自ら健康に、水から健康に。合言葉は「はやめに、こまめに」
⚾今日の京滋大学野球試合結果(わかさスタジアム京都)
①花 園 大3-2びわ こ大 09:56~12:19
②明治医療大9-0滋 賀 大 13:24~15:18 7回コールド
16:25点灯(上下各2列無点灯)
③佛 教 大8-2京都先端大 16:57~19:34 4回表から全灯
やや天気が心配されましたが、徳島日帰り遠征から中1日。
10時から3試合そして第3試合が17時開始ということで阪急電車一本で行ける利便性もあり、入場無料の大学野球観戦してきました。客がかなり少ないので余裕で最前列の真ん中ラガーマンの定位置に鎮座し両横に荷物置いておりました!なぜかしら外野芝生席も解放されナイター照明に照らされた外野席にも足を運んでおりました。
京都成章~塔南を率いた奥本監督が花園大に就任し注目してましたが、律儀に長袖アンダーシャツを着用されていたが、ホーム寄りのベンチ中ほどで戦況を見つめ、背番号51の半袖ワンパク指導者がサイン発信し、投手の頑張りで逃げ切り成功。
第2試合は4回表の7失点があまりにも重すぎて7回コールドゲーム↓↓
しかしながら、第3試合まで1時間39分のインターバルをいただき、西京極総合運動公園を一周してもまだまだ時間が余りました!
最後第3試合は3回表終了4-0と差が開きコールド回避に向けて京都先端大を全力応援し、3回裏無死1塁ショートゴロゲッツーと思われた打球がイレギュラーして2死ランナーなしのはずが無死2・3塁と球運がほほ笑み内野ゴロ2つで2点差に。しかし5回表3点を失いさらに2死2・3塁のピンチで投球モーションに入った投手がポロリとグラブからボールを落としまさかのボークで8-2と差が開き思わずスタンド最前列の真ん中でブチキレ!!
しかし、なおも続く2死3塁のピンチをセカンドゴロで脱出し味方の援護がない中、右サイドスロー投手が6~8回までほぼ完ぺきなリリーフを見せ8回表終了時点で事実上コールド回避!!約10時間西京極界隈で野球をそして昼食&夕食を堪能して、今日もリュックにパーカー最後まで温存して半袖カッターシャツ姿で無事帰宅しました!
ちなみに佛教大は6チームで唯一ブラスバンドにチアガールの応援団登場。京都先端大&花園大は太鼓1つの応援で花園大は試合序盤にちょっぴり録音応援してました。
📝令和6年度 秋季近畿地区高等学校野球大会 組み合わせ
https://www.whbf.jp/uploads/20241015162127_BDod.pdf
📝「卓球部か野球部か」迷って入部の2年後、甲子園で好リリーフ「私立に及ばない部分は…だからといって」44歳監督が語る“公立校のロマン”
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ab52dfccb05f862fe289868b62744222a84f447
公立の進学校と私立の強豪校では環境が違う。その違いを嘆いたり、うらやんだりしても、現状は変わらない。
静岡県有数の進学校、県立掛川西の野球部を率いる大石卓哉監督は私立との違いを「差」とは捉えていない。実際、今夏は甲子園に出場し、初戦は山梨県の私立・日本航空に勝利している。
「公立高校の教師は異動があるので、同じ監督が10年、20年と指揮することはありません。監督の色を出すよりも、入部した選手に応じて毎年チームカラーを変えていくことが、チームの強さになっていくと考えています。選手の特徴を生かしたチームづくりを大事にしています」
「学校裁量枠」があっても授業・テストはある
静岡県には「学校裁量枠」という仕組みがある。公立校の入学者を選抜する方法の1つで、高校独自の裁量で合格者を決められる。
他の都道府県と比べて、静岡県では公立校が野球やサッカーなどで好成績を残しているのは学校裁量枠も大きく影響している。甲子園常連の静岡高校も学校裁量枠を使い、近年は県外の中学からも野球部に入っている。
掛川西は県内出身だけで構成しているが、学校裁量枠を活用している。大石監督は「掛川西は甲子園出場経験のある伝統校なので、選手を集める上で他の公立高校よりもアドバンテージがあるのは間違いありません」と話す。ただ、学校裁量枠で入学した生徒も当然ながら、他の生徒と同じように授業やテストを受ける。そのため、野球に専念したい生徒は私立の強豪校を選ぶ傾向にある。
公立校では学校裁量枠の選手に加えて、一般入試で入学した選手がチーム力を高める上で重要になる。例えば掛川西だと、夏の甲子園で好投した増井俊介投手もその1人だ。
卓球部と迷う中で「メリットとデメリットを説明した」
しかも増井は入学当初、野球部と卓球部のどちらに入るか迷っていたという。
大石監督が当時を振り返る。「増井は野球部を見学して『とてもついていけそうもないので、他の部活も見てきます』と言って、卓球部に仮登録を出しました。中学で野球をやっていたのは知っていましたし、体格に恵まれていたので、野球部に入るメリットとデメリットを説明してから、最後は自分で決めるように伝えました」
身長187センチ、体重97キロの増井は高校入学当時、筋力や瞬発力に課題があり、直球の最速は120キロに届くかどうかだった。だが、大石監督は潜在能力の高さを感じていた。体力や投手としての力に自信が持てていない増井投手に語りかけた。
「最初は練習がきついと思う。でも、冬場のトレーニングに取り組めば、指導者としての経験上、3年生になった時に球速が140キロを超えてくると思う。体の大きさと頭脳を組み合わせればクレバーな投手になって、大学でも野球を続けられる選手になるポテンシャルがある。もちろん、増井自身が努力できればだけど」
そして、こう付け加えた。「勉強する時間は卓球部よりも短くなる。野球部にいると、褒められることはほとんどない。甲子園を目指している以上、苦しい時間が多くなるのは間違いない」
増井は厳しい環境に飛び込むと決意した。
「伝統のある野球部でプレーできる機会は貴重なので、頑張ってみます」
多くを求め過ぎると選手は苦しくなります
卓球部に入る予定だった増井は努力を重ね、大石監督の想像を超える選手へと成長した。今夏の静岡大会では3試合で計10回1/3を投げて、わずか1失点。2枚看板の1人として、甲子園出場に貢献した。聖地でも日本航空戦で4回無失点と好リリーフを見せて勝利の立役者となり、2回戦の岡山学芸館戦でも1回を無失点に抑えた。
増井の最大の特徴は直球にある。球種は決して多くないが、角度と球威のある直球で打者をねじ伏せる。大石監督は「スライダーがあったら投球の幅は広がるに違いない」とイメージを膨らませていた。しかし、増井に習得を促さなかった。その理由を説明する。
「多くを求め過ぎると選手は苦しくなりますし、良さが消えてしまう可能性もあります。それよりも、1人1人の選手の特徴を生かしたり、それぞれの選手に役割を持たせたりして、チーム全体でバリエーションを増やす意識を持っています」
今夏、掛川西の投手陣は個が際立っていた。エースナンバーを背負った高橋郁真投手は右サイドスローから、変化球と制球力で勝負する。今春の大会で背番号1をつけた2年生の杉崎蒼汰投手は直球にスライダーとカーブを組み合わせ、コントロールも安定している正統派。他にも、技巧派の左投手や特殊球を武器とする右投手らタイプが異なる投手がそろった。
内野も外野も“2番手野手”を置かなかった
野手の構成も独特だった。試合前のシートノックを見ると、他校との違いに気付く。守備に就く選手の数が少ない。通常、各位置に選手が2人ずつ就くが、掛川西は内野も外野も1人しかいないポジションの方が多い。レギュラーが欠場した際に穴を埋める2番手の野手を置いていないのだ。代打の切り札は守備練習に入っていない。
大石監督が意図を明かす。「私立の強豪校のようにチーム内競争が激しくて、選手層が厚いわけではありません。私たちのチームは2番手の選手をベンチに入れても、出場機会がほとんどないんです。それなら、代打、代走、守備固めとスペシャリストをベンチに入れた方が、チーム力は高くなると考えました」
守備のスペシャリストの役割を担ったのは、稲葉銀士選手だった。試合終盤で代走を出した直後の守備や僅差を守り切りたい場面で、投手を除く全てのポジションを守る役割を任された。
決勝前に一塁手が体調不良…監督は絶望、でも選手たちは
稲葉にとって最大の見せ場で、大石監督にとって最大のピンチだったのは甲子園切符をかけた静岡大会決勝だった。決勝前日に一塁手が体調不良となり、指揮官はスタメンに頭を悩ませていた。
「一塁手の2番手がいないので、やばいと焦りました」
そうしたら、選手たちから自然と声が上がったという。
「稲葉がいるじゃないですか!」
守備力が高いとはいえ、稲葉は試合で一塁を一度も守ったことがない。指揮官としては「心配しかなかったです」と正直な心境を吐露した。しかし――。
落ち込む大石監督とは対照的に、選手たちは緊急事態でも余裕があった。午前中に全体練習を終えると、選手たちがノックを始める。一塁を守る稲葉選手に「ゲッツーは狙わなくて良いから」、「ゴロが飛んできたら1つアウトにすればOKだから」と声をかける。
その姿に大石監督は学びを得た。「選手たちがすごく楽しそうでした。2番手の選手を置かない、いわばチームとして不完全な状態の方が、高校生はアクシデントを乗り越えようと気持ちが入る。その状況をおもしろがる力があると実感しました。チームを完璧に仕上げなくても、何とかなるんだなと選手に気付かせてもらいました」
大石監督は決勝戦、稲葉を「6番一塁」で起用した。打撃の調子が良かった稲葉は準決勝に左翼でフル出場していた。決勝では一塁を守ることになり、元々のレギュラーだった杉山侑生選手が「8番左翼」で先発した。この起用が的中する。稲葉選手は3打数2安打、2四死球でチャンスを演出。杉山選手は2安打5打点と打線をけん引し、甲子園の道を切り開いた。
夏春2季連続の聖地が手の届くところまで
「掛川西は全寮制ではありませんし、県立の進学校なので勉強時間の確保も必要です。今はトレーニングの予定を組んでから、空いたところに野球の練習を入れています。野球をする時間が絶対的に足りないので、年間を通じて公式戦で結果を出すのは難しいと思っています。1年かけてチームをつくって、夏に勝負することしかできません」
こう語る大石監督が描くのは、新チームがスタートする秋から冬にかけて体力や筋力を強化し、春から技術や戦術を高めていく形だ。
「夏に向かって体力や筋力が上がっていって、最後に野球が乗っかってくるイメージです。うちの高校に来てくれる選手たちには申し訳ない部分はありますが、全国の強豪校との差を埋めるにはトレーニングに重点を置いて、その基礎をつくってから野球の動きを磨いていくのがベストだと今は考えています」
大石監督は現時点で春と夏、連続で甲子園に出場する力がチームには備わっていないと分析する。それでも、今秋の県大会では準優勝して、東海大会への出場を決めた。今夏もスタメンで活躍した2年生がチームをけん引し、夏春2季連続の聖地が手の届くところまできている。
私立に及ばない部分は…だからといって
今夏も含めて、甲子園出場校は圧倒的に私立が優位となっている。この傾向は静岡県でも同じだ。もちろん、親元を離れた私立で、甲子園や日本一を目指す選手それぞれに志はある。一方、地元選手だけで私立に挑む公立高校にロマンを感じる人もいる。
「公立が私立に及ばない部分はあります。だからといって、試合に勝てないわけでも、甲子園に行けないわけでもありません」
選手との距離感を見直し、日曜を休みにするなどの練習日程の改革を経て――大石監督の言葉と結果には、高校野球が人々を魅了する理由が詰まっていた。
☝大嶋哲平の粘投光った 聖光学院が仙台育英との接戦制して夏春連続甲子園へ“王手”
https://news.yahoo.co.jp/articles/215655b49e09cbac55ccf34530698f7d37cd1369
◆秋季高校野球東北大会▽準々決勝 聖光学院3―2仙台育英(15日・ヨークいわき)
聖光学院が仙台育英を3―2で破り、22年以来2年ぶりの東北大会4強入りを決めた。先発した背番号10の技巧派左腕・大嶋哲平(2年)が、外角中心の丁寧な投球を披露。2回にスクイズで1点を先制されたがその後は追加点を許さず、9回の先頭打者にソロ本塁打を浴びて降板したが8安打2失点、120球と力投をみせて相手に流れを渡さなかった。
優勝した今秋県大会は背番号1も、学法石川との準決勝は3回持たずに途中降板など思うような投球ができず、今大会は10番に“降格”。「県大会はみんなが救ってくれたので、今度は自分がと思っていた。(外角に)よく投げ込めたと思う」と胸を張った。
打っては1点を追う5回、2死満塁から四球→死球と連続押し出しで逆転。8回には足を絡めた攻撃で相手失策を誘い、結果的に決勝点となる1点を奪った。タイムリーは1本もないがしぶとい攻めで得点を重ねた。
同じく4強入りした22年は準決勝で敗退。3枠あった一般選考枠で、4強進出校で唯一選ばれなかった。斎藤智也監督は「センバツとか関係なく、あと2つ勝つ野球をしたい」。勝ちにこだわり、一戦必勝でまずは山形中央との準決勝(18日)に挑む。
👣仙台育英4強逃す「やれると信じて」須江監督「遠い遠い甲子園を目指していく」/一問一答
https://news.yahoo.co.jp/articles/928710982d55bb32b913ae2a8bd9009c16dc867a
<秋季高校野球東北大会:聖光学院3-2仙台育英>◇15日◇準々決勝◇福島・ヨークいわきスタジアム
仙台育英(宮城1位)が聖光学院(福島1位)に2-3で敗れ、東北大会4強入りを逃した。試合後の仙台育英・須江航監督(41)の一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-聖光学院戦に挑む前と振り返って今の気持ち
選手は持てるものは全部出しきった。采配を間違えた監督の責任かなと思います。3-2、3-4のスコアを想定してミーティングを重ねて試合に入った。先制点をとれたのは良かったが、それ以降思い切りのない攻撃になってしまった。丁寧にいくという気持ちが大きくなりすぎて積極性を欠いてしまった。聖光学院さんが粘り強く徹底してこられたので、小さいところの差が勝敗を分けたと思います。
-県大会から無失点だった投手陣が四死球で得点を許してしまった
今もっているものは井須も吉川も出した。監督の判断が遅かった。及第点以上のピッチングだと思う。責められないかな…と。
-もう1点欲しかった攻撃面について
若いカウントで三塁まで到達することを意識していたけど、一塁からのけん制が非常に巧みでスチールがきれなったり、エンドランをカウントが整わないのを言い訳にしてなかなか攻めきれなかった。本来持っている走力を生かせなかった。
-本大会での収穫は
1球の重みがどれだけ大切かは夏の大会で実感した。だから今日で学ぶことはない。それを重々わかった上で彼らのパフォーマンスをさせてあげることができなかった。
-今のチームについて
過去で最も練習をこなしているチームですし、今までやってきたことを継続しても甲子園にたどり着けないんだなと感じて、今までの慣習や伝統をやめて、ゼロからつくっていくんだと自主的にやっていた。人間同士での意見のぶつかり合いをハードにしてきて、絶対に妥協しないという魂のぶつかり合いがあったのですが、彼らなりに考えられることを全部想定して、準備して、取り組んだ結果。それを導いているのは監督ですから、監督がレベルアップしないといけない。
-今後の課題、今後に向けて
とにかく、甲子園が遠い。夏の大会が終わり新チームになって、できることをやりきった。チーム全体で大げさな言い方しますけど、命の9割ぐらい「勝つ」ということにかけてみんなが生活、練習をしてきたので、これ以上できないですね。やれることはやり尽くしたと思うので…。そういう中なら、大変苦しいですけどこれ以上やらなきゃいけないということを探す。1日でも早く次に向かわなければ、すでにもう敗れている宮城県のチームは夏に向けて頑張っているわけですから、1日、2日と引きずっているうちにどんどん離されちゃいますから。本当に監督采配以外に答えのない結果なんですけど、とにかくもう1度、できるとやれると信じて遠い遠い甲子園を目指していきたいと思います。
①花 園 大3-2びわ こ大 09:56~12:19
②明治医療大9-0滋 賀 大 13:24~15:18 7回コールド
16:25点灯(上下各2列無点灯)
③佛 教 大8-2京都先端大 16:57~19:34 4回表から全灯
やや天気が心配されましたが、徳島日帰り遠征から中1日。
10時から3試合そして第3試合が17時開始ということで阪急電車一本で行ける利便性もあり、入場無料の大学野球観戦してきました。客がかなり少ないので余裕で最前列の真ん中ラガーマンの定位置に鎮座し両横に荷物置いておりました!なぜかしら外野芝生席も解放されナイター照明に照らされた外野席にも足を運んでおりました。
京都成章~塔南を率いた奥本監督が花園大に就任し注目してましたが、律儀に長袖アンダーシャツを着用されていたが、ホーム寄りのベンチ中ほどで戦況を見つめ、背番号51の半袖ワンパク指導者がサイン発信し、投手の頑張りで逃げ切り成功。
第2試合は4回表の7失点があまりにも重すぎて7回コールドゲーム↓↓
しかしながら、第3試合まで1時間39分のインターバルをいただき、西京極総合運動公園を一周してもまだまだ時間が余りました!
最後第3試合は3回表終了4-0と差が開きコールド回避に向けて京都先端大を全力応援し、3回裏無死1塁ショートゴロゲッツーと思われた打球がイレギュラーして2死ランナーなしのはずが無死2・3塁と球運がほほ笑み内野ゴロ2つで2点差に。しかし5回表3点を失いさらに2死2・3塁のピンチで投球モーションに入った投手がポロリとグラブからボールを落としまさかのボークで8-2と差が開き思わずスタンド最前列の真ん中でブチキレ!!
しかし、なおも続く2死3塁のピンチをセカンドゴロで脱出し味方の援護がない中、右サイドスロー投手が6~8回までほぼ完ぺきなリリーフを見せ8回表終了時点で事実上コールド回避!!約10時間西京極界隈で野球をそして昼食&夕食を堪能して、今日もリュックにパーカー最後まで温存して半袖カッターシャツ姿で無事帰宅しました!
ちなみに佛教大は6チームで唯一ブラスバンドにチアガールの応援団登場。京都先端大&花園大は太鼓1つの応援で花園大は試合序盤にちょっぴり録音応援してました。
📝令和6年度 秋季近畿地区高等学校野球大会 組み合わせ
https://www.whbf.jp/uploads/20241015162127_BDod.pdf
📝「卓球部か野球部か」迷って入部の2年後、甲子園で好リリーフ「私立に及ばない部分は…だからといって」44歳監督が語る“公立校のロマン”
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ab52dfccb05f862fe289868b62744222a84f447
公立の進学校と私立の強豪校では環境が違う。その違いを嘆いたり、うらやんだりしても、現状は変わらない。
静岡県有数の進学校、県立掛川西の野球部を率いる大石卓哉監督は私立との違いを「差」とは捉えていない。実際、今夏は甲子園に出場し、初戦は山梨県の私立・日本航空に勝利している。
「公立高校の教師は異動があるので、同じ監督が10年、20年と指揮することはありません。監督の色を出すよりも、入部した選手に応じて毎年チームカラーを変えていくことが、チームの強さになっていくと考えています。選手の特徴を生かしたチームづくりを大事にしています」
「学校裁量枠」があっても授業・テストはある
静岡県には「学校裁量枠」という仕組みがある。公立校の入学者を選抜する方法の1つで、高校独自の裁量で合格者を決められる。
他の都道府県と比べて、静岡県では公立校が野球やサッカーなどで好成績を残しているのは学校裁量枠も大きく影響している。甲子園常連の静岡高校も学校裁量枠を使い、近年は県外の中学からも野球部に入っている。
掛川西は県内出身だけで構成しているが、学校裁量枠を活用している。大石監督は「掛川西は甲子園出場経験のある伝統校なので、選手を集める上で他の公立高校よりもアドバンテージがあるのは間違いありません」と話す。ただ、学校裁量枠で入学した生徒も当然ながら、他の生徒と同じように授業やテストを受ける。そのため、野球に専念したい生徒は私立の強豪校を選ぶ傾向にある。
公立校では学校裁量枠の選手に加えて、一般入試で入学した選手がチーム力を高める上で重要になる。例えば掛川西だと、夏の甲子園で好投した増井俊介投手もその1人だ。
卓球部と迷う中で「メリットとデメリットを説明した」
しかも増井は入学当初、野球部と卓球部のどちらに入るか迷っていたという。
大石監督が当時を振り返る。「増井は野球部を見学して『とてもついていけそうもないので、他の部活も見てきます』と言って、卓球部に仮登録を出しました。中学で野球をやっていたのは知っていましたし、体格に恵まれていたので、野球部に入るメリットとデメリットを説明してから、最後は自分で決めるように伝えました」
身長187センチ、体重97キロの増井は高校入学当時、筋力や瞬発力に課題があり、直球の最速は120キロに届くかどうかだった。だが、大石監督は潜在能力の高さを感じていた。体力や投手としての力に自信が持てていない増井投手に語りかけた。
「最初は練習がきついと思う。でも、冬場のトレーニングに取り組めば、指導者としての経験上、3年生になった時に球速が140キロを超えてくると思う。体の大きさと頭脳を組み合わせればクレバーな投手になって、大学でも野球を続けられる選手になるポテンシャルがある。もちろん、増井自身が努力できればだけど」
そして、こう付け加えた。「勉強する時間は卓球部よりも短くなる。野球部にいると、褒められることはほとんどない。甲子園を目指している以上、苦しい時間が多くなるのは間違いない」
増井は厳しい環境に飛び込むと決意した。
「伝統のある野球部でプレーできる機会は貴重なので、頑張ってみます」
多くを求め過ぎると選手は苦しくなります
卓球部に入る予定だった増井は努力を重ね、大石監督の想像を超える選手へと成長した。今夏の静岡大会では3試合で計10回1/3を投げて、わずか1失点。2枚看板の1人として、甲子園出場に貢献した。聖地でも日本航空戦で4回無失点と好リリーフを見せて勝利の立役者となり、2回戦の岡山学芸館戦でも1回を無失点に抑えた。
増井の最大の特徴は直球にある。球種は決して多くないが、角度と球威のある直球で打者をねじ伏せる。大石監督は「スライダーがあったら投球の幅は広がるに違いない」とイメージを膨らませていた。しかし、増井に習得を促さなかった。その理由を説明する。
「多くを求め過ぎると選手は苦しくなりますし、良さが消えてしまう可能性もあります。それよりも、1人1人の選手の特徴を生かしたり、それぞれの選手に役割を持たせたりして、チーム全体でバリエーションを増やす意識を持っています」
今夏、掛川西の投手陣は個が際立っていた。エースナンバーを背負った高橋郁真投手は右サイドスローから、変化球と制球力で勝負する。今春の大会で背番号1をつけた2年生の杉崎蒼汰投手は直球にスライダーとカーブを組み合わせ、コントロールも安定している正統派。他にも、技巧派の左投手や特殊球を武器とする右投手らタイプが異なる投手がそろった。
内野も外野も“2番手野手”を置かなかった
野手の構成も独特だった。試合前のシートノックを見ると、他校との違いに気付く。守備に就く選手の数が少ない。通常、各位置に選手が2人ずつ就くが、掛川西は内野も外野も1人しかいないポジションの方が多い。レギュラーが欠場した際に穴を埋める2番手の野手を置いていないのだ。代打の切り札は守備練習に入っていない。
大石監督が意図を明かす。「私立の強豪校のようにチーム内競争が激しくて、選手層が厚いわけではありません。私たちのチームは2番手の選手をベンチに入れても、出場機会がほとんどないんです。それなら、代打、代走、守備固めとスペシャリストをベンチに入れた方が、チーム力は高くなると考えました」
守備のスペシャリストの役割を担ったのは、稲葉銀士選手だった。試合終盤で代走を出した直後の守備や僅差を守り切りたい場面で、投手を除く全てのポジションを守る役割を任された。
決勝前に一塁手が体調不良…監督は絶望、でも選手たちは
稲葉にとって最大の見せ場で、大石監督にとって最大のピンチだったのは甲子園切符をかけた静岡大会決勝だった。決勝前日に一塁手が体調不良となり、指揮官はスタメンに頭を悩ませていた。
「一塁手の2番手がいないので、やばいと焦りました」
そうしたら、選手たちから自然と声が上がったという。
「稲葉がいるじゃないですか!」
守備力が高いとはいえ、稲葉は試合で一塁を一度も守ったことがない。指揮官としては「心配しかなかったです」と正直な心境を吐露した。しかし――。
落ち込む大石監督とは対照的に、選手たちは緊急事態でも余裕があった。午前中に全体練習を終えると、選手たちがノックを始める。一塁を守る稲葉選手に「ゲッツーは狙わなくて良いから」、「ゴロが飛んできたら1つアウトにすればOKだから」と声をかける。
その姿に大石監督は学びを得た。「選手たちがすごく楽しそうでした。2番手の選手を置かない、いわばチームとして不完全な状態の方が、高校生はアクシデントを乗り越えようと気持ちが入る。その状況をおもしろがる力があると実感しました。チームを完璧に仕上げなくても、何とかなるんだなと選手に気付かせてもらいました」
大石監督は決勝戦、稲葉を「6番一塁」で起用した。打撃の調子が良かった稲葉は準決勝に左翼でフル出場していた。決勝では一塁を守ることになり、元々のレギュラーだった杉山侑生選手が「8番左翼」で先発した。この起用が的中する。稲葉選手は3打数2安打、2四死球でチャンスを演出。杉山選手は2安打5打点と打線をけん引し、甲子園の道を切り開いた。
夏春2季連続の聖地が手の届くところまで
「掛川西は全寮制ではありませんし、県立の進学校なので勉強時間の確保も必要です。今はトレーニングの予定を組んでから、空いたところに野球の練習を入れています。野球をする時間が絶対的に足りないので、年間を通じて公式戦で結果を出すのは難しいと思っています。1年かけてチームをつくって、夏に勝負することしかできません」
こう語る大石監督が描くのは、新チームがスタートする秋から冬にかけて体力や筋力を強化し、春から技術や戦術を高めていく形だ。
「夏に向かって体力や筋力が上がっていって、最後に野球が乗っかってくるイメージです。うちの高校に来てくれる選手たちには申し訳ない部分はありますが、全国の強豪校との差を埋めるにはトレーニングに重点を置いて、その基礎をつくってから野球の動きを磨いていくのがベストだと今は考えています」
大石監督は現時点で春と夏、連続で甲子園に出場する力がチームには備わっていないと分析する。それでも、今秋の県大会では準優勝して、東海大会への出場を決めた。今夏もスタメンで活躍した2年生がチームをけん引し、夏春2季連続の聖地が手の届くところまできている。
私立に及ばない部分は…だからといって
今夏も含めて、甲子園出場校は圧倒的に私立が優位となっている。この傾向は静岡県でも同じだ。もちろん、親元を離れた私立で、甲子園や日本一を目指す選手それぞれに志はある。一方、地元選手だけで私立に挑む公立高校にロマンを感じる人もいる。
「公立が私立に及ばない部分はあります。だからといって、試合に勝てないわけでも、甲子園に行けないわけでもありません」
選手との距離感を見直し、日曜を休みにするなどの練習日程の改革を経て――大石監督の言葉と結果には、高校野球が人々を魅了する理由が詰まっていた。
☝大嶋哲平の粘投光った 聖光学院が仙台育英との接戦制して夏春連続甲子園へ“王手”
https://news.yahoo.co.jp/articles/215655b49e09cbac55ccf34530698f7d37cd1369
◆秋季高校野球東北大会▽準々決勝 聖光学院3―2仙台育英(15日・ヨークいわき)
聖光学院が仙台育英を3―2で破り、22年以来2年ぶりの東北大会4強入りを決めた。先発した背番号10の技巧派左腕・大嶋哲平(2年)が、外角中心の丁寧な投球を披露。2回にスクイズで1点を先制されたがその後は追加点を許さず、9回の先頭打者にソロ本塁打を浴びて降板したが8安打2失点、120球と力投をみせて相手に流れを渡さなかった。
優勝した今秋県大会は背番号1も、学法石川との準決勝は3回持たずに途中降板など思うような投球ができず、今大会は10番に“降格”。「県大会はみんなが救ってくれたので、今度は自分がと思っていた。(外角に)よく投げ込めたと思う」と胸を張った。
打っては1点を追う5回、2死満塁から四球→死球と連続押し出しで逆転。8回には足を絡めた攻撃で相手失策を誘い、結果的に決勝点となる1点を奪った。タイムリーは1本もないがしぶとい攻めで得点を重ねた。
同じく4強入りした22年は準決勝で敗退。3枠あった一般選考枠で、4強進出校で唯一選ばれなかった。斎藤智也監督は「センバツとか関係なく、あと2つ勝つ野球をしたい」。勝ちにこだわり、一戦必勝でまずは山形中央との準決勝(18日)に挑む。
👣仙台育英4強逃す「やれると信じて」須江監督「遠い遠い甲子園を目指していく」/一問一答
https://news.yahoo.co.jp/articles/928710982d55bb32b913ae2a8bd9009c16dc867a
<秋季高校野球東北大会:聖光学院3-2仙台育英>◇15日◇準々決勝◇福島・ヨークいわきスタジアム
仙台育英(宮城1位)が聖光学院(福島1位)に2-3で敗れ、東北大会4強入りを逃した。試合後の仙台育英・須江航監督(41)の一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-聖光学院戦に挑む前と振り返って今の気持ち
選手は持てるものは全部出しきった。采配を間違えた監督の責任かなと思います。3-2、3-4のスコアを想定してミーティングを重ねて試合に入った。先制点をとれたのは良かったが、それ以降思い切りのない攻撃になってしまった。丁寧にいくという気持ちが大きくなりすぎて積極性を欠いてしまった。聖光学院さんが粘り強く徹底してこられたので、小さいところの差が勝敗を分けたと思います。
-県大会から無失点だった投手陣が四死球で得点を許してしまった
今もっているものは井須も吉川も出した。監督の判断が遅かった。及第点以上のピッチングだと思う。責められないかな…と。
-もう1点欲しかった攻撃面について
若いカウントで三塁まで到達することを意識していたけど、一塁からのけん制が非常に巧みでスチールがきれなったり、エンドランをカウントが整わないのを言い訳にしてなかなか攻めきれなかった。本来持っている走力を生かせなかった。
-本大会での収穫は
1球の重みがどれだけ大切かは夏の大会で実感した。だから今日で学ぶことはない。それを重々わかった上で彼らのパフォーマンスをさせてあげることができなかった。
-今のチームについて
過去で最も練習をこなしているチームですし、今までやってきたことを継続しても甲子園にたどり着けないんだなと感じて、今までの慣習や伝統をやめて、ゼロからつくっていくんだと自主的にやっていた。人間同士での意見のぶつかり合いをハードにしてきて、絶対に妥協しないという魂のぶつかり合いがあったのですが、彼らなりに考えられることを全部想定して、準備して、取り組んだ結果。それを導いているのは監督ですから、監督がレベルアップしないといけない。
-今後の課題、今後に向けて
とにかく、甲子園が遠い。夏の大会が終わり新チームになって、できることをやりきった。チーム全体で大げさな言い方しますけど、命の9割ぐらい「勝つ」ということにかけてみんなが生活、練習をしてきたので、これ以上できないですね。やれることはやり尽くしたと思うので…。そういう中なら、大変苦しいですけどこれ以上やらなきゃいけないということを探す。1日でも早く次に向かわなければ、すでにもう敗れている宮城県のチームは夏に向けて頑張っているわけですから、1日、2日と引きずっているうちにどんどん離されちゃいますから。本当に監督采配以外に答えのない結果なんですけど、とにかくもう1度、できるとやれると信じて遠い遠い甲子園を目指していきたいと思います。