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⚾今日の和歌山大会試合結果(決勝戦)
最終日決勝戦 智弁和歌山-星林 9:00~11:17
一二三四五六七八九十計HE
和 智 弁002000000 261
星 林000000000 040
智弁和歌山は2年連続28度目の優勝🏆
この夏、3度目の聖地入り。始発電車に乗って阪和線車内で本を読んでいたら鳳駅で不気味な音が聞こえたのでふと車窓に目をやると本降りの雨が↓↓
2日前の橿原で試合後不意の雨に襲われたトラウマが蘇りましたが、和歌山入りしたら快晴で天気は大丈夫。
今日も和歌山は安定の33度台の気温で、近畿他県に比べればまだマシな方で・・・・・実際、陽向から日陰に入ると風が涼しく汗が一気に引きました!
春の決勝と同一カードであの時は12-0で和智弁が圧倒していただけに、星林にとっては則藤投手にすべてを託すしかないが後半のスタミナが心配だった・・・。
立ち上がり走者を背負いつつも点を与えず、最悪のケースは免れたものの3回バッテリーエラーで傷口を広げ2点を失いワンサイドを覚悟も則藤投手の好投でロースコアの接戦に持ち込みじゃんけんで勝って後攻を取っただけにワンチャンス活かして同点・逆転を描きつつも・・・・・。
和智弁はエース・渡邊温存で宮口投手が完封。2点あれば充分といった安定感あるピッチングだった!
中谷が試合中ずっとサングラスをかけていたのが意外だった・・・・。昨日の柏原・土井監督と部長もサングラス姿だったが。。。塩部長は裸眼でした!
ナカタニらしく1死3塁のシチュエーションができたら再三「セーフティ―スクイズ」のサインを出していた模様。
結局4~5回試みたけど1度も決まらず。センバツで見せた“こすっからい野球”は相変わらずでした。
高嶋先生時代だったら終盤打線が大爆発して終わってみれば大勝と思われるが、最後まで打線はおとなしかった・・・。
そして、今日もWBS和歌山放送ではアルプスレポーターを配置。3塁側智弁サイドに長野から来たベビーフェース「ひなぽん」・・・じゃなかった「関さん」が担当しており初めてその姿を拝見しました。
画像で観る限りにおいてはルックスは「うーーーんどうでしょうか???」と微妙なコメントしか書けないが、球場で観たらずいぶん愛くるしいお嬢さんでした!
白っぽいブラウスに黒の腕カバーそして黒のキャップでポニーテールを揺らしながら親御さん二人にインタビュー。
センバツ期間中初めて『BOX』で声を聴いた折にはガチガチに緊張していた風情がヒシヒシと伝わってきていたし、この夏も短縮放送で一人出演の折にはそんな感じだったが・・・。
本社スタジオから紀三井寺球場に飛び出して、水を得た魚のようにリラックスしてリポートされてました。
これが彼女本来のアナウンサーとしての能力・・・というよりも傍らにアナウンサー生活40年。平井理弘エグゼクティブアナウンサーの指導の賜物かと!!
関さんも『和歌山放送アナウンススクール・平井セミナー』を受講されているのか知りませんが、試合中北尾アナが実況する放送ブースの端っこでいつもの穏やかな笑みを浮かべながら関さんに何やらレクチャーしていたので。
小田川アナ&睦郎アナに続き和歌山放送3人目のレジェンドとして漫画家のマエオカ テツヤさんによいしょされまくっていたし、ラジオCMで語っていたように次の世代に受け継がれていくんでしょうね。
閉会式が終わり海南駅手前までバス乗ってマキシムカフェで昼ご飯。そこから駅まで歩いてレンタサイクルでマリーナシティへ。
ラジオ関西で兵庫大会聴いていたら2点差の9回裏2死2塁という場面で突然放送終了・・・3年前の社ー神戸国際の延長14回の時も何度も放送中断して別番組やCMが入っていたし相変わらず・・・・。
自転車3時間500円で借りており、時間に余裕があったので16時前にもういっぺん紀三井寺公園に足を運びそっと「また来年帰ってきます」と別れを告げ(早ければ8/24新人戦遅くとも秋の県二次予選準決勝で来るのだが・・・)海南駅で自転車返して紀州路快速に乗り換えると猛烈な睡魔に襲われ泥のように眠り込んだ・・・。
⚾今日の兵庫大会試合結果(決勝戦 HMF神戸)
最終日決勝戦 東洋大姫路-報徳学園 10:05~12:56
一二三四五六七八九十計HE
東洋姫路012003100 7
報徳学園020102001 6
東洋大姫路は14年ぶり13度目の優勝🏆
⚾今日の奈良大会試合結果(さとやくスタジアム)
最終日決勝戦 天理-智弁学園
一二三四五六七八九十計HE
天 理030000000 3
智弁学園100000100 2
天理は3年ぶり31度目の優勝🏆
⚾ズバリ予想結果発表
大 阪 (大阪 桐蔭) 2回戦 〇26-0 港 (5回コールド)
3回戦 〇13-0 星 翔 (5回コールド)
4回戦 〇16-2 天 王 寺(5回コールド)
5回戦 〇8-0 高 石 (7回コールド)
準 々 〇1xー0 大阪 偕星
準決勝 〇8-1 履 正 社(7回コールド)
決 勝 ●4-6 東大阪柏原(10回タイブレーク)
兵 庫 (東洋大姫路) 2回戦 〇9-2 高 砂 (7回コールド)
3回戦 〇7-4 洲 本
4回戦 〇9-2 尼崎 双星(7回コールド)
5回戦 〇1-0 明 石 商
準 々 〇6-1 関西 学院
準決勝 〇13x‐3 小 野 (6回コールド)
決 勝 〇7-6 報徳 学園
奈 良 ( 天 理 ) 2回戦 〇10-0 連 合 A(5回コールド)
3回戦 〇10-0 磯 城 野(6回コールド)
準 々 〇10-0御 所 実(5回コールド)
準決勝 〇6-4 奈良 大付
決 勝 〇3-2 智弁 学園
京 都 ( 東 山 ) 2回戦 〇14-0 南 丹 (5回コールド)
3回戦 ●1-4 立 命 館
滋 賀 (滋賀 学園) 2回戦 〇10-0 高 島 (5回コールド)
3回戦 〇10-0 膳 所 (6回コールド)
準 々 〇7-3 比 叡 山
準決勝 〇3-1 八 日 市
決 勝 ●3-6 綾 羽
和 歌 山(智弁和歌山)2回戦 〇10xー0 有貴南連合(5回コールド)
3回戦 〇7-3 和歌 山工
準 々 〇7-0 市和 歌山(8回コールド)
準決勝 〇10-0 那 賀 (5回コールド)
決 勝 〇2-0 星 林
去年は2つ当てて通算通算26勝4敗 勝率8割6分6厘でしたが、今年は3つ当てて通算28勝3敗 勝率9割0分3厘でした。
☟暑さ対策で決勝開始午前10時を午後3時に変更「倒れた方がゼロ」も課題残る/宮城
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b43e97759acec07fa0293f006d8c5b2cf016c51
<高校野球宮城大会:仙台育英10-0東北学院榴ケ岡>◇28日◇決勝◇楽天モバイルパーク宮城
宮城大会決勝は熱中症対策のため、当初の午前10時から午後3時へ開始時間を変更して行われた。昨夏の決勝は午前10時開始で熱中症を訴えた人が多数発生。さらに、今夏開会式でも選手や観客をあわせ計7人が熱中症を訴え、そのうち2人が救急搬送された。
24日に行われた準決勝2試合も、暑さ指数(WBGT)が31以上の「危険」に達した場合は開始時間を変更する予定だった。第1試合は予定通り午前10時から。第2試合は当初の午後1時開始を遅らせ、同3時開始を検討していた。だが、暑さ指数が31に満たなかったため、予定通りの時間で行われた。
準決勝後に決勝の時間変更の協議が行われた。球場や中継局と相談の上、開始時間変更が決定。宮城県高野連の関係者は「倒れた方がゼロだったのは良かったです」と振り返った。
今後は2部制の実施や、開会式の時間変更も視野に入れている。だが、課題も残る。同関係者は「開会式を夕方にしてしまうと、翌日試合を控える遠方の高校に負担がかかってしまうのが懸念点です」と話した。今後、高野連は加盟校の意見も取り入れながら、慎重に協議を進めていく方針だ。
☝智弁和歌山・山田希翔主将、今大会1試合のみの出場も「自分が出る、出ないに関係なく、和歌山を勝ち切れたことがよかった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1106d0e2288ecea985fd54444d2868ac7b718ffe
第107回全国高校野球選手権和歌山大会(28日、智弁和歌山2-0星林、紀三井寺公園)
決勝が行われ、今春の選抜準Vの智弁和歌山が星林に勝利し、2年連続28度目の夏の甲子園出場を決めた。
智弁和歌山の主将・山田希翔内野手(3年)は今大会1試合のみの出場(3回戦・和歌山工戦に六回から途中出場して1打数無安打)だった。2年春から正遊撃手としてプレーしてきた山田希。新チーム発足後は主将としてけん引してきたが、昨秋の近畿大会で右肩を負傷し、長期離脱を余儀なくされた。準優勝を果たした今春の選抜では、主に伝令や走塁コーチを務めた。
当然悔しさもあるなか「自分が出る、出ないに関係なく、チームが和歌山大会を勝ち切れたことがよかった。甲子園に出られるというのはうれしいこと」と喜びを口にした。「和歌山大会を勝てたのはたくさんの方の支えがあったからこそ。日本一になって、その方々に恩返しをしたい」と4年ぶりの頂に向けて誓った。
👣智弁和歌山を苦しめた星林・則藤瑞起「通用して楽しかった」大学に進学しプロ目指す
https://news.yahoo.co.jp/articles/d40bfdb8f6be799d3ddef6f6ed6502b838cf0621
27年ぶりに決勝に進出した星林の則藤瑞起投手(3年)が全国屈指の強豪を相手に好投した。9回を完投で6安打2失点。「疲労よりも、智弁和歌山の打線にも通用して、楽しい試合でした」と120球を投げ切った。
「絶対に最後まで投げきろうと思ったけど、力を温存していたら、どんどん点を取られてしまう。最初から全力で飛ばしていきました」。3回に2点を奪われたが、以降はピンチに屈しなかった。自己最速の145キロに迫る144キロを何度も計時。5回1死二、三塁から上位打線を封じると、6回から9回も毎回得点圏に走者を背負いながら、追加点は許さなかった。大学に進学して野球を続ける予定。将来のプロ入りという目標も「はい」と言い切った。
👣長崎商業を28年率いた名将・西口博之監督が勇退「まだまだやれるんですけど…」今後は総監督としてチームをサポート
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f5c82135e59b5f01922d3725a86490f5685a52f
長崎商業野球部の監督で28年チームを率いた西口博之さんが勇退することがわかった。
西口博之さんは長崎商業のOBで、西南学院大を経て1997年8月に長崎商業の監督に就任。2016年夏には確立された守り勝つ野球と信頼の厚い指揮官として、29年ぶりの甲子園に導いた。2021年にも監督として自身2度目の甲子園出場を果たした。
西口博之監督:「教え子も2人、母校に戻ってきてくれてこの機会が一番いいのかな。まだまだやれるんですけど…。(選手たちには)最後までしっかり長商の野球を貫いてくれて、ありがとうと言いたいです」
今年65歳を迎える名将が監督引退を決意。今後は総監督としてチームをサポートしていきたいとしています。
✌聖隷クリストファー・上村監督、感慨「ここ数年いろんなことが…」22年センバツ選考漏れ乗り越え、初の甲子園切符「一生行けないかと思った」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b75b7fd6376108edf9f0e0f6855cc33582480c2f
◇28日 全国高校野球選手権静岡大会決勝 聖隷クリストファー3―1静岡(草薙)
聖隷クリストファーが春夏通じて初の甲子園出場をつかみ取った。
就任9年目の上村敏正監督(68)は「ここ数年いろんなことがあった。一生甲子園に行けないかと思った」と喜びをかみしめた。2022年、前年秋の東海大会で準優勝しながら選考漏れし、センバツ出場を逃した。昨夏は決勝で掛川西に敗れた。「自分のやっていることが合っているのか。老兵は去るべきか」。思い悩み、野球が嫌いになりかけたという。
試合は初回、2死から四球と安打で一、二塁とし、谷口理一内野手(3年)の左中間三塁打で2点を先取。2年生エース左腕の高部陸は最速147キロの直球を軸に4安打1失点で完投し「上村先生を甲子園に連れて行きたかった」とうれし涙を流した。
上村監督は母校の浜松商、掛川西に続き、異なる学校を昭和、平成、令和の3元号で甲子園へ導いた。「各年代の生徒たちが頑張って結果を出したからこそ、この子たちが勝てた。昨年夏の決勝で負けたこと、センバツに出場できなかったこと、全部ひっくるめての今日の勝利」。ただ出場を決めると欲が湧いてきた。「1勝くらいしないと」と笑った。
📝大阪桐蔭はなぜ「またも」負けたのか!? 現地で見えた新スタイルの“迫力不足”…リードしても「まだいける、桐蔭倒せるやんと相手に思われて…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e26e7b0960a59f2b11d98b14a67405cc66acc956
夏の全国高校野球選手権大会、大阪大会決勝戦。王者・大阪桐蔭はタイブレークの末に敗れて甲子園出場を逃した。昨夏の甲子園での2回戦敗退から、捲土重来をめざして作り直してきたはずのチームに何があったのか。その内側を現地で探った。
大阪桐蔭が「また」負けた。2年連続の甲子園を目指して決勝戦に挑んだが、14年ぶりに決勝で相対した東大阪大柏原の前に苦杯をなめた。
4点を先取される苦しい展開で、7回に相手投手陣の乱れにつけ込んで同点に追いついたものの、突き放すことができず。延長タイブレークの末に5-6で敗れたのだった。
バッティングは水もの、だが
「バッティングは水ものであると、打てる日もあれば、打てない日もあるってことを言われ続けてきたんですけど、先制点を取られてから、自分たちのリズムに行けなかった。バッティングに対して気持ちの余裕が出せなかった」
エースでキャプテンの中野大虎がそう唇を噛み締めた。主将の言葉にあるように、完全に打ち負けた試合だった。かつて幾多のスラッガーをプロに輩出したチームの、らしくない戦いぶりに、王者の迷走を感じずにはいられなかった。
「強打の大阪桐蔭」の名にキズがついたのは昨夏に遡る。甲子園の2回戦。小松大谷の前に5安打零封負けを喫した。相手投手に“マダックス”完封勝利を達成され、力無く負けた試合だった。バットの規格が変わり、それに対応できなかったとメディアはこぞって報じたが、その指摘は間違いではなかった。甲子園で負けるまでその弱点は露呈しなかったが、どこか迫力を欠いた打線、という印象が大阪大会当時からあった。
打線の迫力不足の影響
大阪桐蔭のヘッドコーチを務める橋本翔太郎は当時をこう振り返る。
「負けた試合だけじゃなくて(低反発バットの影響によって)ホームランが出ないというのは正直、戦う上でしんどさがありました。小技を駆使して1〜2点を取って、その後に(長打で)追加点を挙げてきたチームでしたから。それが取れなくて、まだまだいける、桐蔭倒せるやんと相手に思われて、じわじわと追い上げられるという試合が多くなっていた」
試合の流れでいえば、主導権を引き寄せられそうになったときに、相手の戦意を喪失させるような一打が出なくなったことが、大阪桐蔭打線から迫力を感じさせなくなっていたのだ。
それは昨夏以降も続いた。昨秋は大阪大会決勝で履正社に負け、近畿大会1回戦で滋賀学園に敗退。2021年から神宮大会近畿地区大会を3連覇したチームは、センバツ出場を逃して長い冬を過ごしたのだった。
もちろん、名将・西谷浩一監督はそこからチームを作り直した。
新生チームのめざした方向とは
西谷監督はいう。「センバツに出られないことからの負け惜しみの一言ではあるんですけど、夏に絞ってチームを作ることはできたと思う。春出られないんで、その時間を有効に使ってきた」
バッティングに関しては、かつてのような大きな打球を狙うのではなく、低くて強い打球を目指した。チャンスで打ち上げてしまうような打撃から、スタイルを一新してきたのだ。
そうして春の大阪大会を制覇。近畿大会では東洋大姫路に敗れたものの、秋に自信をつかんでこなかったチームにしてみれば春の成果は大きな意味があった。「6月の練習試合でも内容は良かったし、いい状態になった」。橋本コーチは昨夏の悔しさからチームの変化を感じていたと話す。
そして迎えたこの夏。順当に大勝を重ねてきたが、勝負が本格化する準々決勝の大阪偕成戦は昨夏を思い出させるような打線の不調ぶり。ここぞの場面で打球が相手の正面をつくなどタイムリー欠乏症に苦しみ、最後は9回裏、1死満塁からのスクイズでなんとかサヨナラ勝ちを拾った。
ライバル相手の準決勝
準決勝戦の相手は最大のライバル履正社。だが、ここで持ち前の打棒が爆発した。
3回に下位打線のチャンスメークから2番須貝蒼の中前適時打で1点を先制すると、4回には1死一、三塁から中野大虎の犠飛と黒川虎雅の右翼前適時打で2得点。さらに1番・宮本楽久が走者一掃の適時三塁打でこの回4得点。1〜2点ではなく大量点を奪った。かつてのような豪快な本塁打はないものの、外野の間を抜いた宮本の長打は大阪桐蔭の新しい打線の強さを見せるような打球だった。
結局、12安打を浴びせて8-1で7回コールド勝ち。現チームでは1勝1敗と星を分け合ってきたライバルの履正社に完勝して、甲子園出場へ王手をかけていたのだった。
打線ばかりが目立ったわけではない。投手を中心としたディフェンスの堅さも見逃せなかった。昨年から主戦格の中野、森陽樹を擁して相手打線を封じる。ミスのない守備は洗練されていた。この日は相手の履正社がミスから崩れていたのに対して、付け入る隙を与えない戦いぶりも見事だった。
準々決勝は僅差でも守りは危なげなかったし、準決勝は完璧な試合運び。今年の大阪桐蔭はそうして守って勝ち上がっていく。そんなイメージさえ湧いたものだった。
決勝はまたも打線が苦しむ
ところが、決勝戦はまたも打線が苦しんだ。先に2点を先制される苦しい展開だったことも影響しただろう。「相手の先制点は先発の川崎(龍輝)くんだった。あれでいいリズムに乗せてしまって、こっちは余裕を無くしてしまった」という中野の言葉にそれが集約されていた。
5回裏、1番の宮本が快音を響かせたが、中堅への飛球に終わる。6回裏にも、4番の吉野颯真が大きな飛球を放ったが右翼フェンス前で失速。嫌な予感が漂った。
7回裏に相手投手の四死球絡みで4得点。スコアだけなら猛反撃に見えるが、内容は三塁への力のない内野安打が3本。同点に追いついても、チームが勢いに乗れなかったのは快心の打球が出なかったためだ。
延長タイブレークにもつれると、10回表に東大阪大柏原が2得点を挙げたところ、その裏、大阪桐蔭は1点にとどまり万事休す。最後の打者、本田翔輝の打球は低い打球を意識したが力のないセカンドゴロに終わったのが、なんとも印象的だった。
「やってきたことは間違っていない」
1年間、強打を作り直してきたはずの打線は、またも火を吹かなかった。準決勝戦が見事な勝利だっただけに、信じられない負け方ではある。
「なかなか苦しい展開になったんですけど、こういう試合を追いつけるようにチームとしてやってきた。勝たないといけないゲームだった。選手は接戦に持ち込んでくれたけど、監督が上手くできなかった。それに尽きると思います」
西谷監督は敗戦の責任を背負うコメントを残したが、5安打に終わったことは衝撃だっただろう。橋本コーチも悔しさを滲ませた。
「力は出し切れたと思います。勝ち切る強さを持たないといけないと思います。低反発バットの影響は、選手たちは入学してきた時から練習していますので、それは関係ないです。やってきたことは間違いじゃないと思います。でも、悔しいですね」
王者の進むべき道とは?
大阪桐蔭が春も夏も甲子園に出場できなかったのは2019年以来になる(コロナ禍の中止は除く)。昨夏の敗戦から厳しい冬を乗り越えてきても、勝てなかった。「低くて強い打球」を目指してきた大阪桐蔭の新たな野球は、間違いではなかったかもしれない。ただ、そもそも大阪桐蔭に入学してくる選手たちが目指すスタイルとして、それが合っていたのかどうか。決勝戦で宮本、吉野が残した快音の打球を見ると、もっと、彼らの力を伸ばすことを追求しても良かったのかもしれない。
昨夏の敗戦から看板たる打撃スタイルを変えてもなお、甲子園を逃してしまった大阪桐蔭が新たに進むべきは果たしてどの道になるのか。
それほど複雑なところに迷い込んだ。そんな大阪桐蔭の王者陥落劇だった。
〈つづく〉
最終日決勝戦 智弁和歌山-星林 9:00~11:17
一二三四五六七八九十計HE
和 智 弁002000000 261
星 林000000000 040
智弁和歌山は2年連続28度目の優勝🏆
この夏、3度目の聖地入り。始発電車に乗って阪和線車内で本を読んでいたら鳳駅で不気味な音が聞こえたのでふと車窓に目をやると本降りの雨が↓↓
2日前の橿原で試合後不意の雨に襲われたトラウマが蘇りましたが、和歌山入りしたら快晴で天気は大丈夫。
今日も和歌山は安定の33度台の気温で、近畿他県に比べればまだマシな方で・・・・・実際、陽向から日陰に入ると風が涼しく汗が一気に引きました!
春の決勝と同一カードであの時は12-0で和智弁が圧倒していただけに、星林にとっては則藤投手にすべてを託すしかないが後半のスタミナが心配だった・・・。
立ち上がり走者を背負いつつも点を与えず、最悪のケースは免れたものの3回バッテリーエラーで傷口を広げ2点を失いワンサイドを覚悟も則藤投手の好投でロースコアの接戦に持ち込みじゃんけんで勝って後攻を取っただけにワンチャンス活かして同点・逆転を描きつつも・・・・・。
和智弁はエース・渡邊温存で宮口投手が完封。2点あれば充分といった安定感あるピッチングだった!
中谷が試合中ずっとサングラスをかけていたのが意外だった・・・・。昨日の柏原・土井監督と部長もサングラス姿だったが。。。塩部長は裸眼でした!
ナカタニらしく1死3塁のシチュエーションができたら再三「セーフティ―スクイズ」のサインを出していた模様。
結局4~5回試みたけど1度も決まらず。センバツで見せた“こすっからい野球”は相変わらずでした。
高嶋先生時代だったら終盤打線が大爆発して終わってみれば大勝と思われるが、最後まで打線はおとなしかった・・・。
そして、今日もWBS和歌山放送ではアルプスレポーターを配置。3塁側智弁サイドに長野から来たベビーフェース「ひなぽん」・・・じゃなかった「関さん」が担当しており初めてその姿を拝見しました。
画像で観る限りにおいてはルックスは「うーーーんどうでしょうか???」と微妙なコメントしか書けないが、球場で観たらずいぶん愛くるしいお嬢さんでした!
白っぽいブラウスに黒の腕カバーそして黒のキャップでポニーテールを揺らしながら親御さん二人にインタビュー。
センバツ期間中初めて『BOX』で声を聴いた折にはガチガチに緊張していた風情がヒシヒシと伝わってきていたし、この夏も短縮放送で一人出演の折にはそんな感じだったが・・・。
本社スタジオから紀三井寺球場に飛び出して、水を得た魚のようにリラックスしてリポートされてました。
これが彼女本来のアナウンサーとしての能力・・・というよりも傍らにアナウンサー生活40年。平井理弘エグゼクティブアナウンサーの指導の賜物かと!!
関さんも『和歌山放送アナウンススクール・平井セミナー』を受講されているのか知りませんが、試合中北尾アナが実況する放送ブースの端っこでいつもの穏やかな笑みを浮かべながら関さんに何やらレクチャーしていたので。
小田川アナ&睦郎アナに続き和歌山放送3人目のレジェンドとして漫画家のマエオカ テツヤさんによいしょされまくっていたし、ラジオCMで語っていたように次の世代に受け継がれていくんでしょうね。
閉会式が終わり海南駅手前までバス乗ってマキシムカフェで昼ご飯。そこから駅まで歩いてレンタサイクルでマリーナシティへ。
ラジオ関西で兵庫大会聴いていたら2点差の9回裏2死2塁という場面で突然放送終了・・・3年前の社ー神戸国際の延長14回の時も何度も放送中断して別番組やCMが入っていたし相変わらず・・・・。
自転車3時間500円で借りており、時間に余裕があったので16時前にもういっぺん紀三井寺公園に足を運びそっと「また来年帰ってきます」と別れを告げ(早ければ8/24新人戦遅くとも秋の県二次予選準決勝で来るのだが・・・)海南駅で自転車返して紀州路快速に乗り換えると猛烈な睡魔に襲われ泥のように眠り込んだ・・・。
⚾今日の兵庫大会試合結果(決勝戦 HMF神戸)
最終日決勝戦 東洋大姫路-報徳学園 10:05~12:56
一二三四五六七八九十計HE
東洋姫路012003100 7
報徳学園020102001 6
東洋大姫路は14年ぶり13度目の優勝🏆
⚾今日の奈良大会試合結果(さとやくスタジアム)
最終日決勝戦 天理-智弁学園
一二三四五六七八九十計HE
天 理030000000 3
智弁学園100000100 2
天理は3年ぶり31度目の優勝🏆
⚾ズバリ予想結果発表
大 阪 (大阪 桐蔭) 2回戦 〇26-0 港 (5回コールド)
3回戦 〇13-0 星 翔 (5回コールド)
4回戦 〇16-2 天 王 寺(5回コールド)
5回戦 〇8-0 高 石 (7回コールド)
準 々 〇1xー0 大阪 偕星
準決勝 〇8-1 履 正 社(7回コールド)
決 勝 ●4-6 東大阪柏原(10回タイブレーク)
兵 庫 (東洋大姫路) 2回戦 〇9-2 高 砂 (7回コールド)
3回戦 〇7-4 洲 本
4回戦 〇9-2 尼崎 双星(7回コールド)
5回戦 〇1-0 明 石 商
準 々 〇6-1 関西 学院
準決勝 〇13x‐3 小 野 (6回コールド)
決 勝 〇7-6 報徳 学園
奈 良 ( 天 理 ) 2回戦 〇10-0 連 合 A(5回コールド)
3回戦 〇10-0 磯 城 野(6回コールド)
準 々 〇10-0御 所 実(5回コールド)
準決勝 〇6-4 奈良 大付
決 勝 〇3-2 智弁 学園
京 都 ( 東 山 ) 2回戦 〇14-0 南 丹 (5回コールド)
3回戦 ●1-4 立 命 館
滋 賀 (滋賀 学園) 2回戦 〇10-0 高 島 (5回コールド)
3回戦 〇10-0 膳 所 (6回コールド)
準 々 〇7-3 比 叡 山
準決勝 〇3-1 八 日 市
決 勝 ●3-6 綾 羽
和 歌 山(智弁和歌山)2回戦 〇10xー0 有貴南連合(5回コールド)
3回戦 〇7-3 和歌 山工
準 々 〇7-0 市和 歌山(8回コールド)
準決勝 〇10-0 那 賀 (5回コールド)
決 勝 〇2-0 星 林
去年は2つ当てて通算通算26勝4敗 勝率8割6分6厘でしたが、今年は3つ当てて通算28勝3敗 勝率9割0分3厘でした。
☟暑さ対策で決勝開始午前10時を午後3時に変更「倒れた方がゼロ」も課題残る/宮城
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b43e97759acec07fa0293f006d8c5b2cf016c51
<高校野球宮城大会:仙台育英10-0東北学院榴ケ岡>◇28日◇決勝◇楽天モバイルパーク宮城
宮城大会決勝は熱中症対策のため、当初の午前10時から午後3時へ開始時間を変更して行われた。昨夏の決勝は午前10時開始で熱中症を訴えた人が多数発生。さらに、今夏開会式でも選手や観客をあわせ計7人が熱中症を訴え、そのうち2人が救急搬送された。
24日に行われた準決勝2試合も、暑さ指数(WBGT)が31以上の「危険」に達した場合は開始時間を変更する予定だった。第1試合は予定通り午前10時から。第2試合は当初の午後1時開始を遅らせ、同3時開始を検討していた。だが、暑さ指数が31に満たなかったため、予定通りの時間で行われた。
準決勝後に決勝の時間変更の協議が行われた。球場や中継局と相談の上、開始時間変更が決定。宮城県高野連の関係者は「倒れた方がゼロだったのは良かったです」と振り返った。
今後は2部制の実施や、開会式の時間変更も視野に入れている。だが、課題も残る。同関係者は「開会式を夕方にしてしまうと、翌日試合を控える遠方の高校に負担がかかってしまうのが懸念点です」と話した。今後、高野連は加盟校の意見も取り入れながら、慎重に協議を進めていく方針だ。
☝智弁和歌山・山田希翔主将、今大会1試合のみの出場も「自分が出る、出ないに関係なく、和歌山を勝ち切れたことがよかった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1106d0e2288ecea985fd54444d2868ac7b718ffe
第107回全国高校野球選手権和歌山大会(28日、智弁和歌山2-0星林、紀三井寺公園)
決勝が行われ、今春の選抜準Vの智弁和歌山が星林に勝利し、2年連続28度目の夏の甲子園出場を決めた。
智弁和歌山の主将・山田希翔内野手(3年)は今大会1試合のみの出場(3回戦・和歌山工戦に六回から途中出場して1打数無安打)だった。2年春から正遊撃手としてプレーしてきた山田希。新チーム発足後は主将としてけん引してきたが、昨秋の近畿大会で右肩を負傷し、長期離脱を余儀なくされた。準優勝を果たした今春の選抜では、主に伝令や走塁コーチを務めた。
当然悔しさもあるなか「自分が出る、出ないに関係なく、チームが和歌山大会を勝ち切れたことがよかった。甲子園に出られるというのはうれしいこと」と喜びを口にした。「和歌山大会を勝てたのはたくさんの方の支えがあったからこそ。日本一になって、その方々に恩返しをしたい」と4年ぶりの頂に向けて誓った。
👣智弁和歌山を苦しめた星林・則藤瑞起「通用して楽しかった」大学に進学しプロ目指す
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27年ぶりに決勝に進出した星林の則藤瑞起投手(3年)が全国屈指の強豪を相手に好投した。9回を完投で6安打2失点。「疲労よりも、智弁和歌山の打線にも通用して、楽しい試合でした」と120球を投げ切った。
「絶対に最後まで投げきろうと思ったけど、力を温存していたら、どんどん点を取られてしまう。最初から全力で飛ばしていきました」。3回に2点を奪われたが、以降はピンチに屈しなかった。自己最速の145キロに迫る144キロを何度も計時。5回1死二、三塁から上位打線を封じると、6回から9回も毎回得点圏に走者を背負いながら、追加点は許さなかった。大学に進学して野球を続ける予定。将来のプロ入りという目標も「はい」と言い切った。
👣長崎商業を28年率いた名将・西口博之監督が勇退「まだまだやれるんですけど…」今後は総監督としてチームをサポート
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長崎商業野球部の監督で28年チームを率いた西口博之さんが勇退することがわかった。
西口博之さんは長崎商業のOBで、西南学院大を経て1997年8月に長崎商業の監督に就任。2016年夏には確立された守り勝つ野球と信頼の厚い指揮官として、29年ぶりの甲子園に導いた。2021年にも監督として自身2度目の甲子園出場を果たした。
西口博之監督:「教え子も2人、母校に戻ってきてくれてこの機会が一番いいのかな。まだまだやれるんですけど…。(選手たちには)最後までしっかり長商の野球を貫いてくれて、ありがとうと言いたいです」
今年65歳を迎える名将が監督引退を決意。今後は総監督としてチームをサポートしていきたいとしています。
✌聖隷クリストファー・上村監督、感慨「ここ数年いろんなことが…」22年センバツ選考漏れ乗り越え、初の甲子園切符「一生行けないかと思った」
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◇28日 全国高校野球選手権静岡大会決勝 聖隷クリストファー3―1静岡(草薙)
聖隷クリストファーが春夏通じて初の甲子園出場をつかみ取った。
就任9年目の上村敏正監督(68)は「ここ数年いろんなことがあった。一生甲子園に行けないかと思った」と喜びをかみしめた。2022年、前年秋の東海大会で準優勝しながら選考漏れし、センバツ出場を逃した。昨夏は決勝で掛川西に敗れた。「自分のやっていることが合っているのか。老兵は去るべきか」。思い悩み、野球が嫌いになりかけたという。
試合は初回、2死から四球と安打で一、二塁とし、谷口理一内野手(3年)の左中間三塁打で2点を先取。2年生エース左腕の高部陸は最速147キロの直球を軸に4安打1失点で完投し「上村先生を甲子園に連れて行きたかった」とうれし涙を流した。
上村監督は母校の浜松商、掛川西に続き、異なる学校を昭和、平成、令和の3元号で甲子園へ導いた。「各年代の生徒たちが頑張って結果を出したからこそ、この子たちが勝てた。昨年夏の決勝で負けたこと、センバツに出場できなかったこと、全部ひっくるめての今日の勝利」。ただ出場を決めると欲が湧いてきた。「1勝くらいしないと」と笑った。
📝大阪桐蔭はなぜ「またも」負けたのか!? 現地で見えた新スタイルの“迫力不足”…リードしても「まだいける、桐蔭倒せるやんと相手に思われて…」
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夏の全国高校野球選手権大会、大阪大会決勝戦。王者・大阪桐蔭はタイブレークの末に敗れて甲子園出場を逃した。昨夏の甲子園での2回戦敗退から、捲土重来をめざして作り直してきたはずのチームに何があったのか。その内側を現地で探った。
大阪桐蔭が「また」負けた。2年連続の甲子園を目指して決勝戦に挑んだが、14年ぶりに決勝で相対した東大阪大柏原の前に苦杯をなめた。
4点を先取される苦しい展開で、7回に相手投手陣の乱れにつけ込んで同点に追いついたものの、突き放すことができず。延長タイブレークの末に5-6で敗れたのだった。
バッティングは水もの、だが
「バッティングは水ものであると、打てる日もあれば、打てない日もあるってことを言われ続けてきたんですけど、先制点を取られてから、自分たちのリズムに行けなかった。バッティングに対して気持ちの余裕が出せなかった」
エースでキャプテンの中野大虎がそう唇を噛み締めた。主将の言葉にあるように、完全に打ち負けた試合だった。かつて幾多のスラッガーをプロに輩出したチームの、らしくない戦いぶりに、王者の迷走を感じずにはいられなかった。
「強打の大阪桐蔭」の名にキズがついたのは昨夏に遡る。甲子園の2回戦。小松大谷の前に5安打零封負けを喫した。相手投手に“マダックス”完封勝利を達成され、力無く負けた試合だった。バットの規格が変わり、それに対応できなかったとメディアはこぞって報じたが、その指摘は間違いではなかった。甲子園で負けるまでその弱点は露呈しなかったが、どこか迫力を欠いた打線、という印象が大阪大会当時からあった。
打線の迫力不足の影響
大阪桐蔭のヘッドコーチを務める橋本翔太郎は当時をこう振り返る。
「負けた試合だけじゃなくて(低反発バットの影響によって)ホームランが出ないというのは正直、戦う上でしんどさがありました。小技を駆使して1〜2点を取って、その後に(長打で)追加点を挙げてきたチームでしたから。それが取れなくて、まだまだいける、桐蔭倒せるやんと相手に思われて、じわじわと追い上げられるという試合が多くなっていた」
試合の流れでいえば、主導権を引き寄せられそうになったときに、相手の戦意を喪失させるような一打が出なくなったことが、大阪桐蔭打線から迫力を感じさせなくなっていたのだ。
それは昨夏以降も続いた。昨秋は大阪大会決勝で履正社に負け、近畿大会1回戦で滋賀学園に敗退。2021年から神宮大会近畿地区大会を3連覇したチームは、センバツ出場を逃して長い冬を過ごしたのだった。
もちろん、名将・西谷浩一監督はそこからチームを作り直した。
新生チームのめざした方向とは
西谷監督はいう。「センバツに出られないことからの負け惜しみの一言ではあるんですけど、夏に絞ってチームを作ることはできたと思う。春出られないんで、その時間を有効に使ってきた」
バッティングに関しては、かつてのような大きな打球を狙うのではなく、低くて強い打球を目指した。チャンスで打ち上げてしまうような打撃から、スタイルを一新してきたのだ。
そうして春の大阪大会を制覇。近畿大会では東洋大姫路に敗れたものの、秋に自信をつかんでこなかったチームにしてみれば春の成果は大きな意味があった。「6月の練習試合でも内容は良かったし、いい状態になった」。橋本コーチは昨夏の悔しさからチームの変化を感じていたと話す。
そして迎えたこの夏。順当に大勝を重ねてきたが、勝負が本格化する準々決勝の大阪偕成戦は昨夏を思い出させるような打線の不調ぶり。ここぞの場面で打球が相手の正面をつくなどタイムリー欠乏症に苦しみ、最後は9回裏、1死満塁からのスクイズでなんとかサヨナラ勝ちを拾った。
ライバル相手の準決勝
準決勝戦の相手は最大のライバル履正社。だが、ここで持ち前の打棒が爆発した。
3回に下位打線のチャンスメークから2番須貝蒼の中前適時打で1点を先制すると、4回には1死一、三塁から中野大虎の犠飛と黒川虎雅の右翼前適時打で2得点。さらに1番・宮本楽久が走者一掃の適時三塁打でこの回4得点。1〜2点ではなく大量点を奪った。かつてのような豪快な本塁打はないものの、外野の間を抜いた宮本の長打は大阪桐蔭の新しい打線の強さを見せるような打球だった。
結局、12安打を浴びせて8-1で7回コールド勝ち。現チームでは1勝1敗と星を分け合ってきたライバルの履正社に完勝して、甲子園出場へ王手をかけていたのだった。
打線ばかりが目立ったわけではない。投手を中心としたディフェンスの堅さも見逃せなかった。昨年から主戦格の中野、森陽樹を擁して相手打線を封じる。ミスのない守備は洗練されていた。この日は相手の履正社がミスから崩れていたのに対して、付け入る隙を与えない戦いぶりも見事だった。
準々決勝は僅差でも守りは危なげなかったし、準決勝は完璧な試合運び。今年の大阪桐蔭はそうして守って勝ち上がっていく。そんなイメージさえ湧いたものだった。
決勝はまたも打線が苦しむ
ところが、決勝戦はまたも打線が苦しんだ。先に2点を先制される苦しい展開だったことも影響しただろう。「相手の先制点は先発の川崎(龍輝)くんだった。あれでいいリズムに乗せてしまって、こっちは余裕を無くしてしまった」という中野の言葉にそれが集約されていた。
5回裏、1番の宮本が快音を響かせたが、中堅への飛球に終わる。6回裏にも、4番の吉野颯真が大きな飛球を放ったが右翼フェンス前で失速。嫌な予感が漂った。
7回裏に相手投手の四死球絡みで4得点。スコアだけなら猛反撃に見えるが、内容は三塁への力のない内野安打が3本。同点に追いついても、チームが勢いに乗れなかったのは快心の打球が出なかったためだ。
延長タイブレークにもつれると、10回表に東大阪大柏原が2得点を挙げたところ、その裏、大阪桐蔭は1点にとどまり万事休す。最後の打者、本田翔輝の打球は低い打球を意識したが力のないセカンドゴロに終わったのが、なんとも印象的だった。
「やってきたことは間違っていない」
1年間、強打を作り直してきたはずの打線は、またも火を吹かなかった。準決勝戦が見事な勝利だっただけに、信じられない負け方ではある。
「なかなか苦しい展開になったんですけど、こういう試合を追いつけるようにチームとしてやってきた。勝たないといけないゲームだった。選手は接戦に持ち込んでくれたけど、監督が上手くできなかった。それに尽きると思います」
西谷監督は敗戦の責任を背負うコメントを残したが、5安打に終わったことは衝撃だっただろう。橋本コーチも悔しさを滲ませた。
「力は出し切れたと思います。勝ち切る強さを持たないといけないと思います。低反発バットの影響は、選手たちは入学してきた時から練習していますので、それは関係ないです。やってきたことは間違いじゃないと思います。でも、悔しいですね」
王者の進むべき道とは?
大阪桐蔭が春も夏も甲子園に出場できなかったのは2019年以来になる(コロナ禍の中止は除く)。昨夏の敗戦から厳しい冬を乗り越えてきても、勝てなかった。「低くて強い打球」を目指してきた大阪桐蔭の新たな野球は、間違いではなかったかもしれない。ただ、そもそも大阪桐蔭に入学してくる選手たちが目指すスタイルとして、それが合っていたのかどうか。決勝戦で宮本、吉野が残した快音の打球を見ると、もっと、彼らの力を伸ばすことを追求しても良かったのかもしれない。
昨夏の敗戦から看板たる打撃スタイルを変えてもなお、甲子園を逃してしまった大阪桐蔭が新たに進むべきは果たしてどの道になるのか。
それほど複雑なところに迷い込んだ。そんな大阪桐蔭の王者陥落劇だった。
〈つづく〉