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紀州レンジャーズ チーム結成以来全成績 175勝187敗35分け 42雨天中止  4新型インフルエンザ発生&流行中止1降雨ノーゲーム(OBチーム1試合)
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お知らせ

編集済
⚾今日のSAGA2024国スポ試合結果(2日目 準決勝 さがみどりの森球場)
関 東 一-小松大谷・明徳義塾-京都国際

全試合雨天中止。。。

⚾明日のSAGA2024国スポ組み合わせ(2日目 準決勝 さがみどりの森球場)
    10:00~ 関 東 一-小松 大谷
☆☆☆ 12:30~ 明徳 義塾-京都 国際

💢国スポ準決勝は天候不良のため中止 8日に関東第一VS小松大谷、明徳義塾VS京都国際
https://news.yahoo.co.jp/articles/67c268f35f492663b049ed4950a19b99602e7965

国民スポーツ大会高校野球硬式の部は7日、佐賀市・さがみどりの森球場で準決勝2試合が行われる予定だったが、天候不良のため中止となった。

これにより、準決勝は休養日だった8日に開催される。10時開始の第一試合では、夏の甲子園準優勝の関東第一と、明豊と大阪桐蔭を破り16強入りした小松大谷(石川)が激突。13時からは夏の甲子園王者の京都国際と、6日の初戦で大社(島根)を破った明徳義塾(高知)が対戦する。

決勝は当初の予定通り9日に行われる。

📝107年ぶり甲子園優勝の慶応高校、相手校のホームランになぜ拍手?→「そりゃメンタル強くなるわ」と納得のワケ
https://news.yahoo.co.jp/articles/83d519dafa355cd638fdf77578d7ede5f658772e?page=1

2023年の夏、全国高等学校野球選手権大会で、慶應義塾高等学校が107年ぶりに優勝した。ナインは「ありがとう!」を交わし、相手チームのホームランにも拍手を送るという、かつてないチームカラーで甲子園を驚かせた。「塾高」を栄冠に導いた立役者であるメンタルコーチが、成功の秘訣を明かす。本稿は、吉岡眞司『強いチームはなぜ「明るい」のか』(幻冬舎新書)の一部を抜粋・編集したものです。

● 「ありがとう!」と慶應高校の 選手が言い合っていた理由

「ありがとう!」「ありがとう!」

これは、2023年8月に開催された第105回全国高等学校野球選手権大会の最中、慶應義塾高等学校(以下、「塾高」と記す)のベンチで飛び交っていた言葉です。この年、5年ぶりに甲子園へ出場した塾高は、強豪校を次々と撃破。決勝戦では前年の優勝校・仙台育英と対戦し、見事8対2で勝利を収めました。実に107年ぶりとなった優勝は、高校野球ファンのみならず、日本中の大きな注目を集めました。

同時に、「ありがとう!」という感謝の言葉が飛び交い、明るさが漂うベンチの様子に「どうして慶應の選手たちは『ありがとう!』と言い合っているのか」といった疑問が寄せられたのです。

もう1つ、全国の野球ファンを「あれはいったい何なんだ?」と驚かせた塾高の“奇行”があります。

初戦2回戦の北陸高校との一戦。塾高は優位に試合を進め、9対0で最終回を迎えるも、猛攻を受け2ランホームランを浴びるなどして4点を返されてしまいました。

ところがそんな場面で、ホームランを打ってダイヤモンドを一周する相手バッターに対し、塾高ベンチから拍手が送られたのです。

追い上げを受けているにもかかわらず、なぜ拍手を?――相手チームにとって異様な光景に映ったのではないでしょうか。

実は、こういった言動の数々は、彼らなりの考えに基づくものでした。北陸との試合終了後、キャプテンの大村昊澄選手は、取材に対してこう答えています。

「新チームが始まってから、相手をリスペクトしようと言っていて、ホームランに限らず、良いプレーがあれば野球人としてたたえようという話をしていました」(神奈川新聞「異様な雰囲気の9回、対戦相手のホームランに送った拍手」2023年8月13日)

また、チームのムードメーカーである安達英輝選手も、複数のメディアに対して次のように明かしています。

「対戦相手からすると、『なんで?』と思われるような前向きな言動を意識的にとっていました。たとえば、ホームランやファインプレーのときに拍手をする。試合開始直後に初めて、相手ベンチ前を通る際にはきちんと立ち止まって深くお辞儀をする。普通のチームでは行わないような行動をとっていました」

● 「日本一」めざして導入した メンタルトレーニング

彼らのこういった考えや行動は、どのように醸成されていったのでしょうか。

「吉岡さん、日本一を一緒に目指しましょう!」

甲子園での歓喜の瞬間からさかのぼること約2年前。塾高野球部より先に私に声をかけてくれたのは、慶應義塾体育会野球部(慶應義塾大学野球部)の堀井哲也監督でした。

2020年の東京六大学野球秋季リーグ戦。慶應義塾大学(以下、「慶大」と記す)は宿敵・早稲田と直接対決の時を迎えていました。優勝まで「あと1アウト」というその場面で、痛恨の2ランホームランを浴びてしまい、まさかの逆転負け。手が届きかけていた優勝を早稲田に奪われてしまいます

優勝まで、本当にあと一歩。その「あと一歩」を埋めるためにはメンタル面での強化が必要と考えた堀井監督が、人財育成とメンタルサポート事業を行っている私に声をかけてくれたのです。

メンタルトレーニングを取り入れた後のチームの変化について、当時の主将を務めた福井章吾選手はインタビューの中で次のように答えています。

「僕個人としては『ありがとう』というワードを本当によく使うようになったことですかね。ただ、『ありがとう』を口に出すとなると恥ずかしいじゃないですか(笑)でも、プラスの事を思うのと言葉に出すのは大違いだということを脳科学的見地から教えてもらい、凄く納得できたので、意識して使うようにしました。

チームとしては、親指を立てながら『いいね!』と言う、『いいねポーズ』を作り、練習中に良いプレーが出た時には皆で『いいね!』と言い合うようにしたんです。そうしていたら、アップの時やダッシュの時でも『いいね!』を乱発するようになり(笑)、チームの雰囲気がどんどん明るくなっていきました」(「慶應義塾大学野球部 日本一の陰にSBTあり!~Giving back(恩返し)の優勝~」日本能力開発分析協会『JADA通信』126号)

● 「慶應のバッターの気迫に押され 逃げ腰になってしまった」

そして迎えた、2021年の東京六大学野球春季リーグ戦。初戦の法政大学戦で、慶大ナインの「変化」が早くも表れます。

優勝候補筆頭の法政大学に2点をリードされる苦しい展開。しかも、6回までノーヒットで1人の走者も出せず、完璧に抑え込まれていました。点差以上に相手との力の差を見せつけられ、意気消沈してもおかしくない状況です。

それでも、慶大の選手は相手ピッチャーに少しでもプレッシャーを与えようと必死でボールに食らいつきました。ベンチの選手たちも「いいぞ!」「まだまだこれからだ!」と前向きな言葉を送り続けます。すると、好投を続けていた相手ピッチャーに異変が起きます。ヒットこそ許さないものの、コントロールに乱れが生じ、試合の終盤に6つの四球を出してしまったのです。

結局、その試合は1対2で慶大が敗れました。しかし、試合終了後、メディアが「プロ注目の右腕、三浦投手が慶大相手に“ノーヒットワンラン”」と法政のエースの偉業を報じる中、その彼は勝利者インタビューで次のコメントを残していました。

「慶應のバッターの気迫に押され、逃げ腰になってしまいました」

こうして初戦は落としたものの、勢いに乗った慶大はその春季リーグ戦で優勝。そして、全日本大学野球選手権大会で34年ぶりとなる4度目の大学日本一に輝いたのです。また、同年の秋季リーグ戦でも優勝し、30年ぶりの春秋連覇を達成。さらに、2023年の東京六大学野球秋季リーグ戦でも4期ぶり40回目の優勝を果たすとともに、明治神宮野球大会で4年ぶり5度目の大学日本一の栄冠を手にしたのです。

2021年2月にメンタルトレーニングを導入し、すぐにリーグ戦優勝、そして大学日本一と次々に結果を出した慶大。その姿を「弟分」の塾高も間近に見ていました。そのこともあって、塾高野球部の森林貴彦監督からも声をかけていただき、私は同校野球部の人財育成・メンタルコーチも兼任することになったのです。

● 明るい=雰囲気のいいチームに 見られる7つの特徴

2022年夏大会後に結成された塾高新チームのキャプテン・大村選手をはじめ、塾高の選手たちは皆、「日本一になるために必要なことはどんなことでも実践してみよう」と、メンタル面の強化に意欲的に取り組みました。甲子園での107年ぶりの優勝の背景には、このようなチームづくりがあったのです。

慶大、そして塾高と2つの野球部で、監督やコーチ、部員たちと直接やり取りをし、チームの変化とグラウンド上での活躍を間近で見てきた経験からも、私には1つ、確信を持って言えることがあります。

それは、成果を挙げているチームは「明るい」ということ。
ここでの「明るい」とは、おちゃらけていたり、意味もなく騒いだりしている、という意味では決してありません。練習はつらいことや苦しいことも多いですし、監督やキャプテンから時に厳しい声が飛ぶこともあります。それでも、チーム全体が活気にあふれていて、良い緊張感があり、部員たちが主体性を持って、今行うべきことに集中している――この状態を一言で言い表すのは難しいのですが、「雰囲気がいい」のです。

その「明るい=雰囲気のいい」チームには、次のような特徴が見られます。

●個々のメンバーが、チームにおける自分の役割・立場を自覚し、指示を待つことなく自ら考え、主体的に行動している。

●メンバー同士がお互いに尊重し合い、仲間を思いやる心や感謝の気持ちを持っている。

●「ありがとう!」「いいね!」などのポジティブな言葉が飛び交っている。

●メンバー各々がいい表情をしている。

●大きな目標を掲げている。それが、側から見ると「そんなの無理」と思えるようなレベルのものであっても、メンバー全員が「絶対に実現できる」と信じている。

●その目標の実現に向けて、1人ひとりがコツコツと努力している。心身を追い込むような練習も、チームで励まし合いながらいい表情で乗り越えている。

●仲間がミスをしてもなじったり怒ったりすることなく、その仲間を励まし、勇気づける言葉をかけている。また、1人のミスをほかのメンバーでカバーしようと行動している。

● 肯定的に脳を「だます」ことで パフォーマンスを最大化できる

お気づきの方もいると思いますが、ここに挙げた特徴は、スポーツの分野だけにかぎったことではありません。ビジネス、研究、芸術など、すべてに当てはまることなのです。

「会社の仕事で『明るさ』は必要なのか?」と思う方もいるかもしれません。しかし、ビジネスシーンにおいても、明るい組織やチームは、上司・部下にかかわらず気軽に話せる雰囲気があるので、相談がしやすく情報共有が円滑に進みます。時には雑談に興じながらも、1人ひとりが仕事に集中し、メンバー個々が高いモチベーションを保ち、主体的に動くので、高い実績を挙げることができるのです。

チームや組織の明るさというものは、それを率いるリーダーや、そこに集うメンバーの「明るさ」があってこそ生まれるもの。

では、この「明るさ」とはいったい何から生まれるのでしょうか?

それは、心の状態を自らコントロールし、どんな状況でも自分の持つ力を100%発揮できるように努めること、これに尽きます。先に述べた塾高の選手たちの「ありがとう」という言葉の応酬、相手チームのファインプレーに対する拍手などは、すべてがここに繋がっているのです。

心の状態をセルフコントロールすることは、トレーニング次第で誰でも身につけることができます。そのポイントは、私たちの脳のメカニズムをきちんと理解し、脳に肯定的な「錯覚」を起こさせること。誤解を恐れずに言うと、脳をうまく「だます」ことで、マイナスに傾いた心の状態をプラスに引き寄せることができるのです。
2024/10/07(月) 22時13分22秒 No.1387 編集 削除