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📝ドラフト1位でも安泰ではない現実 智辯和歌山・中谷仁監督が語る「高卒→プロの難しさと進学という選択の意義」
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2026/01/07/post_4/

智辯和歌山・中谷仁監督インタビュー(後編)

昨年のシーズン後、智辯和歌山から広島に進んだ小林樹斗(2020年ドラフト4位)が戦力外通告を受けた。高校時代から150キロ超の速球を武器に注目を集めてきた剛腕だが、じつは中谷仁監督は当時、小林に進学を勧めていたという。

「当時、林晃汰(広島)がプロ入りしたことで、『自分たちも行けるのでは』という空気が生まれました。その翌年に黒川史陽(楽天)や東妻純平(DeNA)がプロ志望を表明し、さらに次の年には小林や細川凌平(日本ハム)が続いた。その流れに、中西聖輝(青山学院大→中日ドラフト1位)も少なからず影響を受けていたのだと思います」

【進学を勧めたもうひとつの理由】
 
中西は、優勝を果たした夏の甲子園後もプロへの思いを捨て切れず、進学するかどうかで揺れていた。その年の甲子園決勝が行なわれたのは8月29日。青学大側には8月中に進学の可否を伝える必要があったが、中谷監督は中西の気持ちに寄り添いながらも、進学という選択肢を勧め続けていたという。

「中西はプロに行くために甲子園でも必死に頑張っていました。ただ、僕は『高卒でいきなりプロに進むのは、相当しんどいぞ』と、ずっと伝えていたんです。僕のなかで『高卒からプロで通用する』といえる基準は、松坂大輔(元西武など)や田中将大(巨人)クラスです。そのレベルでなければ、すぐに活躍するのは難しい。僕もプロの世界に長く身を置いてきましたので、その物差しで見れば、中西がすぐに活躍するのは厳しいと感じていました」

そして、進学を勧めたもうひとつの理由が、その年の世代で躍動していた県内のライバル・市和歌山の小園健太(DeNA)の存在だった。

「(バッテリーを組んでいた)松川(虎生/ロッテ)くんもドラフト1位でプロに進みましたが、小園くんは『間違いなくドラフト1位』と言われていました。彼らに負けないよう、中西も必死に努力していましたし、結果的に夏は小園くんに勝って甲子園に出場し、優勝も果たしました。ただ、それでも小園くんがドラフト1位で、中西が5位とかでプロに進むとなれば、本人としても納得できない部分があったと思うんです」

そう言って、中谷監督はこう続けた。「もちろん、プロは入団してからが本当の勝負です。プロに入ること自体が目標なら、すぐにプロ志望届を出してもいい。ただ、そうではないのなら、小園くんの動向を見ながら大学でしっかり力を磨いたほうがいい。4年後に『絶対にドラフト1位で行ってやる』くらいの気持ちで取り組み、この選択が間違っていなかったと思えるような活躍をすればいいんです。『今は小園くんをうらやましく思うかもしれないけれど、大学の4年間は決して遠回りではない』、中西にはそんな話をしました」

【プロ入りの先にある現実】
 
プロ入りにはタイミングが重要だとも言われる。だが、その時点での本人の能力を指導者が正しく見極め、将来を見据えた進路の方向性を示していくことも、同じくらい重要ではないかと中谷監督は言う。

「高校からプロを志望する背景には、家庭の事情や経済的な理由で進学が難しいケースもあると思います。ただ、仮に高卒でプロに入り、7年ほどで戦力外となって社会に放り出されてしまうと、そこからが本当に大変です。

その後、結婚して20代半ばで子どもができれば、40歳前後にはその子は中学生になります。その時期はなにかとお金がかかる。40歳前後で、どんな職業に就いているのかが、とても重要になってくるんです。もし無職だったら......とか、子どもが高校生になる時期に安定した仕事がなかったとすれば、それこそ大きなリスクになりますよね」

とくに昨年は中西と同世代で、ドラフト1位で高卒からプロに進んだ森木大智(高知高→阪神)と風間球打(明桜高→ソフトバンク)のふたりが4年目で戦力外通告を受けた。

「当時、彼らは本当にすごい投手たちでした。ドラフト1位で指名されれば、マスコミにも大きく取り上げられる。それでも彼らは、前途多難な道だとわかったうえで覚悟を持ってプロ入りを決断したのだと思います。しかし、周囲からは『すごい、すごい』ともてはやされ、気づけば、ひっそりといなくなってしまう......そんな現実もあるんです。今でこそ独立リーグなどの選択肢もありますが、一度ユニホームに袖を通せば、それを脱ぐのは現役引退の時。そういう覚悟を持って臨むのがプロの世界なのだと、あらためて感じます」

智辯和歌山の昨春の選抜準優勝メンバーも、全員が進学予定だ。そのなかで中谷監督が最近、とくにうれしいと明かしているのが、卒業生たちが大学野球で活躍している姿だ。

「中西もそうですが、関東や関西圏の大学で活躍しているOBが増えてきました。主将や主力として活躍している選手はもちろんですが、高校時代は控えだった選手が、大学ではキャプテンや幹部になっている。それが何よりうれしいですね。

そうした姿を見ていると、高校3年間の"やらされる練習"が、いかに楽なものだったかを大学で学んでいるのだと感じます。だからこそ次のステージに進んでも、努力の仕方がわかっている。そんな流れができていると思います」

【1年でも長くユニホームを着るために】
 
別のケースとしては、2022年のエースだった武元一輝(現・MLBアスレチックスマイナー)がハワイ大へ進学したことが話題になった。武元も高卒からのプロを志望していたひとりだが、その特性を踏まえ、中谷監督が海外の大学進学を勧めたという。

「彼のレポートを見ていたら、日本の野球界ではなかなか理解されにくい資質があったんです。最速151キロを投げる187センチの長身右腕で、そのスケール感や性格面を踏まえると、海外の大学のほうがマッチするんじゃないかと思ったんです」

アメリカの大学は、日本に比べて学業優先の風潮が強く、学生であることをより重視している。英語の授業を受け、英語でレポートを提出しながら野球を続ける環境ではあるが、若いうちから世界に触れることで、より視野が広がるのではないかという狙いもあったという。

「彼がメジャーに行くのか、NPBに進むのかという話ではなく、彼の性格を生かして海外で学ぶことで、よさがより引き立ち、可能性も広がると思っています」

なにより中谷監督が最も願っているのは、智辯和歌山のOBたちが、1年でも長くユニホームを着てプレーすることだ。近年、進学志向が強まるなかでも、目先にとらわれることなく、長い目で見据えて努力してほしいと願っている。

「高校の時点で評価が高くなくても、大学の4年間をあきらめずに取り組めば、プロに挑戦する道は開けます。社会人野球もありますし、最近では独立リーグという選択肢もある。プロが最終目標だとは思っていませんが、1年でも長く野球を続けるのであれば、大学という環境のなかで自分を客観的に見つめ、将来を見据えて行動する思考を身につける必要があります。そのことを理解したうえで、次のステージを目指してほしいですね」

☝「ゴミ拾いは運を拾うこと」古豪復活へ 広島・崇徳高校野球部 
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2ae5a875c9cebe398f35ad81fdb172545c32a89

■「33年ぶり」の聖地が有力視 広島の古豪・崇徳の初練習に密着

昨秋の中国大会を制し、今春のセンバツ甲子園出場が有力視されている崇徳高校野球部。ついに「古豪復活」の時を迎えようとしています。期待に沸く周囲をよそに、浮かれることなくスタートした新年初練習に密着しました。

■つかの間の年末年始休み、そして「夏」を見据えて

正月気分の残る街並みとは対照的に、崇徳高校の己斐上寮にはピリッとした緊張感が漂っていました。わずか5日間という短い正月休みを終え、選手たちが続々と帰寮。練習に先立ち、藤本監督は選手たちにこう語りかけました。

藤本監督「昨年の課題をとにかく克服して、夏に広島でまた優勝出来るようにこの冬の間、とにかくみんなで歯を食いしばって、協力して頑張っていきましょう。」

指揮官の問いかけに、選手たちの力強い返球が響きます。センバツはあくまで通過点。その決意がチームを一つにします。

■「ゴミ拾い」から始まる、日本一への道

崇徳の新年初練習は、意外なことからスタートしました。それはグラウンド周辺の住宅街でのゴミを拾いです。これは前チームから続く、「人の落とした運を拾う」という取り組み。新村瑠聖主将は、この一見野球とは関係のないように見えるゴミ拾いについて・・・

新村主将「ゴミを拾うということは視野を広くもたないといけない。これは野球でも活かされています。よく言われているんですけど、『ゴミ一つ。ヒット一本。』それでみんな必死に拾ってます」

メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手も、高校時代から実践していたというゴミ拾い。落ちている運を自らの手で集め、それを野球の成果へと繋げてきました。崇徳の選手たちが拾うのは、勝負の神様を味方につけるための「運」でもあります。その姿勢が、試合の土壇場で見せる「ヒット一本」に直結すると信じます。

崇徳野球部は半世紀前、1976年にセンバツ初優勝を飾りました。当時の主将であり、現在は総監督を務める山崎隆造氏は、選手たちへ基本の徹底を求めます。

山崎総監督「練習は目的があってやっている。その繰り返しを正確に、なるべく正確に」

■エース德丸が全国の舞台で得た「自信」と「新たな課題」とは?

昨秋の快進撃の立役者は、間違いなくエースの德丸凜空投手です。中国大会では決勝までの3試合連続完封を含む全試合完投という、圧巻のパフォーマンスを披露。続く明治神宮大会でも、強豪・花巻東を相手に堂々たるピッチングを見せました。さらなる成長を誓う德丸投手は、全国の舞台をこう振り返ります。

德丸投手「初めて経験する全国の舞台で、最初不安が凄く多かったんですけど、全国レベルの相手と対戦して、今まで自分のやってきたことを全て出し切ってあそこまでの試合が出来たので、やってきたことは間違いではなかった。しかし今よりもレベルアップしないといけないと肌で感じた。この冬はとにかく体重をアップさせて、常時140キロが出せるようにトレーニングしていく」

■33年ぶりの吉報を待つ「ALL崇徳」の覚悟

チームを牽引する新村主将は昨夏に経験した広島大会準優勝という、あと一歩で甲子園を逃した悔しさを誰よりも知っています。彼は神宮大会という全国の舞台を経験した意義をこう語りました。

新村主将「あの舞台を経験できたことは、(この先)甲子園の舞台に立つというところで大きな経験値になったと思う。自分たちがやってきたことは間違いではないと思うので、そこが全国の舞台で発揮できるかだと思う。他のチームと比べて、ここが劣っているとかはなかった。」

華やかなプレーよりも、新村主将がこの冬にこだわるのは「確実性」です。

新村主将「調子の善し悪しがない送りバントや内野ゴロ、確率の高いところが出来ないと勝てないことが全国の舞台でチーム全員わかったと思う。もう一度細かいところを鍛え直したい」

選抜出場校の発表は1月30日。崇徳高校OB、保護者、そして広島の高校野球ファン、すべての思いを背負い、彼らは「ALL崇徳」で挑みます。

新村主将は「長らく崇徳高校は甲子園に出ていなかったので、すべての気持ちを背負って、ALL崇徳で頑張りたい」と決意を語りました。

⚾岩手さんへ
和智弁は高嶋先生の全盛期においても高卒即プロ入りというのが非常に少なかったですから・・・・・。
中谷は母子家庭という家庭の事情で阪神ドラフト1位でプロ入りし、その時のエースだった高塚は肩などを故障しつつもトヨタ自動車入りを断ってプロにこだわり近鉄に7位だったか?プロ入りしました。

あとは2年夏の甲子園が終わってから練習試合で先生にケリを入れられた岡田投手と1年春から即レギュラーをつかみつつ、多数の故障にもめげずに力を出した西川選手くらいでしょうか?
94年春と2000年夏にも全国制覇しましたが、そのメンバーで高卒即プロはおらず、武内選手が早稲田大を経てヤクルトに入団したくらいかな?

今は別ですが、昔の和智弁は170㎝程度の小柄な選手が非常に多く体格からしてプロ向きではなかったような、、、とにかく気合と根性で劣勢を跳ね返し終盤の大逆転勝ちで高校野球ファンを魅了したので、PL学園や横浜のような洗練されたチームでもないし、1学年10人で基本的に県内選手が中心だったので・・・・・。

和智弁にしても桐蔭にしても進学校なんで大学に進むんでしょうね・・・。桐蔭の方は全国から逸材をかき集めているだけに野球に力を入れている大学は推薦で欲しい選手が多いだろうし、和智弁は上下関係がないに等しいので、大学中退する選手もチラホラいたようですね。
2026/01/08(木) 22時11分13秒 No.2232 編集 削除