自ら健康に、水から健康に。合言葉は「はやめに、こまめに」
✌思わぬ“大社効果” 甲子園ベスト8の余波続く パッケージに「大社」商品売り上げ倍増 「大社高校は近いのですか」聖地巡礼も クラファンは1週間で1千万円達成の反響
https://news.yahoo.co.jp/articles/4609d37b5e085edd57d0287e985b425c6094bc8c
大社高校の甲子園ベスト8入り(8月17日)から約2週間。島根県出雲市大社町では「大社」と名が付く商品の売れ行きが伸びるなど、聖地でのナインの活躍を追い風にした「大社効果」が生まれている。同校には全国から支援が集まっており、学校関係者は喜びの声を上げる。
神門通り沿いに店を構える古民家カフェ「大社珈琲」では、店内に販売している持ち帰り用のコーヒー豆やドリップコーヒーの売れ行きが好調だ。通常1日当たり計30個ほどの売れ行きが、ベスト8入りした17日以降、2倍に伸びる日もあったという。
自身も大社高校出身というオーナーの坂根めぐみさん(46)は、出雲大社周辺で「出雲」や「ご縁」の名が付く商品は多いが、「大社」の名を冠した商品はあまり見かけないといい、「パッケージに『大社』が入っているから、お土産で買って帰るのでは。思わぬ追い風だ」と喜んだ。
近隣の店舗でも「ベスト8おめでとうございます」「よかったですね」といった声をかけられることが多い。神門通り観光案内所では「大社高校は近いのですか」と尋ねられるようになったといい、スタッフの原久美子さん(44)は「これまで聞かれたことはなかった。甲子園で頑張られた姿を見て、関心を持ったのだろう」と話す。
大社高校にも支援が集まっている。「甲子園応援プロジェクト」と題して、同校では勝ち進むにつれ多額になった選手の遠征費などの費用を募るクラウドファンディングを、準々決勝(対神村学園戦)のあった19日に募集開始した。
黒崎孝治教頭は「経験もなく、最初は未知数だった」というが、約1週間後の26日には目標額の1千万円を達成し、31日午後5時現在、2348人から約1201万円が寄せられた。黒崎教頭は「反響の大きさに驚いている。たくさんの支援に感謝したい」と話した。
クラウドファンディングは9月30日まで募集する。
☟なぜ高校球児は「不祥事を起こす」のか…ある野球部で起きた実際のトラブルに、校長は《驚きの行動》に出た
https://news.yahoo.co.jp/articles/e11104456a51efe990d676782c06c36b3ed66950
不都合を隠すために退学させる
盗撮、窃盗、飲酒、喫煙。なぜ、高校球児たちは安易に不祥事を起こしてしまうのか。その大きな要因となっている、指導者たちを委縮させる変わり果てた教育現場の今を詳らかにする。
高校野球の指導歴が長いベテランの教諭は、以前と今の現場の違いを歯がゆさそうに、こう説明する。
「昔はなにか問題を起こした生徒でも、厳しく指導して更生させていたんですが、今の学校はその発覚を恐れて、すぐに退学処分にして切り捨ててしまう。
先日、定時制の軟式野球の全国大会があったのですが、その中に数人、甲子園に出ていた生徒がいたんです。すべてがそうではないかもしれませんが、なにかしら問題を起こして学校に残れず退学、転校したのでしょう」
指導者に対しても、ことなかれ主義は押しつけられている。
「体罰を容認するような人はもういませんが、強い言葉を使ったり、励ます目的で体を軽く叩くくらいのことはある。しかし、生徒はなにも気にしていないのに、父兄やときには部外者が学校に体罰だと訴えたりする。それで処分を課されてしまう指導者も少なくない。
ある神奈川の伝統校の監督のケースは一部の不満分子の生徒が体罰を訴えた。しかし実際にはそうした指導はなく、ほかの生徒たちも再三、校長に実際のところを説明させてほしいと願い出るも、問題を早く収めたい校長は会って話を聞くことすらしないまま、監督に無理やり認めさせようとした」(スポーツライター)
身に覚えがない監督は当然、首を縦に振らない。すると、校長は驚きの行動に出たという。
野球部が特別なわけではない
「実際とは違う報告書を教育委員会に上げ、監督が処分されました。その生徒たちや父兄は半年にもわたって、監督を戻してほしいと訴え続け、教育委員会にもかけあったそうですが、いずれもまともに取り合ってすらもらえなかった。
しかも、その高校は監督が代わったあと、すぐに部員の盗撮やいじめ、相次ぐ窃盗が起こり、保護者会を開く事態に。信じられないことですが、監督、部長は会に姿を見せず、部に携わる若い教諭に丸投げ。学校も『警察にお任せしています。このことは口外しないでください』と隠ぺいに走ったそうです。
それはもちろん神奈川に限ったことでなく、どこでも一緒。こうした環境下では厳しく指導することなどできません。いつ自分に火の粉が飛んでくるかわからないわけですから」(同前)
現在、巨人で活躍する坂本勇人は光星学院高校(現八戸学院光星)時代、一時帰省から学校に戻る際、髪を茶髪にし、耳にピアスをしてきたものの、当時の金澤成奉監督(現明秀日立監督)が愛情を持って厳しく時間をかけて指導したのは有名な話だ。
だが、今だったら問題児として、そこで見限られてしまったかもしれない。
「今の教育現場では素行に問題のある生徒は取れなくなる。スポーツを通じて更生させるなんてできない時代になった。一方で、盗撮や窃盗を思いつきのように犯してしまう生徒が後を絶たない。
もちろんそれは野球部だからではありません。ほかの生徒も同じような過ちをしている。高校という教育現場そのものがおかしくなっていることが背景にあるんです」(前出・教諭)
ルール、制度の的を射た改革が急務であることは言うまでもないが、教育現場の見直しも同じように急がれなくてはならないのが現状だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4609d37b5e085edd57d0287e985b425c6094bc8c
大社高校の甲子園ベスト8入り(8月17日)から約2週間。島根県出雲市大社町では「大社」と名が付く商品の売れ行きが伸びるなど、聖地でのナインの活躍を追い風にした「大社効果」が生まれている。同校には全国から支援が集まっており、学校関係者は喜びの声を上げる。
神門通り沿いに店を構える古民家カフェ「大社珈琲」では、店内に販売している持ち帰り用のコーヒー豆やドリップコーヒーの売れ行きが好調だ。通常1日当たり計30個ほどの売れ行きが、ベスト8入りした17日以降、2倍に伸びる日もあったという。
自身も大社高校出身というオーナーの坂根めぐみさん(46)は、出雲大社周辺で「出雲」や「ご縁」の名が付く商品は多いが、「大社」の名を冠した商品はあまり見かけないといい、「パッケージに『大社』が入っているから、お土産で買って帰るのでは。思わぬ追い風だ」と喜んだ。
近隣の店舗でも「ベスト8おめでとうございます」「よかったですね」といった声をかけられることが多い。神門通り観光案内所では「大社高校は近いのですか」と尋ねられるようになったといい、スタッフの原久美子さん(44)は「これまで聞かれたことはなかった。甲子園で頑張られた姿を見て、関心を持ったのだろう」と話す。
大社高校にも支援が集まっている。「甲子園応援プロジェクト」と題して、同校では勝ち進むにつれ多額になった選手の遠征費などの費用を募るクラウドファンディングを、準々決勝(対神村学園戦)のあった19日に募集開始した。
黒崎孝治教頭は「経験もなく、最初は未知数だった」というが、約1週間後の26日には目標額の1千万円を達成し、31日午後5時現在、2348人から約1201万円が寄せられた。黒崎教頭は「反響の大きさに驚いている。たくさんの支援に感謝したい」と話した。
クラウドファンディングは9月30日まで募集する。
☟なぜ高校球児は「不祥事を起こす」のか…ある野球部で起きた実際のトラブルに、校長は《驚きの行動》に出た
https://news.yahoo.co.jp/articles/e11104456a51efe990d676782c06c36b3ed66950
不都合を隠すために退学させる
盗撮、窃盗、飲酒、喫煙。なぜ、高校球児たちは安易に不祥事を起こしてしまうのか。その大きな要因となっている、指導者たちを委縮させる変わり果てた教育現場の今を詳らかにする。
高校野球の指導歴が長いベテランの教諭は、以前と今の現場の違いを歯がゆさそうに、こう説明する。
「昔はなにか問題を起こした生徒でも、厳しく指導して更生させていたんですが、今の学校はその発覚を恐れて、すぐに退学処分にして切り捨ててしまう。
先日、定時制の軟式野球の全国大会があったのですが、その中に数人、甲子園に出ていた生徒がいたんです。すべてがそうではないかもしれませんが、なにかしら問題を起こして学校に残れず退学、転校したのでしょう」
指導者に対しても、ことなかれ主義は押しつけられている。
「体罰を容認するような人はもういませんが、強い言葉を使ったり、励ます目的で体を軽く叩くくらいのことはある。しかし、生徒はなにも気にしていないのに、父兄やときには部外者が学校に体罰だと訴えたりする。それで処分を課されてしまう指導者も少なくない。
ある神奈川の伝統校の監督のケースは一部の不満分子の生徒が体罰を訴えた。しかし実際にはそうした指導はなく、ほかの生徒たちも再三、校長に実際のところを説明させてほしいと願い出るも、問題を早く収めたい校長は会って話を聞くことすらしないまま、監督に無理やり認めさせようとした」(スポーツライター)
身に覚えがない監督は当然、首を縦に振らない。すると、校長は驚きの行動に出たという。
野球部が特別なわけではない
「実際とは違う報告書を教育委員会に上げ、監督が処分されました。その生徒たちや父兄は半年にもわたって、監督を戻してほしいと訴え続け、教育委員会にもかけあったそうですが、いずれもまともに取り合ってすらもらえなかった。
しかも、その高校は監督が代わったあと、すぐに部員の盗撮やいじめ、相次ぐ窃盗が起こり、保護者会を開く事態に。信じられないことですが、監督、部長は会に姿を見せず、部に携わる若い教諭に丸投げ。学校も『警察にお任せしています。このことは口外しないでください』と隠ぺいに走ったそうです。
それはもちろん神奈川に限ったことでなく、どこでも一緒。こうした環境下では厳しく指導することなどできません。いつ自分に火の粉が飛んでくるかわからないわけですから」(同前)
現在、巨人で活躍する坂本勇人は光星学院高校(現八戸学院光星)時代、一時帰省から学校に戻る際、髪を茶髪にし、耳にピアスをしてきたものの、当時の金澤成奉監督(現明秀日立監督)が愛情を持って厳しく時間をかけて指導したのは有名な話だ。
だが、今だったら問題児として、そこで見限られてしまったかもしれない。
「今の教育現場では素行に問題のある生徒は取れなくなる。スポーツを通じて更生させるなんてできない時代になった。一方で、盗撮や窃盗を思いつきのように犯してしまう生徒が後を絶たない。
もちろんそれは野球部だからではありません。ほかの生徒も同じような過ちをしている。高校という教育現場そのものがおかしくなっていることが背景にあるんです」(前出・教諭)
ルール、制度の的を射た改革が急務であることは言うまでもないが、教育現場の見直しも同じように急がれなくてはならないのが現状だ。
9/30 秋季兵庫大会準々決勝第2試合 明石トーカロ球場 彩星工科-須磨翔風 13:05~14:55
一二三四五六七八九十計HE
須磨翔風010000002 370 槙野-西田
彩星工科010000000 192 福富、大島-小川
第一試合
報徳学園5
神国大付2
大一番を報徳が制してほぼ間違いなく舞洲へ行くだろう。
続く第2試合ではスタメンオール1年生の彩星工科がまた躍進を遂げるのか注目していた。
すっかりおなじみとなった新校歌が舞洲の青空に響くのか???今日の相手は剛腕・槙野を擁する須磨翔風で真価が問われる一戦となった。
平田監督は初戦からずっと七分袖のアンダーシャツを着用し続けているが、中尾監督は半袖アンダーシャツで気合を入れいている。神戸西時代から好投手を育成し続けいつ近畿大会に出てもおかしくない投手力を擁しているが届きそうで届かない近畿大会。
この日も平田監督はノックを部長やコーチに任せてベンチ前からじっと観察している。見た目よりも若く僕よりも10歳ほど年下なんだが、もうノックを打つ体力がないのだろうか?あるいは自分が打って野手がエラーしようものなら横浜時代を思い出してパワハラ指導に回帰するのを恐れての観察だろうか???
初戦は特にベンチでニコニコしている姿が目立っていたが、観戦回数を重ねていくにつれ表情の柔和さが消えていき勝負師のそれになっていった。。。
1塁側内野席で観戦していたので、3塁ベンチはよく見えた。
攻撃時は最前列の外野寄りへ行き、守備時はホーム寄りで着席と忙しい動きだった。
たっぷりと散水されて13時05分予定よりも5分遅れでプレーボール。須磨翔風はノリのいいブラスバンドがやってきた。彩星工科は村野工時代からずっと基本的に太鼓一つの応援なんで、、、
1回表エース・福富が翔風打線を寄せ付けずストライク先行で8球で三者凡退に抑え槙野攻略に専念。いきなりスライダーで三振を取られたが、2死からエース・福富がセンター前ヒットを放ち投打に活躍するも4番・廣野は3球三振と1学年年上の差を見せつけられた。
2回表翔風は1死から内野安打で出塁すると手堅く送りバントで2死2塁と形を作り、スタメン唯一の1年生・堀がセカンド内野安打。スキなく2塁走者・西田がホームを伺いバックホームの送球が3塁ベンチ前に転がる間に先取点を挙げた須磨翔風。
しかしその裏、5番・小川に3球勝負を挑んでライト前ヒットさらに四球と送りバントで1死2・3塁と彩星の反撃。8番・清水に何かしら策を授けるかと思ったが、平田監督は打撃のチームを標榜するだけに自由に打たせて結果、3球三振。9番・日置も2球で追い込まれ大きなチャンスを潰しかえたが、3球目ショート内野安打を放ち1-1同点。
これで立ち直った福富投手が得点直後の守りを内野ゴロ3つで抑え、その裏1死からまたエース・福富が2打席連続ヒットを放つも2塁を欲張りタッチアウト!!結果的に3人で攻撃を終えロースコアの接戦で終盤までもつれ込む様相を呈してきた。
4回表須磨翔風は先頭打者がサードゴロエラーで出塁し4番・永光に中尾監督がどのようなサインを出すかを注目していた。2球連続ボールで打者有利のカウントから打たせてファールになると一転して送りバント。これもファールで並行カウントになり、勝負の5球目にエンドランをかけるも外ストレートに三振。さらに守備妨害まで取られまさかのダブルプレーで結果的に3人で攻撃終了。
その裏、彩星工科は先頭の5番・小川がレフトへツーベース。これを送って1死3塁と形を整え7番・松山にスクイズはあるのか?と見ていたが、これまで通り打って得点を重ねるスタイルを貫き通す平田監督だったが、剛腕・槙野に牛耳られ連続三振で無得点。
5回表福富投手はチャンスを逃した後の大事な守りでアウトは全部三振に取るナイスピッチング。槙野投手も2死からヒットを許したが、すかさず1塁走者をけん制で刺し互いに一歩も譲らず1-1のまま整備に入った。
オール1年生の彩星工科にとってはチャレンジャーなんでロースコアの接戦に持ち込み同点で5回を終えられたのは上出来だろうか?
須磨翔風は先攻に回らされランナーを適度に出すも2回の1点のみに留まり焦りが出てくる頃合いかもしれない。
槙野投手が6安打浴びながらも1点に抑えているが、味方の援護がなければどこかで先に点を失う気がしてならない。
ましてや延長即タイブレークとなってしまったので先に主導権を握って逃げ切りたいところだが、、、、、
6回表須磨翔風は1番からの好打順。いきなり整備明けの初球にセーフティーバントをかまして内野安打。さらに送りバントで1死2塁と2球で形を作り、クリーンアップが役割を果たせば勝ち越せるという場面も福富投手が粘り、相手の早打ちもありサードゴロ2つでピンチ脱出。わずか6球でマウンドを降りた。
その裏、エース・福富がレフトへツーベースを放ち4回と同じく無死2塁のチャンス!!しかし4番・廣野が送りバント失敗してしまい1死1塁と好機は萎み、5番・小川がライトポール際に大きな打球を放つも惜しくもファール・・・。9球粘ってセンター前ヒットを放つも後続が断たれてまたしても無得点。送りバントが決まっていれば確実に1点取れただけに悔やまれるところだった。。。
このまま延長タイブレークの色気も出つつある7回。翔風はアッサリ三者凡退。その裏、彩星は先頭の8番・清水がデッドボールで出塁。定石だったら9番打者に送りバントで1死2塁と形を作り、上位打線に任せるところだが、平田監督は相手の裏をかこうとしたのか???9番・日置の初球エンドランを仕掛けたが、ライトフライダブルプレーとドツボにはまってしまった・・・・・。
8回表翔風は1死から連打で1・2塁のチャンス到来。ここで平田監督が初めてタイムを要求。ここは1点もやれない場面で2番・喜田は初球簡単に打ちに行きサードゴロゲッツーで追い詰められた・・・。
この8回裏に1点でも取れば俄然、勝利に近づくのだが、、、2番からの好打順で槙野投手が踏ん張り2死から4番・廣野にライト前ヒットを許すも5番・小川がレフトフライに倒れ9回裏を作った。
いよいよ最終回。表の攻撃を0点で抑えると悪くても延長タイブレークになるので彩星有利になるところ。
3番からの好打順でどうなるか見ていたら1死から4番・永光がショート内野安打で出塁。すると中尾監督はあえてツーアウトになるのを承知で送りバントのサインを出し2死2塁。
6番を打つエース・槙野にすべてを託したつもりだったが、神奈川でもまれてきた平田監督はここで「申告敬遠」を告げて2打席連続三振している7番・堀との勝負を選択。
しかし、福富投手この試合109球目が痛恨のレフトオーバー2点タイムリースリーベースで痛恨の失点を喰らったところで、平田監督はエースをショートに回し10番・大島をリリーフ登板させピンチを断った。
9回裏は6番からの攻撃で苦しくなった。好球必打かただ来た球を打つだけだったのか???槙野投手はまだ100球しか投げておらずスタミナ充分。
先頭打者がセンターフライに倒れると代打攻勢をかけ続けたがあえなく三者凡退でゲームセット。平田監督の長い秋は県8強で終わってしまった・・・・・。
そして明石公園の青空をバックに須磨翔風の美声の校歌が流れた
https://www.youtube.com/watch?v=Undls3gbkSk&t=52s
紙一重の差だったが、数多くのチャンスを作りながら力勝負で挑んで槙野投手を打ち崩せなかったのが彩星の若さだろうか??
翔風は槙野を軸にしっかり守ってあわてず騒がずひたすら待って最後の最後にワンチャンスを活かして4強進出を果たしたといったところだろうか?
後片付けを済ませて明石トーカロを出ようとしてふと3塁側ベンチを見てみたら、試合終了10分近く経っていたが平田監督は憮然とした表情で微動だにせずベンチで沈思黙考をしていた。
その胸に去来するものは何だったのか???勝てる試合を落とした?スクイズのサインを出しておけば?オール1年生で8強進出で来年以降は甲子園を狙える?センバツ出場を逃した悔しさで動けない???
いずれにせよ来年・再来年の兵庫の台風の目になることは間違いない!
そしてその後、報徳が社・須磨翔風を下して2年連続センバツ出場に向けて兵庫1位の称号を得て舞洲行きを決め、須磨翔風は初の近畿大会出場そして3位で社が3期連続甲子園出場を3位から虎視眈々と狙う形となった。
近畿大会は10月21日舞洲開幕だが、その1週間前に北信越大会観戦で福井へ足を運んだ。
北陸新幹線が敦賀まで延伸する影響をモロに受けて、大阪からダイレクトで2時間サンダーバードで福井行も今回が最後となる。
初日は良好だが、2日目はすこぶる予報が悪く延泊も覚悟しつつの6時30分大阪発のサンダーバードに乗りこんだ。
まさかの2日連続ナイター観戦で雨の恩恵を福井~倉敷で受けることとなったが、それは次回の講釈で。
⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責
須磨翔風 槙 野 9 36 108 9 2 0 7 1 1
彩星工科 福 富 8 2/3 34 109 7 3 2 5 3 3
彩星工科 大 島 1/3 5 5 0 0 0 0 0 0
(完)
🌟新シリーズのお知らせ🌟
大阪-福井最後のサンダーバード直行 R5年度秋季北信越大会観戦記in福井
10/14 秋季北信越大会1回戦第2試合 福井県営球場 北陸(福井①)-小松大谷(石川③)
一二三四五六七八九十計HE
須磨翔風010000002 370 槙野-西田
彩星工科010000000 192 福富、大島-小川
第一試合
報徳学園5
神国大付2
大一番を報徳が制してほぼ間違いなく舞洲へ行くだろう。
続く第2試合ではスタメンオール1年生の彩星工科がまた躍進を遂げるのか注目していた。
すっかりおなじみとなった新校歌が舞洲の青空に響くのか???今日の相手は剛腕・槙野を擁する須磨翔風で真価が問われる一戦となった。
平田監督は初戦からずっと七分袖のアンダーシャツを着用し続けているが、中尾監督は半袖アンダーシャツで気合を入れいている。神戸西時代から好投手を育成し続けいつ近畿大会に出てもおかしくない投手力を擁しているが届きそうで届かない近畿大会。
この日も平田監督はノックを部長やコーチに任せてベンチ前からじっと観察している。見た目よりも若く僕よりも10歳ほど年下なんだが、もうノックを打つ体力がないのだろうか?あるいは自分が打って野手がエラーしようものなら横浜時代を思い出してパワハラ指導に回帰するのを恐れての観察だろうか???
初戦は特にベンチでニコニコしている姿が目立っていたが、観戦回数を重ねていくにつれ表情の柔和さが消えていき勝負師のそれになっていった。。。
1塁側内野席で観戦していたので、3塁ベンチはよく見えた。
攻撃時は最前列の外野寄りへ行き、守備時はホーム寄りで着席と忙しい動きだった。
たっぷりと散水されて13時05分予定よりも5分遅れでプレーボール。須磨翔風はノリのいいブラスバンドがやってきた。彩星工科は村野工時代からずっと基本的に太鼓一つの応援なんで、、、
1回表エース・福富が翔風打線を寄せ付けずストライク先行で8球で三者凡退に抑え槙野攻略に専念。いきなりスライダーで三振を取られたが、2死からエース・福富がセンター前ヒットを放ち投打に活躍するも4番・廣野は3球三振と1学年年上の差を見せつけられた。
2回表翔風は1死から内野安打で出塁すると手堅く送りバントで2死2塁と形を作り、スタメン唯一の1年生・堀がセカンド内野安打。スキなく2塁走者・西田がホームを伺いバックホームの送球が3塁ベンチ前に転がる間に先取点を挙げた須磨翔風。
しかしその裏、5番・小川に3球勝負を挑んでライト前ヒットさらに四球と送りバントで1死2・3塁と彩星の反撃。8番・清水に何かしら策を授けるかと思ったが、平田監督は打撃のチームを標榜するだけに自由に打たせて結果、3球三振。9番・日置も2球で追い込まれ大きなチャンスを潰しかえたが、3球目ショート内野安打を放ち1-1同点。
これで立ち直った福富投手が得点直後の守りを内野ゴロ3つで抑え、その裏1死からまたエース・福富が2打席連続ヒットを放つも2塁を欲張りタッチアウト!!結果的に3人で攻撃を終えロースコアの接戦で終盤までもつれ込む様相を呈してきた。
4回表須磨翔風は先頭打者がサードゴロエラーで出塁し4番・永光に中尾監督がどのようなサインを出すかを注目していた。2球連続ボールで打者有利のカウントから打たせてファールになると一転して送りバント。これもファールで並行カウントになり、勝負の5球目にエンドランをかけるも外ストレートに三振。さらに守備妨害まで取られまさかのダブルプレーで結果的に3人で攻撃終了。
その裏、彩星工科は先頭の5番・小川がレフトへツーベース。これを送って1死3塁と形を整え7番・松山にスクイズはあるのか?と見ていたが、これまで通り打って得点を重ねるスタイルを貫き通す平田監督だったが、剛腕・槙野に牛耳られ連続三振で無得点。
5回表福富投手はチャンスを逃した後の大事な守りでアウトは全部三振に取るナイスピッチング。槙野投手も2死からヒットを許したが、すかさず1塁走者をけん制で刺し互いに一歩も譲らず1-1のまま整備に入った。
オール1年生の彩星工科にとってはチャレンジャーなんでロースコアの接戦に持ち込み同点で5回を終えられたのは上出来だろうか?
須磨翔風は先攻に回らされランナーを適度に出すも2回の1点のみに留まり焦りが出てくる頃合いかもしれない。
槙野投手が6安打浴びながらも1点に抑えているが、味方の援護がなければどこかで先に点を失う気がしてならない。
ましてや延長即タイブレークとなってしまったので先に主導権を握って逃げ切りたいところだが、、、、、
6回表須磨翔風は1番からの好打順。いきなり整備明けの初球にセーフティーバントをかまして内野安打。さらに送りバントで1死2塁と2球で形を作り、クリーンアップが役割を果たせば勝ち越せるという場面も福富投手が粘り、相手の早打ちもありサードゴロ2つでピンチ脱出。わずか6球でマウンドを降りた。
その裏、エース・福富がレフトへツーベースを放ち4回と同じく無死2塁のチャンス!!しかし4番・廣野が送りバント失敗してしまい1死1塁と好機は萎み、5番・小川がライトポール際に大きな打球を放つも惜しくもファール・・・。9球粘ってセンター前ヒットを放つも後続が断たれてまたしても無得点。送りバントが決まっていれば確実に1点取れただけに悔やまれるところだった。。。
このまま延長タイブレークの色気も出つつある7回。翔風はアッサリ三者凡退。その裏、彩星は先頭の8番・清水がデッドボールで出塁。定石だったら9番打者に送りバントで1死2塁と形を作り、上位打線に任せるところだが、平田監督は相手の裏をかこうとしたのか???9番・日置の初球エンドランを仕掛けたが、ライトフライダブルプレーとドツボにはまってしまった・・・・・。
8回表翔風は1死から連打で1・2塁のチャンス到来。ここで平田監督が初めてタイムを要求。ここは1点もやれない場面で2番・喜田は初球簡単に打ちに行きサードゴロゲッツーで追い詰められた・・・。
この8回裏に1点でも取れば俄然、勝利に近づくのだが、、、2番からの好打順で槙野投手が踏ん張り2死から4番・廣野にライト前ヒットを許すも5番・小川がレフトフライに倒れ9回裏を作った。
いよいよ最終回。表の攻撃を0点で抑えると悪くても延長タイブレークになるので彩星有利になるところ。
3番からの好打順でどうなるか見ていたら1死から4番・永光がショート内野安打で出塁。すると中尾監督はあえてツーアウトになるのを承知で送りバントのサインを出し2死2塁。
6番を打つエース・槙野にすべてを託したつもりだったが、神奈川でもまれてきた平田監督はここで「申告敬遠」を告げて2打席連続三振している7番・堀との勝負を選択。
しかし、福富投手この試合109球目が痛恨のレフトオーバー2点タイムリースリーベースで痛恨の失点を喰らったところで、平田監督はエースをショートに回し10番・大島をリリーフ登板させピンチを断った。
9回裏は6番からの攻撃で苦しくなった。好球必打かただ来た球を打つだけだったのか???槙野投手はまだ100球しか投げておらずスタミナ充分。
先頭打者がセンターフライに倒れると代打攻勢をかけ続けたがあえなく三者凡退でゲームセット。平田監督の長い秋は県8強で終わってしまった・・・・・。
そして明石公園の青空をバックに須磨翔風の美声の校歌が流れた
https://www.youtube.com/watch?v=Undls3gbkSk&t=52s
紙一重の差だったが、数多くのチャンスを作りながら力勝負で挑んで槙野投手を打ち崩せなかったのが彩星の若さだろうか??
翔風は槙野を軸にしっかり守ってあわてず騒がずひたすら待って最後の最後にワンチャンスを活かして4強進出を果たしたといったところだろうか?
後片付けを済ませて明石トーカロを出ようとしてふと3塁側ベンチを見てみたら、試合終了10分近く経っていたが平田監督は憮然とした表情で微動だにせずベンチで沈思黙考をしていた。
その胸に去来するものは何だったのか???勝てる試合を落とした?スクイズのサインを出しておけば?オール1年生で8強進出で来年以降は甲子園を狙える?センバツ出場を逃した悔しさで動けない???
いずれにせよ来年・再来年の兵庫の台風の目になることは間違いない!
そしてその後、報徳が社・須磨翔風を下して2年連続センバツ出場に向けて兵庫1位の称号を得て舞洲行きを決め、須磨翔風は初の近畿大会出場そして3位で社が3期連続甲子園出場を3位から虎視眈々と狙う形となった。
近畿大会は10月21日舞洲開幕だが、その1週間前に北信越大会観戦で福井へ足を運んだ。
北陸新幹線が敦賀まで延伸する影響をモロに受けて、大阪からダイレクトで2時間サンダーバードで福井行も今回が最後となる。
初日は良好だが、2日目はすこぶる予報が悪く延泊も覚悟しつつの6時30分大阪発のサンダーバードに乗りこんだ。
まさかの2日連続ナイター観戦で雨の恩恵を福井~倉敷で受けることとなったが、それは次回の講釈で。
⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責
須磨翔風 槙 野 9 36 108 9 2 0 7 1 1
彩星工科 福 富 8 2/3 34 109 7 3 2 5 3 3
彩星工科 大 島 1/3 5 5 0 0 0 0 0 0
(完)
🌟新シリーズのお知らせ🌟
大阪-福井最後のサンダーバード直行 R5年度秋季北信越大会観戦記in福井
10/14 秋季北信越大会1回戦第2試合 福井県営球場 北陸(福井①)-小松大谷(石川③)
☟“総工費150億円”「甲子園の銀傘拡張」はホントに観客のため? 透けて見える阪神の「金儲けの下心」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f005b6e8f731a998c7d8fc297bc88504438673a
「学校応援団、観客の暑さ対策、雨天への対応で、素晴らしい計画。ご尽力に感謝申し上げる」
今月2日、阪神電鉄が甲子園球場の内野席を覆ういわゆる“銀傘”の拡張計画の詳細を発表し、会見に同席した日本高校野球連盟の寶馨会長は、このように計画を絶賛した。同社の谷本修取締役も、「猛暑など環境の変化に柔軟に対応する必要がある。拡張で、高校野球文化を次の時代に引き継いでいく」
と胸を張った。だが、計画の詳細をひもとくと、そこには大人たちの皮算用も透けて見えるのだ。
「拡張された銀傘は、内野席と外野席の間に位置するアルプス席もカバーすることになるのですが……」とスポーツ紙記者が語る。
「同時に、球場にへばりつくように6階建てのビルも建設されます。その5階には観覧エリアが、6階にはVIP用の個室観覧エリアが設けられるのです」
総工費は約150億円。これほどの大金が、観客の健康のためだけにつぎ込まれるわけがないのである。高校野球もさることながら、プロ野球・阪神タイガースの人気はすさまじく、チケットは売り出した瞬間に即完売となる。毎年売り出されている年間シートも、球団関係者によると、
「新規の申し込みをお断りしている状態です。契約を更新しないお客さんも多少いますが、その枠も『買い増すから、空きが出たら教えて』というお得意さんに回さざるをえないので」
接待用に10席以上の年間シートを確保している企業もザラで、個室が売り出されれば完売は必至である。
先の記者が苦笑する。「『JCBエキサイトシート』のように座席に命名権を設定するなど、阪神の商魂はたくましい。拡張する銀傘にも命名権を設定して売り出したりして」
☟酷暑でも球児の本音「甲子園だけが批判される」「クーリングタイムは正直、逆効果」「試合の流れが…」感じる“世間や高野連とのギャップ”
https://news.yahoo.co.jp/articles/327068a743f1c5f9fe482fc096c9d52ac49ebc4a?page=1
大社旋風に早稲田実業の内野5人守備。神村学園の同点を阻止した関東一の“奇跡のバックホーム”。そして、史上初となるタイブレークで決着した京都国際と関東一の決勝戦。今夏の甲子園は1点を争う好ゲームの連続だった。
炎天下の甲子園の是非…球児の耳にも聞こえてくる
大会が進むにつれて試合に焦点は移ったが、夏の甲子園開幕前は「酷暑」の話題が中心だった。気温が低い時期に開催をずらせないのか。甲子園ではなくドーム球場に会場を変えられないのか。球児の体調を考慮し、炎天下の甲子園で開催する意義に疑問を投げかける声は小さくなかった。
こうした声は当然、聖地を目指す球児の耳にも聞こえてくる。甲子園誕生から100年の節目となった大会で選手宣誓の大役を担った智弁和歌山・辻旭陽主将の言葉は、“雑音”を封じたい思いも感じられた。
「宣誓、僕たちには夢があります。ここ甲子園で日本一になることです。100年前、この地に甲子園球場が誕生し、それ以来、全国の球児がここでプレーすることを夢見てきました」
ひと昔前とは質の違う暑さに直面し、日本高校野球連盟は近年、対策を進めている。投手の球数制限や白いスパイク着用の許可。今大会は初日から3日目まで午前と夕方に試合を分ける2部制を試験的に導入した。5回終了後に設けた「クーリングタイム」も熱中症対策の1つだった。
クーリングタイム後に試合の流れが変わるケースが
10分間のクーリングタイムは、選手が空調の利いた部屋で体を冷やしたり、シャーベット状の飲料を飲んだりする時間となっている。アンダーシャツやユニホームを着替える選手もいる。
このクーリングタイムが流れを左右する試合は多い。
3回戦で関東一に2-3で敗れた明徳義塾・馬淵史郎監督は「クーリングタイム明けの6回に動く試合が多いと感じています。6回表に投げる投手は特に難しい」と語っている。
実際、関東一の試合でも6回表に決勝点を奪われている。明徳義塾の先発・池崎安侍朗投手は先頭打者に対して明らかなボール球が続いて、この試合2つ目の四球を与える。すかさず、馬淵監督がマウンドに伝令を送る。しかし、続く打者にバスターを決められて一、三塁とピンチが広がり、後続に勝ち越しのタイムリーヒットを許した。馬淵監督は試合後、こう話している。
「6回のクーリングタイムからの守り。うちも相手と同じように6回に点を取ったことがあります。6回は先攻の方が良いと感じています」
「クーリングタイム明けは体が冷えてしまう」
この試合、明徳義塾は失点した6回に二塁手・平尾成歩主将が交代している。好守備を見せた直後に足がつったためだった。
今大会ではクーリングタイム明けに足をつる選手が目立った。選手間では「クーリングタイム明けは体が冷えてしまう」、「10分間の過ごし方を変えても上手くいかない」といった声が上がる。そして、選手から聞こえてくるのは、クーリングタイム自体に反対する意見だ。誹謗中傷の対象となる可能性があるので実名は避けるが――ある選手が本音を明かす。
「クーリングタイムは正直、必要ないです。体が冷えて動きが悪くなりますし、けがをしてしまいそうな感じがするので、チームメートとは逆効果と話しています。体のことを心配していただけるのはありがたいですが、自分たちは暑い中で試合をする前提で普段の練習をしています。試合よりも練習の方が何倍もきついので、クーリングタイムがなくても大丈夫です。試合中に水分補給やベンチで休む時間もありますから」
猛暑の屋外に試合…野球だけではありません
高校野球の大会を真夏に開催する是非を問う声や、甲子園ではなくドーム球場に変更すべきという声にも違和感があるという。こう世論の声に反論する。
「猛暑の屋外で試合をするのは野球だけではありませんし、野球も小学生や中学生の全国大会が真夏に開催されています。甲子園だけが批判されたり、議論の対象になったりするのはおかしいと感じています」
クーリングタイムが必要ないと指摘する球児に共通しているのは、高野連や世間とのギャップである。普段はエアコンの利いた部屋で仕事をして外に出ると暑さに悲鳴を上げる生活を送っている大人と、甲子園出場を目指してグラウンドで日々練習する球児とでは暑さに対する認識が異なる。むしろ、体を10分間冷やしてから再びプレーする方が危険と感じたり、体に異変が生じたりする球児は少なくないのだ。
大会中、熱中症が疑われる選手は56人に上った中で
高野連は熱中症対策として、7イニング制の検討も始めている。時代に合わせた変化が高校野球にも必要と賛同する指導者がいる一方、その前に導入すべきことがあると反対する指導者もいる。
今夏の甲子園に出場した球児の中で、7イニング制の導入に賛成する声は圧倒的に少数派。熱中症対策を講じるのであれば、「DH制」や「投手が出塁した際の臨時代走」、さらには選手を一定の条件の下で入れ替えられる「リエントリー制」を挙げる。“現場を知る”球児たちは、最も体力を消耗する投手の負担を軽くする方法が効果的だと考えている。
大会本部によると、今夏の甲子園では熱中症が疑われる選手が56人、延べ58件に上った。このうち、37件は試合中に足がつるといった症状が現れたという。試合後や試合後のクールダウン中に症状が見られたのは21件だった。
選手の体調面を心配して高野連が策を講じる方向性は間違っていないし、観客やアルプススタンドへの応援に駆けつける生徒への考慮もしなければならない。ただ、熱中症を引き起こす原因の分析をし、球児の本音に即した手段になっていなければ、中身が伴わない表面的な改革に終わってしまう。
📝創立100周年祝い白熱プレー 富山県小矢部の石動高野球部、強豪・天理と招待試合
https://news.yahoo.co.jp/articles/5978e88b0427606f6437cb65041a0ccbdbfd34b3
石動高校の創立100周年を記念した同校野球部と奈良県の強豪、天理高校との招待試合が29日、同市の小矢部野球場で行われた。雨の中、両校のナインが白熱したプレーを繰り広げ、大勢の観客が見入った。
石動高は1948年創部で、78年に夏の甲子園大会に初出場した。天理高は春夏通算55回の甲子園出場を誇り、春1回と夏2回、全国制覇している。
試合は石動高が1-20で敗れた。4点を追う三回に敵失で1点を返したが、相手投手陣に散発4安打に抑えられた。天理高は二、九回以外は得点した。
先発した石動高のエース、三門明壱心(投手(2年)は「得意の変化球は通用した部分もあった。この経験を糧にしたい」、中野祐輔監督は「全国レベルの打球の質だった。周年記念でいい機会をもらった。浮き彫りになった課題を今後に生かす」と振り返った。
📝中京が大会最多タイ3連覇、仙台商に2ー0 全国高校軟式野球選手権
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e1ce78ce8434f60bf43f457909fdc4dacf26e4a
第69回全国高校軟式野球選手権大会は30日、兵庫県明石市の明石トーカロ球場で決勝があり、中京(東海・岐阜)が、初優勝を目指した仙台商(東東北・宮城)に2―0で勝ち、3年連続13度目の優勝を果たした。大会3連覇は1959~61年に平安(京都)、2017~19年に中京学院大中京(現・中京)が達成したのと並ぶ最多タイ。13度の優勝回数は大会最多記録を更新した。
中京の平中亮太監督は「秋に東海大会で負けて、小手先でなく強度や質を積み重ねてきた。岐阜や東海のレベルが上がり、我々も育てていただいたことで初の4連覇の挑戦権を得られた。しんどい1年を過ごせば、またいいことがあると思う」。四回の2点目をあげた2年生の田口天照選手は「家族のような先輩たちを優勝させたかったのでうれしい。2年分の思いを知る自分たちもいい伝統を残したい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f005b6e8f731a998c7d8fc297bc88504438673a
「学校応援団、観客の暑さ対策、雨天への対応で、素晴らしい計画。ご尽力に感謝申し上げる」
今月2日、阪神電鉄が甲子園球場の内野席を覆ういわゆる“銀傘”の拡張計画の詳細を発表し、会見に同席した日本高校野球連盟の寶馨会長は、このように計画を絶賛した。同社の谷本修取締役も、「猛暑など環境の変化に柔軟に対応する必要がある。拡張で、高校野球文化を次の時代に引き継いでいく」
と胸を張った。だが、計画の詳細をひもとくと、そこには大人たちの皮算用も透けて見えるのだ。
「拡張された銀傘は、内野席と外野席の間に位置するアルプス席もカバーすることになるのですが……」とスポーツ紙記者が語る。
「同時に、球場にへばりつくように6階建てのビルも建設されます。その5階には観覧エリアが、6階にはVIP用の個室観覧エリアが設けられるのです」
総工費は約150億円。これほどの大金が、観客の健康のためだけにつぎ込まれるわけがないのである。高校野球もさることながら、プロ野球・阪神タイガースの人気はすさまじく、チケットは売り出した瞬間に即完売となる。毎年売り出されている年間シートも、球団関係者によると、
「新規の申し込みをお断りしている状態です。契約を更新しないお客さんも多少いますが、その枠も『買い増すから、空きが出たら教えて』というお得意さんに回さざるをえないので」
接待用に10席以上の年間シートを確保している企業もザラで、個室が売り出されれば完売は必至である。
先の記者が苦笑する。「『JCBエキサイトシート』のように座席に命名権を設定するなど、阪神の商魂はたくましい。拡張する銀傘にも命名権を設定して売り出したりして」
☟酷暑でも球児の本音「甲子園だけが批判される」「クーリングタイムは正直、逆効果」「試合の流れが…」感じる“世間や高野連とのギャップ”
https://news.yahoo.co.jp/articles/327068a743f1c5f9fe482fc096c9d52ac49ebc4a?page=1
大社旋風に早稲田実業の内野5人守備。神村学園の同点を阻止した関東一の“奇跡のバックホーム”。そして、史上初となるタイブレークで決着した京都国際と関東一の決勝戦。今夏の甲子園は1点を争う好ゲームの連続だった。
炎天下の甲子園の是非…球児の耳にも聞こえてくる
大会が進むにつれて試合に焦点は移ったが、夏の甲子園開幕前は「酷暑」の話題が中心だった。気温が低い時期に開催をずらせないのか。甲子園ではなくドーム球場に会場を変えられないのか。球児の体調を考慮し、炎天下の甲子園で開催する意義に疑問を投げかける声は小さくなかった。
こうした声は当然、聖地を目指す球児の耳にも聞こえてくる。甲子園誕生から100年の節目となった大会で選手宣誓の大役を担った智弁和歌山・辻旭陽主将の言葉は、“雑音”を封じたい思いも感じられた。
「宣誓、僕たちには夢があります。ここ甲子園で日本一になることです。100年前、この地に甲子園球場が誕生し、それ以来、全国の球児がここでプレーすることを夢見てきました」
ひと昔前とは質の違う暑さに直面し、日本高校野球連盟は近年、対策を進めている。投手の球数制限や白いスパイク着用の許可。今大会は初日から3日目まで午前と夕方に試合を分ける2部制を試験的に導入した。5回終了後に設けた「クーリングタイム」も熱中症対策の1つだった。
クーリングタイム後に試合の流れが変わるケースが
10分間のクーリングタイムは、選手が空調の利いた部屋で体を冷やしたり、シャーベット状の飲料を飲んだりする時間となっている。アンダーシャツやユニホームを着替える選手もいる。
このクーリングタイムが流れを左右する試合は多い。
3回戦で関東一に2-3で敗れた明徳義塾・馬淵史郎監督は「クーリングタイム明けの6回に動く試合が多いと感じています。6回表に投げる投手は特に難しい」と語っている。
実際、関東一の試合でも6回表に決勝点を奪われている。明徳義塾の先発・池崎安侍朗投手は先頭打者に対して明らかなボール球が続いて、この試合2つ目の四球を与える。すかさず、馬淵監督がマウンドに伝令を送る。しかし、続く打者にバスターを決められて一、三塁とピンチが広がり、後続に勝ち越しのタイムリーヒットを許した。馬淵監督は試合後、こう話している。
「6回のクーリングタイムからの守り。うちも相手と同じように6回に点を取ったことがあります。6回は先攻の方が良いと感じています」
「クーリングタイム明けは体が冷えてしまう」
この試合、明徳義塾は失点した6回に二塁手・平尾成歩主将が交代している。好守備を見せた直後に足がつったためだった。
今大会ではクーリングタイム明けに足をつる選手が目立った。選手間では「クーリングタイム明けは体が冷えてしまう」、「10分間の過ごし方を変えても上手くいかない」といった声が上がる。そして、選手から聞こえてくるのは、クーリングタイム自体に反対する意見だ。誹謗中傷の対象となる可能性があるので実名は避けるが――ある選手が本音を明かす。
「クーリングタイムは正直、必要ないです。体が冷えて動きが悪くなりますし、けがをしてしまいそうな感じがするので、チームメートとは逆効果と話しています。体のことを心配していただけるのはありがたいですが、自分たちは暑い中で試合をする前提で普段の練習をしています。試合よりも練習の方が何倍もきついので、クーリングタイムがなくても大丈夫です。試合中に水分補給やベンチで休む時間もありますから」
猛暑の屋外に試合…野球だけではありません
高校野球の大会を真夏に開催する是非を問う声や、甲子園ではなくドーム球場に変更すべきという声にも違和感があるという。こう世論の声に反論する。
「猛暑の屋外で試合をするのは野球だけではありませんし、野球も小学生や中学生の全国大会が真夏に開催されています。甲子園だけが批判されたり、議論の対象になったりするのはおかしいと感じています」
クーリングタイムが必要ないと指摘する球児に共通しているのは、高野連や世間とのギャップである。普段はエアコンの利いた部屋で仕事をして外に出ると暑さに悲鳴を上げる生活を送っている大人と、甲子園出場を目指してグラウンドで日々練習する球児とでは暑さに対する認識が異なる。むしろ、体を10分間冷やしてから再びプレーする方が危険と感じたり、体に異変が生じたりする球児は少なくないのだ。
大会中、熱中症が疑われる選手は56人に上った中で
高野連は熱中症対策として、7イニング制の検討も始めている。時代に合わせた変化が高校野球にも必要と賛同する指導者がいる一方、その前に導入すべきことがあると反対する指導者もいる。
今夏の甲子園に出場した球児の中で、7イニング制の導入に賛成する声は圧倒的に少数派。熱中症対策を講じるのであれば、「DH制」や「投手が出塁した際の臨時代走」、さらには選手を一定の条件の下で入れ替えられる「リエントリー制」を挙げる。“現場を知る”球児たちは、最も体力を消耗する投手の負担を軽くする方法が効果的だと考えている。
大会本部によると、今夏の甲子園では熱中症が疑われる選手が56人、延べ58件に上った。このうち、37件は試合中に足がつるといった症状が現れたという。試合後や試合後のクールダウン中に症状が見られたのは21件だった。
選手の体調面を心配して高野連が策を講じる方向性は間違っていないし、観客やアルプススタンドへの応援に駆けつける生徒への考慮もしなければならない。ただ、熱中症を引き起こす原因の分析をし、球児の本音に即した手段になっていなければ、中身が伴わない表面的な改革に終わってしまう。
📝創立100周年祝い白熱プレー 富山県小矢部の石動高野球部、強豪・天理と招待試合
https://news.yahoo.co.jp/articles/5978e88b0427606f6437cb65041a0ccbdbfd34b3
石動高校の創立100周年を記念した同校野球部と奈良県の強豪、天理高校との招待試合が29日、同市の小矢部野球場で行われた。雨の中、両校のナインが白熱したプレーを繰り広げ、大勢の観客が見入った。
石動高は1948年創部で、78年に夏の甲子園大会に初出場した。天理高は春夏通算55回の甲子園出場を誇り、春1回と夏2回、全国制覇している。
試合は石動高が1-20で敗れた。4点を追う三回に敵失で1点を返したが、相手投手陣に散発4安打に抑えられた。天理高は二、九回以外は得点した。
先発した石動高のエース、三門明壱心(投手(2年)は「得意の変化球は通用した部分もあった。この経験を糧にしたい」、中野祐輔監督は「全国レベルの打球の質だった。周年記念でいい機会をもらった。浮き彫りになった課題を今後に生かす」と振り返った。
📝中京が大会最多タイ3連覇、仙台商に2ー0 全国高校軟式野球選手権
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e1ce78ce8434f60bf43f457909fdc4dacf26e4a
第69回全国高校軟式野球選手権大会は30日、兵庫県明石市の明石トーカロ球場で決勝があり、中京(東海・岐阜)が、初優勝を目指した仙台商(東東北・宮城)に2―0で勝ち、3年連続13度目の優勝を果たした。大会3連覇は1959~61年に平安(京都)、2017~19年に中京学院大中京(現・中京)が達成したのと並ぶ最多タイ。13度の優勝回数は大会最多記録を更新した。
中京の平中亮太監督は「秋に東海大会で負けて、小手先でなく強度や質を積み重ねてきた。岐阜や東海のレベルが上がり、我々も育てていただいたことで初の4連覇の挑戦権を得られた。しんどい1年を過ごせば、またいいことがあると思う」。四回の2点目をあげた2年生の田口天照選手は「家族のような先輩たちを優勝させたかったのでうれしい。2年分の思いを知る自分たちもいい伝統を残したい」と話した。
💢大会日程変更のお知らせ
https://www.whbf.jp/uploads/20240829114709_MLJ4.pdf
令和6年8月31日(土)の県下高校野球新人戦の準々決勝戦は、台風接近による悪天候が見込まれるため、中止としましたのでお知らせします。なお、試合日を下記のとおり決定しましたので併せてお知らせします。
記
1.日 時 : 令和6年9月2日(月)
2.場 所 : 紀三井寺公園野球場(和歌山市毛見200)
第1試合 8:30 和歌 山東 対 海 南
第2試合 11:00 桐 蔭 対 紀 央 館
第3試合 13:30 初芝 橋本 対 星 林
第4試合 16:00 和歌 山工 対 智辯和歌山
3.その他 : 準々決勝戦以降は有料試合となります。
予備日は9月3日(火)紀三井寺公園野球場です。
📝令和6年度 秋季近畿地区高等学校野球滋賀県大会組み合わせ
http://www.biwa.ne.jp/~shigafed/pdf/R06_at_koushikiyama.pdf
📝「お前、125キロの直球でどう戦うんだよ…」じつは大社高・石飛監督も半信半疑だった「先発、馬庭じゃないよ!」甲子園がざわついた決断…監督が語るウラ側
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e93810039814cb17543b546735c5f06cbd2cc73?page=1
今夏の甲子園を最も驚かせた島根県立大社高校。あの「大社旋風」が終わってから数日後、筆者は島根県出雲市の大社高校を訪れた。
島根県北東部、日本海側に鎮座する出雲大社から内陸方向へ車で5分ほど。出雲市大社町にある公立高校の入口付近、学校銘板の横で観光客と思しき家族が記念撮影をしていた。
大社高校が神村学園に敗れた準々決勝から3日が経った。8月22日は同校の始業式の日である。ジャージ姿の石飛文太は、グラスにアイスコーヒーを注ぎながら、感慨深げに言う。まるで、はるか昔に起きた奇跡を回想しているかのような口調だった。
「学校に寄付したいという方々が今も頻繁に来てくれているらしいんですよ。“追い寄付”です。なにせ甲子園で19泊20日しましたから、その分を補うためにって。本当にありがたいことです」
今夏の甲子園、初戦でセンバツ甲子園・準優勝の報徳学園を、2回戦でタイブレークの末に長崎の強豪・創成館を、3回戦で再びタイブレークの末に早稲田実を下した。想定していた期間も予算も超えた甲子園滞在――「大社旋風」を当事者が強く体感したのは、実はそんなところだった。
「僕の采配ミスで負けてきました」
延長11回のタイブレークをサヨナラで勝ち抜いた早稲田実戦後、石飛は相手の監督、和泉実に声をかけられた。ひと言、「強い!」と。本や新聞記事で幾度となく目にしていたあの名将から……そんな感慨はあったが、石飛の内心はこうだった。「うちは強く……ない」。その思いは最後まで変わらなかった。
「ひとつだけ明らかなことは、僕らみたいな格下が安牌で戦っていたら勝てるわけないじゃないですか。初戦の報徳との試合で、先頭バッターの藤原がライト前ヒットで二塁までいったでしょう。内心は『いくんかーい! そしてアウトになるんかーい! 』って思ってたけど、あの感じです。終始、攻めることはできていた。格下は攻めの姿勢がなければ、まず戦えません」
石飛の言葉に徐々に力がこもりはじめる。「うちには優れたアナライザーも、采配で勝たせられる名将もいない。もっと言うと、これまで僕の采配ミスで負けてきました。選手たちに聞いてみてください。謙遜でもなんでもなく事実です。だから彼らは、僕の采配を信頼していなかった。ひしひしと感じるんですよ。そこで打たすんかい、バントかい、走らすんかい、みたいな冷たーい視線を。それが嫌だから、基本的にサインを出す前にベンチの選手に聞くんです。『ここどうする? 』『バントにする? それとも打つ? 』って」
まるで草野球チームのようではないか。監督と選手が相談して采配を決める。それも42歳の監督が18歳の高校生に、である。本当だろうか。
「みんなごめーん! 俺が全部悪いけぇ」
1番センター・藤原佑に尋ねる。「本当ですよ」と、こともなげに言った。
「今の采配は違うんじゃないか……以前はそう思ったり、チームメイト同士で話したりしても、監督に直接言う選手はいませんでした。そしたら監督からある時『意見があるなら直接言ってきてほしい』と。それがチームの方針になりました。試合中でも監督にサインの意図を聞く。あるいは『バントがいいんじゃないですか』と言ったり。監督のサインが外れた時ですか? 『みんなごめーん! 俺が全部悪いけぇ』と選手に謝ってくれます。うちでは普通の光景です」
続けて聞いた2番ショート・藤江龍之介は石飛の人物像をこう評する。
「(大人なので)プライドもあると思います……それでも選手の声を受け入れてくれる人です」
早稲田実戦の前日、石飛はこう言っていた。「うちはいわゆる強豪校の監督と選手のような間柄ではない」「僕は選手から信頼されてない」。その発言の意味を少しだけ理解できた気がした。
「よっしゃぁ、俺は勝ったんだ」
だがこの夏、選手から監督へ、ひとつの裏切りがあった。2回戦、創成館戦でのことだ。スコアは2-3の1点ビハインド。8回表1死二、三塁のチャンス。打席に立つ8番・園山純正にどんなサインを出すべきか。迷う石飛に、それまで良き相談相手だったはずの藤江から、想定外の言葉が飛び出した。
「監督さんのチームなんで監督さんが決めてください!」
石飛は動揺した。が、それを隠して言い切った。「よっしゃ任せとけ!」。藤江の目には、石飛が覚悟を決めたように映った。石飛が内心を明かす。
「参りましたよ。おいいい、お前こんな場面で俺に任すなよ、って。でも、思い切ってスクイズを出して、見事に決まってくれた。采配が当たった瞬間? 安堵なんてもんじゃないです。よっしゃぁ、よっしゃぁ。俺は勝ったんだ。自分に勝ったぞーーーって。叫びそうでした」
甲子園の間、このスクイズがことごとく決まった。はじめて石飛が満足げな表情を浮かべる。
「この夏、選手たちは少しずつ僕の采配を信用してくれるようになったかもしれないです。ひとつ後悔があるとすれば早稲田実戦の9回裏。あの5人シフトのシーンですね。藤江に『気にせず打て』と声をかけたんだけど、気にせず打った結果、シフトに引っ掛かった。もっと気にすればよかったなと。あの場面こそスクイズだったのかもしれないですね」
「明日いけるか?」「いけます」「マジで?」
石飛にとって最大の賭けは、準々決勝の神村学園戦、その試合前にあった。「今日の先発、馬庭(優太)じゃないよ!」。知り合いの記者も興奮気味に話しかけてきた、あの決断である。それまで投げ続けてきたエースを先発させなかったのだ。
「それまでずっと、投手陣のキーマンは岸(恒介)。全幅の信頼を置いている、とメディアにも選手たちにも言い続けてました。そうは言っても、いざ投げさせるとなると緊張して。前日に『いけるか(抑えられるか)? 明日』と岸に聞いたら『はい、いけます』と。僕が聞いたくせに驚いちゃって。『いける? マジで? 125キロの直球でどう戦うんだよ……』と思っていたら、はっきり言われたんです。『低めにボールを集めればいけます』と。
それで実際、初回を三者凡退に抑えたでしょう。僕の投手交代のタイミング次第では試合も違った展開になったかもしれないんですけど。投手が敗因という雰囲気にはならなかった。そこが救いですね。にしても、神村学園相手にいきなり、あんなに堂々と投げられますか?」
「お、抑えた……」。1回表の終了直後、球場に広がった歓声は、そんな驚きと安堵が含まれていた。
「自分は球歴がしょぼいので…」
石飛は質問に応える際、こんな枕詞をよく使う。
「自分は球歴(野球のキャリア)がしょぼいので」「名将だったら勝たせられるんですけど」「格下なんで」。最初は内に秘めた自信を隠すための謙遜かと思っていた。が、今ならわかる。どれも本心だったのだ。戦略でも心理戦でもなく、どこまでも等身大の思考で、迷い続けていた。
「『こういうチームにする』みたいなことを、僕が考えるのはやめました。無理なので。選手たちが『なにがなんでも甲子園』って言うんだったら、僕がそのためにどうあるべきか考えるだけです」
しかし、石飛は名将路線を諦めているわけではないという。「いつかはなりたいけど……いや、密かに名将を目指しながら、采配が決まったときに『ほらな』って言ったりして」。こんな監督でいいのか。選手に采配を信用されていないような監督で。大いに迷いを滲ませながら、しかし、そんな自分を俯瞰して笑い飛ばす。
高校野球の強豪監督はよくこんなニュアンスの発言をする。「高校球児は甲子園で伸びる」。だがこの夏の大社を見て、こうも思う。大人だって甲子園で伸びる。
📝「あれは“誤報”だった」大社高スピードスター藤原佑“プロ志望届提出”のニュース…本人が記者に明かした「いや、出してないけぇ」大社旋風のその後
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c73dadbf3ef5d2c9eb6e2d00e65b7e89907e4bf
「あ、甲子園エラーや!」
8月22日、大社高校。始業式を終えた選手たちがグラウンドに姿を現す。主に1、2年生である。引退直後の3年生たちはジャージ姿で遅れて登場する。「SNSで変な投稿を上げたりしないでな。頼むぞ!」。監督室の前で石飛文太が話しかける。
不思議だ。目前にいるジャージ姿の選手たちはどこにでもいる高校生といった雰囲気であるが、甲子園に立つ彼らは大人びて見えた。エラーが許されない、1点取らなければ負ける、そんな状況でも落ち着いた表情でプレーしていたせいだろうか。
「今日教室に入ったら『あ、甲子園エラーや! 』って女子からイジられました」
発言の主は1番センター、藤原佑である。早稲田実戦、7回にセンター前安打を後逸した。持ち前の俊足で追いかけるも、ボールはバックスクリーンまで転がり1点を失った。「負けてたらたぶん、野球やめてたと思います」。あの試合後、勝利に沸く大社メンバーの中で、藤原だけがしゃくりあげながら報道対応をしていた光景が思い出される。
甲子園を終えた今、藤原にこのシーンについて聞きたかったわけではない。ある真偽を確かめたかった。
「いや、出してないけぇ」
大社の藤原佑がプロ志望届を出す意向――そんなニュースが準々決勝直後に報じられた。プロ球団からドラフト指名されるために選手が提出するプロ志望届の期限は、昨年の場合、10月12日だった。ドラフト会議の2週間前である。それゆえ驚いた。こんなに早いタイミングで本当に、藤原本人が「プロ志望届を出す」と発言したのだろうか。
「いろんな人に言われました。本当に出したの? って。いや、出してないけぇ……と。自分の意図としてはこの先、社会人に行きたい。その上でもプロに行くチャンスがあれば、いつかたどり着きたい舞台という意味で答えたんですけど」
監督の石飛が苦笑しながら話す。「進路を尋ねられたら『監督と相談して決めます』。これが強豪校の決め台詞でしょう。それがわからんから。藤原は『プロを目指す』とは言ったけど、『志望届を出します』とは断言してないと思うんですよ。だって普通に考えて、なんでもないセンター前ヒットを後逸してるやつが『出します』なんて言うわけないでしょう。ただ(プロ志望届などの)仕組みがわからんけえね、正直」
藤原と石飛によれば、プロ志望届は8月現在「提出しない」方針だという。
「エレベーターにも慣れてない」
大社の選手たちはじつに自然体だった。言い換えれば“作り込まれていないチーム”だった。石飛によれば大社の良さは「弟がチームに来ること」にある。姉や兄が大社の野球部となれば、その弟がほぼ100%大社に来る。地元の選手たち中心のチーム、「先輩に『さん』付けてなかったら注意しますよ!」程度の緩やかな上下関係、島根県内の遠方に住む選手のために用意された寮……そんな環境が弟たちの目に好ましく映るのだろう。
甲子園期間中、大社らしいこんなエピソードがあった。同じホテルに神奈川の名門、東海大相模が宿泊していた。
「ホテルへの慣れ、みたいなところで随分と差がありましたよ。エレベーターを使うときも、相模の子は『お疲れ様です。どうぞ! 』と僕なんかに譲ってくれるわけです。ところがうちの選手ときたら、そんなこと気にせず乗り込む。お前らちょっと待て、と。まあ、うちの遠征といったらいつも『青少年自然の家』なので、エレベーターに乗ることも多くないから仕方ない面もあるんですけど」
大社が世間から支持を得た理由――それは“隠しきれない素朴さ”にあると筆者は思う。地方の公立校、強豪校と比べて身体も一回り小さい選手たち……今の時代、そんなチームが勝ち上がるなんてことが起きうるのか、と。
「田舎くさくて人間くさくて……それはいいんですよ。いいんですけど、発言が誤解を招いたり、わからんことが失礼にあたったりするから。選手たちに言わんといけんですね。子どもだからまだ……と思うところと、大人のところをわからせなきゃいけんなと思うところとね、バランスが難しいです」
監督「いま僕、町を歩けないんです」
勝ったことで環境が変わったのは選手たちだけではない。監督もそうだった。
「いま僕、町を歩けないんです。冗談だと思うでしょう? 先日も買い物に行ったら30人くらいに囲まれて。『写真撮ってください。生きる活力をいただいたので』って。一緒に写真を撮ったりすると、調子に乗ってると思われそうですよね。やけど、断ったら『その方の生きる活力はどうなるや!? 』って」
地元民の証言も“大社旋風”を裏付ける。出雲大社近くの神門通り。土産店を営む70代男性は言う。「お盆が終わってもこの夏はお客さんが減らない。大社がこんなに取り上げられる日がくるなんてね。ほんと夢みたいです。早稲田実戦の(11回裏)あのバント……ラジオで聞いてたんだけど、あとでビデオで見て驚いちゃって。あれは芸術ですよ。最後に馬庭(優太)くんまで打順が回って。それが全部現実なんだもん……わんわん泣いちゃった。甲子園出場だけでもうれしいのに、ベスト8なんて……。この看板の横に『感動をありがとう! 』って、付け足そうか迷っています」
「この商店街でパレードしてほしい」
この夏、大社は高校野球界で全国的な知名度を得た。これまで石飛が直電で申し込んでいたという練習試合も、断られることが減るだろう。あの大社と試合がしたい、と。しかし、「一歩間違えれば調子乗っちゃいますよ」石飛は苦笑いを浮かべる。
新チームへの影響は「まったくない」と言うが、どこか自分に言い聞かせているようにも見えた。その証拠にさっそく、新たに生まれた不安を吐露する。
「甲子園で勝ちましたよね。選手たちとサインを相談していたなんて裏事情を知らない1年生とかが、僕の采配を信じ切っちゃうチームになるかもしれなくて。それが怖い……。新チームでミーティングして驚いちゃって。選手みんな、めっちゃ僕の話を聞くんですもん。『えっ、そこまで真剣に聞く? 』みたいな。甲子園前はもっと適当に聞いてたやん!」
かたや、先述の男性は無邪気な喜びをあふれさせ、こんなリクエストまでしていた。「石飛監督に会ったら、伝えておいてください。この商店街でパレードしてほしい、って。いつでもいいからさ」。
盛夏の熱狂の余韻と、秋に向かう不安と。これが島根の小さな町で見た、ひと夏の情景であった。
👣「めっちゃ遠くに見える…」東海大相模の夏の終わり U18のエース、マネジャー…それぞれの夢へ―
https://news.yahoo.co.jp/articles/8eb570fa9281829f328391bbfcb763d58022bc00
◇侍ジャパンU18壮行試合 高校日本代表1―7大学日本代表(2024年8月28日 ほっともっと神戸)
9月2日から台湾で開催される「第13回BFA U18アジア選手権」に出場する高校日本代表は28日、大学日本代表との壮行試合(ほっと神戸)に臨み、1―7で敗れた。今夏の甲子園大会で8強入りした東海大相模(神奈川)のエース左腕で身長1メートル98の藤田琉生投手(3年)は6回途中から4番手で登板。1回1/3を3失点だったが、自己最速を1キロ更新する大台の150キロをマークした。
今春までは平均球速が140キロ前半だった藤田は急成長で今夏、東海大相模を5年ぶりの夏の甲子園出場に導いた。
マネジャー、記録員として支えてきた岡村日和さん(3年)はこの日、小学生の弟とともに三塁側内野席で観戦。三重に帰省中だったが、「藤田が投げるって聞いたので」と3時間30分もかけて駆けつけた。大学生相手に限界を超える150キロをマークしたエースに「あんなに近くにいた藤田がめっちゃ遠くにいる存在に見える。改めて凄いなって感じました」。トレードマークの笑顔を咲かせた。
高校最後の夏、忘れられない夏になった。岡村マネジャーは、当時中3だった21年の選抜大会で東海大相模が日本一に輝き、強い憧れを抱いた。三重から越境入学し「タテジマ」の一員に。原監督からチームへの貢献度を認められ今春から公式戦のベンチ入り。今夏の甲子園では東海大相模の女子部員では初となる記録員としてベンチ入りした。
準々決勝で関東第一に敗れるまでに戦った3試合。「終わってみたらあっという間で。でも誰よりも高校生活を楽しめた自信があります」と振り返る。裏方として貢献するマネジャーには選手のような「完封勝利」や「本塁打」のような努力が目に見えて報われる瞬間は少ない。それでも最後の夏に東海大相模の一員として甲子園でスコアを記した思い出は一生の宝物だ。
今後は東海大に進学予定で、将来の夢はウエディングプランナー。「自分で考えて、自分で動く」マネジャーとして過ごした2年半は今後の人生で大きな武器になる。台湾で「ジャパン」を背負う藤田には「緊張せずいつも通り投げれば絶対に大丈夫!」とエールを送った。
「藤田は顔が怖いんですけどアレが普通なので。いたずらっぽいところもあるんで、本当はかわいいヤツなんです」と岡村さん。青春を燃やした夏が終わり、少し大人になった横顔で言った。
📝決勝は中京―仙台商 全国高校軟式野球
https://news.yahoo.co.jp/articles/19cf10a98409a170f61db076eab5687913a5ad4e
第69回全国高校軟式野球選手権大会は29日、兵庫県の明石トーカロ球場で準決勝2試合が行われ、30日の決勝は3連覇を狙う中京(東海・岐阜)と仙台商(東東北・宮城)の顔合わせとなった。
中京は能代(西東北・秋田)に19―0で圧勝。仙台商は開新(南部九州・熊本)を3―1で破った。
https://www.whbf.jp/uploads/20240829114709_MLJ4.pdf
令和6年8月31日(土)の県下高校野球新人戦の準々決勝戦は、台風接近による悪天候が見込まれるため、中止としましたのでお知らせします。なお、試合日を下記のとおり決定しましたので併せてお知らせします。
記
1.日 時 : 令和6年9月2日(月)
2.場 所 : 紀三井寺公園野球場(和歌山市毛見200)
第1試合 8:30 和歌 山東 対 海 南
第2試合 11:00 桐 蔭 対 紀 央 館
第3試合 13:30 初芝 橋本 対 星 林
第4試合 16:00 和歌 山工 対 智辯和歌山
3.その他 : 準々決勝戦以降は有料試合となります。
予備日は9月3日(火)紀三井寺公園野球場です。
📝令和6年度 秋季近畿地区高等学校野球滋賀県大会組み合わせ
http://www.biwa.ne.jp/~shigafed/pdf/R06_at_koushikiyama.pdf
📝「お前、125キロの直球でどう戦うんだよ…」じつは大社高・石飛監督も半信半疑だった「先発、馬庭じゃないよ!」甲子園がざわついた決断…監督が語るウラ側
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e93810039814cb17543b546735c5f06cbd2cc73?page=1
今夏の甲子園を最も驚かせた島根県立大社高校。あの「大社旋風」が終わってから数日後、筆者は島根県出雲市の大社高校を訪れた。
島根県北東部、日本海側に鎮座する出雲大社から内陸方向へ車で5分ほど。出雲市大社町にある公立高校の入口付近、学校銘板の横で観光客と思しき家族が記念撮影をしていた。
大社高校が神村学園に敗れた準々決勝から3日が経った。8月22日は同校の始業式の日である。ジャージ姿の石飛文太は、グラスにアイスコーヒーを注ぎながら、感慨深げに言う。まるで、はるか昔に起きた奇跡を回想しているかのような口調だった。
「学校に寄付したいという方々が今も頻繁に来てくれているらしいんですよ。“追い寄付”です。なにせ甲子園で19泊20日しましたから、その分を補うためにって。本当にありがたいことです」
今夏の甲子園、初戦でセンバツ甲子園・準優勝の報徳学園を、2回戦でタイブレークの末に長崎の強豪・創成館を、3回戦で再びタイブレークの末に早稲田実を下した。想定していた期間も予算も超えた甲子園滞在――「大社旋風」を当事者が強く体感したのは、実はそんなところだった。
「僕の采配ミスで負けてきました」
延長11回のタイブレークをサヨナラで勝ち抜いた早稲田実戦後、石飛は相手の監督、和泉実に声をかけられた。ひと言、「強い!」と。本や新聞記事で幾度となく目にしていたあの名将から……そんな感慨はあったが、石飛の内心はこうだった。「うちは強く……ない」。その思いは最後まで変わらなかった。
「ひとつだけ明らかなことは、僕らみたいな格下が安牌で戦っていたら勝てるわけないじゃないですか。初戦の報徳との試合で、先頭バッターの藤原がライト前ヒットで二塁までいったでしょう。内心は『いくんかーい! そしてアウトになるんかーい! 』って思ってたけど、あの感じです。終始、攻めることはできていた。格下は攻めの姿勢がなければ、まず戦えません」
石飛の言葉に徐々に力がこもりはじめる。「うちには優れたアナライザーも、采配で勝たせられる名将もいない。もっと言うと、これまで僕の采配ミスで負けてきました。選手たちに聞いてみてください。謙遜でもなんでもなく事実です。だから彼らは、僕の采配を信頼していなかった。ひしひしと感じるんですよ。そこで打たすんかい、バントかい、走らすんかい、みたいな冷たーい視線を。それが嫌だから、基本的にサインを出す前にベンチの選手に聞くんです。『ここどうする? 』『バントにする? それとも打つ? 』って」
まるで草野球チームのようではないか。監督と選手が相談して采配を決める。それも42歳の監督が18歳の高校生に、である。本当だろうか。
「みんなごめーん! 俺が全部悪いけぇ」
1番センター・藤原佑に尋ねる。「本当ですよ」と、こともなげに言った。
「今の采配は違うんじゃないか……以前はそう思ったり、チームメイト同士で話したりしても、監督に直接言う選手はいませんでした。そしたら監督からある時『意見があるなら直接言ってきてほしい』と。それがチームの方針になりました。試合中でも監督にサインの意図を聞く。あるいは『バントがいいんじゃないですか』と言ったり。監督のサインが外れた時ですか? 『みんなごめーん! 俺が全部悪いけぇ』と選手に謝ってくれます。うちでは普通の光景です」
続けて聞いた2番ショート・藤江龍之介は石飛の人物像をこう評する。
「(大人なので)プライドもあると思います……それでも選手の声を受け入れてくれる人です」
早稲田実戦の前日、石飛はこう言っていた。「うちはいわゆる強豪校の監督と選手のような間柄ではない」「僕は選手から信頼されてない」。その発言の意味を少しだけ理解できた気がした。
「よっしゃぁ、俺は勝ったんだ」
だがこの夏、選手から監督へ、ひとつの裏切りがあった。2回戦、創成館戦でのことだ。スコアは2-3の1点ビハインド。8回表1死二、三塁のチャンス。打席に立つ8番・園山純正にどんなサインを出すべきか。迷う石飛に、それまで良き相談相手だったはずの藤江から、想定外の言葉が飛び出した。
「監督さんのチームなんで監督さんが決めてください!」
石飛は動揺した。が、それを隠して言い切った。「よっしゃ任せとけ!」。藤江の目には、石飛が覚悟を決めたように映った。石飛が内心を明かす。
「参りましたよ。おいいい、お前こんな場面で俺に任すなよ、って。でも、思い切ってスクイズを出して、見事に決まってくれた。采配が当たった瞬間? 安堵なんてもんじゃないです。よっしゃぁ、よっしゃぁ。俺は勝ったんだ。自分に勝ったぞーーーって。叫びそうでした」
甲子園の間、このスクイズがことごとく決まった。はじめて石飛が満足げな表情を浮かべる。
「この夏、選手たちは少しずつ僕の采配を信用してくれるようになったかもしれないです。ひとつ後悔があるとすれば早稲田実戦の9回裏。あの5人シフトのシーンですね。藤江に『気にせず打て』と声をかけたんだけど、気にせず打った結果、シフトに引っ掛かった。もっと気にすればよかったなと。あの場面こそスクイズだったのかもしれないですね」
「明日いけるか?」「いけます」「マジで?」
石飛にとって最大の賭けは、準々決勝の神村学園戦、その試合前にあった。「今日の先発、馬庭(優太)じゃないよ!」。知り合いの記者も興奮気味に話しかけてきた、あの決断である。それまで投げ続けてきたエースを先発させなかったのだ。
「それまでずっと、投手陣のキーマンは岸(恒介)。全幅の信頼を置いている、とメディアにも選手たちにも言い続けてました。そうは言っても、いざ投げさせるとなると緊張して。前日に『いけるか(抑えられるか)? 明日』と岸に聞いたら『はい、いけます』と。僕が聞いたくせに驚いちゃって。『いける? マジで? 125キロの直球でどう戦うんだよ……』と思っていたら、はっきり言われたんです。『低めにボールを集めればいけます』と。
それで実際、初回を三者凡退に抑えたでしょう。僕の投手交代のタイミング次第では試合も違った展開になったかもしれないんですけど。投手が敗因という雰囲気にはならなかった。そこが救いですね。にしても、神村学園相手にいきなり、あんなに堂々と投げられますか?」
「お、抑えた……」。1回表の終了直後、球場に広がった歓声は、そんな驚きと安堵が含まれていた。
「自分は球歴がしょぼいので…」
石飛は質問に応える際、こんな枕詞をよく使う。
「自分は球歴(野球のキャリア)がしょぼいので」「名将だったら勝たせられるんですけど」「格下なんで」。最初は内に秘めた自信を隠すための謙遜かと思っていた。が、今ならわかる。どれも本心だったのだ。戦略でも心理戦でもなく、どこまでも等身大の思考で、迷い続けていた。
「『こういうチームにする』みたいなことを、僕が考えるのはやめました。無理なので。選手たちが『なにがなんでも甲子園』って言うんだったら、僕がそのためにどうあるべきか考えるだけです」
しかし、石飛は名将路線を諦めているわけではないという。「いつかはなりたいけど……いや、密かに名将を目指しながら、采配が決まったときに『ほらな』って言ったりして」。こんな監督でいいのか。選手に采配を信用されていないような監督で。大いに迷いを滲ませながら、しかし、そんな自分を俯瞰して笑い飛ばす。
高校野球の強豪監督はよくこんなニュアンスの発言をする。「高校球児は甲子園で伸びる」。だがこの夏の大社を見て、こうも思う。大人だって甲子園で伸びる。
📝「あれは“誤報”だった」大社高スピードスター藤原佑“プロ志望届提出”のニュース…本人が記者に明かした「いや、出してないけぇ」大社旋風のその後
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c73dadbf3ef5d2c9eb6e2d00e65b7e89907e4bf
「あ、甲子園エラーや!」
8月22日、大社高校。始業式を終えた選手たちがグラウンドに姿を現す。主に1、2年生である。引退直後の3年生たちはジャージ姿で遅れて登場する。「SNSで変な投稿を上げたりしないでな。頼むぞ!」。監督室の前で石飛文太が話しかける。
不思議だ。目前にいるジャージ姿の選手たちはどこにでもいる高校生といった雰囲気であるが、甲子園に立つ彼らは大人びて見えた。エラーが許されない、1点取らなければ負ける、そんな状況でも落ち着いた表情でプレーしていたせいだろうか。
「今日教室に入ったら『あ、甲子園エラーや! 』って女子からイジられました」
発言の主は1番センター、藤原佑である。早稲田実戦、7回にセンター前安打を後逸した。持ち前の俊足で追いかけるも、ボールはバックスクリーンまで転がり1点を失った。「負けてたらたぶん、野球やめてたと思います」。あの試合後、勝利に沸く大社メンバーの中で、藤原だけがしゃくりあげながら報道対応をしていた光景が思い出される。
甲子園を終えた今、藤原にこのシーンについて聞きたかったわけではない。ある真偽を確かめたかった。
「いや、出してないけぇ」
大社の藤原佑がプロ志望届を出す意向――そんなニュースが準々決勝直後に報じられた。プロ球団からドラフト指名されるために選手が提出するプロ志望届の期限は、昨年の場合、10月12日だった。ドラフト会議の2週間前である。それゆえ驚いた。こんなに早いタイミングで本当に、藤原本人が「プロ志望届を出す」と発言したのだろうか。
「いろんな人に言われました。本当に出したの? って。いや、出してないけぇ……と。自分の意図としてはこの先、社会人に行きたい。その上でもプロに行くチャンスがあれば、いつかたどり着きたい舞台という意味で答えたんですけど」
監督の石飛が苦笑しながら話す。「進路を尋ねられたら『監督と相談して決めます』。これが強豪校の決め台詞でしょう。それがわからんから。藤原は『プロを目指す』とは言ったけど、『志望届を出します』とは断言してないと思うんですよ。だって普通に考えて、なんでもないセンター前ヒットを後逸してるやつが『出します』なんて言うわけないでしょう。ただ(プロ志望届などの)仕組みがわからんけえね、正直」
藤原と石飛によれば、プロ志望届は8月現在「提出しない」方針だという。
「エレベーターにも慣れてない」
大社の選手たちはじつに自然体だった。言い換えれば“作り込まれていないチーム”だった。石飛によれば大社の良さは「弟がチームに来ること」にある。姉や兄が大社の野球部となれば、その弟がほぼ100%大社に来る。地元の選手たち中心のチーム、「先輩に『さん』付けてなかったら注意しますよ!」程度の緩やかな上下関係、島根県内の遠方に住む選手のために用意された寮……そんな環境が弟たちの目に好ましく映るのだろう。
甲子園期間中、大社らしいこんなエピソードがあった。同じホテルに神奈川の名門、東海大相模が宿泊していた。
「ホテルへの慣れ、みたいなところで随分と差がありましたよ。エレベーターを使うときも、相模の子は『お疲れ様です。どうぞ! 』と僕なんかに譲ってくれるわけです。ところがうちの選手ときたら、そんなこと気にせず乗り込む。お前らちょっと待て、と。まあ、うちの遠征といったらいつも『青少年自然の家』なので、エレベーターに乗ることも多くないから仕方ない面もあるんですけど」
大社が世間から支持を得た理由――それは“隠しきれない素朴さ”にあると筆者は思う。地方の公立校、強豪校と比べて身体も一回り小さい選手たち……今の時代、そんなチームが勝ち上がるなんてことが起きうるのか、と。
「田舎くさくて人間くさくて……それはいいんですよ。いいんですけど、発言が誤解を招いたり、わからんことが失礼にあたったりするから。選手たちに言わんといけんですね。子どもだからまだ……と思うところと、大人のところをわからせなきゃいけんなと思うところとね、バランスが難しいです」
監督「いま僕、町を歩けないんです」
勝ったことで環境が変わったのは選手たちだけではない。監督もそうだった。
「いま僕、町を歩けないんです。冗談だと思うでしょう? 先日も買い物に行ったら30人くらいに囲まれて。『写真撮ってください。生きる活力をいただいたので』って。一緒に写真を撮ったりすると、調子に乗ってると思われそうですよね。やけど、断ったら『その方の生きる活力はどうなるや!? 』って」
地元民の証言も“大社旋風”を裏付ける。出雲大社近くの神門通り。土産店を営む70代男性は言う。「お盆が終わってもこの夏はお客さんが減らない。大社がこんなに取り上げられる日がくるなんてね。ほんと夢みたいです。早稲田実戦の(11回裏)あのバント……ラジオで聞いてたんだけど、あとでビデオで見て驚いちゃって。あれは芸術ですよ。最後に馬庭(優太)くんまで打順が回って。それが全部現実なんだもん……わんわん泣いちゃった。甲子園出場だけでもうれしいのに、ベスト8なんて……。この看板の横に『感動をありがとう! 』って、付け足そうか迷っています」
「この商店街でパレードしてほしい」
この夏、大社は高校野球界で全国的な知名度を得た。これまで石飛が直電で申し込んでいたという練習試合も、断られることが減るだろう。あの大社と試合がしたい、と。しかし、「一歩間違えれば調子乗っちゃいますよ」石飛は苦笑いを浮かべる。
新チームへの影響は「まったくない」と言うが、どこか自分に言い聞かせているようにも見えた。その証拠にさっそく、新たに生まれた不安を吐露する。
「甲子園で勝ちましたよね。選手たちとサインを相談していたなんて裏事情を知らない1年生とかが、僕の采配を信じ切っちゃうチームになるかもしれなくて。それが怖い……。新チームでミーティングして驚いちゃって。選手みんな、めっちゃ僕の話を聞くんですもん。『えっ、そこまで真剣に聞く? 』みたいな。甲子園前はもっと適当に聞いてたやん!」
かたや、先述の男性は無邪気な喜びをあふれさせ、こんなリクエストまでしていた。「石飛監督に会ったら、伝えておいてください。この商店街でパレードしてほしい、って。いつでもいいからさ」。
盛夏の熱狂の余韻と、秋に向かう不安と。これが島根の小さな町で見た、ひと夏の情景であった。
👣「めっちゃ遠くに見える…」東海大相模の夏の終わり U18のエース、マネジャー…それぞれの夢へ―
https://news.yahoo.co.jp/articles/8eb570fa9281829f328391bbfcb763d58022bc00
◇侍ジャパンU18壮行試合 高校日本代表1―7大学日本代表(2024年8月28日 ほっともっと神戸)
9月2日から台湾で開催される「第13回BFA U18アジア選手権」に出場する高校日本代表は28日、大学日本代表との壮行試合(ほっと神戸)に臨み、1―7で敗れた。今夏の甲子園大会で8強入りした東海大相模(神奈川)のエース左腕で身長1メートル98の藤田琉生投手(3年)は6回途中から4番手で登板。1回1/3を3失点だったが、自己最速を1キロ更新する大台の150キロをマークした。
今春までは平均球速が140キロ前半だった藤田は急成長で今夏、東海大相模を5年ぶりの夏の甲子園出場に導いた。
マネジャー、記録員として支えてきた岡村日和さん(3年)はこの日、小学生の弟とともに三塁側内野席で観戦。三重に帰省中だったが、「藤田が投げるって聞いたので」と3時間30分もかけて駆けつけた。大学生相手に限界を超える150キロをマークしたエースに「あんなに近くにいた藤田がめっちゃ遠くにいる存在に見える。改めて凄いなって感じました」。トレードマークの笑顔を咲かせた。
高校最後の夏、忘れられない夏になった。岡村マネジャーは、当時中3だった21年の選抜大会で東海大相模が日本一に輝き、強い憧れを抱いた。三重から越境入学し「タテジマ」の一員に。原監督からチームへの貢献度を認められ今春から公式戦のベンチ入り。今夏の甲子園では東海大相模の女子部員では初となる記録員としてベンチ入りした。
準々決勝で関東第一に敗れるまでに戦った3試合。「終わってみたらあっという間で。でも誰よりも高校生活を楽しめた自信があります」と振り返る。裏方として貢献するマネジャーには選手のような「完封勝利」や「本塁打」のような努力が目に見えて報われる瞬間は少ない。それでも最後の夏に東海大相模の一員として甲子園でスコアを記した思い出は一生の宝物だ。
今後は東海大に進学予定で、将来の夢はウエディングプランナー。「自分で考えて、自分で動く」マネジャーとして過ごした2年半は今後の人生で大きな武器になる。台湾で「ジャパン」を背負う藤田には「緊張せずいつも通り投げれば絶対に大丈夫!」とエールを送った。
「藤田は顔が怖いんですけどアレが普通なので。いたずらっぽいところもあるんで、本当はかわいいヤツなんです」と岡村さん。青春を燃やした夏が終わり、少し大人になった横顔で言った。
📝決勝は中京―仙台商 全国高校軟式野球
https://news.yahoo.co.jp/articles/19cf10a98409a170f61db076eab5687913a5ad4e
第69回全国高校軟式野球選手権大会は29日、兵庫県の明石トーカロ球場で準決勝2試合が行われ、30日の決勝は3連覇を狙う中京(東海・岐阜)と仙台商(東東北・宮城)の顔合わせとなった。
中京は能代(西東北・秋田)に19―0で圧勝。仙台商は開新(南部九州・熊本)を3―1で破った。
🎤甲子園“飛ばないバット”は采配も難しい「バントさせておけば…」明徳義塾・馬淵監督、去り際の本音「ここを見つめ直さないと勝てない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ae6bf8d61367da1a40ff26279b8015772605baf
試合後のインタビュー。記者の質問を受ける前に、明徳義塾の馬淵史郎監督は口を開いた。「負けるべくして負けた試合でした」
ゲームプラン通りロースコアの展開に持ち込んだ。だが、守備でも攻撃でも大事な場面でミスが出た。
「バントさせて構わない」との伝令を出したが
今大会で準優勝を果たすことになる、関東一に一時は勝ち越しながらも2-3で惜敗。初戦に勝利して甲子園の春夏通算勝利数を55に伸ばした68歳の名将は「守れない、バントできない、大事な中盤以降に先頭打者への四球。絵に描いたような負けパターンでした」と振り返った。
飛距離が抑えられた新基準バットでは、1点を取れるかどうかが大きなポイントとなる。この試合では馬淵監督が言及したように、バントが勝敗を分けた。
守備のミスが出たのは1点リードの5回表だった。2死三塁の場面で、明徳義塾の二塁手・平尾成歩選手の正面にゴロが転がった。スリーアウトチェンジと思われた打球だったが、平尾のグラブを弾いてエラーが記録された。
続く6回表。悪い流れを引きずったまま、明徳義塾の池崎安侍朗投手は先頭打者を四球で歩かせる。すかさず、馬淵監督が伝令を送った。
「バントをさせて構わない」
指揮官は関東一の4番・高橋徹平選手に犠打を決めさせ、1死二塁からの勝負を描いていた。高橋は初球からバントの構えを見せる。ところが、池崎はカウントを悪くして、フルカウントからバスターエンドランを決められてしまう。無死一、三塁とピンチが広がり、5番・越後駿祐選手に勝ち越し打を許した。馬淵監督は試合後、悔しさをにじませた。
「先頭打者の四球が痛かった。この日の打撃の調子を考えれば、相手の4番にはバントのサインが出る。バントをやらせろと言ったのに、バスターエンドランをかけられるカウントにしてしまった。バントをさせておけば、そんなに大きなピンチにはなっていなかった」
攻撃では代打で送りバントを仕掛けたが
攻撃面のミスは1点を追う7回無死一、二塁で起きた。馬淵監督は4番・竹下徠空選手に代打を送る勝負に出た。犠打で1死二、三塁をつくって同点、逆転へとつなげるシナリオを描いた。ただ、代打・北浦龍選手は2球で追い込まれ、3球目のバントは坂井遼投手の正面に転がった。ゴロを捕球した坂井が三塁に送球。アウトカウントだけが増える形となった。
指揮官はこう振り返る。「竹下にバントのサインを出すなら、バントの上手い選手にやらせようと思いました。思い切って代えましたが、痛いミスになってしまいました。送っておければリズムができたし、何とでもなったのですが」と回想した。
チャンスは続く。5番・長谷川烈央選手の打球は一、二塁間へ転がった。しかし、関東一の二塁手・小島想生選手に飛びついて捕球され、一塁でアウトを取られる。2死二、三塁となった後も、三遊間へのゴロを関東一の三塁手・高橋に横っ飛びで抑えられた。相手の連続ファインプレーで無得点。馬淵監督は「相手に上手いプレーをされました。ツキがなかったですね」と語った。
関東一のセカンドは準備ができていた
ツキがなかった――。名将が何度か口にした言葉。ただし要因は運だけではない。好守を見せた関東一の二塁手・小島は準備ができていた。
「相手は送りバントを失敗していたので、次の打者としては最低でも走者を進めるために右方向へゴロを打ってくるだろうと予測していました。坂井のバント処理もそうですが、普段から走者を置いた守備練習を繰り返しています。焦りはなく、普段通りやった結果です」
関東一の熊谷俊乃介捕手も勝負所での好守備は偶然や運ではないと考えていた。小島のコメントを、さらに掘り下げて解説した。
「相手チームの打者の特徴はバッテリーだけではなく、チーム全員で共有しています。内野手は自分の配球を予想して守備位置を変える時もあります。守備でアウトを取れるかどうかは事前の準備と一歩目の動きで決まる部分が大きいので、チーム全体で大事にしています」
関東一の選手たちは「伝統的に守備からリズムをつくるチーム」と口をそろえていた。そして、夏の甲子園では初めて導入される低反発バットの影響で、守備への意識は一層強くなった。内野ゴロが増え、アウトを取れるかどうかで勝敗が決まると考えている。明徳義塾戦でも勝負どころの守備が明暗を分けて白星を手にした。
“負けが必然のゲーム”だった
バットの変更による守備への考え方は馬淵監督も同じだ。元々、緻密な野球をスタイルとしているが、守備のミスが勝敗に直結すると聖地で痛感した。
「この試合、両チームとも外野の頭を越える打球は1本もありませんでした。こんなものだと思ってやらないと駄目だということです。そうなると、守備力とバントの重要性が高まります。相手の内野は、よく守りました。うちにも良い守備がありましたけどね」
明徳は失点につながるミスはあったが、好守も見せた。6回に勝ち越しを許し、なおも1死一、二塁のピンチで、二塁手・平尾が一、二塁間へのゴロに飛びついて一塁でアウトを取った。馬淵監督が「抜けていたら失点していた」と称えたプレーだった。
「負けは必然、勝ちは偶然と言いますが、きょうは必然のゲーム。大事なところで守りのミスやバントミスをすれば、上には行けません。そして、四球からピンチを広げるパターン。ここをもう一度見つめ直さないと、甲子園では勝てないと思っています」
ご苦労さんと言ってやりたいです
敗戦後の指揮官は厳しい言葉を並べた。ただ、ぼやきや嘆きとは違う。口調や表情は暗くない。甲子園で初めて経験した低反発バットで課題が明確になる収穫があった。最後は選手を労って、前を見据えた。
「今年のチームはよくやったと思います。ずっと勝てない状況から甲子園で1勝できるところまで来ました。ご苦労さんと言ってやりたいです。選手たちは目標を高く持っているので、『よくやった』という言葉では納得しないかもしれませんが。今回の経験を次のチームに生かしたいと思っています」
今大会で2試合とも最後まで1人で投げ抜いた池崎は、まだ2年生。この試合で適時打を放った里山楓馬捕手は1年生で、バッテリーが新チームに残る。さらに、1番打者の松井萊翔選手と3番の藤森海斗選手も2年生で、引き続き主力として計算できる。
「センバツには石にかじりついてでも出てきたいですね」
聖地を去る名将の足取りは決して重くはなく、力強いまなざしだった。
📝ざわつく甲子園スタンド「大阪桐蔭ムチャ打つやろね」が裏切られた日…高校野球“番狂わせ”の新常識「なぜ超名門校は110キロ台“遅いピッチャー”が苦手?」
https://news.yahoo.co.jp/articles/02298f1adbcffe5ee2ec985e027241f9207d3569?page=1
夏の甲子園。足を運んだ日に智弁和歌山、センバツ優勝の健大高崎、そして大阪桐蔭が敗れるという「衝撃」を目撃してしまった。
印象的だったのは、智弁和歌山、大阪桐蔭の両校の打線が「遅い球の罠」にハマってしまっていたことだ。
智弁和歌山の対戦相手、霞ヶ浦の2年生エース市村才樹は身長188センチと大柄。ただしストレートは120キロ台、スライダーは100キロ台、カーブにいたっては90キロ前後と、甲子園出場レベルの学校の投手としては「超遅」といってよかった。
スタンドで見ていても、遅いと分かる。20年ほど前、現在はヤクルトスワローズの監督を務める高津臣吾が、マリナーズの本拠地で90キロ台のカーブを投げ、スタンドから「Ohhhh!」という驚きの声が上がったのを思い出したほどだ。
130キロ以上が“当たり前”
素人は、遅い方が打ちやすいと考える。それは違うのだ。甲子園常連校の場合、対戦相手の投手が130キロ、140キロ台の速球派で、それを打ち抜くことを想定している。そうなると、日ごろのピッチングマシンの速度設定、練習試合の対戦相手も速球派の投手を求める。つまり、打撃の始動のタイミングが130キロ以上に対応したものになっている場合が多い。
そうした「初期設定」になっていると、軟投派の投手に出くわすと思わぬ苦戦を強いられる場合がある。対戦前、「相手は軟投派」とデータで示されていても、なかなか対応できるものではない。
この日の智弁和歌山は、打者の1巡目はフライアウトが6に対し、ゴロアウトは1つという内容だった。どちらかといえば、ボールの下を叩いてしまうことが目立った。
ところが霞ヶ浦に先制点を許し、打順が2巡目に入ると、遅い球をバットに引っかけることが目立ち始めた。2巡目に入ってから、7回まではゴロアウトが8、フライアウトが2と凡打の山を築き始めた。しかも6回、7回ともに併殺打でイニングオーバー。市村の術中に完全にハマってしまう形となった。
それでも8回裏には霞ヶ浦の二塁手のエラーをきっかけに、途中出場の高桑京士郎、4番の花田悠月に連続ホームランが出て試合を振り出しに戻すと、甲子園は沸きに沸いた。
ようやくこの回の途中で市村をマウンドから引きずり下ろした格好になったが、強打者である4番の花田にしても、4打席目になってようやくタイミングをつかんだことになる(3打席目は併殺打に倒れていた)。
試合は延長戦に入り、後攻の智弁和歌山が有利と思われたが、延長11回、タイブレークの末に敗れた。振り返ってみると、市村の遅い球に翻弄され続け、後手に回ったのが敗因となった。
「大阪桐蔭、ムチャムチャ打つやろね」
翌14日は第2試合に大阪桐蔭が出るとあってスタンドは超満員、私の周りのファンは、「大阪桐蔭、ムチャムチャ打つやろね」
と話していたのだが――この試合の主役となったのは、小松大谷のエース、西川大智だった。西川はスイスイと投げ進め、なんと92球での完封、大阪桐蔭相手に100球未満での完封劇“マダックス”を達成してしまった。
霞ヶ浦の市村ほどではないが、西川も遅い球をうまく駆使した。西川の持ち球はストレートとスライダー、そしてチェンジアップの3種類のみ。この日の投球内容を分析すると、試合の序盤はストレートとスライダーを中心に組み立て、後半はチェンジアップを織り交ぜていく。
西川は「緩急」をうまく利用した。この日、ストレートの最速は138キロだったが、変化球を投じた時にはスピードガンの表示が110キロ台になることも珍しくなかった。
大阪桐蔭の各打者は、バットには当てた。しかし、そのほとんどが凡打となった。この日、フライアウトは15を数え、内野ゴロは10個。打球で歓声が上がったのは、7回2死から代打で登場したラマルがレフトフライを放ったときだけだっただろうか。
そして西川が奪った三振は……わずか1個だけだった。
120キロ台「打ちごろ」、110キロ台「打ちにくい」
結局、この2日間で智弁和歌山、大阪桐蔭という甲子園優勝経験のある名門校が「遅球」に翻弄されてしまったことになるが、地方大会だと、こうした番狂わせは「毎年どこかで」発生している。
それにはいくつかのパターンがあるが、私が見るところ、「制球力の良い軟投派」を擁する公立校が甲子園常連校に健闘を見せる場合が多い。
私が現場で見たなかで印象的だったのは、2022年の西東京大会5回戦、早稲田実業と国立高校の対戦だった(今大会、木製バットの使用で注目されている早実の宇野真仁朗は、1年生ながら3番を任されていた)。
このとき、早実は国立の投手、不破倖志朗の110キロ台のストレートにタイミングが合わなかった。それでも早実は4回表に5番のヒットを足掛かりに7番、8番、9番の3連続ヒットで3点を挙げたのだが、ピンチを迎えたこのときだけ、不破は全力投球しているように見え、実際に球速は120キロ台を記録した。
ところが、打たれた。120キロ台は甲子園を目指す学校にとって、「打ちごろ」なのだ。力で抑えようと思い切り投げると、かえってタイミングが合ってしまう。
面白いことに遅球に戻った不破は、そのあと早実打線を抑えた。一方、国立は2安打オンリーでスコアすることができず(残念ながら、点を取れる雰囲気もなかった)、早実は3対0で勝利したわけだが、この日、光っていたのは早実打線を翻弄した不破だった(彼は1番・投手で、試合後、東大のリクルーターが声を掛けていたのが私にとっては面白かった。どうやら彼は京都大学に進んだようだ)。
“番狂わせ”の条件
このような試合が、毎年どこかで展開される。強豪校にとって、軟投派は落とし穴になりかねないのだ。ただし、軟投派のエースを擁する学校が勝ち抜くこともまた、難しい。
今回の夏の甲子園に話を戻すと、小松大谷は3回戦の智弁学園戦で背番号18の左腕・中田凛を先発マウンドに送り、西川はリリーフに回ったが、3対6で敗れた。霞ヶ浦の市村は滋賀学園戦でも先発したが、4回まで被安打9、5失点と攻略されてしまった。滋賀学園がきっちり対応してきた印象だ。
メディアは、どうしても速球派の投手に注目しがちだが、名門校が相次いで軟投派の投手に手を焼いたのを見ると、たとえ遅い球であっても、制球力の良い投手がいる学校には番狂わせのチャンスがあると思う。
智弁和歌山戦で、霞ヶ浦の市村の与四球は1(ただし与死球は2)、大阪桐蔭戦での小松大谷の西川の与四球は1だけだった。
速さに目を奪われる時代だからこそ、遅い球は生きる。
名門校を倒した市村と西川の投球は、なんとも忘れがたい余韻を残している。
👣県岐阜商・鍛治舎巧監督、今後は「第一線の監督として陣頭指揮を執るのがライフワーク」退任会見
https://news.yahoo.co.jp/articles/07bffb9064e306632fa6a877b6bf6003620d553f
高校野球の強豪校・県岐阜商は28日、鍛治舎巧監督(73)が今月で退任すると発表した。岐阜市の同校で記者会見した鍛治舎監督は「今年4月に藤井潤作先生が来てくれた。全試合ベンチに入ってもらって試合をやってきたが、すごくいい。この人なら大丈夫と確信が持てたことがきっかけ」と退任の理由を口にした。
2018年に監督に就任。同校を卒業して以来、約50年ぶりに母校のユニホームに袖を通した。夏は5年甲子園から遠ざかり、公立校にもコールド負けする状況だったチームを持ち前の野球理論で立て直し、春夏合わせて4度甲子園に導いた。
「全員後輩なんですよ、選手。やっぱり1人も見捨てられない。改めて自分はやっぱり県岐阜商が好きなんだなと思いました」。普段は厳しい表情を見せる指揮官だが、母校愛に表情が緩んだ。
今後については「まだ何も決まってません」としたが、「総監督とかアドバイザーというのは柄ではない。グラウンドに立って、第一線の監督として陣頭指揮を執るというのが私のライフワークかなと思っている」と説明した。
📝U18小倉監督が今朝丸、中崎の先発起用明言「台湾、韓国に対して…」 ライバル見据えてローテ熟考
https://news.yahoo.co.jp/articles/97110ca6d4134c6b91c955f5178763651122482a
◇侍ジャパンU18壮行試合 高校日本代表1―7大学日本代表(2024年8月28日 ほっともっと神戸)
9月2日から台湾で開催される「第13回BFA U18アジア選手権」に出場する高校日本代表は28日、大学日本代表との壮行試合(ほっともっとフィールド神戸)に臨み、1―7で敗れた。
投手陣が苦戦を強いられた中、先発左腕の中崎琉生(3年=京都国際)と8回から5番手で救援した今朝丸裕喜(3年=報徳学園)が力投した。
中崎は3回3安打1失点にまとめた。初回1死一塁から3番の西川を右飛、4番の渡部を投ゴロに仕留め、3回2死無走者からの西川、渡部との再戦も無安打に抑えた。今秋ドラフト上位候補に挙がる中軸2人を封じ、「内角直球を自信を持って投げられた」と安どした。
今秋ドラフト1位候補に挙がる今朝丸は、1―7の8回から登板して2回無失点。登板した5投手の中で唯一の無安打投球で、「無失点で抑えられたことは自信につながりました」と振り返った。
小倉全由監督は「2人を先発でいけると思う」と今朝丸と中崎の先発起用を明言。さらに「台湾、韓国に対しての先発をしっかりと決めないといけない」とも言及した。強敵の2チームを相手に今朝丸と中崎を先発起用することも想定し、先発ローテーションを組むことになる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ae6bf8d61367da1a40ff26279b8015772605baf
試合後のインタビュー。記者の質問を受ける前に、明徳義塾の馬淵史郎監督は口を開いた。「負けるべくして負けた試合でした」
ゲームプラン通りロースコアの展開に持ち込んだ。だが、守備でも攻撃でも大事な場面でミスが出た。
「バントさせて構わない」との伝令を出したが
今大会で準優勝を果たすことになる、関東一に一時は勝ち越しながらも2-3で惜敗。初戦に勝利して甲子園の春夏通算勝利数を55に伸ばした68歳の名将は「守れない、バントできない、大事な中盤以降に先頭打者への四球。絵に描いたような負けパターンでした」と振り返った。
飛距離が抑えられた新基準バットでは、1点を取れるかどうかが大きなポイントとなる。この試合では馬淵監督が言及したように、バントが勝敗を分けた。
守備のミスが出たのは1点リードの5回表だった。2死三塁の場面で、明徳義塾の二塁手・平尾成歩選手の正面にゴロが転がった。スリーアウトチェンジと思われた打球だったが、平尾のグラブを弾いてエラーが記録された。
続く6回表。悪い流れを引きずったまま、明徳義塾の池崎安侍朗投手は先頭打者を四球で歩かせる。すかさず、馬淵監督が伝令を送った。
「バントをさせて構わない」
指揮官は関東一の4番・高橋徹平選手に犠打を決めさせ、1死二塁からの勝負を描いていた。高橋は初球からバントの構えを見せる。ところが、池崎はカウントを悪くして、フルカウントからバスターエンドランを決められてしまう。無死一、三塁とピンチが広がり、5番・越後駿祐選手に勝ち越し打を許した。馬淵監督は試合後、悔しさをにじませた。
「先頭打者の四球が痛かった。この日の打撃の調子を考えれば、相手の4番にはバントのサインが出る。バントをやらせろと言ったのに、バスターエンドランをかけられるカウントにしてしまった。バントをさせておけば、そんなに大きなピンチにはなっていなかった」
攻撃では代打で送りバントを仕掛けたが
攻撃面のミスは1点を追う7回無死一、二塁で起きた。馬淵監督は4番・竹下徠空選手に代打を送る勝負に出た。犠打で1死二、三塁をつくって同点、逆転へとつなげるシナリオを描いた。ただ、代打・北浦龍選手は2球で追い込まれ、3球目のバントは坂井遼投手の正面に転がった。ゴロを捕球した坂井が三塁に送球。アウトカウントだけが増える形となった。
指揮官はこう振り返る。「竹下にバントのサインを出すなら、バントの上手い選手にやらせようと思いました。思い切って代えましたが、痛いミスになってしまいました。送っておければリズムができたし、何とでもなったのですが」と回想した。
チャンスは続く。5番・長谷川烈央選手の打球は一、二塁間へ転がった。しかし、関東一の二塁手・小島想生選手に飛びついて捕球され、一塁でアウトを取られる。2死二、三塁となった後も、三遊間へのゴロを関東一の三塁手・高橋に横っ飛びで抑えられた。相手の連続ファインプレーで無得点。馬淵監督は「相手に上手いプレーをされました。ツキがなかったですね」と語った。
関東一のセカンドは準備ができていた
ツキがなかった――。名将が何度か口にした言葉。ただし要因は運だけではない。好守を見せた関東一の二塁手・小島は準備ができていた。
「相手は送りバントを失敗していたので、次の打者としては最低でも走者を進めるために右方向へゴロを打ってくるだろうと予測していました。坂井のバント処理もそうですが、普段から走者を置いた守備練習を繰り返しています。焦りはなく、普段通りやった結果です」
関東一の熊谷俊乃介捕手も勝負所での好守備は偶然や運ではないと考えていた。小島のコメントを、さらに掘り下げて解説した。
「相手チームの打者の特徴はバッテリーだけではなく、チーム全員で共有しています。内野手は自分の配球を予想して守備位置を変える時もあります。守備でアウトを取れるかどうかは事前の準備と一歩目の動きで決まる部分が大きいので、チーム全体で大事にしています」
関東一の選手たちは「伝統的に守備からリズムをつくるチーム」と口をそろえていた。そして、夏の甲子園では初めて導入される低反発バットの影響で、守備への意識は一層強くなった。内野ゴロが増え、アウトを取れるかどうかで勝敗が決まると考えている。明徳義塾戦でも勝負どころの守備が明暗を分けて白星を手にした。
“負けが必然のゲーム”だった
バットの変更による守備への考え方は馬淵監督も同じだ。元々、緻密な野球をスタイルとしているが、守備のミスが勝敗に直結すると聖地で痛感した。
「この試合、両チームとも外野の頭を越える打球は1本もありませんでした。こんなものだと思ってやらないと駄目だということです。そうなると、守備力とバントの重要性が高まります。相手の内野は、よく守りました。うちにも良い守備がありましたけどね」
明徳は失点につながるミスはあったが、好守も見せた。6回に勝ち越しを許し、なおも1死一、二塁のピンチで、二塁手・平尾が一、二塁間へのゴロに飛びついて一塁でアウトを取った。馬淵監督が「抜けていたら失点していた」と称えたプレーだった。
「負けは必然、勝ちは偶然と言いますが、きょうは必然のゲーム。大事なところで守りのミスやバントミスをすれば、上には行けません。そして、四球からピンチを広げるパターン。ここをもう一度見つめ直さないと、甲子園では勝てないと思っています」
ご苦労さんと言ってやりたいです
敗戦後の指揮官は厳しい言葉を並べた。ただ、ぼやきや嘆きとは違う。口調や表情は暗くない。甲子園で初めて経験した低反発バットで課題が明確になる収穫があった。最後は選手を労って、前を見据えた。
「今年のチームはよくやったと思います。ずっと勝てない状況から甲子園で1勝できるところまで来ました。ご苦労さんと言ってやりたいです。選手たちは目標を高く持っているので、『よくやった』という言葉では納得しないかもしれませんが。今回の経験を次のチームに生かしたいと思っています」
今大会で2試合とも最後まで1人で投げ抜いた池崎は、まだ2年生。この試合で適時打を放った里山楓馬捕手は1年生で、バッテリーが新チームに残る。さらに、1番打者の松井萊翔選手と3番の藤森海斗選手も2年生で、引き続き主力として計算できる。
「センバツには石にかじりついてでも出てきたいですね」
聖地を去る名将の足取りは決して重くはなく、力強いまなざしだった。
📝ざわつく甲子園スタンド「大阪桐蔭ムチャ打つやろね」が裏切られた日…高校野球“番狂わせ”の新常識「なぜ超名門校は110キロ台“遅いピッチャー”が苦手?」
https://news.yahoo.co.jp/articles/02298f1adbcffe5ee2ec985e027241f9207d3569?page=1
夏の甲子園。足を運んだ日に智弁和歌山、センバツ優勝の健大高崎、そして大阪桐蔭が敗れるという「衝撃」を目撃してしまった。
印象的だったのは、智弁和歌山、大阪桐蔭の両校の打線が「遅い球の罠」にハマってしまっていたことだ。
智弁和歌山の対戦相手、霞ヶ浦の2年生エース市村才樹は身長188センチと大柄。ただしストレートは120キロ台、スライダーは100キロ台、カーブにいたっては90キロ前後と、甲子園出場レベルの学校の投手としては「超遅」といってよかった。
スタンドで見ていても、遅いと分かる。20年ほど前、現在はヤクルトスワローズの監督を務める高津臣吾が、マリナーズの本拠地で90キロ台のカーブを投げ、スタンドから「Ohhhh!」という驚きの声が上がったのを思い出したほどだ。
130キロ以上が“当たり前”
素人は、遅い方が打ちやすいと考える。それは違うのだ。甲子園常連校の場合、対戦相手の投手が130キロ、140キロ台の速球派で、それを打ち抜くことを想定している。そうなると、日ごろのピッチングマシンの速度設定、練習試合の対戦相手も速球派の投手を求める。つまり、打撃の始動のタイミングが130キロ以上に対応したものになっている場合が多い。
そうした「初期設定」になっていると、軟投派の投手に出くわすと思わぬ苦戦を強いられる場合がある。対戦前、「相手は軟投派」とデータで示されていても、なかなか対応できるものではない。
この日の智弁和歌山は、打者の1巡目はフライアウトが6に対し、ゴロアウトは1つという内容だった。どちらかといえば、ボールの下を叩いてしまうことが目立った。
ところが霞ヶ浦に先制点を許し、打順が2巡目に入ると、遅い球をバットに引っかけることが目立ち始めた。2巡目に入ってから、7回まではゴロアウトが8、フライアウトが2と凡打の山を築き始めた。しかも6回、7回ともに併殺打でイニングオーバー。市村の術中に完全にハマってしまう形となった。
それでも8回裏には霞ヶ浦の二塁手のエラーをきっかけに、途中出場の高桑京士郎、4番の花田悠月に連続ホームランが出て試合を振り出しに戻すと、甲子園は沸きに沸いた。
ようやくこの回の途中で市村をマウンドから引きずり下ろした格好になったが、強打者である4番の花田にしても、4打席目になってようやくタイミングをつかんだことになる(3打席目は併殺打に倒れていた)。
試合は延長戦に入り、後攻の智弁和歌山が有利と思われたが、延長11回、タイブレークの末に敗れた。振り返ってみると、市村の遅い球に翻弄され続け、後手に回ったのが敗因となった。
「大阪桐蔭、ムチャムチャ打つやろね」
翌14日は第2試合に大阪桐蔭が出るとあってスタンドは超満員、私の周りのファンは、「大阪桐蔭、ムチャムチャ打つやろね」
と話していたのだが――この試合の主役となったのは、小松大谷のエース、西川大智だった。西川はスイスイと投げ進め、なんと92球での完封、大阪桐蔭相手に100球未満での完封劇“マダックス”を達成してしまった。
霞ヶ浦の市村ほどではないが、西川も遅い球をうまく駆使した。西川の持ち球はストレートとスライダー、そしてチェンジアップの3種類のみ。この日の投球内容を分析すると、試合の序盤はストレートとスライダーを中心に組み立て、後半はチェンジアップを織り交ぜていく。
西川は「緩急」をうまく利用した。この日、ストレートの最速は138キロだったが、変化球を投じた時にはスピードガンの表示が110キロ台になることも珍しくなかった。
大阪桐蔭の各打者は、バットには当てた。しかし、そのほとんどが凡打となった。この日、フライアウトは15を数え、内野ゴロは10個。打球で歓声が上がったのは、7回2死から代打で登場したラマルがレフトフライを放ったときだけだっただろうか。
そして西川が奪った三振は……わずか1個だけだった。
120キロ台「打ちごろ」、110キロ台「打ちにくい」
結局、この2日間で智弁和歌山、大阪桐蔭という甲子園優勝経験のある名門校が「遅球」に翻弄されてしまったことになるが、地方大会だと、こうした番狂わせは「毎年どこかで」発生している。
それにはいくつかのパターンがあるが、私が見るところ、「制球力の良い軟投派」を擁する公立校が甲子園常連校に健闘を見せる場合が多い。
私が現場で見たなかで印象的だったのは、2022年の西東京大会5回戦、早稲田実業と国立高校の対戦だった(今大会、木製バットの使用で注目されている早実の宇野真仁朗は、1年生ながら3番を任されていた)。
このとき、早実は国立の投手、不破倖志朗の110キロ台のストレートにタイミングが合わなかった。それでも早実は4回表に5番のヒットを足掛かりに7番、8番、9番の3連続ヒットで3点を挙げたのだが、ピンチを迎えたこのときだけ、不破は全力投球しているように見え、実際に球速は120キロ台を記録した。
ところが、打たれた。120キロ台は甲子園を目指す学校にとって、「打ちごろ」なのだ。力で抑えようと思い切り投げると、かえってタイミングが合ってしまう。
面白いことに遅球に戻った不破は、そのあと早実打線を抑えた。一方、国立は2安打オンリーでスコアすることができず(残念ながら、点を取れる雰囲気もなかった)、早実は3対0で勝利したわけだが、この日、光っていたのは早実打線を翻弄した不破だった(彼は1番・投手で、試合後、東大のリクルーターが声を掛けていたのが私にとっては面白かった。どうやら彼は京都大学に進んだようだ)。
“番狂わせ”の条件
このような試合が、毎年どこかで展開される。強豪校にとって、軟投派は落とし穴になりかねないのだ。ただし、軟投派のエースを擁する学校が勝ち抜くこともまた、難しい。
今回の夏の甲子園に話を戻すと、小松大谷は3回戦の智弁学園戦で背番号18の左腕・中田凛を先発マウンドに送り、西川はリリーフに回ったが、3対6で敗れた。霞ヶ浦の市村は滋賀学園戦でも先発したが、4回まで被安打9、5失点と攻略されてしまった。滋賀学園がきっちり対応してきた印象だ。
メディアは、どうしても速球派の投手に注目しがちだが、名門校が相次いで軟投派の投手に手を焼いたのを見ると、たとえ遅い球であっても、制球力の良い投手がいる学校には番狂わせのチャンスがあると思う。
智弁和歌山戦で、霞ヶ浦の市村の与四球は1(ただし与死球は2)、大阪桐蔭戦での小松大谷の西川の与四球は1だけだった。
速さに目を奪われる時代だからこそ、遅い球は生きる。
名門校を倒した市村と西川の投球は、なんとも忘れがたい余韻を残している。
👣県岐阜商・鍛治舎巧監督、今後は「第一線の監督として陣頭指揮を執るのがライフワーク」退任会見
https://news.yahoo.co.jp/articles/07bffb9064e306632fa6a877b6bf6003620d553f
高校野球の強豪校・県岐阜商は28日、鍛治舎巧監督(73)が今月で退任すると発表した。岐阜市の同校で記者会見した鍛治舎監督は「今年4月に藤井潤作先生が来てくれた。全試合ベンチに入ってもらって試合をやってきたが、すごくいい。この人なら大丈夫と確信が持てたことがきっかけ」と退任の理由を口にした。
2018年に監督に就任。同校を卒業して以来、約50年ぶりに母校のユニホームに袖を通した。夏は5年甲子園から遠ざかり、公立校にもコールド負けする状況だったチームを持ち前の野球理論で立て直し、春夏合わせて4度甲子園に導いた。
「全員後輩なんですよ、選手。やっぱり1人も見捨てられない。改めて自分はやっぱり県岐阜商が好きなんだなと思いました」。普段は厳しい表情を見せる指揮官だが、母校愛に表情が緩んだ。
今後については「まだ何も決まってません」としたが、「総監督とかアドバイザーというのは柄ではない。グラウンドに立って、第一線の監督として陣頭指揮を執るというのが私のライフワークかなと思っている」と説明した。
📝U18小倉監督が今朝丸、中崎の先発起用明言「台湾、韓国に対して…」 ライバル見据えてローテ熟考
https://news.yahoo.co.jp/articles/97110ca6d4134c6b91c955f5178763651122482a
◇侍ジャパンU18壮行試合 高校日本代表1―7大学日本代表(2024年8月28日 ほっともっと神戸)
9月2日から台湾で開催される「第13回BFA U18アジア選手権」に出場する高校日本代表は28日、大学日本代表との壮行試合(ほっともっとフィールド神戸)に臨み、1―7で敗れた。
投手陣が苦戦を強いられた中、先発左腕の中崎琉生(3年=京都国際)と8回から5番手で救援した今朝丸裕喜(3年=報徳学園)が力投した。
中崎は3回3安打1失点にまとめた。初回1死一塁から3番の西川を右飛、4番の渡部を投ゴロに仕留め、3回2死無走者からの西川、渡部との再戦も無安打に抑えた。今秋ドラフト上位候補に挙がる中軸2人を封じ、「内角直球を自信を持って投げられた」と安どした。
今秋ドラフト1位候補に挙がる今朝丸は、1―7の8回から登板して2回無失点。登板した5投手の中で唯一の無安打投球で、「無失点で抑えられたことは自信につながりました」と振り返った。
小倉全由監督は「2人を先発でいけると思う」と今朝丸と中崎の先発起用を明言。さらに「台湾、韓国に対しての先発をしっかりと決めないといけない」とも言及した。強敵の2チームを相手に今朝丸と中崎を先発起用することも想定し、先発ローテーションを組むことになる。
📝【U18】28日の壮行試合で今夏甲子園V左腕対最速159キロ右腕 高校と大学の日本代表が両先発発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/d033535ab085cf4e2eb481f328927eabc3aa4994
◆侍ジャパンU―18壮行試合 高校日本代表対大学日本代表(28日・ほっともっとフィールド神戸)
28日にほっともっとフィールド神戸にて開催される「侍ジャパンU―18壮行試合 高校日本代表対大学日本代表」の予告先発が27日、発表された。
先攻の大学日本代表は今秋ドラフト目玉候補の最速159キロ右腕・中村優斗(愛知工大=4年)、U―18アジア選手権に出場する高校日本代表は夏の甲子園V左腕・中崎琉生(京都国際=3年)が務める。
高校日本代表はこの日、関西学生野球連盟選抜と練習試合を行い、1―3で敗戦。夏の甲子園決勝から中3日でマウンドに上がった中崎は、1イニングを無失点に抑えた。このほか、報徳学園の今秋ドラフト1位候補右腕・今朝丸裕喜(3年)や、東海大相模の198センチ左腕・藤田琉生、広陵の高尾響(全員3年)らも登板し、いずれも無失点に抑えている。
U―18アジア選手権は9月2日から8日に台湾で開催される。
📝甲子園春夏8度出場の旭川龍谷野球部に女性主将が誕生!小玉心主将「野球部の名に残る代にしたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a5a12c17deb6af9ef7b0da374c684bb7c7edecc
春夏計8度甲子園出場の旭川龍谷野球部に、女性の主将が誕生した。中学まで野球経験があり、マネジャーとして入部した小玉心さん(2年)で、視野の広さなど高橋健監督(52)をはじめスタッフ、選手の意見が一致した。1958年創部の古豪が、新体制で新たな伝統づくりに挑む。
甲子園を目指す伝統校に新しい風が吹いた。ノックの補助、遠征準備などをこなしながら、ノートを手にグラウンドを見渡す小玉主将の姿がある。「やるしかない。心の準備はしていたので、結果を残せるように頑張るだけ」と決意がにじむ。
37人と多い2年生の中でも自覚の強さ、視野の広さ、的確な発言は誰もが認めていた。高橋監督は「迷いはなかった。性別は関係ない。選手とはもう一つ違う目線で足りない部分を補ってくれる」と期待を口にする。運営を含めた小玉主将に加え、ゲームキャプテンに前代からマスクをかぶる藤原佑磨(2年)が就いた。小玉主将の存在で、藤原がグラウンドに集中できる利点も生まれた。
小玉主将の父・大輔さん(48)も野球部OBで、幼い頃から旭川龍谷の野球を見てきた。7月の北北海道大会では、当番校業務の傍ら出場校からチームづくりのヒントを探った。元選手とあり、練習試合では的確な声を飛ばす。練習中も手にするノートにはその日の目標や気づいたことなどを記し、練習後の選手ミーティングに生かしている。「選手ではないのでより周りが見える。全員に目を向けて、全員のことを平等に考えるのを心掛けています」。覚悟を決めた主将には、指導者に近い目線がある。
「主将」として9月11日の秋季大会旭川支部予選の組み合わせ抽選に臨み、同26日からの同予選は記録員としてベンチ入りする。来夏の甲子園を最終目標に、22年秋以来2年ぶりの支部突破に挑むチームのテーマは「乱気」。グラウンドで情熱を出し尽くす、甲子園出場時など往時の合言葉を復活させた。「より成長して、旭川龍谷野球部の名に残る代にしたい」。1、2年生部員56人の先頭に立つ主将は、前例のない道を全力で駆け抜ける。
≪ゲームキャプテンの藤原も小玉主将に太鼓判≫ゲームキャプテンの藤原は「(小玉)心は責任感が強いし、上の代の時から発言してくれていて主将にふさわしい。監督と主将の話になった時に、自分も“心を主将にどうですか”と提案した」と話す。小・中学時代ともに主将経験があり、前代から捕手としてけん引する藤原は練習試合を含めて新体制に手応えを感じている。「自分たちの代はこれまで全道大会(出場)の経験がない。まずは(全道大会が行われる)札幌ドームに行って、そして優勝したい」と意気込んだ。
📝今夏の甲子園で気づいた“新たな監督トレンド”とは? 慶應高「エンジョイ・ベースボール」から1年…躍進した若手指揮官たちの「ある共通点」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a19c9c81c994fe079f1d3e4652556b886cdf7536
京都国際の初優勝で幕を閉じた今年の夏の甲子園。史上初の決勝戦でのタイブレークや、今季から導入された飛ばないバットが注目されるなど、今年も多くの話題が生まれた大会となった。振り返れば昨夏の甲子園は、慶應義塾の107年ぶりの全国制覇と「エンジョイ・ベースボール」という言葉が社会現象になった大会だった。そんなエポックメイキングな出来事から1年――昨年からの大きな流れは変わらない中で、今年の甲子園で見られた「変化」とは何だったのだろうか?
慶應高の「エンジョイ・ベースボール」から1年
1年前の夏の甲子園は、高校野球のあり方を再度、考えさせられたような大会となった。その道しるべとなったのが、優勝校の慶應義塾であり、準優勝校の仙台育英だった。
慶應義塾はエンジョイ・ベースボールが大々的に脚光を浴びた。チームのモットーについて、監督の森林貴彦は「単純な楽しさを示すものではないんです」と念を押した上でこのように意義を述べている。
「その先にある新しい世界に到達し、見たとのない景色を見るために、選手それぞれが目的意識をもって努力していく。そうすれば、より高いレベルの野球が身につき、楽しめるようになるよね、という意味があります」
仙台育英も掲げる文言こそ違えど、チーム育成の根幹は慶應義塾に通ずる部分が多い。それは監督の須江航も認めていることだ。
「思考力というものを駆使していかなければ、目の前にある高い壁を突破できないと思っています。日々やその瞬間で設定している目標に対して、頭を使って根気強く、歯を食いしばって乗り越えていくというか。そういう根性は必要だと思うんです」
昨年は「エンジョイ」や「主体性」…では今年は?
監督が野球をロジカルに突き詰め、選手たちに落とし込む。スマートに映るようで、その実どこよりも頭を使い、汗を流す。慶應義塾と仙台育英が結果を残したことで、森林と須江の指導法は大きくクローズアップされた。
エンジョイや主体性。これらはもはや、トレンドではなくスタンダードになりつつある。その息吹は1年後の今年の甲子園でも感じたことではあるが、昨年と大きく異なる点がひとつあった。
📝「執念、魂、根性! これだけです!!」一見すると“昭和的”でもアプローチは“合理的”…夏の甲子園で感じた令和の若手監督「意外な共通項」とは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/548fb230b4e4bf3da18f24b02901a8ffd0d2cd9f
1年前の夏の甲子園では、優勝校の慶應義塾や準優勝校の仙台育英が脚光を浴びた。チーム力の高さはもちろんのこと、指導者たちの「エンジョイ」や「主体性」といった言葉も大きくクローズアップされた。
今夏、目立った指揮官の「表現力」
一方で、その息吹は残しつつも、今夏の監督たちには昨年との違いを感じることもあった。それが、「表現力」だ。今年はとにかく感情豊かな監督が多かった。
3回戦の早稲田実業戦を延長タイブレークの末に制し、32年ぶりの甲子園で93年ぶりのベスト8を決めた大社の石飛文太は、涙ながらに選手たちを称えていた。
今年の甲子園に旋風を巻き起こした公立校の監督は、チームの躍進について聞かれると力強く答えていたものである。
「執念、魂、根性! これだけです!! 言葉の力は人を動かす。監督の自分が想いを込めて伝えることによって選手が動いてくれるというのはあると思いますし、うちの選手たちは本当にそれを体現してくれています」
並ぶ昭和のフレーズ。しかし、実際のアプローチは令和と言っていい。32年ぶりの甲子園で地元・出雲から期待を寄せられるなか、監督は選手たちにこう言い続けた。
「“32年”とか背負わなくていいから」
選手たちは、「初出場のつもりでやろう」という監督の号令によって島根大会同様の粘り強い野球を展開し、甲子園を席巻した。
このような熱量の根源にあるものを明確に言語化してくれたのが、神村学園の小田大介である。チームを2年連続のベスト4へと導いた監督は、その情熱を真っ直ぐに伝える。
「監督が選手と同じユニフォームを着られるのは野球だけですから、同じ気持ちにならないといけないじゃないですか。選手がこんなに熱く野球ができるのは高校までだと思っていますんで、選手と一緒に野球ができる喜びを感じながら日々過ごしております、はい」
「勝って泣き、負けて泣く」監督たちの姿
選手と歩み、心と体を滾らせて指導する。そんな姿勢を前面に打ち出すひとりに、東海大相模の原俊介もいる。県大会から感極まり涙を流す様子が話題とされてきた男は「泣き虫じゃないですよ」と否定しながらも、準々決勝で関東一に敗れた際にはやはり泣いた。
母校を率いて初めて甲子園の土を踏んだ原の、指導者としての身上はこうだ。
「プレーヤーは結果を出すことだけを考えてくれるだけでいいんです。試合での選手の表情や力加減を見ながら監督は采配して、あとは願うしかないというか。うまくいかなかったら『ごめんな』と謝るだけですから。様々な人がいて、いいことも悪いことも様々あって、そのなかでどうアクションを起こしていくか? と考えながら全員と向き合っていくことで、気付きや教えがあると思っています」
勝って泣き、負けて泣く。石飛や原だけではなく、そんな監督が目立った。
「柏崎から甲子園に」
中学野球の指導者だった吉野公浩は、理事長のこんな嘆願もあって2016年に新潟産大附の監督となった。そして、8年後の今年に甲子園初出場を果たし、新潟に「令和初勝利」をもたらした。その吉野も、京都国際に敗れた直後に目を真っ赤に腫らしていた。
「春から練習試合で負けか引き分けばかりで、『負けるんじゃないぞ! 』といい続けてきたなかで、夏になってどんどん良くなって、ここまで連れてきてくれて。負けず嫌いな監督に、選手がよくついてきてくれました」
栃木の進学校である石橋を創立100周年で初めて夏の甲子園に導いた福田博之もまた、敗戦時には涙を流していた。そこには悔しさ以上に、「公立の進学校」というハンデとも受け取られかねない環境ながら、強豪ぞろいの甲子園で1勝できたこと。そして、「進学校でも甲子園に行けるチームになろう」と野心を掲げ、それを達成した選手への感謝があった。
甲子園という「夢舞台は青春そのもの」
涙もろさで言えば、26年ぶりに甲子園に帰ってきた進学校、掛川西を率いる大石卓哉が印象に残る。選手やチームを支える支援者、応援団への感謝を、言葉を詰まらせながら実直に伝える。そんな情に厚い監督は、胸に溜めていた想いをしみじみと編んでいた。
「子供たちからすれば公立も私立も関係なく、熱い思いで練習に取り組んでいますから。コツコツ積み重ねていったことが、甲子園という結果に繋がってくれたんだと思います」
選手たちを甲子園へと導いた監督。大人であろうと、この夢舞台は青春そのものなのである。だからこそ、感情がとめどなくあふれ出る。今年はそれが顕著だった。
小田が少年のような目を向け、このように声を張っていたのが印象的だった。それはきっと、高校野球に携わるすべての者たちの叫びである。
「僕は野球が大好きです! 愛してます!」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d033535ab085cf4e2eb481f328927eabc3aa4994
◆侍ジャパンU―18壮行試合 高校日本代表対大学日本代表(28日・ほっともっとフィールド神戸)
28日にほっともっとフィールド神戸にて開催される「侍ジャパンU―18壮行試合 高校日本代表対大学日本代表」の予告先発が27日、発表された。
先攻の大学日本代表は今秋ドラフト目玉候補の最速159キロ右腕・中村優斗(愛知工大=4年)、U―18アジア選手権に出場する高校日本代表は夏の甲子園V左腕・中崎琉生(京都国際=3年)が務める。
高校日本代表はこの日、関西学生野球連盟選抜と練習試合を行い、1―3で敗戦。夏の甲子園決勝から中3日でマウンドに上がった中崎は、1イニングを無失点に抑えた。このほか、報徳学園の今秋ドラフト1位候補右腕・今朝丸裕喜(3年)や、東海大相模の198センチ左腕・藤田琉生、広陵の高尾響(全員3年)らも登板し、いずれも無失点に抑えている。
U―18アジア選手権は9月2日から8日に台湾で開催される。
📝甲子園春夏8度出場の旭川龍谷野球部に女性主将が誕生!小玉心主将「野球部の名に残る代にしたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a5a12c17deb6af9ef7b0da374c684bb7c7edecc
春夏計8度甲子園出場の旭川龍谷野球部に、女性の主将が誕生した。中学まで野球経験があり、マネジャーとして入部した小玉心さん(2年)で、視野の広さなど高橋健監督(52)をはじめスタッフ、選手の意見が一致した。1958年創部の古豪が、新体制で新たな伝統づくりに挑む。
甲子園を目指す伝統校に新しい風が吹いた。ノックの補助、遠征準備などをこなしながら、ノートを手にグラウンドを見渡す小玉主将の姿がある。「やるしかない。心の準備はしていたので、結果を残せるように頑張るだけ」と決意がにじむ。
37人と多い2年生の中でも自覚の強さ、視野の広さ、的確な発言は誰もが認めていた。高橋監督は「迷いはなかった。性別は関係ない。選手とはもう一つ違う目線で足りない部分を補ってくれる」と期待を口にする。運営を含めた小玉主将に加え、ゲームキャプテンに前代からマスクをかぶる藤原佑磨(2年)が就いた。小玉主将の存在で、藤原がグラウンドに集中できる利点も生まれた。
小玉主将の父・大輔さん(48)も野球部OBで、幼い頃から旭川龍谷の野球を見てきた。7月の北北海道大会では、当番校業務の傍ら出場校からチームづくりのヒントを探った。元選手とあり、練習試合では的確な声を飛ばす。練習中も手にするノートにはその日の目標や気づいたことなどを記し、練習後の選手ミーティングに生かしている。「選手ではないのでより周りが見える。全員に目を向けて、全員のことを平等に考えるのを心掛けています」。覚悟を決めた主将には、指導者に近い目線がある。
「主将」として9月11日の秋季大会旭川支部予選の組み合わせ抽選に臨み、同26日からの同予選は記録員としてベンチ入りする。来夏の甲子園を最終目標に、22年秋以来2年ぶりの支部突破に挑むチームのテーマは「乱気」。グラウンドで情熱を出し尽くす、甲子園出場時など往時の合言葉を復活させた。「より成長して、旭川龍谷野球部の名に残る代にしたい」。1、2年生部員56人の先頭に立つ主将は、前例のない道を全力で駆け抜ける。
≪ゲームキャプテンの藤原も小玉主将に太鼓判≫ゲームキャプテンの藤原は「(小玉)心は責任感が強いし、上の代の時から発言してくれていて主将にふさわしい。監督と主将の話になった時に、自分も“心を主将にどうですか”と提案した」と話す。小・中学時代ともに主将経験があり、前代から捕手としてけん引する藤原は練習試合を含めて新体制に手応えを感じている。「自分たちの代はこれまで全道大会(出場)の経験がない。まずは(全道大会が行われる)札幌ドームに行って、そして優勝したい」と意気込んだ。
📝今夏の甲子園で気づいた“新たな監督トレンド”とは? 慶應高「エンジョイ・ベースボール」から1年…躍進した若手指揮官たちの「ある共通点」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a19c9c81c994fe079f1d3e4652556b886cdf7536
京都国際の初優勝で幕を閉じた今年の夏の甲子園。史上初の決勝戦でのタイブレークや、今季から導入された飛ばないバットが注目されるなど、今年も多くの話題が生まれた大会となった。振り返れば昨夏の甲子園は、慶應義塾の107年ぶりの全国制覇と「エンジョイ・ベースボール」という言葉が社会現象になった大会だった。そんなエポックメイキングな出来事から1年――昨年からの大きな流れは変わらない中で、今年の甲子園で見られた「変化」とは何だったのだろうか?
慶應高の「エンジョイ・ベースボール」から1年
1年前の夏の甲子園は、高校野球のあり方を再度、考えさせられたような大会となった。その道しるべとなったのが、優勝校の慶應義塾であり、準優勝校の仙台育英だった。
慶應義塾はエンジョイ・ベースボールが大々的に脚光を浴びた。チームのモットーについて、監督の森林貴彦は「単純な楽しさを示すものではないんです」と念を押した上でこのように意義を述べている。
「その先にある新しい世界に到達し、見たとのない景色を見るために、選手それぞれが目的意識をもって努力していく。そうすれば、より高いレベルの野球が身につき、楽しめるようになるよね、という意味があります」
仙台育英も掲げる文言こそ違えど、チーム育成の根幹は慶應義塾に通ずる部分が多い。それは監督の須江航も認めていることだ。
「思考力というものを駆使していかなければ、目の前にある高い壁を突破できないと思っています。日々やその瞬間で設定している目標に対して、頭を使って根気強く、歯を食いしばって乗り越えていくというか。そういう根性は必要だと思うんです」
昨年は「エンジョイ」や「主体性」…では今年は?
監督が野球をロジカルに突き詰め、選手たちに落とし込む。スマートに映るようで、その実どこよりも頭を使い、汗を流す。慶應義塾と仙台育英が結果を残したことで、森林と須江の指導法は大きくクローズアップされた。
エンジョイや主体性。これらはもはや、トレンドではなくスタンダードになりつつある。その息吹は1年後の今年の甲子園でも感じたことではあるが、昨年と大きく異なる点がひとつあった。
📝「執念、魂、根性! これだけです!!」一見すると“昭和的”でもアプローチは“合理的”…夏の甲子園で感じた令和の若手監督「意外な共通項」とは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/548fb230b4e4bf3da18f24b02901a8ffd0d2cd9f
1年前の夏の甲子園では、優勝校の慶應義塾や準優勝校の仙台育英が脚光を浴びた。チーム力の高さはもちろんのこと、指導者たちの「エンジョイ」や「主体性」といった言葉も大きくクローズアップされた。
今夏、目立った指揮官の「表現力」
一方で、その息吹は残しつつも、今夏の監督たちには昨年との違いを感じることもあった。それが、「表現力」だ。今年はとにかく感情豊かな監督が多かった。
3回戦の早稲田実業戦を延長タイブレークの末に制し、32年ぶりの甲子園で93年ぶりのベスト8を決めた大社の石飛文太は、涙ながらに選手たちを称えていた。
今年の甲子園に旋風を巻き起こした公立校の監督は、チームの躍進について聞かれると力強く答えていたものである。
「執念、魂、根性! これだけです!! 言葉の力は人を動かす。監督の自分が想いを込めて伝えることによって選手が動いてくれるというのはあると思いますし、うちの選手たちは本当にそれを体現してくれています」
並ぶ昭和のフレーズ。しかし、実際のアプローチは令和と言っていい。32年ぶりの甲子園で地元・出雲から期待を寄せられるなか、監督は選手たちにこう言い続けた。
「“32年”とか背負わなくていいから」
選手たちは、「初出場のつもりでやろう」という監督の号令によって島根大会同様の粘り強い野球を展開し、甲子園を席巻した。
このような熱量の根源にあるものを明確に言語化してくれたのが、神村学園の小田大介である。チームを2年連続のベスト4へと導いた監督は、その情熱を真っ直ぐに伝える。
「監督が選手と同じユニフォームを着られるのは野球だけですから、同じ気持ちにならないといけないじゃないですか。選手がこんなに熱く野球ができるのは高校までだと思っていますんで、選手と一緒に野球ができる喜びを感じながら日々過ごしております、はい」
「勝って泣き、負けて泣く」監督たちの姿
選手と歩み、心と体を滾らせて指導する。そんな姿勢を前面に打ち出すひとりに、東海大相模の原俊介もいる。県大会から感極まり涙を流す様子が話題とされてきた男は「泣き虫じゃないですよ」と否定しながらも、準々決勝で関東一に敗れた際にはやはり泣いた。
母校を率いて初めて甲子園の土を踏んだ原の、指導者としての身上はこうだ。
「プレーヤーは結果を出すことだけを考えてくれるだけでいいんです。試合での選手の表情や力加減を見ながら監督は采配して、あとは願うしかないというか。うまくいかなかったら『ごめんな』と謝るだけですから。様々な人がいて、いいことも悪いことも様々あって、そのなかでどうアクションを起こしていくか? と考えながら全員と向き合っていくことで、気付きや教えがあると思っています」
勝って泣き、負けて泣く。石飛や原だけではなく、そんな監督が目立った。
「柏崎から甲子園に」
中学野球の指導者だった吉野公浩は、理事長のこんな嘆願もあって2016年に新潟産大附の監督となった。そして、8年後の今年に甲子園初出場を果たし、新潟に「令和初勝利」をもたらした。その吉野も、京都国際に敗れた直後に目を真っ赤に腫らしていた。
「春から練習試合で負けか引き分けばかりで、『負けるんじゃないぞ! 』といい続けてきたなかで、夏になってどんどん良くなって、ここまで連れてきてくれて。負けず嫌いな監督に、選手がよくついてきてくれました」
栃木の進学校である石橋を創立100周年で初めて夏の甲子園に導いた福田博之もまた、敗戦時には涙を流していた。そこには悔しさ以上に、「公立の進学校」というハンデとも受け取られかねない環境ながら、強豪ぞろいの甲子園で1勝できたこと。そして、「進学校でも甲子園に行けるチームになろう」と野心を掲げ、それを達成した選手への感謝があった。
甲子園という「夢舞台は青春そのもの」
涙もろさで言えば、26年ぶりに甲子園に帰ってきた進学校、掛川西を率いる大石卓哉が印象に残る。選手やチームを支える支援者、応援団への感謝を、言葉を詰まらせながら実直に伝える。そんな情に厚い監督は、胸に溜めていた想いをしみじみと編んでいた。
「子供たちからすれば公立も私立も関係なく、熱い思いで練習に取り組んでいますから。コツコツ積み重ねていったことが、甲子園という結果に繋がってくれたんだと思います」
選手たちを甲子園へと導いた監督。大人であろうと、この夢舞台は青春そのものなのである。だからこそ、感情がとめどなくあふれ出る。今年はそれが顕著だった。
小田が少年のような目を向け、このように声を張っていたのが印象的だった。それはきっと、高校野球に携わるすべての者たちの叫びである。
「僕は野球が大好きです! 愛してます!」
9/30 秋季兵庫大会準々決勝第1試合 明石トーカロ球場 報徳学園-神戸国際大付 9:59~12:14
一二三四五六七八九十計HE
神国大付001000010 290 津嘉山、川田、佐野-井関
報徳学園00230000X 561 今朝丸-徳田
第二試合
須磨翔風
彩星工科
秋季兵庫も終盤戦に入りつつあった。ここで負ければセンバツ絶望。勝てば確率3/4で舞洲行きという重要な1日。
内野席上段席がバリケードで立ち入り禁止となっている明石トーカロで報徳-神戸国際の試合をするのは危険だと感じていたが、、、、、せめて広いウインク姫路でやって欲しかった!
ある程度朝から長蛇の列ができるのは仕方がない。ネット裏は諦めて1塁側スタンドで見れたらと思い、いつもより早めに自宅を出たが案の定混みあっており、なんとか1塁側前列をキープできたもののカメラ片手に追っかけギャルに囲まれるハメとなってしまった・・・・・。
9月末日とはいえまだまだ夏の名残が残っており、両監督共に気合を入れて半袖。スタンドでは神戸国際は相変わらずブラスバンドを持参し、報徳は録音応援だった。
どうやらじゃんけんに勝ったようで報徳が後攻。今朝丸が先発でエース間木はリリーフ待機。神戸国際は1年夏からフル回転していた沖縄から来た津嘉山投手の状態が、、、あるいはヒジの故障という噂もあったが満を持して先発。あれは誤情報だったのか???実は本当にヒジを痛めて手術して良く夏も間に合わなかったのだが。
夏は5回戦で対戦し3-2で神戸国際が競り勝ちセンバツ準優勝の報徳は敗戦しただけにリベンジの気持ちはかなり強いものがあった。
1回表いきなりヒットと送りバントで1死2塁のピンチ。ここで3番・伊吹が登場。彼は前年秋の近畿大会初戦の大阪桐蔭戦の前日にチームが紀三井寺で試合するたびに「紀三井寺ガーデンホテルはやし」に泊まっているが、サウナで男性2人客と雑談しているのを小耳にはさみ、徳島から武者修行の為に神戸にやってきた強者だ!去年も1年ながら中軸を任されていたし手ごわい相手だったがファーストゴロ。4番・津嘉山はセカンドライナーで事なきを得た。
その裏注目の津嘉山投手の立ち上がり。140kmを超す剛速球を投げるだけに簡単に打てそうにもない。
1死から四球とライト前ヒットでチャンスをつかむが、4番・斎藤はファーストゴロ2塁封殺。5番・渡辺はスライダーに三振と悪くはなかった。
2回表国際は2本のヒットを浴びせ先制機を伺うも下位打線が倒れやはり兵庫らしくロースコアの接戦となりそうな雰囲気が漂う。報徳の下位打線も三者凡退でどこまで続くか0行進。
しかし3回表1番・中が2打席連続ヒットを放つと青木監督は勝負に出て2番・田村にバスターを命じ2ストライクからどん詰まりのライト前ヒットで無死1・2塁。イケイケドンドンで行くと思われたが、3番・伊吹には手堅くバントで送ってきた。報徳サイドはタイムを取り予定通りなのか?4番・津嘉山を申告敬遠で満塁。しかし5番・井関にライト犠飛を許し痛恨の先取点献上。なんとか1点に食い止めたが津嘉山相手には重すぎる1点と思えた。
しかし、報徳はすかさず反撃しその裏1死から1番・福留四球で出塁すると、大角監督は2番・安井の初球エンドランでサードゴロ2死2塁として、四球後に4番・西村が起死回生の左中間2点タイムリーツーベースであっさりと逆転に成功!!しかし5番・渡辺が2打席連続スライダーで三振を喫し中盤以降全く予想がつかない展開となった。
4回表国際は下位打線が2者連続三振などあっさり攻撃を終えるとなんと・・・青木監督はエースで4番の津嘉山をライトに回して背番号13の川田をリリーフ登板させた。
3回に2失点したもののまだ2安打しか打たれておらず、負けたらセンバツ絶望となる大事な試合でこうも簡単にエースを降板させるとは。。。。。よほど川田投手が秘密兵器で素晴らしい投手ならともかく背番号から考えても5番手あたりの位置づけと思われるが、、、、、
事実1死から四球を出して8番・徳田にエンドランを決められ1・2塁。今朝丸の送りバントと四球で2死満塁と大ピンチを招き、2番・安井が1-1から津嘉山の頭上を襲う走者一掃のタイムリースリーベースで5-1と大きく差を広げらえることとなった!!
ここまで差がつくとは全く考えていなかったが、あとは今朝丸そして後ろに控える間木が大量リードを守れば勝利に届く。
5回表1番・中がレフト前ヒットを放ち相手のエラーも絡んで無死2塁とヒヤリとさせられたが、4点ビハインドでは打つしかなく今朝丸投手の術中にはまり無得点。
その裏、3番手としてセンターを守る佐野がリリーフ。これ以上差がつくとコールドも視野に入るし、津嘉山の再登板も頭にはあったが、2死から6番・山岡にヒットを許すも盗塁阻止して4点差のまま整備に入った。
仮に川田投手を挟まず津嘉山-佐野のリレーだったらこの試合まだ分からなかったが。。。。。青木監督のアキレス腱ともいえる継投の爆裂は過去に何度もあったが、コマを揃えているだけに豊富な投手陣の中から誰を選ぶか迷いその選択肢や順番を間違えるとこうなるということだろうか???
兵庫の野球でなかなか4点差を追いつくのは難しいが、神戸国際は過去に何度も崖っぷちから怒涛の猛追を見せて大逆転サヨナラ勝ちなどを演じているだけに非常に不気味だった・・・・・。このチームだけは何点リードしていても安心できないという警戒感が僕の中では非常に強い。
まだ、津嘉山もライトにいるので再登板することもあり得るし、ダメ押し点が欲しかった。
整備が明けても今朝丸の調子は変わらず6回表もわずか10球で三者凡退と6回投げて77球と完投も充分可能な投球数であとは3番手・佐野を攻略するだけだったが、報徳も下位打線が三者凡退でお付き合いしどうやらこのまま9回まで試合が運びそうな感じだった。
7回表空が少し曇って体感がやや涼しくなってきた。神戸国際は先頭の8番・飯迫が内野安打を放ち無死1塁。4点ビハインドだけに2番手投手でKOされライトに回った川田に代打が送られるものと思っていたらそのまま打席に立たせてまさかの送りバント・・・・・。
青木監督は1イニング大量得点よりも3イニングで4点返すプランを練ったのかもしれないが、今朝丸投手にアウト1つ献上し、上位打線がファーストゴロ・ショートゴロに倒れ中軸に回せず無得点。
報徳はダメ追しすべく1番・福留が四球を選ぶと手堅く送りバントで1死2塁と形を作り得点に結びつかなかったが、流れを手放さなかった。
8回神戸国際はクリーンアップがつなぐ意識で連続レフト前ヒットを放ち無死1・2塁。ここも青木監督は5番・井関に送りバントのサインを出し、ランナーを進めて6番・河にSのライト犠飛で1点を返すもそこまで。伝統的に豪快な打撃で相手を圧倒してきたイメージが強かっただけに今年の新チームはずいぶんおとなしくなったなあと・・・・・。
3点差に迫られ相手打線を考えると射程圏内に入ってきた怖さを感じただけに、8回裏なんとか追加点を・・・と思っていたが、2死から7番・橋本がライト前ヒットを放ったもののすぐさまけん制タッチアウト!で最悪な終わり方をして9回が怖かった。。。
直近で言えば2021年夏の準々決勝近江との試合で2-6の9回表怒涛の猛追劇で4点差を追いつきサヨナラ負けしたものの驚異的な粘りを持つ相手だけに。。。。。
しかし今朝丸投手は何事もなかったかのように涼しい顔で9回内野ゴロ3つに抑えマウンドから降りてホームベース前で整列。
終わってみれば報徳が相手の継投に乗じて決定的な3得点を奪いそのまま逃げ切る横綱相撲を見せた。
しかし神戸国際は今朝丸投手から9安打放ちながら2点どまり。エース・津嘉山をなぜかしら3イニング投げたところでライトに回し2番手・川田が大炎上し後手に回り、終盤送りバントでスモールベースボールに徹し負けるべくして負けた感が強かった。
外野芝生席で昼ご飯食べて反時計回りでネット裏に戻る途中、3塁側内野席裏手で神戸国際のミーテイングが行われていた。
青木監督は怒鳴り散らして選手の頭を小突いているのか?と思いきや、淡々と話をして敗戦を潔く受け入れいている感じだった。
やはりエース・津嘉山が万全でなかったので秋8強が限界と悟っていたかのようだった。
さて、第2試合ではあの平田監督率いる彩星工科がオール1年生で8強進出し台風の目となっている。今日の相手は才木2世と呼び声高い剛腕・槙野擁する須磨翔風。
ロースコアの接戦必至だが、前回神戸弘陵の村上を撃沈しただけに平田監督の采配で舞洲までたどり着けるか?それは次回の講釈で。
⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 三振 失点 自責
神国大付 津嘉山 3 14 56 2 0 0 3 3 2 2
神国大付 川 田 1 7 24 2 1 0 2 0 3 3
神国大付 佐 野 4 15 63 2 1 0 1 2 0 0
報徳学園 今朝丸 9 37 107 9 4 2 1 4 2 2
(完)
🌟次回予告🌟
R5年度秋季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記⑥ 村工-彩星 さぁ行こう星は輝く 彩星工科観戦記
9/30 秋季兵庫大会準々決勝第2試合 明石トーカロ球場 彩星工科-須磨翔風
一二三四五六七八九十計HE
神国大付001000010 290 津嘉山、川田、佐野-井関
報徳学園00230000X 561 今朝丸-徳田
第二試合
須磨翔風
彩星工科
秋季兵庫も終盤戦に入りつつあった。ここで負ければセンバツ絶望。勝てば確率3/4で舞洲行きという重要な1日。
内野席上段席がバリケードで立ち入り禁止となっている明石トーカロで報徳-神戸国際の試合をするのは危険だと感じていたが、、、、、せめて広いウインク姫路でやって欲しかった!
ある程度朝から長蛇の列ができるのは仕方がない。ネット裏は諦めて1塁側スタンドで見れたらと思い、いつもより早めに自宅を出たが案の定混みあっており、なんとか1塁側前列をキープできたもののカメラ片手に追っかけギャルに囲まれるハメとなってしまった・・・・・。
9月末日とはいえまだまだ夏の名残が残っており、両監督共に気合を入れて半袖。スタンドでは神戸国際は相変わらずブラスバンドを持参し、報徳は録音応援だった。
どうやらじゃんけんに勝ったようで報徳が後攻。今朝丸が先発でエース間木はリリーフ待機。神戸国際は1年夏からフル回転していた沖縄から来た津嘉山投手の状態が、、、あるいはヒジの故障という噂もあったが満を持して先発。あれは誤情報だったのか???実は本当にヒジを痛めて手術して良く夏も間に合わなかったのだが。
夏は5回戦で対戦し3-2で神戸国際が競り勝ちセンバツ準優勝の報徳は敗戦しただけにリベンジの気持ちはかなり強いものがあった。
1回表いきなりヒットと送りバントで1死2塁のピンチ。ここで3番・伊吹が登場。彼は前年秋の近畿大会初戦の大阪桐蔭戦の前日にチームが紀三井寺で試合するたびに「紀三井寺ガーデンホテルはやし」に泊まっているが、サウナで男性2人客と雑談しているのを小耳にはさみ、徳島から武者修行の為に神戸にやってきた強者だ!去年も1年ながら中軸を任されていたし手ごわい相手だったがファーストゴロ。4番・津嘉山はセカンドライナーで事なきを得た。
その裏注目の津嘉山投手の立ち上がり。140kmを超す剛速球を投げるだけに簡単に打てそうにもない。
1死から四球とライト前ヒットでチャンスをつかむが、4番・斎藤はファーストゴロ2塁封殺。5番・渡辺はスライダーに三振と悪くはなかった。
2回表国際は2本のヒットを浴びせ先制機を伺うも下位打線が倒れやはり兵庫らしくロースコアの接戦となりそうな雰囲気が漂う。報徳の下位打線も三者凡退でどこまで続くか0行進。
しかし3回表1番・中が2打席連続ヒットを放つと青木監督は勝負に出て2番・田村にバスターを命じ2ストライクからどん詰まりのライト前ヒットで無死1・2塁。イケイケドンドンで行くと思われたが、3番・伊吹には手堅くバントで送ってきた。報徳サイドはタイムを取り予定通りなのか?4番・津嘉山を申告敬遠で満塁。しかし5番・井関にライト犠飛を許し痛恨の先取点献上。なんとか1点に食い止めたが津嘉山相手には重すぎる1点と思えた。
しかし、報徳はすかさず反撃しその裏1死から1番・福留四球で出塁すると、大角監督は2番・安井の初球エンドランでサードゴロ2死2塁として、四球後に4番・西村が起死回生の左中間2点タイムリーツーベースであっさりと逆転に成功!!しかし5番・渡辺が2打席連続スライダーで三振を喫し中盤以降全く予想がつかない展開となった。
4回表国際は下位打線が2者連続三振などあっさり攻撃を終えるとなんと・・・青木監督はエースで4番の津嘉山をライトに回して背番号13の川田をリリーフ登板させた。
3回に2失点したもののまだ2安打しか打たれておらず、負けたらセンバツ絶望となる大事な試合でこうも簡単にエースを降板させるとは。。。。。よほど川田投手が秘密兵器で素晴らしい投手ならともかく背番号から考えても5番手あたりの位置づけと思われるが、、、、、
事実1死から四球を出して8番・徳田にエンドランを決められ1・2塁。今朝丸の送りバントと四球で2死満塁と大ピンチを招き、2番・安井が1-1から津嘉山の頭上を襲う走者一掃のタイムリースリーベースで5-1と大きく差を広げらえることとなった!!
ここまで差がつくとは全く考えていなかったが、あとは今朝丸そして後ろに控える間木が大量リードを守れば勝利に届く。
5回表1番・中がレフト前ヒットを放ち相手のエラーも絡んで無死2塁とヒヤリとさせられたが、4点ビハインドでは打つしかなく今朝丸投手の術中にはまり無得点。
その裏、3番手としてセンターを守る佐野がリリーフ。これ以上差がつくとコールドも視野に入るし、津嘉山の再登板も頭にはあったが、2死から6番・山岡にヒットを許すも盗塁阻止して4点差のまま整備に入った。
仮に川田投手を挟まず津嘉山-佐野のリレーだったらこの試合まだ分からなかったが。。。。。青木監督のアキレス腱ともいえる継投の爆裂は過去に何度もあったが、コマを揃えているだけに豊富な投手陣の中から誰を選ぶか迷いその選択肢や順番を間違えるとこうなるということだろうか???
兵庫の野球でなかなか4点差を追いつくのは難しいが、神戸国際は過去に何度も崖っぷちから怒涛の猛追を見せて大逆転サヨナラ勝ちなどを演じているだけに非常に不気味だった・・・・・。このチームだけは何点リードしていても安心できないという警戒感が僕の中では非常に強い。
まだ、津嘉山もライトにいるので再登板することもあり得るし、ダメ押し点が欲しかった。
整備が明けても今朝丸の調子は変わらず6回表もわずか10球で三者凡退と6回投げて77球と完投も充分可能な投球数であとは3番手・佐野を攻略するだけだったが、報徳も下位打線が三者凡退でお付き合いしどうやらこのまま9回まで試合が運びそうな感じだった。
7回表空が少し曇って体感がやや涼しくなってきた。神戸国際は先頭の8番・飯迫が内野安打を放ち無死1塁。4点ビハインドだけに2番手投手でKOされライトに回った川田に代打が送られるものと思っていたらそのまま打席に立たせてまさかの送りバント・・・・・。
青木監督は1イニング大量得点よりも3イニングで4点返すプランを練ったのかもしれないが、今朝丸投手にアウト1つ献上し、上位打線がファーストゴロ・ショートゴロに倒れ中軸に回せず無得点。
報徳はダメ追しすべく1番・福留が四球を選ぶと手堅く送りバントで1死2塁と形を作り得点に結びつかなかったが、流れを手放さなかった。
8回神戸国際はクリーンアップがつなぐ意識で連続レフト前ヒットを放ち無死1・2塁。ここも青木監督は5番・井関に送りバントのサインを出し、ランナーを進めて6番・河にSのライト犠飛で1点を返すもそこまで。伝統的に豪快な打撃で相手を圧倒してきたイメージが強かっただけに今年の新チームはずいぶんおとなしくなったなあと・・・・・。
3点差に迫られ相手打線を考えると射程圏内に入ってきた怖さを感じただけに、8回裏なんとか追加点を・・・と思っていたが、2死から7番・橋本がライト前ヒットを放ったもののすぐさまけん制タッチアウト!で最悪な終わり方をして9回が怖かった。。。
直近で言えば2021年夏の準々決勝近江との試合で2-6の9回表怒涛の猛追劇で4点差を追いつきサヨナラ負けしたものの驚異的な粘りを持つ相手だけに。。。。。
しかし今朝丸投手は何事もなかったかのように涼しい顔で9回内野ゴロ3つに抑えマウンドから降りてホームベース前で整列。
終わってみれば報徳が相手の継投に乗じて決定的な3得点を奪いそのまま逃げ切る横綱相撲を見せた。
しかし神戸国際は今朝丸投手から9安打放ちながら2点どまり。エース・津嘉山をなぜかしら3イニング投げたところでライトに回し2番手・川田が大炎上し後手に回り、終盤送りバントでスモールベースボールに徹し負けるべくして負けた感が強かった。
外野芝生席で昼ご飯食べて反時計回りでネット裏に戻る途中、3塁側内野席裏手で神戸国際のミーテイングが行われていた。
青木監督は怒鳴り散らして選手の頭を小突いているのか?と思いきや、淡々と話をして敗戦を潔く受け入れいている感じだった。
やはりエース・津嘉山が万全でなかったので秋8強が限界と悟っていたかのようだった。
さて、第2試合ではあの平田監督率いる彩星工科がオール1年生で8強進出し台風の目となっている。今日の相手は才木2世と呼び声高い剛腕・槙野擁する須磨翔風。
ロースコアの接戦必至だが、前回神戸弘陵の村上を撃沈しただけに平田監督の采配で舞洲までたどり着けるか?それは次回の講釈で。
⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 三振 失点 自責
神国大付 津嘉山 3 14 56 2 0 0 3 3 2 2
神国大付 川 田 1 7 24 2 1 0 2 0 3 3
神国大付 佐 野 4 15 63 2 1 0 1 2 0 0
報徳学園 今朝丸 9 37 107 9 4 2 1 4 2 2
(完)
🌟次回予告🌟
R5年度秋季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記⑥ 村工-彩星 さぁ行こう星は輝く 彩星工科観戦記
9/30 秋季兵庫大会準々決勝第2試合 明石トーカロ球場 彩星工科-須磨翔風
☟高校野球“7回制”議論に「危なっかしくて誰も獲れなくなる」プロスカウトの本音…先に導入すべきは甲子園でのコールド制? 現場のリアルな声は…
https://news.yahoo.co.jp/articles/92e1372db2dccf9844215b6910f3ed1209bb8303
この夏、日本高野連が「7イニング制導入」の検討に入ったと聞いて、「そこまで来たのか」と思った。
「タイブレーク」、「球数制限」、「継続試合」……これまで、球児たちの健康管理に対して、いくつかの策を施してきた日本高野連だから、良かれと思ったことは、あっさり制度化してしまうのかもしれないが、今回だけはちょっとお待ちくださいと、思わずにはいられない。
物ごころついた時から、「9イニング」の高校野球やプロ野球に接してきた身には、今回の7イニング制はこれまでのどんな制度改革とも違和感のレベルが違った。
スカウトの本音「危なっかしくて誰も獲れない」
「7回なんて、野球じゃないですよ! すぐ終わってしまうじゃないですか! だいたい、9イニングの高校野球やってきた選手でも、プロの練習についていけないのが何人もいるのに、7イニングになったら、危なっかしくて、誰も獲れませんよ」
あるプロ野球スカウトは聞いた途端、半ばキレたようにそう返してきた。「その前に地方大会みたいに5回コールド、7回コールドを導入するのが先でしょ」
甲子園まで来て、コールドで負けるんですか?
「だって、都市対抗だってあるでしょ、コールド」返す言葉もなかった。
「正直、甲子園で10点もリードされて、終盤の8回、9回はつらい」
だいぶ以前のこと、実際にこの甲子園で、つらい終盤を経験した元・球児とたまたま出会った。
「バンザイで故郷を送り出されて、向こうじゃ『いくつ勝つんだ、優勝だ』って、盛り上がっているのに、こっちはグラウンドでボコボコにされてる。守っていると、アルプスの応援団がみんなうらめしそうにオレのほうを見てる……そう見えるんだよね、グラウンドに立っていると」
だからって、コールドがいいかどうかはわからないけれど。
「でも、応援団も辛いと思うよ、いくら『高校野球はあきらめない! 』とか言ってもさ。奇跡の逆転劇なんてそうそうないこと、わかってるんだから、アルプスだって」
この春から、金属バットの仕様が変わった。バットの直径が3ミリ細くなって、そのぶん、ジャストミートの確率が下がり、バットを形成する金属の肉厚が1ミリ厚くなって、芯を食わなかった打球の飛距離が落ちた。長打が減り、大量点の試合が減り、僅少差の試合が増えて試合時間も短くなる傾向にある――。そう語る指導者の方も多く、選手たちの健康管理にいくらかは寄与しているようだが、「決定打」にはなっていない。
監督「7イニングなら公立校が有利に」
戦術的には「7イニング制」はどうなのか?
「公立校が有利になりますね」 公立校を率いて30年、ベテラン監督が言いきった。「7回投げきれる心身共にタフないいピッチャーを育てて、なんとか2~3点獲れば、強豪を倒せる機会もグッと増える」
今までも「もうひと息」という場面は何度かあったらしいが、そのたびやられていたのが、終盤の2イニング。8回、9回だという。
「こっちのピッチャーがへばるのを、球数投げさせて、セーフティ(バント)で動かして、じっと待っている。こっちのピッチャーに疲れや、スキや、焦りが見えたところで、ワッと。強いところは、死んだふりしているのが、すごく上手いからね」
確かにこの夏の甲子園でも、思い当たるような試合がいくつかあった。7イニングならぎりぎり逃げきれる場面……確かに、増えるのかもしれない。
この夏の甲子園。開会式での選手宣誓。「僕たちには夢があります。この先の100年も、ここ甲子園が聖地であり続けること。そして、僕たち球児の憧れの地であり続けることです」
智弁学園和歌山高・辻旭陽(あさひ)主将から発せられたメッセージ。 私には、「いつまでもこの甲子園で、9イニングの野球をやらせてください!」。そんな切ない叫びにも聞こえていた。
「頼んでないっす! 自分ら、7イニングなんて、誰も頼んでないっす!」
甲子園球児の一人が返してきた「答え」は、切実なものだった。「自分たちはこの暑さの中で9イニングの野球をやるために、冬からずっときつい練習やってきましたから」
面白い発言もあった。「地方大会でめっちゃ暑い日があって、途中から空が真っ黒になって、カミナリが鳴って、試合中断になって。結局、すごい雨で中止になったんですけど、雨天中止があるんなら、高温多湿中止があってもいいよな……って言ってたヤツに、みんなでそれは正しいかもしれないって」
この甲子園では試合に出られなかったある選手の言葉は、胸を打った。「中学までは自分たち、軟式でも、シニア、ボーイズでも、7イニングの野球でした。それが高校生になって9イニングの野球になって、僕は初めて野球選手になれたような実感がありました。大人になれた実感っていうのか。
そのことが普段の生活でも子供みたいなことしてちゃいけないという自覚とか、自律とかにつながったように思うんです。僕にとっての<9イニング>は、イコール<大人の世界>だったように思います。まわりはどう見ているのかわかりませんけど(笑)」
当事者である球児たちがどう考えるのか
約束事を新たに決めたり、変えたりする時、いちばん肝心なのは、当事者つまり「主人公たち」が、はたして何を望むのか。その一点に尽きるのではないだろうか。
この夏の福岡大会。遠い所で、会場まで2時間以上もかかる開会式への参加を「希望制」にしたところ、およそ4割の54校が参加しなかったという。その多くが、選手たちの議論、討論による決定だったそうだ。見識による勇断だと思う。
この先の高校野球を、7イニングにするのか、9イニングのままにするのか。そうした「命題」をこの先、決して高校野球をやらない大人たちだけが論じ合って、果たしてどんな「正解」が生み出せるというのか。実際にこの先の高校野球でプレーしていく高校球児たちが、いったい何を望むのか。その「確認」がまずあって、その次に来るのが、大人たちの議論なのではないか。
まずは時間とお金とエネルギーを費やして、アンケートでもなんでもして「精査」した上で、選手たちがどうしたいのか、その願いの「ほんとのところ」を吸い上げること。
大人たちの本当の仕事とは、球児たちの「ほんとのところ」を実現させるために、組織の叡知を集めて、懸命に知恵を絞ること。ただ、その一点に尽きるように思う。
📝「甲子園の階段でぐったりするファン」「車イスで運ばれた体調不良の女性」酷暑の高校野球…現地で私が見た異変「観戦ルール、2つの改革案」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4705d7b0844e885d90edcffe8a464f1138749c6a
夏の甲子園に通い始めてから35年になるが、今年の夏が体感的にはいちばん暑かった。
今年は8月13日から15日にかけ、3日間通ったが(13日、14日は銀傘が覆う日陰の中央指定席上段、15日はアルプススタンド)、13日には入場時点で「異変」が起きていた。
13日は気温が上がり、近隣の神戸市の最高気温は36.4度。私が球場に向かう途中、「バーチャル高校野球」で見ていた第2試合では、石橋(栃木)の投手、入江祥太が足を攣ってしまい手当の時間が取られていた。
ようやく球場に到着し、8号門から入って3階まで上がると、通路から青空がのぞく。最高の瞬間である。ところが、そこから先が渋滞している。「何事だ?」と思っていると、車いすが通るので、みんなが待っているようだった。ハンディキャップを持つ人が通るのかと思っていたら、違った。体調不良になった女性が車いすで運ばれていくところだった。
気を付けようと思いながら記者席横のシートに落ち着く。
階段でぐったりしているファン
ちなみに、私が中央指定席上段にこだわるのには、理由がある。2013年、東北勢から日大山形、花巻東の両校が準決勝に進んだとあって、東北出身の私は勇んで甲子園に出向いた。席は中央席下段だったが(当時はまだ指定ではなかった)、とにかく日を避ける余地がなかった。その観戦後、私は感染症(いわゆるプール熱)を発症した。おそらく、甲子園観戦によって免疫力が低下していたと思われる。そこで、指定席が取れるようになってからは、直射日光を避けられる上段を押さえるようにしている。
ところが、8月13日は種類の違う暑さにやられた。この日の午後はあまり風が吹いておらず、日陰であっても、サウナのなかで観戦しているようだった。
智弁和歌山対霞ヶ浦の第3試合が始まってからも、異変は続いた。試合が進んでいる最中も、顔色が真っ青になった女性が階段を上がってくるのを見た。
5回終了時のクーリングタイムの時にトイレに行くと、階段に座ってぐったりしている人がいる。係の人に連絡しようかと思ったほどだ。
ここからは推測になるが、朝の第1試合からずっと観戦していたのではないか? 特にお盆の時期は、家族で甲子園観戦に訪れている場合が多い。近隣の県からだと、8時プレーボールの第1試合に間に合うように早朝に自宅を出発するケースが多いと聞いた。東京の球場ではまずお目にかかれない大型のクーラーボックスを持参している家族が目立つのも、夏の甲子園の特徴である。
しかし、睡眠時間を削って来場しているとしたら、体調不良のリスクは高まる。また、自分でも戒めているのは「午前中のビール」だ。実際、第1試合からビールを楽しむ人たちはいる。しかし利尿作用があるビールは、脱水症状を招きやすいという知識だけはあるから、控えるようになった。個人的なルールとしては、午後開始の第3試合までは我慢するようにしている。とにかく自己防衛で臨むしかない。
選手の保護者も横になり…
そして第3試合でも、智弁和歌山、霞ヶ浦の選手たちが、両校2人ずつ、手当をする時間が取られた。やはり、気温が高くなってくる第2試合、第3試合、内外野の守備についているだけで過酷だ。
翌日は一緒に観戦に行った娘と相談し、第1試合、第2試合だけの観戦とした。
2年前の大会では、わが故郷の代表、仙台育英優勝への期待が高まったこともあり、準々決勝は朝から4試合、すべて見た。暑いことは暑かったが、それでもしのげないことはなかった。しかし、今年の暑さは怖い。2試合だけ見るのが安全と判断した。
第1試合がセンバツ優勝の健大高崎対智弁学園、第2試合が大阪桐蔭対小松大谷という好カードが続いた。結果的に、大阪桐蔭が敗れるという波乱を目撃することになったが、試合終了後、甲子園歴史館に向かうために一塁側の外周を歩いていくと、ちょっとした木陰のスペースに大阪桐蔭の保護者と思われる人たちが集っていた。なかに、横になって介抱されている女性がいた。一塁側のアルプススタンドもまた、過酷な環境である。無事を祈りながら、センター方向へと歩を進めた。歴史館の展示物だけでなく、「涼」を求めていた。
観戦ファンのための「2つの改革案」
気候変動を受け、夏の甲子園は暑さ対策のための改革が推進中である。
今回、3日間だけ行われた2部制の導入は大会終了後にレビューが行われ、おそらくは拡大の方向で検討されるのではないか(問題は第4試合を行った場合の試合終了時間だろうか? )。
2部制の導入を聞いた時は、「はて?」と疑問に思ったが、実際に例年とは違う蒸し暑さを体感すると、合理的なのかと思う(余談だが、新聞記者たちの中には2部制の導入によって労働時間が増え、かえって大変になっている人もいると聞く)。
また、他にもリスクを減らす方法はあると思う。ひとつは、途中退場を認めることだ。いま、甲子園の観戦では一度退場してしまったら再入場は認められていない。
もし、「途中退場―再入場」が認められれば(大相撲の国技館のように一度だけ再入場OKとか)、近隣のお店で休むことができる。たとえば、スターバックス阪神甲子園駅前店でフラペチーノを飲みながら、壁に架かった虎の絵を見ているだけでも、だいぶ助かる。
また、提案したいのは、ウィンブルドンのリセールシステムだ。ウィンブルドンでは帰宅する人が「チケットボックス」に自分のチケットを入れて帰る場合がある。
ありがたいことに、その返却されたチケットは、すぐにリセールに回されるのだ。それを目当てに並ぶ人もいる。これは本当に合理的な仕組みだと思った。
神様、仏様、ダイキン様…
甲子園の第4試合で空席が目立つのは、もう帰ってしまった人がたくさんいるからで(最近は空席状況によって途中で発売する日もあるようだが)、リセールがあると分かっていれば、暑さを避けて観戦に出かけることも可能だ。第4試合だったら、三塁側内野スタンドに座り、一塁側スタンドの隙間からのぞく西陽を見ながらビールを飲むのは、最高の体験である。
試合、大会の進行に関しては暑熱対策が進んでいるが、観客にやさしい大会になって欲しいと思う。
今年の甲子園で「涼」を感じた瞬間といえば、試合間に通路に設置されたダイキンの強力なクーラーのお世話になった時だけである。私だけではない。観戦に訪れたみなさん、「ダイキン様」に向かい、頭を垂れて涼む姿はなにかしら神々しいものがあったのでした。
嗚呼、神様、仏様、ダイキン様。私も黙ってその涼風を浴びたのでありました。
📝「大社旋風」球児には地方大会から“神々しさ” 公立校が生んだ熱狂「動いた歴史」の先に見据えるもの
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7d19c8560854f2c6991cbb1e7c5189bd71110fa
第106回全国高校野球選手権大会での島根・大社高校(以下大社)の活躍が記憶に新しい。強豪校を次々に撃破してのベスト8進出は多くの人々を熱くさせた。しかし地元関係者たちは浮かれることなく、次を見据えて新たなスタートを切っている。
■~帰校した翌日、出雲大社の商店街を挨拶回り~
「石飛(文太)監督なら、さっきまでその辺にいましたよ」と地元・山陰放送アナウンサーの山根伸志氏は、出雲大社神門通りの商店街で声をかけられた。
「大社は昨日(8月20日)、甲子園から帰ったばかり。帰校した際には350人近い出迎えの人々が集まったことも話題になりました。疲れているはずなのに、翌日の午前中には挨拶回りをしていたのに驚きました」
石飛監督は大社カラーの紫色のシャツを着用、商店街を回ってお礼を伝えていたと聞いた。
「石飛監督らしい。インタビューなどを見た人は多いと思いますが、あのままの実直な方です。取材に伺うと、いつも時間を割いて誠実に対応してくれます。『時の人』となっても、何も変わらないようです」
今夏・島根大会でも大社戦の実況を務めた。この日(8月21日)は、大社フィーバーの余韻が残る町をレポートしに現地へ足を運んでいたところだった。
■~選手からは神々しさ、監督からは悲壮感~
山根氏は同局入社後、30年近く高校野球取材に携わっている。大社について聞くにはうってつけの人物だ。
「結果論ですが、島根大会の決勝戦前に選手から神々しさのようなものを感じた。自信というか、誇り高い表情が見て取れた。甲子園に出るのだけが目標ではない感じで、手応えがあったのかな、と思ってしまいます」
「逆に石飛監督には悲壮感のようなものを感じた。絶対に甲子園に出なければダメだ、というよう雰囲気。3年前の決勝戦で同じ相手(=石見智翠館)にノーヒッターで負けた記憶がよぎったのかもしれません。口には出さないですが、表情や雰囲気から伝わってきました」
2021年の決勝戦では、石見智翠館のエース山崎琢磨(現ソフトバンク)にノーヒットに抑えられ「0-8」と大敗した。
「今年の夏の大社はノーシードでした。1戦ずつ勢いに乗り、実力と自信も積み重なった感じ。高校生は少しのきっかけで大きく伸びます。そういった時期と島根県大会、そして甲子園が重なったように感じました」
■~機動力と守備力を徹底的に活用~
「時代に合った攻撃方法と高い守備力で勝ち進んだ」と語るのは山陰放送で解説者を務め、大社を見続けている樋野徹氏。
樋野氏は同県・平田高(2020年のセンバツで21世紀枠として出場)で主将を務め、1986年夏の決勝戦では敗退。その後は社会人・住友金属でプレー、都市対抗野球5度出場(補強選手を含む)を果たした名捕手だった。
「今夏は大社らしくない野球を見せてくれた。これまでは投打にしっかりとした柱を据えて戦う印象だったが、特に攻撃面に関しては違った。機動力を生かし、どこからでも点を取れるようにした」
攻撃面では島根県大会6試合で、藤原佑の12盗塁を筆頭にチーム29盗塁が話題を呼んだ。そして左腕・馬庭優太を中心とした堅実な守備も大きな武器となった。
「守備では馬庭の成長が大きい。昨年までは変化球に頼り、落ちる系の球も多投していた。しかし3年生になり球威と制球力がアップ、真っ直ぐとスライダーを中心に勝負できていた。スタミナを保てることにも繋がった感じもする」
今春から新基準バットが導入され、各校とも苦しんだと聞く。今年の夏の甲子園では大会を通しても7本塁打しか出ないほどだった。その中で大社は対策を練り、スムーズに対応できていたようだった。
「島根大会から少ない得点を守り抜く野球をやっていたが、そのためのキーが機動力。マークされたこともあり甲子園では島根大会の時のようには多くの盗塁ができなかった(4試合8盗塁)。それでも勝ち進んだことがすごいと感じた」
■~私立校の存在が島根県全体の野球レベルを引き上げている~
1回戦の報徳学園(兵庫)を皮切りに、創世館(長崎)、早稲田実業(東京)を撃破。公立校(=県立)の大社が強豪私立校を打ち負かしたことでも注目を集めた。一部では「越境留学の是非」を問う声も出ていたが、2人の受け止め方は違う。
「私立校と戦うことで自分たちの弱点が明確にわかる。その積み重ねでレベルアップできたのではないか。県内の私立校と切磋琢磨してきた結果が、今回のような躍進を生み出したのではないかと思う」(山根氏)
「越境留学して野球に打ち込む選手は覚悟が違う。それに負けまいと必死にやり続けた結果だと思う。大社に次ぐ公立校がどんどん現れ、島根野球の底上げに繋がって欲しい」(樋野氏)
大社は準々決勝で神村学園(鹿児島)に敗れるも、93年ぶりのベスト8入りという快挙を成し遂げた。試合後の石飛監督は「野球部の歴史が動いた。今後100年のスタートだ」と語った。
「島根大会の決勝戦前、過去の県大会準優勝盾を選手に見せて『もう銀色はいらないよな』と語りかけた。その後は甲子園出場どころか、ベスト8という結果まで残した。満足してもおかしくないのに、既に次を見据えているのが石飛監督らしい」(山根氏)
チームの結果とともに、アルプス席を埋めた紫軍団の熱狂的かつ紳士的な振る舞いは称賛された。「神々の国からやって来た少年たちの快進撃は、100年の甲子園でまだ続きます」(8月17日、早稲田実業戦)という名実況も生み出した。
今夏の大社フィーバーは全国を巻き込み、大きな盛り上がりを見せた。甲子園所在地の西宮が、季節外れの「神在月(かみありづき)」を迎えていたかのようだった。しかしそれらは過ぎ去ったこととして、大社は次の100年へ向けて動き出している。
☝「この夏の感動のお礼」 大社高校の甲子園費用1000万円クラファン、1週間で目標達成
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b2280da174bc71b421af92529be8237d33a6033
第106回全国高校野球選手権大会で、8強入りした大社。同校が甲子園出場にかかった費用を募るため行ったクラウドファンディング(CF)で、25日に目標の1千万円に達した。開始からわずか1週間で達成した。
CFは準々決勝があった19日に開始。ほとんどの選手が地元出身の公立校ながら、次々と強豪を打ち破る姿がSNSで話題となり、同校の卒業生たちがXで寄付を呼びかけると、「この夏の感動のお礼」などとして全国の約2千人から寄付金が寄せられた。
寄付金は選手たちの宿泊費や、スタンドに詰めかけた応援団のバスの交通費に充てられる予定。黒崎孝治教頭は「勝ち進むたびに、応援の声が増えていった。県外の方からも多く支援をいただいてありがたい」と話した。
☟健大高崎の2年生エース・佐藤 トミー・ジョン手術で復帰まで約8カ月 今春センバツV貢献
https://news.yahoo.co.jp/articles/baa6d9dddf9ca5d5d200a143cd3b0e1111fc0152
今春の選抜で優勝した健大高崎(群馬)のエース左腕・佐藤龍月(りゅうが=2年)が左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を30日に受けることが22日、分かった。復帰まで約8カ月の見込みとなった。
佐藤は今春選抜で5試合に登板し、計22回無失点で初優勝に貢献。今夏の群馬大会でも背番号1として優勝に導いた。だが、大会後に左肘のじん帯損傷と疲労骨折が判明。2回戦で敗退した甲子園ではベンチ入りメンバーから外れ、目標のプロ入りも念頭に手術を決断した。
加藤大成新主将(2年)がこの日就任した新チームで、佐藤は来夏の群馬大会での投手復帰を目指し、それまでは打者としてのプレーも見据える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/92e1372db2dccf9844215b6910f3ed1209bb8303
この夏、日本高野連が「7イニング制導入」の検討に入ったと聞いて、「そこまで来たのか」と思った。
「タイブレーク」、「球数制限」、「継続試合」……これまで、球児たちの健康管理に対して、いくつかの策を施してきた日本高野連だから、良かれと思ったことは、あっさり制度化してしまうのかもしれないが、今回だけはちょっとお待ちくださいと、思わずにはいられない。
物ごころついた時から、「9イニング」の高校野球やプロ野球に接してきた身には、今回の7イニング制はこれまでのどんな制度改革とも違和感のレベルが違った。
スカウトの本音「危なっかしくて誰も獲れない」
「7回なんて、野球じゃないですよ! すぐ終わってしまうじゃないですか! だいたい、9イニングの高校野球やってきた選手でも、プロの練習についていけないのが何人もいるのに、7イニングになったら、危なっかしくて、誰も獲れませんよ」
あるプロ野球スカウトは聞いた途端、半ばキレたようにそう返してきた。「その前に地方大会みたいに5回コールド、7回コールドを導入するのが先でしょ」
甲子園まで来て、コールドで負けるんですか?
「だって、都市対抗だってあるでしょ、コールド」返す言葉もなかった。
「正直、甲子園で10点もリードされて、終盤の8回、9回はつらい」
だいぶ以前のこと、実際にこの甲子園で、つらい終盤を経験した元・球児とたまたま出会った。
「バンザイで故郷を送り出されて、向こうじゃ『いくつ勝つんだ、優勝だ』って、盛り上がっているのに、こっちはグラウンドでボコボコにされてる。守っていると、アルプスの応援団がみんなうらめしそうにオレのほうを見てる……そう見えるんだよね、グラウンドに立っていると」
だからって、コールドがいいかどうかはわからないけれど。
「でも、応援団も辛いと思うよ、いくら『高校野球はあきらめない! 』とか言ってもさ。奇跡の逆転劇なんてそうそうないこと、わかってるんだから、アルプスだって」
この春から、金属バットの仕様が変わった。バットの直径が3ミリ細くなって、そのぶん、ジャストミートの確率が下がり、バットを形成する金属の肉厚が1ミリ厚くなって、芯を食わなかった打球の飛距離が落ちた。長打が減り、大量点の試合が減り、僅少差の試合が増えて試合時間も短くなる傾向にある――。そう語る指導者の方も多く、選手たちの健康管理にいくらかは寄与しているようだが、「決定打」にはなっていない。
監督「7イニングなら公立校が有利に」
戦術的には「7イニング制」はどうなのか?
「公立校が有利になりますね」 公立校を率いて30年、ベテラン監督が言いきった。「7回投げきれる心身共にタフないいピッチャーを育てて、なんとか2~3点獲れば、強豪を倒せる機会もグッと増える」
今までも「もうひと息」という場面は何度かあったらしいが、そのたびやられていたのが、終盤の2イニング。8回、9回だという。
「こっちのピッチャーがへばるのを、球数投げさせて、セーフティ(バント)で動かして、じっと待っている。こっちのピッチャーに疲れや、スキや、焦りが見えたところで、ワッと。強いところは、死んだふりしているのが、すごく上手いからね」
確かにこの夏の甲子園でも、思い当たるような試合がいくつかあった。7イニングならぎりぎり逃げきれる場面……確かに、増えるのかもしれない。
この夏の甲子園。開会式での選手宣誓。「僕たちには夢があります。この先の100年も、ここ甲子園が聖地であり続けること。そして、僕たち球児の憧れの地であり続けることです」
智弁学園和歌山高・辻旭陽(あさひ)主将から発せられたメッセージ。 私には、「いつまでもこの甲子園で、9イニングの野球をやらせてください!」。そんな切ない叫びにも聞こえていた。
「頼んでないっす! 自分ら、7イニングなんて、誰も頼んでないっす!」
甲子園球児の一人が返してきた「答え」は、切実なものだった。「自分たちはこの暑さの中で9イニングの野球をやるために、冬からずっときつい練習やってきましたから」
面白い発言もあった。「地方大会でめっちゃ暑い日があって、途中から空が真っ黒になって、カミナリが鳴って、試合中断になって。結局、すごい雨で中止になったんですけど、雨天中止があるんなら、高温多湿中止があってもいいよな……って言ってたヤツに、みんなでそれは正しいかもしれないって」
この甲子園では試合に出られなかったある選手の言葉は、胸を打った。「中学までは自分たち、軟式でも、シニア、ボーイズでも、7イニングの野球でした。それが高校生になって9イニングの野球になって、僕は初めて野球選手になれたような実感がありました。大人になれた実感っていうのか。
そのことが普段の生活でも子供みたいなことしてちゃいけないという自覚とか、自律とかにつながったように思うんです。僕にとっての<9イニング>は、イコール<大人の世界>だったように思います。まわりはどう見ているのかわかりませんけど(笑)」
当事者である球児たちがどう考えるのか
約束事を新たに決めたり、変えたりする時、いちばん肝心なのは、当事者つまり「主人公たち」が、はたして何を望むのか。その一点に尽きるのではないだろうか。
この夏の福岡大会。遠い所で、会場まで2時間以上もかかる開会式への参加を「希望制」にしたところ、およそ4割の54校が参加しなかったという。その多くが、選手たちの議論、討論による決定だったそうだ。見識による勇断だと思う。
この先の高校野球を、7イニングにするのか、9イニングのままにするのか。そうした「命題」をこの先、決して高校野球をやらない大人たちだけが論じ合って、果たしてどんな「正解」が生み出せるというのか。実際にこの先の高校野球でプレーしていく高校球児たちが、いったい何を望むのか。その「確認」がまずあって、その次に来るのが、大人たちの議論なのではないか。
まずは時間とお金とエネルギーを費やして、アンケートでもなんでもして「精査」した上で、選手たちがどうしたいのか、その願いの「ほんとのところ」を吸い上げること。
大人たちの本当の仕事とは、球児たちの「ほんとのところ」を実現させるために、組織の叡知を集めて、懸命に知恵を絞ること。ただ、その一点に尽きるように思う。
📝「甲子園の階段でぐったりするファン」「車イスで運ばれた体調不良の女性」酷暑の高校野球…現地で私が見た異変「観戦ルール、2つの改革案」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4705d7b0844e885d90edcffe8a464f1138749c6a
夏の甲子園に通い始めてから35年になるが、今年の夏が体感的にはいちばん暑かった。
今年は8月13日から15日にかけ、3日間通ったが(13日、14日は銀傘が覆う日陰の中央指定席上段、15日はアルプススタンド)、13日には入場時点で「異変」が起きていた。
13日は気温が上がり、近隣の神戸市の最高気温は36.4度。私が球場に向かう途中、「バーチャル高校野球」で見ていた第2試合では、石橋(栃木)の投手、入江祥太が足を攣ってしまい手当の時間が取られていた。
ようやく球場に到着し、8号門から入って3階まで上がると、通路から青空がのぞく。最高の瞬間である。ところが、そこから先が渋滞している。「何事だ?」と思っていると、車いすが通るので、みんなが待っているようだった。ハンディキャップを持つ人が通るのかと思っていたら、違った。体調不良になった女性が車いすで運ばれていくところだった。
気を付けようと思いながら記者席横のシートに落ち着く。
階段でぐったりしているファン
ちなみに、私が中央指定席上段にこだわるのには、理由がある。2013年、東北勢から日大山形、花巻東の両校が準決勝に進んだとあって、東北出身の私は勇んで甲子園に出向いた。席は中央席下段だったが(当時はまだ指定ではなかった)、とにかく日を避ける余地がなかった。その観戦後、私は感染症(いわゆるプール熱)を発症した。おそらく、甲子園観戦によって免疫力が低下していたと思われる。そこで、指定席が取れるようになってからは、直射日光を避けられる上段を押さえるようにしている。
ところが、8月13日は種類の違う暑さにやられた。この日の午後はあまり風が吹いておらず、日陰であっても、サウナのなかで観戦しているようだった。
智弁和歌山対霞ヶ浦の第3試合が始まってからも、異変は続いた。試合が進んでいる最中も、顔色が真っ青になった女性が階段を上がってくるのを見た。
5回終了時のクーリングタイムの時にトイレに行くと、階段に座ってぐったりしている人がいる。係の人に連絡しようかと思ったほどだ。
ここからは推測になるが、朝の第1試合からずっと観戦していたのではないか? 特にお盆の時期は、家族で甲子園観戦に訪れている場合が多い。近隣の県からだと、8時プレーボールの第1試合に間に合うように早朝に自宅を出発するケースが多いと聞いた。東京の球場ではまずお目にかかれない大型のクーラーボックスを持参している家族が目立つのも、夏の甲子園の特徴である。
しかし、睡眠時間を削って来場しているとしたら、体調不良のリスクは高まる。また、自分でも戒めているのは「午前中のビール」だ。実際、第1試合からビールを楽しむ人たちはいる。しかし利尿作用があるビールは、脱水症状を招きやすいという知識だけはあるから、控えるようになった。個人的なルールとしては、午後開始の第3試合までは我慢するようにしている。とにかく自己防衛で臨むしかない。
選手の保護者も横になり…
そして第3試合でも、智弁和歌山、霞ヶ浦の選手たちが、両校2人ずつ、手当をする時間が取られた。やはり、気温が高くなってくる第2試合、第3試合、内外野の守備についているだけで過酷だ。
翌日は一緒に観戦に行った娘と相談し、第1試合、第2試合だけの観戦とした。
2年前の大会では、わが故郷の代表、仙台育英優勝への期待が高まったこともあり、準々決勝は朝から4試合、すべて見た。暑いことは暑かったが、それでもしのげないことはなかった。しかし、今年の暑さは怖い。2試合だけ見るのが安全と判断した。
第1試合がセンバツ優勝の健大高崎対智弁学園、第2試合が大阪桐蔭対小松大谷という好カードが続いた。結果的に、大阪桐蔭が敗れるという波乱を目撃することになったが、試合終了後、甲子園歴史館に向かうために一塁側の外周を歩いていくと、ちょっとした木陰のスペースに大阪桐蔭の保護者と思われる人たちが集っていた。なかに、横になって介抱されている女性がいた。一塁側のアルプススタンドもまた、過酷な環境である。無事を祈りながら、センター方向へと歩を進めた。歴史館の展示物だけでなく、「涼」を求めていた。
観戦ファンのための「2つの改革案」
気候変動を受け、夏の甲子園は暑さ対策のための改革が推進中である。
今回、3日間だけ行われた2部制の導入は大会終了後にレビューが行われ、おそらくは拡大の方向で検討されるのではないか(問題は第4試合を行った場合の試合終了時間だろうか? )。
2部制の導入を聞いた時は、「はて?」と疑問に思ったが、実際に例年とは違う蒸し暑さを体感すると、合理的なのかと思う(余談だが、新聞記者たちの中には2部制の導入によって労働時間が増え、かえって大変になっている人もいると聞く)。
また、他にもリスクを減らす方法はあると思う。ひとつは、途中退場を認めることだ。いま、甲子園の観戦では一度退場してしまったら再入場は認められていない。
もし、「途中退場―再入場」が認められれば(大相撲の国技館のように一度だけ再入場OKとか)、近隣のお店で休むことができる。たとえば、スターバックス阪神甲子園駅前店でフラペチーノを飲みながら、壁に架かった虎の絵を見ているだけでも、だいぶ助かる。
また、提案したいのは、ウィンブルドンのリセールシステムだ。ウィンブルドンでは帰宅する人が「チケットボックス」に自分のチケットを入れて帰る場合がある。
ありがたいことに、その返却されたチケットは、すぐにリセールに回されるのだ。それを目当てに並ぶ人もいる。これは本当に合理的な仕組みだと思った。
神様、仏様、ダイキン様…
甲子園の第4試合で空席が目立つのは、もう帰ってしまった人がたくさんいるからで(最近は空席状況によって途中で発売する日もあるようだが)、リセールがあると分かっていれば、暑さを避けて観戦に出かけることも可能だ。第4試合だったら、三塁側内野スタンドに座り、一塁側スタンドの隙間からのぞく西陽を見ながらビールを飲むのは、最高の体験である。
試合、大会の進行に関しては暑熱対策が進んでいるが、観客にやさしい大会になって欲しいと思う。
今年の甲子園で「涼」を感じた瞬間といえば、試合間に通路に設置されたダイキンの強力なクーラーのお世話になった時だけである。私だけではない。観戦に訪れたみなさん、「ダイキン様」に向かい、頭を垂れて涼む姿はなにかしら神々しいものがあったのでした。
嗚呼、神様、仏様、ダイキン様。私も黙ってその涼風を浴びたのでありました。
📝「大社旋風」球児には地方大会から“神々しさ” 公立校が生んだ熱狂「動いた歴史」の先に見据えるもの
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7d19c8560854f2c6991cbb1e7c5189bd71110fa
第106回全国高校野球選手権大会での島根・大社高校(以下大社)の活躍が記憶に新しい。強豪校を次々に撃破してのベスト8進出は多くの人々を熱くさせた。しかし地元関係者たちは浮かれることなく、次を見据えて新たなスタートを切っている。
■~帰校した翌日、出雲大社の商店街を挨拶回り~
「石飛(文太)監督なら、さっきまでその辺にいましたよ」と地元・山陰放送アナウンサーの山根伸志氏は、出雲大社神門通りの商店街で声をかけられた。
「大社は昨日(8月20日)、甲子園から帰ったばかり。帰校した際には350人近い出迎えの人々が集まったことも話題になりました。疲れているはずなのに、翌日の午前中には挨拶回りをしていたのに驚きました」
石飛監督は大社カラーの紫色のシャツを着用、商店街を回ってお礼を伝えていたと聞いた。
「石飛監督らしい。インタビューなどを見た人は多いと思いますが、あのままの実直な方です。取材に伺うと、いつも時間を割いて誠実に対応してくれます。『時の人』となっても、何も変わらないようです」
今夏・島根大会でも大社戦の実況を務めた。この日(8月21日)は、大社フィーバーの余韻が残る町をレポートしに現地へ足を運んでいたところだった。
■~選手からは神々しさ、監督からは悲壮感~
山根氏は同局入社後、30年近く高校野球取材に携わっている。大社について聞くにはうってつけの人物だ。
「結果論ですが、島根大会の決勝戦前に選手から神々しさのようなものを感じた。自信というか、誇り高い表情が見て取れた。甲子園に出るのだけが目標ではない感じで、手応えがあったのかな、と思ってしまいます」
「逆に石飛監督には悲壮感のようなものを感じた。絶対に甲子園に出なければダメだ、というよう雰囲気。3年前の決勝戦で同じ相手(=石見智翠館)にノーヒッターで負けた記憶がよぎったのかもしれません。口には出さないですが、表情や雰囲気から伝わってきました」
2021年の決勝戦では、石見智翠館のエース山崎琢磨(現ソフトバンク)にノーヒットに抑えられ「0-8」と大敗した。
「今年の夏の大社はノーシードでした。1戦ずつ勢いに乗り、実力と自信も積み重なった感じ。高校生は少しのきっかけで大きく伸びます。そういった時期と島根県大会、そして甲子園が重なったように感じました」
■~機動力と守備力を徹底的に活用~
「時代に合った攻撃方法と高い守備力で勝ち進んだ」と語るのは山陰放送で解説者を務め、大社を見続けている樋野徹氏。
樋野氏は同県・平田高(2020年のセンバツで21世紀枠として出場)で主将を務め、1986年夏の決勝戦では敗退。その後は社会人・住友金属でプレー、都市対抗野球5度出場(補強選手を含む)を果たした名捕手だった。
「今夏は大社らしくない野球を見せてくれた。これまでは投打にしっかりとした柱を据えて戦う印象だったが、特に攻撃面に関しては違った。機動力を生かし、どこからでも点を取れるようにした」
攻撃面では島根県大会6試合で、藤原佑の12盗塁を筆頭にチーム29盗塁が話題を呼んだ。そして左腕・馬庭優太を中心とした堅実な守備も大きな武器となった。
「守備では馬庭の成長が大きい。昨年までは変化球に頼り、落ちる系の球も多投していた。しかし3年生になり球威と制球力がアップ、真っ直ぐとスライダーを中心に勝負できていた。スタミナを保てることにも繋がった感じもする」
今春から新基準バットが導入され、各校とも苦しんだと聞く。今年の夏の甲子園では大会を通しても7本塁打しか出ないほどだった。その中で大社は対策を練り、スムーズに対応できていたようだった。
「島根大会から少ない得点を守り抜く野球をやっていたが、そのためのキーが機動力。マークされたこともあり甲子園では島根大会の時のようには多くの盗塁ができなかった(4試合8盗塁)。それでも勝ち進んだことがすごいと感じた」
■~私立校の存在が島根県全体の野球レベルを引き上げている~
1回戦の報徳学園(兵庫)を皮切りに、創世館(長崎)、早稲田実業(東京)を撃破。公立校(=県立)の大社が強豪私立校を打ち負かしたことでも注目を集めた。一部では「越境留学の是非」を問う声も出ていたが、2人の受け止め方は違う。
「私立校と戦うことで自分たちの弱点が明確にわかる。その積み重ねでレベルアップできたのではないか。県内の私立校と切磋琢磨してきた結果が、今回のような躍進を生み出したのではないかと思う」(山根氏)
「越境留学して野球に打ち込む選手は覚悟が違う。それに負けまいと必死にやり続けた結果だと思う。大社に次ぐ公立校がどんどん現れ、島根野球の底上げに繋がって欲しい」(樋野氏)
大社は準々決勝で神村学園(鹿児島)に敗れるも、93年ぶりのベスト8入りという快挙を成し遂げた。試合後の石飛監督は「野球部の歴史が動いた。今後100年のスタートだ」と語った。
「島根大会の決勝戦前、過去の県大会準優勝盾を選手に見せて『もう銀色はいらないよな』と語りかけた。その後は甲子園出場どころか、ベスト8という結果まで残した。満足してもおかしくないのに、既に次を見据えているのが石飛監督らしい」(山根氏)
チームの結果とともに、アルプス席を埋めた紫軍団の熱狂的かつ紳士的な振る舞いは称賛された。「神々の国からやって来た少年たちの快進撃は、100年の甲子園でまだ続きます」(8月17日、早稲田実業戦)という名実況も生み出した。
今夏の大社フィーバーは全国を巻き込み、大きな盛り上がりを見せた。甲子園所在地の西宮が、季節外れの「神在月(かみありづき)」を迎えていたかのようだった。しかしそれらは過ぎ去ったこととして、大社は次の100年へ向けて動き出している。
☝「この夏の感動のお礼」 大社高校の甲子園費用1000万円クラファン、1週間で目標達成
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b2280da174bc71b421af92529be8237d33a6033
第106回全国高校野球選手権大会で、8強入りした大社。同校が甲子園出場にかかった費用を募るため行ったクラウドファンディング(CF)で、25日に目標の1千万円に達した。開始からわずか1週間で達成した。
CFは準々決勝があった19日に開始。ほとんどの選手が地元出身の公立校ながら、次々と強豪を打ち破る姿がSNSで話題となり、同校の卒業生たちがXで寄付を呼びかけると、「この夏の感動のお礼」などとして全国の約2千人から寄付金が寄せられた。
寄付金は選手たちの宿泊費や、スタンドに詰めかけた応援団のバスの交通費に充てられる予定。黒崎孝治教頭は「勝ち進むたびに、応援の声が増えていった。県外の方からも多く支援をいただいてありがたい」と話した。
☟健大高崎の2年生エース・佐藤 トミー・ジョン手術で復帰まで約8カ月 今春センバツV貢献
https://news.yahoo.co.jp/articles/baa6d9dddf9ca5d5d200a143cd3b0e1111fc0152
今春の選抜で優勝した健大高崎(群馬)のエース左腕・佐藤龍月(りゅうが=2年)が左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を30日に受けることが22日、分かった。復帰まで約8カ月の見込みとなった。
佐藤は今春選抜で5試合に登板し、計22回無失点で初優勝に貢献。今夏の群馬大会でも背番号1として優勝に導いた。だが、大会後に左肘のじん帯損傷と疲労骨折が判明。2回戦で敗退した甲子園ではベンチ入りメンバーから外れ、目標のプロ入りも念頭に手術を決断した。
加藤大成新主将(2年)がこの日就任した新チームで、佐藤は来夏の群馬大会での投手復帰を目指し、それまでは打者としてのプレーも見据える。
⚾今日の和歌山大会新人戦試合結果(5日目 2回戦)
紀三井寺球場・・・・和歌山工8-0近大新宮(7回)・和 智 弁14-2田 辺(6回)
サンナンタンランド球場・・・桐 蔭3-2那 賀・紀 央 館5-0向 陽
📝マツコが見た大社と江の川 生放送番組で切り出した意外な発言…振り返って気付いた2校の偶然の一致
https://news.yahoo.co.jp/articles/980cb763a7750f60d295ca7d15dd3a3d097fdc9b
夏の甲子園は終わったが、島根代表の大社高校ナインが巻き起こした「旋風」は、意外なところにも広がっていたようだ。
19日午後5時。生放送のテレビ番組が始まって間もなく、タレントのマツコ・デラックスさんが、こう切り出したという。「皆さんも甲子園、見た方がいいですよ」―
この時間、準々決勝が行われていた甲子園では、大社が神村学園(鹿児島)と対戦中。五回を終え、2-3と互角の戦いを繰り広げていた。
「大接戦ですから」「何かすごいね、普通の公立校が…」。名前は出さずとも、大社のことを指していたのは明らか。さらに「江の川(現石見智翠館)以来よ。島根旋風は」と絶賛した。
かなりの高校野球通と見た。江の川が夏の甲子園で旋風を巻き起こしたのが2003年。2回戦から登場すると、中越(新潟)を2―0、3回戦は沖縄尚学を1―0、続く準々決勝は聖望学園(埼玉)を2―1で撃破。準決勝では、現在大リーグ・パドレスで活躍するダルビッシュ有投手が2年生だった東北(宮城)を相手に中盤まで互角に渡り合ったが、最後は1―6で力尽きた。
当時、江の川の準々決勝と準決勝を甲子園で取材した。左腕・木野下優投手を中心に堅い守りで接戦を勝ち上がり、島根勢80年ぶりの4強入りを果たした。
今夏の大社も左腕・馬庭優太投手を中心に堅い守りと機動力を駆使し、島根勢では江の川以来、21年ぶりの「夏3勝」をマークした。
大社の勝ち上がりは▽1回戦3-1報徳学園(兵庫)▽2回戦5-4創成館(長崎)▽3回戦3-2早稲田実業(西東京)―の順。偶然だろうか。得点こそ異なるものの、勝ちゲームの得点差は、江の川と全く同じだった。
現在は江の川から校名が変わった石見智翠館と大社は、今夏の島根大会決勝で相まみえた間柄。3年前の決勝は、石見智翠館のエースがノーヒットノーランの快投で大社を下し、甲子園では8強入りを飾った。
しばらくはこの2チームが島根の高校野球をけん引するのか。あるいは他のチームが割って入るのか。
「今年もまた島根旋風が吹いてるわよ」。マツコさんのそんな声が聞きたい。
📝「タイブレークに“必然”を感じたことは一度もない」甲子園決勝でもタイブレーク制は必要? 監督たちが語る本音は…「場面設定も公平ではない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1f5777cdfe899b359d9ff3650b8e75f7280098b
史上初のタイブレーク決着となった関東一(東東京)と京都国際(京都)による夏の甲子園決勝。最終盤まで競り合った白熱のゲーム展開だっただけに、9回を終えてのタイブレーク制にはSNSをはじめとして賛否両論、多くの意見が上がった。では、全国の頂点を決める一戦での新システム導入に、現場の監督たちはどんな思いを抱いたのだろうか?
甲子園の決勝戦にも、タイブレークがあるのか――。
恥ずかしながらいまのいままで知らなかったので、今年の夏の甲子園の決勝戦を見て驚いた。決勝だけは「延長で白黒つけるんだろう」と理由もなく、そう決めつけていた。そんな話をあるチームの指導者の方としていると、こんな言葉が返ってきた。
「夏の甲子園に勝ち上がってきたチームは、立派な<勝者たち>じゃないかと思うんです。ムリヤリ、敗者を作る必要はないでしょう。甲子園は、お祭りでいいんじゃないでしょうか」
「甲子園はお祭りでいい」――それは、どういうことだろうか。
「最後の最後まで、敗者を作る必要はないと思う」
「2020年の交流試合の形が、私には理想形だと思えるんです。県大会の勝者たちを、主催者が敬意を持って甲子園に招待する。全チームが1試合ずつ、甲子園で試合をして、勝敗を決するというより甲子園での野球を味わい尽くす……みたいな」
どうしても、優勝校を決めなきゃいけないというのなら……と、独自のアイディアも明かす。
「決勝戦は9イニングで終了。もし同点だったら、両校優勝で良いでしょう。メダルは倍の数、用意しておけばいいんだし、旗(大優勝旗)だってもう1本作っとけばいいんです。最後の最後まで、敗者を作る必要はないと思うんです」
こんなふうに考えるようになった経緯……そこは、ご自身の体験が、ベースになっているという。
「高校生活のすべてと引き換えにして、<甲子園>を目指す。さんざん苦労して、たいへんな思いして、県大会を勝ち抜いて、やっとこさっとこで、甲子園に出場した。ところがやっと出られたと思ったら、1回戦で強い相手にボコボコにされて、気がついたら控え室で、みんなでワーワー泣いていました。
なんだ、オレの<甲子園>って、こんなことかと。オレの甲子園は号泣だけか、泣いたことしか覚えてない。「勝者」だと思って出て行った甲子園なのに、完全な「敗者」になって……。生徒たちをそんな目に遭わせる必要があるんですかね」
「タイブレークなんて、<運>ですから」
もっとはっきりと言いきってくださったのは、ご自身には「甲子園実戦経験」のない別の監督さんだった。
「タイブレークなんて、<運>ですから」
驚くほど、決然としたもの言い。よほど、思うところがあるようだ。
「僕も何度かタイブレークを経験していますけど、たまたま、打球が抜けてくれたから、たまたまあそこで相手のキャッチャーがパスボールしてくれたから……勝った時も、負けた時も、タイブレークに<必然>を感じたことは一度もないですね」
必ずしも、公平な「場面設定」ではないという。
「高校野球の場合、打順も前のイニングの継続ですから、向こうが1番から始まるのに、こっちは7番からってこともある。直前に追い上げて同点にしていれば、そっちの勢いのほうが優っている状態で、タイブレークに入れますし。チームの全力を投入して、タイブレークの1イニングで勝負を決せよというのが建て前なんでしょうけど、実際には、なかなかそうはいかないですね。
勝負に<たられば>はないっていいますけど、タイブレークは、<たられば>だらけ。選手たちにも、私たちにも、ものすごく不完全燃焼が残ります。場合によっては、勝っても後でモヤモヤしたものが残る時もありますから」
ならば、どうするのが良いのだろうか。
「私だったら、延長の後のタイブレークですね。これだったら、気が済むんじゃないですか、誰もが。9回同点から、12回でも13回でも延長戦をやって、それでも決着がつかなかったら、そこからタイブレーク。出来れば、打順は選択制にしてもらって。これなら、『出し切った! 』という満足感もあって、選手たちの体調にも、そこまで危険な感じもないのかなって」
勝負における「最高の負け方」とは?
勝負というものに「最高の負け方」というものがもしあるとしたら、それは「持てる力をすべて出し尽くして、それでもわずかに及ばず」という形に尽きるだろう。
そう考えている者にとって、勝負の後、主人公の選手たちに「ほんとはもっとやれたのかもしれないのに」と、そんな悔しい思いが残ってしまうことが、なによりやりきれない。
「延長戦の後のタイブレーク決着」
もしかしたら、究極の「名案」なのではないかと思い始めている。
📝夏の甲子園「2部制」導入のタイミングは…ナイター経験者は肯定的もスンナリいかない複雑事情
https://news.yahoo.co.jp/articles/1de970c6304b74715b610396a9bec64b2faa0ac9
高校野球が大きな変革時期を迎えている。熱中症対策として7回制や甲子園以外でのドーム球場での開催が検討される中、今大会で試験的に導入された1日2部制もそうだ。
実施されたのは大会初日からの3日間。初日は開会式後の午前10時に第1試合を行い、16時から第2試合、18時半から第3試合が行われた。2、3日目は午前8時と10時35分に第1、第2試合、夕方の17時から第3試合という日程だった。
本来、夏は大会初日以外は1日4試合が基本だが、日中の最も暑い時間を避け、後半の試合を夕方~夜に設定。大会規定には「8月7日(初日)の第1試合は13時半を過ぎて終了していない場合、8月8、9日の第2試合は14時半を過ぎて終了していない場合は、それぞれ原則として継続試合とする」という文言も加わった。実際、「ナイター」を行った学校はどんな反応だったか。
初日の3試合目を経験した智弁学園(奈良)の小坂将商監督(47)は「良い経験、勉強になりました」と、好意的だ。
「開会式が終わって18時半からと時間が空いていたので、一度、宿舎に戻って休むなど、気持ちを切り替えて試合に臨めました。僕は1日3試合の日の3試合目を4回経験しているんです。(そのひとつだった2017年の)センバツの時は、寒さ対策が必須だった。2試合目だと、すっと試合に入れるんですけど(開催時間の決まっていない)3試合目だと(甲子園近隣の)体育館で調整など(をする必要)もあった」
前の試合が長引き、結果としてナイター開催になったことは、過去の甲子園でも珍しくはない。しかし、従来のそれと異なるのは、開始時間が決まっていたことだ。
大会3日目の9日、17時からの第3試合で南陽工(山口)を下した菰野(三重)の萩原部長が言う。
「抽選会で17時プレーボールとわかっていましたからね。起床時間から食事時間までナイター開催に合わせて調整ができました。普通、甲子園は第1試合以外は開始時間が流動的じゃないですか。前の試合次第で、もっと遅くなることもある。それを考えると、調整はしやすかったですね」
敗れた南陽工の澤野部長も言う。「17時開始といっても、授業が終わってから部活と考えると、普通に練習をしている時間ですからね。ウチのグラウンドは照明があってナイターにも適応しているので、環境を考えれば今まで通りですね」
菰野の部員も「甲子園に来てからは16~18時に練習するなど少しでも夜の環境に合わせようとしていました」「風が吹いて、むしろ寒いくらいでしたね」と話している。
プロのスカウトからは「2部制だから一度、ホテルに戻ってシャワーを浴びたんですが……。涼しい室内からまた暑い甲子園に……と考えると、出掛ける気力が萎えかけた。2部制は勘弁ですよ(苦笑)」という声もあったが、現場はおおむね2部制を歓迎。今回は3日間のみの「試験導入」だったが、来年は正式導入待ったなしか。
「いや、そう簡単な話ではない」と話すのは、マスコミ関係者だ。
「出場校は歓迎するでしょうが、2部制の導入は簡単な話ではありません。というのも、甲子園を本拠地とする阪神タイガースも無関係ではないからです。全日程で1日3試合の2部制にすればもちろん、午前中と夕方以降の1日4部制にしても、これまで以上に日程を要することは確実。終了時間を区切ることで継続試合が何試合も出たり、雨天中止も考えれば、より多くの日程を確保しなければいけない。そうなると、阪神がいつまで経っても本拠地に帰れず、そちらにしわ寄せが行く。今年の11月までには来夏の甲子園の日程を決めなければいけないが、それまでに阪神と折衝して調整することを考えると到底、来年の2部制の正式導入は間に合わないようです」
2部制が決まるのはどんなに早くても再来年。あるいはもっと先の可能性もある。それまで甲子園に出場する球児たちは、従来通りの対策、気合と根性で酷暑を乗り切るしかなさそうだ。
📝甲子園で初実施「朝・夕2部制」現場のリアルな声はどうだった? 出場選手&監督が語るホントのトコロ「夜に始まるなんて、試合も練習も…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/89b9935c9c7c66b89897b4b4104b00f9a4fad137
「暑さ対策」の一環として、夏の甲子園が今年も大改革に打って出た。
5回終了時に10分間、水分補給や体を冷やす時間を設ける「クーリングタイム」を実施した昨年に続き、今年は気温が最も高くなる日中の時間帯を避け、午前中と夕方以降に試合を行う「2部制」を8月7日の開幕日から3日間、試験的に導入した。
開会式のある初日は第1試合が10時開始。第2試合が16時開始、第3試合が18時30分開始予定となった。2日目と3日目は、第2試合までを午前中に行い、第3試合は17時開始に設定された。結論として、「夕方の部」で試合をした選手、監督の意見は好意的なものだった。
高校生は夕方の時間帯に試合をする経験こそ少ないかもしれない。しかし、練習となると平日は概ね16時あたりから始まるため時間帯を気にする選手は少なく、むしろ「涼しくてやりやすかった」と口を揃える。監督たちも「いい取り組みだと思います」や「ありがたいです」と賛同していた。
そうはいっても、開会式のため代表校が集結する初日に戦うチームにとっては、「長い1日」となった。
「試合時間が決まっているので…」
第2試合に登場したセンバツ優勝校の健大高崎はこの日、4時に起床した。キャプテンの箱山遥人が淡々と話す。
「試合時間が決まっているので、いつも通り準備して臨むだけでした」
チームは開会式後に一旦、宿舎へ戻り30分ほどリラックスタイムを設けるなどして再び甲子園に戻り、そして、起床から12時間後に行われた英明との試合で1-0と引き締まったゲームを披露してくれた。この試合で英明の百々愛輝がプレー中に左足を攣らせたことで、治療のため10分ほど試合が中断されたように、夕方以降の試合であっても暑さという猛威が消えたわけではない。
第3試合を戦った岐阜城北の秋田和哉監督は、試合中に足が攣った選手がいたことを明かしたうえで「2部制」を前向きに捉える。
「普段も夜まで練習していますし、試合前から『今日は(夜の)10時まで試合をするぞ! 』と言って選手を送り出しました。結果的に足が攣る選手は出てしまいましたけど、チームはいい状態でゲームに入れました」
岐阜城北の対戦相手となる智弁学園は、開会式後に宿舎で1時間ほど仮眠を取り、夕食後にストレッチで体をほぐしてから甲子園に入った。キャッチャーの山崎光留は、「いいコンディションで試合に臨めた」と話す。
「そこまで暑くないし、プレーしにくいことはなかったです。ナイターは経験ないですけど、いつも暗いなかで自主練とかやっているんで。フライの見え方はいつもと違っていたんでちょっと気にはなりましたけど、大きな問題はなくプレーできたと思っています」
18時52分に試合が始まったナイトゲームは、両チーム合計10エラーと守備の乱れが目立った。なかでも、タイブレークとなる延長戦でバント処理のミスが多かったが、試合に勝利した智弁学園の小坂将商監督は、「2部制」とは無関係であることを強調する。
「ボールを捕る前に投げようとするから暴投とかするだけで。『捕ってから投げる』ことに集中すればいい話なんですけど、初戦の硬さが出たんじゃないですか? 最初からナイターっていうのはなかなかないですから、外野フライ、特にセンターの遠近感は昼間とは違うと伝えてはいましたけど、そこはちゃんと処理してくれましたよね」
延長11回までもつれた試合が終わったのは21時36分。これは、2021年の高川学園対小松大谷が記録した、21時40分に次ぐ遅さとなった。
最終試合の取材が終わったのは…22時過ぎ!
試合後の取材を終えた頃には、時計の針は22時を過ぎていた。選手時代に大学、社会人とプレーしていた小坂は「僕は経験がありますけど、選手は初めてだったんじゃないですか」と言い、「2部制」の意義について簡潔に私見を述べる。
「いいことだと思います。涼しいし」このように、監督はもちろん選手たちが強調していたのは「涼しさ」だった。
智弁学園のエース・田近楓雅が「攻撃の間にムシムシしていないベンチで休めるので投げやすかった」と語っていたように、ピッチャーにこそ恩恵があるように思えた。
とりわけ、「夕方の部」が1試合のみで、開始時間が明確な2日目と3日目がそうだ。8日の札幌日大戦で12奪三振の完投を演じた京都国際のエース・中崎琉生は、「うまく調整ができました」と顔をほころばせた。
最大で1日4試合を行う甲子園において、昨年までは第1試合を除けば開始時間は「予定」でしかなかった。そのため、中崎は自分たちが戦う前の試合を見ながら「この回からアップを始めよう」といったルーティンを定めていた。それが、今年は15時に球場入りをすると「15時30分からストレッチ」「16時からキャッチボール」といったタイムスケジュールを組むことができたのだという。
「前までは、自分たちの試合が始まる時間が読めないなか調整する難しさがありました。そのなかでもしっかりと調整はできてはいたんですけど、今年は開始時間がわかっていたなかでできたんで準備しやすかったです」
ピッチャーのコンディションにおける優位性について、「暑さも関係しているのではないか」と推察するのは、9日の試合で南陽工に勝利した菰野の森田亮太監督である。
150球を費やしながらも2失点完投と、上々のパフォーマンスを披露した2年生エースの栄田人逢を称えつつ、こう加えた。
「日差しや暑さへの対策はさせていたんですけど、やはりピッチャーにとっては大きかったんじゃないでしょうか。栄田は序盤で50球くらい投げましたけど(4回まで59球)、これが日中の試合だったなら、おそらくピッチング内容に違いが出てきたと思います」
敗者側からは2部制への「準備が必要」の声も
ここでは、主に勝者側の印象を取り上げているが、そこには理由がある。敗れたチームの監督や選手は悔しさが色濃く残り、試合について述べるので精一杯だったからである。そのなかで、菰野に敗戦した南陽工の山崎康浩監督は「負けてしまえば、あれもこれもと思ってしまうんですけど」と、反省材料を模索するように本音を打ち明けてくれた。
「夜に始まるのなんて、試合も練習もそんなにないでしょ。そういうところをね、今後、ちょっと考えていかないといけないかな、と。でも、応援する方にとってはいい環境だったんじゃないかな。涼しかったですしね」
大きな混乱がなく、現場からの反応が良好だった「2部制」は意義があったのだろう。改革には議論がつきものだ。
それが本当の意味での「選手ファースト」ならば、新たな取り組みはどんどん導入していくべきである。
📝甲子園〝完全ナイター開催〟が現実になる日 2部制導入も熱中症対策どうなる
https://news.yahoo.co.jp/articles/92e1372db2dccf9844215b6910f3ed1209bb8303
高校野球の「夏の甲子園」で、今年は猛暑対策として午前と夕方に分けて試合を行う2部制が導入された。5回終了時に水分補給のための休憩を取るクーリングタイムも去年から継続している。
2部制は7~9日の3日間、朝から1~2試合、夕方から2試合を実施。が、神戸市の最高気温が34・2度に達した7日、大会本部の発表によると、夕方からの2試合で選手3人の足がつった。また観客13人が熱中症となり、急きょ救護室で手当てを受けたという。
10日からは従来の1日4試合制に戻り、チケットは完売。大いに盛り上がっているが、いまだに猛暑が続く中、熱中症の増加が懸念される。
夏の甲子園における熱中症被害は今に始まったことではない。私がその怖さを目の当たりにしたのは2017年の第99回大会だ。開会式で日本高野連会長のあいさつの最中に、滝川西のプラカードを持つ市立西宮の女子高生が突然うつぶせに昏倒(こんとう)。観衆がざわめく中、大会関係者がすぐ女子を連れ出し、救護室へ運んでいる。
仙台育英―日本文理戦では、仙台育英の捕手が目まいや手足のしびれを訴え、9回の守備から交代。救急車で西宮市内の病院に運ばれた。仙台育英は予選でも同様のケースが発生している。
17年の全国の予選を調べてみると、千葉大会の開幕戦で観客約30人が熱中症となり、野球部員2人が救急搬送。熊本大会でも、観客34人が病院に運ばれている。
そうした事態を受け、翌18年の大会前には、大阪府教育委員会から高野連に試合開始時間、大会時期の変更なども含めた暑さ対策の検討が要請された。こうして開会式の前、選手とプラカード嬢に水のペットボトルを配布する対策が定着したのである。
しかし、この6年前の時点でも、対策が遅きに失した感は否めない。今大会から試合中に1度のクーリングタイムが設けられたが、埼玉ではもっと早く16年から、2度水分補給に充てる時間をつくっているのだ。
ナイター開催も17年に京都府高野連が実施している。最高気温39度の7月23日、鳥羽―立命館宇治の試合開始時間を夕方16時から夜19時1分に変更。延長11回、立命館宇治が6―5で勝ったのは22時37分だった。里井祥吾監督は「日中の試合だったら、(選手が)倒れていただろう」と吐露している。
近い将来、甲子園のナイター化も現実になるかもしれない。
紀三井寺球場・・・・和歌山工8-0近大新宮(7回)・和 智 弁14-2田 辺(6回)
サンナンタンランド球場・・・桐 蔭3-2那 賀・紀 央 館5-0向 陽
📝マツコが見た大社と江の川 生放送番組で切り出した意外な発言…振り返って気付いた2校の偶然の一致
https://news.yahoo.co.jp/articles/980cb763a7750f60d295ca7d15dd3a3d097fdc9b
夏の甲子園は終わったが、島根代表の大社高校ナインが巻き起こした「旋風」は、意外なところにも広がっていたようだ。
19日午後5時。生放送のテレビ番組が始まって間もなく、タレントのマツコ・デラックスさんが、こう切り出したという。「皆さんも甲子園、見た方がいいですよ」―
この時間、準々決勝が行われていた甲子園では、大社が神村学園(鹿児島)と対戦中。五回を終え、2-3と互角の戦いを繰り広げていた。
「大接戦ですから」「何かすごいね、普通の公立校が…」。名前は出さずとも、大社のことを指していたのは明らか。さらに「江の川(現石見智翠館)以来よ。島根旋風は」と絶賛した。
かなりの高校野球通と見た。江の川が夏の甲子園で旋風を巻き起こしたのが2003年。2回戦から登場すると、中越(新潟)を2―0、3回戦は沖縄尚学を1―0、続く準々決勝は聖望学園(埼玉)を2―1で撃破。準決勝では、現在大リーグ・パドレスで活躍するダルビッシュ有投手が2年生だった東北(宮城)を相手に中盤まで互角に渡り合ったが、最後は1―6で力尽きた。
当時、江の川の準々決勝と準決勝を甲子園で取材した。左腕・木野下優投手を中心に堅い守りで接戦を勝ち上がり、島根勢80年ぶりの4強入りを果たした。
今夏の大社も左腕・馬庭優太投手を中心に堅い守りと機動力を駆使し、島根勢では江の川以来、21年ぶりの「夏3勝」をマークした。
大社の勝ち上がりは▽1回戦3-1報徳学園(兵庫)▽2回戦5-4創成館(長崎)▽3回戦3-2早稲田実業(西東京)―の順。偶然だろうか。得点こそ異なるものの、勝ちゲームの得点差は、江の川と全く同じだった。
現在は江の川から校名が変わった石見智翠館と大社は、今夏の島根大会決勝で相まみえた間柄。3年前の決勝は、石見智翠館のエースがノーヒットノーランの快投で大社を下し、甲子園では8強入りを飾った。
しばらくはこの2チームが島根の高校野球をけん引するのか。あるいは他のチームが割って入るのか。
「今年もまた島根旋風が吹いてるわよ」。マツコさんのそんな声が聞きたい。
📝「タイブレークに“必然”を感じたことは一度もない」甲子園決勝でもタイブレーク制は必要? 監督たちが語る本音は…「場面設定も公平ではない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1f5777cdfe899b359d9ff3650b8e75f7280098b
史上初のタイブレーク決着となった関東一(東東京)と京都国際(京都)による夏の甲子園決勝。最終盤まで競り合った白熱のゲーム展開だっただけに、9回を終えてのタイブレーク制にはSNSをはじめとして賛否両論、多くの意見が上がった。では、全国の頂点を決める一戦での新システム導入に、現場の監督たちはどんな思いを抱いたのだろうか?
甲子園の決勝戦にも、タイブレークがあるのか――。
恥ずかしながらいまのいままで知らなかったので、今年の夏の甲子園の決勝戦を見て驚いた。決勝だけは「延長で白黒つけるんだろう」と理由もなく、そう決めつけていた。そんな話をあるチームの指導者の方としていると、こんな言葉が返ってきた。
「夏の甲子園に勝ち上がってきたチームは、立派な<勝者たち>じゃないかと思うんです。ムリヤリ、敗者を作る必要はないでしょう。甲子園は、お祭りでいいんじゃないでしょうか」
「甲子園はお祭りでいい」――それは、どういうことだろうか。
「最後の最後まで、敗者を作る必要はないと思う」
「2020年の交流試合の形が、私には理想形だと思えるんです。県大会の勝者たちを、主催者が敬意を持って甲子園に招待する。全チームが1試合ずつ、甲子園で試合をして、勝敗を決するというより甲子園での野球を味わい尽くす……みたいな」
どうしても、優勝校を決めなきゃいけないというのなら……と、独自のアイディアも明かす。
「決勝戦は9イニングで終了。もし同点だったら、両校優勝で良いでしょう。メダルは倍の数、用意しておけばいいんだし、旗(大優勝旗)だってもう1本作っとけばいいんです。最後の最後まで、敗者を作る必要はないと思うんです」
こんなふうに考えるようになった経緯……そこは、ご自身の体験が、ベースになっているという。
「高校生活のすべてと引き換えにして、<甲子園>を目指す。さんざん苦労して、たいへんな思いして、県大会を勝ち抜いて、やっとこさっとこで、甲子園に出場した。ところがやっと出られたと思ったら、1回戦で強い相手にボコボコにされて、気がついたら控え室で、みんなでワーワー泣いていました。
なんだ、オレの<甲子園>って、こんなことかと。オレの甲子園は号泣だけか、泣いたことしか覚えてない。「勝者」だと思って出て行った甲子園なのに、完全な「敗者」になって……。生徒たちをそんな目に遭わせる必要があるんですかね」
「タイブレークなんて、<運>ですから」
もっとはっきりと言いきってくださったのは、ご自身には「甲子園実戦経験」のない別の監督さんだった。
「タイブレークなんて、<運>ですから」
驚くほど、決然としたもの言い。よほど、思うところがあるようだ。
「僕も何度かタイブレークを経験していますけど、たまたま、打球が抜けてくれたから、たまたまあそこで相手のキャッチャーがパスボールしてくれたから……勝った時も、負けた時も、タイブレークに<必然>を感じたことは一度もないですね」
必ずしも、公平な「場面設定」ではないという。
「高校野球の場合、打順も前のイニングの継続ですから、向こうが1番から始まるのに、こっちは7番からってこともある。直前に追い上げて同点にしていれば、そっちの勢いのほうが優っている状態で、タイブレークに入れますし。チームの全力を投入して、タイブレークの1イニングで勝負を決せよというのが建て前なんでしょうけど、実際には、なかなかそうはいかないですね。
勝負に<たられば>はないっていいますけど、タイブレークは、<たられば>だらけ。選手たちにも、私たちにも、ものすごく不完全燃焼が残ります。場合によっては、勝っても後でモヤモヤしたものが残る時もありますから」
ならば、どうするのが良いのだろうか。
「私だったら、延長の後のタイブレークですね。これだったら、気が済むんじゃないですか、誰もが。9回同点から、12回でも13回でも延長戦をやって、それでも決着がつかなかったら、そこからタイブレーク。出来れば、打順は選択制にしてもらって。これなら、『出し切った! 』という満足感もあって、選手たちの体調にも、そこまで危険な感じもないのかなって」
勝負における「最高の負け方」とは?
勝負というものに「最高の負け方」というものがもしあるとしたら、それは「持てる力をすべて出し尽くして、それでもわずかに及ばず」という形に尽きるだろう。
そう考えている者にとって、勝負の後、主人公の選手たちに「ほんとはもっとやれたのかもしれないのに」と、そんな悔しい思いが残ってしまうことが、なによりやりきれない。
「延長戦の後のタイブレーク決着」
もしかしたら、究極の「名案」なのではないかと思い始めている。
📝夏の甲子園「2部制」導入のタイミングは…ナイター経験者は肯定的もスンナリいかない複雑事情
https://news.yahoo.co.jp/articles/1de970c6304b74715b610396a9bec64b2faa0ac9
高校野球が大きな変革時期を迎えている。熱中症対策として7回制や甲子園以外でのドーム球場での開催が検討される中、今大会で試験的に導入された1日2部制もそうだ。
実施されたのは大会初日からの3日間。初日は開会式後の午前10時に第1試合を行い、16時から第2試合、18時半から第3試合が行われた。2、3日目は午前8時と10時35分に第1、第2試合、夕方の17時から第3試合という日程だった。
本来、夏は大会初日以外は1日4試合が基本だが、日中の最も暑い時間を避け、後半の試合を夕方~夜に設定。大会規定には「8月7日(初日)の第1試合は13時半を過ぎて終了していない場合、8月8、9日の第2試合は14時半を過ぎて終了していない場合は、それぞれ原則として継続試合とする」という文言も加わった。実際、「ナイター」を行った学校はどんな反応だったか。
初日の3試合目を経験した智弁学園(奈良)の小坂将商監督(47)は「良い経験、勉強になりました」と、好意的だ。
「開会式が終わって18時半からと時間が空いていたので、一度、宿舎に戻って休むなど、気持ちを切り替えて試合に臨めました。僕は1日3試合の日の3試合目を4回経験しているんです。(そのひとつだった2017年の)センバツの時は、寒さ対策が必須だった。2試合目だと、すっと試合に入れるんですけど(開催時間の決まっていない)3試合目だと(甲子園近隣の)体育館で調整など(をする必要)もあった」
前の試合が長引き、結果としてナイター開催になったことは、過去の甲子園でも珍しくはない。しかし、従来のそれと異なるのは、開始時間が決まっていたことだ。
大会3日目の9日、17時からの第3試合で南陽工(山口)を下した菰野(三重)の萩原部長が言う。
「抽選会で17時プレーボールとわかっていましたからね。起床時間から食事時間までナイター開催に合わせて調整ができました。普通、甲子園は第1試合以外は開始時間が流動的じゃないですか。前の試合次第で、もっと遅くなることもある。それを考えると、調整はしやすかったですね」
敗れた南陽工の澤野部長も言う。「17時開始といっても、授業が終わってから部活と考えると、普通に練習をしている時間ですからね。ウチのグラウンドは照明があってナイターにも適応しているので、環境を考えれば今まで通りですね」
菰野の部員も「甲子園に来てからは16~18時に練習するなど少しでも夜の環境に合わせようとしていました」「風が吹いて、むしろ寒いくらいでしたね」と話している。
プロのスカウトからは「2部制だから一度、ホテルに戻ってシャワーを浴びたんですが……。涼しい室内からまた暑い甲子園に……と考えると、出掛ける気力が萎えかけた。2部制は勘弁ですよ(苦笑)」という声もあったが、現場はおおむね2部制を歓迎。今回は3日間のみの「試験導入」だったが、来年は正式導入待ったなしか。
「いや、そう簡単な話ではない」と話すのは、マスコミ関係者だ。
「出場校は歓迎するでしょうが、2部制の導入は簡単な話ではありません。というのも、甲子園を本拠地とする阪神タイガースも無関係ではないからです。全日程で1日3試合の2部制にすればもちろん、午前中と夕方以降の1日4部制にしても、これまで以上に日程を要することは確実。終了時間を区切ることで継続試合が何試合も出たり、雨天中止も考えれば、より多くの日程を確保しなければいけない。そうなると、阪神がいつまで経っても本拠地に帰れず、そちらにしわ寄せが行く。今年の11月までには来夏の甲子園の日程を決めなければいけないが、それまでに阪神と折衝して調整することを考えると到底、来年の2部制の正式導入は間に合わないようです」
2部制が決まるのはどんなに早くても再来年。あるいはもっと先の可能性もある。それまで甲子園に出場する球児たちは、従来通りの対策、気合と根性で酷暑を乗り切るしかなさそうだ。
📝甲子園で初実施「朝・夕2部制」現場のリアルな声はどうだった? 出場選手&監督が語るホントのトコロ「夜に始まるなんて、試合も練習も…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/89b9935c9c7c66b89897b4b4104b00f9a4fad137
「暑さ対策」の一環として、夏の甲子園が今年も大改革に打って出た。
5回終了時に10分間、水分補給や体を冷やす時間を設ける「クーリングタイム」を実施した昨年に続き、今年は気温が最も高くなる日中の時間帯を避け、午前中と夕方以降に試合を行う「2部制」を8月7日の開幕日から3日間、試験的に導入した。
開会式のある初日は第1試合が10時開始。第2試合が16時開始、第3試合が18時30分開始予定となった。2日目と3日目は、第2試合までを午前中に行い、第3試合は17時開始に設定された。結論として、「夕方の部」で試合をした選手、監督の意見は好意的なものだった。
高校生は夕方の時間帯に試合をする経験こそ少ないかもしれない。しかし、練習となると平日は概ね16時あたりから始まるため時間帯を気にする選手は少なく、むしろ「涼しくてやりやすかった」と口を揃える。監督たちも「いい取り組みだと思います」や「ありがたいです」と賛同していた。
そうはいっても、開会式のため代表校が集結する初日に戦うチームにとっては、「長い1日」となった。
「試合時間が決まっているので…」
第2試合に登場したセンバツ優勝校の健大高崎はこの日、4時に起床した。キャプテンの箱山遥人が淡々と話す。
「試合時間が決まっているので、いつも通り準備して臨むだけでした」
チームは開会式後に一旦、宿舎へ戻り30分ほどリラックスタイムを設けるなどして再び甲子園に戻り、そして、起床から12時間後に行われた英明との試合で1-0と引き締まったゲームを披露してくれた。この試合で英明の百々愛輝がプレー中に左足を攣らせたことで、治療のため10分ほど試合が中断されたように、夕方以降の試合であっても暑さという猛威が消えたわけではない。
第3試合を戦った岐阜城北の秋田和哉監督は、試合中に足が攣った選手がいたことを明かしたうえで「2部制」を前向きに捉える。
「普段も夜まで練習していますし、試合前から『今日は(夜の)10時まで試合をするぞ! 』と言って選手を送り出しました。結果的に足が攣る選手は出てしまいましたけど、チームはいい状態でゲームに入れました」
岐阜城北の対戦相手となる智弁学園は、開会式後に宿舎で1時間ほど仮眠を取り、夕食後にストレッチで体をほぐしてから甲子園に入った。キャッチャーの山崎光留は、「いいコンディションで試合に臨めた」と話す。
「そこまで暑くないし、プレーしにくいことはなかったです。ナイターは経験ないですけど、いつも暗いなかで自主練とかやっているんで。フライの見え方はいつもと違っていたんでちょっと気にはなりましたけど、大きな問題はなくプレーできたと思っています」
18時52分に試合が始まったナイトゲームは、両チーム合計10エラーと守備の乱れが目立った。なかでも、タイブレークとなる延長戦でバント処理のミスが多かったが、試合に勝利した智弁学園の小坂将商監督は、「2部制」とは無関係であることを強調する。
「ボールを捕る前に投げようとするから暴投とかするだけで。『捕ってから投げる』ことに集中すればいい話なんですけど、初戦の硬さが出たんじゃないですか? 最初からナイターっていうのはなかなかないですから、外野フライ、特にセンターの遠近感は昼間とは違うと伝えてはいましたけど、そこはちゃんと処理してくれましたよね」
延長11回までもつれた試合が終わったのは21時36分。これは、2021年の高川学園対小松大谷が記録した、21時40分に次ぐ遅さとなった。
最終試合の取材が終わったのは…22時過ぎ!
試合後の取材を終えた頃には、時計の針は22時を過ぎていた。選手時代に大学、社会人とプレーしていた小坂は「僕は経験がありますけど、選手は初めてだったんじゃないですか」と言い、「2部制」の意義について簡潔に私見を述べる。
「いいことだと思います。涼しいし」このように、監督はもちろん選手たちが強調していたのは「涼しさ」だった。
智弁学園のエース・田近楓雅が「攻撃の間にムシムシしていないベンチで休めるので投げやすかった」と語っていたように、ピッチャーにこそ恩恵があるように思えた。
とりわけ、「夕方の部」が1試合のみで、開始時間が明確な2日目と3日目がそうだ。8日の札幌日大戦で12奪三振の完投を演じた京都国際のエース・中崎琉生は、「うまく調整ができました」と顔をほころばせた。
最大で1日4試合を行う甲子園において、昨年までは第1試合を除けば開始時間は「予定」でしかなかった。そのため、中崎は自分たちが戦う前の試合を見ながら「この回からアップを始めよう」といったルーティンを定めていた。それが、今年は15時に球場入りをすると「15時30分からストレッチ」「16時からキャッチボール」といったタイムスケジュールを組むことができたのだという。
「前までは、自分たちの試合が始まる時間が読めないなか調整する難しさがありました。そのなかでもしっかりと調整はできてはいたんですけど、今年は開始時間がわかっていたなかでできたんで準備しやすかったです」
ピッチャーのコンディションにおける優位性について、「暑さも関係しているのではないか」と推察するのは、9日の試合で南陽工に勝利した菰野の森田亮太監督である。
150球を費やしながらも2失点完投と、上々のパフォーマンスを披露した2年生エースの栄田人逢を称えつつ、こう加えた。
「日差しや暑さへの対策はさせていたんですけど、やはりピッチャーにとっては大きかったんじゃないでしょうか。栄田は序盤で50球くらい投げましたけど(4回まで59球)、これが日中の試合だったなら、おそらくピッチング内容に違いが出てきたと思います」
敗者側からは2部制への「準備が必要」の声も
ここでは、主に勝者側の印象を取り上げているが、そこには理由がある。敗れたチームの監督や選手は悔しさが色濃く残り、試合について述べるので精一杯だったからである。そのなかで、菰野に敗戦した南陽工の山崎康浩監督は「負けてしまえば、あれもこれもと思ってしまうんですけど」と、反省材料を模索するように本音を打ち明けてくれた。
「夜に始まるのなんて、試合も練習もそんなにないでしょ。そういうところをね、今後、ちょっと考えていかないといけないかな、と。でも、応援する方にとってはいい環境だったんじゃないかな。涼しかったですしね」
大きな混乱がなく、現場からの反応が良好だった「2部制」は意義があったのだろう。改革には議論がつきものだ。
それが本当の意味での「選手ファースト」ならば、新たな取り組みはどんどん導入していくべきである。
📝甲子園〝完全ナイター開催〟が現実になる日 2部制導入も熱中症対策どうなる
https://news.yahoo.co.jp/articles/92e1372db2dccf9844215b6910f3ed1209bb8303
高校野球の「夏の甲子園」で、今年は猛暑対策として午前と夕方に分けて試合を行う2部制が導入された。5回終了時に水分補給のための休憩を取るクーリングタイムも去年から継続している。
2部制は7~9日の3日間、朝から1~2試合、夕方から2試合を実施。が、神戸市の最高気温が34・2度に達した7日、大会本部の発表によると、夕方からの2試合で選手3人の足がつった。また観客13人が熱中症となり、急きょ救護室で手当てを受けたという。
10日からは従来の1日4試合制に戻り、チケットは完売。大いに盛り上がっているが、いまだに猛暑が続く中、熱中症の増加が懸念される。
夏の甲子園における熱中症被害は今に始まったことではない。私がその怖さを目の当たりにしたのは2017年の第99回大会だ。開会式で日本高野連会長のあいさつの最中に、滝川西のプラカードを持つ市立西宮の女子高生が突然うつぶせに昏倒(こんとう)。観衆がざわめく中、大会関係者がすぐ女子を連れ出し、救護室へ運んでいる。
仙台育英―日本文理戦では、仙台育英の捕手が目まいや手足のしびれを訴え、9回の守備から交代。救急車で西宮市内の病院に運ばれた。仙台育英は予選でも同様のケースが発生している。
17年の全国の予選を調べてみると、千葉大会の開幕戦で観客約30人が熱中症となり、野球部員2人が救急搬送。熊本大会でも、観客34人が病院に運ばれている。
そうした事態を受け、翌18年の大会前には、大阪府教育委員会から高野連に試合開始時間、大会時期の変更なども含めた暑さ対策の検討が要請された。こうして開会式の前、選手とプラカード嬢に水のペットボトルを配布する対策が定着したのである。
しかし、この6年前の時点でも、対策が遅きに失した感は否めない。今大会から試合中に1度のクーリングタイムが設けられたが、埼玉ではもっと早く16年から、2度水分補給に充てる時間をつくっているのだ。
ナイター開催も17年に京都府高野連が実施している。最高気温39度の7月23日、鳥羽―立命館宇治の試合開始時間を夕方16時から夜19時1分に変更。延長11回、立命館宇治が6―5で勝ったのは22時37分だった。里井祥吾監督は「日中の試合だったら、(選手が)倒れていただろう」と吐露している。
近い将来、甲子園のナイター化も現実になるかもしれない。
⚾今日の和歌山大会新人戦試合結果(4日目 2回戦)
紀三井寺球場・・・・初芝橋本5-3神 島・星 林7-6田 辺 工
サンナンタンランド球場・・・和歌山東2-0箕 島・海 南6-1高 野 山
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(5日目 2回戦)
紀三井寺球場
☆☆ 10:00~ 和歌 山工-近大 新宮
☆☆☆ 13:00~ 田 辺 -智弁和歌山
サンナンタンランド球場
10:00~ 那 賀 - 桐 蔭
☆ 13:00~ 向 陽 -紀 央 館
🎤京都国際・小牧監督恩師の元京都成章・奥本保昭監督「追い越してくれてうれしい」祝辞
https://news.yahoo.co.jp/articles/fde1b45f758fbee1bf7f1efb9bb2f1c7b883ad65
京都国際の小牧憲継監督(41)と宮村貴大部長(41)の京都成章時代の恩師で現花園大助監督の奥本保昭さん(64)が2人を祝福した。
日本一、おめでとうございます。小牧は、当時松坂大輔がいた98年夏の甲子園の横浜との決勝を見て入ってきた子です。意識も高いし、甲子園で活躍したい気持ちが強かった。体は小さいけど、バネがあり、パンチ力もあって飛距離のある打球を放つ選手でした。宮村は左投手で、今は部長兼投手コーチ。京都国際からいい左投手が育つのは、宮村の指導力があると思います。小牧も宮村の指導力には一目置いていますし、部長、監督が高校の同級生という、あまりないケース。とてもいい関係で、二人三脚でやっています。
20代の小牧は、関大から銀行に就職し、順風満帆な社会人生活を過ごしていましたが、『韓国学園で指導者をしたい』と相談してきました。当時、学校さんは明確にチームを強くするビジョンがなく、『やめとけ』と伝えたものの…。それでも、当時コーチになり『技術、素行、学力面で手がかかる選手が多い。どうやったら、選手が集まるか』と悩んでいた姿を思い出します。
教え子が高校野球の指導者になり、甲子園監督になるのは二重の喜びで、僕も(98年)夏に決勝に行ったので、小牧が並んでくれてうれしい。『早く先生に追いつけるように』と言ってくれていましたが、日本一の甲子園優勝監督として、追い越してくれて非常にうれしいです。
🔥京都国際・小牧監督が野望を吐露「京都を全国で一番レベルが高い県に」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc70403b730b2067886be1ffbea51299c4ccf360
第106回全国高校野球選手権大会は23日に決勝が行われ、京都国際が関東第一(東東京)に延長10回タイブレークの末、2―1で勝利。夏の大会では実に68年ぶり5度目となる京都勢の優勝を決めた。
1956年の平安(現龍谷大平安)の制覇以来、京都勢は81年京都商、97年平安、98年京都成章、05年京都外大西と4度も決勝の舞台で敗れ、準優勝に終わっていた。
優勝監督インタビューで小牧監督は「甲子園出発前にとにかく強い京都をもう一度取り戻してきますということを皆さんの前でお話したんですけど、本当に実行できて良かった」と目を潤ませた。
自身も京都成章で現役時代プレーをした経歴を持ち、「甲子園に挑む中で、京都が準優勝ばかりで、決勝で常にはね返されてきたっていうのは僕も物心ついた時から見てますし、知ってます。わが母校もそうですけど」と振り返った。
京都の高校では龍谷大平安が最多34回の出場を誇るが、近年は京都国際の台頭もあり、勢力図も変化している。小牧監督は「京都(の学校同士)で切磋琢磨してレベルが上がれば、ウチのレベルも必然的に上がる」と話し、京都の野球界についてこう語った。
「神奈川であったり、大阪であったり、最激戦区で予選を勝ち抜いたら甲子園でも上位に行ける。そういう県にしたい。僕も京都に育ててもらったので、他校さんが勝っても京都が強いとうれしい。京都を全国で一番レベルが高い県にしたい」
47都道府県の中で60年間の東京を超えて最長ブランクでの優勝となった京都。今回優勝した京都国際を皮切りに〝強い京都〟を不動のものにできるか。
☝甲子園決勝にタイブレークはそぐわない 決着急ぐ必要なし ラストマッチは特別な舞台 思う存分の競い合いを
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f250c85a2bc228f8aeab7dbbbe4f44e5c057bb0
優勝した京都国際に敬意を表した上で、問題提起したい。夏の甲子園決勝にタイブレークはそぐわない。延長15回で打ち切り、翌日以降に再試合を行う方式に戻せないだろうか。
高校野球でのタイブレークは18年春から導入され、21年春から決勝でも適用。当初は延長13回からで、23年春から現行の方式になった。選手の健康管理や円滑な大会運営に効果的なことは理解できる。しかし甲子園の決勝は特別な舞台。当日は1試合のみで時間的な制約もなく、人為的に走者を置き、決着を急ぐ必要はない。
データで見てもこの日の決勝の延長は06年の早実・駒大苫小牧戦以来18年ぶり13度目と少ない。さらに0―0での延長突入は、史上4度目だ。この日、テレビのキャスターとして精力的に取材を行う斎藤佑樹さんの姿があった。もしも06年にタイブレークが導入されていたら、今の斎藤さんはいないはず。甲子園の主役は選手だ。せめて決勝ぐらいは思う存分、日本一を競い合ってほしいと願う。
☟山陰まで及ぶ大阪桐蔭・西谷監督のスカウト活動範囲…《最新車で乗り付けてきた》の声も
https://news.yahoo.co.jp/articles/5422da22f4985e1da13932f62b8a8ebc2b7464f2
有望中学生の勧誘に血眼になっている甲子園常連校。大社(島根)の活躍で脚光を浴びた山陰地方も例外ではない。
地元のボーイズリーグ関係者が言う。「年に数回、全国大会の山陰予選が行われ、決勝に近づくにつれてネット裏には関西以西の強豪校の監督がずらり。年によっては集まりが悪いこともありますが……それでも例えば大阪桐蔭の西谷監督はほぼ毎年、大会に来ては中学生を勧誘していますよ。監督自身の車かどうかは知りませんが、前回は最近発売されたばかりの新車に乗ってきましたよ(笑)」
今年の大阪桐蔭のベンチ入りメンバーでも、山陰地方からは鳥取出身者が1人いる。前出の関係者が「いくら山陰地方で有望といっても……」とこう続ける。
「都市部に比べたら学校数、チーム数、子どもの数も少ない。大阪桐蔭のような強豪校に入っても、大半は都市部の強豪硬式チームで揉まれた子の肥やしで終わるケースが多い。大阪桐蔭ほどの学校なら大学進学も有利に働くが、ベンチ外の選手までその恩恵は受けられない。だから我々も『3年間、ベンチ入りもできないなら、別の学校でトップを目指した方がいいぞ』と説得していますが……大半の子は強豪校の監督に誘われたら舞い上がってしまいますからね」
鶏口となるも牛後となるなかれというが……。
☟ドラフト上位候補の野手に《利き腕の肘の故障説》急浮上!水面下ではスカウトたちが情報戦
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce1f03ceb534eb1129d6ef3128223e4a3c667653
「良い選手ですよ。打撃も守備もいいし。じゃあドラフトで指名するか? うーん、それは……」
あるセのスカウトがこう言って口を濁すのが、今大会に出場したドラフト候補の野手だ。
かねてからプロの評価は高く、プロ志望届を提出した場合は上位指名間違いなし、ともっぱら。ではなぜ、指名を躊躇するのか。冒頭のスカウトが「実は……」と、こう続ける。
「利き腕のヒジを故障しているのではないか、というウワサがあるんです。もし、それが本当ならば指名して即手術、となりかねない。指名のリスク自体が高いので、今は事実かウワサか、ウラがないか情報を集めながら様子見するしかないんです。ただ、春先の打席と比べると、今大会はフォームや積極性がイマイチ。本当にケガをしている可能性はある。いずれにせよ、ケガをしているかどうかは確定ではないし、本人もまだ進路を決めていない。進学するならまだしも、プロ志望届を提出した場合は注意して情報を集めないといけない選手です」
偽のケガ情報を流し、ドラフトでライバル球団から手を引かせる……という裏工作もこの世界では日常茶飯事。虚偽実々のスカウト合戦はすでに始まっている。
📝高校野球“酷暑対策のリアル”「関係者が凍ったペットボトルを」夏の甲子園より試合数が多い地方大会観戦後、高野連担当者に見解を聞くと…
https://news.yahoo.co.jp/articles/539855274db1abc080264b456c40747fdc956b9b
都道府県の高野連の関係者と話していて「夏の甲子園の予選が」と口にすると「違います。〇〇県選手権大会です」と訂正されることが多い。
夏季に行われる各都道府県の選手権大会の優勝校が「全国高等学校野球選手権大会」に出場できるのはその通りだが、都道府県の選手権大会と「夏の甲子園」は、独立した別個の大会である。
「暑熱対策」は各都道府県大会も対応することに
都道府県の高野連は、日本高野連に加盟している。当然、密接な関係にあるが、上意下達で動く組織ではなく、別の法人だ。
各都道府県高野連は別個の歴史を有し、運営形態も異なっている。日本高野連は公益財団法人だが、多くの都道府県の高野連は一般財団法人である。本部も、連盟トップが勤務する学校であったり、ビルの一室であったり、新聞社内であったり様々だ。そうした組織が寄り集まって硬式、軟式の「男子高校野球」を統括している。
金属バットの改定、ホームページのリニューアル、甲子園大会の試合開始時間の変更など、今年に入って、日本高野連は矢継ぎ早に改革を推進している。これらは都道府県高野連が導入することを前提としているが、導入に至る経緯は各高野連によって異なっている。改革は、日本高野連が大方針を打ち出し、47都道府県の高野連がそれに従って現実的な方法論で推進する図式である。
夏の甲子園の試合開始時間の変更は「暑熱対策」の一環だが、この施策も、各都道府県高野連がそれに倣って独自の対策をすることが前提になっている。
夏の甲子園に出場するのは49校、試合数は48、選手数は980人だが、地方の選手権大会には日本高野連発表で、3798校が参加している。ベンチ入りしない部員も含めれば部員数は12万7031人に及ぶ。試合数もはるかに多く、「暑熱対策」一つとっても甲子園よりも、各都道府県の大会の方が重要なのは言うまでもない。
各地方大会ではどんな対応があった?
今夏の選手権大会の前に、各都道府県の高野連の多くは新たな「暑熱対策」を打ち出した。その例をいくつか紹介する。
青森県、宮城県、新潟県、愛知県、岐阜県、三重県、広島県は、熱中症警戒アラートが発令された場合は、試合を中止にすることを決めた。
福岡県は開会式を「自由参加」としたうえで、入場行進を取りやめた。千葉県、愛知県、和歌山県、香川県、神奈川県、三重県などは開会式直後に試合を開催せず、三重県はそのうえで硬式野球で使用しない「四日市ドーム」で開会式を実施した。静岡県、愛知県、山梨県、京都府などでは第1試合の開始時間を早めたり、第2試合を遅らせて2部制にするなどした。
以上のように各都道府県の高野連は、日本高野連に倣って現実的な対応を始めている。
筆者は毎年、主として関西圏の地方大会を観客として観戦している。今年は「暑さ対策」にどのように取り組んでいるか? その観点で各府県の選手権大会の第1試合を観戦してみた。
関係者が凍ったペットボトルを配っていた
愛知県は、これまで第1試合を9時から行っていたが、今年は8時45分からとした。名古屋市熱田区の熱田愛知時計120スタジアムの試合を見に行ったのは7月初旬のこと。この季節、朝は日差しが強いが、風はまだ涼しい。わずか15分だが試合が早く始まることの意味するものは大きい。雲が日差しを遮る時間もあって、過ごしやすかった。しかし観客は、太陽が昇るとともに柱などの日陰を求めて体を移動させていた。
一塁側、三塁側両方で観戦したが、両サイドで父母と思われる関係者が凍ったペットボトルの飲料水を配っていた。「応援団ではないので」と断ったが「熱中症の危険があるのはみんな一緒です」とペットボトルを渡された。他の地方でもペットボトルやうちわなどを手渡された。高野連だけでなく、学校関係者や父母も真夏の高校野球を維持するために懸命に取り組んでいることがわかった。
大阪府では12時開催の試合を見に行った。吹田市の万博記念公園球場は強烈な日差しだった。内野席には日光を遮るものが一切なく、人々は日傘などで日陰を作っていた。
この球場だけでなく、地方には、内野全域に屋根や庇などが全くなく、樹木なども植わっていない球場が数多い。費用面の問題はあるだろうが、気候変動によってこうした球場の改修も考える必要が出てきていると言える。なお大阪府では3回に「クーリングタイム」を設けていた。
日差しを遮るものがない球場では…
この日の試合は「連合チーム」、つまり部員数が足りない学校が複数集まって編成されたチームが出場していた。
前述した通り観客席では、学校関係者や応援団が「暑さ対策」のメインとなり、飲料やうちわを配ったり観客の様子に気を配ったりしている。しかし連合チームでは組織だった応援団がないことが多い。学校関係者などが来ていないことも多く、観客席の「暑さ対策」はほとんどない。出場校によっては、こうした格差も見られるという現実がある。
京都府では宇治市の山城総合運動公園太陽が丘野球場に行った。第1試合は9時開始。この球場も日陰は外野にしかなかったが、球場に隣接したプール、脱衣所を兼ねた建物があるので、観客も一時退避することができる。
奈良県は、橿原市のさとやくスタジアムでの10時からの第1試合を観戦。屋根がかかったネット裏にお客が集中した一方で、一・三塁側のスタンドは、日差しを遮るものが一切ない。両校応援団は、観客席にテントを立てて日よけにしていた。
ただ多くの球場では、内野に屋根がなくても、外野には樹木が植わって木陰ができていることが多い。多くの地方大会では管理の関係上、外野席を開放していないことが多い。「暑熱対策」を考えれば木陰がある外野席に観客を入れることも考えるべきではないか。
兵庫県も尼崎市記念公園野球場で10時開始の第1試合を見た。7月後半から甲子園の大会が始まる8月にかけては、地面が熱せられて朝から気温が上昇し、猛暑はさらに進む。7月上旬とは異なる対策が必要になってくる。
この試合では3回と7回にクーリングタイムが設けられていた。
強く印象に残ったのは「審判」の行動だった
すべての試合で、強く印象に残ったのは「審判」だ。野球の審判は「Master of Game」であり、プレーのジャッジだけでなく試合進行全般を担っている。
今夏の地方大会では、攻守の入れ替わりの時は、球審や塁審が選手ひとりひとりに「あわてなくてもいいから、(ドリンクを)ゆっくり飲んでから行きなさい」と声をかけていた。
クーリングタイムを設けていない地方でも、イニング間に、体調を整える時間をしっかり設けていた。また、足がつったようなそぶりを一瞬でも見せた選手は、そのままグラウンドに行かせず、体調を確認していた。
試合を維持し、選手を守るために、審判は使命感を持ってできることをすべてやろうとしている印象だった。ただ審判の中にも足がつるなどの症状を訴える人がいたようだが……。
高野連の事務局長は現状をどうとらえているか
高校野球と言えば「2時間ゲーム」。かつては甲子園でも地方球場でも、選手交代の際には審判が2時間以内に試合を終わらせるために「駆け足で」「急ぎなさい」と急かしていたが、今はむしろしっかり時間を取って、給水や休憩の時間を取らせている。
その結果として9回で2時間半になる試合もあったが「急ぐこと」よりも選手の健康を重視する姿勢が、はっきり見て取れた。
しかし、地球温暖化は歩みを止めていない。各都道府県の高野連と日本高野連の努力が、どこまで通用するのか、という問題は厳然として存在する。
日本高野連の井本亘事務局長はこう話している。「数年前から“夏の大会の暑さ対策をどうしたらいいか”を関係者と話し合ってきました。今年、やっとそれが形になったわけですが、世の中は今、すごいスピードで変わっていこうとしています。
温暖化がどんどん進む中で、我々としてはこういった環境で高校野球を続けていくには、どうすればいいかを踏み込んだ形で議論していかなければならない。それを今後も各都道府県の皆さんとも話し合っていかなければと思います」
前例にとらわれない「暑さ対策」を
年によって変化はあるだろうが「地球温暖化」はこれからも確実に進行する。
高校野球はどうしても「前例主義」に陥りがちだが、日本高野連、都道府県高野連ともに、今後も、選手、観客、そして高校野球を守るために、前例にとらわれず思い切った「暑さ対策」を実施してほしい。
8月7日の選手権大会第1日目、観客席から観戦したが、第1試合、有田工-滋賀学園では、気温が上昇した終盤に失策が続出。プレーをするのも厳しい環境にあると感じた。午前の部と夕方の部の入れ替えは、スムーズだった。甲子園駅周辺の飲食店は混雑していたが大きな混乱はなかった。
一方で第3試合、智弁学園-岐阜城北は延長11回、タイブレークの熱戦となり終わったのは午後9時40分を過ぎていた。報道にあった「7回制」の導入も含め、今後、考えるべきことは数多い。ただ、日本高野連は今後、改革の手を止めることはないだろうとも確信した。
⚾岩手さんへ
2部制継続は仕方ないでしょうね、、、、、1年限りで「ハイ、辞めます!!」ってなったらタイブレーク廃止などの流れにつながりかねないので。
頭が硬い組織なんで1度変えたことを元に戻す勇気はないかと。。。
しかし、実際初日チケット2枚(3塁内野席&1塁内野席)もって現地観戦しましたが、13時前に1度強制させられ15時開門に合わせてもう1回戻ってくるというのは・・・・・。
2日目のTV観戦でも2試合終わって長い昼休みはしんどかったです。。。。。
3日目はレフトスタンドで第3試合のみ観戦でこれはよかったかも?!
4日目以降は1日4試合で『やっぱり、こっちの方がしっくり来る!!」と思いました。
7回制は日本人の野球競技レベルを大幅に落とすことしか考えられないので、、、、、
プロや大学・社会人に進んだ場合まず9回戦えるだけの体力作りから始めなければならないので、プロで高卒即戦力はいなくなるだろうし、高校野球ファンも相当離れていくことが予想されます。
僕だって春秋の県大会で7回制されるんだったら9回観戦できる独立リーグか大学野球に観戦に行くと思います!!
紀三井寺球場・・・・初芝橋本5-3神 島・星 林7-6田 辺 工
サンナンタンランド球場・・・和歌山東2-0箕 島・海 南6-1高 野 山
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(5日目 2回戦)
紀三井寺球場
☆☆ 10:00~ 和歌 山工-近大 新宮
☆☆☆ 13:00~ 田 辺 -智弁和歌山
サンナンタンランド球場
10:00~ 那 賀 - 桐 蔭
☆ 13:00~ 向 陽 -紀 央 館
🎤京都国際・小牧監督恩師の元京都成章・奥本保昭監督「追い越してくれてうれしい」祝辞
https://news.yahoo.co.jp/articles/fde1b45f758fbee1bf7f1efb9bb2f1c7b883ad65
京都国際の小牧憲継監督(41)と宮村貴大部長(41)の京都成章時代の恩師で現花園大助監督の奥本保昭さん(64)が2人を祝福した。
日本一、おめでとうございます。小牧は、当時松坂大輔がいた98年夏の甲子園の横浜との決勝を見て入ってきた子です。意識も高いし、甲子園で活躍したい気持ちが強かった。体は小さいけど、バネがあり、パンチ力もあって飛距離のある打球を放つ選手でした。宮村は左投手で、今は部長兼投手コーチ。京都国際からいい左投手が育つのは、宮村の指導力があると思います。小牧も宮村の指導力には一目置いていますし、部長、監督が高校の同級生という、あまりないケース。とてもいい関係で、二人三脚でやっています。
20代の小牧は、関大から銀行に就職し、順風満帆な社会人生活を過ごしていましたが、『韓国学園で指導者をしたい』と相談してきました。当時、学校さんは明確にチームを強くするビジョンがなく、『やめとけ』と伝えたものの…。それでも、当時コーチになり『技術、素行、学力面で手がかかる選手が多い。どうやったら、選手が集まるか』と悩んでいた姿を思い出します。
教え子が高校野球の指導者になり、甲子園監督になるのは二重の喜びで、僕も(98年)夏に決勝に行ったので、小牧が並んでくれてうれしい。『早く先生に追いつけるように』と言ってくれていましたが、日本一の甲子園優勝監督として、追い越してくれて非常にうれしいです。
🔥京都国際・小牧監督が野望を吐露「京都を全国で一番レベルが高い県に」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc70403b730b2067886be1ffbea51299c4ccf360
第106回全国高校野球選手権大会は23日に決勝が行われ、京都国際が関東第一(東東京)に延長10回タイブレークの末、2―1で勝利。夏の大会では実に68年ぶり5度目となる京都勢の優勝を決めた。
1956年の平安(現龍谷大平安)の制覇以来、京都勢は81年京都商、97年平安、98年京都成章、05年京都外大西と4度も決勝の舞台で敗れ、準優勝に終わっていた。
優勝監督インタビューで小牧監督は「甲子園出発前にとにかく強い京都をもう一度取り戻してきますということを皆さんの前でお話したんですけど、本当に実行できて良かった」と目を潤ませた。
自身も京都成章で現役時代プレーをした経歴を持ち、「甲子園に挑む中で、京都が準優勝ばかりで、決勝で常にはね返されてきたっていうのは僕も物心ついた時から見てますし、知ってます。わが母校もそうですけど」と振り返った。
京都の高校では龍谷大平安が最多34回の出場を誇るが、近年は京都国際の台頭もあり、勢力図も変化している。小牧監督は「京都(の学校同士)で切磋琢磨してレベルが上がれば、ウチのレベルも必然的に上がる」と話し、京都の野球界についてこう語った。
「神奈川であったり、大阪であったり、最激戦区で予選を勝ち抜いたら甲子園でも上位に行ける。そういう県にしたい。僕も京都に育ててもらったので、他校さんが勝っても京都が強いとうれしい。京都を全国で一番レベルが高い県にしたい」
47都道府県の中で60年間の東京を超えて最長ブランクでの優勝となった京都。今回優勝した京都国際を皮切りに〝強い京都〟を不動のものにできるか。
☝甲子園決勝にタイブレークはそぐわない 決着急ぐ必要なし ラストマッチは特別な舞台 思う存分の競い合いを
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f250c85a2bc228f8aeab7dbbbe4f44e5c057bb0
優勝した京都国際に敬意を表した上で、問題提起したい。夏の甲子園決勝にタイブレークはそぐわない。延長15回で打ち切り、翌日以降に再試合を行う方式に戻せないだろうか。
高校野球でのタイブレークは18年春から導入され、21年春から決勝でも適用。当初は延長13回からで、23年春から現行の方式になった。選手の健康管理や円滑な大会運営に効果的なことは理解できる。しかし甲子園の決勝は特別な舞台。当日は1試合のみで時間的な制約もなく、人為的に走者を置き、決着を急ぐ必要はない。
データで見てもこの日の決勝の延長は06年の早実・駒大苫小牧戦以来18年ぶり13度目と少ない。さらに0―0での延長突入は、史上4度目だ。この日、テレビのキャスターとして精力的に取材を行う斎藤佑樹さんの姿があった。もしも06年にタイブレークが導入されていたら、今の斎藤さんはいないはず。甲子園の主役は選手だ。せめて決勝ぐらいは思う存分、日本一を競い合ってほしいと願う。
☟山陰まで及ぶ大阪桐蔭・西谷監督のスカウト活動範囲…《最新車で乗り付けてきた》の声も
https://news.yahoo.co.jp/articles/5422da22f4985e1da13932f62b8a8ebc2b7464f2
有望中学生の勧誘に血眼になっている甲子園常連校。大社(島根)の活躍で脚光を浴びた山陰地方も例外ではない。
地元のボーイズリーグ関係者が言う。「年に数回、全国大会の山陰予選が行われ、決勝に近づくにつれてネット裏には関西以西の強豪校の監督がずらり。年によっては集まりが悪いこともありますが……それでも例えば大阪桐蔭の西谷監督はほぼ毎年、大会に来ては中学生を勧誘していますよ。監督自身の車かどうかは知りませんが、前回は最近発売されたばかりの新車に乗ってきましたよ(笑)」
今年の大阪桐蔭のベンチ入りメンバーでも、山陰地方からは鳥取出身者が1人いる。前出の関係者が「いくら山陰地方で有望といっても……」とこう続ける。
「都市部に比べたら学校数、チーム数、子どもの数も少ない。大阪桐蔭のような強豪校に入っても、大半は都市部の強豪硬式チームで揉まれた子の肥やしで終わるケースが多い。大阪桐蔭ほどの学校なら大学進学も有利に働くが、ベンチ外の選手までその恩恵は受けられない。だから我々も『3年間、ベンチ入りもできないなら、別の学校でトップを目指した方がいいぞ』と説得していますが……大半の子は強豪校の監督に誘われたら舞い上がってしまいますからね」
鶏口となるも牛後となるなかれというが……。
☟ドラフト上位候補の野手に《利き腕の肘の故障説》急浮上!水面下ではスカウトたちが情報戦
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce1f03ceb534eb1129d6ef3128223e4a3c667653
「良い選手ですよ。打撃も守備もいいし。じゃあドラフトで指名するか? うーん、それは……」
あるセのスカウトがこう言って口を濁すのが、今大会に出場したドラフト候補の野手だ。
かねてからプロの評価は高く、プロ志望届を提出した場合は上位指名間違いなし、ともっぱら。ではなぜ、指名を躊躇するのか。冒頭のスカウトが「実は……」と、こう続ける。
「利き腕のヒジを故障しているのではないか、というウワサがあるんです。もし、それが本当ならば指名して即手術、となりかねない。指名のリスク自体が高いので、今は事実かウワサか、ウラがないか情報を集めながら様子見するしかないんです。ただ、春先の打席と比べると、今大会はフォームや積極性がイマイチ。本当にケガをしている可能性はある。いずれにせよ、ケガをしているかどうかは確定ではないし、本人もまだ進路を決めていない。進学するならまだしも、プロ志望届を提出した場合は注意して情報を集めないといけない選手です」
偽のケガ情報を流し、ドラフトでライバル球団から手を引かせる……という裏工作もこの世界では日常茶飯事。虚偽実々のスカウト合戦はすでに始まっている。
📝高校野球“酷暑対策のリアル”「関係者が凍ったペットボトルを」夏の甲子園より試合数が多い地方大会観戦後、高野連担当者に見解を聞くと…
https://news.yahoo.co.jp/articles/539855274db1abc080264b456c40747fdc956b9b
都道府県の高野連の関係者と話していて「夏の甲子園の予選が」と口にすると「違います。〇〇県選手権大会です」と訂正されることが多い。
夏季に行われる各都道府県の選手権大会の優勝校が「全国高等学校野球選手権大会」に出場できるのはその通りだが、都道府県の選手権大会と「夏の甲子園」は、独立した別個の大会である。
「暑熱対策」は各都道府県大会も対応することに
都道府県の高野連は、日本高野連に加盟している。当然、密接な関係にあるが、上意下達で動く組織ではなく、別の法人だ。
各都道府県高野連は別個の歴史を有し、運営形態も異なっている。日本高野連は公益財団法人だが、多くの都道府県の高野連は一般財団法人である。本部も、連盟トップが勤務する学校であったり、ビルの一室であったり、新聞社内であったり様々だ。そうした組織が寄り集まって硬式、軟式の「男子高校野球」を統括している。
金属バットの改定、ホームページのリニューアル、甲子園大会の試合開始時間の変更など、今年に入って、日本高野連は矢継ぎ早に改革を推進している。これらは都道府県高野連が導入することを前提としているが、導入に至る経緯は各高野連によって異なっている。改革は、日本高野連が大方針を打ち出し、47都道府県の高野連がそれに従って現実的な方法論で推進する図式である。
夏の甲子園の試合開始時間の変更は「暑熱対策」の一環だが、この施策も、各都道府県高野連がそれに倣って独自の対策をすることが前提になっている。
夏の甲子園に出場するのは49校、試合数は48、選手数は980人だが、地方の選手権大会には日本高野連発表で、3798校が参加している。ベンチ入りしない部員も含めれば部員数は12万7031人に及ぶ。試合数もはるかに多く、「暑熱対策」一つとっても甲子園よりも、各都道府県の大会の方が重要なのは言うまでもない。
各地方大会ではどんな対応があった?
今夏の選手権大会の前に、各都道府県の高野連の多くは新たな「暑熱対策」を打ち出した。その例をいくつか紹介する。
青森県、宮城県、新潟県、愛知県、岐阜県、三重県、広島県は、熱中症警戒アラートが発令された場合は、試合を中止にすることを決めた。
福岡県は開会式を「自由参加」としたうえで、入場行進を取りやめた。千葉県、愛知県、和歌山県、香川県、神奈川県、三重県などは開会式直後に試合を開催せず、三重県はそのうえで硬式野球で使用しない「四日市ドーム」で開会式を実施した。静岡県、愛知県、山梨県、京都府などでは第1試合の開始時間を早めたり、第2試合を遅らせて2部制にするなどした。
以上のように各都道府県の高野連は、日本高野連に倣って現実的な対応を始めている。
筆者は毎年、主として関西圏の地方大会を観客として観戦している。今年は「暑さ対策」にどのように取り組んでいるか? その観点で各府県の選手権大会の第1試合を観戦してみた。
関係者が凍ったペットボトルを配っていた
愛知県は、これまで第1試合を9時から行っていたが、今年は8時45分からとした。名古屋市熱田区の熱田愛知時計120スタジアムの試合を見に行ったのは7月初旬のこと。この季節、朝は日差しが強いが、風はまだ涼しい。わずか15分だが試合が早く始まることの意味するものは大きい。雲が日差しを遮る時間もあって、過ごしやすかった。しかし観客は、太陽が昇るとともに柱などの日陰を求めて体を移動させていた。
一塁側、三塁側両方で観戦したが、両サイドで父母と思われる関係者が凍ったペットボトルの飲料水を配っていた。「応援団ではないので」と断ったが「熱中症の危険があるのはみんな一緒です」とペットボトルを渡された。他の地方でもペットボトルやうちわなどを手渡された。高野連だけでなく、学校関係者や父母も真夏の高校野球を維持するために懸命に取り組んでいることがわかった。
大阪府では12時開催の試合を見に行った。吹田市の万博記念公園球場は強烈な日差しだった。内野席には日光を遮るものが一切なく、人々は日傘などで日陰を作っていた。
この球場だけでなく、地方には、内野全域に屋根や庇などが全くなく、樹木なども植わっていない球場が数多い。費用面の問題はあるだろうが、気候変動によってこうした球場の改修も考える必要が出てきていると言える。なお大阪府では3回に「クーリングタイム」を設けていた。
日差しを遮るものがない球場では…
この日の試合は「連合チーム」、つまり部員数が足りない学校が複数集まって編成されたチームが出場していた。
前述した通り観客席では、学校関係者や応援団が「暑さ対策」のメインとなり、飲料やうちわを配ったり観客の様子に気を配ったりしている。しかし連合チームでは組織だった応援団がないことが多い。学校関係者などが来ていないことも多く、観客席の「暑さ対策」はほとんどない。出場校によっては、こうした格差も見られるという現実がある。
京都府では宇治市の山城総合運動公園太陽が丘野球場に行った。第1試合は9時開始。この球場も日陰は外野にしかなかったが、球場に隣接したプール、脱衣所を兼ねた建物があるので、観客も一時退避することができる。
奈良県は、橿原市のさとやくスタジアムでの10時からの第1試合を観戦。屋根がかかったネット裏にお客が集中した一方で、一・三塁側のスタンドは、日差しを遮るものが一切ない。両校応援団は、観客席にテントを立てて日よけにしていた。
ただ多くの球場では、内野に屋根がなくても、外野には樹木が植わって木陰ができていることが多い。多くの地方大会では管理の関係上、外野席を開放していないことが多い。「暑熱対策」を考えれば木陰がある外野席に観客を入れることも考えるべきではないか。
兵庫県も尼崎市記念公園野球場で10時開始の第1試合を見た。7月後半から甲子園の大会が始まる8月にかけては、地面が熱せられて朝から気温が上昇し、猛暑はさらに進む。7月上旬とは異なる対策が必要になってくる。
この試合では3回と7回にクーリングタイムが設けられていた。
強く印象に残ったのは「審判」の行動だった
すべての試合で、強く印象に残ったのは「審判」だ。野球の審判は「Master of Game」であり、プレーのジャッジだけでなく試合進行全般を担っている。
今夏の地方大会では、攻守の入れ替わりの時は、球審や塁審が選手ひとりひとりに「あわてなくてもいいから、(ドリンクを)ゆっくり飲んでから行きなさい」と声をかけていた。
クーリングタイムを設けていない地方でも、イニング間に、体調を整える時間をしっかり設けていた。また、足がつったようなそぶりを一瞬でも見せた選手は、そのままグラウンドに行かせず、体調を確認していた。
試合を維持し、選手を守るために、審判は使命感を持ってできることをすべてやろうとしている印象だった。ただ審判の中にも足がつるなどの症状を訴える人がいたようだが……。
高野連の事務局長は現状をどうとらえているか
高校野球と言えば「2時間ゲーム」。かつては甲子園でも地方球場でも、選手交代の際には審判が2時間以内に試合を終わらせるために「駆け足で」「急ぎなさい」と急かしていたが、今はむしろしっかり時間を取って、給水や休憩の時間を取らせている。
その結果として9回で2時間半になる試合もあったが「急ぐこと」よりも選手の健康を重視する姿勢が、はっきり見て取れた。
しかし、地球温暖化は歩みを止めていない。各都道府県の高野連と日本高野連の努力が、どこまで通用するのか、という問題は厳然として存在する。
日本高野連の井本亘事務局長はこう話している。「数年前から“夏の大会の暑さ対策をどうしたらいいか”を関係者と話し合ってきました。今年、やっとそれが形になったわけですが、世の中は今、すごいスピードで変わっていこうとしています。
温暖化がどんどん進む中で、我々としてはこういった環境で高校野球を続けていくには、どうすればいいかを踏み込んだ形で議論していかなければならない。それを今後も各都道府県の皆さんとも話し合っていかなければと思います」
前例にとらわれない「暑さ対策」を
年によって変化はあるだろうが「地球温暖化」はこれからも確実に進行する。
高校野球はどうしても「前例主義」に陥りがちだが、日本高野連、都道府県高野連ともに、今後も、選手、観客、そして高校野球を守るために、前例にとらわれず思い切った「暑さ対策」を実施してほしい。
8月7日の選手権大会第1日目、観客席から観戦したが、第1試合、有田工-滋賀学園では、気温が上昇した終盤に失策が続出。プレーをするのも厳しい環境にあると感じた。午前の部と夕方の部の入れ替えは、スムーズだった。甲子園駅周辺の飲食店は混雑していたが大きな混乱はなかった。
一方で第3試合、智弁学園-岐阜城北は延長11回、タイブレークの熱戦となり終わったのは午後9時40分を過ぎていた。報道にあった「7回制」の導入も含め、今後、考えるべきことは数多い。ただ、日本高野連は今後、改革の手を止めることはないだろうとも確信した。
⚾岩手さんへ
2部制継続は仕方ないでしょうね、、、、、1年限りで「ハイ、辞めます!!」ってなったらタイブレーク廃止などの流れにつながりかねないので。
頭が硬い組織なんで1度変えたことを元に戻す勇気はないかと。。。
しかし、実際初日チケット2枚(3塁内野席&1塁内野席)もって現地観戦しましたが、13時前に1度強制させられ15時開門に合わせてもう1回戻ってくるというのは・・・・・。
2日目のTV観戦でも2試合終わって長い昼休みはしんどかったです。。。。。
3日目はレフトスタンドで第3試合のみ観戦でこれはよかったかも?!
4日目以降は1日4試合で『やっぱり、こっちの方がしっくり来る!!」と思いました。
7回制は日本人の野球競技レベルを大幅に落とすことしか考えられないので、、、、、
プロや大学・社会人に進んだ場合まず9回戦えるだけの体力作りから始めなければならないので、プロで高卒即戦力はいなくなるだろうし、高校野球ファンも相当離れていくことが予想されます。
僕だって春秋の県大会で7回制されるんだったら9回観戦できる独立リーグか大学野球に観戦に行くと思います!!
来夏も2部制継続に前向きだって!
9回から7回は次の次選抜大会からかな?完全2部制になるかもしれないな。
バットは低反発で本塁打削減
7回制は世間の大反対でなくす!
9回から7回は次の次選抜大会からかな?完全2部制になるかもしれないな。
バットは低反発で本塁打削減
7回制は世間の大反対でなくす!
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(決勝戦)
最終日決勝戦 京都国際(京都)-関東一(東東京) 10:00~12:10
一二三四五六七八九十計HE
京都国際0000000002292
関 東 一0000000001140
京都国際は初優勝🏆
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(4日目 2回戦)
紀三井寺球場
10:00~ 神 島 -初芝 橋本
13:00~ 星 林 -田 辺 工
サンナンタンランド球場
☆ 10:00~ 箕 島 -和歌 山東
☆ 13:00~ 高 野 山- 海 南
📝高校野球は変わった 大味では勝てない、細かい技術大事 高嶋仁の目
https://vk.sportsbull.jp/koshien/articles/ASS8R1RWPS8RPTQP00PM.html
(23日、第106回全国高校野球選手権大会決勝 京都国際2―1関東第一=延長十回タイブレーク)
まずは両チームとも投手が素晴らしく、持ち味を発揮しました。引き締まった決勝でした。
なかでも京都国際の西村一毅投手が大会を通じて好調でした。最後の場面も、1点リードの十回裏2死満塁。抑えれば優勝、ヒットを打たれればサヨナラ負けもあるところで、見事に空振り三振を奪い、ゲームセット。ええハートをしていますよ。
ポイントはやはり、十回表無死一、二塁から京都国際のバスターでしょう。打者は西村投手、しかも代打で登場しました。
関東第一のバント守備はレベルが高いです。3回戦の明徳義塾戦でも、無死一、二塁で一塁手が猛烈に前進してきて打者にプレッシャーをかけ、送りバントを決めさせませんでした。
この日は三塁手が前進し、遊撃手が三塁のカバーに入るシフトでプレッシャーをかけてきました。まともにバントをしていたら、封殺されていたでしょう。そこを西村選手が見事にバスターで左前安打し、無死満塁と好機を広げました。
この緊迫した場面で、バスターは簡単には決められません。相当練習しているのだと思います。動揺した相手から次打者が押し出し四球を選び、流れを引き寄せました。
関東第一はもう一歩でした。しぶとく接戦を勝ち上がり、粘り強かったです。あと一本が出ませんでしたが、随所に好守や好走塁が見られました。
大会を通じて7本塁打。低反発バットを象徴するような大会となりました。
高校野球は明らかに変わりましたね。大味な野球では勝てません。バッテリーを中心とした守備、バントやエンドラン、走塁、細かい技術が大事だと提示してくれたような決勝やったと思います。
👣関大・金丸夢斗が今夏限りで父雄一さんの高校野球審判引退を明かす「中3ぶりに」現地観戦
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d845848b5ff4f528bc73504fd7c290a223acecb
関西学生野球連盟のプレス発表会が行われ、阪神のドラフト1位候補の関大・金丸夢斗投手(4年)が取材に応じた。
今夏100周年を迎えた阪神甲子園球場に脚を運び、「僕らは(2020年に)コロナでなくなったので、うらやましい」と語った。
19日、智弁学園と京都国際との準々決勝では、父雄一さん(48)が一塁審を務めたが、同試合で高校野球の審判を引退したことを明かした。ラストゲームは中学3年以来の現地観戦で、「試合をしっかり見て、たくさんの人に見られながら、毎試合やるのはすごい。家に帰ったら父はクタクタでしたね。体のことは心配ですけど、いい形で終われたのでは」と14年間の審判生活を陰ながら聖地で見守った。
✌京都国際存続危機救った野球部が日本一「信じられない」創部当時から支えた金安一さん
https://news.yahoo.co.jp/articles/97dc316f4935b4422c5e66240ab977c7bfbea2d5
創部1年目の99年夏。初の公式戦で0ー34。あのときからそばで支え続けてきた人物がいる。後援会長の金安一(キム・アンイル)さん(82)だ。創部初の決勝戦に進んだ選手たちを見届けて、「信じられない」。待ちわびた舞台に喜びもひとしおだった。
まだ京都韓国学園だった90年代後半。新入生が2人しか入学しない世代もあるなど、学校自体の存続も危ぶまれるほどだった。「グラウンドがガラガラで、誰も何もしていない。これはだめだと。何かクラブ作ろうという話をしていた」。そんな中、野球で町おこしをした日高高中津分校(和歌山)が97年センバツに出場。一筋の光が差し込んだ。「これだ!」。野球部の設立を決断した。
ただ、道のりは平らではなかった。当時はまだ学校教育法第1条に認められた「1条校」ではなく、資金も潤沢ではなかった。その上、当時の理事長から「金食い虫のクラブ」と反対を食らった。だが、当時副理事長で野球経験者だった金さんが押し切った。資金集めに奔走し、自らも含めて関係者から費用を捻出。寮を設置するなど、環境を整えていった。
創部当時は野球経験者も数えるほど。「打って三塁に向かって走った子がいた」と振り返る。日韓両国から認定を受けて軌道に乗った。甲子園には21年センバツに初出場。そして、創部26年目で夏の頂点へと上り詰めた。
💢韓国語校歌への批判に「しょうがないなと思っている」と京都国際・藤本主将 「小牧監督や応援してくれた方々に、勝つことが感謝の気持ち」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c44d23eaad9f9c2d6b54e1a6467dec5dfa23be9
京都国際(京都)が決勝史上初の延長タイブレークに突入した激闘を制し初優勝。0-0で迎えた十回に2点を奪い、その裏の関東第一(東東京)の反撃を1点でしのいだ。
試合後にはナインが韓国語の校歌を斉唱。韓国が日本海の呼称として主張する「東海」が含まれる歌詞が全国中継で放送されることにも注目が集まったが、主将の藤本陽毅(3年)は「世の中いろんな考え方がある。自分も大丈夫かなと正直思うこともある。批判されることに関しては、しょうがないなと思っている」と話した。
藤本は「僕たちは野球のためにこの高校に入った。正直、僕たちのことも言われているときもあるので、辛い時もある」と振り返り、「今まで育ててくれた小牧監督であったり応援してくれた方々へ、勝つことが感謝の気持ちになる。応援してくれた人たちのために絶対に勝ってやろうと思った」と明かした。
同校は韓国系学校がルーツで、野球部創部は1999年。公式では外国人学校として初めて日本高野連に加盟した。
この日の校歌斉唱では関東第一の一塁側アルプス席からも手拍子が送られ勝者をたたえた。
💢京都国際VS関東第一、史上初の決勝タイブレークにファン複雑 「決勝はなしにしようよ」「タイブレークじゃない熱戦を見たかった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc4f814b91ac4ab19f8b2a1d7ff90a7448a46d9b
決勝では史上初の延長タイブレーク決着で、京都国際が関東第一(東東京)に競り勝ち、3度目の出場で初めて頂点に立った。延長10回に2点を奪い、関東第一の反撃をしのいだ。京都府勢の優勝は1956年の平安(現龍谷大平安)以来68年ぶりとなった。
京都国際・中崎、関東第一・畠中の両左腕が、序盤からともに持ち味を出して投げ合った。午前10時の試合開始から5回終了まで50分足らず。両校とも先頭打者を出すことができず、速いテンポで試合が進んだ。
6回に京都国際は初めて先頭が出塁し、1死二、三塁の好機をつくったが、畠中が粘って先制点はならず。京都国際は9回も先頭の4番・藤本が中前打で出て、犠打で1死二塁としたが、7回から登板していた関東第一のエース・坂井がしのいだ。
逆に関東第一は9回先頭の2番・成井が死球で出塁。犠打などで2死満塁としたが、得点は奪えず、0―0のまま決勝では初めてタイブレーク制の延長戦に突入した。
無死一、二塁から始まる攻撃は、京都国際が力投の中崎への代打で今大会準決勝まで23イニング無失点の左腕・西村を起用。その西村の左安打で無死満塁とすると、1番・金本が押し出し四球で先制。さらに代わった大後から2番・三谷が右犠飛で追加点を挙げた。
直後の関東第一の攻撃は8番・市川のバントを2番手登板の西村がはじき、無死満塁。代打・堀江の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を返し、さらに四球で1死満塁となったが、2番・成井は一ゴロで本塁封殺、3番・坂本は空振り三振で京都国際が初の全国制覇を決めた。
ネット上では両校の奮闘をたたえる声が相次いだ一方で、決勝でのタイブレーク決着については「決勝もタイブレークあったんだね。。。」「タイブレークがなぁ…」「決勝の延長はタイブレークなしにしようよ…」「正直タイブレークじゃない両校の熱戦を見たかったというのはあるな…」などの意見が挙がっている。
☟試験導入の〝朝夕二部制〟どうなる 高野連・井本事務局長「特に大きな混乱もなく…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4831d7576066266fbf5bba0c4a07b55463337a2d
第106回全国高校野球選手権大会の全日程が終了し、日本高野連の井本亘事務局長が二部制など施策についての取材に応じた。
今夏から試験的に大会の最初の3日間で導入された「二部制」。暑さ対策として選手の負担を減らすことを目的としており、午前と夕方に分けて試合を行う。観客も一度退場させるが、井本事務局長は「特に大きな混乱もなく、皆さんが想定してたような形で観客の入れ替えができた。オペレーションはうまくいったと聞いている」と手応えを口にした。
その上で「今年やって来年やらないことは考えにくい。来年は今年以上の対策をとらないと」と今後も前向きな検討が行われることを示唆した。
熱中症疑いが出たケースは大会を通じて58件。二部制が実施された夕方の試合でも4件が確認された。井本事務局長は「16時以降の試合はクーリングタイムは取らないということで大会に入ったが初日、2日目で負傷した選手が出た。そのあたりは課題」と話した。実際、大会4日目からは全試合でクーリングタイムが設けられた。
☝「叫んで終わる総評も初めてや!」甲子園決勝、高野連会長の異例の挨拶が話題! ネットからは「斬新!」「最終回みたい」と称賛や戸惑いの声
https://news.yahoo.co.jp/articles/a612e847996b6b680995911844551d74fc941afb
第106回全国高校野球選手権大会は8月23日、決勝の京都国際(京都)対関東第一(東東京)が甲子園球場で行なわれ、京都国際が延長の末に2対1で競り勝ち、初優勝を飾った。試合後、日本高等学校野球連盟の寶馨会長が講評を述べ、100周年を迎えた甲子園球場に感謝の意を表した締めの言葉がネット上で話題を呼んでいる。
決勝史上初の延長タイブレークとなった激闘を終え、寶会長は低反発の新基準バット導入でホームラン数が減少するなか、決勝進出両校の勝ち上がりの原動力となった投手力、守備力、機動力を高く評価。さらに全員野球で勝ち上がった大社(島根)や野球部員のキレキレダンスでアルプス一体の応援が話題となった滋賀学園(滋賀)などに言及した。
そして最後に、寶会長は今大会で100周年を迎えた阪神甲子園球場に感謝の意を示すべく、スタンドの観衆に向けて「私が『甲子園球場』と言いますから『ありがとう』とご唱和ください」と呼びかけると、球場全体から「甲子園球場、ありがとう」という声が響いた。
高野連会長の異例なスタイルの挨拶に、SNSでは「甲子園、ありがとう!と叫んで終わる高野連会長総評も初めてやw」「甲子園ありがとう!ほんと、そうですね!」「斬新な講評の〆ですね!!!」「いい締めだったな」「甲子園球場!ありがとう!に泣かされました」などと称賛のコメントが数多く寄せられた一方で、「甲子園ありがとうは最終回みたいで草」「え?どうした?」「なんか今年で終わってしまうような感じがして...少し違和感」などと、異例の展開にやや戸惑う声も上がっていた。
☝高校野球「7回制導入」に元広島・達川光男氏が反対!「『3の周期』で回らないと野球にならないんよ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/beb20d4459b6d9d006081bcb360416a96b25ffd4?page=1
高校野球で「7回制導入」が議論され、注目を集めている。8月に入り、日本高野連は4月に「高校野球7イニング制に関するワーキンググループ(WG)」を設置していたと発表。WGでは医療関係者を含めた11人の有識者で話し合いを行ない、12月に結果が報告されるという。今回の議論は、プロ野球の大物OBたちからも注目の的となっている。
「7回制」が議論されることとなった大きな理由が「猛暑」だ。アマ野球担当記者が言う。
「暑さ対策や選手の健康面を考慮して試合時間を短縮するのが狙い。米国など諸外国ではすでに高校野球で導入され、国際大会でも採用されている。今後は、日本の高校野球に馴染むかも含めて議論されることになる」
打席が2回しか回ってこない打者も
本誌・週刊ポスト(8月19日発売号)の〈言わずに死ねるか!球界編〉では、野球評論家の江本孟紀氏が「9回を戦うという野球の本質・根幹を変えようというのはあまりにも拙速。チンケなことを考える高野連には、ちょっとええ加減にせいよと言いたいね」と異議を唱えたが、江本氏同様に、「絶対に9回制でやらないけん」と声を挙げたのが、元広島カープ監督で野球評論家の達川光男氏だ。
「野球は『3の周期』で回らないといけない。3ストライクでアウト、3アウトで攻守交替、そして9人が最低3回打席に立ち、9回を戦う。それが野球なんよ。野球経験がない識者がどんなに議論を尽くしても、7回制にする納得できる理由は出てこないよ」
今回の議論については、高校野球の現場からも反対の声が出ている。昨年のU-18ワールドカップで日本代表を率いて優勝した明徳義塾の馬淵史郎監督は「現在より投手陣の厚さで勝敗が決する傾向が強まる。好投手が2人いたら前半勝負で逃げ切れる。基本的には9回で戦いたい」と否定的なコメントを出している。
達川氏はそうした反対意見に「その通り」と首肯する。また、高校野球では昨年からベンチ入りが18人から20人に増えたことを踏まえてこう話した。
「9回やっても20人全員が出られるわけではないのに、7回になったら出場できる選手の数はますます少なくなる。打順が4番以降の選手は2回しか打席が回ってこないケースも出て来る。これじゃ不公平よね」(達川氏)
試合時間は「長くない」
日本の高校野球だけでなく、国際大会でも7回制導入の議論が進んでいる。達川氏はこう話す。
「特に五輪では、中継を2時間以内に収めたいという意向で7回制が議論されているという。仮にプロ野球まで7回にしたら、職を失うピッチャーが続出しますよ。はっきり言って先発とクローザーだけでいいよ。プロ野球のピッチャーは分業制になっているが、先発は平均で5.9回を投げる。先発が6回を投げたとしたら、クローザーが1回投げれば終了。時間短縮だけを考えれば7イニングでもいいんだろうが、プロ野球は絶対にやっちゃあいけない」
試合時間を短縮しようとする動きについては、達川氏はこう首を傾げた。
「球場で観戦している人に聞けばわかるが、1試合3時間が長いという野球ファンはいないよ。2時間半で終わったら暇を持て余すと言ってますよ。カープの試合は早いから、マツダスタジアムに来るファンは試合が終わってから何をしようかと困っている。必死こいてチケットを取ったのに2時間半で終わってしまったと文句を言ってますよ。
テンポが悪いとすれば、日本のプロ野球はベンチからのサインもサードコーチ経由で出しているので、確認に時間がかかる。高校野球は監督から選手に直接サインを出しているため早い。高校野球を真似ればいいんよ。投球間隔も短いし、攻守交替も駆け足でやる。高校野球にできて、プロ野球ができないはずない。そもそも、“打て”や“待て”のサインは出さなくていいよ。そんなことは自分で考えればいいんじゃよ」
イニング数という競技の根幹を変える前に、できることはいろいろありそうだ。
⚾岩手さんへ
はい。終わりましたね・・・・・。ただ、関西は10月になってもまだまだ熱い日もありますし、ラジオなどでもよく聞きますが、「四季ではなく夏と冬の二季しかない!!」というのが実情です。
明後日から軟式の選手権大会も明石と姫路であるので、僕の夏はまだ終わりそうもないです(笑)
僕は予定通り、決勝TV観戦して閉会式はうどん食べながら見て12時55分に出発して16時30分過ぎに紀三井寺にはせ参じ20時の試合終了まで2代目関西独立リーグ観戦して0時過ぎに帰宅できました・・・。
しかし、夕方の紀三井寺緑道は7mの風があり、木陰を歩けば熱さを凌げたし、18時過ぎて日陰に入るとスタンドも涼しくなってきました。
ところが20時試合終了後漆黒の紀三井寺緑道を約30分歩いていると、、、風はないし湿度が異常に高くなり腕や顔が汗だくでメチャクチャ熱かった!!!
ということで、二部制にしたら熱さ対策になるというのも一概には言えないと思いますよ!!
直射日光はなくなるけれど、風も収まり異様に湿度が高くなるのでプレーする選手の体感温度は意外と高くなりバテますよ!!ナイターでボールも見づらいし、試合が遅くなればなるほど熱闘甲子園のスタッフがあたふたするし・・・。
⚾MAさんへ
2年ぶりの投稿ありがとうございます!!
teacup.掲示板が廃止され、殺風景なものとなり一応形は残しておりますが、、、、、
管理画面みて、ここ最近のリモートホストを見ていたらずいぶん各地方から閲覧されているなあと。
ただ、年々書き込みが減っているのが現状で僕の力不足ゆえに仕方ない面もありますが、細々と末永く続けられたらと。
今大会の総評拝見しましたが、玄人受けするコメントに感服しておりました。
僕のような素人は1大会60本塁打や早稲田実の西東京大会で14-13や10-9というスコアを観たかったですが・・・・・。
低反発バットの野球はセンバツ開幕戦を生観戦して「まるで軟式野球のようや・・・ボールが内野の頭を越えない!!」と頭を抱えておりました。
タイブレークや7回制に関してはさんざん持論を展開してきたので・・・。僕は4日間12試合(外野1試合)生観戦して特に印象に残ったことを紹介します。
①大社ー早稲田実 延長11回サヨナラゲームの死闘
大社は85年夏の開幕戦で旭川龍谷に延長サヨナラ負けしてからずっと応援してましたが、1度も観戦する機会に恵まれず、、、、、昨夏雨で1日順延がなければ島根大会・浜山球場で観戦することが可能でしたが。。。。。
まさか甲子園2勝して観戦できるとは!!!
岡山・山陰など中国地区は🎵サウスポーをチャンステーマにするチームがやたらに多いです。
9回まさかのレフトゴロゲッツーには唖然呆然としましたが、結果的に19時過ぎまで観戦できたし、江の川・立正大淞南・開星などごくたまに山陰旋風を観れる島根野球は楽しいです。
夏の甲子園9年連続初戦敗退の鳥取県勢も追随してほしいですが。。。。。
10/25~27 中国大会観戦で松江~浜山に宿泊観戦するので浜山球場隣の大社高校の横を通ってきます!!
②健大高崎の矢絣袴姿の女学生応援団
今まで何度も甲子園で観戦する機会があった健大高崎ですが、たいがいネット裏で観戦していたのでアルプスの細部まで目が届かなかった・・・・・。
1回戦も観戦したが全然気が付かず、2回戦3塁内野席中段アルプスよりにいたので第1試合前に余裕ありアルプス眺めていたら異彩を放つ9人娘が!!!!!!!!!
控え野球部員の後方になんと矢絣袴姿のお嬢さんたちがブルーメガホン両手にノリノリダンスを。。。
もちろん試合は智弁学園を応援していたが、双眼鏡で覗いていたら楽しそうだなと。
ずいぶん前にSHIONOMISAKIさんが 🎵全開ホンダ などの応援曲のことを書かれていたのを思い出しました。
近畿圏などでは聴けないハイカラソングが多数あり、いつの間にかハイサイおじさんはなくなってましたが。
智弁戦の動画 https://www.youtube.com/watch?v=dMxd6Qn3WUs
英明戦のほうがうまく撮影されてますね https://www.youtube.com/watch?v=v93Wg1q4dek&t=42s
③1塁塁審・大屋の奈良判定で開幕日3期連続延長タイブレーク観戦
2023年夏・2024年春と二期連続開幕戦でいきなり延長タイブレークを生観戦しましたが、二部制になって初日にまたタイブレークとは・・・・・。
開会式と開幕試合観戦して強制退場させられ、甲子園から2駅隣の今津駅で昼ご飯食べてまた球場に戻り3塁側から1塁側に場所を変えて観戦と違和感ありまくりの1日でした。。。
智弁が攻守に空回りし続け岐阜城北にまさかの金星献上???最後は4-6-3のダブルプレーで試合終了と思われたが、気迫のヘッドスライディングで1塁セーフの判定。
スタンドで見る限りでは打った瞬間ゲッツーで試合終了と覚悟するも・・・リプレー見れないので、ファーストの足がベースを離れたのかと思ってました(自宅に帰って動画見たら明らかな誤審でした・・・)
https://www.youtube.com/watch?v=kedBQyQQUUo
この奈良判定で九死に一生を得て9回2死から同点タイムリーが飛び出し10回表に3点もぎ取り左うちわ仰いでいたら3点返されまさかの11回突入・・・試合終了21時36分。4時30分起床していたので長い1日でした。
オマケに明日も8時開始なんで7時起床かあ・・・とため息つきながら帰路に着きました。
・両軍合わせて10エラーの乱戦制して滋賀学園開幕戦勝利
・戸田監督パワハラ解任を跳ね返し4度目の挑戦で菰野初勝利
・大阪桐蔭まさかの完封負け
このあたりが印象に残りました!!またいつか時間があれば北海道から遊びに来ていただければ幸いです。
最終日決勝戦 京都国際(京都)-関東一(東東京) 10:00~12:10
一二三四五六七八九十計HE
京都国際0000000002292
関 東 一0000000001140
京都国際は初優勝🏆
⚾明日の和歌山大会新人戦組み合わせ(4日目 2回戦)
紀三井寺球場
10:00~ 神 島 -初芝 橋本
13:00~ 星 林 -田 辺 工
サンナンタンランド球場
☆ 10:00~ 箕 島 -和歌 山東
☆ 13:00~ 高 野 山- 海 南
📝高校野球は変わった 大味では勝てない、細かい技術大事 高嶋仁の目
https://vk.sportsbull.jp/koshien/articles/ASS8R1RWPS8RPTQP00PM.html
(23日、第106回全国高校野球選手権大会決勝 京都国際2―1関東第一=延長十回タイブレーク)
まずは両チームとも投手が素晴らしく、持ち味を発揮しました。引き締まった決勝でした。
なかでも京都国際の西村一毅投手が大会を通じて好調でした。最後の場面も、1点リードの十回裏2死満塁。抑えれば優勝、ヒットを打たれればサヨナラ負けもあるところで、見事に空振り三振を奪い、ゲームセット。ええハートをしていますよ。
ポイントはやはり、十回表無死一、二塁から京都国際のバスターでしょう。打者は西村投手、しかも代打で登場しました。
関東第一のバント守備はレベルが高いです。3回戦の明徳義塾戦でも、無死一、二塁で一塁手が猛烈に前進してきて打者にプレッシャーをかけ、送りバントを決めさせませんでした。
この日は三塁手が前進し、遊撃手が三塁のカバーに入るシフトでプレッシャーをかけてきました。まともにバントをしていたら、封殺されていたでしょう。そこを西村選手が見事にバスターで左前安打し、無死満塁と好機を広げました。
この緊迫した場面で、バスターは簡単には決められません。相当練習しているのだと思います。動揺した相手から次打者が押し出し四球を選び、流れを引き寄せました。
関東第一はもう一歩でした。しぶとく接戦を勝ち上がり、粘り強かったです。あと一本が出ませんでしたが、随所に好守や好走塁が見られました。
大会を通じて7本塁打。低反発バットを象徴するような大会となりました。
高校野球は明らかに変わりましたね。大味な野球では勝てません。バッテリーを中心とした守備、バントやエンドラン、走塁、細かい技術が大事だと提示してくれたような決勝やったと思います。
👣関大・金丸夢斗が今夏限りで父雄一さんの高校野球審判引退を明かす「中3ぶりに」現地観戦
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d845848b5ff4f528bc73504fd7c290a223acecb
関西学生野球連盟のプレス発表会が行われ、阪神のドラフト1位候補の関大・金丸夢斗投手(4年)が取材に応じた。
今夏100周年を迎えた阪神甲子園球場に脚を運び、「僕らは(2020年に)コロナでなくなったので、うらやましい」と語った。
19日、智弁学園と京都国際との準々決勝では、父雄一さん(48)が一塁審を務めたが、同試合で高校野球の審判を引退したことを明かした。ラストゲームは中学3年以来の現地観戦で、「試合をしっかり見て、たくさんの人に見られながら、毎試合やるのはすごい。家に帰ったら父はクタクタでしたね。体のことは心配ですけど、いい形で終われたのでは」と14年間の審判生活を陰ながら聖地で見守った。
✌京都国際存続危機救った野球部が日本一「信じられない」創部当時から支えた金安一さん
https://news.yahoo.co.jp/articles/97dc316f4935b4422c5e66240ab977c7bfbea2d5
創部1年目の99年夏。初の公式戦で0ー34。あのときからそばで支え続けてきた人物がいる。後援会長の金安一(キム・アンイル)さん(82)だ。創部初の決勝戦に進んだ選手たちを見届けて、「信じられない」。待ちわびた舞台に喜びもひとしおだった。
まだ京都韓国学園だった90年代後半。新入生が2人しか入学しない世代もあるなど、学校自体の存続も危ぶまれるほどだった。「グラウンドがガラガラで、誰も何もしていない。これはだめだと。何かクラブ作ろうという話をしていた」。そんな中、野球で町おこしをした日高高中津分校(和歌山)が97年センバツに出場。一筋の光が差し込んだ。「これだ!」。野球部の設立を決断した。
ただ、道のりは平らではなかった。当時はまだ学校教育法第1条に認められた「1条校」ではなく、資金も潤沢ではなかった。その上、当時の理事長から「金食い虫のクラブ」と反対を食らった。だが、当時副理事長で野球経験者だった金さんが押し切った。資金集めに奔走し、自らも含めて関係者から費用を捻出。寮を設置するなど、環境を整えていった。
創部当時は野球経験者も数えるほど。「打って三塁に向かって走った子がいた」と振り返る。日韓両国から認定を受けて軌道に乗った。甲子園には21年センバツに初出場。そして、創部26年目で夏の頂点へと上り詰めた。
💢韓国語校歌への批判に「しょうがないなと思っている」と京都国際・藤本主将 「小牧監督や応援してくれた方々に、勝つことが感謝の気持ち」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c44d23eaad9f9c2d6b54e1a6467dec5dfa23be9
京都国際(京都)が決勝史上初の延長タイブレークに突入した激闘を制し初優勝。0-0で迎えた十回に2点を奪い、その裏の関東第一(東東京)の反撃を1点でしのいだ。
試合後にはナインが韓国語の校歌を斉唱。韓国が日本海の呼称として主張する「東海」が含まれる歌詞が全国中継で放送されることにも注目が集まったが、主将の藤本陽毅(3年)は「世の中いろんな考え方がある。自分も大丈夫かなと正直思うこともある。批判されることに関しては、しょうがないなと思っている」と話した。
藤本は「僕たちは野球のためにこの高校に入った。正直、僕たちのことも言われているときもあるので、辛い時もある」と振り返り、「今まで育ててくれた小牧監督であったり応援してくれた方々へ、勝つことが感謝の気持ちになる。応援してくれた人たちのために絶対に勝ってやろうと思った」と明かした。
同校は韓国系学校がルーツで、野球部創部は1999年。公式では外国人学校として初めて日本高野連に加盟した。
この日の校歌斉唱では関東第一の一塁側アルプス席からも手拍子が送られ勝者をたたえた。
💢京都国際VS関東第一、史上初の決勝タイブレークにファン複雑 「決勝はなしにしようよ」「タイブレークじゃない熱戦を見たかった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc4f814b91ac4ab19f8b2a1d7ff90a7448a46d9b
決勝では史上初の延長タイブレーク決着で、京都国際が関東第一(東東京)に競り勝ち、3度目の出場で初めて頂点に立った。延長10回に2点を奪い、関東第一の反撃をしのいだ。京都府勢の優勝は1956年の平安(現龍谷大平安)以来68年ぶりとなった。
京都国際・中崎、関東第一・畠中の両左腕が、序盤からともに持ち味を出して投げ合った。午前10時の試合開始から5回終了まで50分足らず。両校とも先頭打者を出すことができず、速いテンポで試合が進んだ。
6回に京都国際は初めて先頭が出塁し、1死二、三塁の好機をつくったが、畠中が粘って先制点はならず。京都国際は9回も先頭の4番・藤本が中前打で出て、犠打で1死二塁としたが、7回から登板していた関東第一のエース・坂井がしのいだ。
逆に関東第一は9回先頭の2番・成井が死球で出塁。犠打などで2死満塁としたが、得点は奪えず、0―0のまま決勝では初めてタイブレーク制の延長戦に突入した。
無死一、二塁から始まる攻撃は、京都国際が力投の中崎への代打で今大会準決勝まで23イニング無失点の左腕・西村を起用。その西村の左安打で無死満塁とすると、1番・金本が押し出し四球で先制。さらに代わった大後から2番・三谷が右犠飛で追加点を挙げた。
直後の関東第一の攻撃は8番・市川のバントを2番手登板の西村がはじき、無死満塁。代打・堀江の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を返し、さらに四球で1死満塁となったが、2番・成井は一ゴロで本塁封殺、3番・坂本は空振り三振で京都国際が初の全国制覇を決めた。
ネット上では両校の奮闘をたたえる声が相次いだ一方で、決勝でのタイブレーク決着については「決勝もタイブレークあったんだね。。。」「タイブレークがなぁ…」「決勝の延長はタイブレークなしにしようよ…」「正直タイブレークじゃない両校の熱戦を見たかったというのはあるな…」などの意見が挙がっている。
☟試験導入の〝朝夕二部制〟どうなる 高野連・井本事務局長「特に大きな混乱もなく…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4831d7576066266fbf5bba0c4a07b55463337a2d
第106回全国高校野球選手権大会の全日程が終了し、日本高野連の井本亘事務局長が二部制など施策についての取材に応じた。
今夏から試験的に大会の最初の3日間で導入された「二部制」。暑さ対策として選手の負担を減らすことを目的としており、午前と夕方に分けて試合を行う。観客も一度退場させるが、井本事務局長は「特に大きな混乱もなく、皆さんが想定してたような形で観客の入れ替えができた。オペレーションはうまくいったと聞いている」と手応えを口にした。
その上で「今年やって来年やらないことは考えにくい。来年は今年以上の対策をとらないと」と今後も前向きな検討が行われることを示唆した。
熱中症疑いが出たケースは大会を通じて58件。二部制が実施された夕方の試合でも4件が確認された。井本事務局長は「16時以降の試合はクーリングタイムは取らないということで大会に入ったが初日、2日目で負傷した選手が出た。そのあたりは課題」と話した。実際、大会4日目からは全試合でクーリングタイムが設けられた。
☝「叫んで終わる総評も初めてや!」甲子園決勝、高野連会長の異例の挨拶が話題! ネットからは「斬新!」「最終回みたい」と称賛や戸惑いの声
https://news.yahoo.co.jp/articles/a612e847996b6b680995911844551d74fc941afb
第106回全国高校野球選手権大会は8月23日、決勝の京都国際(京都)対関東第一(東東京)が甲子園球場で行なわれ、京都国際が延長の末に2対1で競り勝ち、初優勝を飾った。試合後、日本高等学校野球連盟の寶馨会長が講評を述べ、100周年を迎えた甲子園球場に感謝の意を表した締めの言葉がネット上で話題を呼んでいる。
決勝史上初の延長タイブレークとなった激闘を終え、寶会長は低反発の新基準バット導入でホームラン数が減少するなか、決勝進出両校の勝ち上がりの原動力となった投手力、守備力、機動力を高く評価。さらに全員野球で勝ち上がった大社(島根)や野球部員のキレキレダンスでアルプス一体の応援が話題となった滋賀学園(滋賀)などに言及した。
そして最後に、寶会長は今大会で100周年を迎えた阪神甲子園球場に感謝の意を示すべく、スタンドの観衆に向けて「私が『甲子園球場』と言いますから『ありがとう』とご唱和ください」と呼びかけると、球場全体から「甲子園球場、ありがとう」という声が響いた。
高野連会長の異例なスタイルの挨拶に、SNSでは「甲子園、ありがとう!と叫んで終わる高野連会長総評も初めてやw」「甲子園ありがとう!ほんと、そうですね!」「斬新な講評の〆ですね!!!」「いい締めだったな」「甲子園球場!ありがとう!に泣かされました」などと称賛のコメントが数多く寄せられた一方で、「甲子園ありがとうは最終回みたいで草」「え?どうした?」「なんか今年で終わってしまうような感じがして...少し違和感」などと、異例の展開にやや戸惑う声も上がっていた。
☝高校野球「7回制導入」に元広島・達川光男氏が反対!「『3の周期』で回らないと野球にならないんよ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/beb20d4459b6d9d006081bcb360416a96b25ffd4?page=1
高校野球で「7回制導入」が議論され、注目を集めている。8月に入り、日本高野連は4月に「高校野球7イニング制に関するワーキンググループ(WG)」を設置していたと発表。WGでは医療関係者を含めた11人の有識者で話し合いを行ない、12月に結果が報告されるという。今回の議論は、プロ野球の大物OBたちからも注目の的となっている。
「7回制」が議論されることとなった大きな理由が「猛暑」だ。アマ野球担当記者が言う。
「暑さ対策や選手の健康面を考慮して試合時間を短縮するのが狙い。米国など諸外国ではすでに高校野球で導入され、国際大会でも採用されている。今後は、日本の高校野球に馴染むかも含めて議論されることになる」
打席が2回しか回ってこない打者も
本誌・週刊ポスト(8月19日発売号)の〈言わずに死ねるか!球界編〉では、野球評論家の江本孟紀氏が「9回を戦うという野球の本質・根幹を変えようというのはあまりにも拙速。チンケなことを考える高野連には、ちょっとええ加減にせいよと言いたいね」と異議を唱えたが、江本氏同様に、「絶対に9回制でやらないけん」と声を挙げたのが、元広島カープ監督で野球評論家の達川光男氏だ。
「野球は『3の周期』で回らないといけない。3ストライクでアウト、3アウトで攻守交替、そして9人が最低3回打席に立ち、9回を戦う。それが野球なんよ。野球経験がない識者がどんなに議論を尽くしても、7回制にする納得できる理由は出てこないよ」
今回の議論については、高校野球の現場からも反対の声が出ている。昨年のU-18ワールドカップで日本代表を率いて優勝した明徳義塾の馬淵史郎監督は「現在より投手陣の厚さで勝敗が決する傾向が強まる。好投手が2人いたら前半勝負で逃げ切れる。基本的には9回で戦いたい」と否定的なコメントを出している。
達川氏はそうした反対意見に「その通り」と首肯する。また、高校野球では昨年からベンチ入りが18人から20人に増えたことを踏まえてこう話した。
「9回やっても20人全員が出られるわけではないのに、7回になったら出場できる選手の数はますます少なくなる。打順が4番以降の選手は2回しか打席が回ってこないケースも出て来る。これじゃ不公平よね」(達川氏)
試合時間は「長くない」
日本の高校野球だけでなく、国際大会でも7回制導入の議論が進んでいる。達川氏はこう話す。
「特に五輪では、中継を2時間以内に収めたいという意向で7回制が議論されているという。仮にプロ野球まで7回にしたら、職を失うピッチャーが続出しますよ。はっきり言って先発とクローザーだけでいいよ。プロ野球のピッチャーは分業制になっているが、先発は平均で5.9回を投げる。先発が6回を投げたとしたら、クローザーが1回投げれば終了。時間短縮だけを考えれば7イニングでもいいんだろうが、プロ野球は絶対にやっちゃあいけない」
試合時間を短縮しようとする動きについては、達川氏はこう首を傾げた。
「球場で観戦している人に聞けばわかるが、1試合3時間が長いという野球ファンはいないよ。2時間半で終わったら暇を持て余すと言ってますよ。カープの試合は早いから、マツダスタジアムに来るファンは試合が終わってから何をしようかと困っている。必死こいてチケットを取ったのに2時間半で終わってしまったと文句を言ってますよ。
テンポが悪いとすれば、日本のプロ野球はベンチからのサインもサードコーチ経由で出しているので、確認に時間がかかる。高校野球は監督から選手に直接サインを出しているため早い。高校野球を真似ればいいんよ。投球間隔も短いし、攻守交替も駆け足でやる。高校野球にできて、プロ野球ができないはずない。そもそも、“打て”や“待て”のサインは出さなくていいよ。そんなことは自分で考えればいいんじゃよ」
イニング数という競技の根幹を変える前に、できることはいろいろありそうだ。
⚾岩手さんへ
はい。終わりましたね・・・・・。ただ、関西は10月になってもまだまだ熱い日もありますし、ラジオなどでもよく聞きますが、「四季ではなく夏と冬の二季しかない!!」というのが実情です。
明後日から軟式の選手権大会も明石と姫路であるので、僕の夏はまだ終わりそうもないです(笑)
僕は予定通り、決勝TV観戦して閉会式はうどん食べながら見て12時55分に出発して16時30分過ぎに紀三井寺にはせ参じ20時の試合終了まで2代目関西独立リーグ観戦して0時過ぎに帰宅できました・・・。
しかし、夕方の紀三井寺緑道は7mの風があり、木陰を歩けば熱さを凌げたし、18時過ぎて日陰に入るとスタンドも涼しくなってきました。
ところが20時試合終了後漆黒の紀三井寺緑道を約30分歩いていると、、、風はないし湿度が異常に高くなり腕や顔が汗だくでメチャクチャ熱かった!!!
ということで、二部制にしたら熱さ対策になるというのも一概には言えないと思いますよ!!
直射日光はなくなるけれど、風も収まり異様に湿度が高くなるのでプレーする選手の体感温度は意外と高くなりバテますよ!!ナイターでボールも見づらいし、試合が遅くなればなるほど熱闘甲子園のスタッフがあたふたするし・・・。
⚾MAさんへ
2年ぶりの投稿ありがとうございます!!
teacup.掲示板が廃止され、殺風景なものとなり一応形は残しておりますが、、、、、
管理画面みて、ここ最近のリモートホストを見ていたらずいぶん各地方から閲覧されているなあと。
ただ、年々書き込みが減っているのが現状で僕の力不足ゆえに仕方ない面もありますが、細々と末永く続けられたらと。
今大会の総評拝見しましたが、玄人受けするコメントに感服しておりました。
僕のような素人は1大会60本塁打や早稲田実の西東京大会で14-13や10-9というスコアを観たかったですが・・・・・。
低反発バットの野球はセンバツ開幕戦を生観戦して「まるで軟式野球のようや・・・ボールが内野の頭を越えない!!」と頭を抱えておりました。
タイブレークや7回制に関してはさんざん持論を展開してきたので・・・。僕は4日間12試合(外野1試合)生観戦して特に印象に残ったことを紹介します。
①大社ー早稲田実 延長11回サヨナラゲームの死闘
大社は85年夏の開幕戦で旭川龍谷に延長サヨナラ負けしてからずっと応援してましたが、1度も観戦する機会に恵まれず、、、、、昨夏雨で1日順延がなければ島根大会・浜山球場で観戦することが可能でしたが。。。。。
まさか甲子園2勝して観戦できるとは!!!
岡山・山陰など中国地区は🎵サウスポーをチャンステーマにするチームがやたらに多いです。
9回まさかのレフトゴロゲッツーには唖然呆然としましたが、結果的に19時過ぎまで観戦できたし、江の川・立正大淞南・開星などごくたまに山陰旋風を観れる島根野球は楽しいです。
夏の甲子園9年連続初戦敗退の鳥取県勢も追随してほしいですが。。。。。
10/25~27 中国大会観戦で松江~浜山に宿泊観戦するので浜山球場隣の大社高校の横を通ってきます!!
②健大高崎の矢絣袴姿の女学生応援団
今まで何度も甲子園で観戦する機会があった健大高崎ですが、たいがいネット裏で観戦していたのでアルプスの細部まで目が届かなかった・・・・・。
1回戦も観戦したが全然気が付かず、2回戦3塁内野席中段アルプスよりにいたので第1試合前に余裕ありアルプス眺めていたら異彩を放つ9人娘が!!!!!!!!!
控え野球部員の後方になんと矢絣袴姿のお嬢さんたちがブルーメガホン両手にノリノリダンスを。。。
もちろん試合は智弁学園を応援していたが、双眼鏡で覗いていたら楽しそうだなと。
ずいぶん前にSHIONOMISAKIさんが 🎵全開ホンダ などの応援曲のことを書かれていたのを思い出しました。
近畿圏などでは聴けないハイカラソングが多数あり、いつの間にかハイサイおじさんはなくなってましたが。
智弁戦の動画 https://www.youtube.com/watch?v=dMxd6Qn3WUs
英明戦のほうがうまく撮影されてますね https://www.youtube.com/watch?v=v93Wg1q4dek&t=42s
③1塁塁審・大屋の奈良判定で開幕日3期連続延長タイブレーク観戦
2023年夏・2024年春と二期連続開幕戦でいきなり延長タイブレークを生観戦しましたが、二部制になって初日にまたタイブレークとは・・・・・。
開会式と開幕試合観戦して強制退場させられ、甲子園から2駅隣の今津駅で昼ご飯食べてまた球場に戻り3塁側から1塁側に場所を変えて観戦と違和感ありまくりの1日でした。。。
智弁が攻守に空回りし続け岐阜城北にまさかの金星献上???最後は4-6-3のダブルプレーで試合終了と思われたが、気迫のヘッドスライディングで1塁セーフの判定。
スタンドで見る限りでは打った瞬間ゲッツーで試合終了と覚悟するも・・・リプレー見れないので、ファーストの足がベースを離れたのかと思ってました(自宅に帰って動画見たら明らかな誤審でした・・・)
https://www.youtube.com/watch?v=kedBQyQQUUo
この奈良判定で九死に一生を得て9回2死から同点タイムリーが飛び出し10回表に3点もぎ取り左うちわ仰いでいたら3点返されまさかの11回突入・・・試合終了21時36分。4時30分起床していたので長い1日でした。
オマケに明日も8時開始なんで7時起床かあ・・・とため息つきながら帰路に着きました。
・両軍合わせて10エラーの乱戦制して滋賀学園開幕戦勝利
・戸田監督パワハラ解任を跳ね返し4度目の挑戦で菰野初勝利
・大阪桐蔭まさかの完封負け
このあたりが印象に残りました!!またいつか時間があれば北海道から遊びに来ていただければ幸いです。