自ら健康に、水から健康に。合言葉は「はやめに、こまめに」
⚾明日のセンバツ甲子園組み合わせ(初日 1回戦)
09:00~ 開 会 式
☆ 10:30~ 帝 京 (東 京)-沖縄 尚学(沖 縄)
13:00~ 阿 南 光(徳 島)-中京大中京(愛 知)
☆ 15:30~ 八学 光星(青 森)- 崇 徳 (広 島
☝<センバツプレーバック・和歌山>智弁和歌山(2018年) 全員安打の猛攻、創成館降す
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d432c19df9159fe887dcd66197372004017803d
第90回記念大会で出場校は例年より4校多い過去最多タイの36校が出場し、好試合が相次いだ。
2011年以来、センバツで白星がなかった智弁和歌山だが、初戦の2回戦を小堀颯投手、池田陽佑投手の継投で、富山商を4―2で降して好発進。3回戦の国学院栃木戦も序盤から主導権を奪い、7―4で勝利した。
激戦となったのは準々決勝。創成館(長崎)に序盤から先行され、点差を広げられた。だが、2―7の五回に3四球に単打3本や犠飛を絡めて一挙4点を奪取。応援団は応援歌「ジョックロック」で選手を後押しした。7-9で迎えた九回裏の2死満塁、3番手で好投していた平田龍輝投手が自ら左前打で2人を還して延長に持ち込んだ。再び1点リードを許した延長十回裏は2死一、二塁で黒川史陽選手が左翼手の頭上に二塁打を放ち、劇的な逆転サヨナラ打で試合に終止符を打った。智弁和歌山は先発全員安打の猛攻だった。
当時コーチとしてスタンドから見届けた中谷仁さん(46)は「サヨナラ勝ちをしてうれしい気持ちもあったが、反省すべき点が多かった」と振り返る。一方、会場の様子は鮮明に記憶に残る。「智弁和歌山の強さは伝統的にスタンドにある。全校応援は大きな武器だ」と話す。準決勝でも強豪・東海大相模(神奈川)を相手に5点差を逆転。延長十回まで戦い、12―10で打ち勝った。決勝では史上3校目の連覇を果たした大阪桐蔭に惜敗したが、伝統校・智弁和歌山が健在であることを全国に知らしめた。
この年の8月、甲子園で春夏通算68勝の歴代最多勝利記録(当時)を持っていた高嶋仁監督が72歳で退任。中谷さんに指揮官のバトンを引き継いだ。
💢名門・延岡学園野球部で「裸動画」拡散の激震!女子生徒を脅し撮影、部内で共有…夏の準V校で一体何が!?
https://news.yahoo.co.jp/articles/5823dc2d4a7a80e657ee6d95108faf7d91aa39d2
宮崎の名門に激震が走った。夏の甲子園準優勝の実績を誇る私立延岡学園高の野球部員が女子生徒の裸を撮影し、さらに部内で動画を拡散させていたことが判明。児童買春・ポルノ禁止法違反の非行内容で家裁送致されるという前代未聞の不祥事に揺れている。
「裸を撮りたい」執拗な要求の果てに…
事件の舞台となったのは、宮崎県内でも屈指の強豪として知られる延岡学園だ。事の起こりは2025年3月。当時2年生だった野球部員が、知人の女子生徒とのビデオ通話中に、その牙を剥いた。
「上半身裸の動画を撮りたい」――。
女子生徒は何度も拒絶したが、部員の執拗な要求に屈する形で動画を撮影させられたという。青春を白球に捧げるはずの球児が、スマホを武器に卑劣な行為に及んでいたのだ。
流出した動画…部内で「共有」という二次被害
悪夢はこれだけでは終わらなかった。7月になると、別の男子部員が撮影者のスマホから動画データを無断で操作し自身のスマホへ送信。あろうことか、その動画を複数の部員と共有し部内で拡散させるという被害生徒の尊厳をズタズタにする蛮行へと発展した。
事態を重く見た女子生徒の友人らが学校側に相談したことで事件が発覚。被害を受けた生徒は精神的なショックを受け、一時は登校できない状態にまで追い込まれたという。
大会出場継続に疑問の声も…自主退学で幕引きか
不祥事が発覚した当時、野球部は夏の宮崎大会の真っ只中。県高野連に報告し「口頭注意」を受けたものの、チームはそのまま大会出場を継続。準々決勝で敗退した後に1週間の活動自粛に入ったという。動画を撮影した部員と、拡散させた部員の計2名は、11月までに家裁送致され、既に自主退学している。
同校の柳田光寛校長は「被害生徒の心のケアに努めてきた。スマホ指導を徹底する」とコメントしているが、名門の看板に塗られた泥は簡単に拭い去れるものではない。ネット上では「なぜ大会を辞退しなかったのか」「部内でのモラルはどうなっていたのか」と厳しい声が相次いでいる。
かつての甲子園準V校で起きた、あまりにも情けないモラル崩壊。名門復活への道は、あまりにも険しいものとなった。
🎤【馬淵史郎 我が道17】横浜戦敗戦を見た男が主将に 遊撃手で理想的な形
https://news.yahoo.co.jp/articles/b708629e88cfa09dfbc732729e606d0d9296e094
98年(平10)夏の甲子園、準決勝で横浜に6点差をひっくり返されて逆転負け。00年の春も準々決勝で鳥羽(京都)に負けた。ベスト8、ベスト4の壁をどう破るか。チームを鍛えながら、その試行錯誤を続けていた。甲子園には毎年のように出ていたが、頂点に立つ難しさは感じていた。
02年はバランスがいいチームで臨めるという手応えがあった。主将の森岡良介(元中日、ヤクルト、現楽天コーチ)がしっかりチームをまとめ、リーダーシップを発揮してくれていた。大阪出身で中学時代は東大阪リトルシニアでプレー。先輩が明徳義塾にいて、98年の横浜との試合も甲子園で見ていたらしい。「明徳義塾で野球がしたい」と自ら門を叩いて、高知に来た。そういう縁、つながりがあるのが高校野球の面白いところだ。
遊撃手で主将というのも理想的な形だった。野球はやっぱり守りが大事。特にセンターラインが要や。明徳義塾の歴代遊撃手としても森岡はトップクラスだった。野球脳があって、技術もあって、周囲もしっかり見えていた。フォア・ザ・チームを重視し、時には「こうしたらいいと思います」と監督に意見も言えた。決して真面目な選手ばかりのチームではなかったが、彼がいたから自然とチームがまとまっていた。
02年の春の選抜。初戦の相手は金光大阪やった。エース吉見一起(元中日)は大会注目の右腕。しかし、吉見の速球に明徳義塾は振り負けなかった。初回に森岡のタイムリーで先制すると、10安打で7点を挙げて攻略。2スクイズを含め7犠打と小技もきっちりと決めた快勝だった。「野球は力じゃない。頭も大事なんや」と試合後の取材で、少し自慢をさせてもらった。
甲子園での壁だった準々決勝は福井商に8―10で負けたが、2回戦でエースの田辺佑介が右手人さし指に死球を受け、先発を回避。初回に8点を取られるというアクシデントがあった。このチームなら夏には…という手応えはあった。予感通り、選抜後もチームは負けなかった。春の公式戦、練習試合もずっと勝ち続けた。試合をしながら、控えもアピールして、ポジション争いも激しくなった。全体的にもいい流れで夏を迎えることになったな。
高知大会の準々決勝の岡豊戦は苦しんだ。同点のまま終盤に突入した。8回1死三塁を何とか耐えた。9回裏、相手の先頭打者の当たりを見て「やられた」と思った。春野球場のフェンス直撃の二塁打。球場はこの年に改修され、両翼92メートルから100メートルになっていた。以前のままだったらサヨナラ本塁打だった。
その後の9回無死満塁もタッチアップでの相手のミスもあり、無失点に切り抜けると、延長12回に勝ち越した。「何か持ってるな」と感じた試合だった。
📝識者5人が予想するセンバツ優勝校は? 横浜、沖縄尚学、山梨学院、大阪桐蔭...
https://news.yahoo.co.jp/articles/35a820a2488fead151132e2a4c12f04a0c59c8ae?page=1
第98回選抜高校野球大会がいよいよ開幕する。今大会は、昨夏の王者・沖縄尚学や昨春優勝の横浜をはじめ、花巻東、山梨学院、大阪桐蔭など全国の実力校が顔を揃え、例年以上に優勝争いの行方が読みにくい混戦模様となった。はたして春の頂点に立つのはどのチームなのか──。高校野球を知り尽くした5人のライターが、それぞれの視点とデータ、そして直感をもとに優勝校を占った。
楊順行氏(ライター)
優勝予想:専大松戸
順当にいけば優勝候補は、北から花巻東、横浜、山梨学院、神戸国際大付、沖縄尚学といったところだろう。花巻・萬谷堅心、横浜・織田翔希、山梨・菰田陽生、沖縄・末吉良丞ら好投手の存在、そして豊富な試合経験や打線の充実が理由としてあげられる。ただこのうち、横浜と花巻東、神戸国際大付と山梨学院は8強まで同じブロックでつぶし合いとなると、抜け出してくるのが大阪桐蔭か。準々決勝までは、比較的対戦相手に恵まれた印象だ。
ただ、過去に同じ日程から優勝経験があるとはいえ、しんがりの登場の大阪桐蔭は日程的にキツい。夏春連覇のかかる沖縄尚学も、開幕戦で強力打線の帝京と当たるから、これもどうなるかわからない。まあ、それを言ったらどこも条件はイーブンだとして、気になるのは専大松戸だ。昨年春の関東大会で選抜Vの横浜を破り、新チームでも秋の関東大会で織田の残る横浜を下した。
得点源は4番の吉岡伸太朗で、昨秋の公式戦11試合で打率は4割超、打点は11。打線は切れ目がなく、吉岡のほかにも投手を除く8人が7打点以上と充実しており、大会を終えれば78歳を迎えるベテラン・持丸修一監督も「久しぶりに攻撃力のあるチームができた。全国制覇を目指したい」と力こぶだ。ディフェンス力もいい。門倉昂大、小林冠太の二本柱はとも打たせて取るタイプだが、それだけに大崩れせず、昨秋の1試合あたりの平均失点は1.7点程度。出場32チームのうち失点が2点以下というのはこの専大松戸ほか10チームしかなく、専大松戸は平均得点でも32チーム中4位。平均失点2点以下で平均得点も10位以内というのはほかに大阪桐蔭、神村学園、帝京が目立つくらいで、投打のバランスが整ったこの4チームを優勝候補としておく。
で、結論。ほかの方との重複を避け、専大松戸◎、初戦が横浜という厳しいゾーンに入った神村学園を○に。果たしてどうなりますか。ちなみに......新潟出身の筆者としては、21世紀枠選出を除いて初めての2校出場となった県勢に注目しています。
戸田道男氏(編集兼ライター)
優勝予想:大阪桐蔭
昨年、春夏とも甲子園出場を逃す不振の年を味わった大阪桐蔭が、2年ぶりカムバックの大舞台で春夏通算10度目の優勝を果たすと予想する。
組み合わせ抽選の結果を見ると、強豪同士が初戦で激突する好カードが続出。とくに、センバツ連覇を狙う横浜が神村学園と当たり、その勝者が花巻東と智辯学園の勝者と2回戦で、さらに東洋大姫路、花咲徳栄らが準々決勝で待ち構えるという「死のブロック」などは、どこが勝ち上がってくるか予想するのは至難の業。
ほかにも、昨秋明治神宮大会決勝カードの再現となる九州国際大付と神戸国際大付が初戦で実現。この勝者と準々決勝でぶつかるゾーンにはドラフト候補・菰田陽生を擁する山梨学院がいて、ここもまったく展開が読めない。こういう厳しいゾーンから逃れて、序盤から比較的腰を落ち着けて戦えそうなのが出場32校中しんがり登場の32番クジを引いた大阪桐蔭。
昨秋は近畿大会準決勝で神戸国際大付に敗れたが、153キロ右腕・吉岡貫介、192センチの左腕・川本晴大らの投手陣に加え、近畿大会でサイクル安打の4番・谷渕瑛仁、強打の3番・内海竣太らが軸の攻撃陣も強力。主砲・谷渕は今大会から採用されるDHでの起用が見込まれ、いち早く新制度に対応して打線のパワーアップも図られた。加えて、西谷浩一監督率いる大阪桐蔭は、前回優勝の2022年春も32番クジのしんがり登場、もっと言えば、根尾昂、藤原恭大らが2年時に優勝した2017年春もやはり32番クジと、ここ10年で2度も優勝を飾ったゲンのいいクジをまたも引き当てた「強運」を買いたい。
高校野球は7イニング制導入に待ったなしの機運が高まり、9イニング制で戦う甲子園大会は果たしてあと何度開催されるのか。7イニング制導入に強く反対の立場を表明している西谷監督の「甲子園最多勝監督」としての手腕がさえわたる大会となるだろうか。
元永知宏氏(ライター)
優勝予想:山梨学院
今大会のテーマは、経験値と伸びしろだ。下級生の時から甲子園を沸かせたエースや強打者の成長が優勝争いを左右することになるだろう。昨夏の甲子園を制した沖縄尚学(沖縄)の末吉良丞、新垣有絃、山梨学院(山梨)の二刀流・菰田陽生、昨春王者・横浜(神奈川)のエースナンバーを背負う織田翔希、1年生の夏から甲子園に連続出場している花巻東(岩手)の強打者・古城大翔など逸材が揃う。
2024年春の選抜から2025年夏の甲子園までの4大会で準決勝に進出した16校のうち、関東、東京勢が8校。この勢力図が変動することは考えにくい。この選抜でも、彼らが勝ち上がると予想する。そのなかで優勝候補の筆頭に上がるのが、秋季関東大会を制した山梨学院だ。最速152キロのストレートを投げ、長打力もある菰田陽生、技巧派サウスポーの檜垣瑠輝斗は2年生だった昨夏、甲子園で十分な実績を残した(準決勝で沖縄尚学に敗退)。ドラフトの目玉でもある菰田は、明治神宮大会でサードを守るなどさらなる伸びしろを感じさせる。野手陣は力強い打撃と小技を兼ね備えているし、2023年春にチームを日本一に導いた吉田洸二監督は継投のうまさと競り合いの強さに定評がある。この3年間で、甲子園で15戦して12勝3敗という驚異的な成績を残している。
対抗は、昨年春の選抜で優勝した横浜(神奈川)。150キロを超えるストレートを投げ込む織田翔希がいるが、1回戦で対戦するのは神村学園(鹿児島)。難敵を撃破しても、花巻東と智辯学園(奈良)の勝者との対戦が待っている。しかし、この厳しいブロックを勝ち上がれば確かな自信になるはずだ。
もう1校気になるのが、昨夏の優勝校、沖縄尚学だ。2年生で主戦を任されたふたりの投手、サウスポー・末吉と右の新垣の投球次第では昨夏同様の快進撃が期待できる。過去に夏春連覇を果たしたのは4校だけ。1983年の池田(徳島)以来40年以上も出ていない。
田尻賢誉氏(ライター)
優勝予想:崇徳
今年も横浜が強い。関東・東京でぎりぎりの6校目の選出ながら、セイバーメトリクスの数値は突出している。攻撃面はBB/K、OPSともに出場32校中トップ。さらに投手力を表すK/BBも4位。この3部門すべてで4位以内に入っているのは横浜だけだ。エースの織田翔希をはじめ、小野舜友、池田聖摩、江坂佳史ら昨春の優勝を経験したメンバーも多数残り、個々の能力、経験ともに他の追随を許さない。
セイバーメトリクスの数値と組み合わせから筆者が予想するベスト4は、横浜のほか、崇徳、専大松戸、大阪桐蔭。冒頭で述べたように横浜が優勝候補筆頭なのは間違いないが、それだと面白みに欠ける。また、総合力ではトップ3に入る実力を持つ神村学園といきなり激突することもあり、初戦敗退の可能性もある。そこで注目したいのが崇徳だ。昨夏は広島大会決勝で甲子園まで「あと1アウト」まで迫りながら広陵に逆転負け。その悔しさを経験した先発メンバーのうち6人が残る。
最大の強みはエース・徳丸凛空の存在。下級生から甲子園で活躍する織田(横浜)、菰田陽生(山梨学院)、末吉良丞(沖縄尚学)の"ビッグ3"より派手さも知名度もないが、安定感は3人に引けを取らない。制球力があり、複数の変化球でストライクが取れる左腕を春の時点で打ち崩すのは困難だ。守備も12試合で8失策と安定しており、徳丸のコンディションさえ万全なら、失点を計算して戦うことができる。中国大会を全試合完投したように頼れる投手が徳丸ひとりなのが心配だが、球数少なく打ち取る投球ができる能力はある。あとは打線がどれだけ援護できるか。秋は捕手ながら1番を打つキャプテンの新村瑠聖が勢いづけ、中国大会では4試合中3試合で初回に得点した。1年春からレギュラーで、攻守の要。さらには精神的支柱でもある新村の出来がチーム浮沈のカギを握るといっても過言ではない。大会中にバッテリーを助けるラッキーボーイが出てくれば、初出場で旋風を巻き起こした1976年の優勝が現実味を帯びてくる。
菊地高弘氏(ライター)
優勝予想:大阪桐蔭
今大会は好投手を擁するチームが多いが、大阪桐蔭の左右二枚看板は能力的にも機能的にも、他を圧倒していると感じる。エース右腕の吉岡貫介は身長174センチと上背はないものの、強烈なスピンのかかった快速球を武器にする。一方、2年生左腕の川本晴大は身長192センチの長身で、縦に叩き下ろす角度のある投球が魅力だ。
ともにプロスカウトが注目する潜在能力を秘めるが、対戦相手は間違いなく両者の球筋の違いに戸惑うはず。近年の甲子園スターで例えると、金足農・吉田輝星(オリックス)の浮き上がる球筋に慣れたと思ったら、リリーフで真上から投げ下ろす藤田琉生(日本ハム)が出てくるようなものだ。
2022年春を最後に甲子園優勝から遠ざかる大阪桐蔭だが、敗れる年は守備の綻びが目立っていた。今年のチームはセンターラインを中心に守備が堅く、安定した試合運びが期待できる。主砲の谷渕瑛仁の内野守備に不安を残すが、今大会から導入されるDH制の恩恵も受けられるだろう。
大会全体を通して見ると、開幕戦の帝京対沖縄尚学の勝者が勢いづくような予感がする。16年ぶりに選抜に帰ってきた帝京が勝てば、「帝京魂、復活」のニュースに世間も沸き立つだろう。変則左腕・仁禮パスカルジュニアが昨春の石戸颯汰(浦和実→拓殖大進学)のように旋風を巻き起こすかもしれない。
一方、沖縄尚学は昨夏の甲子園優勝の原動力になったエース左腕・末吉良丞が、不振に苦しんできた。だが、いくら本調子からほど遠くても、甲子園マウンドに立てば実力を発揮するのが末吉の強さでもある。強烈なアドレナリンが分泌されれば、今春も再び甲子園の主役になるかもしれない。
組み合わせ抽選会の結果、「死のブロック」に入った智辯学園も気になる。初戦は花巻東、勝っても2回戦で横浜と神村学園の勝者と対戦し、準々決勝も花咲徳栄や東洋大姫路らが対戦候補になる。だが、どんなに強いチームであっても、智辯学園のエース左腕・杉本真滉(まひろ)と一発勝負で対決するのは嫌がるはずだ。
OBの伊原陵人(阪神)を彷彿とさせるマウンド度胸と、再現性の高さ。死線をくぐり抜けるなかでたくましさを増し、一気に頂点を極める可能性もあるだろう。
現時点での私の持ちうる情報と直感をフル稼働して予想してみたが、いつも大会が終わる頃には「浅はかでした」と思わされるのがお約束になっている。今大会も私の想像を超える、熱い展開になることを期待したい。
🎤2026年春のセンバツ 監督突撃インタビュー
沖縄尚学・比嘉監督にズバリ聞いた「プロ注目左腕・末吉良丞の“直メジャー”はありますか?」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/385421
比嘉公也監督(沖縄尚学/44歳)
明日19日の開会式直後に帝京(東京)と対戦するのが昨夏の優勝校、沖縄尚学だ。プロも注目する左腕の末吉良丞(3年)と右腕の新垣有絃(3年)、左右両エースの活躍で夏の激戦を初制覇。夏春連覇なら1982~83年の池田(徳島)以来の快挙となる。手応えはあるか、指揮を執る比嘉公也監督を直撃した。
──左右のエースを擁し、連覇が期待されているが、プレッシャーは?
「重圧はありませんが、連覇の意識も全然ありません。夏春の連覇なんて、(恐れ多くて)恥ずかしいですよ」
──MAX150キロ左腕の末吉は昨夏の大会で6試合に投げ、防御率1.06。34回で39三振をマークし、メジャースカウトも注目している。実際にメジャーのスカウトはグラウンドに来るのですか?
「来ましたけど、日本担当の方が挨拶に来られた程度ですよ。投げているところは見ていないですし、練習も見ていないと思います。ただの挨拶でしたよ」
──末吉は冬場に上体のトレーニングを重点的に行ったそうですが。
「上体の? チーム全体でウエートトレーニングはやっていますけど、それは特別なことではないし……。(末吉は)ベンチプレスをやりすぎたんじゃないですか?(笑) 何キロまで挙げられるのかはわかりませんが、本人も『やりすぎたので、もうしません』と話していましたから」
──昨年の秋季大会では制球難に苦しんだそうですね。
「あれは単純に疲労ですから、今は大丈夫。ただ、末吉のピッチングはボールが荒れることが利点でもある。投球がまとまりすぎないところが長所という左腕。調子のバロメーターは制球でなく、ボールの強さ。僕が彼に求めているのも、それだけです。元々力のある投手なので、出力アップと投球の再現性が一致したら面白くなりますよ」
“あの質問”に即答
──ちなみに高卒で直接メジャー挑戦する可能性は……。
「(即座に)ないです」
──右腕の新垣はどうですか? 昨夏は4試合で防御率0.82と優勝に貢献しました。
「末吉と力の差はありますね。2人を比べると、新垣の方がボールの力でいささか劣る。(試合では新垣ではなく)他の投手が投げる可能性が高いかもしれません」
──昨夏は全6試合で19得点。それが昨年10月の九州大会では2試合で2得点だった。
「ウチは打てないチームなので何とか守備で粘ってチャンスをものにする試合運びしかできない。これは嘆いても仕方ない。打線はこんなもんだと思いますよ」
──現状を予測していた、と?
「打ってほしいけど、打たないので(苦笑)」
09:00~ 開 会 式
☆ 10:30~ 帝 京 (東 京)-沖縄 尚学(沖 縄)
13:00~ 阿 南 光(徳 島)-中京大中京(愛 知)
☆ 15:30~ 八学 光星(青 森)- 崇 徳 (広 島
☝<センバツプレーバック・和歌山>智弁和歌山(2018年) 全員安打の猛攻、創成館降す
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d432c19df9159fe887dcd66197372004017803d
第90回記念大会で出場校は例年より4校多い過去最多タイの36校が出場し、好試合が相次いだ。
2011年以来、センバツで白星がなかった智弁和歌山だが、初戦の2回戦を小堀颯投手、池田陽佑投手の継投で、富山商を4―2で降して好発進。3回戦の国学院栃木戦も序盤から主導権を奪い、7―4で勝利した。
激戦となったのは準々決勝。創成館(長崎)に序盤から先行され、点差を広げられた。だが、2―7の五回に3四球に単打3本や犠飛を絡めて一挙4点を奪取。応援団は応援歌「ジョックロック」で選手を後押しした。7-9で迎えた九回裏の2死満塁、3番手で好投していた平田龍輝投手が自ら左前打で2人を還して延長に持ち込んだ。再び1点リードを許した延長十回裏は2死一、二塁で黒川史陽選手が左翼手の頭上に二塁打を放ち、劇的な逆転サヨナラ打で試合に終止符を打った。智弁和歌山は先発全員安打の猛攻だった。
当時コーチとしてスタンドから見届けた中谷仁さん(46)は「サヨナラ勝ちをしてうれしい気持ちもあったが、反省すべき点が多かった」と振り返る。一方、会場の様子は鮮明に記憶に残る。「智弁和歌山の強さは伝統的にスタンドにある。全校応援は大きな武器だ」と話す。準決勝でも強豪・東海大相模(神奈川)を相手に5点差を逆転。延長十回まで戦い、12―10で打ち勝った。決勝では史上3校目の連覇を果たした大阪桐蔭に惜敗したが、伝統校・智弁和歌山が健在であることを全国に知らしめた。
この年の8月、甲子園で春夏通算68勝の歴代最多勝利記録(当時)を持っていた高嶋仁監督が72歳で退任。中谷さんに指揮官のバトンを引き継いだ。
💢名門・延岡学園野球部で「裸動画」拡散の激震!女子生徒を脅し撮影、部内で共有…夏の準V校で一体何が!?
https://news.yahoo.co.jp/articles/5823dc2d4a7a80e657ee6d95108faf7d91aa39d2
宮崎の名門に激震が走った。夏の甲子園準優勝の実績を誇る私立延岡学園高の野球部員が女子生徒の裸を撮影し、さらに部内で動画を拡散させていたことが判明。児童買春・ポルノ禁止法違反の非行内容で家裁送致されるという前代未聞の不祥事に揺れている。
「裸を撮りたい」執拗な要求の果てに…
事件の舞台となったのは、宮崎県内でも屈指の強豪として知られる延岡学園だ。事の起こりは2025年3月。当時2年生だった野球部員が、知人の女子生徒とのビデオ通話中に、その牙を剥いた。
「上半身裸の動画を撮りたい」――。
女子生徒は何度も拒絶したが、部員の執拗な要求に屈する形で動画を撮影させられたという。青春を白球に捧げるはずの球児が、スマホを武器に卑劣な行為に及んでいたのだ。
流出した動画…部内で「共有」という二次被害
悪夢はこれだけでは終わらなかった。7月になると、別の男子部員が撮影者のスマホから動画データを無断で操作し自身のスマホへ送信。あろうことか、その動画を複数の部員と共有し部内で拡散させるという被害生徒の尊厳をズタズタにする蛮行へと発展した。
事態を重く見た女子生徒の友人らが学校側に相談したことで事件が発覚。被害を受けた生徒は精神的なショックを受け、一時は登校できない状態にまで追い込まれたという。
大会出場継続に疑問の声も…自主退学で幕引きか
不祥事が発覚した当時、野球部は夏の宮崎大会の真っ只中。県高野連に報告し「口頭注意」を受けたものの、チームはそのまま大会出場を継続。準々決勝で敗退した後に1週間の活動自粛に入ったという。動画を撮影した部員と、拡散させた部員の計2名は、11月までに家裁送致され、既に自主退学している。
同校の柳田光寛校長は「被害生徒の心のケアに努めてきた。スマホ指導を徹底する」とコメントしているが、名門の看板に塗られた泥は簡単に拭い去れるものではない。ネット上では「なぜ大会を辞退しなかったのか」「部内でのモラルはどうなっていたのか」と厳しい声が相次いでいる。
かつての甲子園準V校で起きた、あまりにも情けないモラル崩壊。名門復活への道は、あまりにも険しいものとなった。
🎤【馬淵史郎 我が道17】横浜戦敗戦を見た男が主将に 遊撃手で理想的な形
https://news.yahoo.co.jp/articles/b708629e88cfa09dfbc732729e606d0d9296e094
98年(平10)夏の甲子園、準決勝で横浜に6点差をひっくり返されて逆転負け。00年の春も準々決勝で鳥羽(京都)に負けた。ベスト8、ベスト4の壁をどう破るか。チームを鍛えながら、その試行錯誤を続けていた。甲子園には毎年のように出ていたが、頂点に立つ難しさは感じていた。
02年はバランスがいいチームで臨めるという手応えがあった。主将の森岡良介(元中日、ヤクルト、現楽天コーチ)がしっかりチームをまとめ、リーダーシップを発揮してくれていた。大阪出身で中学時代は東大阪リトルシニアでプレー。先輩が明徳義塾にいて、98年の横浜との試合も甲子園で見ていたらしい。「明徳義塾で野球がしたい」と自ら門を叩いて、高知に来た。そういう縁、つながりがあるのが高校野球の面白いところだ。
遊撃手で主将というのも理想的な形だった。野球はやっぱり守りが大事。特にセンターラインが要や。明徳義塾の歴代遊撃手としても森岡はトップクラスだった。野球脳があって、技術もあって、周囲もしっかり見えていた。フォア・ザ・チームを重視し、時には「こうしたらいいと思います」と監督に意見も言えた。決して真面目な選手ばかりのチームではなかったが、彼がいたから自然とチームがまとまっていた。
02年の春の選抜。初戦の相手は金光大阪やった。エース吉見一起(元中日)は大会注目の右腕。しかし、吉見の速球に明徳義塾は振り負けなかった。初回に森岡のタイムリーで先制すると、10安打で7点を挙げて攻略。2スクイズを含め7犠打と小技もきっちりと決めた快勝だった。「野球は力じゃない。頭も大事なんや」と試合後の取材で、少し自慢をさせてもらった。
甲子園での壁だった準々決勝は福井商に8―10で負けたが、2回戦でエースの田辺佑介が右手人さし指に死球を受け、先発を回避。初回に8点を取られるというアクシデントがあった。このチームなら夏には…という手応えはあった。予感通り、選抜後もチームは負けなかった。春の公式戦、練習試合もずっと勝ち続けた。試合をしながら、控えもアピールして、ポジション争いも激しくなった。全体的にもいい流れで夏を迎えることになったな。
高知大会の準々決勝の岡豊戦は苦しんだ。同点のまま終盤に突入した。8回1死三塁を何とか耐えた。9回裏、相手の先頭打者の当たりを見て「やられた」と思った。春野球場のフェンス直撃の二塁打。球場はこの年に改修され、両翼92メートルから100メートルになっていた。以前のままだったらサヨナラ本塁打だった。
その後の9回無死満塁もタッチアップでの相手のミスもあり、無失点に切り抜けると、延長12回に勝ち越した。「何か持ってるな」と感じた試合だった。
📝識者5人が予想するセンバツ優勝校は? 横浜、沖縄尚学、山梨学院、大阪桐蔭...
https://news.yahoo.co.jp/articles/35a820a2488fead151132e2a4c12f04a0c59c8ae?page=1
第98回選抜高校野球大会がいよいよ開幕する。今大会は、昨夏の王者・沖縄尚学や昨春優勝の横浜をはじめ、花巻東、山梨学院、大阪桐蔭など全国の実力校が顔を揃え、例年以上に優勝争いの行方が読みにくい混戦模様となった。はたして春の頂点に立つのはどのチームなのか──。高校野球を知り尽くした5人のライターが、それぞれの視点とデータ、そして直感をもとに優勝校を占った。
楊順行氏(ライター)
優勝予想:専大松戸
順当にいけば優勝候補は、北から花巻東、横浜、山梨学院、神戸国際大付、沖縄尚学といったところだろう。花巻・萬谷堅心、横浜・織田翔希、山梨・菰田陽生、沖縄・末吉良丞ら好投手の存在、そして豊富な試合経験や打線の充実が理由としてあげられる。ただこのうち、横浜と花巻東、神戸国際大付と山梨学院は8強まで同じブロックでつぶし合いとなると、抜け出してくるのが大阪桐蔭か。準々決勝までは、比較的対戦相手に恵まれた印象だ。
ただ、過去に同じ日程から優勝経験があるとはいえ、しんがりの登場の大阪桐蔭は日程的にキツい。夏春連覇のかかる沖縄尚学も、開幕戦で強力打線の帝京と当たるから、これもどうなるかわからない。まあ、それを言ったらどこも条件はイーブンだとして、気になるのは専大松戸だ。昨年春の関東大会で選抜Vの横浜を破り、新チームでも秋の関東大会で織田の残る横浜を下した。
得点源は4番の吉岡伸太朗で、昨秋の公式戦11試合で打率は4割超、打点は11。打線は切れ目がなく、吉岡のほかにも投手を除く8人が7打点以上と充実しており、大会を終えれば78歳を迎えるベテラン・持丸修一監督も「久しぶりに攻撃力のあるチームができた。全国制覇を目指したい」と力こぶだ。ディフェンス力もいい。門倉昂大、小林冠太の二本柱はとも打たせて取るタイプだが、それだけに大崩れせず、昨秋の1試合あたりの平均失点は1.7点程度。出場32チームのうち失点が2点以下というのはこの専大松戸ほか10チームしかなく、専大松戸は平均得点でも32チーム中4位。平均失点2点以下で平均得点も10位以内というのはほかに大阪桐蔭、神村学園、帝京が目立つくらいで、投打のバランスが整ったこの4チームを優勝候補としておく。
で、結論。ほかの方との重複を避け、専大松戸◎、初戦が横浜という厳しいゾーンに入った神村学園を○に。果たしてどうなりますか。ちなみに......新潟出身の筆者としては、21世紀枠選出を除いて初めての2校出場となった県勢に注目しています。
戸田道男氏(編集兼ライター)
優勝予想:大阪桐蔭
昨年、春夏とも甲子園出場を逃す不振の年を味わった大阪桐蔭が、2年ぶりカムバックの大舞台で春夏通算10度目の優勝を果たすと予想する。
組み合わせ抽選の結果を見ると、強豪同士が初戦で激突する好カードが続出。とくに、センバツ連覇を狙う横浜が神村学園と当たり、その勝者が花巻東と智辯学園の勝者と2回戦で、さらに東洋大姫路、花咲徳栄らが準々決勝で待ち構えるという「死のブロック」などは、どこが勝ち上がってくるか予想するのは至難の業。
ほかにも、昨秋明治神宮大会決勝カードの再現となる九州国際大付と神戸国際大付が初戦で実現。この勝者と準々決勝でぶつかるゾーンにはドラフト候補・菰田陽生を擁する山梨学院がいて、ここもまったく展開が読めない。こういう厳しいゾーンから逃れて、序盤から比較的腰を落ち着けて戦えそうなのが出場32校中しんがり登場の32番クジを引いた大阪桐蔭。
昨秋は近畿大会準決勝で神戸国際大付に敗れたが、153キロ右腕・吉岡貫介、192センチの左腕・川本晴大らの投手陣に加え、近畿大会でサイクル安打の4番・谷渕瑛仁、強打の3番・内海竣太らが軸の攻撃陣も強力。主砲・谷渕は今大会から採用されるDHでの起用が見込まれ、いち早く新制度に対応して打線のパワーアップも図られた。加えて、西谷浩一監督率いる大阪桐蔭は、前回優勝の2022年春も32番クジのしんがり登場、もっと言えば、根尾昂、藤原恭大らが2年時に優勝した2017年春もやはり32番クジと、ここ10年で2度も優勝を飾ったゲンのいいクジをまたも引き当てた「強運」を買いたい。
高校野球は7イニング制導入に待ったなしの機運が高まり、9イニング制で戦う甲子園大会は果たしてあと何度開催されるのか。7イニング制導入に強く反対の立場を表明している西谷監督の「甲子園最多勝監督」としての手腕がさえわたる大会となるだろうか。
元永知宏氏(ライター)
優勝予想:山梨学院
今大会のテーマは、経験値と伸びしろだ。下級生の時から甲子園を沸かせたエースや強打者の成長が優勝争いを左右することになるだろう。昨夏の甲子園を制した沖縄尚学(沖縄)の末吉良丞、新垣有絃、山梨学院(山梨)の二刀流・菰田陽生、昨春王者・横浜(神奈川)のエースナンバーを背負う織田翔希、1年生の夏から甲子園に連続出場している花巻東(岩手)の強打者・古城大翔など逸材が揃う。
2024年春の選抜から2025年夏の甲子園までの4大会で準決勝に進出した16校のうち、関東、東京勢が8校。この勢力図が変動することは考えにくい。この選抜でも、彼らが勝ち上がると予想する。そのなかで優勝候補の筆頭に上がるのが、秋季関東大会を制した山梨学院だ。最速152キロのストレートを投げ、長打力もある菰田陽生、技巧派サウスポーの檜垣瑠輝斗は2年生だった昨夏、甲子園で十分な実績を残した(準決勝で沖縄尚学に敗退)。ドラフトの目玉でもある菰田は、明治神宮大会でサードを守るなどさらなる伸びしろを感じさせる。野手陣は力強い打撃と小技を兼ね備えているし、2023年春にチームを日本一に導いた吉田洸二監督は継投のうまさと競り合いの強さに定評がある。この3年間で、甲子園で15戦して12勝3敗という驚異的な成績を残している。
対抗は、昨年春の選抜で優勝した横浜(神奈川)。150キロを超えるストレートを投げ込む織田翔希がいるが、1回戦で対戦するのは神村学園(鹿児島)。難敵を撃破しても、花巻東と智辯学園(奈良)の勝者との対戦が待っている。しかし、この厳しいブロックを勝ち上がれば確かな自信になるはずだ。
もう1校気になるのが、昨夏の優勝校、沖縄尚学だ。2年生で主戦を任されたふたりの投手、サウスポー・末吉と右の新垣の投球次第では昨夏同様の快進撃が期待できる。過去に夏春連覇を果たしたのは4校だけ。1983年の池田(徳島)以来40年以上も出ていない。
田尻賢誉氏(ライター)
優勝予想:崇徳
今年も横浜が強い。関東・東京でぎりぎりの6校目の選出ながら、セイバーメトリクスの数値は突出している。攻撃面はBB/K、OPSともに出場32校中トップ。さらに投手力を表すK/BBも4位。この3部門すべてで4位以内に入っているのは横浜だけだ。エースの織田翔希をはじめ、小野舜友、池田聖摩、江坂佳史ら昨春の優勝を経験したメンバーも多数残り、個々の能力、経験ともに他の追随を許さない。
セイバーメトリクスの数値と組み合わせから筆者が予想するベスト4は、横浜のほか、崇徳、専大松戸、大阪桐蔭。冒頭で述べたように横浜が優勝候補筆頭なのは間違いないが、それだと面白みに欠ける。また、総合力ではトップ3に入る実力を持つ神村学園といきなり激突することもあり、初戦敗退の可能性もある。そこで注目したいのが崇徳だ。昨夏は広島大会決勝で甲子園まで「あと1アウト」まで迫りながら広陵に逆転負け。その悔しさを経験した先発メンバーのうち6人が残る。
最大の強みはエース・徳丸凛空の存在。下級生から甲子園で活躍する織田(横浜)、菰田陽生(山梨学院)、末吉良丞(沖縄尚学)の"ビッグ3"より派手さも知名度もないが、安定感は3人に引けを取らない。制球力があり、複数の変化球でストライクが取れる左腕を春の時点で打ち崩すのは困難だ。守備も12試合で8失策と安定しており、徳丸のコンディションさえ万全なら、失点を計算して戦うことができる。中国大会を全試合完投したように頼れる投手が徳丸ひとりなのが心配だが、球数少なく打ち取る投球ができる能力はある。あとは打線がどれだけ援護できるか。秋は捕手ながら1番を打つキャプテンの新村瑠聖が勢いづけ、中国大会では4試合中3試合で初回に得点した。1年春からレギュラーで、攻守の要。さらには精神的支柱でもある新村の出来がチーム浮沈のカギを握るといっても過言ではない。大会中にバッテリーを助けるラッキーボーイが出てくれば、初出場で旋風を巻き起こした1976年の優勝が現実味を帯びてくる。
菊地高弘氏(ライター)
優勝予想:大阪桐蔭
今大会は好投手を擁するチームが多いが、大阪桐蔭の左右二枚看板は能力的にも機能的にも、他を圧倒していると感じる。エース右腕の吉岡貫介は身長174センチと上背はないものの、強烈なスピンのかかった快速球を武器にする。一方、2年生左腕の川本晴大は身長192センチの長身で、縦に叩き下ろす角度のある投球が魅力だ。
ともにプロスカウトが注目する潜在能力を秘めるが、対戦相手は間違いなく両者の球筋の違いに戸惑うはず。近年の甲子園スターで例えると、金足農・吉田輝星(オリックス)の浮き上がる球筋に慣れたと思ったら、リリーフで真上から投げ下ろす藤田琉生(日本ハム)が出てくるようなものだ。
2022年春を最後に甲子園優勝から遠ざかる大阪桐蔭だが、敗れる年は守備の綻びが目立っていた。今年のチームはセンターラインを中心に守備が堅く、安定した試合運びが期待できる。主砲の谷渕瑛仁の内野守備に不安を残すが、今大会から導入されるDH制の恩恵も受けられるだろう。
大会全体を通して見ると、開幕戦の帝京対沖縄尚学の勝者が勢いづくような予感がする。16年ぶりに選抜に帰ってきた帝京が勝てば、「帝京魂、復活」のニュースに世間も沸き立つだろう。変則左腕・仁禮パスカルジュニアが昨春の石戸颯汰(浦和実→拓殖大進学)のように旋風を巻き起こすかもしれない。
一方、沖縄尚学は昨夏の甲子園優勝の原動力になったエース左腕・末吉良丞が、不振に苦しんできた。だが、いくら本調子からほど遠くても、甲子園マウンドに立てば実力を発揮するのが末吉の強さでもある。強烈なアドレナリンが分泌されれば、今春も再び甲子園の主役になるかもしれない。
組み合わせ抽選会の結果、「死のブロック」に入った智辯学園も気になる。初戦は花巻東、勝っても2回戦で横浜と神村学園の勝者と対戦し、準々決勝も花咲徳栄や東洋大姫路らが対戦候補になる。だが、どんなに強いチームであっても、智辯学園のエース左腕・杉本真滉(まひろ)と一発勝負で対決するのは嫌がるはずだ。
OBの伊原陵人(阪神)を彷彿とさせるマウンド度胸と、再現性の高さ。死線をくぐり抜けるなかでたくましさを増し、一気に頂点を極める可能性もあるだろう。
現時点での私の持ちうる情報と直感をフル稼働して予想してみたが、いつも大会が終わる頃には「浅はかでした」と思わされるのがお約束になっている。今大会も私の想像を超える、熱い展開になることを期待したい。
🎤2026年春のセンバツ 監督突撃インタビュー
沖縄尚学・比嘉監督にズバリ聞いた「プロ注目左腕・末吉良丞の“直メジャー”はありますか?」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/385421
比嘉公也監督(沖縄尚学/44歳)
明日19日の開会式直後に帝京(東京)と対戦するのが昨夏の優勝校、沖縄尚学だ。プロも注目する左腕の末吉良丞(3年)と右腕の新垣有絃(3年)、左右両エースの活躍で夏の激戦を初制覇。夏春連覇なら1982~83年の池田(徳島)以来の快挙となる。手応えはあるか、指揮を執る比嘉公也監督を直撃した。
──左右のエースを擁し、連覇が期待されているが、プレッシャーは?
「重圧はありませんが、連覇の意識も全然ありません。夏春の連覇なんて、(恐れ多くて)恥ずかしいですよ」
──MAX150キロ左腕の末吉は昨夏の大会で6試合に投げ、防御率1.06。34回で39三振をマークし、メジャースカウトも注目している。実際にメジャーのスカウトはグラウンドに来るのですか?
「来ましたけど、日本担当の方が挨拶に来られた程度ですよ。投げているところは見ていないですし、練習も見ていないと思います。ただの挨拶でしたよ」
──末吉は冬場に上体のトレーニングを重点的に行ったそうですが。
「上体の? チーム全体でウエートトレーニングはやっていますけど、それは特別なことではないし……。(末吉は)ベンチプレスをやりすぎたんじゃないですか?(笑) 何キロまで挙げられるのかはわかりませんが、本人も『やりすぎたので、もうしません』と話していましたから」
──昨年の秋季大会では制球難に苦しんだそうですね。
「あれは単純に疲労ですから、今は大丈夫。ただ、末吉のピッチングはボールが荒れることが利点でもある。投球がまとまりすぎないところが長所という左腕。調子のバロメーターは制球でなく、ボールの強さ。僕が彼に求めているのも、それだけです。元々力のある投手なので、出力アップと投球の再現性が一致したら面白くなりますよ」
“あの質問”に即答
──ちなみに高卒で直接メジャー挑戦する可能性は……。
「(即座に)ないです」
──右腕の新垣はどうですか? 昨夏は4試合で防御率0.82と優勝に貢献しました。
「末吉と力の差はありますね。2人を比べると、新垣の方がボールの力でいささか劣る。(試合では新垣ではなく)他の投手が投げる可能性が高いかもしれません」
──昨夏は全6試合で19得点。それが昨年10月の九州大会では2試合で2得点だった。
「ウチは打てないチームなので何とか守備で粘ってチャンスをものにする試合運びしかできない。これは嘆いても仕方ない。打線はこんなもんだと思いますよ」
──現状を予測していた、と?
「打ってほしいけど、打たないので(苦笑)」