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⚾今日の和歌山大会新人戦試合結果(6日目 準々決勝 紀三井寺球場)
和歌山東11xー1海 南(5回)・紀 央 館4-3桐 蔭・初芝橋本5-3星 林・和 智 弁4-1和歌山工
和歌山東・紀央館・初芝橋本・智弁和歌山は二次予選進出決定!!
📝今夏の甲子園は大量56人、熱中症続出にはもどかしい気持ちもある。「京セラドーム開催論」は…
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff3c3bfb822e7c9b84e6c73ca2448d7fc92c3b0e
【持丸修一 76歳名将の高校野球論】#45
今夏の甲子園は暑さにやられる選手が後を絶たず、治療のために試合が中断される場面が何度もありました。
大会本部の発表によると、試合中に熱中症疑いの症状が出た選手は56人。昨年の34人から倍近くに増えています。
我が専大松戸も千葉大会のある試合で、外野手が守備の際に足をつり、打球に反応できずに三塁打にしてしまったケースがありました。コーチ陣が、「1試合で500ミリリットルのペットボトルを5本飲むこと」と呼びかけて、サプリなども出来る限り取らせたものの、予防しきれなかったのです。
たしかに夏の暑さが昔とは比べものにならないことは承知しています。しかし、これだけ多くの選手が熱中症にかかってしまうのは単に気温の問題だけではないと考えています。
夏の甲子園といえば2006年、田中将大投手(現楽天)擁する駒大苫小牧(南北海道)と元日本ハムの「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手の早実(西東京)の2日間に及んだ決勝戦の激闘が有名です。調べてみると、13時プレーボールだった両日の兵庫県の最高気温は33.8度と32.9度。実は、熱中症が相次いだ今夏の第1試合や第2試合が行われた午前から昼の時間帯の気温と同程度かそれ以上だったのです。当時あの試合で熱中症にかかった選手はいたでしょうか。昔よりも子供たちが暑さに弱くなっている側面もあるのでは。そう考えるのが自然でしょう。
今の子供たちの家庭は当たり前のように全部屋に冷房が付いていて、それは小中学校の教室も例外ではありません。置かれた環境が昔とまったく違って恵まれていることも原因だと考えます。正直に言うと、足がつるなど熱中症になる選手に対して「もっとなんとかならんものなのか」と、もどかしい気持ちもゼロではありません。しかし、同じ30度だとしても、暑さに弱くなった選手に10年前、20年前と同じような感覚で接していたら、命に関わる問題になりかねない。昭和を知る指導者こそ、より注意する必要があります。
ちなみに、「京セラドーム開催論」も耳にしますが、批判を恐れず言うならば、私は反対です。
「全国高等学校野球選手権」というよりも、「甲子園大会」という認識が強いし、甲子園は私たちにとって聖地です。別の場所で開催を検討するよりもまずは、甲子園のドーム化を働きかけてもらいたい。それが率直な思いです。
☟秋季県高校野球大会は7日に順延 台風10号の影響で岐阜県高野連
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4e58caf87caa943aec14f71a780d3999752c0a9
岐阜県高校野球連盟は1日、同日に予定されていた秋季県高校野球大会の開幕を7日に順延した。台風10号による雨でグラウンド状態が不良のため。
7日は大垣市北公園野球場と大野レインボースタジアムで各3試合、プリニーの野球場と土岐市総合公園野球場で各2試合の計10試合を実施する。
☟夏の甲子園の“猛暑対策” 「朝夕二部制」導入に現場の声は? 一部の観客から「時間つぶしに金がかかる」と不満も
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf3c3da7f10c36bb22fcacc4e86e2eb4aaf8590f
8月7日から23日まで行われた第106回全国高校野球選手権は、京都国際の初優勝で幕を閉じた。プレーの面は、今年から“低反発バット”が導入され、ホームランや長打の減少が話題となったが、大会の運営面では、今年に限らず、猛暑への対策が大きな議論を呼んでいる。今年は、大会初日から第3日まで「午前の部」と「夕方の部」に分けて試合を行う「朝夕二部制」が試験的に導入された。
新たな試みに当事者の反応は――?
大会中、選手や指導者に「二部制」について話を向けると、概ね否定的な意見は聞かれなかった。高校球児が慣れていないため、懸念されていたナイターへの対応だが、甲子園の大観衆や独特の雰囲気に比べれば、それほど気にならないという声が多かった。
「二部制」に対する肯定的な意見は、開始時間が定まる試合が増えることである。今大会に出場した中京大中京の高橋源一郎監督は、こう話してくれた。
「午後からの第3試合、第4試合になると、前の試合の展開によって開始時間が遅れることが多いです。当初の予定時間に始まるつもりで球場に向かい、室内練習場で準備していても、なかなか試合が始まらないこともよくあります。うちは今回、2試合とも第1試合でしたが、第1試合が一番準備としてはやりやすいですね。『二部制』で間ができて、夕方の試合でも開始時間がずれないところは、ありがたいことですね」
一昨年、東北勢初優勝を達成した仙台育英は、その大会は全て第1試合であり、チームを指揮する須江航監督は「スーパーラッキーでした」と語っていた。準備しやすい時間の試合が増えることで、選手が本来持っている力を発揮しやすくなることは間違いないだろう。
須江監督は今大会、テレビ中継の解説者で甲子園に来場していた。大会後に話を聞くと、「二部制」の導入については「どんどん新しいことをトライして、試していくのは良いことだと思います」と話していた。
21時半過ぎまで試合が終わらず…
一方で、「二部制」の課題が見えたことも事実である。それは、大会初日の出来事だ。この日は開会式が行われたため、「夕方の部」に2試合を実施した。
第3試合の岐阜城北対智弁学園戦は、延長11回にもつれ込んだため、試合終了は21時36分、大会史上2番目に遅い時間となった。もちろん、両チームは8時半から行われた開会式に参加しており、それに合わせて早朝に起床している。そんな状況で、21時半過ぎまで試合をしていた。延長10回、11回にはエラーが続出したことも頷ける。
開会式後、一度宿舎に戻って仮眠をとるなどの対応をしていたそうだが、やはり、早朝の開会式とナイトゲームの両方をこなすには、選手の体に大きな負担がかかっていたようだ。来年以降、開会式の開催方法を変更するなど、検討の余地はあるのではないだろうか。
初戦の興南戦で勝利し、甲子園で監督通算70勝を達成した大阪桐蔭の西谷浩一監督は、「二部制」について「何時からの試合でも、大勢の観客のいる素晴らしい場所で試合をさせてもらえるだけで嬉しいです」と話していた。周囲からは暑さ対策について心配する声が出ても、このように考えている関係者は多いのもしれない。
しかし、“大勢の観客”にとって、「二部制」が必ずしもプラスだったと言い切れない。「夕方の部」の最終試合が長引けば、甲子園に応援に来た保護者や生徒の帰宅が遅くなる。これは、前出の高橋監督も不安材料に挙げていた。
不満を口にする高校野球ファンも
さらに、一般の観客にも影響が及んだ。1日で複数の試合を観戦する観客は、「午前の部」と「夕方の部」の間に、球場から一度退場する必要があったからだ。長年、甲子園で観戦している高校野球ファンは、以下のように、不満を漏らしている。
「一度、球場を出ないといけない。これがつらいですよね。食事をするにしても、時間を潰すにしてもお金がかかる。チケット代も数年前からどんどん高くなっているので、負担が大きいです。それに、『午前の部』と『夕方の部』でチケットが異なります。別々に購入する必要があるから、それもかなり手間ですね……」
そういった影響もあってか、「夕方の部」の第3試合の観客数をみると、第1日と第2日が1万人、第3日が1万1000人と発表されている。確かに、スタンドは、かなり空席が目立っていた。「二部制」にかかわらず、禁止されている球場への再入場を認めるなど、改善する必要性がありそうだ。
👣一人でも多く表舞台に 甲子園の本部委員として尽力 富沢渉さん
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ab4098eef21311741f36b0c646ed82bd71bcfc4
全国高校野球選手権大会の本部委員として運営に尽力してきた富沢渉さん(69)=元群馬県高校野球連盟理事長=が、今夏を最後に勇退した。
「最後まで諦めない高校生の全力プレーから、明日への元気、勇気をもらってきた。人生諦めちゃいけないんだって、教えてもらった」
2016年から本部委員を担い、チームの引率やアルプス席での応援マナー指導、取材の付き添いなどにあたった。特に大変だったのは応援指導。相手に威圧感を与えないようタオルやメガホンは振り回さない、相手に敬意を払い「○○倒せ」といった応援はしないなど高校野球ならではのマナーがあるからだ。
さらに気を遣ったのは安全面だ。アルプス席で応援する人たちがけがをしないよう、吹奏楽の生徒らは柵の近くに着席してもらい、周りを囲むようにグラブを持った野球部員を配してボールから守る。試合ごとにアルプス席を内野側の部屋から観察したり、直接出向いたりして、運用が守られているかを確認する。
「打てばいい、勝てばいい、だけではない高校野球の姿が、100年先へ続いていってほしい」
◇
東村(現東吾妻町)生まれ。小学3年の夏、テレビで見た高校野球に心を奪われた。群馬の古豪・桐生と下関商(山口)の準々決勝。桐生は1―2で敗れたが、「ドラマチックな負け方。高校野球って面白いなあ」。
高校教員になり、29歳の時に渋川西(現渋川青翠)で念願の監督に。部員らを乗せたマイクロバスを運転し、練習試合をこなした。10人前後の部員と、ともに野球に打ち込むのが楽しかった。
◇
他校の野球部部長や県高校野球連盟の理事を務めたあと、2001年に県高野連理事長に就任。甲子園の本部委員制度を知り、県内にも同じような仕組みを導入した。退職した元高野連役員に声を掛け、大会でグラウンド整備や駐車場案内、チケット販売などを手伝ってもらった。手慣れた先輩たち。「心強く、頼りになった」という。
メディカルサポート体制も作った。群馬大学医学部と連携し、整形外科医による投手の肩ひじの検査や理学療法士によるけが予防のトレーニングに取り組んだ。夏の群馬大会では、高校生を一人でも多く表舞台に立たせようと、それまで理事がこなしていた司会や先導役に高校生を起用した。
県内では今も大会運営を陰ながら支える。「余分な口出しはせず、あくまで現役の方たちのサポートに徹する」。もうしばらく、裏方として汗を流すつもりだ。
🎤県岐阜商・鍛治舎監督が退任会見で語った『京都国際』『健大高崎』との関係性…自身の将来については「メラメラという気持ちがまた湧いています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/31bed9cc0965bd1f2bca5776f884ab476ab77691
高校野球の名門、県岐阜商の鍛治舎巧監督が先月末で勇退した。2018年3月に監督に就任。低迷気味だった母校を立て直し、春夏4度(コロナ禍で中止の大会含む)甲子園に出場した。今年の創部100周年をもって区切りをつけた。
先月28日の退任会見。監督生活を振り返る中、今夏の甲子園で優勝した京都国際と、今春のセンバツで優勝した健大高崎について話が及んだ。交流のある両校の監督に対し「自分を超えていってくれたことが、指導者として一番の喜びです」と感慨深げに語った。
京都国際とは20年、秋の新チームが始動してすぐに練習試合を組んだ。高木翔斗(現広島)が本塁打を放つなど、2桁得点で大勝した。
「小牧(憲継)監督、ベンチでウチの打線に拍手していましたよ」と鍛治舎監督は笑みを浮かべ述懐する。
京都国際は翌春、初めて甲子園に出場し、今夏5度目の挑戦で全国の覇者となった。「小牧さん、あそこから頑張って頂点にたどり着いたんだな」。小牧監督からは大会後、「まったく相手にならないときから鍛えていただいたおかげです」とメールが届いたという。
健大高崎とは前任の秀岳館時代に甲子園で対戦した。17年のセンバツ。盗塁など足で揺さぶってくる健大高崎の「機動破壊」に対し、鍛治舎監督は“無視”を決め込んだ。自軍の投手に牽制を一切投げさせず、打者だけに集中させた。秀岳館は9対2で快勝し、3季連続の4強入りを決めた。
「試合後、青柳(博文)監督が来てくれましてね。『走るだけじゃ勝てないと分かりました。秀岳館のような野球をするチームをつくります』と言ってくれたんです」
打力アップに取り組んだ健大高崎は今春、出場校トップの打率でセンバツに臨み、初の優勝旗を手にした。
鍛治舎監督は県岐阜商の監督に就任した直後、強化の方策として練習試合の予定を組み直し、強豪校との対戦ばかりに変えた。京都国際や健大高崎とは今も毎年のように腕比べをする。母校のみならず、全国の強豪校の実力をも引き上げた。
名将は退任会見の最後、こうも付け加えた。「自分も負けられない。京都国際の優勝を見て、メラメラという気持ちがまた湧いています」
和歌山東11xー1海 南(5回)・紀 央 館4-3桐 蔭・初芝橋本5-3星 林・和 智 弁4-1和歌山工
和歌山東・紀央館・初芝橋本・智弁和歌山は二次予選進出決定!!
📝今夏の甲子園は大量56人、熱中症続出にはもどかしい気持ちもある。「京セラドーム開催論」は…
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff3c3bfb822e7c9b84e6c73ca2448d7fc92c3b0e
【持丸修一 76歳名将の高校野球論】#45
今夏の甲子園は暑さにやられる選手が後を絶たず、治療のために試合が中断される場面が何度もありました。
大会本部の発表によると、試合中に熱中症疑いの症状が出た選手は56人。昨年の34人から倍近くに増えています。
我が専大松戸も千葉大会のある試合で、外野手が守備の際に足をつり、打球に反応できずに三塁打にしてしまったケースがありました。コーチ陣が、「1試合で500ミリリットルのペットボトルを5本飲むこと」と呼びかけて、サプリなども出来る限り取らせたものの、予防しきれなかったのです。
たしかに夏の暑さが昔とは比べものにならないことは承知しています。しかし、これだけ多くの選手が熱中症にかかってしまうのは単に気温の問題だけではないと考えています。
夏の甲子園といえば2006年、田中将大投手(現楽天)擁する駒大苫小牧(南北海道)と元日本ハムの「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手の早実(西東京)の2日間に及んだ決勝戦の激闘が有名です。調べてみると、13時プレーボールだった両日の兵庫県の最高気温は33.8度と32.9度。実は、熱中症が相次いだ今夏の第1試合や第2試合が行われた午前から昼の時間帯の気温と同程度かそれ以上だったのです。当時あの試合で熱中症にかかった選手はいたでしょうか。昔よりも子供たちが暑さに弱くなっている側面もあるのでは。そう考えるのが自然でしょう。
今の子供たちの家庭は当たり前のように全部屋に冷房が付いていて、それは小中学校の教室も例外ではありません。置かれた環境が昔とまったく違って恵まれていることも原因だと考えます。正直に言うと、足がつるなど熱中症になる選手に対して「もっとなんとかならんものなのか」と、もどかしい気持ちもゼロではありません。しかし、同じ30度だとしても、暑さに弱くなった選手に10年前、20年前と同じような感覚で接していたら、命に関わる問題になりかねない。昭和を知る指導者こそ、より注意する必要があります。
ちなみに、「京セラドーム開催論」も耳にしますが、批判を恐れず言うならば、私は反対です。
「全国高等学校野球選手権」というよりも、「甲子園大会」という認識が強いし、甲子園は私たちにとって聖地です。別の場所で開催を検討するよりもまずは、甲子園のドーム化を働きかけてもらいたい。それが率直な思いです。
☟秋季県高校野球大会は7日に順延 台風10号の影響で岐阜県高野連
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4e58caf87caa943aec14f71a780d3999752c0a9
岐阜県高校野球連盟は1日、同日に予定されていた秋季県高校野球大会の開幕を7日に順延した。台風10号による雨でグラウンド状態が不良のため。
7日は大垣市北公園野球場と大野レインボースタジアムで各3試合、プリニーの野球場と土岐市総合公園野球場で各2試合の計10試合を実施する。
☟夏の甲子園の“猛暑対策” 「朝夕二部制」導入に現場の声は? 一部の観客から「時間つぶしに金がかかる」と不満も
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf3c3da7f10c36bb22fcacc4e86e2eb4aaf8590f
8月7日から23日まで行われた第106回全国高校野球選手権は、京都国際の初優勝で幕を閉じた。プレーの面は、今年から“低反発バット”が導入され、ホームランや長打の減少が話題となったが、大会の運営面では、今年に限らず、猛暑への対策が大きな議論を呼んでいる。今年は、大会初日から第3日まで「午前の部」と「夕方の部」に分けて試合を行う「朝夕二部制」が試験的に導入された。
新たな試みに当事者の反応は――?
大会中、選手や指導者に「二部制」について話を向けると、概ね否定的な意見は聞かれなかった。高校球児が慣れていないため、懸念されていたナイターへの対応だが、甲子園の大観衆や独特の雰囲気に比べれば、それほど気にならないという声が多かった。
「二部制」に対する肯定的な意見は、開始時間が定まる試合が増えることである。今大会に出場した中京大中京の高橋源一郎監督は、こう話してくれた。
「午後からの第3試合、第4試合になると、前の試合の展開によって開始時間が遅れることが多いです。当初の予定時間に始まるつもりで球場に向かい、室内練習場で準備していても、なかなか試合が始まらないこともよくあります。うちは今回、2試合とも第1試合でしたが、第1試合が一番準備としてはやりやすいですね。『二部制』で間ができて、夕方の試合でも開始時間がずれないところは、ありがたいことですね」
一昨年、東北勢初優勝を達成した仙台育英は、その大会は全て第1試合であり、チームを指揮する須江航監督は「スーパーラッキーでした」と語っていた。準備しやすい時間の試合が増えることで、選手が本来持っている力を発揮しやすくなることは間違いないだろう。
須江監督は今大会、テレビ中継の解説者で甲子園に来場していた。大会後に話を聞くと、「二部制」の導入については「どんどん新しいことをトライして、試していくのは良いことだと思います」と話していた。
21時半過ぎまで試合が終わらず…
一方で、「二部制」の課題が見えたことも事実である。それは、大会初日の出来事だ。この日は開会式が行われたため、「夕方の部」に2試合を実施した。
第3試合の岐阜城北対智弁学園戦は、延長11回にもつれ込んだため、試合終了は21時36分、大会史上2番目に遅い時間となった。もちろん、両チームは8時半から行われた開会式に参加しており、それに合わせて早朝に起床している。そんな状況で、21時半過ぎまで試合をしていた。延長10回、11回にはエラーが続出したことも頷ける。
開会式後、一度宿舎に戻って仮眠をとるなどの対応をしていたそうだが、やはり、早朝の開会式とナイトゲームの両方をこなすには、選手の体に大きな負担がかかっていたようだ。来年以降、開会式の開催方法を変更するなど、検討の余地はあるのではないだろうか。
初戦の興南戦で勝利し、甲子園で監督通算70勝を達成した大阪桐蔭の西谷浩一監督は、「二部制」について「何時からの試合でも、大勢の観客のいる素晴らしい場所で試合をさせてもらえるだけで嬉しいです」と話していた。周囲からは暑さ対策について心配する声が出ても、このように考えている関係者は多いのもしれない。
しかし、“大勢の観客”にとって、「二部制」が必ずしもプラスだったと言い切れない。「夕方の部」の最終試合が長引けば、甲子園に応援に来た保護者や生徒の帰宅が遅くなる。これは、前出の高橋監督も不安材料に挙げていた。
不満を口にする高校野球ファンも
さらに、一般の観客にも影響が及んだ。1日で複数の試合を観戦する観客は、「午前の部」と「夕方の部」の間に、球場から一度退場する必要があったからだ。長年、甲子園で観戦している高校野球ファンは、以下のように、不満を漏らしている。
「一度、球場を出ないといけない。これがつらいですよね。食事をするにしても、時間を潰すにしてもお金がかかる。チケット代も数年前からどんどん高くなっているので、負担が大きいです。それに、『午前の部』と『夕方の部』でチケットが異なります。別々に購入する必要があるから、それもかなり手間ですね……」
そういった影響もあってか、「夕方の部」の第3試合の観客数をみると、第1日と第2日が1万人、第3日が1万1000人と発表されている。確かに、スタンドは、かなり空席が目立っていた。「二部制」にかかわらず、禁止されている球場への再入場を認めるなど、改善する必要性がありそうだ。
👣一人でも多く表舞台に 甲子園の本部委員として尽力 富沢渉さん
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ab4098eef21311741f36b0c646ed82bd71bcfc4
全国高校野球選手権大会の本部委員として運営に尽力してきた富沢渉さん(69)=元群馬県高校野球連盟理事長=が、今夏を最後に勇退した。
「最後まで諦めない高校生の全力プレーから、明日への元気、勇気をもらってきた。人生諦めちゃいけないんだって、教えてもらった」
2016年から本部委員を担い、チームの引率やアルプス席での応援マナー指導、取材の付き添いなどにあたった。特に大変だったのは応援指導。相手に威圧感を与えないようタオルやメガホンは振り回さない、相手に敬意を払い「○○倒せ」といった応援はしないなど高校野球ならではのマナーがあるからだ。
さらに気を遣ったのは安全面だ。アルプス席で応援する人たちがけがをしないよう、吹奏楽の生徒らは柵の近くに着席してもらい、周りを囲むようにグラブを持った野球部員を配してボールから守る。試合ごとにアルプス席を内野側の部屋から観察したり、直接出向いたりして、運用が守られているかを確認する。
「打てばいい、勝てばいい、だけではない高校野球の姿が、100年先へ続いていってほしい」
◇
東村(現東吾妻町)生まれ。小学3年の夏、テレビで見た高校野球に心を奪われた。群馬の古豪・桐生と下関商(山口)の準々決勝。桐生は1―2で敗れたが、「ドラマチックな負け方。高校野球って面白いなあ」。
高校教員になり、29歳の時に渋川西(現渋川青翠)で念願の監督に。部員らを乗せたマイクロバスを運転し、練習試合をこなした。10人前後の部員と、ともに野球に打ち込むのが楽しかった。
◇
他校の野球部部長や県高校野球連盟の理事を務めたあと、2001年に県高野連理事長に就任。甲子園の本部委員制度を知り、県内にも同じような仕組みを導入した。退職した元高野連役員に声を掛け、大会でグラウンド整備や駐車場案内、チケット販売などを手伝ってもらった。手慣れた先輩たち。「心強く、頼りになった」という。
メディカルサポート体制も作った。群馬大学医学部と連携し、整形外科医による投手の肩ひじの検査や理学療法士によるけが予防のトレーニングに取り組んだ。夏の群馬大会では、高校生を一人でも多く表舞台に立たせようと、それまで理事がこなしていた司会や先導役に高校生を起用した。
県内では今も大会運営を陰ながら支える。「余分な口出しはせず、あくまで現役の方たちのサポートに徹する」。もうしばらく、裏方として汗を流すつもりだ。
🎤県岐阜商・鍛治舎監督が退任会見で語った『京都国際』『健大高崎』との関係性…自身の将来については「メラメラという気持ちがまた湧いています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/31bed9cc0965bd1f2bca5776f884ab476ab77691
高校野球の名門、県岐阜商の鍛治舎巧監督が先月末で勇退した。2018年3月に監督に就任。低迷気味だった母校を立て直し、春夏4度(コロナ禍で中止の大会含む)甲子園に出場した。今年の創部100周年をもって区切りをつけた。
先月28日の退任会見。監督生活を振り返る中、今夏の甲子園で優勝した京都国際と、今春のセンバツで優勝した健大高崎について話が及んだ。交流のある両校の監督に対し「自分を超えていってくれたことが、指導者として一番の喜びです」と感慨深げに語った。
京都国際とは20年、秋の新チームが始動してすぐに練習試合を組んだ。高木翔斗(現広島)が本塁打を放つなど、2桁得点で大勝した。
「小牧(憲継)監督、ベンチでウチの打線に拍手していましたよ」と鍛治舎監督は笑みを浮かべ述懐する。
京都国際は翌春、初めて甲子園に出場し、今夏5度目の挑戦で全国の覇者となった。「小牧さん、あそこから頑張って頂点にたどり着いたんだな」。小牧監督からは大会後、「まったく相手にならないときから鍛えていただいたおかげです」とメールが届いたという。
健大高崎とは前任の秀岳館時代に甲子園で対戦した。17年のセンバツ。盗塁など足で揺さぶってくる健大高崎の「機動破壊」に対し、鍛治舎監督は“無視”を決め込んだ。自軍の投手に牽制を一切投げさせず、打者だけに集中させた。秀岳館は9対2で快勝し、3季連続の4強入りを決めた。
「試合後、青柳(博文)監督が来てくれましてね。『走るだけじゃ勝てないと分かりました。秀岳館のような野球をするチームをつくります』と言ってくれたんです」
打力アップに取り組んだ健大高崎は今春、出場校トップの打率でセンバツに臨み、初の優勝旗を手にした。
鍛治舎監督は県岐阜商の監督に就任した直後、強化の方策として練習試合の予定を組み直し、強豪校との対戦ばかりに変えた。京都国際や健大高崎とは今も毎年のように腕比べをする。母校のみならず、全国の強豪校の実力をも引き上げた。
名将は退任会見の最後、こうも付け加えた。「自分も負けられない。京都国際の優勝を見て、メラメラという気持ちがまた湧いています」