかかわらず、以後、高校野球とかかわることはなかったという。
勝利後のインタビューで「サービス」の発言が問題になったのが、85年の東洋大姫路・梅谷馨監督だ。
春夏連続出場の優勝候補・東洋大姫路は、2回戦で立教(現立教新座)と対戦した。
東洋大姫路は初回に打者一巡の猛攻で5点を先制するなど、一方的な試合展開となり、エース・豊田次郎(元オリックス)も8回に3ランを許したものの、6安打7奪三振完投の12対3で大勝した。
試合後、梅谷監督は「あまり指示を出さずに伸び伸びとやらせたことが、久しぶりの快勝です」と、県大会と甲子園初戦で不振だった打線の爆発に目を細めた。
ところが、終盤の3失点について聞かれると、「立教さんもあれだけの素晴らしい応援で盛り上がっていたんだ。まあ、3点ぐらいはあげてもいいでしょう。サービスということにしておきましょう」と冗談めかして答えた。
相手の応援団にエールを贈っているので、悪気はなかったのだが、「サービス」は明らかに言い過ぎ。今なら「サービス」がトレンドワード入りし、あっという間にネット上で拡散される騒ぎになるところだ。
比較的大らかな時代だった当時も、高野連などにファンの抗議が相次いだ。まさに口は禍の元だ。
センバツ大会での問題発言で監督を辞任したあと、復帰嘆願署名により復帰、最後の夏で悲願の1勝を挙げたのが、開星・野々村直通監督だ。
10年のセンバツ1回戦、前年秋の中国大会覇者・開星は、21世紀枠校の向陽に1対2で敗れた。
試合後、目を潤ませながら長い沈黙を続けていた野々村監督は、報道陣からコメントを促されると、「今日は日本中に恥をかきました」の第一声のあと、「21世紀枠の出場校に負けるのは末代までの恥。こんな試合にしかならないのは、自分の能力がないということ。もう野球を辞めたいし、死にたい。腹を切りたい」と口にしてしまう。
高野連は発言を問題視し、世間も「前代未聞の暴言」と非難した。さらに高野連に謝罪に出向いた際の銀色のスーツに派手なネクタイという場違いな出で立ちもバッシングを受け、3月25日、世間を騒がせた責任を取る形で監督を辞任した。
復帰が叶わない場合は、定年まで1年を残して学校も退職するつもりだったが、その後、向陽の地元・和歌山県の2000人を含む8000人もの復帰嘆願署名が全国から届き、11年3月に正式復帰。同年夏、1年半ぶりの甲子園で、柳井学園を5対0で破り、「まさか甲子園に戻ってこられるとは……」と感無量の面持ちだった。
“ヤクザ監督”の異名をとった名物監督は、11年夏の組み合わせ抽選会では、銀色の羽織に金色の足袋、雪駄という粋な着流し姿も披露している。
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(3回戦)
10日目第1試合 広陵(広島)-東海大相模(神奈川) 8:03~10:23
一二三四五六七八九十計HE
東海相模002033000 8121
広 陵010000000 141
10日目第2試合 明徳義塾(高知)-関東一(東東京) 10:59~13:18
一二三四五六七八九十計HE
関 東 一010011000 381
明徳義塾002000000 271
10日目第3試合 青森山田(青森)-石橋(栃木) 13:54~16:12
一二三四五六七八九十計HE
石 橋000000000 071
青森山田21000110X 5120
10日目第4試合 滋賀学園(滋賀)-霞ヶ浦(茨城) 16:49~18:54 18:16点灯 6回表から
一二三四五六七八九十計HE
滋賀学園102120000 6132
霞 ヶ 浦000010001 230
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(11日目 3回戦)
☆☆ 08:00~ 智弁 学園-小松 大谷
☆ 10:35~ 京都 国際-西日本短付
☆☆☆ 13:10~ 神村 学園-岡山学芸館
☆☆☆ 15:45~ 早稲 田実- 大 社
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(初日 1回戦)
紀三井寺球場
09:00~ 神 島 -和歌 山商
☆☆☆ 11:30~ 市和 歌山-初芝 橋本
14:00~ 和歌山高専- 星 林
上富田球場
10:00~ 箕 島 -農芸/笠田
☆☆ 13:00~ 日 高 -和歌 山東
マツゲン有田球場
☆ 10:00~ 有貴南連合-高 野 山
13:00~ 海 南 -南部 龍神
📝『チーム宏鈴』結成20年10か月
7月の1ヶ月間・・・のべ738人の方々から閲覧履歴があり1399アクセスしていただき感謝申し上げます。
いつの間にかteacup.掲示板閉鎖によりwox掲示板に移行して2年が経過。。。
2003年『チーム宏鈴』開設当初は24時間で680人ほど閲覧者がいましたが、中には心無いか気も身をする輩もいて、teacup掲示板では荒らし対策として『管理人確認モード』で即時掲載を見合わせ続けましたが、今はずいぶん閲覧者も減ってきましたが、即時掲載モードに切り替えても大勢に影響はなくうまく移行できたかなと。
管理方針について再度述べておきますが、基本的には『高校野球の記事を半分以下ならよもやま話もOK』とします。ずっとこのまま平和な掲示板であり続けたいですが、過去の教訓を踏まえて荒らし対策は入念に考えております。
今後万が一、wox掲示板も閉鎖されたらアメブロのみでなにかしら発信できたらと思います。
さて、コロナ騒動で2年連続甲子園に足を運ぶ機会を失った夏の悲劇もありましたが、昨年から声出し応援解禁となったので、8/7・14・17のチケットを購入して・7日は午前3塁側夕方1塁側で二部制W観戦。9日は二部制夕方の部のみレフトスタンドで観戦して、14日は3塁側で観戦してきました!!明日17日も3塁側で観戦します。
今後の観戦記ですが、以下の順番で公開します。
・R5年度秋季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記(残2話)
・大阪-福井最後のサンダーバード直行 R5年度秋季北信越大会観戦記in福井(4話)
・晴れの国岡山で落雷 R5年度秋季中国大会観戦記in倉敷(6話)
・熱闘大阪シティ 関西万博の対岸で 来春の夢を叫ぶ(9話)
・生誕50周年記念祭の春 96回記念センバツ観戦記(5話)
コロナ騒動のおかげで???1度はたまりまくっていた観戦記もだいぶん片付き周回遅れの難は逃れましたが、油断しているとすぐにたまっていくので、、、、、
自ら健康に、水から健康に。 水二杯で豊かな暮らしを!
wox掲示板でも 💙しつこく💚しぶとく💜泥臭く💛 「誰からも愛される」というよりも「誰かに慕われる」掲示板目指してアットホームな雰囲気でやっていきたいのでお願いします!!
📝無死一、二塁でバントの場面 僕なら打者にこう指示する 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/40a1372ca1721ef88f05cbc59ab6896735eec862
(16日、第106回全国高校野球選手権大会3回戦 関東第一3―2明徳義塾)
僕より10歳下の明徳義塾の馬淵史郎監督とは長い付き合いです。甲子園でも何度か戦いました。2002年の第84回全国選手権大会では決勝で対戦し、2―7で力負けしました。僕の性格というか、打つ手を読まれているような気がするんですよ。
この決勝では、2ストライクからスクイズをかけたんですが、バッテリーに外されて空振り三振、併殺になったのをよく覚えています。
そんな馬淵監督の野球の真骨頂は、堅い守りとバントなどのスモールベースボールです。
この日最大の山場は1点を追う七回裏、明徳の攻撃でした。無死一、二塁で、4番打者の竹下徠空選手の代打に166センチの北浦龍選手を送りました。送りバントをするための代打です。
攻撃側は三塁手に捕らせるバントをするのがセオリーですが、関東第一の守備陣は、徹底して防ぎにきました。一塁手が猛烈に前進。バッテリーは、右打者が三塁側にバントしづらい外角球をきっちり制球した。これでは北浦選手もバントをやりづらい。
見逃し、バントファウルの後、最後は投手前に転がしました。決して悪いバントではなかったし、二塁走者のスタートもよかったですが、坂井遼投手も好フィールディングで間一髪、三塁で走者を刺しました。
このバント処理は簡単にはできない。相当練習しているのでしょう。明徳得意の小技ですが、その上をいかれたということやと思います。
続く打者はいい当たりの二ゴロ。相手の美技に阻まれましたが、送って二、三塁になっていれば得点できたと思います。防いだ関東第一の勝ちです。
こういう場面で、うまく攻めたのが箕島(和歌山)の故尾藤公監督です。前進した一塁手の横を狙って強めにプッシュバントして、二塁手の前に転がすのです。徹底して練習を重ねたと聞きました。
僕なら一塁手が前進してきたら、バスターで打っていいという指示を出します。「それで併殺になったらベンチのせいだよ」と言います。
明徳はあと一歩、届きませんでした。この悔しさがあるから、馬淵監督はまたチームを立て直して甲子園に戻ってくると思いますよ。
🎤明徳義塾・馬淵監督 強豪校敗退続きの番狂わせに「いろんなチームが勝つから面白い」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c631f5141394dce9536a15b16b34b14b317be9a0
第106回全国高校野球選手権大会の第10日(16日)第2試合で2年ぶり23度目出場の明徳義塾(高知)が5年ぶり9度目出場の関東第一(東東京)に2―3で競り負け、2021年以来、3年ぶりのベスト8入りはならなかった。
1点ビハインドの3回二死満塁で里山(1年)が左翼へ2点適時打を放ち、逆転に成功。しかし、先発した池崎(2年)は5回と6回にも失点。結局、126球を投げて9回8安打3失点と2試合連続で完投したが、力投も実らなかった。
試合後、馬淵史郎監督(68)はボヤキ節を連発。「もう負けるべくして負けたという試合でした。守れない、バントできない。大事な中盤以降に先頭打者に四球を出す。もう絵に描いたような負けパターン。負けは必然、勝ちは偶然って言うけど、今日なんかもう必然の負けゲーム。あんな野球しとったんじゃ上にはいけない」とバッサリ。
相手の好守にも阻まれた。1点を追う7回の攻撃では一死一、二塁の好機で5番・長谷川(3年)が一、二塁間を抜けそうな打球を放ったが、二塁手に横っ飛びで捕球された。続く二死二、三塁では高橋(3年)の三遊間を破りそうな当たりを三塁手の好プレーで得点を奪うことができなかった。
これには馬淵監督も「向こうの内野もよくあれ捕ったで。抜けとったら2点入っとるのに。ウチはツキがないんよ。勝負事はな。やっぱりツキもなかったら勝てん」と脱帽したが、最後は「監督の責任です」と肩を落とした。
今大会は春夏通算9度の優勝を誇る大阪桐蔭や今春センバツVの健大高崎(群馬)、2年連続センバツ準Vの報徳学園、4年連続出場の明豊(大分)など多くの強豪校が3回戦までに敗退。番狂わせが相次いでおり、その要因の一つに新基準の低反発バットの影響が指摘されている。
馬淵監督は「バット(の影響も)もあるんでしょうね」と言及しつつも「それほど大阪桐蔭も報徳学園も今年は強くなかったと思うんですよ、試合を見てて」と分析。その上で「こういうのが面白いじゃないですか。一つの学校にいい選手がいっぱい入って、そこばっかり勝ったら面白くない。いろんなチームが勝つから高校野球は面白い。だからウチにも来年、チャンスはある」と気持ちを切り替えていた。
☝滋賀学園が初の8強進出 山口監督「青森山田に粘って粘って圧力をかけたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3459de1db3ca93def31c85daa1375be955c341ed
第106回全国高校野球選手権大会の第10日(16日)の第4試合は滋賀学園が霞ケ浦(茨城)に6―2と快勝し、初の8強進出を果たした。
スローカーブで注目された左腕・市村(2年)に序盤から集中打を浴びせた。初回に4番・岡田(3年)の適時三塁打で先制すると、3回には4安打と仲田(3年)の左犠飛で2点を加えた。5回に市村を引きずり下ろすと、2番手の真仲(3年)から作田(3年)、東坂(3年)の連続適時打でリードを広げた。市村の緩い変化球をしっかり見極め「下に向いて打つ」意識を徹底させた結果だった。
投げては先発・脇本(3年)から5回途中に土田(2年)にスイッチ。早めの継投でわずか3安打に抑え、主導権を渡さなかった。4安打で本塁打を残してサイクルにリーチだった岡田は「緩い投手と分かっていたので狙っていた。単打で後ろにつなごうという意識でした。(サイクルは)全然意識していなかった。自分はついでいく4番。1人でも長打を狙うとつながらない。みんながバントできる」と胸を張った。
13安打の猛攻で3戦連続2桁安打。その一方でこの日は6犠打と機動力でも圧倒した。準々決勝の相手は青森山田。山口監督は「粘って粘って圧力をかけたい」とブレずにチームのスタイルを貫く。
📝高校野球で「ジャイキリ」続出…なぜ今年は“おらが町のチーム”が勝てる? 石橋、大社、掛川西…「選手はほとんど地元出身」公立校が大健闘のワケ
https://news.yahoo.co.jp/articles/195bee4ffb1585792329ebbe940c37986728a5ba
歓喜に揺れる紫色のスタンドをめがけ、校歌を歌いあげた選手たちが勢いよく駆け出す。
32年ぶりの夏。島根の大社は初戦で優勝候補の報徳学園を倒す金星を挙げると、2回戦では長崎の創成館を撃破。実に107年ぶりとなる夏の甲子園2勝を挙げたのである。
「32年ぶりと言っても、私としては初出場のつもりで戦わせていただいてますんで」
そう謙虚に振舞う監督の石飛文太が、表情を引き締めてこの2勝を噛みしめる。
「島根県の指導者の方からたくさん連絡をいただきまして、こう言われるんです。『島根でもできるってところを見せてくれ』と。うちが『できる』ということを試合で見せることで、島根県の小中学生が『島根の高校で野球をやりたい』と思ってほしいんです」
石飛が紡ぐ想い――その伏線は3年前から敷かれていた。
地元・出雲市出身の選手が中心となる大社
地元の出雲市出身であるセカンドの高橋翔和とライトの蒼空の双子の兄弟は、21年夏に島根大会で決勝まで勝ち進んだ大社の戦いぶりを目の当たりにし、「かっこいい」と憧れた。そして、ふたりが在学していた湖陵中のチームメートでもあった岸恒介らとともに「自分らの代で甲子園に行こう」と、同校への進学を決意したのだという。
出雲で育った少年たちが、大社に集結する。
レフトの下条心之介とセンターの藤原佑のように、小学校時代から知る選手たちが声を掛け合う。そこには当時から地元では有名で、のちに絶対エースとなる馬庭優太もいた。
自身も中学時代には県内の高校から多くの誘いがあったなか、大社で野球をすることを決めた藤原は力強く言った。
「部員のなかには県外から来ている選手もいるんですけど、チームとして『地元から甲子園に行く』という意識が強くて。自分も出雲の力を見せたいなと思っています」
大社は甲子園で力を見せた。夏の前から取り組んできた、近い距離から進塁打やタイムリーヒットを打つ練習に力を入れることで打線に繋がりが生まれ、32年ぶりに帰還した聖地では“大物食い”という、強烈なインパクトを放っている。それも、少年時代から知る者たちの結束も大きいのだと、選手たちは口を揃えている。
今年の夏は、大社のように決して目立たずとも地道に育まれてきた伝統が日の目を見るチームが顕著である。
26年ぶりに夏の甲子園に帰ってきた静岡の掛川西もそうだ。前回出場の1998年にキャプテンとして出場した監督の大石卓哉もまた、中学時代に16年ぶりの出場となった93年夏の光景が強烈だったのだと回想する。
「甲子園で実際に試合を見たときに『こういう場所があるんだ』と感動して、迷いなくこの高校に入りました」
「地域の声援がすごい」静岡・掛川西も初戦突破
大石が抱いた憧憬は、今も継承されている。自宅のある浜松市から電車で1時間かけて通学するレフトの杉山侑生は、掛川工出身ながら掛川西野球部に憧れていた父・宜之の想いを胸に、一般入試で同校に入学した。
杉山が父から聞かされたのは、「とにかく地元の応援がすごい」ことだった。伊東市から掛川西にやってきたライトの田中朔太郎も、入学した理由のひとつにそこを挙げる。
「野球だけではなく『地域の応援がすごい』と聞いていたことも入学するきっかけになりました。実際に入ると、普段から地域の方に声をかけていただいたり、後援会にご支援していただいたり。すごく力になります」
地域に感謝する田中は、野球にも掛川西の伝統を感じている。
「俺たちは静岡の代表だから」
掛川市をはじめ県内の選手が中心となって構成されるチームは、常にそう発している。この誇りを貫くために、監督の大石が選手たちに口酸っぱく説くのがこれだ。
「うまい選手ではなく、強い選手になれ」
野球に置き換えて言えば、それは「当たり前のプレーを当たり前にやる」ことである。アウトになる確率が高いゴロであっても全力で一塁ベースを駆け抜ける。守備でも内・外野ともにカバーリングを怠らない。この「凡事徹底」が甲子園の大きな礎となった。
26年ぶりの掛川西のアルプススタンドは、鮮やかな青で染まっていた。自らも憧れた景色の後押しもあって、チームは初戦の日本航空戦で、夏は60年ぶりの勝利を手にした。「ベスト8」という目標を掲げていただけに、大石は「もっと勝って、次のステージに進みたかった」と悔しさをにじませつつも、監督として伝統校を率いて甲子園に出られたことに声を詰まらせる。
「監督としても甲子園に出られたことで、『やればできるんだ』という姿を見せることができ、胸がいっぱいです。多くの人たちに支えられ、応援され、いい仲間と出会い……本当に素晴らしいことだと思います」
夏の甲子園に初出場の石橋を率いる福田博之は、掛川西の大応援に「すごかった」と圧倒されていたという。そこで、「うちはどうなんだろう?」と少しだけ不安がよぎったと漏らすが、杞憂に終わった。
学校創立100周年の節目の年に野球部の新たな歴史を切り開いた石橋のアルプススタンドは、オレンジで埋め尽くされていた。その数、およそ3000人。聖和学園との初戦を勝利に導いた福田は、「大変な勇気と力をいただきました。本当に力になりましたね」と、大応援団に頭を下げていた。
県内屈指の進学校として知られる石橋も、野球部の伝統を甲子園へと繋げたチームだ。
20年秋に関東大会に出場したことで、「文武両道が可能になる」と期待を抱いた入江祥太ら現在の選手たちが入学し、23年のセンバツ、そしてこの夏の甲子園へと結実させた。福田がしみじみと語る。
「中学生が『あの学校に行きたいな』と思ってくれる風土を、先輩たちが作ってくれたのが大きいと思っています」
大社、掛川西、石橋。地元出身者が大半を占める公立校の躍進がクローズアップされるが、「地元の力」は私立も同じだ。
新潟産大附、小松大谷も…地元選手中心のチームが躍進
初出場ながら初戦で甲子園優勝経験のある花咲徳栄を撃破した新潟産大附は、「柏崎から甲子園に行こう」を合言葉に地元の選手を中心にチームを鍛え上げ、実績を作った。
明豊、大阪桐蔭と次々と強豪をなぎ倒して台風の目となっている小松大谷も、レギュラーメンバー全員が県内の中学出身である。監督の西野貴裕は、チームの結束力のひとつとしてこのことを挙げているくらいだ。
「小学校から一緒にやっている子ばかりなんで、顔見知りが多いんです。だから足並みを揃えられるんじゃないでしょうか」
古き良き高校野球の美徳。18年夏の金足農に誰もが釘付けとなったように、今でも心の奥底では「おらが町のチーム」を求めている。
だからこそ、この夏も彼らの野球に興奮し、大応援に胸が躍るのである。
10日目第1試合 広陵(広島)-東海大相模(神奈川) 8:03~10:23
一二三四五六七八九十計HE
東海相模002033000 8121
広 陵010000000 141
10日目第2試合 明徳義塾(高知)-関東一(東東京) 10:59~13:18
一二三四五六七八九十計HE
関 東 一010011000 381
明徳義塾002000000 271
10日目第3試合 青森山田(青森)-石橋(栃木) 13:54~16:12
一二三四五六七八九十計HE
石 橋000000000 071
青森山田21000110X 5120
10日目第4試合 滋賀学園(滋賀)-霞ヶ浦(茨城) 16:49~18:54 18:16点灯 6回表から
一二三四五六七八九十計HE
滋賀学園102120000 6132
霞 ヶ 浦000010001 230
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(11日目 3回戦)
☆☆ 08:00~ 智弁 学園-小松 大谷
☆ 10:35~ 京都 国際-西日本短付
☆☆☆ 13:10~ 神村 学園-岡山学芸館
☆☆☆ 15:45~ 早稲 田実- 大 社
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(初日 1回戦)
紀三井寺球場
09:00~ 神 島 -和歌 山商
☆☆☆ 11:30~ 市和 歌山-初芝 橋本
14:00~ 和歌山高専- 星 林
上富田球場
10:00~ 箕 島 -農芸/笠田
☆☆ 13:00~ 日 高 -和歌 山東
マツゲン有田球場
☆ 10:00~ 有貴南連合-高 野 山
13:00~ 海 南 -南部 龍神
📝『チーム宏鈴』結成20年10か月
7月の1ヶ月間・・・のべ738人の方々から閲覧履歴があり1399アクセスしていただき感謝申し上げます。
いつの間にかteacup.掲示板閉鎖によりwox掲示板に移行して2年が経過。。。
2003年『チーム宏鈴』開設当初は24時間で680人ほど閲覧者がいましたが、中には心無いか気も身をする輩もいて、teacup掲示板では荒らし対策として『管理人確認モード』で即時掲載を見合わせ続けましたが、今はずいぶん閲覧者も減ってきましたが、即時掲載モードに切り替えても大勢に影響はなくうまく移行できたかなと。
管理方針について再度述べておきますが、基本的には『高校野球の記事を半分以下ならよもやま話もOK』とします。ずっとこのまま平和な掲示板であり続けたいですが、過去の教訓を踏まえて荒らし対策は入念に考えております。
今後万が一、wox掲示板も閉鎖されたらアメブロのみでなにかしら発信できたらと思います。
さて、コロナ騒動で2年連続甲子園に足を運ぶ機会を失った夏の悲劇もありましたが、昨年から声出し応援解禁となったので、8/7・14・17のチケットを購入して・7日は午前3塁側夕方1塁側で二部制W観戦。9日は二部制夕方の部のみレフトスタンドで観戦して、14日は3塁側で観戦してきました!!明日17日も3塁側で観戦します。
今後の観戦記ですが、以下の順番で公開します。
・R5年度秋季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記(残2話)
・大阪-福井最後のサンダーバード直行 R5年度秋季北信越大会観戦記in福井(4話)
・晴れの国岡山で落雷 R5年度秋季中国大会観戦記in倉敷(6話)
・熱闘大阪シティ 関西万博の対岸で 来春の夢を叫ぶ(9話)
・生誕50周年記念祭の春 96回記念センバツ観戦記(5話)
コロナ騒動のおかげで???1度はたまりまくっていた観戦記もだいぶん片付き周回遅れの難は逃れましたが、油断しているとすぐにたまっていくので、、、、、
自ら健康に、水から健康に。 水二杯で豊かな暮らしを!
wox掲示板でも 💙しつこく💚しぶとく💜泥臭く💛 「誰からも愛される」というよりも「誰かに慕われる」掲示板目指してアットホームな雰囲気でやっていきたいのでお願いします!!
📝無死一、二塁でバントの場面 僕なら打者にこう指示する 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/40a1372ca1721ef88f05cbc59ab6896735eec862
(16日、第106回全国高校野球選手権大会3回戦 関東第一3―2明徳義塾)
僕より10歳下の明徳義塾の馬淵史郎監督とは長い付き合いです。甲子園でも何度か戦いました。2002年の第84回全国選手権大会では決勝で対戦し、2―7で力負けしました。僕の性格というか、打つ手を読まれているような気がするんですよ。
この決勝では、2ストライクからスクイズをかけたんですが、バッテリーに外されて空振り三振、併殺になったのをよく覚えています。
そんな馬淵監督の野球の真骨頂は、堅い守りとバントなどのスモールベースボールです。
この日最大の山場は1点を追う七回裏、明徳の攻撃でした。無死一、二塁で、4番打者の竹下徠空選手の代打に166センチの北浦龍選手を送りました。送りバントをするための代打です。
攻撃側は三塁手に捕らせるバントをするのがセオリーですが、関東第一の守備陣は、徹底して防ぎにきました。一塁手が猛烈に前進。バッテリーは、右打者が三塁側にバントしづらい外角球をきっちり制球した。これでは北浦選手もバントをやりづらい。
見逃し、バントファウルの後、最後は投手前に転がしました。決して悪いバントではなかったし、二塁走者のスタートもよかったですが、坂井遼投手も好フィールディングで間一髪、三塁で走者を刺しました。
このバント処理は簡単にはできない。相当練習しているのでしょう。明徳得意の小技ですが、その上をいかれたということやと思います。
続く打者はいい当たりの二ゴロ。相手の美技に阻まれましたが、送って二、三塁になっていれば得点できたと思います。防いだ関東第一の勝ちです。
こういう場面で、うまく攻めたのが箕島(和歌山)の故尾藤公監督です。前進した一塁手の横を狙って強めにプッシュバントして、二塁手の前に転がすのです。徹底して練習を重ねたと聞きました。
僕なら一塁手が前進してきたら、バスターで打っていいという指示を出します。「それで併殺になったらベンチのせいだよ」と言います。
明徳はあと一歩、届きませんでした。この悔しさがあるから、馬淵監督はまたチームを立て直して甲子園に戻ってくると思いますよ。
🎤明徳義塾・馬淵監督 強豪校敗退続きの番狂わせに「いろんなチームが勝つから面白い」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c631f5141394dce9536a15b16b34b14b317be9a0
第106回全国高校野球選手権大会の第10日(16日)第2試合で2年ぶり23度目出場の明徳義塾(高知)が5年ぶり9度目出場の関東第一(東東京)に2―3で競り負け、2021年以来、3年ぶりのベスト8入りはならなかった。
1点ビハインドの3回二死満塁で里山(1年)が左翼へ2点適時打を放ち、逆転に成功。しかし、先発した池崎(2年)は5回と6回にも失点。結局、126球を投げて9回8安打3失点と2試合連続で完投したが、力投も実らなかった。
試合後、馬淵史郎監督(68)はボヤキ節を連発。「もう負けるべくして負けたという試合でした。守れない、バントできない。大事な中盤以降に先頭打者に四球を出す。もう絵に描いたような負けパターン。負けは必然、勝ちは偶然って言うけど、今日なんかもう必然の負けゲーム。あんな野球しとったんじゃ上にはいけない」とバッサリ。
相手の好守にも阻まれた。1点を追う7回の攻撃では一死一、二塁の好機で5番・長谷川(3年)が一、二塁間を抜けそうな打球を放ったが、二塁手に横っ飛びで捕球された。続く二死二、三塁では高橋(3年)の三遊間を破りそうな当たりを三塁手の好プレーで得点を奪うことができなかった。
これには馬淵監督も「向こうの内野もよくあれ捕ったで。抜けとったら2点入っとるのに。ウチはツキがないんよ。勝負事はな。やっぱりツキもなかったら勝てん」と脱帽したが、最後は「監督の責任です」と肩を落とした。
今大会は春夏通算9度の優勝を誇る大阪桐蔭や今春センバツVの健大高崎(群馬)、2年連続センバツ準Vの報徳学園、4年連続出場の明豊(大分)など多くの強豪校が3回戦までに敗退。番狂わせが相次いでおり、その要因の一つに新基準の低反発バットの影響が指摘されている。
馬淵監督は「バット(の影響も)もあるんでしょうね」と言及しつつも「それほど大阪桐蔭も報徳学園も今年は強くなかったと思うんですよ、試合を見てて」と分析。その上で「こういうのが面白いじゃないですか。一つの学校にいい選手がいっぱい入って、そこばっかり勝ったら面白くない。いろんなチームが勝つから高校野球は面白い。だからウチにも来年、チャンスはある」と気持ちを切り替えていた。
☝滋賀学園が初の8強進出 山口監督「青森山田に粘って粘って圧力をかけたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3459de1db3ca93def31c85daa1375be955c341ed
第106回全国高校野球選手権大会の第10日(16日)の第4試合は滋賀学園が霞ケ浦(茨城)に6―2と快勝し、初の8強進出を果たした。
スローカーブで注目された左腕・市村(2年)に序盤から集中打を浴びせた。初回に4番・岡田(3年)の適時三塁打で先制すると、3回には4安打と仲田(3年)の左犠飛で2点を加えた。5回に市村を引きずり下ろすと、2番手の真仲(3年)から作田(3年)、東坂(3年)の連続適時打でリードを広げた。市村の緩い変化球をしっかり見極め「下に向いて打つ」意識を徹底させた結果だった。
投げては先発・脇本(3年)から5回途中に土田(2年)にスイッチ。早めの継投でわずか3安打に抑え、主導権を渡さなかった。4安打で本塁打を残してサイクルにリーチだった岡田は「緩い投手と分かっていたので狙っていた。単打で後ろにつなごうという意識でした。(サイクルは)全然意識していなかった。自分はついでいく4番。1人でも長打を狙うとつながらない。みんながバントできる」と胸を張った。
13安打の猛攻で3戦連続2桁安打。その一方でこの日は6犠打と機動力でも圧倒した。準々決勝の相手は青森山田。山口監督は「粘って粘って圧力をかけたい」とブレずにチームのスタイルを貫く。
📝高校野球で「ジャイキリ」続出…なぜ今年は“おらが町のチーム”が勝てる? 石橋、大社、掛川西…「選手はほとんど地元出身」公立校が大健闘のワケ
https://news.yahoo.co.jp/articles/195bee4ffb1585792329ebbe940c37986728a5ba
歓喜に揺れる紫色のスタンドをめがけ、校歌を歌いあげた選手たちが勢いよく駆け出す。
32年ぶりの夏。島根の大社は初戦で優勝候補の報徳学園を倒す金星を挙げると、2回戦では長崎の創成館を撃破。実に107年ぶりとなる夏の甲子園2勝を挙げたのである。
「32年ぶりと言っても、私としては初出場のつもりで戦わせていただいてますんで」
そう謙虚に振舞う監督の石飛文太が、表情を引き締めてこの2勝を噛みしめる。
「島根県の指導者の方からたくさん連絡をいただきまして、こう言われるんです。『島根でもできるってところを見せてくれ』と。うちが『できる』ということを試合で見せることで、島根県の小中学生が『島根の高校で野球をやりたい』と思ってほしいんです」
石飛が紡ぐ想い――その伏線は3年前から敷かれていた。
地元・出雲市出身の選手が中心となる大社
地元の出雲市出身であるセカンドの高橋翔和とライトの蒼空の双子の兄弟は、21年夏に島根大会で決勝まで勝ち進んだ大社の戦いぶりを目の当たりにし、「かっこいい」と憧れた。そして、ふたりが在学していた湖陵中のチームメートでもあった岸恒介らとともに「自分らの代で甲子園に行こう」と、同校への進学を決意したのだという。
出雲で育った少年たちが、大社に集結する。
レフトの下条心之介とセンターの藤原佑のように、小学校時代から知る選手たちが声を掛け合う。そこには当時から地元では有名で、のちに絶対エースとなる馬庭優太もいた。
自身も中学時代には県内の高校から多くの誘いがあったなか、大社で野球をすることを決めた藤原は力強く言った。
「部員のなかには県外から来ている選手もいるんですけど、チームとして『地元から甲子園に行く』という意識が強くて。自分も出雲の力を見せたいなと思っています」
大社は甲子園で力を見せた。夏の前から取り組んできた、近い距離から進塁打やタイムリーヒットを打つ練習に力を入れることで打線に繋がりが生まれ、32年ぶりに帰還した聖地では“大物食い”という、強烈なインパクトを放っている。それも、少年時代から知る者たちの結束も大きいのだと、選手たちは口を揃えている。
今年の夏は、大社のように決して目立たずとも地道に育まれてきた伝統が日の目を見るチームが顕著である。
26年ぶりに夏の甲子園に帰ってきた静岡の掛川西もそうだ。前回出場の1998年にキャプテンとして出場した監督の大石卓哉もまた、中学時代に16年ぶりの出場となった93年夏の光景が強烈だったのだと回想する。
「甲子園で実際に試合を見たときに『こういう場所があるんだ』と感動して、迷いなくこの高校に入りました」
「地域の声援がすごい」静岡・掛川西も初戦突破
大石が抱いた憧憬は、今も継承されている。自宅のある浜松市から電車で1時間かけて通学するレフトの杉山侑生は、掛川工出身ながら掛川西野球部に憧れていた父・宜之の想いを胸に、一般入試で同校に入学した。
杉山が父から聞かされたのは、「とにかく地元の応援がすごい」ことだった。伊東市から掛川西にやってきたライトの田中朔太郎も、入学した理由のひとつにそこを挙げる。
「野球だけではなく『地域の応援がすごい』と聞いていたことも入学するきっかけになりました。実際に入ると、普段から地域の方に声をかけていただいたり、後援会にご支援していただいたり。すごく力になります」
地域に感謝する田中は、野球にも掛川西の伝統を感じている。
「俺たちは静岡の代表だから」
掛川市をはじめ県内の選手が中心となって構成されるチームは、常にそう発している。この誇りを貫くために、監督の大石が選手たちに口酸っぱく説くのがこれだ。
「うまい選手ではなく、強い選手になれ」
野球に置き換えて言えば、それは「当たり前のプレーを当たり前にやる」ことである。アウトになる確率が高いゴロであっても全力で一塁ベースを駆け抜ける。守備でも内・外野ともにカバーリングを怠らない。この「凡事徹底」が甲子園の大きな礎となった。
26年ぶりの掛川西のアルプススタンドは、鮮やかな青で染まっていた。自らも憧れた景色の後押しもあって、チームは初戦の日本航空戦で、夏は60年ぶりの勝利を手にした。「ベスト8」という目標を掲げていただけに、大石は「もっと勝って、次のステージに進みたかった」と悔しさをにじませつつも、監督として伝統校を率いて甲子園に出られたことに声を詰まらせる。
「監督としても甲子園に出られたことで、『やればできるんだ』という姿を見せることができ、胸がいっぱいです。多くの人たちに支えられ、応援され、いい仲間と出会い……本当に素晴らしいことだと思います」
夏の甲子園に初出場の石橋を率いる福田博之は、掛川西の大応援に「すごかった」と圧倒されていたという。そこで、「うちはどうなんだろう?」と少しだけ不安がよぎったと漏らすが、杞憂に終わった。
学校創立100周年の節目の年に野球部の新たな歴史を切り開いた石橋のアルプススタンドは、オレンジで埋め尽くされていた。その数、およそ3000人。聖和学園との初戦を勝利に導いた福田は、「大変な勇気と力をいただきました。本当に力になりましたね」と、大応援団に頭を下げていた。
県内屈指の進学校として知られる石橋も、野球部の伝統を甲子園へと繋げたチームだ。
20年秋に関東大会に出場したことで、「文武両道が可能になる」と期待を抱いた入江祥太ら現在の選手たちが入学し、23年のセンバツ、そしてこの夏の甲子園へと結実させた。福田がしみじみと語る。
「中学生が『あの学校に行きたいな』と思ってくれる風土を、先輩たちが作ってくれたのが大きいと思っています」
大社、掛川西、石橋。地元出身者が大半を占める公立校の躍進がクローズアップされるが、「地元の力」は私立も同じだ。
新潟産大附、小松大谷も…地元選手中心のチームが躍進
初出場ながら初戦で甲子園優勝経験のある花咲徳栄を撃破した新潟産大附は、「柏崎から甲子園に行こう」を合言葉に地元の選手を中心にチームを鍛え上げ、実績を作った。
明豊、大阪桐蔭と次々と強豪をなぎ倒して台風の目となっている小松大谷も、レギュラーメンバー全員が県内の中学出身である。監督の西野貴裕は、チームの結束力のひとつとしてこのことを挙げているくらいだ。
「小学校から一緒にやっている子ばかりなんで、顔見知りが多いんです。だから足並みを揃えられるんじゃないでしょうか」
古き良き高校野球の美徳。18年夏の金足農に誰もが釘付けとなったように、今でも心の奥底では「おらが町のチーム」を求めている。
だからこそ、この夏も彼らの野球に興奮し、大応援に胸が躍るのである。
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(2回戦)
9日目第1試合 神村学園(鹿児島)-中京大中京(愛知) 8:01~10:27
一二三四五六七八九十計HE
神村学園000003001 490
中 京001100001 382
9日目第2試合 岡山学芸館(岡山)-掛川西(静岡) 11:11~13:10
一二三四五六七八九十計HE
掛 川 西000000000 060
学 芸 館01000010X 270
9日目第3試合 鶴岡東(山形)-早稲田実(西東京) 13:48~16:22 雷雲接近中断11分
一二三四五六七八九十計HE
鶴 岡 東0000000000041
早稲田実0000000001x150
9日目第4試合 大社(島根)-創成館(長崎) 16:58~19:16 18:00点灯 6回表から
一二三四五六七八九十計HE
大 社0000100202574
創 成 館0010020001462
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(10日目 3回戦)
☆☆☆ 08:00~ 広 陵 -東海大相模
☆☆ 10:35~ 明徳 義塾-関 東 一
13:10~ 青森 山田- 石 橋
☆ 15:45~ 霞 ヶ 浦-滋賀 学園
☟早稲田実―鶴岡東、雷で11分間中断 甲子園に雷鳴ひびく
https://news.yahoo.co.jp/articles/3162b8d1e0d6b687d9ae2785ad1af4b60fe30fb1
早実(西東京)と鶴岡東(山形)の2回戦が4回表、鶴岡東の攻撃中に球場に雷鳴が響いたことで、選手と審判団がベンチへ避難し、試合が一時中断した。その後、試合は再開され、中断時間は11分だった。
天候による試合の中断は今大会初。今大会は天候に恵まれ、ここまでは日程の順延などなく、順調に開催されていた。
📝ポイントはスクイズ、大舞台で決めた大社は見事 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cd9c7b71fb4b5cf6e4a5c5a7a7341bbc245bf35
(15日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 大社5―4創成館)
両校とも守備にミスが出て失点しましたが、大社が、自分たちの野球を貫いたことが勝利に結びついたと思います。
ポイントはスクイズでしょう。八回に相手のミスで1点差に迫り、1死二、三塁から8番園山純正選手がきっちり決めて同点にしました。
さらに、タイブレークの十回も相手三塁手の悪送球で1点を取った後、また園山選手が落ち着いて投手の前に転がしました。この2点目が大きかったですね。地方大会の決勝もスクイズで勝っています。練習してきたことを大舞台で出せたのは見事やと思います。
左腕馬庭優太投手も気持ちのこもった投球でした。スライダーと100キロ前後の緩いカーブが効果的で、巧みに打たせて取っていました。味方のエラーで失点した後もむきにならず、冷静に投げていました。高校野球のお手本のような投手ですね。
私学優勢の現在の高校野球にあって、公立校の活躍、素晴らしいですね。集中して、一生懸命練習してきたのだと思います。
創成館は押し気味に試合を進めていたのですが、肝心なところでの内野手の悪送球が失点につながりました。バランスを崩して無理に投げたり、併殺を狙って呼吸が合わなかったり、細かいところのミスが残念でした。
☝大社がまたも大金星! 石飛監督「創成館さんに勝てたなんて…」敵将の本で勉強
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f9264e9047841987e7233215b44b4d33b94517f
第106回全国高校野球選手権大会の第9日(15日)第4試合は大社(島根)が創成館(長崎)に延長タイブレークの末、5―4で勝利し、1931年以来の2回戦突破を決めた。エース・馬庭優太(3年)は一人で10回を投げ切った。
時折り、夜空に稲妻が光る甲子園で雄たけびを上げた。馬庭は序盤から得意の真っすぐとスライダーを織り交ぜテンポのいい投球。失策も絡み2回に1点、6回に2点を失ったものの粘り強く投げ抜いた。
エースの熱投に打線が応えたのは8回だ。2本の安打で好機をつくると、馬庭の打球が相手の失策を誘い1点差に迫った。さらに一死二、三塁から園山(3年)がスクイズを見事に決め切って同点。試合を振り出しに戻した。
追いついてもらった左腕の投球にはさらに熱がこもる。息をのむ接戦は延長タイブレークに突入。表に相手の失策で1点を勝ち越し、またしても園山のセーフティースクイズで2点目をもぎ取った大社だが、その裏に無死満塁と絶体絶命のピンチを背負った。
それでも2つの内野ゴロで二死とすると、最後はスライダーで空振り三振を奪いゲームセット。馬庭は帽子を飛ばすほどのガッツポーズをして気持ちを爆発させた。115球で10回6安打無四球完投。試合後には「自分が最後までマウンドにいることができて、仲間も信じて投げることができましたし、最高のゲームになりました」と満足げに語った。
この日もアルプスが満員になるほどの大応援団が集結。第3試合の早実(西東京)の応援にも決して引けをとらない大声援が送られた。馬庭は「自分だけの力じゃなくて、地元の応援が自分の中で一番響いてます」と感謝を述べた。
1回戦の報徳学園(兵庫)に続いての強豪校撃破に石飛監督は相変わらずの大興奮。この日のヒーローを聞かれた際には「ちょっと何が起きたかわからないんで、どうやって点取ったのか。みんなしっかり守ったので…すみません、絞れません」と話した。
さらには対戦相手について「創成館さんに勝てたなんて…。もうホントに僕らからしたらテレビで見るチームなんで。(向こうの)監督さんが出されてる本を読んで勉強させていただいた立場で。こうやって甲子園を戦っていくんだなって勉強になりました」と敵将から学びを得ていた。
勢いが止まらない大社。次は17日に早実(西東京)と対戦する。
👣鶴岡東・桜井椿稀、「失投はあの1球だけでした」10回121球目で力尽きる 相手選手治療で5分間中断後、高めに浮いたスライダーでサヨナラ喫す
https://news.yahoo.co.jp/articles/c074f3687464629274dc217eaa6f5a39813418be
◇15日 第106回全国高校野球選手権2回戦 早実(西東京)1X―0鶴岡東(山形)=延長10回、甲子園
今春のU―18高校日本代表候補の強化合宿に参加した鶴岡東(山型)の左腕・桜井椿稀投手(3年)が121球目に力尽きた。タイブレークに突入した延長10回、サヨナラ負けを喫した。
味方の攻撃が無得点に終わると、その裏に1死満塁のピンチを迎えた際に長い”間”ができた。打席に入るはずだった中村心大投手(2年)は足がつっていたため、治療していたためだった。鶴岡東ナインは一度ベンチに戻って待機し、水分補給。桜井は「この後はやりきるだけというのはずっと思っていたので、自分のペースで休憩していました」。5分後に再開されると、高めに浮いた初球スライダーを中村にはじき返され、ライナーの打球が前進守備の右翼手頭上を越えていった。
「初めてあそこの球を投げたというか。9回までもうちょっと低めに投げていたと思いますが、最後は浮いちゃって。『やられたか』というのを一番に思いました。失投はあの1球だけでした」
175センチ、78キロの桜井は最速140キロ超。1回戦の聖光学院(福島)戦は9安打、3奪三振、無四球の1失点完投。それから中3日で迎えた2回戦。3回までパーフェクトに封じ、7回は1死二、三塁のピンチをスクイズ失敗から連続三振で切り抜けた。この日は130キロ台半ばの直球にスライダーやカーブなど変化球を交えて9回までは4安打、9奪三振と得点を与えなかった。早実の和泉実監督に「社会人野球の人とやっているような、上手に打たされて自分の打撃をさせてもらえませんから。四球もくれませんし、途中までパーフェクト食らうんじゃないかというぐらいの、本当に上手な投手で」と言わしめるほど緩急自在に制球力抜群の投球を繰り広げた。
それでも、打線が早稲田実の左腕・中村を打ち崩せず、2019年以来となる3回戦進出は逃した。「最後負けてしまったのは悔しいですけど、自分の力は出し切れたと思います」と桜井。涙は見せず、すがすがしい表情で甲子園を去った。
☝岡山学芸館が連続完封勝ちで5年ぶり16強 丹羽知則が6安打無四球完封 掛川西散る
https://news.yahoo.co.jp/articles/16ba57986c3d7074911791903969f2f38e856550
<全国高校野球選手権:岡山学芸館2-0掛川西>◇15日◇2回戦
岡山学芸館が掛川西(静岡)を2-0で破り5年ぶりの16強入りを決めた。初戦の聖カタリナ学園戦に続く2試合連続の完封勝ち。
先発は初戦で9回の1イニングを無失点に抑えた丹羽知則投手(3年)。打たせて取る投球で16本の内野ゴロの山を築き6安打完封した。打線は2回に内野ゴロで1点を先制。7回に2死三塁から9番丹羽の左前適時打で2点目を挙げた。岡山学芸館は3回戦で神村学園と対戦する。
1回戦で60年ぶり白星を挙げた掛川西は打線に得意の集中打が出ず完封負け。初の16強を逃した。
📝熱闘甲子園で異変!強豪校が片っ端から早期敗退の謎を解く…大阪桐蔭だけじゃない相次ぐ序盤の番狂わせ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359117
大阪桐蔭よ、おまえもか──。
「優勝候補筆頭」といわれた大阪桐蔭が昨14日の甲子園大会2回戦で、8日に甲子園初勝利を挙げたばかりの小松大谷(石川)に不覚を取った。先発した森陽樹(2年)は六回まで無失点投球も、七回に2点を失い降板。自慢の強力打線は、小松大谷の西川大智(3年)に92球5安打に抑えられ、0-3の完敗だ。大阪桐蔭の完封負けは、夏50試合目にして初。100球未満の完封(マダックス)を食らったのも春夏通じて初めてで、今大会の大本命がまさかの早期敗退となった。
大阪大会を制した際、「本気の本気で日本一を目指したい」と春夏合わせて10度目の甲子園制覇を宣言していた西谷浩一監督は、「先発の森が頑張って投げてくれた。『しぶとく粘り強く』をモットーにやってきたけど、力及ばず、残念というか無念。向こうのピッチャーを攻略できず、うまく点数を取ってやれる形に持っていけなかった」と茫然自失の体だった。
大阪桐蔭だけじゃない。今大会は強豪校や甲子園常連校が序盤で敗れる番狂わせが相次いでいる。
1回戦では2017年夏に初優勝を飾った花咲徳栄(埼玉)が、初出場の新潟産大付に1-2で敗退。2年連続センバツ準優勝の報徳学園(兵庫)は、32年ぶり出場の公立校・大社(島根)に1-3で敗れた。春の九州王者で4年連続出場の明豊(大分)は、小松大谷に4-8で力負けを喫すれば、春夏通算4度の優勝を誇る智弁和歌山は、初戦の2回戦で、3度目の出場で甲子園未勝利だった霞ケ浦(茨城)に延長十一回タイブレークの末4-5。昨14日の2回戦でも、今春センバツVの健大高崎(群馬)が、智弁学園(奈良)に1-2で敗れ、春夏連覇の望みがついえた。
飛ばないバットの導入は「公立校に有利」とキッパリ
バッタバッタと倒れていく甲子園常連校。横浜高の元部長・小倉清一郎氏は「今春から導入された(低反発の)飛ばないバットの影響が大きい」とこう解説する。
「打球が飛ばないから、投手は強豪校の強力打線を相手にしても、高めに直球を投げ込みやすい。そのうえで、低めに落ちる変化球を投げ分けることができれば、内野ゴロが増える。内野手の守備力を固めれば、強豪校と勝負できる状況になっている。最近の流れで強豪校は『フライボール革命』といってアッパースイングになりがちだが、飛ばないバットにこのスイングは合わない。今のバットは打撃の基本通り、センター返しをしないと安打になりにくいし、打線がつながらない。実際、大阪桐蔭を粉砕した小松大谷の安打は、9本中センターから逆方向へ8安打。この日の大阪桐蔭はそうでもなかったが、長打力のある強豪校ほどバットを振り回して引っ張る傾向がある。これが足をすくわれる原因ではないか」
大阪桐蔭を完封した小松大谷の西川は、低反発バットの導入は「自分にはラッキーだと思った」とニヤリ。初出場で甲子園初勝利を挙げた公立校・石橋(栃木)の福田博之監督は、飛ばないバットの導入は「公立校に有利」とキッパリとこう言った。
「距離を飛ばすというのは才能の面が大きい。でも、低く強い打球を飛ばすこととか、ボールを見極めることは、努力でうまくなる。短い練習時間でも集中力で補える」
明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督は鳥取城北との初戦に勝利した後、「一塁に走者を置いて右中間や左中間に打球を飛ばすことは期待できなくなった。二塁に確実に送ることがより大切になっている」と送りバントの重要性を強調した。前出の小倉氏が続ける。
「そうでなくても、今は延長に入ると、無死一、二塁のタイブレークになる。間違いなく送りバントの重要性は増していて、昔の野球に回帰しているのに、明らかにバントが下手になっている。智弁和歌山はスリーバント失敗が何度もあって好機をつぶしていた。強打のチームほどバントの練習量が少ない気がする。同じ強豪校でも、犠打を重視する馬淵監督の明徳はさすがでしたが……」
新バットの影響で、強豪校によるパワープレーが減り、どこが優勝してもおかしくない大混戦になっているようだ。
9日目第1試合 神村学園(鹿児島)-中京大中京(愛知) 8:01~10:27
一二三四五六七八九十計HE
神村学園000003001 490
中 京001100001 382
9日目第2試合 岡山学芸館(岡山)-掛川西(静岡) 11:11~13:10
一二三四五六七八九十計HE
掛 川 西000000000 060
学 芸 館01000010X 270
9日目第3試合 鶴岡東(山形)-早稲田実(西東京) 13:48~16:22 雷雲接近中断11分
一二三四五六七八九十計HE
鶴 岡 東0000000000041
早稲田実0000000001x150
9日目第4試合 大社(島根)-創成館(長崎) 16:58~19:16 18:00点灯 6回表から
一二三四五六七八九十計HE
大 社0000100202574
創 成 館0010020001462
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(10日目 3回戦)
☆☆☆ 08:00~ 広 陵 -東海大相模
☆☆ 10:35~ 明徳 義塾-関 東 一
13:10~ 青森 山田- 石 橋
☆ 15:45~ 霞 ヶ 浦-滋賀 学園
☟早稲田実―鶴岡東、雷で11分間中断 甲子園に雷鳴ひびく
https://news.yahoo.co.jp/articles/3162b8d1e0d6b687d9ae2785ad1af4b60fe30fb1
早実(西東京)と鶴岡東(山形)の2回戦が4回表、鶴岡東の攻撃中に球場に雷鳴が響いたことで、選手と審判団がベンチへ避難し、試合が一時中断した。その後、試合は再開され、中断時間は11分だった。
天候による試合の中断は今大会初。今大会は天候に恵まれ、ここまでは日程の順延などなく、順調に開催されていた。
📝ポイントはスクイズ、大舞台で決めた大社は見事 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cd9c7b71fb4b5cf6e4a5c5a7a7341bbc245bf35
(15日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 大社5―4創成館)
両校とも守備にミスが出て失点しましたが、大社が、自分たちの野球を貫いたことが勝利に結びついたと思います。
ポイントはスクイズでしょう。八回に相手のミスで1点差に迫り、1死二、三塁から8番園山純正選手がきっちり決めて同点にしました。
さらに、タイブレークの十回も相手三塁手の悪送球で1点を取った後、また園山選手が落ち着いて投手の前に転がしました。この2点目が大きかったですね。地方大会の決勝もスクイズで勝っています。練習してきたことを大舞台で出せたのは見事やと思います。
左腕馬庭優太投手も気持ちのこもった投球でした。スライダーと100キロ前後の緩いカーブが効果的で、巧みに打たせて取っていました。味方のエラーで失点した後もむきにならず、冷静に投げていました。高校野球のお手本のような投手ですね。
私学優勢の現在の高校野球にあって、公立校の活躍、素晴らしいですね。集中して、一生懸命練習してきたのだと思います。
創成館は押し気味に試合を進めていたのですが、肝心なところでの内野手の悪送球が失点につながりました。バランスを崩して無理に投げたり、併殺を狙って呼吸が合わなかったり、細かいところのミスが残念でした。
☝大社がまたも大金星! 石飛監督「創成館さんに勝てたなんて…」敵将の本で勉強
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f9264e9047841987e7233215b44b4d33b94517f
第106回全国高校野球選手権大会の第9日(15日)第4試合は大社(島根)が創成館(長崎)に延長タイブレークの末、5―4で勝利し、1931年以来の2回戦突破を決めた。エース・馬庭優太(3年)は一人で10回を投げ切った。
時折り、夜空に稲妻が光る甲子園で雄たけびを上げた。馬庭は序盤から得意の真っすぐとスライダーを織り交ぜテンポのいい投球。失策も絡み2回に1点、6回に2点を失ったものの粘り強く投げ抜いた。
エースの熱投に打線が応えたのは8回だ。2本の安打で好機をつくると、馬庭の打球が相手の失策を誘い1点差に迫った。さらに一死二、三塁から園山(3年)がスクイズを見事に決め切って同点。試合を振り出しに戻した。
追いついてもらった左腕の投球にはさらに熱がこもる。息をのむ接戦は延長タイブレークに突入。表に相手の失策で1点を勝ち越し、またしても園山のセーフティースクイズで2点目をもぎ取った大社だが、その裏に無死満塁と絶体絶命のピンチを背負った。
それでも2つの内野ゴロで二死とすると、最後はスライダーで空振り三振を奪いゲームセット。馬庭は帽子を飛ばすほどのガッツポーズをして気持ちを爆発させた。115球で10回6安打無四球完投。試合後には「自分が最後までマウンドにいることができて、仲間も信じて投げることができましたし、最高のゲームになりました」と満足げに語った。
この日もアルプスが満員になるほどの大応援団が集結。第3試合の早実(西東京)の応援にも決して引けをとらない大声援が送られた。馬庭は「自分だけの力じゃなくて、地元の応援が自分の中で一番響いてます」と感謝を述べた。
1回戦の報徳学園(兵庫)に続いての強豪校撃破に石飛監督は相変わらずの大興奮。この日のヒーローを聞かれた際には「ちょっと何が起きたかわからないんで、どうやって点取ったのか。みんなしっかり守ったので…すみません、絞れません」と話した。
さらには対戦相手について「創成館さんに勝てたなんて…。もうホントに僕らからしたらテレビで見るチームなんで。(向こうの)監督さんが出されてる本を読んで勉強させていただいた立場で。こうやって甲子園を戦っていくんだなって勉強になりました」と敵将から学びを得ていた。
勢いが止まらない大社。次は17日に早実(西東京)と対戦する。
👣鶴岡東・桜井椿稀、「失投はあの1球だけでした」10回121球目で力尽きる 相手選手治療で5分間中断後、高めに浮いたスライダーでサヨナラ喫す
https://news.yahoo.co.jp/articles/c074f3687464629274dc217eaa6f5a39813418be
◇15日 第106回全国高校野球選手権2回戦 早実(西東京)1X―0鶴岡東(山形)=延長10回、甲子園
今春のU―18高校日本代表候補の強化合宿に参加した鶴岡東(山型)の左腕・桜井椿稀投手(3年)が121球目に力尽きた。タイブレークに突入した延長10回、サヨナラ負けを喫した。
味方の攻撃が無得点に終わると、その裏に1死満塁のピンチを迎えた際に長い”間”ができた。打席に入るはずだった中村心大投手(2年)は足がつっていたため、治療していたためだった。鶴岡東ナインは一度ベンチに戻って待機し、水分補給。桜井は「この後はやりきるだけというのはずっと思っていたので、自分のペースで休憩していました」。5分後に再開されると、高めに浮いた初球スライダーを中村にはじき返され、ライナーの打球が前進守備の右翼手頭上を越えていった。
「初めてあそこの球を投げたというか。9回までもうちょっと低めに投げていたと思いますが、最後は浮いちゃって。『やられたか』というのを一番に思いました。失投はあの1球だけでした」
175センチ、78キロの桜井は最速140キロ超。1回戦の聖光学院(福島)戦は9安打、3奪三振、無四球の1失点完投。それから中3日で迎えた2回戦。3回までパーフェクトに封じ、7回は1死二、三塁のピンチをスクイズ失敗から連続三振で切り抜けた。この日は130キロ台半ばの直球にスライダーやカーブなど変化球を交えて9回までは4安打、9奪三振と得点を与えなかった。早実の和泉実監督に「社会人野球の人とやっているような、上手に打たされて自分の打撃をさせてもらえませんから。四球もくれませんし、途中までパーフェクト食らうんじゃないかというぐらいの、本当に上手な投手で」と言わしめるほど緩急自在に制球力抜群の投球を繰り広げた。
それでも、打線が早稲田実の左腕・中村を打ち崩せず、2019年以来となる3回戦進出は逃した。「最後負けてしまったのは悔しいですけど、自分の力は出し切れたと思います」と桜井。涙は見せず、すがすがしい表情で甲子園を去った。
☝岡山学芸館が連続完封勝ちで5年ぶり16強 丹羽知則が6安打無四球完封 掛川西散る
https://news.yahoo.co.jp/articles/16ba57986c3d7074911791903969f2f38e856550
<全国高校野球選手権:岡山学芸館2-0掛川西>◇15日◇2回戦
岡山学芸館が掛川西(静岡)を2-0で破り5年ぶりの16強入りを決めた。初戦の聖カタリナ学園戦に続く2試合連続の完封勝ち。
先発は初戦で9回の1イニングを無失点に抑えた丹羽知則投手(3年)。打たせて取る投球で16本の内野ゴロの山を築き6安打完封した。打線は2回に内野ゴロで1点を先制。7回に2死三塁から9番丹羽の左前適時打で2点目を挙げた。岡山学芸館は3回戦で神村学園と対戦する。
1回戦で60年ぶり白星を挙げた掛川西は打線に得意の集中打が出ず完封負け。初の16強を逃した。
📝熱闘甲子園で異変!強豪校が片っ端から早期敗退の謎を解く…大阪桐蔭だけじゃない相次ぐ序盤の番狂わせ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359117
大阪桐蔭よ、おまえもか──。
「優勝候補筆頭」といわれた大阪桐蔭が昨14日の甲子園大会2回戦で、8日に甲子園初勝利を挙げたばかりの小松大谷(石川)に不覚を取った。先発した森陽樹(2年)は六回まで無失点投球も、七回に2点を失い降板。自慢の強力打線は、小松大谷の西川大智(3年)に92球5安打に抑えられ、0-3の完敗だ。大阪桐蔭の完封負けは、夏50試合目にして初。100球未満の完封(マダックス)を食らったのも春夏通じて初めてで、今大会の大本命がまさかの早期敗退となった。
大阪大会を制した際、「本気の本気で日本一を目指したい」と春夏合わせて10度目の甲子園制覇を宣言していた西谷浩一監督は、「先発の森が頑張って投げてくれた。『しぶとく粘り強く』をモットーにやってきたけど、力及ばず、残念というか無念。向こうのピッチャーを攻略できず、うまく点数を取ってやれる形に持っていけなかった」と茫然自失の体だった。
大阪桐蔭だけじゃない。今大会は強豪校や甲子園常連校が序盤で敗れる番狂わせが相次いでいる。
1回戦では2017年夏に初優勝を飾った花咲徳栄(埼玉)が、初出場の新潟産大付に1-2で敗退。2年連続センバツ準優勝の報徳学園(兵庫)は、32年ぶり出場の公立校・大社(島根)に1-3で敗れた。春の九州王者で4年連続出場の明豊(大分)は、小松大谷に4-8で力負けを喫すれば、春夏通算4度の優勝を誇る智弁和歌山は、初戦の2回戦で、3度目の出場で甲子園未勝利だった霞ケ浦(茨城)に延長十一回タイブレークの末4-5。昨14日の2回戦でも、今春センバツVの健大高崎(群馬)が、智弁学園(奈良)に1-2で敗れ、春夏連覇の望みがついえた。
飛ばないバットの導入は「公立校に有利」とキッパリ
バッタバッタと倒れていく甲子園常連校。横浜高の元部長・小倉清一郎氏は「今春から導入された(低反発の)飛ばないバットの影響が大きい」とこう解説する。
「打球が飛ばないから、投手は強豪校の強力打線を相手にしても、高めに直球を投げ込みやすい。そのうえで、低めに落ちる変化球を投げ分けることができれば、内野ゴロが増える。内野手の守備力を固めれば、強豪校と勝負できる状況になっている。最近の流れで強豪校は『フライボール革命』といってアッパースイングになりがちだが、飛ばないバットにこのスイングは合わない。今のバットは打撃の基本通り、センター返しをしないと安打になりにくいし、打線がつながらない。実際、大阪桐蔭を粉砕した小松大谷の安打は、9本中センターから逆方向へ8安打。この日の大阪桐蔭はそうでもなかったが、長打力のある強豪校ほどバットを振り回して引っ張る傾向がある。これが足をすくわれる原因ではないか」
大阪桐蔭を完封した小松大谷の西川は、低反発バットの導入は「自分にはラッキーだと思った」とニヤリ。初出場で甲子園初勝利を挙げた公立校・石橋(栃木)の福田博之監督は、飛ばないバットの導入は「公立校に有利」とキッパリとこう言った。
「距離を飛ばすというのは才能の面が大きい。でも、低く強い打球を飛ばすこととか、ボールを見極めることは、努力でうまくなる。短い練習時間でも集中力で補える」
明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督は鳥取城北との初戦に勝利した後、「一塁に走者を置いて右中間や左中間に打球を飛ばすことは期待できなくなった。二塁に確実に送ることがより大切になっている」と送りバントの重要性を強調した。前出の小倉氏が続ける。
「そうでなくても、今は延長に入ると、無死一、二塁のタイブレークになる。間違いなく送りバントの重要性は増していて、昔の野球に回帰しているのに、明らかにバントが下手になっている。智弁和歌山はスリーバント失敗が何度もあって好機をつぶしていた。強打のチームほどバントの練習量が少ない気がする。同じ強豪校でも、犠打を重視する馬淵監督の明徳はさすがでしたが……」
新バットの影響で、強豪校によるパワープレーが減り、どこが優勝してもおかしくない大混戦になっているようだ。
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(2回戦)
8日目第1試合 智弁学園(奈良)ー高崎健康福祉大高崎(群馬) 8:00~10:12
一二三四五六七八九十計HE
智弁学園010000001 2101
健大高崎100000000 180
8日目第2試合 大阪桐蔭(大阪)-小松大谷(石川) 10:49~12:43
一二三四五六七八九十計HE
小松大谷000000210 391
大阪桐蔭000000000 051
8日目第3試合 京都国際(京都)-新潟産大付(新潟) 13:20~15:05
一二三四五六七八九十計HE
新産大付000000000 032
京都国際00000013X 4111
8日目第4試合 菰野(三重)ー西日本短大付(福岡) 15:42~17:48
一二三四五六七八九十計HE
西短大付108000103 13121
菰 野000000000 044
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(9日目 2回戦)
☆☆ 08:00~ 中京大中京-神村 学園
☆ 10:35~ 岡山学芸館-掛 川 西
13:10~ 早稲 田実-鶴 岡 東
☆ 15:45~ 大 社 -創 成 館
💢智弁学園が落球の右翼手を即交代 小坂監督は表情変えず
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9c9016d64dbd31079b948bd3cd1db22fdc0e82b
「全国高校野球選手権・2回戦、健大高崎-智弁学園」(14日、甲子園球場)
智弁学園が失策した選手を即交代する場面があった。
1-1の四回2死、健大高崎・斎藤銀乃助外野手(3年)の放った右翼への飛球を、小泉輝妃一外野手(3年)が落球。その間に斎藤に二塁を陥れられた。
直後に場内には選手交代が告げられ、中堅に巴田琉碧外野手(3年)が入り、中堅の国島来夢外野手(3年)が右翼へ回った。ベンチの小坂将商監督は表情を変えずに戦況を見つめた。
☝健大高崎名物が今夏から解禁! 応援部がはかま姿でエール
https://news.yahoo.co.jp/articles/04e22fc161232d669b5c1755b684d30483058f30
健大高崎名物! 応援部がはかま姿でエールを送った。一塁側アルプスで青色のメガホンをたたき、全力で声を出していました!
👣左腕エース対策、ウラをかいて右サイドスローを先発の奇策も実らず 菰野が敗退
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e6e0a3289972a774baccede494227006a8f23a2
◇13日 第106回全国高校野球選手権大会2回戦 西日本短大付(福岡)13―0菰野(三重)=甲子園
菰野の先発マウンドには、今夏初登板の森柊真投手(2年)が上がったが、2イニング⅔を投げ6失点だった。エース左腕・栄田の対策を練ってくることを想定し、右サイド右腕を送る奇策。
森田監督は「彼は『勝負師』。こういう場面に強い」と期待をかけたが、森は「本来栄田が立つはずの場所。試合の流れをつくれず、みんなに申し訳ない」と肩を落とした。2年生中心のチームで春夏通じて甲子園初勝利も記録し「自分たちのやりたいような雰囲気をつくってくれた。3年生があるからこそのチーム」と感謝した。
📣珍事!「散水栓のフタ」に当たって安打 菰野-西日本短大付 ネット驚き「初めて見た」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f36c11cd6f0673b75aa332aeeb3862d10f566931
2回戦で菰野(三重)と西日本短大付(福岡)が対戦した。
菰野が9点を追って迎えた6回。3番・加瀬大雅が放った打球が、マウンド後方にある散水用ホースの収納場所のフタに当たる珍事が起きた。
打球はフタのふちに当たって方向が変わり、結局右前打に。
ネット上では「散水のとこに当たって跳ねるとか初めて見たぞw」「なかなか珍しいことが起こったな 散水栓に当たったのか」「散水の蓋に当たってバウンド変わったのか」「珍しいことが起きるもんだ」「岡田監督でも、ご存じないかも?」などと声が上がった。
☟菰野 先発抜てきの森、試合後に大量の鼻血アクシデント 失点に「まだまだ甘いなと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1d9225448162f2a237349c1315867630e9a0aeb
16年ぶり3度目の出場となった「2年生軍団」の菰野(三重)は西日本短大付(福岡)に0-13で敗れ、3回戦進出はならなかった。
今夏三重大会では1試合も登板がなく、聖地でいきなり先発に抜てきされた右サイド右腕の森柊真(しゅうま、2年)は、3回途中6失点と悔しい内容に。試合後には大量の鼻血を出すアクシデントに見舞われた。
手当てを受けて止血。理学療法士が見守る中で取材に応じ「鼻血なんて出したことないんですが」と驚きながら、先発については「おととい言われました」と明かした。
📝2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー
大社(島根) 石飛文太監督の本音と建前「...高校野球って綺麗な事ばかりじゃないですよね?」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359057
大社(島根)石飛文太監督(43)
レギュラーは全員地元出身の県立高ながら、2年連続センバツ準優勝校でドラフト1位候補を擁する報徳学園を破った大社が明日(15日)、2回戦で創成館(長崎)と対戦する。いかにして報徳を倒したのか、どんな指導をしているのか、石飛文太監督に聞いた。
ーー初戦でプロ注目の右腕・今朝丸(3年)擁する報徳学園(兵庫)を撃破。いまの率直なお気持ちは。
「今朝丸くんはドラ1候補で、報徳さんは2年連続センバツ準優勝の強豪校。今大会の優勝候補筆頭と試合をして勝てたとか、それはもう考えたら凄い達成感ですよね。本当に応援してくれた方々のおかげですよ」
ーー序盤は今朝丸の速球を見極めるため、打席の前に立ち、変化球でカウントを取るようになってきてからは打席の後ろに立つ打者が多かった。選手からは「指示があった」と聞きました。
「その指示は僕じゃないです(笑)。自分たちで指示を出し合っていたんじゃないですか」
ーー抽選で初戦の組み合わせが決まって以降、練習で打撃投手をマウンドの前から投げさせるなど、速球対策もしていた。
「それも選手が自分らでやっていたんだと思います。僕も『大社の今朝丸対策』という記事を見て、他のスタッフに『対策、やってたんですか?』と聞いたら、彼らも『いや、何も言ってないけど、自分らで考えてやったんじゃないか』と。今年の3年生はその辺り、凄く貪欲ですね。彼らが中3の時、大社は夏の県大会決勝でノーヒットノーランを食らっているんです。それを見て、入学してきた。もしかしたら、『甲子園まであと一歩』と思っていたのかもしれません。普段からみんなで知恵を出し合っているのでしょうね」ーー石飛監督は2020年に母校の監督に就任。チームを強くするために、どのようなことを心がけたのですか。
「まずは子どもたちを取り巻く環境の整備ですね。まあ……高校野球って綺麗な事ばかりじゃないですよね? 例えばOBが色々言ってくるとか。うちも島根県内では伝統校と言われていますし、ひがまれることもある。外部から『なんで選手を揃えて勝てないんだ』という声もあったんです。OBがそれを言うこともあった。僕が就任する前はいわゆる“ヤンチャ”な子も多く、野球部が学校から応援されるような感じでもなかった。保護者から色々言われることもありました。その3つ、OB、学校、保護者との関係を良くしよう、と」
ーー現在はどのような状況ですか。
「OBが文句を言うとか、保護者が学校に何か言ってくるとか、ここ2年間はゼロ。これはどこの学校でもあると思うんです。それがゼロになった。これは甲子園に行くより難しいことだと思うんですよ。僕が何かをしたわけじゃないけど、良かったなあと思っています」
ーー何もしていないことはないと思いますが……。
「いや、本当にわからないんです。僕は普通に考えて、普通に出来ることをしただけなんですよ」
ーーでは、監督が部員に接する上で重視したことは。
「真剣に、親目線で考えるってことですね。親なら本気で子どもの将来を考えるし、本気で叱るし、良かったら褒める。エースだから、応援部隊だからとか、区別しませんよ、親ならば。つまり、当たり前のことをしているだけです」
ーー他に部員にどんな指導をしているのですか。
「ウチは『プレッシャーとかいらんて』とは言っています。県内で3連覇5連覇したチームなら、『勝たなきゃいけない』という重圧があるのも当然ですが、ウチはそこまでのチームじゃない。だから『勝たなきゃいけないなんて誰が決めた? お前らが勝ちたいってだけだろ』と。本来、感じる必要のない重圧をかけていたのが、先ほど言った周囲の環境なんですよ。だから、彼らの親御さんたちと面談もします」
ーー面談……ですか。
「冬場に選手全員の親御さんと、ですね。『進路はどうですか、今どんな感じですか』とか。やっぱり、親なら監督がどんな人間かは気になるじゃないですか。そうやって話し合えば、親御さんたちだって不安はなくなる。ただ、面談して『変な人だなあ』なんて思われていたら怖いですけどね(笑)
⚾岩手さんへ
高校野球ファンは根に持つ人が非常に多いので、、、、、「一度ついたイメージってなかなか消えない」は的を得ていると思います!!
30年以上経った今でも松井の5敬遠を引きづる人もいますから。
今は休部しているPL学園も部内暴力が目立っていたのでそれが原因でアンチの人も大阪には多数いたと記憶しているし。
花巻東は、、、まだ菊池雄星の派手なガッツポーズは良しとしても、サイン盗みにカット打法そしてホームクロスプレーにおける危険なタックル・・・ましてやその時監督は「ベンチで目を切らしていたので見ていなかった!!」
東北大会で1点を争う試合の大事な場面で目を切らすとは考えられません。。。
こんな調子だったらいつか部内で不祥事が起こった際には『選手の教育に関しては部長がすべて管理しているので責任を取って謹慎させます。僕は野球の指導を一任されているので、また甲子園で勝てるように引き続き選手とともに汗を流します』などと言いかねないと勝手に妄想している次第で。。。
まだ、盛岡誠桜女子野球部を指導している澤田監督がいた頃の盛岡大付は甲子園に出て7戦全敗と愛嬌のあるチームだったのでお気に入りでしたが、、、今は監督が代わって初戦突破率が格段に上がり脳筋野球に脅威を感じてますが。。。
さて、今日も甲子園は雨降らなかったけど、試合終了直後に自宅は土砂降りの夕立に2日連続で見舞われたとか?!
一応、内野照明だけ点灯されましたが昨日行っておけばと運のなさを嘆く第4試合でした・・・・・。
京都国際は順当と思いますが、奈良智弁は大金星かと。
相手エース不在のハンディーがあったとはいえ、初戦は“奈良判定”で勝たせてもらっただけだし、タイブレークであれだけグダグダな試合をしていては・・・・・。
いつかやられると覚悟してましたが、相手はなぜかしら機動破壊を捨てて、王道野球を目指してきたので関西人としてはやりやすいチームカラーに変わってありがたいですが!
初戦で先輩投手の勝ち星の権利を消して、ちゃっかり自分が勝利投手になった!?11番田中がブルペンで投球練習している時には「もう投げなくていいよ!!」って思ってしまいました(苦笑)
しかし、3塁側中段で観て1塁アルプスが良く見えましたが健大高崎サイドは袴を着た女学生が青メガホン持ってノリノリ応援していたのが印象に残りました。
おそらくセンバツではエエ思いをしたんでしょうね!
https://www.youtube.com/watch?v=-erJXCbgpXQ
近畿・岡山・山陰・三重・福井では聴かない選曲でハイカラな応援だったし。
あと、桐蔭は敦賀気比の前に松商学園に0-3で負けましたね。
今日は西谷監督が相手を舐めて、バント封印して大阪や近畿で格下相手にエンドランで威圧して序盤から圧倒するいつも見かける野球を仕掛けましたが見事に空回りしました。
僕も含めて興南に勝ったから今日も楽勝だろうと慢心が。
先を見据えてエース温存して取りこぼした仙台育英・下関国際との試合にかぶるものがありました。
桐蔭ブラスバンドはメガネかけたリーゼント顧問がたまにTV出演しますが、あのひとがイキっているので智弁和歌山のような感じはないんでしょうね。きっと。
8日目第1試合 智弁学園(奈良)ー高崎健康福祉大高崎(群馬) 8:00~10:12
一二三四五六七八九十計HE
智弁学園010000001 2101
健大高崎100000000 180
8日目第2試合 大阪桐蔭(大阪)-小松大谷(石川) 10:49~12:43
一二三四五六七八九十計HE
小松大谷000000210 391
大阪桐蔭000000000 051
8日目第3試合 京都国際(京都)-新潟産大付(新潟) 13:20~15:05
一二三四五六七八九十計HE
新産大付000000000 032
京都国際00000013X 4111
8日目第4試合 菰野(三重)ー西日本短大付(福岡) 15:42~17:48
一二三四五六七八九十計HE
西短大付108000103 13121
菰 野000000000 044
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(9日目 2回戦)
☆☆ 08:00~ 中京大中京-神村 学園
☆ 10:35~ 岡山学芸館-掛 川 西
13:10~ 早稲 田実-鶴 岡 東
☆ 15:45~ 大 社 -創 成 館
💢智弁学園が落球の右翼手を即交代 小坂監督は表情変えず
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9c9016d64dbd31079b948bd3cd1db22fdc0e82b
「全国高校野球選手権・2回戦、健大高崎-智弁学園」(14日、甲子園球場)
智弁学園が失策した選手を即交代する場面があった。
1-1の四回2死、健大高崎・斎藤銀乃助外野手(3年)の放った右翼への飛球を、小泉輝妃一外野手(3年)が落球。その間に斎藤に二塁を陥れられた。
直後に場内には選手交代が告げられ、中堅に巴田琉碧外野手(3年)が入り、中堅の国島来夢外野手(3年)が右翼へ回った。ベンチの小坂将商監督は表情を変えずに戦況を見つめた。
☝健大高崎名物が今夏から解禁! 応援部がはかま姿でエール
https://news.yahoo.co.jp/articles/04e22fc161232d669b5c1755b684d30483058f30
健大高崎名物! 応援部がはかま姿でエールを送った。一塁側アルプスで青色のメガホンをたたき、全力で声を出していました!
👣左腕エース対策、ウラをかいて右サイドスローを先発の奇策も実らず 菰野が敗退
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e6e0a3289972a774baccede494227006a8f23a2
◇13日 第106回全国高校野球選手権大会2回戦 西日本短大付(福岡)13―0菰野(三重)=甲子園
菰野の先発マウンドには、今夏初登板の森柊真投手(2年)が上がったが、2イニング⅔を投げ6失点だった。エース左腕・栄田の対策を練ってくることを想定し、右サイド右腕を送る奇策。
森田監督は「彼は『勝負師』。こういう場面に強い」と期待をかけたが、森は「本来栄田が立つはずの場所。試合の流れをつくれず、みんなに申し訳ない」と肩を落とした。2年生中心のチームで春夏通じて甲子園初勝利も記録し「自分たちのやりたいような雰囲気をつくってくれた。3年生があるからこそのチーム」と感謝した。
📣珍事!「散水栓のフタ」に当たって安打 菰野-西日本短大付 ネット驚き「初めて見た」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f36c11cd6f0673b75aa332aeeb3862d10f566931
2回戦で菰野(三重)と西日本短大付(福岡)が対戦した。
菰野が9点を追って迎えた6回。3番・加瀬大雅が放った打球が、マウンド後方にある散水用ホースの収納場所のフタに当たる珍事が起きた。
打球はフタのふちに当たって方向が変わり、結局右前打に。
ネット上では「散水のとこに当たって跳ねるとか初めて見たぞw」「なかなか珍しいことが起こったな 散水栓に当たったのか」「散水の蓋に当たってバウンド変わったのか」「珍しいことが起きるもんだ」「岡田監督でも、ご存じないかも?」などと声が上がった。
☟菰野 先発抜てきの森、試合後に大量の鼻血アクシデント 失点に「まだまだ甘いなと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1d9225448162f2a237349c1315867630e9a0aeb
16年ぶり3度目の出場となった「2年生軍団」の菰野(三重)は西日本短大付(福岡)に0-13で敗れ、3回戦進出はならなかった。
今夏三重大会では1試合も登板がなく、聖地でいきなり先発に抜てきされた右サイド右腕の森柊真(しゅうま、2年)は、3回途中6失点と悔しい内容に。試合後には大量の鼻血を出すアクシデントに見舞われた。
手当てを受けて止血。理学療法士が見守る中で取材に応じ「鼻血なんて出したことないんですが」と驚きながら、先発については「おととい言われました」と明かした。
📝2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー
大社(島根) 石飛文太監督の本音と建前「...高校野球って綺麗な事ばかりじゃないですよね?」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359057
大社(島根)石飛文太監督(43)
レギュラーは全員地元出身の県立高ながら、2年連続センバツ準優勝校でドラフト1位候補を擁する報徳学園を破った大社が明日(15日)、2回戦で創成館(長崎)と対戦する。いかにして報徳を倒したのか、どんな指導をしているのか、石飛文太監督に聞いた。
ーー初戦でプロ注目の右腕・今朝丸(3年)擁する報徳学園(兵庫)を撃破。いまの率直なお気持ちは。
「今朝丸くんはドラ1候補で、報徳さんは2年連続センバツ準優勝の強豪校。今大会の優勝候補筆頭と試合をして勝てたとか、それはもう考えたら凄い達成感ですよね。本当に応援してくれた方々のおかげですよ」
ーー序盤は今朝丸の速球を見極めるため、打席の前に立ち、変化球でカウントを取るようになってきてからは打席の後ろに立つ打者が多かった。選手からは「指示があった」と聞きました。
「その指示は僕じゃないです(笑)。自分たちで指示を出し合っていたんじゃないですか」
ーー抽選で初戦の組み合わせが決まって以降、練習で打撃投手をマウンドの前から投げさせるなど、速球対策もしていた。
「それも選手が自分らでやっていたんだと思います。僕も『大社の今朝丸対策』という記事を見て、他のスタッフに『対策、やってたんですか?』と聞いたら、彼らも『いや、何も言ってないけど、自分らで考えてやったんじゃないか』と。今年の3年生はその辺り、凄く貪欲ですね。彼らが中3の時、大社は夏の県大会決勝でノーヒットノーランを食らっているんです。それを見て、入学してきた。もしかしたら、『甲子園まであと一歩』と思っていたのかもしれません。普段からみんなで知恵を出し合っているのでしょうね」ーー石飛監督は2020年に母校の監督に就任。チームを強くするために、どのようなことを心がけたのですか。
「まずは子どもたちを取り巻く環境の整備ですね。まあ……高校野球って綺麗な事ばかりじゃないですよね? 例えばOBが色々言ってくるとか。うちも島根県内では伝統校と言われていますし、ひがまれることもある。外部から『なんで選手を揃えて勝てないんだ』という声もあったんです。OBがそれを言うこともあった。僕が就任する前はいわゆる“ヤンチャ”な子も多く、野球部が学校から応援されるような感じでもなかった。保護者から色々言われることもありました。その3つ、OB、学校、保護者との関係を良くしよう、と」
ーー現在はどのような状況ですか。
「OBが文句を言うとか、保護者が学校に何か言ってくるとか、ここ2年間はゼロ。これはどこの学校でもあると思うんです。それがゼロになった。これは甲子園に行くより難しいことだと思うんですよ。僕が何かをしたわけじゃないけど、良かったなあと思っています」
ーー何もしていないことはないと思いますが……。
「いや、本当にわからないんです。僕は普通に考えて、普通に出来ることをしただけなんですよ」
ーーでは、監督が部員に接する上で重視したことは。
「真剣に、親目線で考えるってことですね。親なら本気で子どもの将来を考えるし、本気で叱るし、良かったら褒める。エースだから、応援部隊だからとか、区別しませんよ、親ならば。つまり、当たり前のことをしているだけです」
ーー他に部員にどんな指導をしているのですか。
「ウチは『プレッシャーとかいらんて』とは言っています。県内で3連覇5連覇したチームなら、『勝たなきゃいけない』という重圧があるのも当然ですが、ウチはそこまでのチームじゃない。だから『勝たなきゃいけないなんて誰が決めた? お前らが勝ちたいってだけだろ』と。本来、感じる必要のない重圧をかけていたのが、先ほど言った周囲の環境なんですよ。だから、彼らの親御さんたちと面談もします」
ーー面談……ですか。
「冬場に選手全員の親御さんと、ですね。『進路はどうですか、今どんな感じですか』とか。やっぱり、親なら監督がどんな人間かは気になるじゃないですか。そうやって話し合えば、親御さんたちだって不安はなくなる。ただ、面談して『変な人だなあ』なんて思われていたら怖いですけどね(笑)
⚾岩手さんへ
高校野球ファンは根に持つ人が非常に多いので、、、、、「一度ついたイメージってなかなか消えない」は的を得ていると思います!!
30年以上経った今でも松井の5敬遠を引きづる人もいますから。
今は休部しているPL学園も部内暴力が目立っていたのでそれが原因でアンチの人も大阪には多数いたと記憶しているし。
花巻東は、、、まだ菊池雄星の派手なガッツポーズは良しとしても、サイン盗みにカット打法そしてホームクロスプレーにおける危険なタックル・・・ましてやその時監督は「ベンチで目を切らしていたので見ていなかった!!」
東北大会で1点を争う試合の大事な場面で目を切らすとは考えられません。。。
こんな調子だったらいつか部内で不祥事が起こった際には『選手の教育に関しては部長がすべて管理しているので責任を取って謹慎させます。僕は野球の指導を一任されているので、また甲子園で勝てるように引き続き選手とともに汗を流します』などと言いかねないと勝手に妄想している次第で。。。
まだ、盛岡誠桜女子野球部を指導している澤田監督がいた頃の盛岡大付は甲子園に出て7戦全敗と愛嬌のあるチームだったのでお気に入りでしたが、、、今は監督が代わって初戦突破率が格段に上がり脳筋野球に脅威を感じてますが。。。
さて、今日も甲子園は雨降らなかったけど、試合終了直後に自宅は土砂降りの夕立に2日連続で見舞われたとか?!
一応、内野照明だけ点灯されましたが昨日行っておけばと運のなさを嘆く第4試合でした・・・・・。
京都国際は順当と思いますが、奈良智弁は大金星かと。
相手エース不在のハンディーがあったとはいえ、初戦は“奈良判定”で勝たせてもらっただけだし、タイブレークであれだけグダグダな試合をしていては・・・・・。
いつかやられると覚悟してましたが、相手はなぜかしら機動破壊を捨てて、王道野球を目指してきたので関西人としてはやりやすいチームカラーに変わってありがたいですが!
初戦で先輩投手の勝ち星の権利を消して、ちゃっかり自分が勝利投手になった!?11番田中がブルペンで投球練習している時には「もう投げなくていいよ!!」って思ってしまいました(苦笑)
しかし、3塁側中段で観て1塁アルプスが良く見えましたが健大高崎サイドは袴を着た女学生が青メガホン持ってノリノリ応援していたのが印象に残りました。
おそらくセンバツではエエ思いをしたんでしょうね!
https://www.youtube.com/watch?v=-erJXCbgpXQ
近畿・岡山・山陰・三重・福井では聴かない選曲でハイカラな応援だったし。
あと、桐蔭は敦賀気比の前に松商学園に0-3で負けましたね。
今日は西谷監督が相手を舐めて、バント封印して大阪や近畿で格下相手にエンドランで威圧して序盤から圧倒するいつも見かける野球を仕掛けましたが見事に空回りしました。
僕も含めて興南に勝ったから今日も楽勝だろうと慢心が。
先を見据えてエース温存して取りこぼした仙台育英・下関国際との試合にかぶるものがありました。
桐蔭ブラスバンドはメガネかけたリーゼント顧問がたまにTV出演しますが、あのひとがイキっているので智弁和歌山のような感じはないんでしょうね。きっと。
今日の試合は3校の近畿勢が勝ち上がりと大方の予想も野球はやってみないと分からないものですね!
智弁学園、国際は順当に3回戦に進みましたが、桐蔭が完封負けは春に気比に0-11だったかな。とあと一試合あったと思うが、あえて2年生を先発させた時があっさり負けているイメージですが私だけかな?
智弁和歌山、智弁学園、天理、平安などエラーや野選で相手チームが動揺してきた時に魔曲がより動揺する雰囲気を与えて追い上げ逆転の場面がでてくるのに、桐蔭もブラバンが全国大会に出ているくらい上手なのに、智弁和歌山のような感じはないように思うがどうでしょうか。
それにしてもコスイ野球か!一度ついたイメージってなかなか消えないですね!
関西は☔知らずで観戦できてうらやましですね!
台風が去って又台風が来るらしいとうんざりですよ!
智弁学園、国際は順当に3回戦に進みましたが、桐蔭が完封負けは春に気比に0-11だったかな。とあと一試合あったと思うが、あえて2年生を先発させた時があっさり負けているイメージですが私だけかな?
智弁和歌山、智弁学園、天理、平安などエラーや野選で相手チームが動揺してきた時に魔曲がより動揺する雰囲気を与えて追い上げ逆転の場面がでてくるのに、桐蔭もブラバンが全国大会に出ているくらい上手なのに、智弁和歌山のような感じはないように思うがどうでしょうか。
それにしてもコスイ野球か!一度ついたイメージってなかなか消えないですね!
関西は☔知らずで観戦できてうらやましですね!
台風が去って又台風が来るらしいとうんざりですよ!
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(2回戦)
7日目第1試合 青森山田(青森)-長野日大(長野) 8:00~10:02
一二三四五六七八九十計HE
青森山田004100400 9110
長野日大000000100 182
7日目第2試合 聖和学園(宮城)-石橋(栃木) 10:39~13:14
一二三四五六七八九十計HE
石 橋000400100 592
聖和学園000000000 042
7日目第3試合 智弁和歌山(和歌山)-霞ヶ浦(茨城) 13:52~16:47
一二三四五六七八九十11121314151617181920計HE
霞 ヶ 浦01002000002 5113
和 智 弁00000003001 463
7日目第4試合 滋賀学園(滋賀)-花巻東(岩手) 17:23~19:41 18:10点灯 4回表から
一二三四五六七八九十計HE
滋賀学園030020000 5141
花 巻 東000000000 061
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(8日目 2回戦)
☆☆☆ 08:00~ 健大 高崎-智弁 学園
☆☆ 10:35~ 大阪 桐蔭-小松 大谷
☆ 13:10~ 京都 国際-新潟産大付
☆☆ 15:45~ 西日本短付- 菰 野
📝智弁和歌山、基本的なミスが多すぎた 連続本塁打は見事 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b754e8d44f25549144707ef6391a93e3461b187
(13日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 霞ケ浦5―4智弁和歌山)
激闘のように見えましたが、智弁としては負けるべくして負けましたね。攻守に基本的なミスが多すぎました。
まずは守り。3失策も痛かったですが、記録に表れないミスが出ました。十一回2死二、三塁から遊撃手が三遊間のゴロをはじき、勝ち越し点を許しました(記録は内野安打)。続く打者は三塁強襲の適時打。三塁手のポジショニングがよくなかった。長打を防ぐためにライン際を締めないといけない場面でした。
打撃は霞ケ浦の左腕・市村才樹投手の緩い球に翻弄されました。強引に引っかける打球が多く、術中にはまりました。緩い球は強振しても飛ばない。センターに打ち返さないといけません。
僕の監督時代にも同じ経験があります。過去に和歌山大会で、左腕の緩い球を打てずに負けました。「いつでも打てる」と思って振り回して凡打しているうちに、回が進んで焦ってしまうんです。
終盤には痛いバント失敗もありました。ミスをしていては勝てません。
八回、連続本塁打で同点にしたのは見事でした。ツボにきたら打つ力はあるんですから、細かい基本を徹底的に繰り返してほしいです。
霞ケ浦の高橋祐二監督は日体大野球部の後輩です。大会前に関西地区の日体大野球部OBが集まる激励会で会って、声をかけました。
市村投手の丁寧な投球は見事でした。智弁を倒したのだから上出来やと思います。上をめざして頑張ってほしいです。
☟しゃく熱の甲子園 日中の試合で足つる選手が続出 兵庫県内は熱中症警戒アラート
https://news.yahoo.co.jp/articles/79ebbcbd0d9861b903ab3e98c31eaa5c9ccd62f1
七回の霞ケ浦の攻撃の際にアクシデントが起こった。1死一、二塁の場面で3番・羽成が右飛。2走の矢田貝がタッチアップの姿勢をみせてすぐに二塁に戻ろうとした際に、左足を痛めて倒れ込んだ。足をつったとみられ、足を伸ばしてもらうなど処置したが、結局立ち上がれずいったん担架でベンチ裏に下がった。二塁走者は菊池に交代した。
この日も甲子園球場周辺は午前中から高温になっており、足に異変をきたす選手が続出。第2試合の石橋の先発入江が4安打完封したが、途中、右ふくらはぎがつるアクシデントがあった。先制2点タイムリーを放った石橋の伊沢が、熱中症のため六回の守備から退いた。両ふくらはぎがつるなどの症状があったため、医師に熱中症との診断された。アイシング、マッサージなどの処置を受けた後、コーチに付き添われてタクシーで宿舎に戻ったという。
今大会は3日目まで暑さ対策のため、1日3試合で昼間の試合を避けていたが、4日目からは1日4試合となり、日中も試合が行われている。この日の西宮市の最高気温は38度予報で、兵庫県には熱中症警戒アラートが出ている。
👣智弁和歌山ナインが慟哭 控え室で泣き叫ぶ選手、立ち上がれない選手 中谷監督「僕のせいです」「僕に問題がある」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb8aad867675e79d49bc82d45d65bd97076805b5
智弁和歌山が春夏合わせて3大会連続の初戦敗退となった。試合後、選手たちは慟哭。中谷仁監督は「僕のせいです。甲子園で勝てていないのは僕に問題があると思います」と語った。
控え室に入ると、選手たちは一斉に泣き崩れた。背番号9の福本聖矢外野手は声をあげて泣き叫んだ。山田希翔内野手も号泣し、立ち上がることができず。2人はいずれも下級生。3年生のためにも勝ちたかったゲーム。あと1点が届かなかった。
木製バットで本塁打を放った花田は「打った時は嬉しかったですけど、勝つためにやってきたので。悔しいです」と語り、「大学に進学して野球を続けます」と今後の進路を明かした。
💢2者連続弾で追いついた智弁和歌山ベンチがグラウンド飛び出す 塩部長が鬼の形相で制圧
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3961b811b79a21814241258c3ba72e008fd8c3c
智弁和歌山・塩健一郎部長が、歓喜に沸くベンチで鬼の形相を見せた。
3点を追う八回2死一塁で高桑が左翼への2ランを記録。1点差に迫ると智弁和歌山ナインはベンチを飛び出してガッツポーズを繰り出す中、塩部長は必死に腕を振ってナインをベンチへと戻した。
興奮冷めやらぬまま、次打者の花田が木製バットで左翼への同点ソロをマーク。さらにナインはベンチからグラウンドよりに飛び出して雄たけびを上げた。塩部長は高まりきったナインの興奮状態を抑えようと必死に声を荒らげて、激しく制止した。
☝智弁和歌山 審判員が笑顔で足をつった選手に駆け寄る→担架運ばれるまで寄り添い「若くていい感じや」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c8acd8ea1d46038ea4e3df0712377545375f431
タイブレーク制の延長十回が始まる前、智弁和歌山の藤田一波が外野で足をつるアクシデントがあった。
これに気づいた塁審が笑顔で駆け寄り、藤田の足を延ばしてあげるなどのサポート。球場スタッフによって担架が運ばれてくるまで寄り添い、時折笑みを浮かべながら選手を不安にさせないよう最大限尽力した。
この姿勢に「今、センターの選手助けに行った審判さん、若くていい感じや」「両チームも、応援団、審判達もほんとに体調気をつけながら頑張って欲しい」とファンもつぶやいていた。
📝石橋・入江が足をつりながら4安打完封 座って取材対応「痛みもあったが一時的だった」 松坂大輔氏も膝をついて質問
https://news.yahoo.co.jp/articles/4935f7cb16ad5cca01b150909da39582abfa5176
創立100周年の県立進学校・石橋(栃木)の背番号6、先発右腕・入江祥太投手(3年)が4安打完封した。途中、右ふくらはぎがつるアクシデントがあったが9回を投げ抜き、11三振を奪った。
試合後は腰かけて取材に対応。「六回途中に右ふくらはぎがつった。痛みもあったが一時的だった」と話した。横浜高OBで西武やレッドソックスで活躍した松坂大輔氏にインタビューされると、驚いた様子で立ち上がりあいさつ。「大丈夫」と制止された入江は再び座り、松坂氏がひざまずく形でインタビューする一幕もあった。
入江は4-0の六回2死一塁で中飛に打ち取ったが、投げた瞬間に右ふくらはぎをつり足を地面につけず、顔が苦痛でゆがんだ。攻守交代でベンチには戻ったが、入江は七回の先頭打者だったため、場内アナウンスで治療中と説明された。
☟石橋・伊沢颯盛は途中交代で熱中症の診断 先制2点適時打放ち「応援のおかげ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3404fc520f2432209e2abf59090e9368a7f0e52
大会本部は、石橋(栃木)の伊沢颯盛内野手(3年)は両ふくらはぎのつりなどの症状があり、熱中症と診断を受け、アイシングやマッサージなどの処置を受けた後、コーチに付き添われてタクシーで宿舎に戻ったと、発表した。
伊沢は4点を入れた4回に一死満塁から右前へ先制2点適時打を放ち勝利に貢献。6回表に打席に入ったが、裏の守備から交代していた。
強い日差しが照りつけ、試合は午前10時39分から午後1時14分まで2時間35分行われた。
伊沢は大会本部を通じて「先制点が欲しかったので、タイムリーになって良かった。追い込まれたが、ヒットになったのは応援のおかげ」とコメントした。
☟聖和学園の捕手が監督の伝令を制止 七回1死満塁のピンチで3度目の守備のタイムを使わず
https://news.yahoo.co.jp/articles/f51be5bdd5f9ca485b2ef59bdbbc53022079f220
「全国高校野球選手権・2回戦、石橋-聖和学園」(13日、甲子園球場)
聖和学園(宮城)の捕手が、監督が送ろうとした3度目の守備の伝令を制止する場面があった。
0-4の七回、2番手の千葉桜太投手が先頭に安打を許すと、1死後に2者連続四球。ここで三塁側ベンチの八島知晴監督が伝令を送ろうとしたが、遠藤翼捕手が制止。八島監督はベンチから声を出して守備位置などを指示した。
千葉は次打者を空振り三振に仕留め2死までこぎ着けた。しかし、ここで二塁へのけん制が悪送球に。ボールが中堅方向に転がる間に三塁走者が生還し、思わぬ形で5点目を奪われた。
📝2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー
智弁学園(奈良)小坂将商監督「(欲しい選手が)智弁和歌山とかち合うこともありますよ。人気は…(苦笑)」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359004
14日に登場する智弁学園は近年、県内のライバルである天理とほぼ交互に甲子園に出場している。そんなライバル関係や、激戦区・近畿地方の生徒集めについて小坂将商監督(47)に聞いた。
──天理へのライバル意識は相当強い。
「意識はしますよね、やっぱり。お互いに切磋琢磨して、歴代の方々たちもずっと競い合ってきた。もちろん、甲子園には行きたいですから、その意味では(今回)奈良大会の準々決勝で天理さんと対戦して、勝てて良かったですよ」
──春季大会では2-8で負け、その時のスコアをグラウンドに張り出していたとか。
「春季大会は試合後、選手たちに『スコアボードを見ろ』と。『これを身に刻んで、夏まで頑張ろう』と言いました。普段から天理さんを意識していますが、春は試合でミスがあったり、ビッグイニングをつくられて、まさに力でねじ伏せられた。これを夏までにどう詰めるか。粘りは天理さんの方が上ですから。敗戦直後はチームも悪い方向に傾いてしまったんですが、キャプテンの知花や佐坂、八尾ら3年生がチームを引っ張ってくれました」
──悪い方向とは。
「負けて、どうしていいかわからない。そこはまだ高校生ですからね」
──近畿地区は有力選手も多く、奈良県内はもちろん、近隣県のライバル校とも選手集めでぶつかり合うことはあるのですか。
「それはもちろん、ありますね。近畿地区だけではなく、関東の強豪校も(選手を勧誘に)来ますから。系列校の智弁和歌山とかち合うこともありますよ。人気は向こうの方がありますが(苦笑)」
──そうした選手集めを勝ち抜くためには。
「ウチは特待生の制度がないので誠意と、あとは『智弁学園で野球がしたい!』という子が中心です。やっぱり、最終的には『自分が行きたい高校でやりたい』という気持ちが生きてくると、僕はすごく思っているんです。どの高校に進学しようか迷っている子を説得して、その選手が伸びるケースもあります。でも、これまで指導してきた限り、『智弁学園に行きたい』と思っている子の方が伸びますし、僕も『この子、いいなあ』と。僕は和歌山県出身で、実は智弁和歌山に行きたかったんですが、野球部に入れなかったんです。そんな時、智弁学園に声をかけてもらったので、凄く恩がある。だから(松下電器退社後に)ここに戻ってきたという事情もあります。もちろん、選手が成長するかしないかはそれ(気持ち)だけじゃないんでしょうけど……」
── 一部では特待制度に加えて、寮費タダなど条件合戦も行われていますが……。
「僕は特待生は欲しいってわけでもないんです。もちろん、さまざまな指導者がいて、考え方もそれぞれですが、僕はそう思っている。だって、『この子は特待生で、この子はそうじゃない』とか、いちいち気にするのは嫌じゃないですか。特待生で誘われるような子はそれだけ素質もあるんでしょうけど、指導をする上で特待生どうこうを意識しちゃうのは嫌なんです」
💢広陵・中井監督が酷暑対策を緊急提言「県大会で許される給水タイム、なぜ認めてくれない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ebfd7ea308440a07c74b0169c091e1071d7e3f1
第106回全国高校野球選手権大会が7日に甲子園球場で熱戦の火ぶたを切る。今大会は暑さ対策として第1日からの3日間で試験的に試合開始時刻を午前と夕方に分ける「2部制」を導入。そんな中、春夏合わせて52度目の甲子園出場を果たしV候補の広陵(広島)を指揮する中井哲之監督(62)を本紙が直撃。百戦錬磨の指揮官が酷暑対策への思いを緊急提言した。
――2部制が試験的に導入された
中井監督 もうね、広島も39・1度と史上最高記録が観測されたようだし、こんなすごい暑くて。これからどうなるんだっていう時代が来てる中で、素晴らしい試みだなと思います。もちろん選手ファーストでありながら、観客の皆さんも暑いですからね。銀傘の下で見る方ばっかじゃなくて、アルプスなんかもう焼けまくってるところでの応援だから。熱中症とか考えるとお客さんの入りも少なくなるっていうのは、この暑さならあるんじゃないかな。
――昔の暑さとは比較にならない
中井監督 これより気温が下がっていく時代じゃなくて、上がっていくことを考えると対策は必要。でも、その夏の一番暑い時に甲子園でやるっていうのが風物詩だし、ドラマだし、夢なんで、すべてを否定するわけじゃないんですけど、夢だから何をしてもいいかっていうものじゃなくて、時代は動くから。もっと改革的なことはみんなで知恵を出して考えていくべき時が必ずくると感じてはいる。
――甲子園ではクーリング対策などの取り組みもすでに導入されているが、他にも妙案は
中井監督 学校でできることはもう限られてますからね。広島県大会ではタイムをかけた時に投手らに給水を持ってってもいいとかある。それは甲子園ではダメみたいなんですけど、塁上に来た選手にタイムがかかったら、ちょっとした時間にぱっと給水を渡して「くっ」て飲んだら足がつるのが治まるとかあるんですよ。タイムかけてる間にベンチから外野手や内野の集まってるところにも持ってったりとかね。広島県で許されてたことが甲子園で認められないから。
――広島県大会での給水タイムとはどんなもの
中井監督 タイムをかけた時に投手に伝令を出すじゃないですか。その時にちょっと水を持ってく。プロ野球はしてるじゃないですか。水とタオル持ってってね。足つったりしたらさらに時間かかるしなぁ。なんで甲子園ではダメなんだと思うんですよね…。
――熱中症で倒れる選手を減らせる可能性もある
中井監督 広島は多分いいことをしとる。今後どういうことが甲子園でできますかって言ったら、そのくらいよね。タイムの時にグラウンド上で水を飲ます。安全対策のためですよ。春のセンバツで飲ませって言ってるんじゃないんだから。
――他県の取り組みも参考になることも
中井監督 広島でできたから、そういう各県のいい対策が甲子園にも取り入れられていく時代が早く来ることを願います。もっといいことしよるとこがあるかもしれませんね。沖縄から北海道まで行けばね。そこで理事とか理事長、会長が集まって話し合いをしたら、『ぜひこれしてください』っていう意見が出て、それが結局重なっとっても、3つ4つ日本高野連が考えてないことが出るかもしれませんからね。
⚾岩手さんへ
そうですか・・・・・僕は滋賀野球があの花巻東のコスい野球に勝てるなんて微塵も思っていなかったですが、、、
実際数年前のセンバツで彦根東が9回までノーヒットノーランに抑えながら延長サヨナラ負けというのもあったし、その前にも5-9で完敗していたので・・・・・。
仮に近江が花巻東と対戦しても多賀監督はクリーンな野球を標榜しているので、素直にぶつかって当たって砕けましたと彦根に帰る姿が目に浮かびます。。。。。
滋賀学園実は秋春連続近畿大会出場してますが、秋は履正社に1-8で完敗するもなんとか9回まで試合をやらせてもらって舞洲ナイターを経験!
春は明石で和智弁の胸借りるも何もできずに0-4で完敗と。
春の滋賀決勝で近江に1-0で勝利した試合も見ましたが、観戦3試合でわずか2得点だけに、全く期待してませんでしたが、TOKIO元メンバー監督はよほど外弁慶なのか???
センバツ8強入りや福岡大大濠に延長15回引き分け再試合などの経験を活かしましたね。
ただ、基本的にバント・スクイズは2人ともダイスキですが、多賀監督と違って今日もスクイズ可能なシチュエーションで選手任せにしてましたね。
花巻東は今日の試合で1度か2度カット打法していたし、ボールカウント不利な場面でバントの構えなどして揺さぶっていたし、3点ビハインドの場面でセーフティ―スクイズのサインを連続で出して「決まれば自分の手柄。失敗したら選手のバントあるいは3塁走者の判断ミスによる技量不足」という責任逃れの采配をかましてました。
まあしかし、1・2年生ずいぶんスタメン出ていたし、イヤやけど近いうちにまた甲子園に戻って来るでしょう。
昨夏も投げていた2番手投手はかなりの逸材だと思ってました。
あと、花巻東は伝統的にホームランで甲子園の雰囲気をがらりと変える選手がいないので、、、監督の息子さんも騒がれた割には甲子園でノーアーチだったし!
しかし、あの滋賀学園が昨夏近江が1つも勝てなかったのにサクっと2勝。報徳・和智弁も負けたのにいったいこれは???
和智弁も高嶋先生が評しているように負けるべくして負けた感じですね。
最初からエース投入して2m近い長身の中西投手を抑えにすれば後手に回らなかったと思いますが。
9回あるいは10回にサヨナラ勝ちできなかったのが全てですね。
仮に和智弁が鳥取城北と当たっていれば5年前の米子東戦よろしく気持ちよく快勝していたかもしれませんが・・・・・。
P・S 甲子園は今日1日快晴でしたが、北に約10kmほど離れた僕の自宅は18時過ぎに本降りの雨が↓↓
明日は3塁側で観戦するので13時過ぎには直射日光入ると思いますが、適度に曇ってくれないかなと・・・。
7日目第1試合 青森山田(青森)-長野日大(長野) 8:00~10:02
一二三四五六七八九十計HE
青森山田004100400 9110
長野日大000000100 182
7日目第2試合 聖和学園(宮城)-石橋(栃木) 10:39~13:14
一二三四五六七八九十計HE
石 橋000400100 592
聖和学園000000000 042
7日目第3試合 智弁和歌山(和歌山)-霞ヶ浦(茨城) 13:52~16:47
一二三四五六七八九十11121314151617181920計HE
霞 ヶ 浦01002000002 5113
和 智 弁00000003001 463
7日目第4試合 滋賀学園(滋賀)-花巻東(岩手) 17:23~19:41 18:10点灯 4回表から
一二三四五六七八九十計HE
滋賀学園030020000 5141
花 巻 東000000000 061
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(8日目 2回戦)
☆☆☆ 08:00~ 健大 高崎-智弁 学園
☆☆ 10:35~ 大阪 桐蔭-小松 大谷
☆ 13:10~ 京都 国際-新潟産大付
☆☆ 15:45~ 西日本短付- 菰 野
📝智弁和歌山、基本的なミスが多すぎた 連続本塁打は見事 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b754e8d44f25549144707ef6391a93e3461b187
(13日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 霞ケ浦5―4智弁和歌山)
激闘のように見えましたが、智弁としては負けるべくして負けましたね。攻守に基本的なミスが多すぎました。
まずは守り。3失策も痛かったですが、記録に表れないミスが出ました。十一回2死二、三塁から遊撃手が三遊間のゴロをはじき、勝ち越し点を許しました(記録は内野安打)。続く打者は三塁強襲の適時打。三塁手のポジショニングがよくなかった。長打を防ぐためにライン際を締めないといけない場面でした。
打撃は霞ケ浦の左腕・市村才樹投手の緩い球に翻弄されました。強引に引っかける打球が多く、術中にはまりました。緩い球は強振しても飛ばない。センターに打ち返さないといけません。
僕の監督時代にも同じ経験があります。過去に和歌山大会で、左腕の緩い球を打てずに負けました。「いつでも打てる」と思って振り回して凡打しているうちに、回が進んで焦ってしまうんです。
終盤には痛いバント失敗もありました。ミスをしていては勝てません。
八回、連続本塁打で同点にしたのは見事でした。ツボにきたら打つ力はあるんですから、細かい基本を徹底的に繰り返してほしいです。
霞ケ浦の高橋祐二監督は日体大野球部の後輩です。大会前に関西地区の日体大野球部OBが集まる激励会で会って、声をかけました。
市村投手の丁寧な投球は見事でした。智弁を倒したのだから上出来やと思います。上をめざして頑張ってほしいです。
☟しゃく熱の甲子園 日中の試合で足つる選手が続出 兵庫県内は熱中症警戒アラート
https://news.yahoo.co.jp/articles/79ebbcbd0d9861b903ab3e98c31eaa5c9ccd62f1
七回の霞ケ浦の攻撃の際にアクシデントが起こった。1死一、二塁の場面で3番・羽成が右飛。2走の矢田貝がタッチアップの姿勢をみせてすぐに二塁に戻ろうとした際に、左足を痛めて倒れ込んだ。足をつったとみられ、足を伸ばしてもらうなど処置したが、結局立ち上がれずいったん担架でベンチ裏に下がった。二塁走者は菊池に交代した。
この日も甲子園球場周辺は午前中から高温になっており、足に異変をきたす選手が続出。第2試合の石橋の先発入江が4安打完封したが、途中、右ふくらはぎがつるアクシデントがあった。先制2点タイムリーを放った石橋の伊沢が、熱中症のため六回の守備から退いた。両ふくらはぎがつるなどの症状があったため、医師に熱中症との診断された。アイシング、マッサージなどの処置を受けた後、コーチに付き添われてタクシーで宿舎に戻ったという。
今大会は3日目まで暑さ対策のため、1日3試合で昼間の試合を避けていたが、4日目からは1日4試合となり、日中も試合が行われている。この日の西宮市の最高気温は38度予報で、兵庫県には熱中症警戒アラートが出ている。
👣智弁和歌山ナインが慟哭 控え室で泣き叫ぶ選手、立ち上がれない選手 中谷監督「僕のせいです」「僕に問題がある」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb8aad867675e79d49bc82d45d65bd97076805b5
智弁和歌山が春夏合わせて3大会連続の初戦敗退となった。試合後、選手たちは慟哭。中谷仁監督は「僕のせいです。甲子園で勝てていないのは僕に問題があると思います」と語った。
控え室に入ると、選手たちは一斉に泣き崩れた。背番号9の福本聖矢外野手は声をあげて泣き叫んだ。山田希翔内野手も号泣し、立ち上がることができず。2人はいずれも下級生。3年生のためにも勝ちたかったゲーム。あと1点が届かなかった。
木製バットで本塁打を放った花田は「打った時は嬉しかったですけど、勝つためにやってきたので。悔しいです」と語り、「大学に進学して野球を続けます」と今後の進路を明かした。
💢2者連続弾で追いついた智弁和歌山ベンチがグラウンド飛び出す 塩部長が鬼の形相で制圧
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3961b811b79a21814241258c3ba72e008fd8c3c
智弁和歌山・塩健一郎部長が、歓喜に沸くベンチで鬼の形相を見せた。
3点を追う八回2死一塁で高桑が左翼への2ランを記録。1点差に迫ると智弁和歌山ナインはベンチを飛び出してガッツポーズを繰り出す中、塩部長は必死に腕を振ってナインをベンチへと戻した。
興奮冷めやらぬまま、次打者の花田が木製バットで左翼への同点ソロをマーク。さらにナインはベンチからグラウンドよりに飛び出して雄たけびを上げた。塩部長は高まりきったナインの興奮状態を抑えようと必死に声を荒らげて、激しく制止した。
☝智弁和歌山 審判員が笑顔で足をつった選手に駆け寄る→担架運ばれるまで寄り添い「若くていい感じや」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c8acd8ea1d46038ea4e3df0712377545375f431
タイブレーク制の延長十回が始まる前、智弁和歌山の藤田一波が外野で足をつるアクシデントがあった。
これに気づいた塁審が笑顔で駆け寄り、藤田の足を延ばしてあげるなどのサポート。球場スタッフによって担架が運ばれてくるまで寄り添い、時折笑みを浮かべながら選手を不安にさせないよう最大限尽力した。
この姿勢に「今、センターの選手助けに行った審判さん、若くていい感じや」「両チームも、応援団、審判達もほんとに体調気をつけながら頑張って欲しい」とファンもつぶやいていた。
📝石橋・入江が足をつりながら4安打完封 座って取材対応「痛みもあったが一時的だった」 松坂大輔氏も膝をついて質問
https://news.yahoo.co.jp/articles/4935f7cb16ad5cca01b150909da39582abfa5176
創立100周年の県立進学校・石橋(栃木)の背番号6、先発右腕・入江祥太投手(3年)が4安打完封した。途中、右ふくらはぎがつるアクシデントがあったが9回を投げ抜き、11三振を奪った。
試合後は腰かけて取材に対応。「六回途中に右ふくらはぎがつった。痛みもあったが一時的だった」と話した。横浜高OBで西武やレッドソックスで活躍した松坂大輔氏にインタビューされると、驚いた様子で立ち上がりあいさつ。「大丈夫」と制止された入江は再び座り、松坂氏がひざまずく形でインタビューする一幕もあった。
入江は4-0の六回2死一塁で中飛に打ち取ったが、投げた瞬間に右ふくらはぎをつり足を地面につけず、顔が苦痛でゆがんだ。攻守交代でベンチには戻ったが、入江は七回の先頭打者だったため、場内アナウンスで治療中と説明された。
☟石橋・伊沢颯盛は途中交代で熱中症の診断 先制2点適時打放ち「応援のおかげ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3404fc520f2432209e2abf59090e9368a7f0e52
大会本部は、石橋(栃木)の伊沢颯盛内野手(3年)は両ふくらはぎのつりなどの症状があり、熱中症と診断を受け、アイシングやマッサージなどの処置を受けた後、コーチに付き添われてタクシーで宿舎に戻ったと、発表した。
伊沢は4点を入れた4回に一死満塁から右前へ先制2点適時打を放ち勝利に貢献。6回表に打席に入ったが、裏の守備から交代していた。
強い日差しが照りつけ、試合は午前10時39分から午後1時14分まで2時間35分行われた。
伊沢は大会本部を通じて「先制点が欲しかったので、タイムリーになって良かった。追い込まれたが、ヒットになったのは応援のおかげ」とコメントした。
☟聖和学園の捕手が監督の伝令を制止 七回1死満塁のピンチで3度目の守備のタイムを使わず
https://news.yahoo.co.jp/articles/f51be5bdd5f9ca485b2ef59bdbbc53022079f220
「全国高校野球選手権・2回戦、石橋-聖和学園」(13日、甲子園球場)
聖和学園(宮城)の捕手が、監督が送ろうとした3度目の守備の伝令を制止する場面があった。
0-4の七回、2番手の千葉桜太投手が先頭に安打を許すと、1死後に2者連続四球。ここで三塁側ベンチの八島知晴監督が伝令を送ろうとしたが、遠藤翼捕手が制止。八島監督はベンチから声を出して守備位置などを指示した。
千葉は次打者を空振り三振に仕留め2死までこぎ着けた。しかし、ここで二塁へのけん制が悪送球に。ボールが中堅方向に転がる間に三塁走者が生還し、思わぬ形で5点目を奪われた。
📝2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー
智弁学園(奈良)小坂将商監督「(欲しい選手が)智弁和歌山とかち合うこともありますよ。人気は…(苦笑)」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/359004
14日に登場する智弁学園は近年、県内のライバルである天理とほぼ交互に甲子園に出場している。そんなライバル関係や、激戦区・近畿地方の生徒集めについて小坂将商監督(47)に聞いた。
──天理へのライバル意識は相当強い。
「意識はしますよね、やっぱり。お互いに切磋琢磨して、歴代の方々たちもずっと競い合ってきた。もちろん、甲子園には行きたいですから、その意味では(今回)奈良大会の準々決勝で天理さんと対戦して、勝てて良かったですよ」
──春季大会では2-8で負け、その時のスコアをグラウンドに張り出していたとか。
「春季大会は試合後、選手たちに『スコアボードを見ろ』と。『これを身に刻んで、夏まで頑張ろう』と言いました。普段から天理さんを意識していますが、春は試合でミスがあったり、ビッグイニングをつくられて、まさに力でねじ伏せられた。これを夏までにどう詰めるか。粘りは天理さんの方が上ですから。敗戦直後はチームも悪い方向に傾いてしまったんですが、キャプテンの知花や佐坂、八尾ら3年生がチームを引っ張ってくれました」
──悪い方向とは。
「負けて、どうしていいかわからない。そこはまだ高校生ですからね」
──近畿地区は有力選手も多く、奈良県内はもちろん、近隣県のライバル校とも選手集めでぶつかり合うことはあるのですか。
「それはもちろん、ありますね。近畿地区だけではなく、関東の強豪校も(選手を勧誘に)来ますから。系列校の智弁和歌山とかち合うこともありますよ。人気は向こうの方がありますが(苦笑)」
──そうした選手集めを勝ち抜くためには。
「ウチは特待生の制度がないので誠意と、あとは『智弁学園で野球がしたい!』という子が中心です。やっぱり、最終的には『自分が行きたい高校でやりたい』という気持ちが生きてくると、僕はすごく思っているんです。どの高校に進学しようか迷っている子を説得して、その選手が伸びるケースもあります。でも、これまで指導してきた限り、『智弁学園に行きたい』と思っている子の方が伸びますし、僕も『この子、いいなあ』と。僕は和歌山県出身で、実は智弁和歌山に行きたかったんですが、野球部に入れなかったんです。そんな時、智弁学園に声をかけてもらったので、凄く恩がある。だから(松下電器退社後に)ここに戻ってきたという事情もあります。もちろん、選手が成長するかしないかはそれ(気持ち)だけじゃないんでしょうけど……」
── 一部では特待制度に加えて、寮費タダなど条件合戦も行われていますが……。
「僕は特待生は欲しいってわけでもないんです。もちろん、さまざまな指導者がいて、考え方もそれぞれですが、僕はそう思っている。だって、『この子は特待生で、この子はそうじゃない』とか、いちいち気にするのは嫌じゃないですか。特待生で誘われるような子はそれだけ素質もあるんでしょうけど、指導をする上で特待生どうこうを意識しちゃうのは嫌なんです」
💢広陵・中井監督が酷暑対策を緊急提言「県大会で許される給水タイム、なぜ認めてくれない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ebfd7ea308440a07c74b0169c091e1071d7e3f1
第106回全国高校野球選手権大会が7日に甲子園球場で熱戦の火ぶたを切る。今大会は暑さ対策として第1日からの3日間で試験的に試合開始時刻を午前と夕方に分ける「2部制」を導入。そんな中、春夏合わせて52度目の甲子園出場を果たしV候補の広陵(広島)を指揮する中井哲之監督(62)を本紙が直撃。百戦錬磨の指揮官が酷暑対策への思いを緊急提言した。
――2部制が試験的に導入された
中井監督 もうね、広島も39・1度と史上最高記録が観測されたようだし、こんなすごい暑くて。これからどうなるんだっていう時代が来てる中で、素晴らしい試みだなと思います。もちろん選手ファーストでありながら、観客の皆さんも暑いですからね。銀傘の下で見る方ばっかじゃなくて、アルプスなんかもう焼けまくってるところでの応援だから。熱中症とか考えるとお客さんの入りも少なくなるっていうのは、この暑さならあるんじゃないかな。
――昔の暑さとは比較にならない
中井監督 これより気温が下がっていく時代じゃなくて、上がっていくことを考えると対策は必要。でも、その夏の一番暑い時に甲子園でやるっていうのが風物詩だし、ドラマだし、夢なんで、すべてを否定するわけじゃないんですけど、夢だから何をしてもいいかっていうものじゃなくて、時代は動くから。もっと改革的なことはみんなで知恵を出して考えていくべき時が必ずくると感じてはいる。
――甲子園ではクーリング対策などの取り組みもすでに導入されているが、他にも妙案は
中井監督 学校でできることはもう限られてますからね。広島県大会ではタイムをかけた時に投手らに給水を持ってってもいいとかある。それは甲子園ではダメみたいなんですけど、塁上に来た選手にタイムがかかったら、ちょっとした時間にぱっと給水を渡して「くっ」て飲んだら足がつるのが治まるとかあるんですよ。タイムかけてる間にベンチから外野手や内野の集まってるところにも持ってったりとかね。広島県で許されてたことが甲子園で認められないから。
――広島県大会での給水タイムとはどんなもの
中井監督 タイムをかけた時に投手に伝令を出すじゃないですか。その時にちょっと水を持ってく。プロ野球はしてるじゃないですか。水とタオル持ってってね。足つったりしたらさらに時間かかるしなぁ。なんで甲子園ではダメなんだと思うんですよね…。
――熱中症で倒れる選手を減らせる可能性もある
中井監督 広島は多分いいことをしとる。今後どういうことが甲子園でできますかって言ったら、そのくらいよね。タイムの時にグラウンド上で水を飲ます。安全対策のためですよ。春のセンバツで飲ませって言ってるんじゃないんだから。
――他県の取り組みも参考になることも
中井監督 広島でできたから、そういう各県のいい対策が甲子園にも取り入れられていく時代が早く来ることを願います。もっといいことしよるとこがあるかもしれませんね。沖縄から北海道まで行けばね。そこで理事とか理事長、会長が集まって話し合いをしたら、『ぜひこれしてください』っていう意見が出て、それが結局重なっとっても、3つ4つ日本高野連が考えてないことが出るかもしれませんからね。
⚾岩手さんへ
そうですか・・・・・僕は滋賀野球があの花巻東のコスい野球に勝てるなんて微塵も思っていなかったですが、、、
実際数年前のセンバツで彦根東が9回までノーヒットノーランに抑えながら延長サヨナラ負けというのもあったし、その前にも5-9で完敗していたので・・・・・。
仮に近江が花巻東と対戦しても多賀監督はクリーンな野球を標榜しているので、素直にぶつかって当たって砕けましたと彦根に帰る姿が目に浮かびます。。。。。
滋賀学園実は秋春連続近畿大会出場してますが、秋は履正社に1-8で完敗するもなんとか9回まで試合をやらせてもらって舞洲ナイターを経験!
春は明石で和智弁の胸借りるも何もできずに0-4で完敗と。
春の滋賀決勝で近江に1-0で勝利した試合も見ましたが、観戦3試合でわずか2得点だけに、全く期待してませんでしたが、TOKIO元メンバー監督はよほど外弁慶なのか???
センバツ8強入りや福岡大大濠に延長15回引き分け再試合などの経験を活かしましたね。
ただ、基本的にバント・スクイズは2人ともダイスキですが、多賀監督と違って今日もスクイズ可能なシチュエーションで選手任せにしてましたね。
花巻東は今日の試合で1度か2度カット打法していたし、ボールカウント不利な場面でバントの構えなどして揺さぶっていたし、3点ビハインドの場面でセーフティ―スクイズのサインを連続で出して「決まれば自分の手柄。失敗したら選手のバントあるいは3塁走者の判断ミスによる技量不足」という責任逃れの采配をかましてました。
まあしかし、1・2年生ずいぶんスタメン出ていたし、イヤやけど近いうちにまた甲子園に戻って来るでしょう。
昨夏も投げていた2番手投手はかなりの逸材だと思ってました。
あと、花巻東は伝統的にホームランで甲子園の雰囲気をがらりと変える選手がいないので、、、監督の息子さんも騒がれた割には甲子園でノーアーチだったし!
しかし、あの滋賀学園が昨夏近江が1つも勝てなかったのにサクっと2勝。報徳・和智弁も負けたのにいったいこれは???
和智弁も高嶋先生が評しているように負けるべくして負けた感じですね。
最初からエース投入して2m近い長身の中西投手を抑えにすれば後手に回らなかったと思いますが。
9回あるいは10回にサヨナラ勝ちできなかったのが全てですね。
仮に和智弁が鳥取城北と当たっていれば5年前の米子東戦よろしく気持ちよく快勝していたかもしれませんが・・・・・。
P・S 甲子園は今日1日快晴でしたが、北に約10kmほど離れた僕の自宅は18時過ぎに本降りの雨が↓↓
明日は3塁側で観戦するので13時過ぎには直射日光入ると思いますが、適度に曇ってくれないかなと・・・。