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8/7 初日第3試合智弁学園(奈良)-岐阜城北(岐阜) 18:52~21:36

第1話 2部制の弊害 奈良判定も相まって長すぎる甲子園初日

          一二三四五六七八九十11121314151617181920計HE
      智弁学園00000010233            7133 田近、浅井、田中-山崎
      岐阜城北00200001030            677 中本、亀山-細江

 
            第一試合  第二試合  
            滋賀学園10 健大高崎1
            有 田 工6  英  明0

 ここから始まる。106回選手権大会は2部制が初導入された!当初僕は大賛成だったが、張り切って初日チケット2枚購入して甲子園に行ったが、、、、、ものすごく疲れて今年限りで2部制は辞めて欲しいと!!

まず7時開門は同じだったが(昔は6時30分開門の年もあった)熱さ対策で30分前倒しの開会式。もっとゆっくり甲子園の朝を味わいたかったが90分弱しか静寂のひと時を過ごせなかったことがやるせなかった。。。
午前の部は3塁側・午後の部は1塁側に陣取ったが、まず開幕試合で滋賀学園が10-6で鮮やかな逆転勝ちを収めて満足していたらその余韻に浸るスキも与えてくれず強制退場・・・・・。15時まで閉門されることが分かっていたので、しゃーなしに電車で2駅隣の今津駅へ移動し定食屋で昼ご飯食べて、徒歩で甲子園に戻りコロワ甲子園で夜ご飯仕入れて・・・と事前に考えていたが、熱くて食欲湧かず「ざるそば」だけ注文して、なぜ1日2度も今津~甲子園2駅散歩しなければならないのか!!と憤慨しながらまた甲子園へ。

開幕戦は3塁側にいたのに16時からの2試合は1塁側と違和感ありあり・・・。願わくば英明と智弁学園が勝てば昨夏(2023年)初戦でぶつかり延長タイブレークで智弁がサヨナラスクイズで激闘を制した再現を14日のチケット持っているので今年はTVではなく現地観戦できる!と期待していたが・・・・・。
そこに立ちはだかったのがセンバツ優勝した健大高崎だった。2年生エース・佐藤が左ヒジ故障でベンチ外と報道されこの時点で春夏連覇はないと読み切っていたが、英明の攻撃が空回りし続け清家投手自責点0と好投していたがとにかく打線が空回りしてスクイズ失敗や最後は2死1塁から盗塁失敗でゲームセットと前年春に和智弁を下した面影はどこにもなくとにかく歯がゆい思いしかなかった。。。

ちなみにこの時、健大高崎は3塁側だったのでアルプススタンドの応援も見える位置にいたのだが、、、、、センバツの明豊・山梨学院と合わせて24年これを含めて3試合見ていたが、ご当地アイドル!?の姿は視認していなかった・・・・・。まあ、それに気づいたのは2回戦の8月14日の第1試合開始15分ほど前で・・・。3塁側内野席ずいぶんアルプス寄りに着席していたのでスコアブックの準備を終えて何気なく正面を見た折にひときわ異彩を放つ集団を見つけてしまい双眼鏡で覗き込み・・・・・



   「おーーーいこんなん反則やろう! どこのご当地アイドル連れて来たんや~~~~~!!!」



とブチ切れたのはこの試合の1週間後。もっとも熱闘甲子園の1コーナーで取り上げられなかったら、僕の誤解は一生解けなかったことだし、今大会終了後に来年チャンスがあれば思い切ってご当地アイドルを『チーム宏鈴』にスカウトしてみてもエエかなと企画していたものの、、、まさかそれが2025年3月26日・・・僕のバースデーイブに実現するとはこの夏の段階で知る由もなく、先方にとっていい迷惑だったか?あるいは関西遠征の思い出の1ページになったかどうかは分からないけれど、、、、、

個人的には若い娘さんと話しする機会なんて半世紀生きてきて数えるほどしかないし、こんな機会はもう2度とないだろうから今振り返ると思いきって良かったのかなあとは思う。スカウト自体がかれんさん以来なんでイコール若い娘さんと話しするのは15年ぶり!女学生とお話ししたのは先代以来かと思いきや、翌春にこちらによく書き込んでくれた奈良女大付のマネージャーさんがいたので21年ぶりになるのかな?

さて、閑話休題。第3試合開始2分前に全灯。銀屋根の上の照明は17時48分に点灯されていたが、これでナイターのムードが高まる。もうこの頃には開幕戦で滋賀学園が勝利したことなど忘れて、近畿勢初登場の感覚だった。。。相手が岐阜城北だけに軽くいなせると思っていたが、奈良は天理を推しまくっていただけに試合中何度「天理が出ていれば・・・」とグチっていたことか。

試合はおそらくじゃんけんで負けて智弁が先攻。いきなり見逃しの三振を取られ、2番・岡島は5球目自打球が当たり1分中断・・・その後四球で出塁すると2死から小坂監督は容赦なく盗塁のサインを出して痛みをこらえて盗塁成功。しかし4番・中道が8球粘るもセンターフライで無得点。
だが、2回は1死から連打で1・2塁と攻めダブルスチールも決まり、なんと2回で3盗塁と智弁らしからぬ機動力野球で相手をかく乱。天理ほどではないが、動かざること山の如しというか走者が出ても動かない「大仏野球」が定石の奈良県勢なんだが、、、しかし打順が下位に回りまたもや無得点。
3回はヒットと送りバントで1死2塁でクリーンアップに回し主導権を握りたかったが、相手エース・中本の我慢強い投球に翻弄されボール球に手を出し三振や3球勝負でショートゴロなど残塁の山を築く。
守っては智弁のサウスポーエース・田近が安定感抜群の投球を見せて、2回までパーフェクト外野にすらボールが飛ばなかった!
しかし3回裏1死から8番・河野にレフト前ヒットを浴び完全試合がなくなると、盗塁を許しセカンドゴロ正面の打球を近藤が弾くエラーでピンチを広げ、1番・長江のスクイズがバントヒットとなりまさかの先取点献上。さらに死球で満塁とされ3番・竹内にライト前タイムリーを浴び2点目。4番・太田はカウント1-1からスクイズを仕掛けるも空振りで結局2点に踏みとどまったが、この2失点が致命傷になりかねないダメージとなって智弁サイドを追い詰めていった。。。

3回までは元気だった智弁打線だが、2点をもらって息を吹き返した岐阜城北のエース・中本に対し4回は2死からヒットが出たものの三振。5回は1死から1・2番の連打で1・3塁と思いきやライト岩田が3塁好返球で1塁走者を刺しホームが遠かった・・・・・。しかし、智弁のエース・田近も3回こそエラー絡みで2失点したものの4・5回とパーフェクトに抑え打線の援護さえあればなんとかなると思わせつつ整備に入った。

クーリングタイム10分間が欲しかったが、初日の時点では原則16時以降の試合では行わないとのことで通常の整備のみ・・・。観衆1万人でさほど混雑することなくトイレに往復できたが、1秒でも長く球場に逗留したい僕にとっては2試合合わせて20分間の間は貴重だった・・・・・。
しかし3回を除いてパーフェクトピッチングを展開している智弁・田近投手が2点を失い毎回走者を出し続けている智弁打線が6残塁で無得点と初戦の緊張感からかずいぶん苦戦している。。。仮にこの試合逆転勝利したとしても次は健大高崎相手なんでコテンパンにやられる予感が、、、、、とりあえず今日勝たないと次はないので目の前の一戦に集中することにした。
20時に達してから6回が始まった。通常の高校野球では20時過ぎまで試合するなんてよほどのことがない限り考えられないが、このイレギュラーな流れを堪能すべく夜空の月とナイター照明をなども目に焼き付けていた。

6回は4番からの攻撃で1点でも返して反撃ムードを作りたかったが、逆に中本投手にまさかの3者連続三振を奪われ悪夢の完封負けという焦りが芽生え始めた・・・。田近投手も2番からの攻撃を3人で退け中本投手以上の安定感を誇っているが残り3イニングで最低2点・・・限りなく厳しかった。

7回表遅まきながらようやく智弁の反撃が始まった。もともと奈良は天理が後半爆発型だが、、、まず先頭の7番・山崎がサード内野安打の折に悪送球を誘い無死2塁。ここでまさかの暴投が飛び出し無死3塁と願ってもないチャンス。下位打線ゆえにスクイズでまず1点とも考えられるが、強気一辺倒の小坂監督は強攻してセカンドゴロに空振り三振とかなり厳しい局面。しかし2死から1番・佐坂がライト前タイムリーを放ち大きな1点が入った!これで動揺したか?また暴投が出てさらに四球で1・2塁と逆転の走者も出たが、3番は4回の守備から入っている八尾選手。クリーンアップの一角・近藤を中盤でベンチに下げてしまったので迫力不足は否めず、2球で追い込まれサードゴロ・・・。
しかし1点を返し野手もファインプレーで助けて田近投手は7回も三者凡退に抑えいよいよ反撃の機運が高まる。

そして8回表1死から5番・巴田が左中間ツーベースを放ち、6番・知花はボール球に手を出し三振。2死から7番・山崎初球レフト前ヒットで同点と思いきやレフト河野の好返球でホーム寸前タッチアウト!!
これで流れが大きく変わりその裏、好返球の河野が内野安打で3回以来の出塁。送りバントとヒットで1死1・3塁とされ、2番・岩田は無策で三振したものの3番・竹内の打席で2球目まさかのダブルスチールを決められ重すぎる3点目が入り勝負ありかと覚悟した・・・・・。

このままだと20時45分頃には終わりそうな雰囲気だったが、、、9回表中本投手もすでに122球投げており慣れないナイターと勝利への欲望もあってか先頭打者にデッドボールで出塁を許し、小坂監督は田近投手に代打・少路を送る捨て身の戦法。3ボールまで行き四球を熱望するもフルカウントからショートゴロゲッツーコースもまさかのエラーでオールセーフ!!
1番・佐坂は3打席連続ヒットを放っているだけに強攻して初球センター前ヒットを放ち無死満塁!2番・岡島に2点タイムリーを期待したが、最低限のセンター犠飛で1死1・2塁。八尾はそのまま打席に入りあるいはトリッキーなセーフティーバントも考えられたが、、、、、1ボールから力のないセカンドゴロ。
誰もが4-6-3ダブルプレーで試合終了と思ったが・・・・・https://www.youtube.com/watch?v=SGnM_xMZ99Q

これがいわゆる『奈良判定』というやつなのか???1塁塁審・大屋は何を思ったのかセーフのゼスチャーで試合終了のはずが2死1・3塁と首の皮一枚残り、2年生の4番・中道がカウント1-3から三遊間を鋭く破る起死回生の同点タイムリーヒットで苦しんで土壇場2点差を追いつき9回裏を作った。しかし、中本投手も気持ちが折れずに三振で退け9回裏へ。
代打の関係でエースの後はサウスポー浅井がマウンドへ。ここまで来れば延長タイブレークしかないところだが、先頭の4番・太田にショート内野安打を許し厳しくなってきた。しかし相手も緊張してか?送りバントを2球連続ファールにしてショートゴロで1死2塁。相手エース・中本はレフトフライで最後はピッチャーゴロ打球を弾くもののサードがカバーしてまさかの延長タイブレーク突入で試合終了は21時以降に持ち越しとなった!!
 
延長戦は即タイブレークとなってしまいものすごく悔しい・・・。せめて13回からタイブレークだったらまだ諦めもつくのだが、、、、、
間髪入れずに智弁は6番から城北は8番からの攻撃となり、とりあえず最低2点取れば勝利に直結すると信じていた。逆に10回表無得点ならばサヨナラ負けを覚悟しなければならないと。
果たして10回表6番・知花は定石通り送りバント。7番・山崎が4打席連続ヒットを放っているだけに。申告敬遠の恐れもあったが、相手エース・中本の悪送球を誘いわずか1球で得点が転がり込みなおも無死1・3塁。7番・山崎はきっちり初球センター犠飛で2球で2点を奪った!!9回2死まであれだけ苦しんでいたがこれもタイブレークの功罪だろうか???
2点差ついたところで、岐阜城北の秋田監督も白旗を挙げたのか?エース・中本をレフトに下げて10番・亀山がリリーフ。しかしサードのエラーに暴投で火に油を注ぎ、1番・佐坂がダメ押しのライト前タイムリーヒットを放ち6-3と突き放し僕は左うちわだった。もうこれで初戦突破したと。

ところがその裏、、、実は2点リードを奪いなおも1死1・2塁のチャンスで2番手・浅井投手に代打起用した関係で3番手に2年生・田中が最後の締めを任された。
3点ビハインドで8番からの攻撃ゆえに素直に送りバントはないと思いきや、秋田監督はバントのサインを出し、あろうことか初球これを処理した田中投手がボールを弾き、焦って1塁悪送球でまさかの失点なおも無死2・3塁と3点の貯金は風前の灯↓↓
4番手投手に代えるそぶりもなく、9番・富田は2球で追い込まれながらもしぶとく6球粘ってレフト前タイムリーで6-5と1点差に迫られなおも無死1・3塁。先ほどまでの左うちわが顔面蒼白となった、、、
ようやく小坂監督がタイムを取り同点覚悟の内野中間守備を貫き、1番・長江がフルカウントからライト犠飛でついに6-6同点・・・・・・。しかし、2番・岩田が6-4-3ダブルプレーに倒れ3点差逆転サヨナラ負けを回避し、このタイミングで阪神園芸のグラウンド整備が入りとてつもない緊張感に襲われた僕はスタンドから逃げるようにトイレへ・・・・・。

約5分間落ち着ける時間をもらって着席。汗をぬぐって11回表は4番からの攻撃だったが、小坂監督は手堅くバントのサインを出しこれが10回裏の田中投手よろしく相手の悪送球を誘い無死満塁。さらに5番・巴田も1ボールからスクイズを決めまたもや中本投手の悪送球を誘い2者生還で8-6。さらに盗塁を決め6番・知花のセンター背走に何とかキャッチし犠牲フライにはお釣りがくるような当たりで9点目。オマケに三盗も決めてイケイケドンドンの攻めで10回に続き11回も3得点。ただ、その裏の守りを考えると何点っても安心できない・・・・・。
11回裏のマウンドはまだ田中投手が続投。他にも投手はいるんだろうが、小坂監督は来年も見据えて代えないのだろうか???秋田監督は3番からの攻撃ゆえに3ランホームランで一気に同点狙いではなく、相手のミス待ち?あるいは無類のバント好きなのか???3点ビハインドでも2イニング連続送りバントで今度はきっちり処理して1死2・3塁。最悪2点返されても最後の1点さえ許さなければ、、、と考えていたら4番・太田が初球痛烈なライナーを放つもこれがショート・西川のグラブに収まり2塁走者戻りえずまさかのダブルプレー!3球でピンチ脱出し21時36分苦しみながら智弁学園が『奈良判定』の援護も受けて初戦突破。

僕はもう何が何だか訳も分からず、智弁の校歌を歌ってグッタリして夜空を見上げた。7時開門数分前に甲子園に到着して1度中抜けしたものの14時間30分ほど西宮界隈に逗留していたわけで・・・明日は8時から2試合そして17時から1試合ゆえにTV観戦でも7時起床ですか・・・。疲れすぎて『奈良判定』のこともスッカリ忘れて阪神電車に乗り込んだ。

しかし、順当に日程が進めば、チケットを持っている14日に智弁学園の試合を再度観戦する運びとなるが、相手どうこうよりもグダグダな初戦突破で課題が多すぎて2戦目ではコテンパンにやられそう・・・。ましてや相手が春夏連覇を狙う健大高崎とあっては機動力でかく乱されボコボコにやられかねないと1日雨天中止ともなれば、和智弁・滋賀学園の試合観戦できるが・・・。
そんな不安も杞憂に終わり、前年秋は近畿初戦で須磨翔風に延長サヨナラ負けで春は近畿に出れなかったチームが急成長を遂げ結局今大会3勝して8強入りし、最後は京都国際に0-4で負けたものの大健闘してくれた。

106回大会は智弁の試合よりも、もっと大きな感動を頂いた試合が多々あるので、智弁観戦記はこれにて打ち切り。次回の現地観戦はこの2日後の夕方の部17時から外野観戦。春季東海大会レギュラー全員2年生で準優勝した菰野だが、監督のパワハラがバレて部長が新監督となり、4度目の甲子園で悲願の初戦突破を目指す。相手は下関国際を決勝で下した南陽工。下関国際との対戦だったら本当に胸が熱くなるところだったが、菰野の応援に全力投球することができた。それはまた次回の講釈で。

浜田麻里 🎵Tomorrow https://www.youtube.com/watch?v=7ot2gxhvjVM

チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 暴投 失点 自責
智弁学園 田 近  8  30 105  5  1  0  0  1  8  0  3  2 
智弁学園 浅 井  1   4  16  1  0  0  0  0  0  0  0  0
智弁学園 田 中  2   6  20  1  2  0  0  0  0  0  3  0

岐阜城北 中 本  9 1/3 43 150 12  1  1  3  0 12  2  6  0 
岐阜城北 亀 山  1 2/3 10  25  1  1  1  0  0  0  1  3  0

                    (完)

                 🌟次回予告🌟
     8/9 3日目第3試合 菰野(三重)-南陽工(山口)
2025/09/04(木) 22時10分30秒 No.1995 編集 削除