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⚾明日のセンバツ甲子園組み合わせ(初日 1回戦)
09:00~ 開 会 式
11:30~柳 ヶ 浦(大 分)-二松学舎付(東 京)
☆ 13:00~花 巻 東(岩 手)-米子 松蔭(鳥 取)
☆☆☆ 15:30~健大 高崎(群 馬)-明徳 義塾(高 知)
🎤明徳義塾“馬淵節”さく裂に健大高崎・青柳監督もタジタジ?「優勝戦線を狙うなら石垣君は休ませた方が良い」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f88a1a6b7de4b3b2ca5214e120fd427c89c7b78
第97回選抜高校野球大会の開幕を明日に控え、17日、甲子園球場で健大高崎と明徳義塾との監督対談が行われた。
9時15分から予定されていた対談の実施エリアには、先に明徳義塾の馬淵監督が登場。すると指揮官は「15分に来んかったらやめるぞ」と冗談交じりに笑った。
対談では、チームの状態について問われた際に、健大高崎・青柳監督が「石垣が痛めたんですけど、本人も回復して『いきたい』と言っているので、きょうの練習で見極めながら登板を見極めたい」と練習試合で左脇腹を故障したエースの最速158キロ右腕の状態について明かした。
これを受け、馬淵監督は「石垣君が故障と聞いていますけど、なかなか寒いのでそう急激に回復することはないと思ってます。無理におしてくるんだったらそれなりに、こっちも勝機はあるかなと」と言及した。
終盤には自ら切り出し、「問題は投手ですよ。石垣君がどこまで回復しているか。優勝戦線狙うんだったら休ませた方が良い。勝てば中4日。無理させん方が良い。ウチは先発投手決まってますから」と発言。青柳監督も名将の歯に衣着せぬ物言いにタジタジの様子だった。
💢国民スポーツ大会で「7回制」の導入決定…真夏ではない大会でなぜ高野連は採用を決断したのか
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc8f903dda5dca864cbcc479f0f1795b9bf7892b
国スポで7回制を採用した2つの理由
日本高野連が今年9月に滋賀で開催される国民スポーツ大会(以下、国スポ)での7回制採用を決めた。
国民スポーツ大会とは、23年まで国民体育大会の名称で開催されていた全国大会の一つである。
高野連は、今大会で7回制を採用した理由を2つ挙げている。
一つは過密日程であること。出場8校が休養日を含む4日間で決勝まで行う必要があり、天候不良が重なった場合でも全日程を消化できる可能性を高める狙いがある。
もう一つは開催時期。日程が秋の都道府県大会と重なる可能性があるため、両方の大会に出場する選手の健康面に配慮した。ただし、7回制採用は今大会の特性だけを見て判断したわけではないことは明白だ。
現在、高野連が検討している7回制導入の可否は今年中に結論が出される予定で、その検討資料の一つとするために公式戦で試験的に実施したい思惑があった。同連盟の井本亘事務局長は「実際にどこかで(7回制に)取り組む方法がないかを模索していた」と説明している。
練習試合ではなく、公式戦で実施することで見えてくる数値がある。井本事務局長は「試合時間の短縮は、よりリアルに分かると思う。7回制にすれば約30分短縮できるとの試算があるが、それはあくまで数字上の話。試合に取り組む姿勢が9回制とは違うと思うので、本当に30分縮まるかどうかはやってみないと分からない。投球数の変化も具体的に数字として出てくると思う」と言及した。
暑さ対策としての効果は…
ただし、7回制導入の重要な判断基準になると見込まれる暑さ対策についての効果を見ることはできない。大会は9月開催で、残暑の中での実施が想定されるものの、夏本番との気候の違いは明らかだからだ。それでも秋の大会で試験的に導入することについての意義を井本事務局長は強調する。
「7回制の議論の始まりは暑さ対策だと思われているが、選手の健康、先生方の働き方改革など高校野球を取り巻く環境が変化する中で、7回制に取り組むのはどうかということが議論の中心にある。暑さ対策は我々が直面している大きな課題の一つではあるけど、国スポでの7回制を実施するときに、暑さ対策ができるか、できないかにそこまで着眼したわけではない」
7回制導入については、今年1月に日本高野連内で発足した「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」で議論を重ね、12月開催予定の理事会で同制度に関する対応策が提出される見通しだ。
年内に結論が出ることを考えれば、9月開催の国スポで見えた効果が答えを出す過程で大きな意味を持つことは間違いない。
高野連の井本事務局長は、国スポでの7回制導入に関する記者対応で、以下のように主張した。
「高校野球を取り巻く社会は急激に変化し、環境や天候など、ここ5年、10年で大きく変わった。高校野球は100年以上続き、多くの人から応援していただいてきた中で、高校野球を未来に繋げていくために、この変化にどう対応していくかを考えることが大事だと考えている。たとえば、選手権大会での2部制導入や継続試合、タイブレーク、1週間500球の投球数制限などを新たに設けてきた。選手に無理をさせない環境づくりを進めていくことは、これから高校野球を進めていく上で大事なことだと思う。その中の一つとして7回制について議論し、まずは国民スポーツ大会で取り組んでみようということです」
7回制導入に関する結論が出るまで残り9カ月ある。未来の高校野球にとってよりよい結論にたどり着くためにも、国スポでの採用によって議論がより深まることを前向きに捉えたい。
📝20年ぶり甲子園の柳ヶ浦高校 鈴木聡監督が選手視察で重きを置くポイントとは
https://news.yahoo.co.jp/articles/274734a1e0e1f9e2b750e13591eb1618923dd857
山口俊(元DeNAほか)や脇谷亮太(現・巨人コーチ)、田中瑛斗(巨人)ら多くのプロ野球選手を輩出し、甲子園出場も過去に10回を数えた大分・柳ヶ浦高が、今春20年ぶりに聖地へ帰ってくる。かつての名門を復活に導いたのは、就任3年目の鈴木聡監督だ。
【縁もゆかりもない大分へ】
OBではなく横浜育ち。武相高から関東学院大に進み、4年時には副将として全日本大学野球選手権準優勝に貢献した。そのままコーチを務め、2011年から監督に就任しリーグ優勝に導いたこともある。
だが2018年11月で退任。学校職員ながら野球一色だった生活から一変し、新たな配属となったのは学内の食堂だった。皿洗いの仕方すらわからず、すぐに辞めたくなった。
そんな時、支えになったのが監督仲間たちだった。当時日大三高の監督を務めていた小倉全由氏(現・侍ジャパンU−18代表監督)が「何があっても、そういう時間が後々大切になるから」と伝えてくれるなど、多くの励ましに救われ心機一転。その翌日から自ら進んで何事もこなすようになると、周囲が手伝ってくれるようになった。
その後異動があり関東学院六浦高の事務職をしていた頃、再び監督仲間から手が差し伸べられた。「退任時に本当に親身になってくれました」と、今でも感謝する柳ヶ浦高OBの生田勉氏(亜細亜大前監督)から「聡に(母校の監督を)託したい」と声をかけられ、縁もゆかりもない大分へ。
再びユニフォームに袖を通すとともに、初めて高校野球の世界に足を踏み入れた。高校野球と大学野球でさまざまな違いはあるが、「これまでの経験を伝えたいですが、これまでとの比較はしたくありません」と鈴木監督は言う。 たとえば大学では1回伝えればわかってもらえたことも、高校生ではすぐに忘れてしまうこともある。それを「なんでだよ」と思うのではなく、根気強く伝え続ける。内容は技術面よりも「挨拶や返事、掃除をしっかりやろうと言ったことが多いです」と、精神面や姿勢面についてがほとんど。
プレーに直接つながるわけではないかもしれないが、人の気持ちになって考えることが、チームメイトの気持ちや対戦相手の狙いが分かり、野球にもつながってくる。
☝33年ぶりセンバツ甲子園の米子松蔭率いる異色の指揮官 慶大、銀行員、養護学校講師、コロナ騒動を経て
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4c6d36345f2e91f0187794f231e3716a3f74340d
「鹿児島の経済を担っていく使命感」も
名峰・大山を望むグラウンドが壮観な私立米子松蔭高。前身の米子商業高時代の1992年以来となる33年ぶりのセンバツ甲子園出場に導いたのは、その年に生まれた塩塚尚人監督だ。
鹿児島県出身で、鶴丸高から現役で慶應義塾大に合格し、卒業後は鹿児島銀行に入行。そんなエリートコースを歩んでいた。
「高校野球の監督がしたいという気持ちは前から頭にありました。でも、そうするにしても社会経験をしておきたかったので、銀行員になった部分もありました」
一方で「そのまま銀行員として歩んでいくことにも魅力を感じていました。すごく育ててもらっている感覚があったので」と話すように、やりがいも成績も充実していた。当時の頭取は高校、大学ともに先輩で、常務も大学の先輩で目をかけられていた。
「自分が鹿児島の経済を担っていかないといけないという使命感をすごく感じていました。思い上がりかもしれないですけど、そんな思いを持って全力で営業をしていました」
転機となったのは宮崎支店に配属されていた4年目だ。秋のフェニックスリーグや春のキャンプで大学同期の白村明弘(元日本ハム)らかつての野球仲間と久々に会う中で「やっぱり野球がしたい」との思いに抗えなくなった。周囲の反対はあったが転身を決意した。
大学時代に学んだ「一人ひとりが役割を持って自分で考え行動すること」や、銀行員として様々な企業の社長と会う中で学んだ考えやマネジメントを通して、「高校野球でもこうすればチームが強くなるんじゃないか」という発想がどんどん頭に浮かぶようになっていった。
また、高校野球の指導にあたる前の1年間で経験した鹿児島県内の養護学校講師の日々も貴重な経験だった。
「知的障害のある2年生の担任をさせてもらったのですが、毎日が勉強でした。銀行員の時は段取りとか順番を考えて、とにかく1日の質を上げることばかり考えていたのですが、そこでは生徒のペースに合わさないといけない。普通に指示を出しても伝わらないので工夫したり、どうやったら分かってもらえるかなと考えたり。試行錯誤の連続でした」
「怖いキャラ」を演じて進めた改革もまさかの事態
かねてから腰を据えての指導をしたく、私立での教員志望だったたため、様々な人の紹介を経て2019年から米子松蔭高に赴任。コーチとなると2020年夏から監督に昇格した。甲子園は2017年の夏から遠ざかっていた。
当時のチームはヤンチャな生徒が多く、挨拶や礼儀、野球に取り組む姿勢などといった精神面の改革から着手。進学校を経て慶大でプレーしていた塩塚監督からするとカルチャーショックを受けたが、学校や地域から応援される・愛されるチームを目指し、懇々とミーティングを重ねた。
ヤンチャな生徒たちの更生や教育というと、コワモテの指導者の姿をイメージしがちだが、塩塚監督の風貌や穏やかな語り口からはイメージしにくい。だが「役割性格(※)だと思って、表情とか声のトーンや強弱とか自分なりに考えて、そこは怖いキャラを演じきりました」と笑う。
※役割に適した人格・言動をすること、演じること
こうした改革の成果もあって2021年春の鳥取大会を優勝。優勝候補の筆頭格と目されていたが、チームはまさかの事態に直面し、世間を揺るがす大騒動にまで発展する。
「コロナに呪われていると思いました」
新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴う制限に苦しんだのは高校野球界も例外ではなかったが、米子松蔭高においてはそれが顕著だった。
まずは2021年の夏。第1シードで迎えた初戦の前夜に野球部とは無関係の学校関係者の感染が確認され、試合当日の朝にその日からの休校が決まった。当時の規定では、休校の場合は大会を辞退せざるを得なかった。
「(辞退を伝えるのは)苦しかったですね。選手たちは泣いていましたし、戦えずして終わったっていう・・・」
そんな中、主将を務めていた西村虎之助(現仙台大)のTwitter(現X)の投稿が世論を巻き込む大騒動に発展する。
『僕たちは夏の大会に向けて、甲子園目指して、必死に練習してきました。部員から陽性者は出ていません。校長先生含め学校は最後の最後まで出場できる道を探してくれました。試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索していただけませんか? #米子松蔭』
この投稿はあっという間に拡散され、著名人からも辞退撤回を求める声が多く挙がった。学校側も県高野連に大会への復帰を求める嘆願書を提出し、県高野連は米子松蔭高の不戦敗を取り消して出場を容認。対戦相手の境高も了承して4日遅れで試合が行われることが決まった。逆転サヨナラ勝ちを収めたこの試合後には記者会見も行われ、全国ニュースに塩塚監督も登場。多くの視線や注目を集め「いや、もう怖かったですよ」と振り返る。
次戦で敗れて甲子園出場はならなかったが、「西村の行動力や、高校生の可能性、野球の影響力・・・すごいなと思いました」と生涯忘れられない経験をした。
だが翌夏、今度は部員に感染者が相次ぎ、プレーできる選手がわずか11人のみという事態に見舞われ、1対6で初戦敗退。この年の春も鳥取大会準優勝で夏の優勝候補のひとつに挙げられていたため「当時はコロナに呪われているとまで思いました」と振り返る。
それでも「とにかく前を向いてやろう」と立ち上がり、昨秋に再び大きなチャンスが訪れた。
後編につづく
📝センバツ優勝校を徹底予想! 連覇か覇権奪回か、最有力の“3強”チームと「ダークホース」をピックアップ
https://news.yahoo.co.jp/articles/23d4febdc8b86416e955efcd4998fcc16f89f194?page=1
3月18日に開幕する第97回選抜高校野球。7日には組み合わせ抽選会が行われ、初戦の対戦カードも決まった。果たして「紫紺の大優勝旗」を手にするのはどのチームになるのか。昨秋の戦いぶりなどから展望してみたい。
今年の最有力候補はこの3校か
総合力で一歩リードしているのが、3チーム。選抜連覇を狙う健大高崎(群馬)、明治神宮大会優勝の横浜(神奈川)、秋の近畿大会を危なげなく制し、明治神宮大会で横浜と接戦を演じた東洋大姫路(兵庫)だ。
健大高崎は、ドラフト1位候補でエースの石垣元気(3年)と、昨夏以降に大きく成長した左腕の下重賢慎(3年)の好投手を揃えている。野手陣は、昨年のチームとレギュラーの多くが入れ替わったが、上位から下位まで実力がある選手が並ぶ。
3月2日に行われた日大三との練習試合では、16点を奪って大勝するなど、打線に勢いがある。初戦の相手は、難敵の明徳義塾(高知)。この大きな山を乗り越えれば、一気に頂点まで駆け上がる可能性も高い。
続いて、横浜。昨秋の関東大会決勝では、延長タイブレークの末に健大坂崎を撃破した。織田翔希(2年)とサウスポーの奥村頼人(3年)という本格派が投手陣の柱で、それ以外の選手も層が厚い。野手は、昨年2年生で主将を務めた阿部葉太(3年)がチームを引っ張り、経験豊富な選手が揃っている。3月7日の東京大との練習試合では、13対1で大勝して、チーム力の高さを見せつけるなど、好調をキープしている。
東洋大姫路に目を転じると、エースで右腕の阪下漣(3年)がチームの浮沈のカギとなる。スピードは、前出の石垣や織田に劣るとはいえ、抜群のコントロールで完投能力が高い。
打線は、昨秋の新チーム発足当初は不振に苦しんだ。その後、徐々に状態を上げて、明治神宮大会では3試合で10本の長打を放っている。健大高崎と横浜と比較すると、2番手以降の投手に少し不安が残るが、「紫紺の大優勝旗」を狙える戦力は整っている。
組み合わせ抽選の結果は“3強”にとって有利な結果に
組み合わせ抽選の結果、この3チームはそれぞれ異なるゾーンに入った。順当に勝ち進めば、健大高崎と横浜が準決勝で対戦する。東洋大姫路は、決勝まで健大高崎と横浜とは当たらない。
これらを考慮すると、“3強”から優勝校が出る確率がかなり高そうだが、筆者は、結論として「健大高崎の連覇」を予想する。その理由は、先ほど触れた石垣と下重の強力な二枚看板と、攻撃のバリエーションの豊富さだ。
以前、健大高崎が掲げていた「機動破壊」というスローガンは使用されなくなったとはいえ、昨秋の戦いぶりを見ると、走塁に対する意識は再び高くなっている。これに対して、横浜はレギュラーのほとんどが左打者であり、サウスポーに対して弱みを抱えている。東洋大姫路は、阪下を除く投手の安定感に不安が残る。
別の観点で言えば、横浜と東洋大姫路は明治神宮大会で勝ち進んだことで、ライバルチームに研究材料を多く与えた。これがマイナスに働く可能性も孕んでいる。これに対して、健大高崎は、昨秋の関東大会の決勝で敗れたことで、春に向けて準備を早くスタートさせている。こうした点もアドバンテージになりそうだ。
次点の注目校は? 有力校のいないゾーンはラッキー?
以上を「第1グループ」とすれば、ここから取り上げるチームは、彼らを追いかける「第2グループ」といえるだろう。その筆頭格は、智弁和歌山(和歌山)だ。
先発の渡辺颯人(3年)、リリーフの宮口龍斗(3年)。いずれも本格派右腕で、継投が確立されている。正捕手の山田凛虎(2年)は攻守ともに力があるほか、野手のレベルも高い。昨秋の近畿大会決勝で東洋大姫路に敗れたものの、それ以外は危なげない戦いぶりだった。順調に勝ち進めば、準々決勝で東洋大姫路と対戦する。昨秋のリベンジを期す思いは強いだろう。
組み合わせ抽選の結果、「第1グループ」が唯一入らなかったゾーンでは、早稲田実(東京)、高松商(香川)、日本航空石川(石川)、東海大札幌(北海道)が有力だ。
早稲田実は、エースで左腕の中村心大(3年)ら昨夏の甲子園を経験したメンバーが多く残り、伝統的に乱戦に強い。早稲田実と初戦で対戦する高松商は、140キロ以上のスピードを誇る投手を複数人揃えており、近年のチームの中でも最も実力があると評判だ。
日本航空石川は、エースの蜂谷逞生(3年)と大型右腕の保西雅則(2年)がチームの要となっている。これに対する東海大札幌は、左腕の矢吹太寛(3年)、右腕の高橋英汰(3年)と左右の本格派投手が揃っている。総合力は、東海大札幌がわずかにリードしているが、4校とも勢いに乗れば、「第1グループ」を脅かす“ダークホース”になりそうだ。
📝今大会の注目の横浜・村田浩明監督「相手よりも泥臭く」、対する市和歌山・半田真一監督「ロースコアで後半に」…大会2日目に初戦
https://news.yahoo.co.jp/articles/3303bae30b1dac08f3bbaf9a4afe608f375a7efe
第97回選抜高校野球大会で、横浜(神奈川)は大会第2日の19日、第2試合で市和歌山(和歌山)と対戦する。横浜の村田浩明監督と市和歌山の半田真一監督に相手チームの印象などを聞いた。
――相手の印象や注目選手は。
村田「石山大翔選手や森本健太郎選手など、打の中心になる選手が多い。エースの土井源二郎投手は、緩急自在で、やはり近畿のレベルの高い中で勝ち残っている確かな選手だ」
半田「今大会一番注目されている学校。投打共に完成度の高い選手がそろっている。特に織田翔希投手と、奥村頼人投手はトップレベル。攻撃面では1番の阿部葉太主将を何とか抑えたい」
――理想とする試合展開は。
村田「先手必勝で、守備からリズムをつくる。相手よりも泥臭くやっていきたい」
半田「前半で引き離されないように、ロースコアで後半に持っていきたい」
――初戦の意気込みは。
村田「何が起こるか分からないのが初戦。しっかり準備して笑顔でやりたい」
半田「皆さんに勇気と感動を与えられるような戦いをしたい」
09:00~ 開 会 式
11:30~柳 ヶ 浦(大 分)-二松学舎付(東 京)
☆ 13:00~花 巻 東(岩 手)-米子 松蔭(鳥 取)
☆☆☆ 15:30~健大 高崎(群 馬)-明徳 義塾(高 知)
🎤明徳義塾“馬淵節”さく裂に健大高崎・青柳監督もタジタジ?「優勝戦線を狙うなら石垣君は休ませた方が良い」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f88a1a6b7de4b3b2ca5214e120fd427c89c7b78
第97回選抜高校野球大会の開幕を明日に控え、17日、甲子園球場で健大高崎と明徳義塾との監督対談が行われた。
9時15分から予定されていた対談の実施エリアには、先に明徳義塾の馬淵監督が登場。すると指揮官は「15分に来んかったらやめるぞ」と冗談交じりに笑った。
対談では、チームの状態について問われた際に、健大高崎・青柳監督が「石垣が痛めたんですけど、本人も回復して『いきたい』と言っているので、きょうの練習で見極めながら登板を見極めたい」と練習試合で左脇腹を故障したエースの最速158キロ右腕の状態について明かした。
これを受け、馬淵監督は「石垣君が故障と聞いていますけど、なかなか寒いのでそう急激に回復することはないと思ってます。無理におしてくるんだったらそれなりに、こっちも勝機はあるかなと」と言及した。
終盤には自ら切り出し、「問題は投手ですよ。石垣君がどこまで回復しているか。優勝戦線狙うんだったら休ませた方が良い。勝てば中4日。無理させん方が良い。ウチは先発投手決まってますから」と発言。青柳監督も名将の歯に衣着せぬ物言いにタジタジの様子だった。
💢国民スポーツ大会で「7回制」の導入決定…真夏ではない大会でなぜ高野連は採用を決断したのか
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc8f903dda5dca864cbcc479f0f1795b9bf7892b
国スポで7回制を採用した2つの理由
日本高野連が今年9月に滋賀で開催される国民スポーツ大会(以下、国スポ)での7回制採用を決めた。
国民スポーツ大会とは、23年まで国民体育大会の名称で開催されていた全国大会の一つである。
高野連は、今大会で7回制を採用した理由を2つ挙げている。
一つは過密日程であること。出場8校が休養日を含む4日間で決勝まで行う必要があり、天候不良が重なった場合でも全日程を消化できる可能性を高める狙いがある。
もう一つは開催時期。日程が秋の都道府県大会と重なる可能性があるため、両方の大会に出場する選手の健康面に配慮した。ただし、7回制採用は今大会の特性だけを見て判断したわけではないことは明白だ。
現在、高野連が検討している7回制導入の可否は今年中に結論が出される予定で、その検討資料の一つとするために公式戦で試験的に実施したい思惑があった。同連盟の井本亘事務局長は「実際にどこかで(7回制に)取り組む方法がないかを模索していた」と説明している。
練習試合ではなく、公式戦で実施することで見えてくる数値がある。井本事務局長は「試合時間の短縮は、よりリアルに分かると思う。7回制にすれば約30分短縮できるとの試算があるが、それはあくまで数字上の話。試合に取り組む姿勢が9回制とは違うと思うので、本当に30分縮まるかどうかはやってみないと分からない。投球数の変化も具体的に数字として出てくると思う」と言及した。
暑さ対策としての効果は…
ただし、7回制導入の重要な判断基準になると見込まれる暑さ対策についての効果を見ることはできない。大会は9月開催で、残暑の中での実施が想定されるものの、夏本番との気候の違いは明らかだからだ。それでも秋の大会で試験的に導入することについての意義を井本事務局長は強調する。
「7回制の議論の始まりは暑さ対策だと思われているが、選手の健康、先生方の働き方改革など高校野球を取り巻く環境が変化する中で、7回制に取り組むのはどうかということが議論の中心にある。暑さ対策は我々が直面している大きな課題の一つではあるけど、国スポでの7回制を実施するときに、暑さ対策ができるか、できないかにそこまで着眼したわけではない」
7回制導入については、今年1月に日本高野連内で発足した「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」で議論を重ね、12月開催予定の理事会で同制度に関する対応策が提出される見通しだ。
年内に結論が出ることを考えれば、9月開催の国スポで見えた効果が答えを出す過程で大きな意味を持つことは間違いない。
高野連の井本事務局長は、国スポでの7回制導入に関する記者対応で、以下のように主張した。
「高校野球を取り巻く社会は急激に変化し、環境や天候など、ここ5年、10年で大きく変わった。高校野球は100年以上続き、多くの人から応援していただいてきた中で、高校野球を未来に繋げていくために、この変化にどう対応していくかを考えることが大事だと考えている。たとえば、選手権大会での2部制導入や継続試合、タイブレーク、1週間500球の投球数制限などを新たに設けてきた。選手に無理をさせない環境づくりを進めていくことは、これから高校野球を進めていく上で大事なことだと思う。その中の一つとして7回制について議論し、まずは国民スポーツ大会で取り組んでみようということです」
7回制導入に関する結論が出るまで残り9カ月ある。未来の高校野球にとってよりよい結論にたどり着くためにも、国スポでの採用によって議論がより深まることを前向きに捉えたい。
📝20年ぶり甲子園の柳ヶ浦高校 鈴木聡監督が選手視察で重きを置くポイントとは
https://news.yahoo.co.jp/articles/274734a1e0e1f9e2b750e13591eb1618923dd857
山口俊(元DeNAほか)や脇谷亮太(現・巨人コーチ)、田中瑛斗(巨人)ら多くのプロ野球選手を輩出し、甲子園出場も過去に10回を数えた大分・柳ヶ浦高が、今春20年ぶりに聖地へ帰ってくる。かつての名門を復活に導いたのは、就任3年目の鈴木聡監督だ。
【縁もゆかりもない大分へ】
OBではなく横浜育ち。武相高から関東学院大に進み、4年時には副将として全日本大学野球選手権準優勝に貢献した。そのままコーチを務め、2011年から監督に就任しリーグ優勝に導いたこともある。
だが2018年11月で退任。学校職員ながら野球一色だった生活から一変し、新たな配属となったのは学内の食堂だった。皿洗いの仕方すらわからず、すぐに辞めたくなった。
そんな時、支えになったのが監督仲間たちだった。当時日大三高の監督を務めていた小倉全由氏(現・侍ジャパンU−18代表監督)が「何があっても、そういう時間が後々大切になるから」と伝えてくれるなど、多くの励ましに救われ心機一転。その翌日から自ら進んで何事もこなすようになると、周囲が手伝ってくれるようになった。
その後異動があり関東学院六浦高の事務職をしていた頃、再び監督仲間から手が差し伸べられた。「退任時に本当に親身になってくれました」と、今でも感謝する柳ヶ浦高OBの生田勉氏(亜細亜大前監督)から「聡に(母校の監督を)託したい」と声をかけられ、縁もゆかりもない大分へ。
再びユニフォームに袖を通すとともに、初めて高校野球の世界に足を踏み入れた。高校野球と大学野球でさまざまな違いはあるが、「これまでの経験を伝えたいですが、これまでとの比較はしたくありません」と鈴木監督は言う。 たとえば大学では1回伝えればわかってもらえたことも、高校生ではすぐに忘れてしまうこともある。それを「なんでだよ」と思うのではなく、根気強く伝え続ける。内容は技術面よりも「挨拶や返事、掃除をしっかりやろうと言ったことが多いです」と、精神面や姿勢面についてがほとんど。
プレーに直接つながるわけではないかもしれないが、人の気持ちになって考えることが、チームメイトの気持ちや対戦相手の狙いが分かり、野球にもつながってくる。
☝33年ぶりセンバツ甲子園の米子松蔭率いる異色の指揮官 慶大、銀行員、養護学校講師、コロナ騒動を経て
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4c6d36345f2e91f0187794f231e3716a3f74340d
「鹿児島の経済を担っていく使命感」も
名峰・大山を望むグラウンドが壮観な私立米子松蔭高。前身の米子商業高時代の1992年以来となる33年ぶりのセンバツ甲子園出場に導いたのは、その年に生まれた塩塚尚人監督だ。
鹿児島県出身で、鶴丸高から現役で慶應義塾大に合格し、卒業後は鹿児島銀行に入行。そんなエリートコースを歩んでいた。
「高校野球の監督がしたいという気持ちは前から頭にありました。でも、そうするにしても社会経験をしておきたかったので、銀行員になった部分もありました」
一方で「そのまま銀行員として歩んでいくことにも魅力を感じていました。すごく育ててもらっている感覚があったので」と話すように、やりがいも成績も充実していた。当時の頭取は高校、大学ともに先輩で、常務も大学の先輩で目をかけられていた。
「自分が鹿児島の経済を担っていかないといけないという使命感をすごく感じていました。思い上がりかもしれないですけど、そんな思いを持って全力で営業をしていました」
転機となったのは宮崎支店に配属されていた4年目だ。秋のフェニックスリーグや春のキャンプで大学同期の白村明弘(元日本ハム)らかつての野球仲間と久々に会う中で「やっぱり野球がしたい」との思いに抗えなくなった。周囲の反対はあったが転身を決意した。
大学時代に学んだ「一人ひとりが役割を持って自分で考え行動すること」や、銀行員として様々な企業の社長と会う中で学んだ考えやマネジメントを通して、「高校野球でもこうすればチームが強くなるんじゃないか」という発想がどんどん頭に浮かぶようになっていった。
また、高校野球の指導にあたる前の1年間で経験した鹿児島県内の養護学校講師の日々も貴重な経験だった。
「知的障害のある2年生の担任をさせてもらったのですが、毎日が勉強でした。銀行員の時は段取りとか順番を考えて、とにかく1日の質を上げることばかり考えていたのですが、そこでは生徒のペースに合わさないといけない。普通に指示を出しても伝わらないので工夫したり、どうやったら分かってもらえるかなと考えたり。試行錯誤の連続でした」
「怖いキャラ」を演じて進めた改革もまさかの事態
かねてから腰を据えての指導をしたく、私立での教員志望だったたため、様々な人の紹介を経て2019年から米子松蔭高に赴任。コーチとなると2020年夏から監督に昇格した。甲子園は2017年の夏から遠ざかっていた。
当時のチームはヤンチャな生徒が多く、挨拶や礼儀、野球に取り組む姿勢などといった精神面の改革から着手。進学校を経て慶大でプレーしていた塩塚監督からするとカルチャーショックを受けたが、学校や地域から応援される・愛されるチームを目指し、懇々とミーティングを重ねた。
ヤンチャな生徒たちの更生や教育というと、コワモテの指導者の姿をイメージしがちだが、塩塚監督の風貌や穏やかな語り口からはイメージしにくい。だが「役割性格(※)だと思って、表情とか声のトーンや強弱とか自分なりに考えて、そこは怖いキャラを演じきりました」と笑う。
※役割に適した人格・言動をすること、演じること
こうした改革の成果もあって2021年春の鳥取大会を優勝。優勝候補の筆頭格と目されていたが、チームはまさかの事態に直面し、世間を揺るがす大騒動にまで発展する。
「コロナに呪われていると思いました」
新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴う制限に苦しんだのは高校野球界も例外ではなかったが、米子松蔭高においてはそれが顕著だった。
まずは2021年の夏。第1シードで迎えた初戦の前夜に野球部とは無関係の学校関係者の感染が確認され、試合当日の朝にその日からの休校が決まった。当時の規定では、休校の場合は大会を辞退せざるを得なかった。
「(辞退を伝えるのは)苦しかったですね。選手たちは泣いていましたし、戦えずして終わったっていう・・・」
そんな中、主将を務めていた西村虎之助(現仙台大)のTwitter(現X)の投稿が世論を巻き込む大騒動に発展する。
『僕たちは夏の大会に向けて、甲子園目指して、必死に練習してきました。部員から陽性者は出ていません。校長先生含め学校は最後の最後まで出場できる道を探してくれました。試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索していただけませんか? #米子松蔭』
この投稿はあっという間に拡散され、著名人からも辞退撤回を求める声が多く挙がった。学校側も県高野連に大会への復帰を求める嘆願書を提出し、県高野連は米子松蔭高の不戦敗を取り消して出場を容認。対戦相手の境高も了承して4日遅れで試合が行われることが決まった。逆転サヨナラ勝ちを収めたこの試合後には記者会見も行われ、全国ニュースに塩塚監督も登場。多くの視線や注目を集め「いや、もう怖かったですよ」と振り返る。
次戦で敗れて甲子園出場はならなかったが、「西村の行動力や、高校生の可能性、野球の影響力・・・すごいなと思いました」と生涯忘れられない経験をした。
だが翌夏、今度は部員に感染者が相次ぎ、プレーできる選手がわずか11人のみという事態に見舞われ、1対6で初戦敗退。この年の春も鳥取大会準優勝で夏の優勝候補のひとつに挙げられていたため「当時はコロナに呪われているとまで思いました」と振り返る。
それでも「とにかく前を向いてやろう」と立ち上がり、昨秋に再び大きなチャンスが訪れた。
後編につづく
📝センバツ優勝校を徹底予想! 連覇か覇権奪回か、最有力の“3強”チームと「ダークホース」をピックアップ
https://news.yahoo.co.jp/articles/23d4febdc8b86416e955efcd4998fcc16f89f194?page=1
3月18日に開幕する第97回選抜高校野球。7日には組み合わせ抽選会が行われ、初戦の対戦カードも決まった。果たして「紫紺の大優勝旗」を手にするのはどのチームになるのか。昨秋の戦いぶりなどから展望してみたい。
今年の最有力候補はこの3校か
総合力で一歩リードしているのが、3チーム。選抜連覇を狙う健大高崎(群馬)、明治神宮大会優勝の横浜(神奈川)、秋の近畿大会を危なげなく制し、明治神宮大会で横浜と接戦を演じた東洋大姫路(兵庫)だ。
健大高崎は、ドラフト1位候補でエースの石垣元気(3年)と、昨夏以降に大きく成長した左腕の下重賢慎(3年)の好投手を揃えている。野手陣は、昨年のチームとレギュラーの多くが入れ替わったが、上位から下位まで実力がある選手が並ぶ。
3月2日に行われた日大三との練習試合では、16点を奪って大勝するなど、打線に勢いがある。初戦の相手は、難敵の明徳義塾(高知)。この大きな山を乗り越えれば、一気に頂点まで駆け上がる可能性も高い。
続いて、横浜。昨秋の関東大会決勝では、延長タイブレークの末に健大坂崎を撃破した。織田翔希(2年)とサウスポーの奥村頼人(3年)という本格派が投手陣の柱で、それ以外の選手も層が厚い。野手は、昨年2年生で主将を務めた阿部葉太(3年)がチームを引っ張り、経験豊富な選手が揃っている。3月7日の東京大との練習試合では、13対1で大勝して、チーム力の高さを見せつけるなど、好調をキープしている。
東洋大姫路に目を転じると、エースで右腕の阪下漣(3年)がチームの浮沈のカギとなる。スピードは、前出の石垣や織田に劣るとはいえ、抜群のコントロールで完投能力が高い。
打線は、昨秋の新チーム発足当初は不振に苦しんだ。その後、徐々に状態を上げて、明治神宮大会では3試合で10本の長打を放っている。健大高崎と横浜と比較すると、2番手以降の投手に少し不安が残るが、「紫紺の大優勝旗」を狙える戦力は整っている。
組み合わせ抽選の結果は“3強”にとって有利な結果に
組み合わせ抽選の結果、この3チームはそれぞれ異なるゾーンに入った。順当に勝ち進めば、健大高崎と横浜が準決勝で対戦する。東洋大姫路は、決勝まで健大高崎と横浜とは当たらない。
これらを考慮すると、“3強”から優勝校が出る確率がかなり高そうだが、筆者は、結論として「健大高崎の連覇」を予想する。その理由は、先ほど触れた石垣と下重の強力な二枚看板と、攻撃のバリエーションの豊富さだ。
以前、健大高崎が掲げていた「機動破壊」というスローガンは使用されなくなったとはいえ、昨秋の戦いぶりを見ると、走塁に対する意識は再び高くなっている。これに対して、横浜はレギュラーのほとんどが左打者であり、サウスポーに対して弱みを抱えている。東洋大姫路は、阪下を除く投手の安定感に不安が残る。
別の観点で言えば、横浜と東洋大姫路は明治神宮大会で勝ち進んだことで、ライバルチームに研究材料を多く与えた。これがマイナスに働く可能性も孕んでいる。これに対して、健大高崎は、昨秋の関東大会の決勝で敗れたことで、春に向けて準備を早くスタートさせている。こうした点もアドバンテージになりそうだ。
次点の注目校は? 有力校のいないゾーンはラッキー?
以上を「第1グループ」とすれば、ここから取り上げるチームは、彼らを追いかける「第2グループ」といえるだろう。その筆頭格は、智弁和歌山(和歌山)だ。
先発の渡辺颯人(3年)、リリーフの宮口龍斗(3年)。いずれも本格派右腕で、継投が確立されている。正捕手の山田凛虎(2年)は攻守ともに力があるほか、野手のレベルも高い。昨秋の近畿大会決勝で東洋大姫路に敗れたものの、それ以外は危なげない戦いぶりだった。順調に勝ち進めば、準々決勝で東洋大姫路と対戦する。昨秋のリベンジを期す思いは強いだろう。
組み合わせ抽選の結果、「第1グループ」が唯一入らなかったゾーンでは、早稲田実(東京)、高松商(香川)、日本航空石川(石川)、東海大札幌(北海道)が有力だ。
早稲田実は、エースで左腕の中村心大(3年)ら昨夏の甲子園を経験したメンバーが多く残り、伝統的に乱戦に強い。早稲田実と初戦で対戦する高松商は、140キロ以上のスピードを誇る投手を複数人揃えており、近年のチームの中でも最も実力があると評判だ。
日本航空石川は、エースの蜂谷逞生(3年)と大型右腕の保西雅則(2年)がチームの要となっている。これに対する東海大札幌は、左腕の矢吹太寛(3年)、右腕の高橋英汰(3年)と左右の本格派投手が揃っている。総合力は、東海大札幌がわずかにリードしているが、4校とも勢いに乗れば、「第1グループ」を脅かす“ダークホース”になりそうだ。
📝今大会の注目の横浜・村田浩明監督「相手よりも泥臭く」、対する市和歌山・半田真一監督「ロースコアで後半に」…大会2日目に初戦
https://news.yahoo.co.jp/articles/3303bae30b1dac08f3bbaf9a4afe608f375a7efe
第97回選抜高校野球大会で、横浜(神奈川)は大会第2日の19日、第2試合で市和歌山(和歌山)と対戦する。横浜の村田浩明監督と市和歌山の半田真一監督に相手チームの印象などを聞いた。
――相手の印象や注目選手は。
村田「石山大翔選手や森本健太郎選手など、打の中心になる選手が多い。エースの土井源二郎投手は、緩急自在で、やはり近畿のレベルの高い中で勝ち残っている確かな選手だ」
半田「今大会一番注目されている学校。投打共に完成度の高い選手がそろっている。特に織田翔希投手と、奥村頼人投手はトップレベル。攻撃面では1番の阿部葉太主将を何とか抑えたい」
――理想とする試合展開は。
村田「先手必勝で、守備からリズムをつくる。相手よりも泥臭くやっていきたい」
半田「前半で引き離されないように、ロースコアで後半に持っていきたい」
――初戦の意気込みは。
村田「何が起こるか分からないのが初戦。しっかり準備して笑顔でやりたい」
半田「皆さんに勇気と感動を与えられるような戦いをしたい」