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宏鈴法師(管理人) MAIL URL

お知らせ

編集済
⚾今日の熱闘甲子園試合結果(準決勝)
14日目第1試合 智弁和歌山(和歌山)-横浜(神奈川) 8:02~10:09
          一二三四五六七八九十計HE
      横  浜100000000 160
      和 智 弁00400030X 7142

14日目第2試合 天理(奈良)-高崎健康福祉大高崎(群馬) 10:42~12:53
          一二三四五六七八九十計HE
      天  理000000000 041
      健大高崎10000000X 171

💢令和8年度 県下高校野球新人戦 日程変更のお知らせ
https://www.whbf.jp/uploads/20260818162123_eJdn.pdf

現在開催中の令和8年度県下高校野球新人戦の試合日程を、下記の通り変更しましたのでお知らせします。

          記

8月23日(日)紀三井寺公園野球場
第1試合 10:00  神 島 ― 紀 北 工
第2試合 12:30 和歌 山工 ― 粉 河

8月24日(月)紀三井寺公園野球場
第1試合 9:00  橋 本 ―  桐 蔭
第2試合 11:30 熊野・南部 ― 市和 歌山・高 野 山
第3試合 14:00 智辯和歌山 ― 和歌 山東

8月25日(火)紀三井寺公園野球場
第1試合 13:00 串本 古座・県和歌山 ―智辯・和東

☟令和8年度県下高校野球新人戦における試合開始時刻変更について
https://www.whbf.jp/uploads/20260819173318_Jnut.pdf

8月25日の試合開始時刻を下記の通り一部変更しましたのでお知らせします。

8月25日(火)紀三井寺公園野球場
第1試合 17:00 串本古座・県和歌山- 智辯・和東

📝もし先発が織田でなければ… 対策が奏功した智弁和歌山 高嶋仁の目
https://news.yahoo.co.jp/articles/32795c5f48be88d1ae58eb35349a38ddbf5b349a

(20日、第108回全国高校野球選手権大会準決勝 智弁和歌山7―1横浜)

智弁和歌山の打線が、横浜の織田翔希投手を攻略しました。前日の休養日は、織田投手対策として速球を打ち込んだそうです。それも奏功したのでしょう。序盤から、たとえ凡打でも芯でとらえ、かつ中堅から逆方向への打球が多かったです。中堅から逆方向への打球を意識すると、必然的に球をよく見るようになります。すると、ボール球に手を出さなくなる。

三回、楠本龍生選手(3年)の3ランは完璧でした。織田投手の投球を見極め、カウント2ボールとしてから152キロ直球をとらえました。
一方、横浜打線は準々決勝までとは打って変わって、無理なスイングが目立ちました。外の変化球に我慢できず、バットが出てしまう。きっちりいった智弁和歌山が14本、強引だった横浜が5本。安打数が、その証左です。

絶対的なエースを擁するチームにも、投手起用の難しさはあります。横浜は勝つために織田投手を先発させたのですが、智弁和歌山にしてみれば対策してきたから、かえってやりやすい面もある。

もし、横浜の先発が左腕の小林鉄三郎投手だったなら、織田投手とはタイプがまったく異なるだけに、また違った試合展開になったでしょう。試合後半にリリーフで出てくる全力投球の織田投手を、智弁和歌山打線は果たして打てたかどうか。野球は「たら」「れば」ばかり。これも勝負のあやです。

☝智弁和歌山の甲子園成績が“法則”通りの不思議「なんやこれ」「両極端すぎる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/18540176a7039c0ffbbe7929ac508b8b6d4b5ca7

智弁和歌山(和歌山)の2021年以降の甲子園成績が“法則”通りと話題になった。

夏の甲子園準決勝で、智弁和歌山は優勝候補筆頭の横浜(神奈川)を撃破。決勝に駒を進めた。22日の決勝で夏4回目の優勝をかけ、健大高崎(群馬)と対戦する。
実は2021年以降、決勝進出と初戦敗退を繰り返している。そして初戦を見事突破した今大会は“法則”通りに決勝進出を決めた。

2021年夏→優勝

2022年夏→初戦敗退
2023年春→初戦敗退
2024年夏→初戦敗退

2025年春→準優勝

2025年夏→初戦敗退

2026年夏→決勝進出

ネットでは「優勝→初戦敗退→予選初戦敗退→初戦敗退→初戦敗退→決勝進出なんやこれ」「コロナ禍以降は、甲子園出場したら、決勝進出or初戦敗退のどちらかで、両極端すぎる」「決勝戦進出か初戦敗退という極端な成績過ぎる」と話題になった。

👣天理・藤原監督「完ぺきに近い形で抑えられた。防戦一方だった」36年ぶり決勝進出ならず
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b3355feb1165505adda240fd5d4dd88edf55a91

◇第108回全国高校野球選手権第14日 準決勝 天理0―1健大高崎(2026年8月20日 甲子園)

天理(奈良)は20日、準決勝で健大高崎(群馬)に0―1で敗れ、優勝した1990年以来36年ぶり3度目の決勝進出はならなかった。

ここまで2完投のエース長尾亮大(3年)が先発のマウンドに上がり、初回に1失点したものの、2回以降はスライダー、チェンジアップを決め球にスコアボードに「0」を並べて反撃を待った。
打線は初回2死二塁から4番・金本相有(3年)が見逃し三振。2回以降は、二塁を踏めない展開が続き、7回も先頭の田畑龍二(3年)が右前打で出塁したが、後続が凡退した。それでも土壇場の9回に2死満塁とし一打逆転の好機をつくったが、最後は関村偉千陽(3年)が空振り三振に倒れた。

試合後、藤原忠理監督は「健大高崎の投手陣に完ぺきに近い形で抑え込まれてしまった。防戦一方だった。特に先発の佐藤投手はベース盤の上で強さがあって食い込まれてしまった。コンパクトにいこうと指示を出したんだけれども修正しきれませんでした」と振り返った。そして、「その中で辛抱強く守ることができた。長尾はやはりエースですね。代え時かなと思った時も何度かあったけれども顔つきがしっかりしていたので任せました。本当によく頑張った」と、1失点完投の長尾を称えた。

チームについても「よくここまで成長してくれた」とナイン全員をねぎらい、この日が自身の61歳の誕生日だったことには「誕生日まで甲子園にいさせてくれた。選手からの最高の贈り物でした」と最後は笑顔で選手に感謝していた。

📣三重、有明など国スポ出場の8校決まる、補欠2校も
https://news.yahoo.co.jp/articles/c879f8320aa398ae659cc3d53cfbb67d3f4c1781

日本高野連は20日、甲子園球場内で国スポ(青森)選考委員会を開き、高校野球競技硬式の部(10月3日から4日間、弘前市運動公園・はるか夢球場)に出場する8校と2校の補欠校を決めた。

【出場校】花巻東(岩手)、健大高崎(群馬)、横浜(神奈川)、三重、天理(奈良)、智弁和歌山、有明(熊本)、青森山田
【補欠校】仙台育英(宮城)、英明(香川)

☟愛知県が有望選手の“草刈り場”に…甲子園8強に計16人、止まらない“県外流出”の謎解き
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/391801

いまどき、他の都道府県への「野球留学」は当たり前だ。中でも甲子園に出ることによって学校の知名度や志願者数をアップさせたい私学は、グラウンドや寮や室内練習場などの環境を整え、実績ある有名監督を招聘、素質ある中学生を全国から集めることにやっきになっている。そんな昨今、中学生の草刈り場になっている都道府県のひとつが愛知県だという。

18日の夏の甲子園の準々決勝に駒を進めた8校のうち横浜(神奈川)と三重(三重)が4人、仙台育英(宮城)と健大高崎(群馬)が3人、花巻東(岩手)と智弁和歌山(和歌山)が1人、愛知の中学出身者がベンチ入りしている。愛知出身者がひとりもいないのは天理(奈良)と有明(熊本)だけだ。

愛知県内には今回、夏の甲子園に出場した享栄をはじめ中京大中京や愛工大名電などの野球名門校がある。それでも有望選手が県外へ流出するのはなぜか。ある出場校の監督が言う。

「愛知は野球人口が多い割に、県内の高校が甲子園で勝ち切れていません。夏の甲子園で愛知の高校が決勝まで進んだのは2009年の中京大中京が最後です。トップ選手の目標は甲子園に出ることではなく甲子園で勝つこと。それだけに現実的に全国制覇を狙える学校を選ぶのでしょう」

2024年のU-15ワールドカップで世界一になった日本代表20人の進学先を見ると、大阪桐蔭に4人、仙台育英に3人、横浜に2人。この3校だけで9人を占めた。ただひとり中学2年生で代表に選出された愛知出身の丹羽裕聖も仙台育英に進学。1年生ながら今回の甲子園では、ここまで全4試合にスタメン出場している。

こうした構図は愛知に限った話ではない。逸材が流出した都道府県は甲子園でさらに勝ちにくくなり、その影響を受ける後輩たちもまた外へ──。負の連鎖が生じて、甲子園で勝つ都道府県と、そうでないところの格差は広がるばかりのようなのだ。

📝「今の時代では足りないと思い知らされた」日大三高・小倉全由前監督が徹底した部員数制限、体罰排除…それでも見えなかった“現代の死角”
https://news.yahoo.co.jp/articles/86d2a387222cfbe111e3ef9bbe76b6e069f40a9a

目が届かなかった“死角”

――昨年夏の広陵高校もそうでしたけど、小倉さんは以前から「強豪校で不祥事が起こりがちなのは、部員が多過ぎて、指導者の目が届かないからだ」と指摘していました。

小倉 強豪私立となると100名を超えるところも珍しくないですからね。そこへいくと、日大三高は各学年20人くらい、3学年合わせても60人前後なんです。自分は1学年15人がベストだと思っているんです。ただ、どうしても毎年、入りたいという選手がいるものだから20人くらいにはなってしまっていたんですけど。それ以上多くなると、よっぽどしっかり管理体制を整えない限り、指導者の目が行き届かなくなる。学校経営の事情で部員をたくさん獲らなきゃいけないという高校もあって、簡単に部員数を制限できないという「大人の都合」もわかりますけど、選手を預かる責任の重さを考えたら組織の肥大化はやっぱりリスクだと思います。ただね、今回はその1学年20人という枠組みで運営していても、スマホの死角にまでは目が届かなかった。組織を小さくすれば万全かというと、今の時代はそれだけでも足りないのだと思い知らされました。

――小倉さんは、2012年に起きた大阪・桜宮高校バスケットボール部での体罰自殺事件を機に、生徒に手を上げる指導を完全にやめられましたよね。

小倉 ハッとしたんです。あんなこと、絶対にあっちゃいけない、と。自分も若い頃は、手に負えない選手がいたら「俺は監督でも何でもねえ。一人の男としてお前とタイマン張ってやるから、かかってこい!」なんて、本気でやっていた人間なので。だけど、桜宮のニュースを聞いたとき、本当に怖くなったんです。指導者が「期待しているから」「こいつのためだから」と厳しく当たっても、受け取る側によっては死を選んでしまうことがある。よかれと思ってしたことが絶望を与えることになってしまい、最悪の結果になる。互いにとって、こんな不幸はないじゃないですか。

――手を上げるのをやめてから、指導方法はどう変わっていったのでしょうか。

小倉 口で厳しく叱ることはあったんです。ただ、叱った選手のことを、そのあと、ずっと目で追うようになりましたね。怖くてね。落ち込んだまま裏山の方に入って行って、何かあったらどうしよう、とか。あと、叱った日は、その日のうちに自分の部屋に呼ぶようにしていました。それで、プリンとか甘いものを食べさせながら「俺が今日怒った意味、わかるか?」って、ちゃんと説明するようにしたんです。そうすると、大抵の子は部屋を出ていくときに明るい表情になる。今の選手たちは怒られ慣れてないんだろうな、叱られるとこちらが思っている以上にグサッときている。その日のうちに笑い合っておかないと、僕の方が怖くて夜眠れなかったんですよ。

冬の合宿が嫌になってきた

――近年は、練習量を課すこと自体に恐怖を覚えるようになったとも言っていましたよね。

小倉 温暖化の影響で、ランニング中に倒れて亡くなったとかいう事故のニュースが耳に入るようになったじゃないですか。だから、練習で選手を追い込むのが怖くなってしまいました。「まだまだ」というよりも、「ここらへんでいいか」になってしまう。ある程度、やり切らせないと選手たちが達成感を得られないのはわかっているんですけど、それで命に関わるようなことになったら元も子もないじゃないですか。特に冬の強化合宿(朝5時から夜までの練習が2週間続く)は年々、やるのが嫌になっていきましたね。朝5時、全員が揃うまで、心臓がバクバクしてるんですよ。部屋で冷たくなってたらどうしよう、って本気で心配になっちゃう。だから最後の方は選手に頼んでいました。「お前ら、朝だけはちゃんと起きてきてくれ。寝坊されると、俺の心臓が止まりそうになるから」って。

――冬の強化合宿は日大三の名物ですから、そう簡単になくすことはできないですもんね。

小倉 だから、いろいろ対策を立てるようになりました。栄養学の先生に「味噌汁は魔法のスープだ」って教わってからは、朝一番に紙コップに入れた温かい味噌汁を全員に配って、飲ませる。あと、起きてすぐ走るのって、心臓の負担がものすごく大きいらしいんです。なので、まずは雨天練習場でしっかりウォーミングアップをさせて、水分も十分に取らせてからグラウンドに出すようにしました。若い頃は、歳を重ねた監督に対して「理屈っぽいことばっかり言って……」と反発を覚えることも多かったんです。でも、自分がその歳になったら、同じようなことをしていましたね。引き出しが増えていくにつれ、先手先手を打って、事故を防がなきゃって思う。なにせ、選手の命がかかっているわけですから。

「お父さん、偉くなっちゃだめだよ」

――小倉さんは自分から選手たちの方へ降りていくことができる指導者ですよね。

小倉 自分は選手たちに全部言うんですよ。自分の弱さとか失敗も。それは、ぜんぜん恥ずかしくない。監督時代、自分がお客さんを見送るために寮の表に出たとき、5人の部員がトンボを持ったまま整備をサボっていたんです。そうしたら、自分の姿を見た途端、わーっと散って逃げたんです。自分はそのとき、激怒しましてね。「同じ屋根の下に暮らしているのに俺の姿を見ただけで逃げるようなやつらと一緒に野球はできねえ。合宿所を出ていけ!」って。だけど、1週間くらい経ったら、こっちが我慢できなくなっちゃってね。選手と口がきけないのって、指導者も辛いんですよ。あいつらと話がしたくてしたくてさ、結局、自分から「もういいから、帰ってこい」って言っちゃいましたね。

――帰ってきた選手たちには何と? 

小倉「俺がグラウンド整備をサボったくらいで怒ったことがあるか?」って。「そうじゃない。俺の姿を見て散っていくお前らの姿が嫌だったんだ。俺とお前らの関係は、その程度のものなのか」と伝えました。自分は23歳のとき(1981年)に関東一高の監督になって、85年、86年、87年と3年連続で甲子園に行って、87年の春は準優勝までしちゃったでしょう。あのときは偉そうにしてたと思いますよ。車を運転しているときも前に割り込まれたりしたら「この野郎!」みたいにやってましたもん。「甲子園なんて楽勝だよ」みたいなことも言ってたみたいで、うちの母さん(妻)によく言われてました。「お父さん、偉くなっちゃだめだよ」って。でも成績が振るわなくなった途端、1988年に監督をクビになった。4年間、野球から離れていた時期があるんですけど、あれがいい薬になったんでしょうね。現役時代、たいした実績もないからプライドなんてものもない。だから悪いと思ったら選手にもすぐ謝れるし、折れることもできるんですよ。

                 《続く》

📝「とにかく展開が早い」名将・小倉全由元監督が体感した「7イニング制」…“10対0で9回制支持”でも心が揺れる理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/958666c0d5727a28b97d0ef774ccc8d1fe432fdf

「3人の小倉」がいる

――今、高校球界は「7イニング制」を導入するか否かで揺れています。小倉さんは、その検討会議のメンバーになっているわけですよね。

小倉 一昨年、去年と、U18の日本代表監督として、7イニング制の野球を経験したからでしょうね。ただね、ある新聞を見たら、検討会議のメンバーとして僕の名前だけがドーンと載っていたんです。正直、勘弁してくれよ……って思いましたよ。あれだと世間から自分が7回制導入の急先鋒として、大賛成しているように見えてしまうじゃないですか。

――やはり7回制には反対ですか? 

小倉 自分の中には「3人の小倉」がいるんですよ。現役監督だったときの小倉、検討会議のメンバーとしての小倉、日本代表で7回制を経験した小倉。それぞれの立場によって、ちょっとずつ意見が違うというか。

――日本代表で実際に7回制を経験して、どうでしたか? 

小倉 とにかく展開が早い。4回で負けていると、かなり焦ってきます。もう終盤の感覚。野球も変わってくるでしょうね。とにかく、いいバッターから順番に並べていかないと。あと、最近の強豪私学は、いいピッチャーを2枚、3枚と揃えている場合が多いじゃないですか。そういうところに2回、2回、3回ってピッチャーをつながれたりしたら、1安打とか2安打で、あっという間に0点で終わっちゃうんじゃないかな。

――3人の小倉のうち、現役監督だったときの小倉はどういう考えなのですか。

小倉 野球をやったことがない人たちからすると、「あの暑さの中、何で9回までやらなきゃいけないの?」って思うらしいんです。8回、9回にドラマがあるんだと言うと、7イニング制にしたら6回、7回のドラマはなくなってしまうんですか? と。確かにそうなんですけど……、でも、野球をやってる自分たちからしたら、野球はやっぱり9回なんですよ。大阪桐蔭の西谷(浩一)監督は「日本国憲法を変えるようなものだ」と言っていたじゃないですか。その気持ちはすごくわかるんです。

「本当に怖いのは……」

――年々地球の温暖化が進み、高野連としても早く何か手を打たなきゃという思いがあるのもわかるんですよね。

小倉 検討会議のメンバーの中にはお医者さんもいて、選手の健康は当然ですけど、「本当に怖いのはグラウンドの選手たちよりも、スタンドで応援している吹奏楽の部員や一般生徒たちなんです」って言うわけです。選手らはそれなりに暑さに慣れているでしょうけど、スタンドの生徒たちは慣れてないじゃないですか。しかも、選手たちのようにベンチで休んでいる時間もない。ずっと、炎天下の中にいる。万が一、甲子園のスタンドで誰かが倒れて、命を落とすようなことになったら、甲子園そのものが開催できなくなってしまうかもしれない。主催者側はとにかく甲子園で大会を続けようとしてくれていて、今、そこまで追い詰められ、苦渋の決断をしようとしている。その気持ちも今なら確かにわかるんです。

――「野球は9回」という現場のこだわりと、「命を守る」という運営側の防衛策。この断絶をどう埋めればいいのでしょうか。

小倉 指導者たちは、もっと裏方の人たちの苦労を考えてあげてもいいのかなという気はしますね。自分も現役監督のときはそうでしたけど、西東京大会の抽選会で自分たちがどこに入るか決まってからは、もう、そこをどうやって勝ち抜くかしか考えられなくなる。でも、自分たちがそうやって野球のことだけに集中できるのって、裏方さんたちの尽力があってこそなんですよ。甲子園もそうです。今の若い監督たちは甲子園にいかにやりやすい環境を整えてもらっているか、わかってないんじゃないのかな。今はバスが甲子園についたら、そこから本部の人が室内練習場に連れて行ってくれて、涼しいところで着替えて、練習もできる。そして時間になったら、試合の準備をしてくださいって、いちいち面倒をみてくれる。昔は球場から離れたグラウンドで練習しなければならず、時間になったら甲子園に移動していた。遅れちゃいけないから、とにかく慌ただしくてね。ほんと、今は何もかもやりやすくなりましたよ。

高校野球の責任

――7回制の問題は時間をかけてじっくり話し合って欲しいと思いつつ、気候の変化はそう都合よく待ってくれるわけではないですからね。

小倉 今年はスーパーエルニーニョっていうんですか、夏の甲子園は暑くなりそうですよね。NHKの全国放送で選手が熱中症で倒れて担架で運ばれる姿なんかが映し出されたら、それはもう高校のスポーツじゃないだろうという感じもしてしまいますからね。ある高野連の関係者が話していたことがあるんです。1995年1月、阪神・淡路大震災が起きたとき、世間から「こんな時に野球をやっていいのか」と激しい批判を浴びながらも、春の選抜大会を開催しました。NHKも全国中継してくれた。あれは「自分たちの力でできたんじゃなくて、世の中の人たちにやらせてもらったんだ」と。それくらい高校野球は日本の国民に愛されてきた。だからこそ、こういう地球規模の問題が起きているとき、高校野球は率先し、世の中に何かを示すべき責任があると言うんです。

――先ほど、「3人の小倉がいる」という話がありました。あらためて、うかがわせてください。現役監督の立場を知っている者からするとやっぱり9回制維持ですか。

小倉 やっぱり、9回ですね。そこは「10対0」で9回制を支持したい。

――検討会議でいろいろな立場の人の話を聞いてきた立場からすると? 

小倉 そうなると、だんだん7回制に寄ってくるんですよ。五分五分ぐらいかな。

――代表監督として7回制を経験した立場からは? 

小倉 6、7回は盛り上がりましたからね。7回制だからといって、野球がつまらなくなると言い切ることはできないと思うんです。なので、やっぱり五分五分ですね。

――ユニフォームを脱いだ今、小倉さんは九十九里の実家でどのような日々を過ごされているのですか? 

小倉 三高の試合があれば観に行くこともあるけれど、それ以外は庭の手入ればっかりですよ。芝を刈ったり、植木をきれいにしたり。趣味らしい趣味なんてないから、隣の家の植木までボランティアでやってあげたりしてね。こう見えて、けっこう忙しいんだよ。

いろいろ難しい時代になりましたけど、自分が願うのはひとつだけ。選手たちが大好きな野球を真っ直ぐに楽しめる世の中であって欲しい。ネットの闇に足をすくわれることもなく、猛暑で身の安全を脅かされることもなく。
2026/08/20(木) 22時19分28秒 No.2579 編集 削除