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☝【出雲駅伝】「やっぱり紹介される大社高校」「知らなかった」1区で大社高校を通過…Xで話題に
https://news.yahoo.co.jp/articles/965202647bd8c4b331a456d4a62d51ba5171e54a
<出雲駅伝>◇14日◇島根・出雲大社前~出雲ドーム前(6区間45・1キロ)
学生3大駅伝の初戦となる出雲駅伝(出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前)が、午後1時05分にスタートした。
1区の2・7キロ付近では、今夏の全国高校野球選手権で93年ぶりに8強入りした大社高校の道沿いを通過した。フジテレビ系の中継でも紹介されると、X(旧ツイッター)でファンも反応。「大社高校ちゃんと写してくれた!笑」「やっぱり紹介される大社高校」「コース沿いに学校があるなんて知らなかった」「大社高校の前はアツい」などのコメントが投稿されている。
出雲駅伝は今季の初陣。3連覇を狙う駒澤大、6年ぶり5度目の優勝を狙う青学大、学生3大駅伝で初優勝を目指す城西大など、全21チームが6区間45・1キロをつなぐ。
📝来夏に向けてハッキリした課題…新チームで臨んだ秋季千葉県大会は準決勝でコールド負け(持丸修一/専修大松戸 野球部監督)
https://news.yahoo.co.jp/articles/24f9975f9a4e8ef5e6d5b4d4413c9fc5f1248936
【持丸修一 76歳名将の高校野球論】#48
新チームで臨んだ秋季千葉大会は準決勝で千葉黎明に4-11(7回コールド)で敗れました。
同校は初戦で中央学院(7-1)に快勝すると、2回戦は成田(2-1)、3回戦で東海大浦安(8-3)、準々決勝では東海大市原望洋(5-1)と破竹の勢いで強豪校を打ち破り、決勝も拓大紅陵を8-7で下して10年ぶりに秋季関東大会へ駒を進めました。
強いチームに共通するのは、「旧チームの主力メンバーが複数残っていること」。その中に投手と捕手が含まれる場合は特に警戒しなくてはいけません。
実際、今夏の甲子園覇者である京都国際(京都)にしても、V達成メンバーは投手と捕手を含む7人が旧チームからの持ち上がりでした。今秋の千葉黎明もバッテリーを含む5人が旧チームでも活躍していた選手たちです。
戦う前から苦戦するだろうと思っていたものの、蓋を開けてみると想像以上に実力のあるチームでした。千葉黎明さんの内情はわかりませんが、持ち上がりの選手たちは旧チームで先輩たちの中で揉まれていた頃から、チームの一員としての意識を持ってやっていたのかなと感じるものがありました。自覚を持って取り組む選手は、「来年があるから……」などと考える選手よりも成長度が段違いに速いものです。
彼らのように野球に取り組む選手をいかに育てられるか。専大松戸の新チームにも、1年生が数人います。まだ入学から半年ほどで、どうしても先輩に気を使ってしまうのも理解できますが、もっとガツガツしてほしい。チームに対して思うところがあればどんどん声を上げてほしい。メンバー外の下級生も同様です。入部から引退までのたった2年半という限られた期間でおのおのがよりうまくなるために、遠慮は必要ありません。ガチガチの上下関係がない専大松戸ならではの環境を存分に生かしてもらいたい。
投手陣の育成も急務です。コールド負けするほど点を取られているようでは、まだまだ力不足。1年生の195センチの長身右腕を含め、期待している選手がたくさんいます。来夏に向け、彼らをどれだけ鍛えられるか。いまのところ練習を「やらされている感」が抜け切らないので、そのあたりの意識も変えていきたいと考えています。
下からの突き上げがあれば選手間に競争心が芽生え、チームは成長、進化していくものです。今回の敗戦で課題が改めて分かりました。じっくり腰を据えて取り組んでいきます。
📝目指すは2025年春のセンバツ高校野球出場 四国大会出場権をかけた秋の県大会結果は【徳島】
https://news.yahoo.co.jp/articles/c65d599d918cf0a0144e4e5987125184065c0e7e
2025年春のセンバツにつながる四国大会への出場権をかけた秋の徳島県大会、10月13日に決勝と3位決定戦が徳島市で行われました。試合は、どちらも1点差の接戦となりました。
16年ぶりの頂点を目指す鳴門渦潮高校と、15年ぶりの優勝を狙う小松島高校が対戦した決勝戦。試合は、両チームあわせて25本のヒットが乱れ飛ぶ打撃戦となりました。
3対2と、鳴門渦潮リードで迎えた4回。鳴門渦潮はランナーを2塁に置き、9番の土谷選手、1番の西丸選手、2番の森本選手の3連打で一気に3点を加え、6対2とリードを広げます。
負けじと小松島も5回。3塁2塁のチャンスに2番の白濱選手がヒット、続く3番の馬着選手はスクイズ、さらに4番の小林選手もヒットで続き一気に3点を返して、再び1点差にせまります。
その後、両チーム1点ずつ加え、7対6と鳴門渦潮リードで迎えた9回表。小松島はヒットで1塁にランナーを置き、バッターは5番の川西選手。打球はライトへ、ここで1塁ランナーが一気に3塁を狙いますがタッチアウト、鳴門渦潮はライトの西丸選手の好返球でピンチを防ぎます。結局、鳴門渦潮が7対6で接戦を制し、16年ぶり7度目の優勝を果たしました。
一方、鳴門高校と川島高校の3位決定戦は、序盤に打線がつながった川島が8回までに3点をリードし、試合を優位に進めます。
3点を追う鳴門は9回、デッドボールとヒットなどで1点とって2点差とし、なおも2塁1塁のチャンス。ここでバッターは4番の稲山選手。打球はぐんぐん伸びてライトスタンド場外へ、逆転のスリーランホームラン。この一発で試合をひっくり返した、鳴門が6対5で3位決定戦を制し、5年連続となる四国大会の切符を掴みました。
優勝した鳴門渦潮高校と準優勝の小松島高校、3位の鳴門高校は10月26日から高知県で行われる四国大会に出場します。
2025年のセンバツ大会の重要な資料となる大会、頑張ってほしいものです。
📝「白米たくさん食べろ…球児は苦痛」「日曜休みで顧問たちが元気に」“高校野球の当たり前”を疑って甲子園…公立校のトレーニング改革全事実
https://news.yahoo.co.jp/articles/776c748ecacf77a555dbf0ed9412490251680ac6
今夏、26年ぶりとなる夏の甲子園出場を果たした静岡県立掛川西高校の野球部。聖地で私立校相手に1勝を挙げるなど、大社高校などとともに公立校躍進の象徴となったが、2018年から同校を率いる大石卓哉監督は、試行錯誤を繰り返してきた。
目を吊り上げて食べろ、食べろと言って
例えば、食事面である。選手たちの体重を増やすため、白米を食べさせるノルマを課した。そして練習前に毎日、選手の体重をチェックしていた。
「たくさん食べられない選手には食事が苦痛になっていました。目を吊り上げて食べろ、食べろと言って苦しめてしまいました」
大石監督は当時をこう反省している。実際、体重が増えていないことを指揮官に気付かれないよう、体重測定前に水をがぶ飲みする選手やポケットにおにぎりを入れていた選手もいたからだ。その事実を卒業生から知らされた大石監督は、すぐに考えを改めた。
「食事を楽しみながら、体を大きくするにはどうすれば良いのか考えました。栄養士さんにも話を聞いて、正しい知識を身に付けて選手と接するように心掛けました」
身になる食事を取るためには心と体を良い状態に保つ必要があると知った大石監督は、練習メニューを変更した。練習の最後は全員で雑談しながらストレッチ。心も体も緊張状態から解放した。大石監督は、こう話す。
「今までは問題点を指摘する厳しいミーティングで1日を締めていました。それでは選手たちの食欲は湧かないはずです。交感神経が働き過ぎて、食べ物の吸収も悪くなります。ほっこりとリラックスした雰囲気で練習を終えて、お腹が空いたから家に帰ろうという雰囲気をつくる意識に変えました」
また選手間やスタッフのコミュニケーションを円滑にするために、企業で使われる「slack」も導入。栄養面や試合・練習の振り返りも、可視化できるようにした。
現在、大石監督の目の前で選手が体重計に乗ることはない。健康状態を正しく把握する「InBody」の数値を週1回計測して、各自で推移を把握している。数値はチームをサポートしている管理栄養士と共有できるため、選手は質問や相談できる仕組みになっている。
グラウンドを長く使えるはずの火曜日を休みに
長すぎた秋は空虚な時間ではなかった。掛川西はチームを変革するチャンスに変えた。それは「休日」の設定にも表れている。
火曜日の放課後、グラウンドに威勢の良い声は響いていない。制服姿の野球部員は学校の校門を出て自宅へ向かう。掛川西は今春から、毎週火曜日をオフにしているのだ。
授業のコマ数が少ない火曜日は他の平日よりも長く練習できる。これまでは一般的な野球部と同じように、掛川西も月曜日がオフだった。ところが、今は月曜日に週末の試合で見えた課題を修正し、火曜日を休日にしている。
チームを率いる大石監督は長く練習できる火曜日を「あえて」休みにしたという。それはなぜか。
「選手が自由に使える時間を増やす目的です。体のコンディションを整えたり、勉強したり、日々の練習や試合を振り返ったり、選手たちは色んな使い方をしているようです。それから、美容院にも行きやすくなったみたいですね」
掛川西は2年ほど前から髪形を自由にしている。地元の美容院は月曜定休のケースが多く、火曜日がオフになったことで行きつけの店でリラックスする選手もいるという。大石監督は「地元の人たちと交流するのは有意義な時間だと思っているので、髪型を自由にして良かったと感じています」と笑顔を見せる。
オフ期間、あえて「日曜を休日」にしたワケ
休日の設定は大石監督が熟慮していたテーマの1つだった。
昨年の秋季大会で初戦敗退して迎えたシーズンオフ。常識を覆す挑戦に乗り出した。12月から2月までは、日曜日を休日にしたのだ。
静岡県は雪が降らず温暖なため、冬場もグラウンドで体を動かせる。平日よりも圧倒的に練習時間を確保できる土日は、どの監督もチームを強化するチャンスと捉えている。大石監督も同じ考えを持っていたが、固定観念を捨てた。
「色んな可能性を探ってみて、上手くいかなかったら次の方法を試そうと思っています。髪形も同じですが、選手たちは自由になったからといって、突拍子もない行動を起こすわけではありません。むしろ、自分で考えて判断するようになっています。シーズンオフは日曜日を休みにしたのは、選手に“時間を返す”イメージでした」
そうは言っても、日曜日を休日にする決断に指揮官自身も最初は迷いがあった。当時を振り返る。
「日曜日は自由にグラウンドを使えるし、トレーニングする時間も十分に確保できます。他のチームは、みっちり練習しているわけですから、不安はありましたね。選手たちも日曜に休めるうれしさを感じながら、休んでいて大丈夫なのか口には出さなくても心配だったと思います」
大胆な改革、最初に効果が表れたのは顧問たちだった
ただ、週末を含む1週間のスケジュールを踏まえると、実は合理的な面もあった。
掛川西の土曜日は始動が早い。朝6時45分から練習をスタートし、お昼ご飯を挟んで午後2時頃には終了する。つまり、土曜日の夕方から月曜日の朝まで、1日半が自由時間になるのだ。この大胆な改革で、最初に効果が表れたのは、実は顧問たちだった。大石監督はこう振り返る。
「監督の自分と違って、他の顧問の先生方は私の考えや予定に振り回される部分があります。顧問は全員、家庭を持っています。日曜日を休日にしたことでご家族と過ごす時間を取れて元気が回復し、良い顔で月曜日に学校へ来るようになりました。平日に無理なお願いをしやすくなりましたね(笑)」
全国の強豪校にも劣らないフィジカル数値に
さらに、選手たちの表情や動きにも変化が生まれた。シーズンオフの期間は木曜日の練習を軽くしていたため、「月火水の3日間」と「金土の2日間」で力を出し切る意識が浸透していった。特に、土曜日の動きは日曜日を見据えて練習していた頃と比べて見違えるほど良くなったという。
量より質の方針は数字にも表れた。フィジカルの数値がチーム史上最高を記録したのだ。掛川西では毎年、選手の入学時から筋力、柔軟性、瞬発力などを年に3回測定している。今夏に甲子園に出場したチームは選手全員の平均値が、大石監督が就任した2018年以降で最も伸びた。
この数値は全国の強豪校でも測定されており、平均値がランキングになっている。全国1位は埼玉県の浦和学院。掛川西は県内でトップ、全国でも4位だった。客観的な数字は選手が自信を持つ1つの根拠になったと大石監督は実感している。
「私たちのチームは秋も春も結果を出せませんでした。周りの人たちは夏も勝てないと思っていたはずです。でも、選手たちは甲子園で戦えるだけのベースができていると考えていました。その自信が相手チームの名前や体格にひるまず、劣勢でも自分たちを見失わない戦い方につながったと感じています」
「日曜休みがイコールではない」一方で、集中力は
大石監督は「数値が上がったのは選手たちの頑張りなので、日曜日を休みにしたこととイコールではないと思います」とも付け加える。ただ、練習に対する集中力は確実に上がり、チームに元気や活気が生まれたという。
チーム力は練習時間に比例して上がるとは限らない。むしろ、長時間練習は集中力やモチベーションを下げ、逆効果となる可能性もある。冬のトレーニング内容は例年と大きく変えていない。変えたのは日曜日を休日にしたことだけだった。
「休みは心も体も元気になります。社会人も休日の前日は仕事を頑張れますよね」
大石監督はこうも語り、固定観念を打ち破った方針変更に手応えを感じた。一方、私立の強豪校には追いつけない限界も痛感した。<つづく>
https://news.yahoo.co.jp/articles/965202647bd8c4b331a456d4a62d51ba5171e54a
<出雲駅伝>◇14日◇島根・出雲大社前~出雲ドーム前(6区間45・1キロ)
学生3大駅伝の初戦となる出雲駅伝(出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前)が、午後1時05分にスタートした。
1区の2・7キロ付近では、今夏の全国高校野球選手権で93年ぶりに8強入りした大社高校の道沿いを通過した。フジテレビ系の中継でも紹介されると、X(旧ツイッター)でファンも反応。「大社高校ちゃんと写してくれた!笑」「やっぱり紹介される大社高校」「コース沿いに学校があるなんて知らなかった」「大社高校の前はアツい」などのコメントが投稿されている。
出雲駅伝は今季の初陣。3連覇を狙う駒澤大、6年ぶり5度目の優勝を狙う青学大、学生3大駅伝で初優勝を目指す城西大など、全21チームが6区間45・1キロをつなぐ。
📝来夏に向けてハッキリした課題…新チームで臨んだ秋季千葉県大会は準決勝でコールド負け(持丸修一/専修大松戸 野球部監督)
https://news.yahoo.co.jp/articles/24f9975f9a4e8ef5e6d5b4d4413c9fc5f1248936
【持丸修一 76歳名将の高校野球論】#48
新チームで臨んだ秋季千葉大会は準決勝で千葉黎明に4-11(7回コールド)で敗れました。
同校は初戦で中央学院(7-1)に快勝すると、2回戦は成田(2-1)、3回戦で東海大浦安(8-3)、準々決勝では東海大市原望洋(5-1)と破竹の勢いで強豪校を打ち破り、決勝も拓大紅陵を8-7で下して10年ぶりに秋季関東大会へ駒を進めました。
強いチームに共通するのは、「旧チームの主力メンバーが複数残っていること」。その中に投手と捕手が含まれる場合は特に警戒しなくてはいけません。
実際、今夏の甲子園覇者である京都国際(京都)にしても、V達成メンバーは投手と捕手を含む7人が旧チームからの持ち上がりでした。今秋の千葉黎明もバッテリーを含む5人が旧チームでも活躍していた選手たちです。
戦う前から苦戦するだろうと思っていたものの、蓋を開けてみると想像以上に実力のあるチームでした。千葉黎明さんの内情はわかりませんが、持ち上がりの選手たちは旧チームで先輩たちの中で揉まれていた頃から、チームの一員としての意識を持ってやっていたのかなと感じるものがありました。自覚を持って取り組む選手は、「来年があるから……」などと考える選手よりも成長度が段違いに速いものです。
彼らのように野球に取り組む選手をいかに育てられるか。専大松戸の新チームにも、1年生が数人います。まだ入学から半年ほどで、どうしても先輩に気を使ってしまうのも理解できますが、もっとガツガツしてほしい。チームに対して思うところがあればどんどん声を上げてほしい。メンバー外の下級生も同様です。入部から引退までのたった2年半という限られた期間でおのおのがよりうまくなるために、遠慮は必要ありません。ガチガチの上下関係がない専大松戸ならではの環境を存分に生かしてもらいたい。
投手陣の育成も急務です。コールド負けするほど点を取られているようでは、まだまだ力不足。1年生の195センチの長身右腕を含め、期待している選手がたくさんいます。来夏に向け、彼らをどれだけ鍛えられるか。いまのところ練習を「やらされている感」が抜け切らないので、そのあたりの意識も変えていきたいと考えています。
下からの突き上げがあれば選手間に競争心が芽生え、チームは成長、進化していくものです。今回の敗戦で課題が改めて分かりました。じっくり腰を据えて取り組んでいきます。
📝目指すは2025年春のセンバツ高校野球出場 四国大会出場権をかけた秋の県大会結果は【徳島】
https://news.yahoo.co.jp/articles/c65d599d918cf0a0144e4e5987125184065c0e7e
2025年春のセンバツにつながる四国大会への出場権をかけた秋の徳島県大会、10月13日に決勝と3位決定戦が徳島市で行われました。試合は、どちらも1点差の接戦となりました。
16年ぶりの頂点を目指す鳴門渦潮高校と、15年ぶりの優勝を狙う小松島高校が対戦した決勝戦。試合は、両チームあわせて25本のヒットが乱れ飛ぶ打撃戦となりました。
3対2と、鳴門渦潮リードで迎えた4回。鳴門渦潮はランナーを2塁に置き、9番の土谷選手、1番の西丸選手、2番の森本選手の3連打で一気に3点を加え、6対2とリードを広げます。
負けじと小松島も5回。3塁2塁のチャンスに2番の白濱選手がヒット、続く3番の馬着選手はスクイズ、さらに4番の小林選手もヒットで続き一気に3点を返して、再び1点差にせまります。
その後、両チーム1点ずつ加え、7対6と鳴門渦潮リードで迎えた9回表。小松島はヒットで1塁にランナーを置き、バッターは5番の川西選手。打球はライトへ、ここで1塁ランナーが一気に3塁を狙いますがタッチアウト、鳴門渦潮はライトの西丸選手の好返球でピンチを防ぎます。結局、鳴門渦潮が7対6で接戦を制し、16年ぶり7度目の優勝を果たしました。
一方、鳴門高校と川島高校の3位決定戦は、序盤に打線がつながった川島が8回までに3点をリードし、試合を優位に進めます。
3点を追う鳴門は9回、デッドボールとヒットなどで1点とって2点差とし、なおも2塁1塁のチャンス。ここでバッターは4番の稲山選手。打球はぐんぐん伸びてライトスタンド場外へ、逆転のスリーランホームラン。この一発で試合をひっくり返した、鳴門が6対5で3位決定戦を制し、5年連続となる四国大会の切符を掴みました。
優勝した鳴門渦潮高校と準優勝の小松島高校、3位の鳴門高校は10月26日から高知県で行われる四国大会に出場します。
2025年のセンバツ大会の重要な資料となる大会、頑張ってほしいものです。
📝「白米たくさん食べろ…球児は苦痛」「日曜休みで顧問たちが元気に」“高校野球の当たり前”を疑って甲子園…公立校のトレーニング改革全事実
https://news.yahoo.co.jp/articles/776c748ecacf77a555dbf0ed9412490251680ac6
今夏、26年ぶりとなる夏の甲子園出場を果たした静岡県立掛川西高校の野球部。聖地で私立校相手に1勝を挙げるなど、大社高校などとともに公立校躍進の象徴となったが、2018年から同校を率いる大石卓哉監督は、試行錯誤を繰り返してきた。
目を吊り上げて食べろ、食べろと言って
例えば、食事面である。選手たちの体重を増やすため、白米を食べさせるノルマを課した。そして練習前に毎日、選手の体重をチェックしていた。
「たくさん食べられない選手には食事が苦痛になっていました。目を吊り上げて食べろ、食べろと言って苦しめてしまいました」
大石監督は当時をこう反省している。実際、体重が増えていないことを指揮官に気付かれないよう、体重測定前に水をがぶ飲みする選手やポケットにおにぎりを入れていた選手もいたからだ。その事実を卒業生から知らされた大石監督は、すぐに考えを改めた。
「食事を楽しみながら、体を大きくするにはどうすれば良いのか考えました。栄養士さんにも話を聞いて、正しい知識を身に付けて選手と接するように心掛けました」
身になる食事を取るためには心と体を良い状態に保つ必要があると知った大石監督は、練習メニューを変更した。練習の最後は全員で雑談しながらストレッチ。心も体も緊張状態から解放した。大石監督は、こう話す。
「今までは問題点を指摘する厳しいミーティングで1日を締めていました。それでは選手たちの食欲は湧かないはずです。交感神経が働き過ぎて、食べ物の吸収も悪くなります。ほっこりとリラックスした雰囲気で練習を終えて、お腹が空いたから家に帰ろうという雰囲気をつくる意識に変えました」
また選手間やスタッフのコミュニケーションを円滑にするために、企業で使われる「slack」も導入。栄養面や試合・練習の振り返りも、可視化できるようにした。
現在、大石監督の目の前で選手が体重計に乗ることはない。健康状態を正しく把握する「InBody」の数値を週1回計測して、各自で推移を把握している。数値はチームをサポートしている管理栄養士と共有できるため、選手は質問や相談できる仕組みになっている。
グラウンドを長く使えるはずの火曜日を休みに
長すぎた秋は空虚な時間ではなかった。掛川西はチームを変革するチャンスに変えた。それは「休日」の設定にも表れている。
火曜日の放課後、グラウンドに威勢の良い声は響いていない。制服姿の野球部員は学校の校門を出て自宅へ向かう。掛川西は今春から、毎週火曜日をオフにしているのだ。
授業のコマ数が少ない火曜日は他の平日よりも長く練習できる。これまでは一般的な野球部と同じように、掛川西も月曜日がオフだった。ところが、今は月曜日に週末の試合で見えた課題を修正し、火曜日を休日にしている。
チームを率いる大石監督は長く練習できる火曜日を「あえて」休みにしたという。それはなぜか。
「選手が自由に使える時間を増やす目的です。体のコンディションを整えたり、勉強したり、日々の練習や試合を振り返ったり、選手たちは色んな使い方をしているようです。それから、美容院にも行きやすくなったみたいですね」
掛川西は2年ほど前から髪形を自由にしている。地元の美容院は月曜定休のケースが多く、火曜日がオフになったことで行きつけの店でリラックスする選手もいるという。大石監督は「地元の人たちと交流するのは有意義な時間だと思っているので、髪型を自由にして良かったと感じています」と笑顔を見せる。
オフ期間、あえて「日曜を休日」にしたワケ
休日の設定は大石監督が熟慮していたテーマの1つだった。
昨年の秋季大会で初戦敗退して迎えたシーズンオフ。常識を覆す挑戦に乗り出した。12月から2月までは、日曜日を休日にしたのだ。
静岡県は雪が降らず温暖なため、冬場もグラウンドで体を動かせる。平日よりも圧倒的に練習時間を確保できる土日は、どの監督もチームを強化するチャンスと捉えている。大石監督も同じ考えを持っていたが、固定観念を捨てた。
「色んな可能性を探ってみて、上手くいかなかったら次の方法を試そうと思っています。髪形も同じですが、選手たちは自由になったからといって、突拍子もない行動を起こすわけではありません。むしろ、自分で考えて判断するようになっています。シーズンオフは日曜日を休みにしたのは、選手に“時間を返す”イメージでした」
そうは言っても、日曜日を休日にする決断に指揮官自身も最初は迷いがあった。当時を振り返る。
「日曜日は自由にグラウンドを使えるし、トレーニングする時間も十分に確保できます。他のチームは、みっちり練習しているわけですから、不安はありましたね。選手たちも日曜に休めるうれしさを感じながら、休んでいて大丈夫なのか口には出さなくても心配だったと思います」
大胆な改革、最初に効果が表れたのは顧問たちだった
ただ、週末を含む1週間のスケジュールを踏まえると、実は合理的な面もあった。
掛川西の土曜日は始動が早い。朝6時45分から練習をスタートし、お昼ご飯を挟んで午後2時頃には終了する。つまり、土曜日の夕方から月曜日の朝まで、1日半が自由時間になるのだ。この大胆な改革で、最初に効果が表れたのは、実は顧問たちだった。大石監督はこう振り返る。
「監督の自分と違って、他の顧問の先生方は私の考えや予定に振り回される部分があります。顧問は全員、家庭を持っています。日曜日を休日にしたことでご家族と過ごす時間を取れて元気が回復し、良い顔で月曜日に学校へ来るようになりました。平日に無理なお願いをしやすくなりましたね(笑)」
全国の強豪校にも劣らないフィジカル数値に
さらに、選手たちの表情や動きにも変化が生まれた。シーズンオフの期間は木曜日の練習を軽くしていたため、「月火水の3日間」と「金土の2日間」で力を出し切る意識が浸透していった。特に、土曜日の動きは日曜日を見据えて練習していた頃と比べて見違えるほど良くなったという。
量より質の方針は数字にも表れた。フィジカルの数値がチーム史上最高を記録したのだ。掛川西では毎年、選手の入学時から筋力、柔軟性、瞬発力などを年に3回測定している。今夏に甲子園に出場したチームは選手全員の平均値が、大石監督が就任した2018年以降で最も伸びた。
この数値は全国の強豪校でも測定されており、平均値がランキングになっている。全国1位は埼玉県の浦和学院。掛川西は県内でトップ、全国でも4位だった。客観的な数字は選手が自信を持つ1つの根拠になったと大石監督は実感している。
「私たちのチームは秋も春も結果を出せませんでした。周りの人たちは夏も勝てないと思っていたはずです。でも、選手たちは甲子園で戦えるだけのベースができていると考えていました。その自信が相手チームの名前や体格にひるまず、劣勢でも自分たちを見失わない戦い方につながったと感じています」
「日曜休みがイコールではない」一方で、集中力は
大石監督は「数値が上がったのは選手たちの頑張りなので、日曜日を休みにしたこととイコールではないと思います」とも付け加える。ただ、練習に対する集中力は確実に上がり、チームに元気や活気が生まれたという。
チーム力は練習時間に比例して上がるとは限らない。むしろ、長時間練習は集中力やモチベーションを下げ、逆効果となる可能性もある。冬のトレーニング内容は例年と大きく変えていない。変えたのは日曜日を休日にしたことだけだった。
「休みは心も体も元気になります。社会人も休日の前日は仕事を頑張れますよね」
大石監督はこうも語り、固定観念を打ち破った方針変更に手応えを感じた。一方、私立の強豪校には追いつけない限界も痛感した。<つづく>