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📝新チームづくりは苦戦の予感…春夏甲子園出場の“強い3年”がもたらした弊害
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/328251

甲子園の決勝は慶応(神奈川)が仙台育英(宮城)の連覇を阻み、2度目の優勝を飾って幕を閉じました。

一部の球児は8月31日に開幕するU18ベースボールワールドカップに向け、世界一を目標に夏を続けていますが、私の目は次に向いています。新チームづくりです。9月中旬から秋季千葉大会が始まるので、息をつく暇がありません。

来春のセンバツ甲子園につながる大事な大会ですが、正直、今回は苦戦しそうな気がしています。
引退した3年生たちは春夏連続で甲子園に出場することができました。素晴らしいことです。この代は走力がそこそこあり、守備力もそこそこのものだった。チームで戦うための軸がしっかりしていたのです。しかし、新チームはその軸が見えてこない。例年ならば、大まかな方向性くらいは見えるものですが……。

理由はハッキリしています。先代が強いチームだったからです。3年生にはリーダーシップを発揮する選手が複数いたし、他の選手にしても、レギュラーの座を後輩に明け渡すことがほとんどありませんでした。

特にキャプテンシーがあったのは主将を任せた三塁手の大森准弥と、捕手の吉田慶剛。彼らが非常にうまくチームをまとめてくれていたから、下級生はそれについていくだけでよかった。その司令塔の2人がいなくなってしまうのです。

■下級生は経験不足

また、今夏の大会に登録した20人のうち、15人が3年生。満足に試合に出ていた下級生は投手1人、野手2人だけです。通常なら新チーム始動から最後の夏の大会までに多少はメンバーが入れ替わるものですが、下級生でほとんどそれはなかった。大半の選手が緊張感のある試合を経験したことがないのだから、技術不足はもちろん、野球に対する意識が高いとは言い難いのが現状です。夏の大会にベンチ入りした新チームに残る5人と、他のメンバーの間にも温度差があるように感じます。このメンバーでどんなチームをつくるべきか。ポジションは野手1人しか確定できていません。

さて、不安要素ばかりを書いてしまいましたが、それでも、なんとかやれるだろうとも思っています。投手は甲子園で登板した梅沢翔大の他にも、面白そうな素材が控えています。打撃にしても、バントの技術を徹底的に磨いていけば、どうにかなる。

課題は多いですが、まずは投手と捕手を鍛え上げて、守備を固めるところから取り組んでいくつもりです。

☟判定ミス=ネットリンチ 高校野球は審判員の絶滅危機へ 「誰もやらない」現状をどう変える
https://news.yahoo.co.jp/articles/d47fceda5736634ab9c04e70bcbff8546d9891ee

高校野球には「暑さ」以外にもすぐに対応すべき問題がある、と感じた夏だった。それは「審判員問題」である。この夏、2つの判定がネット上で大きな話題を呼んだ。

1つ目は神奈川大会決勝、横浜―慶応戦で下されたジャッジ。慶応が2点を追う9回無死一塁。二ゴロで「4―6―3」と渡り併殺崩れで一死一塁と思われたが、二塁塁審は「セーフ」の判定を下した。横浜の遊撃手・緒方漣(3年)がベースを空過していたという判断で無死一、二塁に。横浜は伝令を通じ2度も確認を求めたが実らず。慶応が1死二、三塁と走者を進め、3番・渡辺千が左翼席への逆転3ランを放った。

試合の流れを大きく変えた判定。遊撃手・緒方はベースに触れていたのか、映像では決定的な瞬間は確認できなかった。それでもネット上では当該審判員への大バッシングが起こった。

2つ目は夏の甲子園大会、仙台育英―神村学園の準決勝。神村学園は3回1死三塁の守備でスクイズされた打球を三塁手の岩下吏玖(2年)がグラブトスで捕手の松尾大悟(3年)へ。スロー映像では捕手のタッチが走者の本塁生還より一瞬早く見えたが判定は「セーフ」。明確な映像が残っていたことでネット上では映像で判定を検証する「リクエスト」の導入を求める声が多く挙がった。

2つの事象に共通したのは(1)ジャッジが試合の流れを大きく変えたこと、(2)注目の試合だったこと、(3)審判員がバッシングを受けたこと、である。

偶然にも記者は現場で2つのジャッジを目撃した。チームへの取材、高校野球審判員への取材、そして11年から16年まで務めたNPB審判員を務めた経験から、この問題には「こうすればよし!」というような特効薬は存在しないと感じた。そして「特効薬」がない以上、視点を変えて問題を捉える必要があると考えた。

(1)チーム、ファン視点、(2)審判員視点、(3)大会運営視点から、この問題を掘り下げる。

(1)チーム、ファン視点

ジャッジにより不利益を被ったチームは到底、判定を受け入れることができないだろう。「ミスジャッジ」の明らかな映像が残っていれば、なおさら怒りも湧く。記者も取材を担当してきたチームがジャッジに影響を受けて敗戦した時には「2年半、汗を流した結果がこれなのか…」とショックを受け、選手に同情した。

チーム、ファンは「リクエストでも何でもいいから、とにかく正しい判定をしてくれ!」と考えているに違いない。逆にこれ以外の意見は皆無に等しいのではないか。なぜならばチームやチームのファンは高校野球界全体のことや、予算、人材確保など現実的問題を考える考える必要がないからだ。

主役は選手。それは正しい。その大原則を守るためにジャッジは常に正確であることを求めるのは当然だ。

(2)審判員視点

どのカテゴリにおいても審判員の一番の願いは「ノーミスで試合を終えること」だ。高校卒業後の18歳からアマチュア、独立リーグ、NPB審判員の姿を見てきたが「審判員の威厳が大事!」なんて言っている審判員は見たことがない。そんな姿はネット上にしかない幻影だ。

記者も審判員時代は毎試合、「間違えたら腹を切る」くらいの覚悟でグラウンドに立った。それでもミスを犯す。そんな時は「試合を台無しにした」と罪悪感に襲われた。1年契約のNPB審判員にとって、試合を「ノーミス」で終えることは選手、ファンのためであり、何より自分のためだった。胸を張って明日を迎えるため、来年の契約を勝ち取るため1つのジャッジに入魂した。

現在、NPBには映像で判定を検証できる「リクエスト」がある。ストライク、ボール以外のほとんどのミスジャッジは、映像の力を借りて訂正することができる。一方、高校野球は現場の審判員の判断が全てとなっている。高校野球の審判員は他に本業がある中でのボランティア。当然、NPB審判員に比べて技量は落ちる。だが、ファンから求められている水準は「完璧」に近いものだ。甲子園でミスジャッジすれば、一瞬でネット上で叩かれ、それが試合の命運を左右する場面であれば「大炎上」は不可避。本職を持ち、プライベートの時間を削って高校球児のために猛暑の中、グラウンドに立っている審判員たち。このままでは近いうちに「誰もやらない」状況が発生するだろう。

野球界に貢献できるリターンとネット上で袋だたきにされるリスク。とても釣り合わない。「タイパ」を重要視する若者たちの誰が、審判員になろうと思うのだろうか。審判員のなり手が少なくなるとさらに判定のレベルが低下するだろう。審判員の視点から見ると、現在の状況は高校野球、甲子園大会の持続において非常に危うい状況だ。

(3)大会運営視点

甲子園大会は地方大会からの一本道となっている。地方大会は甲子園大会の予選ではないし、そこに上下は存在しない。ただハード面から考えると甲子園大会では全試合テレビ中継があるため、大会本部が主導で行う「映像による判定検証」は実現可能だろう。

だが、そこで「地方大会はいいのか」という議論が必ず起こるだろう。甲子園大会で映像のアシストで判定が覆ることが当たり前になった時、今夏の神奈川大会決勝のような状況が発生すれば「地方大会にはなぜ、映像による判定検証はないのか」といった意見が必ず出る。地方大会でも導入に舵を切れば、決勝があるならば準決勝も。いやいや準々決勝も歯止めが利かなくなるに違いない。

現状では地方大会で映像判定を行えるだけのハードも予算もない。バーチャル高校野球がネット中継を行っているが、そこに映像判定ができるだけのカメラの台数とクオリティはない。地元テレビが中継している試合もあるが、現状、地方大会での「リプレー映像検証」は夢物語である。また今後、それをかなえるだけの高野連の大幅な収入増や民間企業による予算投入予定もない。

つまり甲子園での「リプレー映像検証」は実現可能。だが、必ず起こる議論を解決する「すべ」を持たない中で導入するのはあまりに短絡的だ。これが大会運営として考えられる視点だ。

以上が各視点から考えた「審判問題」である。ミスをする審判員、映像による判定検証を導入していない大会本部を「犯人」にすることは簡単だが、それが果たして野球界のため、高校球児のためになるだろうか。

記者として球児の努力、涙を知っている。元審判員として審判員の苦労、心労を知っている。そして社会人として「ヒト・モノ・カネ・ハコ」の問題も知っている。私の中では答えはまだ出ない。「特効薬」のないこの問題、皆さんはどう考えるか。

💢慶応ブランド上等! 全国の野球学校は「高校野球の常識」を覆されて黙っちゃいない
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b2ff2b0e41a9bf7f4ec140df031df92952b9ad8

甲子園球場をギッシリ埋めた満員のスタンドは、107年ぶりの歓喜に沸いた。決勝が23日に行われ、慶応(神奈川)が史上7校目の夏連覇を狙った仙台育英(宮城)を破り、1916年以来となる2度目の優勝を果たした。

■「可能性と多様性が示せれば」

試合後、森林貴彦監督(50)は「観客のみなさんのおかげで実力のプラスアルファが出せたんじゃないかと感謝しています」と涙を拭い、「うちが優勝することで、高校野球の新たな可能性とか多様性とか、そういったものを何か示せればいい。日本一を目指して、常識を覆すっていう目的に向けて頑張ってきたので、うちの優勝から新しい人が生まれてくることがあれば、それは本当にうれしい。高校野球の新しい姿につながるような勝利だったんじゃないかなと思う」と結んだ。

高校野球関連の著書が多数あるスポーツライターの元永知宏氏はしかし、「『文武両道』と言われますが、慶応にも推薦入試があって、2年生エースの小宅雅己、4番や5番を打った加藤右悟は、ともに栃木の県央宇都宮ボーイズ出身。彼らは中学3年の春に全国制覇しています。小宅は何十校と誘われる中、慶応に推薦入学した。実際は野球がうまくて成績もいい選手が集まった“野球学校”の側面があることも否定できないでしょう」と指摘する。

実際、関東のある強豪校の監督は、「選手の自主性に任せると言えば聞こえはいいですが、慶応にはそれだけレベルの高い選手がそろっているからこそ。今年のメンバーだって関東近県だけではなく、愛知県出身選手だって2人いますから」と言うのだ。アマチュア野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏もこう言った。

「慶応に“高校野球の常識”を変えられて真っ青なのは、野球学校でしょう。強豪校がこれまでにやってきたことが、慶応の優勝によって、ほとんど否定されたことになるからです。今大会は慶応ボーイズのサラサラヘアが話題になった。『髪形自由』という高校がだいぶ増えたとはいえ、まだまだ丸刈りが強制されている。慶応は基本的には自宅からの『通い』なので、選手を寮に入れて朝から晩まで管理するというやり方にも否定的。選手の自主性が重んじられる練習は合理的に短時間集中。強豪校では当たり前の特待生制度もありません。そういった学校が甲子園で頂点に立ったのですから、野球学校は忸怩たる思いでしょう」

神奈川大会決勝で慶応と激戦を演じたライバル横浜の元部長で、現在は同校の臨時コーチを務める小倉清一郎氏は、日刊ゲンダイのコラムでこう語っている。

「横浜の部長時代、慶応と同じ中学生を勧誘に行くと、まず断られました。こっちは『甲子園』や『プロ』を売り言葉にするけど、慶応は『慶大に行って神宮でプレーしよう』と言う。慶応のブランド力には、それだけの威力があります」

前出の元永氏も指摘したように、慶応は野球学校が狙うトップクラスの選手を「ブランド力」で引き入れていることになる。

■近畿の強豪校は東京にも触手

こうなった以上、野球学校も慶応のやり方に追随するのか。「高校野球の新しい姿につながる」ことはあるのか。前出の美山氏がこう言う。

「答えはノーだと思います。ほぼ全員がエスカレーターで慶大に進学できる慶応の選手と野球学校の選手とでは、置かれた境遇が違い過ぎるからです。少子化の今、どこの私学も経営は苦しい。野球学校は野球の結果で名前を売るしかない。選手たちも野球で認められて大学やプロといった進路を切り開かないといけないケースがほとんど。慶応のマネをしたくてもできません。野球学校は今後、以前にも増して選手をかき集めるだろうし、さらに選手を練習漬けにして慶応を倒そうとするでしょう。今回は出ていないけど、大阪桐蔭や智弁和歌山といった日本を代表する野球学校が、これまで手を伸ばしてこなかった関東や東京の有望中学生を入学させるようになっている。慶応の森林監督が高校野球の古い体質に一石を投じたのは確かだけど、野球学校はむしろ慶応とは逆の方向へ進んでいくと思います」

野球学校の逆襲が始まる──。

💢「神宮のノリを持ち込んでしまい申し訳ない」 応援が物議を醸した慶應高校優勝、慶大名誉教授が“謝罪”
https://news.yahoo.co.jp/articles/5820a60217869c109d3090271ceb1d87f83e23e1

まるで北朝鮮の「マスゲーム」

第105回全国高校野球選手権大会の決勝、仙台育英vs慶應。スタンドを慶應の応援団が埋め尽くす慶應高校の夏の甲子園での優勝。107年ぶりの歴史的快挙を成し遂げた選手たちには賞賛の声が寄せられる一方、その応援風景に眉をひそめ、違和感を表明する人も。なぜ、「慶應の応援」は批判の対象となったのか。慶應大学名誉教授に聞いてみると――。

それはまるで北朝鮮の「マスゲーム」のような光景だった。8月23日、「夏の甲子園」決勝の慶應義塾vs仙台育英。3‐2と辛うじて慶應の1点リードで迎えた5回表。2死二塁の場面でタイムリーが出て1点が入ると、慶應の応援席からは地鳴りのような大歓声が上がる。そして、

♪若き血に燃ゆる者……慶應 慶應 陸の王者 慶應

――応援歌「若き血」の大合唱。隣同士で肩を組んで歌うため、スタンド全体が巨大な生き物のように揺れる。歌い終わった後も休むことなく、

♪チャンスだ打てよ チャンスだ打てよ チャンスだ打てよ オー! 

と、拳を振り上げての「ダッシュKEIO」。追加点が入るとまたしても「若き血」が球場全体に響き渡り、切れ目なく「ダッシュKEIO」が続く。そんな異様な雰囲気の中、2死二、三塁でバッターボックスに立ったのが、「慶應のプリンス」こと丸田湊斗選手である。丸田選手が放った打球は左中間にふらふらっと上がり、打ち取られたかに見えたが、左翼手と中堅手が交錯して、落球。2人の走者が生還すると、慶應側スタンドのボルテージは最高潮に達した。体を揺らし、声を張り上げて「若き血」を歌う一群の中には、慶應幼稚舎の児童と思しき子供たちの姿もあった……。

歴史的偉業にもかかわらず、慶應高校の優勝に「モヤモヤしたものを感じる」と違和感を表明する人が一定数存在した背景に、この「大応援団」の存在があることは間違いないだろう。優勝したのにバッシングされる。この現象を慶應OBはどう捉えているのだろうか。

「高校野球のイメージと乖離」

「大学野球的な応援で、神宮のノリをそのまま甲子園に持ち込んでしまったのは申し訳なく感じています。従来の高校野球の応援は、学校の応援団や地域住民が主ですが、慶應高校の応援には高校関係者のみならず、海外から駆け付ける者もいるほど、塾員全体が熱を持って応援していました」

そう語るのは、スポーツ全般、特に野球に詳しい慶應義塾大学名誉教授の池井優氏である。

「また、慶應高校は神奈川県代表というより、オール慶應代表のように見られる部分がありました。これも従来の高校野球とは違ったチームと見られてしまう要素だったのではないかと思います」

さらに池井名誉教授は、慶應優勝に「違和感」を覚える人が一定数出た背景には別の要因もあったのではないかと指摘する。

「旧来の高校野球のスタイルにとらわれない慶應高校のような学校が優勝したというのが価値のある出来事だったのは間違いありません。しかし、チーム全体がこれまでの汗と涙の高校野球のイメージと乖離していたことが、反発を招いた面もあると思います。慶應義塾は自由な雰囲気をまとった組織で、傘下にある慶應高校・大学野球部も常識にとらわれない自由さが目立ちます」

チームを率いる森林貴彦監督も異色の経歴の持ち主で、「現在も幼稚舎の教諭を務めており、大学時代は野球部に所属せず慶應高校で学生コーチをしていました。選手でいえば、例えば丸田選手の自由な髪形や日焼け止めの使用などが、“格好つけてる”と感じられ、昭和の高校野球ファンの反感を買ったのかもしれません」
2023/08/30(水) 22時36分44秒 No.703 編集 削除