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⚾今日の和歌山大会二次予選試合結果(初日 1回戦 紀三井寺球場)
箕 島6-1高 野 山・近大新宮9-4和 智 弁
⚾今日の兵庫大会試合結果(7日目 準々決勝)
明石トーカロ・・・・神国大付13-3六 ア イ(6回)・市 尼 崎5-0柏 原
ウインク球場・・・・彩星工科5ー1明石清水・東洋姫路5-2報徳学園
⚾今日の奈良大会試合結果(9日目 準々決勝 さとやくスタジアム)
智弁学園5-4法 国 際・郡 山5-4高 田 商
⚾今日の京都大会試合結果(10日目 準々決勝 わかさS京都)
龍谷平安8x-1北 稜(7回)・鳥 羽14ー6福 知 山(7回)
⚾今日の岡山大会試合結果(4日目 準々決勝)
倉敷市営・・・倉 敷 商3-0岡山東商・玉 島 商4-1創志学園
エイコン・・・岡山理大8-0倉敷青陵(7回)・関 西3xー2笠 岡 商
⚾今日の三重大会試合結果(12日目 準決勝 津市営球場)
津田学園11x-4四 日 市(8回)・三 重7-0津 商(7回)
津田学園・三重は東海大会出場決定!!
⚾明日の和歌山大会二次予選組み合わせ(2日目 1回戦 紀三井寺球場)
☆☆☆ 09:00~ 市和 歌山-初芝 橋本
☆ 11:30~ 日高 中津- 日 高
⚾明日の大阪大会組み合わせ(11日目 準々決勝)
GOSANDO南港球場
10:00~ 大商 大堺-太成学院大
☆☆ 12:10~ 大阪学院大-近 大 付
くら寿司S堺
☆ 10:00~ 大阪 桐蔭-関西 創価
☆☆☆ 12:10~ 金光 大阪- 興 国
⚾明日の兵庫大会組み合わせ(8日目 準決勝 ウインク球場)
10:00~ 神戸国際付-市 尼 崎
☆☆ 13:00~ 彩星 工科-東洋大姫路
⚾明日の奈良大会組み合わせ(10日目 準々決勝 さとやくスタジアム)
☆ 09:00~ 奈良女大付-橿原 学院
☆☆☆ 11:30~ 奈良 大付- 天 理
⚾明日の京都大会組み合わせ(11日目 準々決勝 わかさS京都)
☆☆ 09:30~ 京都 文教-京都 共栄
12:00~ 乙 訓 -久 御 山
⚾明日の岡山大会組み合わせ(5日目 準決勝 倉敷市営球場)
☆☆ 10:00~ 倉 敷 商-岡山理大付
☆ 12:30~ 玉 島 商- 関 西
⚾明日の三重大会組み合わせ(最終日 3位決定戦・決勝戦 津市営球場)
10:00~ 四 日 市- 津 商
☆☆☆ 14:00~ 津田 学園- 三 重
📣橿原公苑陸上競技場のネーミングライツ契約を締結しました!
https://www.pref.nara.jp/secure/326881/rikujyoune-minnguraitu20250822.pdf
○契約の概要
愛 称︓鞄⼯房⼭本 アスレチックフィールド 橿原
契 約 者︓株式会社鞄⼯房⼭本
契約期間︓令和7年9⽉1⽇から令和10年3⽉31⽇まで
⾦ 額︓年額100万円
📝甲子園出場の鳥取城北、3年ぶり頂点に 秋季高校野球鳥取大会 中国大会出場3校も決定 27日
https://news.yahoo.co.jp/articles/98460dcd3eb24cdbfefdeb2fb383c960a9ae7caf
秋季鳥取県高校野球大会は27日、ヤマタスポーツパーク野球場で決勝と3位決定戦があり、決勝で鳥取城北が7-3で米子松蔭を破り、3年ぶり12回目の優勝を飾った。3位決定戦は鳥取商が境を1-0で下した。
大会は来春の選抜大会につながる第145回秋季中国地区大会の予選を兼ねており、鳥取城北・米子松蔭・鳥取商の3チームが10月24日から山口県である中国地区大会に出場する。
📝秋の高校野球島根大会 決勝進出2校が決まる 27日
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae9ca7bace6715d36827a2f84061c89c296d77c6
来春の選抜高校野球大会につながる第145回秋季中国地区大会島根県予選を兼ねた島根県高校秋季野球大会は27日、松江市営野球場で準決勝があり、島根中央が立正大淞南を破り、石見智翠館が矢上を下して、それぞれ決勝進出を決めた。
28日、3位決定戦と決勝が同会場である。上位3校が10月24~26日、11月1、2の両日、山口県宇部市のユーピーアールスタジアムなどである中国地区大会に出場する。
👣高校野球 智弁和歌山のセンバツ出場が絶望的に 近大新宮に八回一挙8失点で逆転許す 今春準V校で3季連続出場目指すも
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a1cc1d2e0e753d6b7266ccd1e866ee589867f69
「秋季高校野球和歌山大会・準々決勝、近大新宮9-4智弁和歌山」(27日、紀三井寺公園野球場)
智弁和歌山が逆転負けを喫し、来春センバツ出場が絶望的な状況となった。
序盤からリードを奪った智弁和歌山だったが、2点リードの八回に一挙8失点を喫して逆転を許した。先頭への四球をきっかけに打者12人の猛攻を浴びた。九回に1点を返すも届かず、来春センバツ出場の重要な選考資料となる近畿大会への出場を逃した。
智弁和歌山は今春センバツで決勝へ進出。横浜に4-11で敗れ、準優勝だった。今夏の選手権大会にも出場し、3季連続の出場を目指したが厳しい状況となった。
☝東洋大姫路が報徳学園下して4強進出 3年生も応援に来た!松本主将「自分たちも負けじと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5db7330076ad8376f17473a2509560d9b80bd490
<高校野球秋季兵庫大会:東洋大姫路5-2報徳学園>◇27日◇準々決勝◇ウインク
今夏甲子園8強の東洋大姫路が報徳学園との好カードを制して、3季連続の近畿大会出場まであと1勝とした。
報徳学園の11安打を大きく下回る4安打でも、四死球を絡めて5得点で振り切った。2-1の3回に主将の松本太翔外野手(2年)が2点適時二塁打。「チャンスをものにしたほうが勝つと思っていたので、準備はしっかりできていた。超えると思ってなかったのでうれしい気持ちだった」と笑顔で振り返った。
岡田龍生監督(64)も「いかにフォアボールが得点につながるか。もらったチャンスを生かせていた」と冷静に振り返った。
今年は春夏と報徳学園に勝利していたが、今秋はガラッとメンバーが入れ替わっており、同監督は戦力について「(報徳学園は)断トツかなと思っていた。国際(神戸国際大付)と。うちは全然やから」と少し驚いたようすだった。
この日は今夏甲子園8強入りした3年生がスタンドで応援。松本は「3年生も去年大きな功績を残された。自分たちも負けじとついていけるように。先輩を見て練習させてもらったので、できることからということを思わせてもらった」と話し、先輩も経験した甲子園へと一歩ずつ近づいている。
28日の準決勝では市尼崎と対戦。松本は「春の甲子園出場を1つ目標にしていますし、自分たちは個々の能力で勝てるチームではないので、全員がつないで全員がやることを徹底して最後勝ち切りたい」と力を込めた。
👣報徳学園・大角監督「夏はまたチャンスあると思う」東洋大姫路に敗れて来春センバツ出場が絶望的
https://news.yahoo.co.jp/articles/53a2f3f554afeb7b1ad5d7b173b8a2c11b977c53
<高校野球秋季兵庫大会:東洋大姫路5-2報徳学園>◇27日◇準々決勝◇ウインク
報徳学園が東洋大姫路に敗れて来春センバツ出場が絶望的となった。先発で背番号1の沢田悠佑投手(2年)が2回に2点を失うと、3回にもピンチを招いて降板。2番手も押し出し死球を与えるなど、この回3失点で序盤から5点を失う展開となる。打線も相手の倍以上となる11安打を放ちながらも2得点に終わった。
沢田は3回途中2安打3四死球4失点。「自分の実力不足が出た試合だった。もっと練習をやらないとどんな相手でも負けてしまう。もっと自分がやらないとチームが勝てない。今日の試合は詰めの甘さが出た」と反省の言葉が並んだ。
大角健二監督(45)も「横一線。まだメンバー外れているやつもいる」と投手陣にはハッパをかけた。一方で11安打した打線には「欲を言えば1本どこかで長打があればまた変わっている。まだまだ力不足を痛感しましたし、ピッチャーをカバーできるだけの野手陣でもなかった」と分析した。
報徳学園にとって今年は東洋大姫路に対して春、夏、秋といずれも敗戦。同監督は「もう3回目はないという意識がちょっと焦りになったのかな。意識をさせすぎたのかもしれないですけど。それが伝統校のプレッシャーですね。そこを跳ね返せるだけの精神力はつけないと」と話した。それでも前を向き、「力負けしているわけではないので、夏はまたチャンスあると思う」とリベンジを誓った。
同校は23、24年と2年連続でセンバツ準優勝。今年は春夏ともに甲子園出場を逃していた。
✌元横浜の平田徹監督率いる彩星工科、5年ぶり秋4強 村野工から校名変更後初の兵庫4強入り
https://news.yahoo.co.jp/articles/796f7639792fbb4ec75134cbe2099de398a15496
<高校野球秋季兵庫大会:彩星工科-明石清水>◇27日◇準々決勝◇ウインク
横浜を率いて春夏4度甲子園出場の平田徹監督(42)が率いる彩星工科が5年ぶりの秋4強入りを果たした。村野工から校名変更した23年春以降は初の県大会4強入りとなった。
2回に中山滉大投手(2年)の先制打で2点を先行。7回には4番上田大空(だいあ)外野手(2年)が走者一掃の二塁打を放ち、リードを広げた。中山は投げても9回1失点完投。投打で勝利に導いた。
中山は2年春に監督からのすすめで野手から転向。本格的に投手に専念するのは初めてで、「自分で勝たせられるのが楽しい」とやりがいも実感する。それでも今日の投球には「あんまり。たまにボール先行になってしまうので安定感のあるピッチングができたら」とより高いレベルを目指す。
近畿大会まであと1勝とし、「いいピッチャーが他にもいるので信じようかなと思います」と見据えた。平田監督も「中山を中心によく守って、流れを渡さずに試合を運べたことが勝因。彼らと一緒に甲子園の景色を見たい。非常に大きな1勝になった」と喜んだ。
4位だった20年以来となる秋の県大会4強入りとなった。同校は92年春を最後に甲子園から遠ざかる。兵庫は3位まで近畿大会に出場するため、91年以来となる近畿大会出場まであと1勝とした。
👣【秋季兵庫県高校野球】37年ぶり8強の柏原 強豪・市立尼崎に及ばず 「勝ちたかった」快挙より悔しさが胸に
https://news.yahoo.co.jp/articles/63f900a0a73ebb977e663511154050650c0b0b2c
4強入りをかけた秋季兵庫県高校野球大会の準々決勝が27日、明石トーカロ球場などであり、37年ぶりにベスト8入りした柏原が市立尼崎に0-5で敗れた。初回から四回まで得点圏に走者を進めたものの、あと一本が出なかった。目標のベスト8を達成した選手たちは、「ここまで来たらもっと上まで行きたかった」と、喜びより大きな悔しさを募らせた。同校吹奏楽部が応援に駆け付け、保護者や在校生と一体になり、全力の応援をグラウンドへ送った。
柏原は初回、先頭の伊藤有輝さん(2年)がヒットで出塁、1死二塁と先制のチャンスを作ったが、後続が倒れた。二回も1死後、6番濵田朔さん(同)がヒットで出塁し2死二塁、三回は1死から伊藤さんがレフト線2塁打、四回はこの回先頭でヒットで出た4番岡田岳さん(同)を送りバントで進め1死二塁としたが、相手エースの速球に詰まり、変化球にバットが空を切った。三塁が遠かった。
投げては先発の岡田さんが初回に4安打を集められ2失点。二回以降は立ち直り、スライダーを低目に集め、単打は打たれるものの要所を締め六回3失点で先発の務めを果たした。七回からマウンドを託された本庄湊司さん(同)は、代わり端に長短打を浴び2失点。八回の走者が溜まった場面は切り抜け最終回の反撃を待ったが、三者凡退。公立の強豪、市立尼崎の壁は厚く、力及ばなかった。
足立亘主将(同)は「投手が試合をつくってくれ、勝ち上がれた。強豪校との違いはバットの振り。もっともっと振らないといけない」と言い、「3回戦に勝った時はベスト8をうれしいと思ったけれど、今日勝ってもっと上に行きたかった」と37年ぶりの快挙の喜びより、敗れた悔しさを吐露した。吹奏楽部は三回戦(23日)に勝利した後、急きょ練習し、11曲を仕上げた。卒業生も応援にかけつけ、26人が熱い演奏で選手と応援団を鼓舞した。
県大会の準決勝は28日。市立尼崎と東洋大姫路、神戸国際大付属と彩星工科が対戦する。
📝津田学園と三重が決勝へ 秋季東海地区高校野球県大会
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4a96748e5d5216616b870dfdc8bd4c579155ef9
春の甲子園につながる、第78回秋季東海地区高校野球三重県大会は27日、津球場公園内球場で準決勝2試合があり、津田学園と三重が勝って、28日の決勝進出と、秋の東海大会出場を決めた。
秋の東海大会は、来年春の選抜高校野球大会の重要な参考資料となる。県大会の上位3チームが東海大会に進み、津田学園は4年ぶり9回目、三重は3年ぶり37回目の出場となる。
決勝は28日午後2時から同球場で行われ、津田学園は初、三重は3年ぶり23回目の秋の頂点を目指す。決勝に先立ち、午前10時から、東海大会への最後の枠を懸けた3位決定戦が行われ、四日市と津商が対戦する。
津田学園は終盤の集中打で四日市に11―4の八回コールド勝ち。3―4で迎えた八回、先頭の5番石井斗弥主将の左越え二塁打を皮切りに打者11人で8得点した。
津商を7―0の七回コールドで退けた三重は、一回6番前野元佑の3ランなどで4点を先制し試合の主導権を握った。先発左腕吉井海翔は津商打線を5安打完封した。
▽準決勝
四日市 10102000|4
津田学園30000008×|11
(八回コールド)
(四)田中、村瀬、成田―得平
(津)遊津、紀伊、茅野―谷頭
▽三 得平(四)辻原(津)▽二 渡部2、田北、伊藤、石井(津)
三 重4000003|7
津 商0000000|0
(七回コールド)
(三)吉井―大西
(津)大野、出口、浅井―中嶋
▽本塁打 前野(三)
▽三 大西、秋山(三)▽二 水野(三)
📝「高校野球史に残る大論争」佐々木朗希が投げなかった決勝“チームメイトだけが知る真実”とは?「朗希は疲れていた。でも…」先発投手がついに告白
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4260380b2d09ac9424dc48cbbcc78cd85829a8d
佐々木朗希が160キロ、194球を投げ抜いた日
ノーシードの大船渡高は10日間で最大6試合を戦う日程で岩手大会にのぞんだ。7月16日、初戦の2回戦(対遠野緑峰)を5回コールドで退けると、続く一戸戦も6回コールド勝ちと順調に歩を進めていく。ターニングポイントとなったのは7月21日の盛岡四戦。佐々木は延長12回、194球を1人で投げ切った。21個の三振を奪い、8回には当時の高校野球公式戦史上最速タイの160kmをマーク。延長12回には自ら決勝2ランを放ち、試合を決めた。
準々決勝の久慈戦は翌日だった。さすがにエースの連投は難しい。先発は2回戦でリリーフ登板していた大和田健人に託された。大和田は7回を4失点でしのぎ、8回からは同じ3年生の和田吟太が好投。4−4で迎えた延長11回に大船渡が2点を奪い、大接戦を凌ぎきった。ブルペンで待機していた柴田さんが振り返る。
「朗希が投げずに勝てた。しかも勝ち方も良かったので、このまま勢いに乗って花巻東も食えるぞ、という雰囲気になっていました。僕たちは『岩手県で一番長い夏』というテーマを掲げていたんです。少しでも長くみんなと居たい。それが現実になるかもしれない。僕自身としては、どうしたら(甲子園メンバーの)18人に残れるか、というところばかり気になっていました」
中1日で迎えた準決勝は一関工戦。先発した佐々木は9回を129球で投げ抜いた。被安打2、15奪三振と完璧な投球で、最速も157kmをマーク。エースの危なげない投球に、柴田さんら控えの投手陣は試合中にブルペンで肩を作りながらも「今日はオレら(登板は)なくね?」と口々に話していたという。
甲子園まであと1勝。花巻東を破れば夢の舞台に立てる――。この時点で佐々木は中2日で合計323球を投じていたが、仲間たちは誰もが翌日の決勝もエースが登板するだろうと信じて疑わなかった。翌日、大舞台の先発マウンドに上がることになる柴田さんも、だ。
「確かに朗希は疲れていた。でも…」
「確かに朗希は疲れていたし、宿舎に戻ってからも辛そうでした。大会は岩手の中でも内陸で試合があるので、沿岸の大船渡とは気温が5、6度違うんですよ。暑さに対しても慣れがないので、そこに対するしんどさも加わっていたのかなと思います。でも、その時点ではみんなは8割方、朗希が(先発で)行くだろうなと思っていました。あっても(和田)吟太が最初に行って、もつれたら朗希が投げるのかな、って……」
柴田さんはこの大会で準決勝まで、一度も登板がなかった。決勝の前夜、國保陽平監督から「お前肩肘は大丈夫か?」と声をかけられていたというが、その時はまさか自分が登板するとは夢にも思っていなかった。
「大丈夫か? と言われて『一度も投げてないから大丈夫っス』というやりとりをしたんですが、さすがに(登板は)ないでしょ、って。コミュニケーションの一環だと軽く流していました。だから決勝の前夜は爆睡も爆睡。たっぷり眠れました」
目を疑った「ピッチャー・柴田」の文字
翌朝、練習場でホワイトボードを見た柴田さんは我が目を疑った。各ポジションごとに先発メンバーの名前貼られたダイヤモンド型の図形の中で、ピッチャーマウンドには「柴田」の名前があったのだ。
「最初は何かの間違いだと思ったので監督に聞きに行ったんです。『さすがにオレじゃないですよね? 』って。そうしたら『お前で行くよ』と……」
柴田さん「3イニングぐらいなんとか繋げれるように頑張ります」
國保監督「行けるところまで行くけど」
柴田さん「え? 多分3イニングが限界だと思います。朗希を作らせておいた方がいいですよ」
そんなやりとりをした記憶がある。佐々木から「頑張れよ」と声をかけられたような記憶も。しかし、全てはおぼろげだ。あまりに突然の展開に、柴田さんは完全に我を忘れていた。
「先発を言われて練習が終わって、気づいたらなんか球場に着いていて……。もう時間の流れもよく分からない。めちゃくちゃ緊張していました。先発するということは家族にも伝える余裕はなかったし、応援に来ていた母親の姿を見つける余裕もありませんでした」
ただ、試合前のスタメン発表で、どよめきが起きたのは覚えている。
「まず球場にいる在校生が、『朗希じゃないんだ』と。そこからザワザワし出したのが伝わってきました。そうですね、そこは覚えています。『あいつか』って感じの空気でした」
あの日あのマウンドで、何が起きていたのか?
驚きと困惑が広がる岩手県営野球場の真ん中に、「背番号12」のサイドスロー右腕が立つ。1回、花巻東高の先頭打者にいきなり三塁打を浴び、悪送球などで2失点すると、2回にはスクイズで追加点を許した。3回は1死三塁から内野ゴロの間に4点目。マウンド上の柴田さんは必死だった。
「きついなと思いながらも、何とか毎回最小失点に、最小失点にと意識しながら投げていました。他のことを考える余裕なんてなかった。気がついたら点を取られている、という感じで。ちょくちょくベンチを見ながら、(交代は)まだか、と思っていた。交代するなら早い方がいいよ、早くしてくれという思いで……」
ベンチの國保監督に動きはなかった。同じ3年生の和田、大和田の両右腕は自主的にブルペンで肩を作り、イニングの合間には「いつでも行けるよ」と声をかけてくれていたが、交代の声はかからず4回のマウンドにも柴田さんが上がった。
「伸ばす、伸ばさないに関しては監督の判断だったと思うんですけど……。自分はとにかく必死でなんとか、なんとかっていう……。でもなんとかならず、気づいたらもう取り返しのつかないような点差になっていました」
4回は0点に抑えたが、5回にはソロ本塁打を浴び、6回には3安打などで4失点。1対9となってようやくタオルが投げ込まれ、7回のマウンドから2年生左腕の前川真斗がマウンドに上がった。結果は2対12。佐々木朗希は最後まで登板することなく、打者としての出場もなかった。
「そこに関して、自分の思いはただ一つ。申し訳ない、という気持ちしかなかったです。俺が終わらせた、っていう、それだけです。悔しい、もっとやれたかも、という思いもあったけれど、自分の感情より何より、とにかくみんなに申し訳なかった、って」
最後の夏が終わった。しかし、そこから大船渡高と佐々木朗希は、野球界を二分するような大論争の渦中に投げ込まれていく。柴田さんの登板の“その後”、仲間たちがエースの異変を知らなかった理由とは――。
〈インタビュー最終回につづく〉
箕 島6-1高 野 山・近大新宮9-4和 智 弁
⚾今日の兵庫大会試合結果(7日目 準々決勝)
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ウインク球場・・・・彩星工科5ー1明石清水・東洋姫路5-2報徳学園
⚾今日の奈良大会試合結果(9日目 準々決勝 さとやくスタジアム)
智弁学園5-4法 国 際・郡 山5-4高 田 商
⚾今日の京都大会試合結果(10日目 準々決勝 わかさS京都)
龍谷平安8x-1北 稜(7回)・鳥 羽14ー6福 知 山(7回)
⚾今日の岡山大会試合結果(4日目 準々決勝)
倉敷市営・・・倉 敷 商3-0岡山東商・玉 島 商4-1創志学園
エイコン・・・岡山理大8-0倉敷青陵(7回)・関 西3xー2笠 岡 商
⚾今日の三重大会試合結果(12日目 準決勝 津市営球場)
津田学園11x-4四 日 市(8回)・三 重7-0津 商(7回)
津田学園・三重は東海大会出場決定!!
⚾明日の和歌山大会二次予選組み合わせ(2日目 1回戦 紀三井寺球場)
☆☆☆ 09:00~ 市和 歌山-初芝 橋本
☆ 11:30~ 日高 中津- 日 高
⚾明日の大阪大会組み合わせ(11日目 準々決勝)
GOSANDO南港球場
10:00~ 大商 大堺-太成学院大
☆☆ 12:10~ 大阪学院大-近 大 付
くら寿司S堺
☆ 10:00~ 大阪 桐蔭-関西 創価
☆☆☆ 12:10~ 金光 大阪- 興 国
⚾明日の兵庫大会組み合わせ(8日目 準決勝 ウインク球場)
10:00~ 神戸国際付-市 尼 崎
☆☆ 13:00~ 彩星 工科-東洋大姫路
⚾明日の奈良大会組み合わせ(10日目 準々決勝 さとやくスタジアム)
☆ 09:00~ 奈良女大付-橿原 学院
☆☆☆ 11:30~ 奈良 大付- 天 理
⚾明日の京都大会組み合わせ(11日目 準々決勝 わかさS京都)
☆☆ 09:30~ 京都 文教-京都 共栄
12:00~ 乙 訓 -久 御 山
⚾明日の岡山大会組み合わせ(5日目 準決勝 倉敷市営球場)
☆☆ 10:00~ 倉 敷 商-岡山理大付
☆ 12:30~ 玉 島 商- 関 西
⚾明日の三重大会組み合わせ(最終日 3位決定戦・決勝戦 津市営球場)
10:00~ 四 日 市- 津 商
☆☆☆ 14:00~ 津田 学園- 三 重
📣橿原公苑陸上競技場のネーミングライツ契約を締結しました!
https://www.pref.nara.jp/secure/326881/rikujyoune-minnguraitu20250822.pdf
○契約の概要
愛 称︓鞄⼯房⼭本 アスレチックフィールド 橿原
契 約 者︓株式会社鞄⼯房⼭本
契約期間︓令和7年9⽉1⽇から令和10年3⽉31⽇まで
⾦ 額︓年額100万円
📝甲子園出場の鳥取城北、3年ぶり頂点に 秋季高校野球鳥取大会 中国大会出場3校も決定 27日
https://news.yahoo.co.jp/articles/98460dcd3eb24cdbfefdeb2fb383c960a9ae7caf
秋季鳥取県高校野球大会は27日、ヤマタスポーツパーク野球場で決勝と3位決定戦があり、決勝で鳥取城北が7-3で米子松蔭を破り、3年ぶり12回目の優勝を飾った。3位決定戦は鳥取商が境を1-0で下した。
大会は来春の選抜大会につながる第145回秋季中国地区大会の予選を兼ねており、鳥取城北・米子松蔭・鳥取商の3チームが10月24日から山口県である中国地区大会に出場する。
📝秋の高校野球島根大会 決勝進出2校が決まる 27日
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae9ca7bace6715d36827a2f84061c89c296d77c6
来春の選抜高校野球大会につながる第145回秋季中国地区大会島根県予選を兼ねた島根県高校秋季野球大会は27日、松江市営野球場で準決勝があり、島根中央が立正大淞南を破り、石見智翠館が矢上を下して、それぞれ決勝進出を決めた。
28日、3位決定戦と決勝が同会場である。上位3校が10月24~26日、11月1、2の両日、山口県宇部市のユーピーアールスタジアムなどである中国地区大会に出場する。
👣高校野球 智弁和歌山のセンバツ出場が絶望的に 近大新宮に八回一挙8失点で逆転許す 今春準V校で3季連続出場目指すも
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a1cc1d2e0e753d6b7266ccd1e866ee589867f69
「秋季高校野球和歌山大会・準々決勝、近大新宮9-4智弁和歌山」(27日、紀三井寺公園野球場)
智弁和歌山が逆転負けを喫し、来春センバツ出場が絶望的な状況となった。
序盤からリードを奪った智弁和歌山だったが、2点リードの八回に一挙8失点を喫して逆転を許した。先頭への四球をきっかけに打者12人の猛攻を浴びた。九回に1点を返すも届かず、来春センバツ出場の重要な選考資料となる近畿大会への出場を逃した。
智弁和歌山は今春センバツで決勝へ進出。横浜に4-11で敗れ、準優勝だった。今夏の選手権大会にも出場し、3季連続の出場を目指したが厳しい状況となった。
☝東洋大姫路が報徳学園下して4強進出 3年生も応援に来た!松本主将「自分たちも負けじと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5db7330076ad8376f17473a2509560d9b80bd490
<高校野球秋季兵庫大会:東洋大姫路5-2報徳学園>◇27日◇準々決勝◇ウインク
今夏甲子園8強の東洋大姫路が報徳学園との好カードを制して、3季連続の近畿大会出場まであと1勝とした。
報徳学園の11安打を大きく下回る4安打でも、四死球を絡めて5得点で振り切った。2-1の3回に主将の松本太翔外野手(2年)が2点適時二塁打。「チャンスをものにしたほうが勝つと思っていたので、準備はしっかりできていた。超えると思ってなかったのでうれしい気持ちだった」と笑顔で振り返った。
岡田龍生監督(64)も「いかにフォアボールが得点につながるか。もらったチャンスを生かせていた」と冷静に振り返った。
今年は春夏と報徳学園に勝利していたが、今秋はガラッとメンバーが入れ替わっており、同監督は戦力について「(報徳学園は)断トツかなと思っていた。国際(神戸国際大付)と。うちは全然やから」と少し驚いたようすだった。
この日は今夏甲子園8強入りした3年生がスタンドで応援。松本は「3年生も去年大きな功績を残された。自分たちも負けじとついていけるように。先輩を見て練習させてもらったので、できることからということを思わせてもらった」と話し、先輩も経験した甲子園へと一歩ずつ近づいている。
28日の準決勝では市尼崎と対戦。松本は「春の甲子園出場を1つ目標にしていますし、自分たちは個々の能力で勝てるチームではないので、全員がつないで全員がやることを徹底して最後勝ち切りたい」と力を込めた。
👣報徳学園・大角監督「夏はまたチャンスあると思う」東洋大姫路に敗れて来春センバツ出場が絶望的
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<高校野球秋季兵庫大会:東洋大姫路5-2報徳学園>◇27日◇準々決勝◇ウインク
報徳学園が東洋大姫路に敗れて来春センバツ出場が絶望的となった。先発で背番号1の沢田悠佑投手(2年)が2回に2点を失うと、3回にもピンチを招いて降板。2番手も押し出し死球を与えるなど、この回3失点で序盤から5点を失う展開となる。打線も相手の倍以上となる11安打を放ちながらも2得点に終わった。
沢田は3回途中2安打3四死球4失点。「自分の実力不足が出た試合だった。もっと練習をやらないとどんな相手でも負けてしまう。もっと自分がやらないとチームが勝てない。今日の試合は詰めの甘さが出た」と反省の言葉が並んだ。
大角健二監督(45)も「横一線。まだメンバー外れているやつもいる」と投手陣にはハッパをかけた。一方で11安打した打線には「欲を言えば1本どこかで長打があればまた変わっている。まだまだ力不足を痛感しましたし、ピッチャーをカバーできるだけの野手陣でもなかった」と分析した。
報徳学園にとって今年は東洋大姫路に対して春、夏、秋といずれも敗戦。同監督は「もう3回目はないという意識がちょっと焦りになったのかな。意識をさせすぎたのかもしれないですけど。それが伝統校のプレッシャーですね。そこを跳ね返せるだけの精神力はつけないと」と話した。それでも前を向き、「力負けしているわけではないので、夏はまたチャンスあると思う」とリベンジを誓った。
同校は23、24年と2年連続でセンバツ準優勝。今年は春夏ともに甲子園出場を逃していた。
✌元横浜の平田徹監督率いる彩星工科、5年ぶり秋4強 村野工から校名変更後初の兵庫4強入り
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<高校野球秋季兵庫大会:彩星工科-明石清水>◇27日◇準々決勝◇ウインク
横浜を率いて春夏4度甲子園出場の平田徹監督(42)が率いる彩星工科が5年ぶりの秋4強入りを果たした。村野工から校名変更した23年春以降は初の県大会4強入りとなった。
2回に中山滉大投手(2年)の先制打で2点を先行。7回には4番上田大空(だいあ)外野手(2年)が走者一掃の二塁打を放ち、リードを広げた。中山は投げても9回1失点完投。投打で勝利に導いた。
中山は2年春に監督からのすすめで野手から転向。本格的に投手に専念するのは初めてで、「自分で勝たせられるのが楽しい」とやりがいも実感する。それでも今日の投球には「あんまり。たまにボール先行になってしまうので安定感のあるピッチングができたら」とより高いレベルを目指す。
近畿大会まであと1勝とし、「いいピッチャーが他にもいるので信じようかなと思います」と見据えた。平田監督も「中山を中心によく守って、流れを渡さずに試合を運べたことが勝因。彼らと一緒に甲子園の景色を見たい。非常に大きな1勝になった」と喜んだ。
4位だった20年以来となる秋の県大会4強入りとなった。同校は92年春を最後に甲子園から遠ざかる。兵庫は3位まで近畿大会に出場するため、91年以来となる近畿大会出場まであと1勝とした。
👣【秋季兵庫県高校野球】37年ぶり8強の柏原 強豪・市立尼崎に及ばず 「勝ちたかった」快挙より悔しさが胸に
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4強入りをかけた秋季兵庫県高校野球大会の準々決勝が27日、明石トーカロ球場などであり、37年ぶりにベスト8入りした柏原が市立尼崎に0-5で敗れた。初回から四回まで得点圏に走者を進めたものの、あと一本が出なかった。目標のベスト8を達成した選手たちは、「ここまで来たらもっと上まで行きたかった」と、喜びより大きな悔しさを募らせた。同校吹奏楽部が応援に駆け付け、保護者や在校生と一体になり、全力の応援をグラウンドへ送った。
柏原は初回、先頭の伊藤有輝さん(2年)がヒットで出塁、1死二塁と先制のチャンスを作ったが、後続が倒れた。二回も1死後、6番濵田朔さん(同)がヒットで出塁し2死二塁、三回は1死から伊藤さんがレフト線2塁打、四回はこの回先頭でヒットで出た4番岡田岳さん(同)を送りバントで進め1死二塁としたが、相手エースの速球に詰まり、変化球にバットが空を切った。三塁が遠かった。
投げては先発の岡田さんが初回に4安打を集められ2失点。二回以降は立ち直り、スライダーを低目に集め、単打は打たれるものの要所を締め六回3失点で先発の務めを果たした。七回からマウンドを託された本庄湊司さん(同)は、代わり端に長短打を浴び2失点。八回の走者が溜まった場面は切り抜け最終回の反撃を待ったが、三者凡退。公立の強豪、市立尼崎の壁は厚く、力及ばなかった。
足立亘主将(同)は「投手が試合をつくってくれ、勝ち上がれた。強豪校との違いはバットの振り。もっともっと振らないといけない」と言い、「3回戦に勝った時はベスト8をうれしいと思ったけれど、今日勝ってもっと上に行きたかった」と37年ぶりの快挙の喜びより、敗れた悔しさを吐露した。吹奏楽部は三回戦(23日)に勝利した後、急きょ練習し、11曲を仕上げた。卒業生も応援にかけつけ、26人が熱い演奏で選手と応援団を鼓舞した。
県大会の準決勝は28日。市立尼崎と東洋大姫路、神戸国際大付属と彩星工科が対戦する。
📝津田学園と三重が決勝へ 秋季東海地区高校野球県大会
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春の甲子園につながる、第78回秋季東海地区高校野球三重県大会は27日、津球場公園内球場で準決勝2試合があり、津田学園と三重が勝って、28日の決勝進出と、秋の東海大会出場を決めた。
秋の東海大会は、来年春の選抜高校野球大会の重要な参考資料となる。県大会の上位3チームが東海大会に進み、津田学園は4年ぶり9回目、三重は3年ぶり37回目の出場となる。
決勝は28日午後2時から同球場で行われ、津田学園は初、三重は3年ぶり23回目の秋の頂点を目指す。決勝に先立ち、午前10時から、東海大会への最後の枠を懸けた3位決定戦が行われ、四日市と津商が対戦する。
津田学園は終盤の集中打で四日市に11―4の八回コールド勝ち。3―4で迎えた八回、先頭の5番石井斗弥主将の左越え二塁打を皮切りに打者11人で8得点した。
津商を7―0の七回コールドで退けた三重は、一回6番前野元佑の3ランなどで4点を先制し試合の主導権を握った。先発左腕吉井海翔は津商打線を5安打完封した。
▽準決勝
四日市 10102000|4
津田学園30000008×|11
(八回コールド)
(四)田中、村瀬、成田―得平
(津)遊津、紀伊、茅野―谷頭
▽三 得平(四)辻原(津)▽二 渡部2、田北、伊藤、石井(津)
三 重4000003|7
津 商0000000|0
(七回コールド)
(三)吉井―大西
(津)大野、出口、浅井―中嶋
▽本塁打 前野(三)
▽三 大西、秋山(三)▽二 水野(三)
📝「高校野球史に残る大論争」佐々木朗希が投げなかった決勝“チームメイトだけが知る真実”とは?「朗希は疲れていた。でも…」先発投手がついに告白
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佐々木朗希が160キロ、194球を投げ抜いた日
ノーシードの大船渡高は10日間で最大6試合を戦う日程で岩手大会にのぞんだ。7月16日、初戦の2回戦(対遠野緑峰)を5回コールドで退けると、続く一戸戦も6回コールド勝ちと順調に歩を進めていく。ターニングポイントとなったのは7月21日の盛岡四戦。佐々木は延長12回、194球を1人で投げ切った。21個の三振を奪い、8回には当時の高校野球公式戦史上最速タイの160kmをマーク。延長12回には自ら決勝2ランを放ち、試合を決めた。
準々決勝の久慈戦は翌日だった。さすがにエースの連投は難しい。先発は2回戦でリリーフ登板していた大和田健人に託された。大和田は7回を4失点でしのぎ、8回からは同じ3年生の和田吟太が好投。4−4で迎えた延長11回に大船渡が2点を奪い、大接戦を凌ぎきった。ブルペンで待機していた柴田さんが振り返る。
「朗希が投げずに勝てた。しかも勝ち方も良かったので、このまま勢いに乗って花巻東も食えるぞ、という雰囲気になっていました。僕たちは『岩手県で一番長い夏』というテーマを掲げていたんです。少しでも長くみんなと居たい。それが現実になるかもしれない。僕自身としては、どうしたら(甲子園メンバーの)18人に残れるか、というところばかり気になっていました」
中1日で迎えた準決勝は一関工戦。先発した佐々木は9回を129球で投げ抜いた。被安打2、15奪三振と完璧な投球で、最速も157kmをマーク。エースの危なげない投球に、柴田さんら控えの投手陣は試合中にブルペンで肩を作りながらも「今日はオレら(登板は)なくね?」と口々に話していたという。
甲子園まであと1勝。花巻東を破れば夢の舞台に立てる――。この時点で佐々木は中2日で合計323球を投じていたが、仲間たちは誰もが翌日の決勝もエースが登板するだろうと信じて疑わなかった。翌日、大舞台の先発マウンドに上がることになる柴田さんも、だ。
「確かに朗希は疲れていた。でも…」
「確かに朗希は疲れていたし、宿舎に戻ってからも辛そうでした。大会は岩手の中でも内陸で試合があるので、沿岸の大船渡とは気温が5、6度違うんですよ。暑さに対しても慣れがないので、そこに対するしんどさも加わっていたのかなと思います。でも、その時点ではみんなは8割方、朗希が(先発で)行くだろうなと思っていました。あっても(和田)吟太が最初に行って、もつれたら朗希が投げるのかな、って……」
柴田さんはこの大会で準決勝まで、一度も登板がなかった。決勝の前夜、國保陽平監督から「お前肩肘は大丈夫か?」と声をかけられていたというが、その時はまさか自分が登板するとは夢にも思っていなかった。
「大丈夫か? と言われて『一度も投げてないから大丈夫っス』というやりとりをしたんですが、さすがに(登板は)ないでしょ、って。コミュニケーションの一環だと軽く流していました。だから決勝の前夜は爆睡も爆睡。たっぷり眠れました」
目を疑った「ピッチャー・柴田」の文字
翌朝、練習場でホワイトボードを見た柴田さんは我が目を疑った。各ポジションごとに先発メンバーの名前貼られたダイヤモンド型の図形の中で、ピッチャーマウンドには「柴田」の名前があったのだ。
「最初は何かの間違いだと思ったので監督に聞きに行ったんです。『さすがにオレじゃないですよね? 』って。そうしたら『お前で行くよ』と……」
柴田さん「3イニングぐらいなんとか繋げれるように頑張ります」
國保監督「行けるところまで行くけど」
柴田さん「え? 多分3イニングが限界だと思います。朗希を作らせておいた方がいいですよ」
そんなやりとりをした記憶がある。佐々木から「頑張れよ」と声をかけられたような記憶も。しかし、全てはおぼろげだ。あまりに突然の展開に、柴田さんは完全に我を忘れていた。
「先発を言われて練習が終わって、気づいたらなんか球場に着いていて……。もう時間の流れもよく分からない。めちゃくちゃ緊張していました。先発するということは家族にも伝える余裕はなかったし、応援に来ていた母親の姿を見つける余裕もありませんでした」
ただ、試合前のスタメン発表で、どよめきが起きたのは覚えている。
「まず球場にいる在校生が、『朗希じゃないんだ』と。そこからザワザワし出したのが伝わってきました。そうですね、そこは覚えています。『あいつか』って感じの空気でした」
あの日あのマウンドで、何が起きていたのか?
驚きと困惑が広がる岩手県営野球場の真ん中に、「背番号12」のサイドスロー右腕が立つ。1回、花巻東高の先頭打者にいきなり三塁打を浴び、悪送球などで2失点すると、2回にはスクイズで追加点を許した。3回は1死三塁から内野ゴロの間に4点目。マウンド上の柴田さんは必死だった。
「きついなと思いながらも、何とか毎回最小失点に、最小失点にと意識しながら投げていました。他のことを考える余裕なんてなかった。気がついたら点を取られている、という感じで。ちょくちょくベンチを見ながら、(交代は)まだか、と思っていた。交代するなら早い方がいいよ、早くしてくれという思いで……」
ベンチの國保監督に動きはなかった。同じ3年生の和田、大和田の両右腕は自主的にブルペンで肩を作り、イニングの合間には「いつでも行けるよ」と声をかけてくれていたが、交代の声はかからず4回のマウンドにも柴田さんが上がった。
「伸ばす、伸ばさないに関しては監督の判断だったと思うんですけど……。自分はとにかく必死でなんとか、なんとかっていう……。でもなんとかならず、気づいたらもう取り返しのつかないような点差になっていました」
4回は0点に抑えたが、5回にはソロ本塁打を浴び、6回には3安打などで4失点。1対9となってようやくタオルが投げ込まれ、7回のマウンドから2年生左腕の前川真斗がマウンドに上がった。結果は2対12。佐々木朗希は最後まで登板することなく、打者としての出場もなかった。
「そこに関して、自分の思いはただ一つ。申し訳ない、という気持ちしかなかったです。俺が終わらせた、っていう、それだけです。悔しい、もっとやれたかも、という思いもあったけれど、自分の感情より何より、とにかくみんなに申し訳なかった、って」
最後の夏が終わった。しかし、そこから大船渡高と佐々木朗希は、野球界を二分するような大論争の渦中に投げ込まれていく。柴田さんの登板の“その後”、仲間たちがエースの異変を知らなかった理由とは――。
〈インタビュー最終回につづく〉