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🔥「レゲエ校歌」で話題の和歌山南陵、廃校寸前から再建への道 バスケ部はウインターカップに出場
https://news.yahoo.co.jp/articles/5163b4e9bc0ceeb4863bdd2da7e97f662d6c2c8c
和歌山南陵高校が挑む再建への道(前編)
11月29日、その報せは唐突にもたらされた。
和歌山南陵高校、生徒募集停止の措置命令解除──。
和歌山南陵は今夏、「レゲエ校歌」で話題になった高校だ。「イェイイェイイェ~イ」のイントロで始まる、レゲエ調の校歌を夏の高校野球・和歌山大会で歌い上げた。その珍妙なニュースはスポーツ媒体のみならず、テレビのワイドショーでも大々的に取り上げられた。
【2億7000万円の滞納金】
レゲエ校歌をきっかけに多くの人間が和歌山南陵の「惨状」を知り、言葉を失ったに違いない。
全校生徒18名。その内訳は野球部10名、バスケットボール部6名、吹奏楽部2名。運動部の16名が暮らす寮は老朽化が進み、トイレは雨漏りのため寮生は傘を差して用を足すありさま。経営難のために各方面の支払いが滞り、寮の食事が菓子パン1個という時期もあった。
ほかにも給与未払に端を発した教職員のストライキ、元生徒による理事長(当時)へのパワハラ提訴など、和歌山南陵を取り巻くネガティブなニュースは枚挙にいとまがなかった。学校法人の南陵学園は相次ぐ行政指導の末に、2022年には生徒募集停止という重い措置命令を受けた。生徒はどんどん転校していき、最後まで残ったのが現3年生の18人だったのだ。
旧経営陣が総退陣し、4月に新たな理事長に就任したのが甲斐三樹彦だった。甲斐は大分県で経営コンサルタントをしており、かつては南陵学園の営業部長を務めた経緯もある。
火中の栗を拾う覚悟で理事長になった甲斐だったが、その再建へのハードルは想像以上に険しいものだった。
「直近の経理状態を調べようとしたら、決算書が2期分もない。行政から届いた指導書はすべてスルーしている。教員の不当解雇など裁判を50件以上も抱えている......。聞いていた話と全然違うやん、と頭を抱えました」
そもそも生徒募集停止という重い処分を受けた学校自体、前代未聞だった。甲斐は自身の人脈を頼りに学校の滞納金を完済すべく奔走する。その総額は約2億7000万円までふくらんでいた。
一方で老朽化が進む学校施設を修繕するため、クラウドファンディングも始めた。教職員もフル稼働し、たまりにたまった行政指導の書類や決算書の問題も、過去にさかのぼって片づけていった。
旧経営陣とそりが合わず離職した教員のなかには、甲斐から声をかけられて復職した者もいる。そのひとりである教員の古川彰弘は、こんなエピソードを明かした。
「学校現場には生徒ひとりひとりの小学校・中学校・高校の履歴を記録した『指導要録』という書類があるんですけど、見当たらないものもあって......。過去の在校生をさかのぼって、関連する学校に1件1件『指導要録をもう一度発行してください』と電話して回りました。『それは大変ですね、わかりました』という反応の方もいれば、『指導要録がないってどういうことですか? 経緯を説明する書類を送ってください』という方もいて。本来学校になければおかしい書類ですから、それも当然の反応なんですけどね。とにかく書類を集めるのは大変な作業でした」
全校生徒18名の学校では、毎日を過ごすだけで赤字がふくらんでいく。甲斐は明るく笑いながらも、「毎月1500万円の赤字です」と実情を明かした。
【発信力のある学校にしたい】
現代の日本社会は、少子高齢化の波が押し寄せている。経営不振で淘汰される学校は今後も増えていくに違いない。それでも、甲斐はなぜ和歌山南陵の再建を引き受けたのだろうか。率直に尋ねると、甲斐はこう答えた。
「日本を立て直すための人材を育てたいという思いが第一にあります。きれいごとではなく、生きるための力を持って、助け合える生徒を育てて、発信力のある学校にしたいんです。たしかにこんなにズタボロの学校ですから、『よう引き受けましたね』と言われます。でも、私はいろんな事業を見てきましたけど、学校経営で潰れるなんて考えられないんですよ。学校法人は税制上優遇されていますし、国からは補助金が出て、保護者からは学費を納めてもらえる。学校に魅力さえあれば、人もお金も集まるんですよ」
荒れ果てていた寮も、着実に改善に向かっている。水漏れを修理し、掃除中に発見したポリッシャーを使って床を磨き上げた。夏場には和歌山南陵のOBが志願して大掃除にやってきてくれた。業者への支払いができるようになったため、寮の食事も改善されている。雑草が伸び放題だったグラウンドも野球部部長の小林祐哉が地道に芝刈りをして回り、ようやく野球場らしくなってきた。
旧経営陣はメディアが学校内に立ち入ることすらシャットアウトしていたというが、甲斐の理事長就任後は「いい部分も悪い部分もすべて隠さずオープンにする」という方針に180度転換した。甲斐は噛み締めるように言った。
「一歩一歩、前に進んでいくしかないんです。ウチの校歌の歌詞のように」
【全国大会直前で非常事態発生】
こうして難局を乗り越え、なんとか生徒募集停止の措置命令が解けた。甲斐は「史上初の快挙です」と笑顔を見せつつ、早くも次のフェーズを見据えている。来年度の入試は2月に迫っており、生徒募集をするにはあまりに時間がなさすぎるのだ。
既存の野球部、バスケットボール部、吹奏楽部の生徒を募集しつつ、剣道部、サッカー部、バレーボール部、ラグビー部といった運動部も立ち上げる構想があるという。
教員の古川は、和歌山南陵が置かれた現状を独特な言葉で表現した。
「富士山を登る前に、とりあえず樹海を抜けたような感じですね。どこを見てもうっそうとした木々に囲まれていたのが、ようやく山の全容が見えて登山を始められる段階にきました」
経営陣も一新しているだけに、当初は学校名を変える方針だった。だが、甲斐にとって想定外だったのは、「レゲエ校歌」が想像以上にメディアに取り上げられ、話題になったことだった。
「とりあえず今年のために間に合わせでつくった校歌でしたが、あれだけ話題になってしまって......。多くの方から『学校名を変えないで』という言葉もいただきました。いつか『あんなボロボロの学校が、ここまでよくなったんだよ』と言われる学校にしていくために、和歌山南陵の名前はそのままにしたいと考えています」
新生・和歌山南陵の名前を世間に知らしめるイベントも間近に迫っている。部員わずか6人のバスケットボール部が夏のインターハイに続き、冬の全国大会・ウインターカップへの出場を決めたのだ。12月23日には長崎工業との初戦が組まれている。
ところが、大舞台を前に和歌山南陵バスケ部は非常事態に見舞われている。部員が1名欠け、なんと5選手でウインターカップを戦わなければならないのだ。
つづく>>
🔥たった5人でウインターカップに挑む和歌山南陵バスケ部 身長205センチの留学生がまさかの......
https://news.nifty.com/article/sports/athletic/12291-3677907/
和歌山南陵高校が挑む再建への道(後編)
和歌山南陵高校の体育館は、いつも静かだ。部員同士で必要最低限の声をかけ合う以外は、ボールが弾む音やバスケットシューズが擦れる音ばかりが響いている。
和歌山南陵バスケットボール部ヘッドコーチの和中裕輔は、「必要な声があればいい」という方針だ。
「練習を声で盛り上げて雰囲気をつくるのも大事ですけど、それでやる気を出しているようでは試合会場の雰囲気にのまれてしまうイメージがあるんです。私は選手自身のなかでモチベーションを持って、必要な時に『こっちやで!』とか声を出せることを大切にしたいんです」
【5人で戦うウインターカップ】
部員わずか6人のバスケ部は、今夏に快進撃を見せた。体力の消耗を避けるため、「走らないバスケ」を標榜。高校バスケにありがちな「走り合い」を避け、ゆっくりと時間を使う戦術に徹した。
一定の結果も出た。近畿大会でベスト4に進出し、インターハイに出場。初戦の延岡学園(宮崎)戦は75対67で勝利し、2回戦に関東大会王者・八王子学園八王子(東京)に54対96と敗れている。
冬のウインターカップでは、6人で日本一を狙う──。
そう力強く宣言していた和歌山南陵バスケ部だったが、ウインターカップを前に大きなアクシデントに見舞われた。
いつもは部員6人が動き回る練習風景のはずが、今は5人しかいない。主将を務める二宮有志は言う。
「イドリスがいなくなって、最初の頃は『しんどいな』と思っていました。でも、今はもうしょうがないと切り替えて、前を向いて練習しています」
ナイジェリアからの留学生であるアリュー・イドリス・アブバカが、進路の都合で帰国。当初はウインターカップまでに日本に戻ってくる予定だったが、11月下旬にアブバカから和中のもとに「やっぱり無理です」と連絡が入ったという。
和中は達観した表情で「今はなんとか5人で1回戦を勝ちたい、というモチベーションでやっています」と語った。
アブバカは身長205センチのセンターで、攻守の大黒柱だ。インサイドに強いだけでなく、ドライブで切り込むスピードや3ポイントシュートを放つ器用さも兼ね備えるオールラウンダー。アブバカを欠き、しかも残された選手全員がフルタイム出場しなければならない。その厳しさを誰もが痛感していた。実際に試合を戦ってみて、二宮はこんな実感を語っている。
「6人だと1人はまだ休めるのでラクでしたけど、5人になると想像以上にきつかったです。今のところケガ人はいませんが、多少の痛みは我慢してやるしかないんで。みんなでカバーし合ってやるしかないです」
【763万4000円の支援金】
これまで何度も逆境を乗り越えてきた。学校の経営難もあり、入学当初に14人いた同期生は6人まで減った。寮生活は過酷を極め、食事が菓子パン1個になった日もあれば、料金未納のためガスが止まった日もあった。トイレの天井から大量の水が漏れ、傘を差して用を足さなければならない時期もあった。そんな苦しい日々を過ごしてきた二宮であっても、ウインターカップを前にこんな弱音が口をついた。
「バスケをするためにこの学校に来たので、ある程度のことは我慢できたんです。でも、ここにきて5人で戦うっていうのは......一番しんどいですね」
アブバカを欠いても「走らないバスケ」をすることは変わらない。ただし、ヘッドコーチの和中は細部で戦術が変わることを示唆する。
「ゴール下の仕事は酒井(珀/178センチ)や紺野(翔太/181センチ)にやってもらいます。また、今までなら必ず足を止めるようなところでも、子どもたちの判断で走れるところは走ることになると思います」
高校生活最後にして、最大の逆境。それでも、和歌山南陵バスケ部には勝利をあきらめない理由がある。今年の5月にバスケ部員の保護者を中心に支援金を募るクラウドファンディングを展開。和歌山南陵の実態が広く報道された影響もあって、目標金額の80万円を大きく上回る763万4000円が集まった。
和中はこんな感謝の言葉を口にする。「クラファンでの支援金は遠征など活動費に使わせてもらって、ものすごくありがたかったです。6人だけだったら、絶対にやっていけなかったはずですから」
自分たちのやってきたバスケを全国に知らしめるとともに、サポートしてくれた人々への感謝の思いを形にしたい。その思いが、和歌山南陵バスケ部の5人を支えている。
二宮はこんな決意を口にした。「まだ緊張感が足りないところもあるので、試合までに突き詰めていきます。上を見ることなく、目の前の1試合1試合を戦っていくだけです」
選手5人──。本来なら「絶体絶命」というべき剣が峰に立たされた和歌山南陵バスケ部は、どんな戦いを見せられるか。ブザーが鳴る瞬間は、刻一刻と迫っている。
📝都道府県別 検索ランキング 今年山陰で注目されたワードは? 島根・鳥取で共通点も!?
https://news.yahoo.co.jp/articles/a957d970fcc087908085fc1921e7c21e89dd4210
今年も残すところ、あとわずか。そこで今回のテーマは、2024年を振り返るデータ「都道府県名と一緒に検索された言葉ランキング」。Googleが毎年発表しているもので、「島根県」「鳥取県」と一緒に、どんな言葉が検索されたのか、紹介します。
■ 島根県では 夏の熱狂!
第3位「鳥インフルエンザ」10月、大田市の農場で確認されました。
第2位「岸田文雄」4月に、当時総理大臣だった岸田氏が島根入り。
第1位「大社高等学校」この夏、“大社旋風”を巻き起こしました。
32年ぶりに出場した夏の甲子園で旋風を巻き起こした、大社高校。兵庫の報徳学園、長崎の創成館、西東京の早稲田実業と強豪を次々と倒し、ベスト8に進みました。
出雲市ではパブリックビューイングが行われ、大勢の人が見守ったほか、選手の父親が経営するスーパーには、野球部の活躍に期待する人が連日訪れるなど、地元が熱狂しました。
■ 鳥取県でも 躍進の高校が
第3位「メルキュール鳥取大山リゾート&スパ」4月に開業したリゾートホテルです。
第2位「鳥取1区」10月の衆議院選挙を受け、石破首相の選挙区が注目されました。
第1位「鳥取城北高等学校」スポーツや文化で躍進した1年となりました。
2024年3月の大相撲春場所。鳥取城北出身・尊富士が、新入幕で優勝し、110年ぶりの快挙を成し遂げました。一方、現役の相撲部員たちも、3月と5月の全国大会や、10月の国スポで団体優勝を果たすなど、躍動した1年となりました。
スポーツだけではありません。全国の高校生が、字の美しさやメッセージ性で競い合う、書道パフォーマンス甲子園。その全国大会で2連覇を達成したのです。
鳥取城北高校 書道部 小林 愛音 部長「支えてくださったすべての方々、2連覇とりました。ありがとうございました」
■ 高校生の活躍が目立った1年
ということで、山陰両県ともに、高校が注目される異例の結果となりました。来年はどんな1年になるでしょうか。
☝野球の楽しさ知って 未経験の児童らに体験イベント 高知
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e6cf334ebc8e5549d7b2782cd7b518beabdfc9e
子どもたちが野球を始めるきっかけを作ろうと、バットやボールを使って遊ぶ体験イベント「キッズ・ベースボールフェスタin高知」が22日、高知市の県立春野運動公園野球場で開かれた。
高知県高野連が子ども向け野球体験イベントを実施するのは今回が初めて。①未就学児(年長と年中)、②野球未体験の小学1年生と2年生の2部に分かれて計80人ほどが参加し、県内の高校野球部員やプロ野球アカデミーのコーチらが講師を務めた。野球のルールを簡単にしたゲーム「BTボール」やホームラン競争、ボール投げ競争などを通して、子どもたちに野球の楽しさを感じてもらった。
日本高野連の集計によると、2024年度(5月末現在)の高知県の高校硬式野球部員は862人。全国最少の鳥取県(736人)に次いで少ない。都道府県別では徳島県(926人)を含めた3県が1000人未満だ。24年度の全国の高校の硬式野球部員数は12万7031人で、過去最多だった14年度(17万312人)より4万人以上少なく、10年連続で減少している。
高知県高野連は野球人口を増やすため、今後も毎年1回、体験イベントを続ける方針だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5163b4e9bc0ceeb4863bdd2da7e97f662d6c2c8c
和歌山南陵高校が挑む再建への道(前編)
11月29日、その報せは唐突にもたらされた。
和歌山南陵高校、生徒募集停止の措置命令解除──。
和歌山南陵は今夏、「レゲエ校歌」で話題になった高校だ。「イェイイェイイェ~イ」のイントロで始まる、レゲエ調の校歌を夏の高校野球・和歌山大会で歌い上げた。その珍妙なニュースはスポーツ媒体のみならず、テレビのワイドショーでも大々的に取り上げられた。
【2億7000万円の滞納金】
レゲエ校歌をきっかけに多くの人間が和歌山南陵の「惨状」を知り、言葉を失ったに違いない。
全校生徒18名。その内訳は野球部10名、バスケットボール部6名、吹奏楽部2名。運動部の16名が暮らす寮は老朽化が進み、トイレは雨漏りのため寮生は傘を差して用を足すありさま。経営難のために各方面の支払いが滞り、寮の食事が菓子パン1個という時期もあった。
ほかにも給与未払に端を発した教職員のストライキ、元生徒による理事長(当時)へのパワハラ提訴など、和歌山南陵を取り巻くネガティブなニュースは枚挙にいとまがなかった。学校法人の南陵学園は相次ぐ行政指導の末に、2022年には生徒募集停止という重い措置命令を受けた。生徒はどんどん転校していき、最後まで残ったのが現3年生の18人だったのだ。
旧経営陣が総退陣し、4月に新たな理事長に就任したのが甲斐三樹彦だった。甲斐は大分県で経営コンサルタントをしており、かつては南陵学園の営業部長を務めた経緯もある。
火中の栗を拾う覚悟で理事長になった甲斐だったが、その再建へのハードルは想像以上に険しいものだった。
「直近の経理状態を調べようとしたら、決算書が2期分もない。行政から届いた指導書はすべてスルーしている。教員の不当解雇など裁判を50件以上も抱えている......。聞いていた話と全然違うやん、と頭を抱えました」
そもそも生徒募集停止という重い処分を受けた学校自体、前代未聞だった。甲斐は自身の人脈を頼りに学校の滞納金を完済すべく奔走する。その総額は約2億7000万円までふくらんでいた。
一方で老朽化が進む学校施設を修繕するため、クラウドファンディングも始めた。教職員もフル稼働し、たまりにたまった行政指導の書類や決算書の問題も、過去にさかのぼって片づけていった。
旧経営陣とそりが合わず離職した教員のなかには、甲斐から声をかけられて復職した者もいる。そのひとりである教員の古川彰弘は、こんなエピソードを明かした。
「学校現場には生徒ひとりひとりの小学校・中学校・高校の履歴を記録した『指導要録』という書類があるんですけど、見当たらないものもあって......。過去の在校生をさかのぼって、関連する学校に1件1件『指導要録をもう一度発行してください』と電話して回りました。『それは大変ですね、わかりました』という反応の方もいれば、『指導要録がないってどういうことですか? 経緯を説明する書類を送ってください』という方もいて。本来学校になければおかしい書類ですから、それも当然の反応なんですけどね。とにかく書類を集めるのは大変な作業でした」
全校生徒18名の学校では、毎日を過ごすだけで赤字がふくらんでいく。甲斐は明るく笑いながらも、「毎月1500万円の赤字です」と実情を明かした。
【発信力のある学校にしたい】
現代の日本社会は、少子高齢化の波が押し寄せている。経営不振で淘汰される学校は今後も増えていくに違いない。それでも、甲斐はなぜ和歌山南陵の再建を引き受けたのだろうか。率直に尋ねると、甲斐はこう答えた。
「日本を立て直すための人材を育てたいという思いが第一にあります。きれいごとではなく、生きるための力を持って、助け合える生徒を育てて、発信力のある学校にしたいんです。たしかにこんなにズタボロの学校ですから、『よう引き受けましたね』と言われます。でも、私はいろんな事業を見てきましたけど、学校経営で潰れるなんて考えられないんですよ。学校法人は税制上優遇されていますし、国からは補助金が出て、保護者からは学費を納めてもらえる。学校に魅力さえあれば、人もお金も集まるんですよ」
荒れ果てていた寮も、着実に改善に向かっている。水漏れを修理し、掃除中に発見したポリッシャーを使って床を磨き上げた。夏場には和歌山南陵のOBが志願して大掃除にやってきてくれた。業者への支払いができるようになったため、寮の食事も改善されている。雑草が伸び放題だったグラウンドも野球部部長の小林祐哉が地道に芝刈りをして回り、ようやく野球場らしくなってきた。
旧経営陣はメディアが学校内に立ち入ることすらシャットアウトしていたというが、甲斐の理事長就任後は「いい部分も悪い部分もすべて隠さずオープンにする」という方針に180度転換した。甲斐は噛み締めるように言った。
「一歩一歩、前に進んでいくしかないんです。ウチの校歌の歌詞のように」
【全国大会直前で非常事態発生】
こうして難局を乗り越え、なんとか生徒募集停止の措置命令が解けた。甲斐は「史上初の快挙です」と笑顔を見せつつ、早くも次のフェーズを見据えている。来年度の入試は2月に迫っており、生徒募集をするにはあまりに時間がなさすぎるのだ。
既存の野球部、バスケットボール部、吹奏楽部の生徒を募集しつつ、剣道部、サッカー部、バレーボール部、ラグビー部といった運動部も立ち上げる構想があるという。
教員の古川は、和歌山南陵が置かれた現状を独特な言葉で表現した。
「富士山を登る前に、とりあえず樹海を抜けたような感じですね。どこを見てもうっそうとした木々に囲まれていたのが、ようやく山の全容が見えて登山を始められる段階にきました」
経営陣も一新しているだけに、当初は学校名を変える方針だった。だが、甲斐にとって想定外だったのは、「レゲエ校歌」が想像以上にメディアに取り上げられ、話題になったことだった。
「とりあえず今年のために間に合わせでつくった校歌でしたが、あれだけ話題になってしまって......。多くの方から『学校名を変えないで』という言葉もいただきました。いつか『あんなボロボロの学校が、ここまでよくなったんだよ』と言われる学校にしていくために、和歌山南陵の名前はそのままにしたいと考えています」
新生・和歌山南陵の名前を世間に知らしめるイベントも間近に迫っている。部員わずか6人のバスケットボール部が夏のインターハイに続き、冬の全国大会・ウインターカップへの出場を決めたのだ。12月23日には長崎工業との初戦が組まれている。
ところが、大舞台を前に和歌山南陵バスケ部は非常事態に見舞われている。部員が1名欠け、なんと5選手でウインターカップを戦わなければならないのだ。
つづく>>
🔥たった5人でウインターカップに挑む和歌山南陵バスケ部 身長205センチの留学生がまさかの......
https://news.nifty.com/article/sports/athletic/12291-3677907/
和歌山南陵高校が挑む再建への道(後編)
和歌山南陵高校の体育館は、いつも静かだ。部員同士で必要最低限の声をかけ合う以外は、ボールが弾む音やバスケットシューズが擦れる音ばかりが響いている。
和歌山南陵バスケットボール部ヘッドコーチの和中裕輔は、「必要な声があればいい」という方針だ。
「練習を声で盛り上げて雰囲気をつくるのも大事ですけど、それでやる気を出しているようでは試合会場の雰囲気にのまれてしまうイメージがあるんです。私は選手自身のなかでモチベーションを持って、必要な時に『こっちやで!』とか声を出せることを大切にしたいんです」
【5人で戦うウインターカップ】
部員わずか6人のバスケ部は、今夏に快進撃を見せた。体力の消耗を避けるため、「走らないバスケ」を標榜。高校バスケにありがちな「走り合い」を避け、ゆっくりと時間を使う戦術に徹した。
一定の結果も出た。近畿大会でベスト4に進出し、インターハイに出場。初戦の延岡学園(宮崎)戦は75対67で勝利し、2回戦に関東大会王者・八王子学園八王子(東京)に54対96と敗れている。
冬のウインターカップでは、6人で日本一を狙う──。
そう力強く宣言していた和歌山南陵バスケ部だったが、ウインターカップを前に大きなアクシデントに見舞われた。
いつもは部員6人が動き回る練習風景のはずが、今は5人しかいない。主将を務める二宮有志は言う。
「イドリスがいなくなって、最初の頃は『しんどいな』と思っていました。でも、今はもうしょうがないと切り替えて、前を向いて練習しています」
ナイジェリアからの留学生であるアリュー・イドリス・アブバカが、進路の都合で帰国。当初はウインターカップまでに日本に戻ってくる予定だったが、11月下旬にアブバカから和中のもとに「やっぱり無理です」と連絡が入ったという。
和中は達観した表情で「今はなんとか5人で1回戦を勝ちたい、というモチベーションでやっています」と語った。
アブバカは身長205センチのセンターで、攻守の大黒柱だ。インサイドに強いだけでなく、ドライブで切り込むスピードや3ポイントシュートを放つ器用さも兼ね備えるオールラウンダー。アブバカを欠き、しかも残された選手全員がフルタイム出場しなければならない。その厳しさを誰もが痛感していた。実際に試合を戦ってみて、二宮はこんな実感を語っている。
「6人だと1人はまだ休めるのでラクでしたけど、5人になると想像以上にきつかったです。今のところケガ人はいませんが、多少の痛みは我慢してやるしかないんで。みんなでカバーし合ってやるしかないです」
【763万4000円の支援金】
これまで何度も逆境を乗り越えてきた。学校の経営難もあり、入学当初に14人いた同期生は6人まで減った。寮生活は過酷を極め、食事が菓子パン1個になった日もあれば、料金未納のためガスが止まった日もあった。トイレの天井から大量の水が漏れ、傘を差して用を足さなければならない時期もあった。そんな苦しい日々を過ごしてきた二宮であっても、ウインターカップを前にこんな弱音が口をついた。
「バスケをするためにこの学校に来たので、ある程度のことは我慢できたんです。でも、ここにきて5人で戦うっていうのは......一番しんどいですね」
アブバカを欠いても「走らないバスケ」をすることは変わらない。ただし、ヘッドコーチの和中は細部で戦術が変わることを示唆する。
「ゴール下の仕事は酒井(珀/178センチ)や紺野(翔太/181センチ)にやってもらいます。また、今までなら必ず足を止めるようなところでも、子どもたちの判断で走れるところは走ることになると思います」
高校生活最後にして、最大の逆境。それでも、和歌山南陵バスケ部には勝利をあきらめない理由がある。今年の5月にバスケ部員の保護者を中心に支援金を募るクラウドファンディングを展開。和歌山南陵の実態が広く報道された影響もあって、目標金額の80万円を大きく上回る763万4000円が集まった。
和中はこんな感謝の言葉を口にする。「クラファンでの支援金は遠征など活動費に使わせてもらって、ものすごくありがたかったです。6人だけだったら、絶対にやっていけなかったはずですから」
自分たちのやってきたバスケを全国に知らしめるとともに、サポートしてくれた人々への感謝の思いを形にしたい。その思いが、和歌山南陵バスケ部の5人を支えている。
二宮はこんな決意を口にした。「まだ緊張感が足りないところもあるので、試合までに突き詰めていきます。上を見ることなく、目の前の1試合1試合を戦っていくだけです」
選手5人──。本来なら「絶体絶命」というべき剣が峰に立たされた和歌山南陵バスケ部は、どんな戦いを見せられるか。ブザーが鳴る瞬間は、刻一刻と迫っている。
📝都道府県別 検索ランキング 今年山陰で注目されたワードは? 島根・鳥取で共通点も!?
https://news.yahoo.co.jp/articles/a957d970fcc087908085fc1921e7c21e89dd4210
今年も残すところ、あとわずか。そこで今回のテーマは、2024年を振り返るデータ「都道府県名と一緒に検索された言葉ランキング」。Googleが毎年発表しているもので、「島根県」「鳥取県」と一緒に、どんな言葉が検索されたのか、紹介します。
■ 島根県では 夏の熱狂!
第3位「鳥インフルエンザ」10月、大田市の農場で確認されました。
第2位「岸田文雄」4月に、当時総理大臣だった岸田氏が島根入り。
第1位「大社高等学校」この夏、“大社旋風”を巻き起こしました。
32年ぶりに出場した夏の甲子園で旋風を巻き起こした、大社高校。兵庫の報徳学園、長崎の創成館、西東京の早稲田実業と強豪を次々と倒し、ベスト8に進みました。
出雲市ではパブリックビューイングが行われ、大勢の人が見守ったほか、選手の父親が経営するスーパーには、野球部の活躍に期待する人が連日訪れるなど、地元が熱狂しました。
■ 鳥取県でも 躍進の高校が
第3位「メルキュール鳥取大山リゾート&スパ」4月に開業したリゾートホテルです。
第2位「鳥取1区」10月の衆議院選挙を受け、石破首相の選挙区が注目されました。
第1位「鳥取城北高等学校」スポーツや文化で躍進した1年となりました。
2024年3月の大相撲春場所。鳥取城北出身・尊富士が、新入幕で優勝し、110年ぶりの快挙を成し遂げました。一方、現役の相撲部員たちも、3月と5月の全国大会や、10月の国スポで団体優勝を果たすなど、躍動した1年となりました。
スポーツだけではありません。全国の高校生が、字の美しさやメッセージ性で競い合う、書道パフォーマンス甲子園。その全国大会で2連覇を達成したのです。
鳥取城北高校 書道部 小林 愛音 部長「支えてくださったすべての方々、2連覇とりました。ありがとうございました」
■ 高校生の活躍が目立った1年
ということで、山陰両県ともに、高校が注目される異例の結果となりました。来年はどんな1年になるでしょうか。
☝野球の楽しさ知って 未経験の児童らに体験イベント 高知
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e6cf334ebc8e5549d7b2782cd7b518beabdfc9e
子どもたちが野球を始めるきっかけを作ろうと、バットやボールを使って遊ぶ体験イベント「キッズ・ベースボールフェスタin高知」が22日、高知市の県立春野運動公園野球場で開かれた。
高知県高野連が子ども向け野球体験イベントを実施するのは今回が初めて。①未就学児(年長と年中)、②野球未体験の小学1年生と2年生の2部に分かれて計80人ほどが参加し、県内の高校野球部員やプロ野球アカデミーのコーチらが講師を務めた。野球のルールを簡単にしたゲーム「BTボール」やホームラン競争、ボール投げ競争などを通して、子どもたちに野球の楽しさを感じてもらった。
日本高野連の集計によると、2024年度(5月末現在)の高知県の高校硬式野球部員は862人。全国最少の鳥取県(736人)に次いで少ない。都道府県別では徳島県(926人)を含めた3県が1000人未満だ。24年度の全国の高校の硬式野球部員数は12万7031人で、過去最多だった14年度(17万312人)より4万人以上少なく、10年連続で減少している。
高知県高野連は野球人口を増やすため、今後も毎年1回、体験イベントを続ける方針だ。