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4/29 春季兵庫大会準々決勝第1試合 ウインク球場 神戸学院大付-須磨翔風 9:46~12:16

    一二三四五六七八九十11121314151617181920計HE
須磨翔風10000000103             551 槙野-西田修
神院大付00100100001             374 浅中、谷口-山本
 
        第二試合   
        報徳学園
        東洋姫路

 紀三井寺での準々決勝4試合観戦を終えて中1日。17時06分終了と早すぎる終幕だったので最終電車を意識することもなく休養充分で姫路に行けた。

ただ、この日はあいにくの天気で14時から雨予報となっていた↓↓幸いウインク球場はリニューアルした際に皇子山よろしく立派な屋根が設置されたのでスタンドに着くなり屋根下にもぐりこんで準備万端。ちなみに同時刻行われていた明石トーカロでは第2試合終盤に雨が強くなり育英ー社は継続試合となった模様で、、、、、明石は屋根がないし試合中断するくらいの雨が降ると非常に厳しい!

さて、まだ午前中は天気に不安はなかったが兵庫県高野連は焦っていたのか?定刻よりも14分早い9時46分プレーボールとなった。
第1試合は須磨翔風-神戸学院大付というフレッシュな対決。
とはいえ、須磨翔風は神戸西高校が前身なんで公立中堅以上の力はもっていた。昨秋(2023年)は槙野投手の好投で近畿大会出場し、智弁学園に延長タイブレークでサヨナラ勝ちを収めるも、耐久にまさかの敗戦でセンバツ補欠校止まり・・・・・。
神戸学院大付は軟式から移行した創部間もないチームだが、香川西の岩上監督が就任し、メキメキと頭角を現し2021年秋に近畿大会出場し市和歌山に1-2と大善戦し、今後も躍進が期待できるチーム同士の対戦。

須磨翔風はやはり槙野投手と心中する姿勢は一冬越えても変わらず。対照的に神戸学院大付は継投が主流のチームでこの日も10番浅中が先発。どこかでエース・谷口にスイッチすると思われる。

岩上監督は先攻派のイメージが強く、須磨翔風は後攻派だがなぜかしらこの日は須磨翔風が先攻。両チームともにスタンドにはブラスバンドの応援が駆け付け賑やかだった。
1回表須磨翔風は四球と犠打エラーで無死1・2塁とチャンスをもらい、3番・浅野が相次いでバントファールにするもスリーバントで1死2・3塁。4番・永光1ボールからいきなり初球からスクイズもファール・・・・・。中尾監督も兵庫特有の無類のスクイズ好きで自分の采配で得点をもぎ取るタイプのようだ。
直後の3球目にレフト前タイムリーで選手の力で先取点を取った!中尾監督がベンチで苦虫を嚙み潰して5番・榧谷の初球にまたもスクイズのサインを出すが、キャッチャー前に転がり3塁走者挟殺・・・。結局1点どまりに終わった。
その裏神戸学院大付も先頭打者が四球で出塁。2番・山本当初はバントの構えだったが1つファールしてカウント1-3となったところでバスターエンドランに切り替えショートゴロで1死2塁としたが、3・4番が槙野投手にねじ伏せられて無得点。

2回表須磨翔風は7番・西田修のレフトへのツーベースと送りバントで1死3塁。9番・西田恵だけにスクイズも大いに考えられる場面。神戸学院大付バッテリーも重々承知で初球見逃しストライク・2球目ボールとここまで気配はなかったが、3球目にウエストしてスクイズが外され3塁走者タッチアウト!!2回で3度目のスクイズのサインを出す中尾監督だがことごとく失敗・・・。
その裏、神戸学院大付はヒットとボークで無死2塁とするが、岩上監督はあえて剛腕・槙野に真っ向勝負を挑み強攻するも2三振などで2塁走者は釘付け。

3回表四球~バント~ライトフライ落球とノーヒットで1死1・3塁のチャンスをもらった須磨翔風。バッター4番で初回にスクイズファールしただけにここは素直に打ってくると思ったのだが、中尾監督は本当に自分の采配だけで得点をもぎ取りたい気持ちが強すぎるのか????4度目のスクイズはセーフティ―と形を変えてきたが、ピッチャーフライ。3塁走者が飛び出していないことで併殺を免れたが取れそうで取れない追加点。
その裏、神戸学院大付は四球で3イニング連続先頭打者が出塁。槙野投手のデキがイマイチのようで、ボチボチ追いつきたいところ。岩上監督は気持ちを切り替え手堅くバントのサインを出し続け2-2からようやく決まって1死2塁。
2番・山本初球レフトへ会心の打球を放つも惜しくもファールで結局三振。しかし2死から3番・小林が1塁線を破ろうかという火の出るようなゴロを放ちファースト・西田恵が身を挺してキャッチするも1塁悪送球で秋の課題だった守備の乱れがここで顔を覗かせ1-1同点となり序盤を終えた。

追いつかれた須磨翔風は4回表先頭打者が四球で出塁。もちろん送りバントで1死2塁と形を作るはずが、2塁封殺・・・。直後に槙野投手がレフト後方に大きな打球を放つもレフト・古谷背走してナイスキャッチ!!
その裏、1死から死球と送りバントで2死2塁として岩上監督早くも勝負に出て浅中投手に代打・竹氏を起用するも1-3から四球となり結果的に空いている1塁に歩かされ、9番・増田初球センターフライで無得点。

5回から神戸学院大付はエース・谷口が登板。ここまで1-1同点ゆえにプラン通りに進んでいると思われる。
谷口投手はいきなり左中間にヒットを喰らい送りバントで1死2塁とされクリーンアップと対峙。まだ落ち着かない相手エースに対して中尾監督は3番・浅野のカウント1-2からの4球目に3塁盗塁を仕掛けるもタッチアウト!奇策が通じず結果的に3人で攻撃を終え相手エースを立ち直らせてしまった!!
その裏、槙野投手も同じように1番からの攻撃で1死からヒットを喰らうも3・4番をねじ伏せて整備に入った。

岩上監督は曇天のGWで早くも半袖着用と気合を入れいている。まだ2安打ながら毎回走者を出し続けエース投入し流れは神戸学院大付にあると思われる。
須磨翔風は3度のスクイズ失敗に3塁盗塁失敗など監督の采配が空回りし続けているきらいもあるが、剛腕・槙野投手が2安打1失点に封じ込め兵庫特有のロースコアの接戦を展開し、後半勝負となる。

6回表須磨翔風は両軍通じて初めての三者凡退。その裏、内野安打と死球で無死1・2塁のピンチ。7番・岩本の初球に痛恨のワイルドピッチで無死2・3塁。岩上監督は2球目までノーサインで2ボールとなり、突然ひらめいたのか???ランナー2・3塁でエンドランを仕掛けファール・・・。単純なサインミスではなさそうだし、確信をもっての奇策だろうか?そして2-2からの5球目・・・・・もういっぺん暴投をやらかしまさかの形で均衡崩れ2-1。なおも無死3塁とピンチ続くが、槙野投手が本領発揮し、スライダーで見逃しの三振・ファーストゴロ・サードゴロで最少失点で切り抜け首に皮一枚残った。

7回表翔風は先頭の7番・西田修がレフト前ヒット。すかさず岩上監督がタイムを要求し間を取って、送りバントで1死2塁と形を作り、2死から四球で1・2塁。エース・谷口の踏ん張りどころで2番・小林サードゴロで無得点。
その裏神戸学院大付は1番からの攻撃で1死から2番・山本がライト前ヒット。ここで1ボールからエンドランを仕掛けファール。3番・小林8球粘るも最後はレフトフライ・・・1塁走者がなぜかしら2塁ベース空過しているにもかかわらず1塁へ戻りアピールプレーでダブルプレー成立!!

いよいよケツに火が点いた8回の攻防。1点ビハインドの翔風はあっさり三者凡退。ここを抑えないと9回の攻撃が厳しくなる翔風。
2死からヒットを許すもセンターフライに抑えいよいよ最終回。

9回表翔風は先頭打者が四球で出塁しすかさず代走・喜田を起用。そして定石通り送りバントで1死2塁と形を作り、エース・槙野には代打を送らず中尾監督はエースと心中し、ショートゴロだったが1塁悪送球というラッキーで土壇場に2-2同点に追いつきさらに送りバントで2死2塁とスモールベースボールに徹し、連続死球で満塁。3番・浅野に命運託されたが、2-1からボール球のスライダーに手を出し、空振り三振・・・。
槙野投手はすでに130球投げていたが、気力を振り絞り9回裏も力でねじ伏せて延長突入となった!!

9回終了グラウンド整備に入り、兵庫県高野連があえて試合開始を14分早めた努力も虚しく延長突入で迫る雨雲・・・・・この試合はまだ大丈夫だろうが、報徳ー東洋の試合で影響が出てきそう。。。

タイブレーク先攻の須磨翔風は4番からの攻撃。中尾監督は当初、送りバントで進める意向のようだが、1球ファールを見て強打に切り替えセンターフライ。けっきょく代打起用など動いてきたが、走者釘付けで3アウト!
こうなると後攻が絶対的有利となるが、槙野投手は2番からの攻撃で送りバントを勇気をもって3塁送球し封殺!3・4番も内野ゴロに仕留めてまさかの11回突入。

11回表7番からの攻撃で、初球からバントをサード方向に決め、相手サードの悪送球を誘い思わぬ形で決勝点!!
さらに8番・槙野投手がダメ押しのセンター犠飛で4点目。
トドメは2死3塁から1番・堀を申告敬遠直後に2番・小林のセンター前タイムリーでこの回3点が入り勝負ありかと。
さすがに槙野投手相手にタイブレークとはいえ3点以上取るのはどのチームでも難しいと思われた。
諦めない神戸学院大付は11回裏先頭の5番・古谷がショートゴロで1死1・3塁。6番・田中が意地のレフト前タイムリーで1点を返しなおも1・2塁として、7番・岩本はどん詰まりながらそれが幸いして内野安打で1死満塁!!
岩上監督はエース・谷口に代打・吉良を送り背水の陣を敷く。翔風内野陣は中間守備でセカンドゲッツーを狙い、外ストレートで空振り三振。最後はファーストライナーで試合終了と須磨翔風が辛くも逃げ切った。

槙野投手はやはり今日も一人で投げ抜き164球完投勝利。
7安打5四球を与え本調子ではなかったと思われるが、苦しい9回・10回裏の守りを0点で抑えて凌ぎきった。
中尾監督の執拗なスクイズ戦法が全く通用せず8回まで1点ビハインドで追い詰められ、相手のエラーで九死に一生を得た感じだった。

敗れた神戸学院大付だが、今年も継投策で最少失点にて試合を有利に運びつつも最後は守備の乱れが致命的となり惜しい試合を落としてしまった・・・。
しかし、秋の大会で躍進し兵庫2位で再度秋の近畿大会出場を果たすまでの躍進となった。

どんどん雲が怪しい色になりつつある中、兵庫の東西両横綱の登場となったが、センバツ準優勝の報徳はあえて間木・今朝丸は試合に出さず、エースナンバーはセンバツで投げていない上阪に変わっていた。東洋も三田学園戦に続き、2年生エース・阪下を温存し10番・中島が先発。

お互い手の内を隠しながら、2回裏から雨も降り出した試合・・・それはまた次回の講釈で。


チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 三振 暴投 ボーク 失点 自責
須磨翔風 槙 野  11  45 164  7  2  0  5  8  2  1   3  0    

神院大付 浅 中  4  18  52  2  4  0  3  1  0  0   1  1
神院大付 谷 口  7  30  84  3  5  1  5  3  0  0   4  0

                      (完)

                    🌟次回予告🌟
   R6年度春季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記③ 勝利への執念 東洋大姫路観戦記
4/29 春季兵庫大会準々決勝第2試合 ウインク球場 東洋大姫路-報徳学園
2025/03/04(火) 22時08分18秒 No.1629 編集 削除