自ら健康に、水から健康に。合言葉は「はやめに、こまめに」
9/10 秋季兵庫大会1回戦 G7スタジアム 彩星工科-篠山鳳鳴 9:59~12:05
一二三四五六七八九十計HE
篠山鳳鳴1002000000352 金井-小倉
彩星工科0200000101x461 福富-小川
第二試合
淡路三原
豊岡総合
時間を巻き戻して、秋季兵庫大会開幕。。。
まず最初に選んだのはHMF神戸の近所にあるサブ球場ことG7スタジアムだった。
2023年は史上最高の猛暑だったが、9月になってもその勢いはとどまることを知らず残暑厳しすぎる秋のスタート。
G7スタジアムは屋根がないので、、、、、それよりもこの日は14時から雨予報で降水確率60%が気がかりだった(結果的に雨が降るどころか晴天で軽く30度を突破して猛烈に汗をかきまくっていたのだが・・・・・)
この球場の利点があるとするならば、HMF神戸で大学野球が開催されており、高校野球終わってからハシゴして大学野球第2試合終盤から球場入りできることだろうか?
案外、検札が甘く第2試合5回終了したら無料入場可能なケースが多々あるので、、、、、
さて、この日のお目当ては村野工 改め 彩星工科 そして豊岡総合ー淡路三原という兵庫の南北対決だった。
まず第1試合に部員14人の篠山鳳鳴が村野工の胸を借りる形となった。
篠山鳳鳴はたまに県大会出場するが、あっさり負けるケースを目撃しているので大して期待していなかった。
村野工は安達智次郎投手がいた頃に一時期黄金期を築いたが、以後甲子園から遠ざかりすっかり忘れ去られていたが、校名変更し野球部強化に乗り出したようで、部員への暴言を理由に横浜高校を退職しユーチューバーに転身した平田 徹前監督を招聘してきた。。。
より高い結果を出すために!指導者と選手/上司と部下…役割分担の重要性https://www.youtube.com/watch?v=Iz8Xz9-n7gU
どことなく、ポン高を率いた山本監督が父子で自動車保険金詐欺容疑で逮捕され警察のお世話になりのちに不起訴となり、救済して甲子園初出場初勝利した大阪偕星と同じ匂いを感じた。
なんとベンチ入り20人中16人が1年生と思い切った布陣を敷いて3年計画でチームを再建するつもりなんだろうか??
ノックは部長やコーチに任せてベンチに待機していた七分袖の平田監督をこの秋2度3度と拝見することになった。
しかし、ネット裏から見る限り、柔和な笑顔を見せ僕よりも10歳くらい若いのに髪の毛は真っ白・・・相当神奈川で苦労されてきたんだろう、、、間違っても高校生に暴言を吐く教師には見えないが。。。
もっと驚いたのは彩星工科の校歌だった!!村野工時代はこんなハイカラな曲調ではなかったと思うが。須磨翔風と同じような聞きほれる校歌だった。
https://www.youtube.com/watch?v=petcXQQKemY
スタメン全員1年生というのは相手が篠山鳳鳴だからなのか???たしかにYOKOHAMAのユニホームを着て3年連続夏の甲子園に導いた監督なら相手を見て判断するのかもしれないが、、、
横浜時代は渡辺監督と違って先攻派で打撃重視のスタイルだったが、兵庫にトラバーユして後攻派に変わったようだ。
1回表鳳鳴はブラスバンドの応援に呼応すべく1番・武内が2ストライクからライト前ヒット。すぐに1塁ベンチの平田監督の表情を捉えようと双眼鏡で覗き込んだが、、、まだ暴言は吐いていないようで・・・。
これを送って1死2塁。3番・山崎はスライダーに三振。経験の少ない投手だけに立ち上がり心配されたが無難に抑えると思われたが、4番・小倉が初球三遊間をゴロで破るタイムリーヒットで鳳鳴が先取点。それでも福富投手はスライダーを決め球に2つ目の三振を奪った。
平田監督は意図的に笑顔を見せているのか?和やかな雰囲気で円陣を組んでいた。
1回裏鳳鳴のエース・金井は2年生で相手打者が全員1年生なんで簡単にツーアウトを取るも2死から3番・福冨がライト前ポテンヒットで一気に2塁を陥れた。ここで4番に1本出て追いつけば流れが彩星に傾くが1-1からショートフライ。
2回表も鳳鳴は先頭打者がヒットで出塁。上田監督は定石通りバントのサインを出すが、まさかのピッチャーフライダブルプレーで結果的に3人で攻撃終了。
その裏5番・小川がライトへツーベースを放ち無死2塁。1点ビハインドなんでここは定石通り送りバントで1死3塁を作ってスクイズか犠飛あたりで同点狙いで来ると思われたが、平田監督はバントが嫌いなのか??普通に打たせて6番・廣野は三振。直後に7番・畑井が初球ライト前ヒットで1死1・3塁。バントしていれば1点入っていたが、、、、、鳳鳴の内野手は深く守ってきた。どうもスクイズはなさそうだ。かといって1塁走者が走るそぶりもなく、ノーサインのようで2-2から浅いセンターフライだったが、焦ったのか?ホーム悪送球でやらずもがなの失点で労せずして彩星が追いつき、9番・日置が初球レフト前タイムリーで2-1と逆転に成功。
福富投手は徐々に調子を上げ3回は三振2つとサードライナーで初の三者凡退。相手が篠山鳳鳴ということを差し引いても3イニング9アウト中5個が三振でスライダーだけでなくストレートやツーシームでも空振りを取れるのでここから経験をさらに積めば2年後は相当期待できるだろう。
その裏1番からの攻撃で一気に畳みかけてくるかと思ったが、金井投手も打たせて取るピッチングで三者凡退に抑え試合が引き締まってきた。
4回表鳳鳴は3番・山崎が2球で追い込まれながらもライト前ヒット。初回も3球勝負で打たれただけに小川捕手に怒号が浴びせられることはなかった。高嶋先生がいた頃の和智弁だったら監督&部長から猛烈なゲキが飛んでいたのだが。。。
犠打エラーで無死1・2塁とピンチを広げ辛抱たまらずタイムが取られた。さらに手堅く送りバントで1死2・3塁と形を作り、6番・細野にスクイズのサインが出るかどうか見ていたが、最前列の真ん中で采配していた上田監督は相手が横浜を率いていた監督だけにすぐにサインを見破られると警戒したのか???1-1から打たせてセカンドゴロだったがホーム送球するもセーフで同点!さらにエース・金井が1-3からレフトへ浅いフライだったが、3塁走者ホームへ突っ込み間一髪セーフで3-2と逆転に成功。
焦りからか?その裏、4・5番が連続三振でボール球に手を出すシーンも見られ1年生の若さも垣間見えてきた。
5回表なぜかしら先頭打者の9番・本多に代打・井階を起用する上田監督だったがピッチャーゴロ。2死からヒットが出たものの結局無得点で、その裏サードに背番号5の後藤を入れて守備固めするも14人しかベンチ入りしていないのに2人も交代させる余裕があるのだろうか、、、、、
流れを変えたい彩星はその裏1死から8番・松山がセンター前ヒットを放つと9番・日置カウント2ボールで突然4人しかいない2年生の一角・山下を代走起用。金井投手は変なタイミングでの代走で気を使いすぎたのか直後にデッドボール・・・。
このチャンスにそれまでベンチ奥にいた平田監督が最前列の真ん中まで身を乗り出してきたが、1・2番コンビが機能しなかった。2ストライクから2塁走者走るもファールで塁に戻され結局連続三振で整備に入った。
戦前は3~5点差をつけて彩星リードで整備に入ると思われたが、遠路はるばる篠山から朝早くに出発してブラスバンドの応援が功を奏したのか?互角以上の戦いで3-2と1点リードして折り返した。
やはりエース・金井の好投が一番の要因だが、打線も3回以外は走者を出してプレッシャーを与え続けている。
彩星工科はもっと強いと思っていたが、スタメン全員1年生の若さが随所に顔を覗かせているようで、初戦の緊張感でガチガチになって実力の半分も出せていないのかもしれない。
このあたり、平田監督がそれを察知して的確な指示を与えて終盤どうひっくり返してくるかがみものだった。
彩星工科のエース・福冨は全幅の信頼を受けているようで交代のそぶりもなく、期待に応えて前半のピッチングとは別人のような安定感を見せ6・7回と三者凡退に抑えあとは同点に追いつけば勝機がぐっと開けそうな気がした。
6回裏彩星は2死から5番・小川が四球を選び、6番・廣野1ボールからボークで2塁進塁を許し、但馬の学校がやりがちな自滅パターンに陥りつつあった。そして2ボールからの3球目三塁線を破る長打コースの打球を喰らったが、惜しくもファールで助けられ2-2から快心の打球はサード正面で首の皮一枚残り、7回は下位打線を3人で抑えなんとか逃げ切りを図る篠山鳳鳴だった。
ダメ押ししたい鳳鳴だが、8回1番からの攻撃で先頭の武内は初球セーフティーをかますトリッキーな動きを見せるもファールで強打に切り替えるも三振。結局3イニング連続三者凡退でなすすべがなかった。
こうなると3-2で逃げ切るしか勝機がなくなったが8回裏1死からセカンド正面のゴロをセカンド寺田が弾く痛恨のエラーで出塁を許してしまった・・・。
ここで平田監督の腕の見せ所。3番でエースの福富に送りバントはないと思っていたが、やはり1ボールからエンドランを仕掛けてきた。しかしレフトフライで2死1塁。ここで3タコだった4番・松原に代打・入江を起用。金井投手が警戒してストレートの四球を与えると代走・瀧谷を起用。
そして5番・小川が1-3から起死回生の右中間同点タイムリーヒットでついに3-3同点。ここで逆転すれば9回裏がなくなってしまうと僕は察したが、6番・廣野初球痛恨の一撃はショートライナーでまだ球運は彩星工科になかった・・・。
福富投手はさらに威力を増して5回までとは別人のピッチングでこともなげに三者凡退に抑えサヨナラの機運も高まったが、金井投手も気力を振り絞りわずか7球であっさり抑えて延長タイブレークに突入。
ここで5回に続きグラウンド整備に入った。従来の延長戦ならば彩星が圧倒的有利となるが、いかんせん延長即タイブレークでは・・・・・。
6~9回までパーフェクトに抑えていた1年生・福富投手が延長に入りいきなり走者2人を背負っての登板となるし、ここまで観戦してきたタイブレークでは先攻チームが5~6点奪って戦意喪失させるパターンもあれば、2点以内に抑えたら後攻チームにもまだまだ反撃の余地を残しているし、0か1点に抑えたら圧倒的有利に立つ。
そして10回表鳳鳴は7番からの攻撃なんでやはり手堅く送って1死2・3塁。最低でも2点奪って裏の守りにゆとりを持ちたいが、、、ここまで3打数ノーヒットの8番・寺田にスクイズも大いに考えられたが、上田監督はスクイズ嫌いなのか?強攻させて1-1からファーストフライ。
しかし9番・途中出場の後藤にフルカウントから四球を与え満塁となり、平田監督はここぞの場面でタイムを取り、1番・武内は2球で追い込まれここも3球勝負で強気に攻めてショートゴロで無得点。
こうなると1番からの攻撃となる彩星が俄然有利となる。
1番・木下1ボールからバントファールするも3球目きっちり決めて1死2・3塁と同じような攻め。
あるいは満塁策で勝負しても良かったが、2番・清水がノーヒットだったこともあり勝負を挑み初球ファールの後にスクイズ警戒でウエストするも動きなく、最後はカウント2-1からの5球目レフトへきっちり犠飛を放ちサヨナラゲーム。
ここから彩星の快進撃が始まった。
そしてあの校歌を再び聞くこととなる。https://www.youtube.com/watch?v=pecdL6Tjt1c
しかし、予想以上の篠山鳳鳴・金井投手の踏ん張りで引き締まった接戦となった。わずか部員14人で県大会出場し延長10回まで戦い抜いた自信をもって一冬越えて春の県大会出場してくれたらと。
それにしても延長の割には試合時間2時間05分でサクッと終わった。
第2試合は53分のインターバルを置いてくれての試合だったが、豊岡総合が序盤から淡路三原を圧倒して容赦なく攻めまくり7回表終了9-0。コールド負け寸前の7回裏2死1塁から連続四死球とエラーで2点もらったが、あと1点奪えず9-2で7回コールドゲーム・・・。
試合終了14時39分で急いでHMF神戸へ向かう道中非常に大きな入道雲を発見し、とんだ降水確率60%だと思いつつ大学野球を途中から無料見物して帰宅。
この翌日に佐藤薬品Sで阪神大学野球9時30分から3試合組まれたので張り切っていったが、試合直前から雨が降り出し第1試合4回途中降雨ノーゲームという非情な結果に・・・。2023秋は雨に祟られっぱなしだった。
さて、翌週は早くも序盤から強豪同士のぶつかり合いが明石トーカロであった。まずは夏の兵庫準優勝の明石商が神戸広陵の挑戦を受ける。それは次回の講釈で。
⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 失点 自責
篠山鳳鳴 金 井 9 2/3 38 142 6 1 1 2 1 8 4 0
彩星工科 福 富 10 37 126 5 5 1 1 0 9 3 1
(完)
🌟次回予告🌟
R5年度秋季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記② 魅せろ!明商魂 明石商観戦記
9/17 秋季兵庫大会2回戦 明石トーカロ球場 明石商-神戸弘陵
一二三四五六七八九十計HE
篠山鳳鳴1002000000352 金井-小倉
彩星工科0200000101x461 福富-小川
第二試合
淡路三原
豊岡総合
時間を巻き戻して、秋季兵庫大会開幕。。。
まず最初に選んだのはHMF神戸の近所にあるサブ球場ことG7スタジアムだった。
2023年は史上最高の猛暑だったが、9月になってもその勢いはとどまることを知らず残暑厳しすぎる秋のスタート。
G7スタジアムは屋根がないので、、、、、それよりもこの日は14時から雨予報で降水確率60%が気がかりだった(結果的に雨が降るどころか晴天で軽く30度を突破して猛烈に汗をかきまくっていたのだが・・・・・)
この球場の利点があるとするならば、HMF神戸で大学野球が開催されており、高校野球終わってからハシゴして大学野球第2試合終盤から球場入りできることだろうか?
案外、検札が甘く第2試合5回終了したら無料入場可能なケースが多々あるので、、、、、
さて、この日のお目当ては村野工 改め 彩星工科 そして豊岡総合ー淡路三原という兵庫の南北対決だった。
まず第1試合に部員14人の篠山鳳鳴が村野工の胸を借りる形となった。
篠山鳳鳴はたまに県大会出場するが、あっさり負けるケースを目撃しているので大して期待していなかった。
村野工は安達智次郎投手がいた頃に一時期黄金期を築いたが、以後甲子園から遠ざかりすっかり忘れ去られていたが、校名変更し野球部強化に乗り出したようで、部員への暴言を理由に横浜高校を退職しユーチューバーに転身した平田 徹前監督を招聘してきた。。。
より高い結果を出すために!指導者と選手/上司と部下…役割分担の重要性https://www.youtube.com/watch?v=Iz8Xz9-n7gU
どことなく、ポン高を率いた山本監督が父子で自動車保険金詐欺容疑で逮捕され警察のお世話になりのちに不起訴となり、救済して甲子園初出場初勝利した大阪偕星と同じ匂いを感じた。
なんとベンチ入り20人中16人が1年生と思い切った布陣を敷いて3年計画でチームを再建するつもりなんだろうか??
ノックは部長やコーチに任せてベンチに待機していた七分袖の平田監督をこの秋2度3度と拝見することになった。
しかし、ネット裏から見る限り、柔和な笑顔を見せ僕よりも10歳くらい若いのに髪の毛は真っ白・・・相当神奈川で苦労されてきたんだろう、、、間違っても高校生に暴言を吐く教師には見えないが。。。
もっと驚いたのは彩星工科の校歌だった!!村野工時代はこんなハイカラな曲調ではなかったと思うが。須磨翔風と同じような聞きほれる校歌だった。
https://www.youtube.com/watch?v=petcXQQKemY
スタメン全員1年生というのは相手が篠山鳳鳴だからなのか???たしかにYOKOHAMAのユニホームを着て3年連続夏の甲子園に導いた監督なら相手を見て判断するのかもしれないが、、、
横浜時代は渡辺監督と違って先攻派で打撃重視のスタイルだったが、兵庫にトラバーユして後攻派に変わったようだ。
1回表鳳鳴はブラスバンドの応援に呼応すべく1番・武内が2ストライクからライト前ヒット。すぐに1塁ベンチの平田監督の表情を捉えようと双眼鏡で覗き込んだが、、、まだ暴言は吐いていないようで・・・。
これを送って1死2塁。3番・山崎はスライダーに三振。経験の少ない投手だけに立ち上がり心配されたが無難に抑えると思われたが、4番・小倉が初球三遊間をゴロで破るタイムリーヒットで鳳鳴が先取点。それでも福富投手はスライダーを決め球に2つ目の三振を奪った。
平田監督は意図的に笑顔を見せているのか?和やかな雰囲気で円陣を組んでいた。
1回裏鳳鳴のエース・金井は2年生で相手打者が全員1年生なんで簡単にツーアウトを取るも2死から3番・福冨がライト前ポテンヒットで一気に2塁を陥れた。ここで4番に1本出て追いつけば流れが彩星に傾くが1-1からショートフライ。
2回表も鳳鳴は先頭打者がヒットで出塁。上田監督は定石通りバントのサインを出すが、まさかのピッチャーフライダブルプレーで結果的に3人で攻撃終了。
その裏5番・小川がライトへツーベースを放ち無死2塁。1点ビハインドなんでここは定石通り送りバントで1死3塁を作ってスクイズか犠飛あたりで同点狙いで来ると思われたが、平田監督はバントが嫌いなのか??普通に打たせて6番・廣野は三振。直後に7番・畑井が初球ライト前ヒットで1死1・3塁。バントしていれば1点入っていたが、、、、、鳳鳴の内野手は深く守ってきた。どうもスクイズはなさそうだ。かといって1塁走者が走るそぶりもなく、ノーサインのようで2-2から浅いセンターフライだったが、焦ったのか?ホーム悪送球でやらずもがなの失点で労せずして彩星が追いつき、9番・日置が初球レフト前タイムリーで2-1と逆転に成功。
福富投手は徐々に調子を上げ3回は三振2つとサードライナーで初の三者凡退。相手が篠山鳳鳴ということを差し引いても3イニング9アウト中5個が三振でスライダーだけでなくストレートやツーシームでも空振りを取れるのでここから経験をさらに積めば2年後は相当期待できるだろう。
その裏1番からの攻撃で一気に畳みかけてくるかと思ったが、金井投手も打たせて取るピッチングで三者凡退に抑え試合が引き締まってきた。
4回表鳳鳴は3番・山崎が2球で追い込まれながらもライト前ヒット。初回も3球勝負で打たれただけに小川捕手に怒号が浴びせられることはなかった。高嶋先生がいた頃の和智弁だったら監督&部長から猛烈なゲキが飛んでいたのだが。。。
犠打エラーで無死1・2塁とピンチを広げ辛抱たまらずタイムが取られた。さらに手堅く送りバントで1死2・3塁と形を作り、6番・細野にスクイズのサインが出るかどうか見ていたが、最前列の真ん中で采配していた上田監督は相手が横浜を率いていた監督だけにすぐにサインを見破られると警戒したのか???1-1から打たせてセカンドゴロだったがホーム送球するもセーフで同点!さらにエース・金井が1-3からレフトへ浅いフライだったが、3塁走者ホームへ突っ込み間一髪セーフで3-2と逆転に成功。
焦りからか?その裏、4・5番が連続三振でボール球に手を出すシーンも見られ1年生の若さも垣間見えてきた。
5回表なぜかしら先頭打者の9番・本多に代打・井階を起用する上田監督だったがピッチャーゴロ。2死からヒットが出たものの結局無得点で、その裏サードに背番号5の後藤を入れて守備固めするも14人しかベンチ入りしていないのに2人も交代させる余裕があるのだろうか、、、、、
流れを変えたい彩星はその裏1死から8番・松山がセンター前ヒットを放つと9番・日置カウント2ボールで突然4人しかいない2年生の一角・山下を代走起用。金井投手は変なタイミングでの代走で気を使いすぎたのか直後にデッドボール・・・。
このチャンスにそれまでベンチ奥にいた平田監督が最前列の真ん中まで身を乗り出してきたが、1・2番コンビが機能しなかった。2ストライクから2塁走者走るもファールで塁に戻され結局連続三振で整備に入った。
戦前は3~5点差をつけて彩星リードで整備に入ると思われたが、遠路はるばる篠山から朝早くに出発してブラスバンドの応援が功を奏したのか?互角以上の戦いで3-2と1点リードして折り返した。
やはりエース・金井の好投が一番の要因だが、打線も3回以外は走者を出してプレッシャーを与え続けている。
彩星工科はもっと強いと思っていたが、スタメン全員1年生の若さが随所に顔を覗かせているようで、初戦の緊張感でガチガチになって実力の半分も出せていないのかもしれない。
このあたり、平田監督がそれを察知して的確な指示を与えて終盤どうひっくり返してくるかがみものだった。
彩星工科のエース・福冨は全幅の信頼を受けているようで交代のそぶりもなく、期待に応えて前半のピッチングとは別人のような安定感を見せ6・7回と三者凡退に抑えあとは同点に追いつけば勝機がぐっと開けそうな気がした。
6回裏彩星は2死から5番・小川が四球を選び、6番・廣野1ボールからボークで2塁進塁を許し、但馬の学校がやりがちな自滅パターンに陥りつつあった。そして2ボールからの3球目三塁線を破る長打コースの打球を喰らったが、惜しくもファールで助けられ2-2から快心の打球はサード正面で首の皮一枚残り、7回は下位打線を3人で抑えなんとか逃げ切りを図る篠山鳳鳴だった。
ダメ押ししたい鳳鳴だが、8回1番からの攻撃で先頭の武内は初球セーフティーをかますトリッキーな動きを見せるもファールで強打に切り替えるも三振。結局3イニング連続三者凡退でなすすべがなかった。
こうなると3-2で逃げ切るしか勝機がなくなったが8回裏1死からセカンド正面のゴロをセカンド寺田が弾く痛恨のエラーで出塁を許してしまった・・・。
ここで平田監督の腕の見せ所。3番でエースの福富に送りバントはないと思っていたが、やはり1ボールからエンドランを仕掛けてきた。しかしレフトフライで2死1塁。ここで3タコだった4番・松原に代打・入江を起用。金井投手が警戒してストレートの四球を与えると代走・瀧谷を起用。
そして5番・小川が1-3から起死回生の右中間同点タイムリーヒットでついに3-3同点。ここで逆転すれば9回裏がなくなってしまうと僕は察したが、6番・廣野初球痛恨の一撃はショートライナーでまだ球運は彩星工科になかった・・・。
福富投手はさらに威力を増して5回までとは別人のピッチングでこともなげに三者凡退に抑えサヨナラの機運も高まったが、金井投手も気力を振り絞りわずか7球であっさり抑えて延長タイブレークに突入。
ここで5回に続きグラウンド整備に入った。従来の延長戦ならば彩星が圧倒的有利となるが、いかんせん延長即タイブレークでは・・・・・。
6~9回までパーフェクトに抑えていた1年生・福富投手が延長に入りいきなり走者2人を背負っての登板となるし、ここまで観戦してきたタイブレークでは先攻チームが5~6点奪って戦意喪失させるパターンもあれば、2点以内に抑えたら後攻チームにもまだまだ反撃の余地を残しているし、0か1点に抑えたら圧倒的有利に立つ。
そして10回表鳳鳴は7番からの攻撃なんでやはり手堅く送って1死2・3塁。最低でも2点奪って裏の守りにゆとりを持ちたいが、、、ここまで3打数ノーヒットの8番・寺田にスクイズも大いに考えられたが、上田監督はスクイズ嫌いなのか?強攻させて1-1からファーストフライ。
しかし9番・途中出場の後藤にフルカウントから四球を与え満塁となり、平田監督はここぞの場面でタイムを取り、1番・武内は2球で追い込まれここも3球勝負で強気に攻めてショートゴロで無得点。
こうなると1番からの攻撃となる彩星が俄然有利となる。
1番・木下1ボールからバントファールするも3球目きっちり決めて1死2・3塁と同じような攻め。
あるいは満塁策で勝負しても良かったが、2番・清水がノーヒットだったこともあり勝負を挑み初球ファールの後にスクイズ警戒でウエストするも動きなく、最後はカウント2-1からの5球目レフトへきっちり犠飛を放ちサヨナラゲーム。
ここから彩星の快進撃が始まった。
そしてあの校歌を再び聞くこととなる。https://www.youtube.com/watch?v=pecdL6Tjt1c
しかし、予想以上の篠山鳳鳴・金井投手の踏ん張りで引き締まった接戦となった。わずか部員14人で県大会出場し延長10回まで戦い抜いた自信をもって一冬越えて春の県大会出場してくれたらと。
それにしても延長の割には試合時間2時間05分でサクッと終わった。
第2試合は53分のインターバルを置いてくれての試合だったが、豊岡総合が序盤から淡路三原を圧倒して容赦なく攻めまくり7回表終了9-0。コールド負け寸前の7回裏2死1塁から連続四死球とエラーで2点もらったが、あと1点奪えず9-2で7回コールドゲーム・・・。
試合終了14時39分で急いでHMF神戸へ向かう道中非常に大きな入道雲を発見し、とんだ降水確率60%だと思いつつ大学野球を途中から無料見物して帰宅。
この翌日に佐藤薬品Sで阪神大学野球9時30分から3試合組まれたので張り切っていったが、試合直前から雨が降り出し第1試合4回途中降雨ノーゲームという非情な結果に・・・。2023秋は雨に祟られっぱなしだった。
さて、翌週は早くも序盤から強豪同士のぶつかり合いが明石トーカロであった。まずは夏の兵庫準優勝の明石商が神戸広陵の挑戦を受ける。それは次回の講釈で。
⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 失点 自責
篠山鳳鳴 金 井 9 2/3 38 142 6 1 1 2 1 8 4 0
彩星工科 福 富 10 37 126 5 5 1 1 0 9 3 1
(完)
🌟次回予告🌟
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9/17 秋季兵庫大会2回戦 明石トーカロ球場 明石商-神戸弘陵