自ら健康に、水から健康に。合言葉は「はやめに、こまめに」
8/11 5日目第3試合 報徳学園(兵庫)-大社(島根) 13:58~16:29
第4話 大社旋風の始まり。報徳相手に横綱相撲で逃げ切り
一二三四五六七八九十計HE
大 社200000100 3102 馬庭-石原
報徳学園000000001 171 今朝丸、間木、伊藤-徳田
第一試合 第二試合 第四試合
早稲田実8 鶴 岡 東2 創 成 館
鳴門渦潮4 聖光学院1 白樺学園
僕は抽選結果を知った時に思わず頭を抱えてしまった・・・・・。鳥取城北が明徳義塾と。大社が報徳学園と対戦することが決まり、『どう考えても勝ち目がないだろう、、、』と。
実は大社は新大阪駅前のヤドに東海大相模と同宿しているのを8月1日の夜通りかかって知った。夜9時頃に通りかかったら、複数の選手がバット持ってガレージで素振りしていたが、僕はおそらくそれはサガミの選手で大社の子供たちは部屋で寝ているかTV見て島根では見れない民放を見ているんだろうなあと想像して駅に向かっていた。
大社高校は島根大会・中国大会・甲子園と1度も生観戦したことがない。昨秋(2023年)僕が倉敷市営で観戦しておる折にマスカットで登場し初戦敗退。島根大会でも雨でスライドして縁がなかった・・・。
今回チケットを持っているのは14日と17日。仮に2つ勝てば3回戦で生観戦できることにはなるが、報徳学園・創成館あるいは白樺学園に連勝して3回戦進出なんて夢のまた夢だろうなあと。
そういうわけで、TV観戦で固唾を飲んで観ていたが、これが大社旋風の始まりになるとは全く予想がつかなかった。
誰もがセンバツ準優勝校の報徳学園がこのゾーンを突破して8強入りするものと思っていただろうし、あるいは早稲田実がその間隙を縫ってくるかも?という下馬評だったはず。
報徳がきっちり後攻を取ってきた。この時点で大社が後攻派とは知らなかったが、相対的に鳥取は先攻派が主流だが、島根は後攻を好むことは織り込み済みだった。
さて、報徳の先発はエースナンバーを付けたプロ注目のドラフト候補・今朝丸。大社はまだ無名だった小柄なサウスポー馬庭だった。やはり大角監督は先を見ず、一戦必勝で初戦からエース投入してきた。少しくらい手加減して3番手以下の投手でマシンガン継投でもしてくれたらありがたかったが・・・・・。
それにしても大社のアルプスは32年ぶり出場ということで超満員に膨れ上がり紫のメガホンが目立ち応援では報徳に負けていなかった。
その大応援団に背中を押され1回表1番・藤原が2球で追い込まれながら2-1からライト前ヒットを放ちノーヒットノーランを回避!と思いきや、果敢に2塁を狙ってタッチアウト!まだ始まったばかりなんで無理をする理由はどこにもなかったが、この走塁で今朝丸投手がリズムを崩されたのか?2番・藤江にサード内野安打を喰らい、果敢に盗塁を決められ1死2塁。どうも大社高校は強引とも無謀ともいえる走塁でゴリゴリに押して突破口を開いていくタイプのチームなのか???
3番・石原が四球を選び、4番・高梨のセカンドゴロで2死1・3塁として5番・下条が鮮やかにレフト前先制タイムリーヒット!ここで報徳の守備に痛いミスが出て1塁走者までホームインし大社がまさかの2得点。さらに盗塁を仕掛けるがこれは失敗。
これでなんとか形にはなるかと思い、1回裏報徳は2死後にサードエラーで出塁するも4番・斎藤ショートゴロで無得点。最高の滑り出しで恥ずかしくない試合にはなりそうだと。
しかし、甲子園のマウンドに慣れ親しんでいる今朝丸投手は2回以降立ち直り大社打線を寄せ付けず、2・3回ともに3者凡退に抑え三振も3つ奪いこれ以上の追加点は許してくれそうにもなかった。
こうなると報徳が1点でも返せば一気に流れが変わり押し切られそうな気がする。。。2回1死から6番・山岡がチーム初ヒットを放ち、大角監督は果敢にエンドランをかけて揺さぶってきたが、ファールとなり最後は外ストレートに空振り三振。ならばと2死後盗塁を仕掛け、さらに四球で1・2塁と攻めたが、打席の今朝丸投手はあまり打撃に自信がないのか?初球セカンドライナーに倒れた。
3回裏報徳は2巡目の攻撃だったが、ショートゴロ2つにサードライナーとこの試合初の三者凡退に終わり初戦の緊張感か?まだまだ打線にエンジンがかかる兆しのないまま序盤を終えた。
4回表大社は先頭の3番・石原がショート内野安打で出塁すると、石飛監督は手堅く4番にバントで1死2塁。追加点を奪いたいところだったが、今朝丸投手がギアを上げて連続三振で島根の公立球児には手も足も出なかった・・・・・。その裏報徳は2死から6番・山岡が2打席連続ヒットを放つも大角監督無策でセカンドゴロと。
5回は下位打線ということもあり、大社はおとなしく三者凡退。ボチボチ報徳打線が目覚めて『逆転の報徳』となりうる中盤だったが、下位打線があえなく倒れ2死から1番・西村7球粘るもショートゴロと思われたが、相手のエラーを誘い出塁。しかし1・2番コンビここも無策でセンターフライに倒れ1回表の2点のみで淡々とクーリングタイムに入っていった。
報徳としては初回の2失点でリズムが作れないまま小柄なサウスポー相手に3回以外は毎回出塁しつつもホームが遠く、初戦の難しさをヒシヒシと感じていたかもしれない。激戦・兵庫を勝ち抜きセンバツ準優勝した実績を胸に初戦は軽く勝てると思っていたらまさかの0-2での折り返し。。。クーリングタイムの10分間ベンチ奥で大角監督がいつも通り怒鳴っているのだろうか???
一方、大社高校は大応援団に後押しされて失うものは何もないのでノビノビ野球をやっている印象だ。今朝丸投手からそう点数は取れないので、もうこのまま逃げきるしか勝ち目がないと思われる。
馬庭投手ここまで75球投げているので終盤のスタミナがちと心配。
6回表大社は1番からの攻撃で初回同様鮮やかな攻撃を見せたかったが、10分間の休養を経て今朝丸投手は余計に元気を取り戻し三者凡退で難しい長い中断明けの6回を乗り切った。
守りからリズムをつかみ1点でも返せば完全に報徳ペースとなりそうで、6回裏は3番からの攻撃と怖かったが、馬庭投手は勝ちを意識する風でもなく打たせて取るピッチングで3回以来の三者凡退で抑えてこのあたりから大波乱の匂いを感じ始めていた!!
膠着状態が続く中、ラッキー7の大社は1死後5番・下条がセンター前ヒットを放つとすかさず初球果敢に盗塁を試みるがタッチアウト!2死ランナーなしとなり、意気消沈してもおかしくなかったが、6・7番と連打を放ち1・2塁とチャンスを広げ大角監督は2度目のタイムを要求。大社アルプスからは怒涛の地鳴りのような🎵サウスポーの演奏が鳴りやまない https://www.youtube.com/watch?v=eOlGQJ3ZvLY
TV観戦でもそれなりの迫力は感じたが、この6日後実際3塁内野席で観戦していた折に3塁アルプスそしてレフトスタンドからの大声援は忘れられない!
7番・園山は2打数ノーヒットで3打席目の大事な場面でも初球空振りで厳しいと思われたが、2球目まさかのレフト前タイムリーヒットで3点目を挙げ完全に大社が主導権を握り勝てる気がしてきた。大角監督は惜しげもなく、エース・今朝丸をベンチに下げ元エースの間木をリリーフさせ外140km空振り三振で締めた。
その裏報徳もさすがに黙っておらず、6・7番の連打と送りバントで1死2・3塁と勝機を伺い、間木投手に代打・中川を送り捨て身の戦法に出たが、外136kmの直球に空振り三振。1番・西村もセンターフライに倒れいよいよ報徳は後がなくなった・・・・・。
8回のマウンドには3番手・伊藤が上がった。去年から報徳は今朝丸・間木が下級生の頃より投手陣の中心となり1学年上のエース・盛田とともにセンバツ準優勝の原動力となっていたが、2人ともベンチに下げて大丈夫かなと。事実、1番・藤原にヒットを浴びた。藤原選手は俊足巧打だがどうも足を痛めたようだ、、、、、この熱さと緊張感で致し方ないところだが、それでも石飛監督は初球盗塁のサインを出し見事に成功するも足が攣る・・・。しかしながら4点目のホームを目指す藤原を迎えるべく石飛監督はバントのサインを出し続けたが、相次いでファールで追い込まれ7球粘ってファーストゴロで1死3塁と形は作った。大角監督は3度目のタイムを使いダメ押しを阻止すべく間を取り、石飛監督は大好きなスクイズで4点目を狙うが、、、3番・石原1ボールから2球目セーフティ―スクイズはファール・・・。ならばとカウント1-2からの4球目今度は3塁走者スタートのスクイズを仕掛けるもファール・・・。最後はチェンジアップの空振り三振。4番・高梨は警戒されたのか?ストレートの四球で歩き、5番・下条はライトフライに倒れ無得点。
長時間3塁走者として直射日光をモロに浴び続け、なおかつ全力疾走の連続を余儀なくされた藤原の足が限界となりベンチで10分間治療するも、、、無念の交代。2度目のクーリングタイムのような長い間合いからの8回裏報徳の攻撃は2番からで1点は覚悟しつつも馬庭投手100球超えても衰えず3者凡退に封じ込めいよいよ最終回へ。
9回表1死後7番・馬庭投手がレフト前ヒットを放つもこのスイングした際にわき腹を痛めたようで、、、、、臨時代走が送られ送りバントで2死2塁。代打・福間はあえなく三振に終わりいよいよ9回裏の守り。
馬庭投手は2分間の治療の末にマウンドに戻ったがかなり心配・・・。5番・山岡はなりふり構わず1ボールからセーフティーをかますもファールで結局センターフライ。しかし直後に四球を与え不穏な空気が流れたが、、、代打・操野はセンターフライ。しかし8番・安田2球見逃し追い込まれるも2-1からセンター前に運びホームランが出ればたちまち3-3同点というシチュエーション!
伊藤投手に当然代打・西川を送り、期待に応えて2-2からレフト前タイムリーヒットで土壇場でついに報徳が1点を返しなおも1・2塁。
ここで1番・西村が2-2から流し打ちショートゴロ正面に微妙なゴロを放ち相手の足を意識しすぎたのか???ショート・藤江がこれを弾き満塁・・・と思った瞬間。2塁走者安田が3塁ベースを大きくオーバーラン!これを見てすかさず藤江は正確に3塁送球しあえなくタッチアウト!!まさかの幕切れに呆然とするしかなかったが、なにはともあれ大社高校がセンバツ準優勝の報徳学園を3-1で振り切り大金星を挙げた。
この試合始まるまで馬庭投手の存在すら知らなかったが、まさに彼の神ピッチが大社高校の大金星をもぎ取ったと言える。石飛監督も小技を駆使してしつこく食らいつき島根の公立高校でも甲子園で強豪私学に勝てることを実証した。一方、報徳学園は例年負けると選手が一様に号泣して声をからすシーンが多々見受けられるが、今年の選手たちはクールなのか?そこまでの号泣でもなく、むしろすがすがしくやり切ったという満足感が漂ったようにも画面越しから見えた。たしかにセンバツ2年連続準優勝して夏は5年間遠ざかっていた扉をこじ開けたのだから初戦敗退でも攻められない。
この夜、熱闘甲子園で大社特集をしていたが、熱闘スタッフがわざわざ出雲まで出向いてバス20台の大応援団に同行し、インタビューしていたのが印象的だった。チャンスがあれば、熱闘甲子園に出ていたオジサンに話を聞いてみたかったが、、、、、もちろんその機会もなく名前すら知らないのでもう顔も忘れてしまった・・・・・。
ただ、この106回選手権大会で大社旋風の次に印象に残った『どこぞのご当地アイドル』には翌春、甲子園で話する機会があったので・・・・・・。熱闘甲子園の登場人物に話する機会なんておそらく最初で最後だろうからこれはこれでまあええかと。
その興奮冷めやらぬ翌日に今度は鳥取城北が明徳義塾に挑む。2020年夏の交流試合では一時は5-2と3点リードして終盤まで行ったが結局、逆転サヨナラ負けを喰らった。。。
今度こそ、リベンジして山陰勢連勝そして9年ぶり鳥取県勢夏の甲子園初戦突破なるか???それはまた次回の講釈で。
鈴里真帆 🎵『Sail Away』
https://www.youtube.com/watch?v=YVCcENe4bbk
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責
大 社 馬 庭 9 37 137 6 1 2 4 1 1
報徳学園 今朝丸 6 2/3 27 103 8 1 1 9 3 2
報徳学園 間 木 1/3 1 4 0 0 0 1 0 0
報徳学園 伊 藤 2 9 33 2 1 1 2 0 0
(完)
🌟次回予告🌟
8/12 6日目第3試合 鳥取城北(鳥取)-明徳義塾(高知)
第4話 大社旋風の始まり。報徳相手に横綱相撲で逃げ切り
一二三四五六七八九十計HE
大 社200000100 3102 馬庭-石原
報徳学園000000001 171 今朝丸、間木、伊藤-徳田
第一試合 第二試合 第四試合
早稲田実8 鶴 岡 東2 創 成 館
鳴門渦潮4 聖光学院1 白樺学園
僕は抽選結果を知った時に思わず頭を抱えてしまった・・・・・。鳥取城北が明徳義塾と。大社が報徳学園と対戦することが決まり、『どう考えても勝ち目がないだろう、、、』と。
実は大社は新大阪駅前のヤドに東海大相模と同宿しているのを8月1日の夜通りかかって知った。夜9時頃に通りかかったら、複数の選手がバット持ってガレージで素振りしていたが、僕はおそらくそれはサガミの選手で大社の子供たちは部屋で寝ているかTV見て島根では見れない民放を見ているんだろうなあと想像して駅に向かっていた。
大社高校は島根大会・中国大会・甲子園と1度も生観戦したことがない。昨秋(2023年)僕が倉敷市営で観戦しておる折にマスカットで登場し初戦敗退。島根大会でも雨でスライドして縁がなかった・・・。
今回チケットを持っているのは14日と17日。仮に2つ勝てば3回戦で生観戦できることにはなるが、報徳学園・創成館あるいは白樺学園に連勝して3回戦進出なんて夢のまた夢だろうなあと。
そういうわけで、TV観戦で固唾を飲んで観ていたが、これが大社旋風の始まりになるとは全く予想がつかなかった。
誰もがセンバツ準優勝校の報徳学園がこのゾーンを突破して8強入りするものと思っていただろうし、あるいは早稲田実がその間隙を縫ってくるかも?という下馬評だったはず。
報徳がきっちり後攻を取ってきた。この時点で大社が後攻派とは知らなかったが、相対的に鳥取は先攻派が主流だが、島根は後攻を好むことは織り込み済みだった。
さて、報徳の先発はエースナンバーを付けたプロ注目のドラフト候補・今朝丸。大社はまだ無名だった小柄なサウスポー馬庭だった。やはり大角監督は先を見ず、一戦必勝で初戦からエース投入してきた。少しくらい手加減して3番手以下の投手でマシンガン継投でもしてくれたらありがたかったが・・・・・。
それにしても大社のアルプスは32年ぶり出場ということで超満員に膨れ上がり紫のメガホンが目立ち応援では報徳に負けていなかった。
その大応援団に背中を押され1回表1番・藤原が2球で追い込まれながら2-1からライト前ヒットを放ちノーヒットノーランを回避!と思いきや、果敢に2塁を狙ってタッチアウト!まだ始まったばかりなんで無理をする理由はどこにもなかったが、この走塁で今朝丸投手がリズムを崩されたのか?2番・藤江にサード内野安打を喰らい、果敢に盗塁を決められ1死2塁。どうも大社高校は強引とも無謀ともいえる走塁でゴリゴリに押して突破口を開いていくタイプのチームなのか???
3番・石原が四球を選び、4番・高梨のセカンドゴロで2死1・3塁として5番・下条が鮮やかにレフト前先制タイムリーヒット!ここで報徳の守備に痛いミスが出て1塁走者までホームインし大社がまさかの2得点。さらに盗塁を仕掛けるがこれは失敗。
これでなんとか形にはなるかと思い、1回裏報徳は2死後にサードエラーで出塁するも4番・斎藤ショートゴロで無得点。最高の滑り出しで恥ずかしくない試合にはなりそうだと。
しかし、甲子園のマウンドに慣れ親しんでいる今朝丸投手は2回以降立ち直り大社打線を寄せ付けず、2・3回ともに3者凡退に抑え三振も3つ奪いこれ以上の追加点は許してくれそうにもなかった。
こうなると報徳が1点でも返せば一気に流れが変わり押し切られそうな気がする。。。2回1死から6番・山岡がチーム初ヒットを放ち、大角監督は果敢にエンドランをかけて揺さぶってきたが、ファールとなり最後は外ストレートに空振り三振。ならばと2死後盗塁を仕掛け、さらに四球で1・2塁と攻めたが、打席の今朝丸投手はあまり打撃に自信がないのか?初球セカンドライナーに倒れた。
3回裏報徳は2巡目の攻撃だったが、ショートゴロ2つにサードライナーとこの試合初の三者凡退に終わり初戦の緊張感か?まだまだ打線にエンジンがかかる兆しのないまま序盤を終えた。
4回表大社は先頭の3番・石原がショート内野安打で出塁すると、石飛監督は手堅く4番にバントで1死2塁。追加点を奪いたいところだったが、今朝丸投手がギアを上げて連続三振で島根の公立球児には手も足も出なかった・・・・・。その裏報徳は2死から6番・山岡が2打席連続ヒットを放つも大角監督無策でセカンドゴロと。
5回は下位打線ということもあり、大社はおとなしく三者凡退。ボチボチ報徳打線が目覚めて『逆転の報徳』となりうる中盤だったが、下位打線があえなく倒れ2死から1番・西村7球粘るもショートゴロと思われたが、相手のエラーを誘い出塁。しかし1・2番コンビここも無策でセンターフライに倒れ1回表の2点のみで淡々とクーリングタイムに入っていった。
報徳としては初回の2失点でリズムが作れないまま小柄なサウスポー相手に3回以外は毎回出塁しつつもホームが遠く、初戦の難しさをヒシヒシと感じていたかもしれない。激戦・兵庫を勝ち抜きセンバツ準優勝した実績を胸に初戦は軽く勝てると思っていたらまさかの0-2での折り返し。。。クーリングタイムの10分間ベンチ奥で大角監督がいつも通り怒鳴っているのだろうか???
一方、大社高校は大応援団に後押しされて失うものは何もないのでノビノビ野球をやっている印象だ。今朝丸投手からそう点数は取れないので、もうこのまま逃げきるしか勝ち目がないと思われる。
馬庭投手ここまで75球投げているので終盤のスタミナがちと心配。
6回表大社は1番からの攻撃で初回同様鮮やかな攻撃を見せたかったが、10分間の休養を経て今朝丸投手は余計に元気を取り戻し三者凡退で難しい長い中断明けの6回を乗り切った。
守りからリズムをつかみ1点でも返せば完全に報徳ペースとなりそうで、6回裏は3番からの攻撃と怖かったが、馬庭投手は勝ちを意識する風でもなく打たせて取るピッチングで3回以来の三者凡退で抑えてこのあたりから大波乱の匂いを感じ始めていた!!
膠着状態が続く中、ラッキー7の大社は1死後5番・下条がセンター前ヒットを放つとすかさず初球果敢に盗塁を試みるがタッチアウト!2死ランナーなしとなり、意気消沈してもおかしくなかったが、6・7番と連打を放ち1・2塁とチャンスを広げ大角監督は2度目のタイムを要求。大社アルプスからは怒涛の地鳴りのような🎵サウスポーの演奏が鳴りやまない https://www.youtube.com/watch?v=eOlGQJ3ZvLY
TV観戦でもそれなりの迫力は感じたが、この6日後実際3塁内野席で観戦していた折に3塁アルプスそしてレフトスタンドからの大声援は忘れられない!
7番・園山は2打数ノーヒットで3打席目の大事な場面でも初球空振りで厳しいと思われたが、2球目まさかのレフト前タイムリーヒットで3点目を挙げ完全に大社が主導権を握り勝てる気がしてきた。大角監督は惜しげもなく、エース・今朝丸をベンチに下げ元エースの間木をリリーフさせ外140km空振り三振で締めた。
その裏報徳もさすがに黙っておらず、6・7番の連打と送りバントで1死2・3塁と勝機を伺い、間木投手に代打・中川を送り捨て身の戦法に出たが、外136kmの直球に空振り三振。1番・西村もセンターフライに倒れいよいよ報徳は後がなくなった・・・・・。
8回のマウンドには3番手・伊藤が上がった。去年から報徳は今朝丸・間木が下級生の頃より投手陣の中心となり1学年上のエース・盛田とともにセンバツ準優勝の原動力となっていたが、2人ともベンチに下げて大丈夫かなと。事実、1番・藤原にヒットを浴びた。藤原選手は俊足巧打だがどうも足を痛めたようだ、、、、、この熱さと緊張感で致し方ないところだが、それでも石飛監督は初球盗塁のサインを出し見事に成功するも足が攣る・・・。しかしながら4点目のホームを目指す藤原を迎えるべく石飛監督はバントのサインを出し続けたが、相次いでファールで追い込まれ7球粘ってファーストゴロで1死3塁と形は作った。大角監督は3度目のタイムを使いダメ押しを阻止すべく間を取り、石飛監督は大好きなスクイズで4点目を狙うが、、、3番・石原1ボールから2球目セーフティ―スクイズはファール・・・。ならばとカウント1-2からの4球目今度は3塁走者スタートのスクイズを仕掛けるもファール・・・。最後はチェンジアップの空振り三振。4番・高梨は警戒されたのか?ストレートの四球で歩き、5番・下条はライトフライに倒れ無得点。
長時間3塁走者として直射日光をモロに浴び続け、なおかつ全力疾走の連続を余儀なくされた藤原の足が限界となりベンチで10分間治療するも、、、無念の交代。2度目のクーリングタイムのような長い間合いからの8回裏報徳の攻撃は2番からで1点は覚悟しつつも馬庭投手100球超えても衰えず3者凡退に封じ込めいよいよ最終回へ。
9回表1死後7番・馬庭投手がレフト前ヒットを放つもこのスイングした際にわき腹を痛めたようで、、、、、臨時代走が送られ送りバントで2死2塁。代打・福間はあえなく三振に終わりいよいよ9回裏の守り。
馬庭投手は2分間の治療の末にマウンドに戻ったがかなり心配・・・。5番・山岡はなりふり構わず1ボールからセーフティーをかますもファールで結局センターフライ。しかし直後に四球を与え不穏な空気が流れたが、、、代打・操野はセンターフライ。しかし8番・安田2球見逃し追い込まれるも2-1からセンター前に運びホームランが出ればたちまち3-3同点というシチュエーション!
伊藤投手に当然代打・西川を送り、期待に応えて2-2からレフト前タイムリーヒットで土壇場でついに報徳が1点を返しなおも1・2塁。
ここで1番・西村が2-2から流し打ちショートゴロ正面に微妙なゴロを放ち相手の足を意識しすぎたのか???ショート・藤江がこれを弾き満塁・・・と思った瞬間。2塁走者安田が3塁ベースを大きくオーバーラン!これを見てすかさず藤江は正確に3塁送球しあえなくタッチアウト!!まさかの幕切れに呆然とするしかなかったが、なにはともあれ大社高校がセンバツ準優勝の報徳学園を3-1で振り切り大金星を挙げた。
この試合始まるまで馬庭投手の存在すら知らなかったが、まさに彼の神ピッチが大社高校の大金星をもぎ取ったと言える。石飛監督も小技を駆使してしつこく食らいつき島根の公立高校でも甲子園で強豪私学に勝てることを実証した。一方、報徳学園は例年負けると選手が一様に号泣して声をからすシーンが多々見受けられるが、今年の選手たちはクールなのか?そこまでの号泣でもなく、むしろすがすがしくやり切ったという満足感が漂ったようにも画面越しから見えた。たしかにセンバツ2年連続準優勝して夏は5年間遠ざかっていた扉をこじ開けたのだから初戦敗退でも攻められない。
この夜、熱闘甲子園で大社特集をしていたが、熱闘スタッフがわざわざ出雲まで出向いてバス20台の大応援団に同行し、インタビューしていたのが印象的だった。チャンスがあれば、熱闘甲子園に出ていたオジサンに話を聞いてみたかったが、、、、、もちろんその機会もなく名前すら知らないのでもう顔も忘れてしまった・・・・・。
ただ、この106回選手権大会で大社旋風の次に印象に残った『どこぞのご当地アイドル』には翌春、甲子園で話する機会があったので・・・・・・。熱闘甲子園の登場人物に話する機会なんておそらく最初で最後だろうからこれはこれでまあええかと。
その興奮冷めやらぬ翌日に今度は鳥取城北が明徳義塾に挑む。2020年夏の交流試合では一時は5-2と3点リードして終盤まで行ったが結局、逆転サヨナラ負けを喰らった。。。
今度こそ、リベンジして山陰勢連勝そして9年ぶり鳥取県勢夏の甲子園初戦突破なるか???それはまた次回の講釈で。
鈴里真帆 🎵『Sail Away』
https://www.youtube.com/watch?v=YVCcENe4bbk
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責
大 社 馬 庭 9 37 137 6 1 2 4 1 1
報徳学園 今朝丸 6 2/3 27 103 8 1 1 9 3 2
報徳学園 間 木 1/3 1 4 0 0 0 1 0 0
報徳学園 伊 藤 2 9 33 2 1 1 2 0 0
(完)
🌟次回予告🌟
8/12 6日目第3試合 鳥取城北(鳥取)-明徳義塾(高知)