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⚾今日の熱闘甲子園試合結果(1回戦)
初日開幕試合 仙台育英(宮城)-札幌日大(南北海道) 17:39~20:09 18:08点灯 3回表から
一二三四五六七八九十計HE
札幌日大000001000 131
仙台育英00110001X 382
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(2日目 1回戦)
16:00~ 東 筑 -神村 学園
18:30~ 聖隷クリストファー-佐野 日大
📝「9人集まらない時代」に野球はどう生き残るのか―甲子園連覇投手 石井毅が語るベースボール5の可能性―
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/7e3bfd4cb7bfde3b8ac307aa6199ec5900fe4da2
47年前の夏、甲子園のマウンドで躍動し、「箕島」の名を全国に轟かせた石井毅。現役引退後、独立リーグのオーナー兼監督として後進の育成に当たったが、これには挫折。それでも今なお、彼は故郷和歌山の野球の持続的発展に取り組んでいる。(最終回)
「このままでは地方の野球は本当に厳しい。」
石井は、和歌山県で少年野球や中学野球の指導に携わる中、危機感を抱いている。長年、現場で子どもたちを指導してきた身には、地方の野球を取り巻く環境が急速に変化していることを誰よりも肌で感じている。かつて「田舎」は、豊かな自然環境の中で体を動かして育った子どもたちが数多く野球に親しみ、その中からプロ野球選手を輩出してきた。しかし現在では事情が大きく変わった。スポーツ科学の発展に伴い、専門的なトレーニング施設や指導者が集まる都市部へ人材が集中し、育成という面でも地方との格差はますます広がっている。
「今は野球だけじゃない。スポーツ全体が一極集中なんです。ちゃんとした施設や科学的な指導を受けられる環境にアクセスできるかどうかで差がついてしまう。」
そしてもっと根源的な問題として、日本の人口分布の変容がジュニアレベルのスポーツの存在を脅かしている。人口減と少子化は日本全体の問題だが、その影響は「東京一極集中」とも言われる大都市圏への人口集中は、地方都市の活力を確実に奪っている。和歌山の場合、県都和歌山市の中心部でさえ、商店街はいわゆるシャッター街化している。
当然のごとく、その影響は地方の野球人口減少にも直結している。石井氏が活動する和歌山県では、小学生、中学生、高校生のいずれのカテゴリーでも競技人口が減少し、チームそのものが維持できない地域が増えているという。母校・箕島高校もまたしかりで、あの名門が今や存続の危機に立たされているという。
中学校の部活動の地域移行も、新たな課題を生み出している。石井氏自身はクラブチームを立ち上げ、中体連大会への参加も実現させたが、地域によって制度運用は異なり、クラブチームが公式大会に参加できない地域もあるという。
「今の制度では、学校なら合同チームを組めても、クラブになるとできない場合がある。せっかく地域移行しても、人数が減ったら続けられないんです。」
こうした現状を前に、石井氏は日本の野球界全体にも課題があると指摘する。競技団体や組織が細分化され、統一的な育成システムが十分に機能していないというのである。また、指導者養成についても問題意識は強い。
「サッカーには体系的な指導者資格があります。でも野球は、自分が経験したことを教えているだけというケースも多い。本当に子どもを教えるなら、成長段階や身体の発達を理解していないといけません。」
その一方で、石井が今、大きな可能性を感じている競技がある。WBSC(世界野球ソフトボール連盟)が普及を進めるベースボール5である。石井は競技的には野球との関連は薄い、つまりこの競技でのスキルが野球に直接つながるかといういうことには懐疑的ではあるが、ベースボール型競技(野球・ソフトボール)への入り口として野球普及に貢献するものだと言う。
ベースボール5は、ボール一つあれば始められる都市型の新しい野球競技で、バットもグラブも必要としない。狭いスペースでもプレーできるため、体育館や校庭、企業の敷地などでも実施できる。石井は、この手軽さこそが地方の野球にとって大きな意味を持つと考えている。
「田舎では9人集めること自体が難しい。でもベースボール5なら少人数でできる。まず遊び感覚でもいいから子どもたちに野球によく似たスポーツに触れてもらう。それが中学や高校で野球部へ入るきっかけになるかもしれません。」
石井はベースボール5を野球とは全く別競技とはしながらも、「野球との接点」を生み出す入口として大きな可能性を評価している。だからこそ、彼は低年齢層にこの競技を普及させるべきだと説く。
「今のところ、国際大会は主に13歳以上が対象なんです。でも、小学生や中学生向けのカテゴリーをもっと充実させるべきですね。人数が少ない地域ほど、この競技は意味があると思います。」
その普及の橋頭堡として、石井はこの競技の企業スポーツとしての採用に可能性を求めている。硬式野球の場合、企業スポーツとして本格的に取り組むのならば、グラウンドや用具、指導者など大きなコストが必要となってくる。一方、ベースボール5なら場所も設備も最小限のコストで済む。
「だから中小企業でも十分チームを持てると思います。会社の敷地でも練習できますし、大会には企業名を背負って参加しますので、広告効果も期待できます」
実際に石井は、関西地域での普及や企業への働きかけにも取り組み始めている。さらに、和歌山でベースボール5の関西予選を開催する構想も進めており、会場の確保など具体的な準備も始まっているという。大学でも普及は進みつつある。和歌山大学や大阪体育大学などが大会へ参加しており、野球部員がベースボール5に出場するケースも少なくない。現在はWBSCの方針を受け、日本国内ではまず大学を中心に競技人口の拡大が図られている段階だという。石井氏が目指しているのは、競技人口が減少する地方に新たな選択肢を提示することである。
「田舎では人数が集まらなくても、野球によく似たスポーツができる環境を作りたい。」
その言葉には、野球そのものを守るだけではなく、「野球文化を地域に残したい」という思いが込められている。
野球人口の減少は全国的な課題となっている。学校統廃合や少子化が進む地方では、従来型の9人制野球だけでは競技を維持することが難しい地域も増えていくだろう。
そうした中で、ベースボール5は野球に取って代わる存在ではなく、「野球との最初の出会い」を提供する新しい入り口になり得る。地方における野球文化を未来へつなぐための一つの選択肢として、その可能性は今後さらに注目されそうだ。
(おわり)
🎤日本高野連・北村聡会長が就任後開会式で初スピーチ「希望と元気と勇気と、安らぎを」
https://news.yahoo.co.jp/articles/849a208269b204afdae05456f3e11729e99d3b26
<全国高校野球選手権:開会式>◇5日◇甲子園
日本高野連の北村聡会長(70)が同職に就任後、初めて甲子園の開会式であいさつを行った。
今年4月に前会長の宝馨氏が一身上の都合で会長職を辞任したことから、北村氏が開会式で初スピーチ。「1球1球、大切に戦って下さい。希望と元気と勇気と、安らぎを。甲子園の土を踏みたくてもかなわなかった仲間の思いにも寄せていただけたら」と出場校へエールを送った。
この日は出場校が入場行進を終えた後、7月28日に発生した熊本地震の犠牲者に哀悼の意を表し、グラウンド、両校アルプススタンドをはじめとした観客一同が黙祷を行った。
☟開幕試合恒例のヘリコプターからのボール投下なし 始球式は手もとのボールで行われた
https://news.yahoo.co.jp/articles/201e638c709207de899d0c3f2318dd80e35e9da8
第108回全国高校野球選手権大会が5日、甲子園球場で開幕した。酷暑対策で午後4時に始まった開会式では全49校が堂々の入場行進。7月28日に震度7の地震に見舞われた熊本県の代表、有明が登場した際にはひときわ大きな拍手が起きた。実田聡志主将(3年)は「多くの方の応援に応えられるように頑張りたい。目標はベスト8」と地元の力になる活躍を誓った。午後5時39分から札幌日大(南北海道)-仙台育英(宮城)の開幕試合がスタート。日程が順調に進めば、22日に決勝戦が行われる。
◇ ◇ ◇
○…開幕試合で恒例となっていたヘリコプターからのボール投下はなく、始球式は手もとのボールで行われた。「アジア甲子園2025」のオールスターに選ばれたインドネシア出身のトゥク・ムハンマド・エミール・ラヤ投手(18)とサムエル・クルニアワン捕手(17)の2人が担当。外角低めに力強い直球を投じて観客を沸かせた。
📝横浜VS沖縄尚学は〝事実上の決勝〟の声も V候補敗退&波乱抽選で空前の〝戦国大会〟へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5b2c7770edb17fe9762226a0eed1e87d5896f97
第108回全国高校野球選手権大会が5日から甲子園球場で熱戦の火ぶたを切る。センバツ4強ら歴戦の強豪校が次々と姿を消した今大会は、初戦からプロ注目の157キロ右腕・織田翔希(3年)を擁する横浜(神奈川)と夏連覇を狙う沖縄尚学のV候補同士が激突。横浜をセンバツ初戦で沈めた神村学園(鹿児島)も東筑(福岡)と〝九州最強決戦〟のつぶし合いとなり、群雄割拠の真夏の戦いは史上空前の戦国大会となりそうだ。
〝西の横綱〟大阪桐蔭はセンバツV投手の川本晴大(2年)の負傷が響いて4回戦で敗退し、準Vの智弁学園(奈良)は3回戦で敗退。さらにベスト4の中京大中京(愛知)も5回戦で去り、専大松戸(千葉)も決勝まで進んだが、拓大紅陵の前に涙をのんだ。他にも超高校級右腕でメジャースカウトも視察した195センチの剛腕・菰田陽生(3年)を擁する山梨学院、長距離砲の牟礼翔(3年)が注目された九州国際大付(福岡)、常連校の聖光学院(福島)、日大三(西東京)、星稜(石川)、広陵(広島)なども早すぎる夏の終わりを迎えた。
そんな中で激戦区を危なげなく制した横浜が本命視されたが、初戦からいきなりのつぶし合いだ。第6日第2試合で昨夏王者の沖縄尚学と対戦。横浜のエース・織田は直球に磨きをかけ、より完成度の高い〝ドラフト1位候補〟に成長し、その雄姿をドジャースやヤンキースも視察したほどだ。3日の甲子園練習で調整した日米注目の右腕は「どこが相手でもやるべきことは変わらない。自分らしい投球をしたい」と腕をぶし、強力打線に名を連ねる小野舜友(3年)、池田聖摩(3年)、川上慧(2年)ら野手陣とともに気合十分だった。
対する沖縄尚学も末吉良丞、新垣有絃の左右コンビに加えて久高大瑚(いずれも3年)が台頭し、昨夏からレベルアップ。この一戦が事実上の決勝戦とみる向きもあり、優勝の行方を大きく左右するかもしれない。
とはいえ、両者とも〝盤石〟とは言えず、横浜は走塁ミスも散見され、織田は下半身に不安も抱えている。センバツでも神村学園にまさかの完封負けを喫し、Vへの道は簡単ではない。
沖縄尚学も末吉がセンバツ後の4月に左ヒジを負傷し、長らく打者中心の練習を強いられた。沖縄大会の準決勝で復帰登板を果たし「連覇への挑戦権を獲得できた」と意気上がるが、万全には程遠く、先発するかは微妙。横浜を下したとしても不安は残る。また、九州勢ではセンバツで横浜を完封した龍頭汰樹(3年)に松永遥斗(2年)、仲地奏宇(2年)と投手力をそろえ、堅守と機動力も兼ね備えて4季連続出場の神村学園がV候補に挙がる。しかし、こちらも第2日第1試合でプロ注目の147キロ右腕・深町光生(3年)を擁する東筑と直接対決する運命となっている。
体力を奪われる酷暑が予想される中、2回戦スタートのアドバンテージを得たのが、履正社(大阪)、花咲徳栄(埼玉)、天理(奈良)あたり。激戦区の大阪を3年ぶりに勝ち上がった履正社は打線が全国屈指の破壊力を誇り、大阪大会7試合で66得点、5失点と投打のバランスも抜群だ。
2回戦組に追い風が吹くのか、強豪対決の勝者が勝ち上がっていくのか…。大会関係者は「総合力で横浜リードは動かないが、こうなるとどこが勝ってもおかしくない。英明(香川)と関東第一(東東京)も智弁和歌山と社(兵庫)といい、実力的に同じようなチームが当たっている。組み合わせで全く展開が変わる。力的には花巻東(岩手)、仙台育英(宮城)も劣らない」と混迷予想するしかなかった。
地区大会に続いて組み合わせ抽選も波乱。横浜と神村学園の運命の再会ならドラマチックだが、実力拮抗のチームが多いだけに本戦も波乱が避けられそうにない。
🎤2026年夏の甲子園 監督突撃インタビュー
東筑・山下監督「環境や勉強を言い訳に絶対したくないよねって、部員には日頃から言っています」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/391296
山下聖士監督(東筑/福岡/45歳)
あさって6日に神村学園(鹿児島)と対戦する東筑は、9年ぶりに甲子園に出場する福岡県有数の県立進学校。毎年、東大と京大に複数の合格者を出している。昨秋から母校を率いて就任1年目の山下監督は数学教諭。限られた練習時間と環境の中で、いかにして激戦区の福岡を勝ち抜いたのか。文武両道の実情や選手育成、強豪に挑む心境を聞いた。
──福岡私立3強の牙城を崩して甲子園を決めました。
「やはり、強豪私学に対してどう戦うかという意識は常にチームで共有しています。今春の県大会決勝でも飯塚高校さんに敗れて悔しい思いをしているので、そこが原動力にもなっていました。これまで甲子園に出場した時は、絶対的なエース一人に頼る形でした。ただ、今回は継投で勝ち上がることができた。公立校でも投手を分業し、リレーで甲子園に届いたことは、大きな成果だと思います」
──東筑にとって甲子園は「夢」と「現実的な目標」のどちらでしたか。
「現実的な目標でした。夏の大会では『甲子園、甲子園』と鼓舞することはなくても、歴代チームを含め、根底には『甲子園で校歌を歌う』という目標がある。選手たちも勉強と野球を両立しながら、本気で甲子園を狙うつもりで東筑に来ています」
──バッテリーはプロ注目選手。選手はどう集めているのですか。
「地元には、勉強ができて野球の力もある中学生が多くいます。そうした選手たちが『勉強も野球も頑張るなら東筑に行きたい』と思ってくれることが、楽しみな選手が集まる一番の理由だと思います。東筑ブランド? たしかに、毎年ある程度勝ち上がり、県大会の上位を狙ってきた伝統も大きいですね」
──選手たちは一般入試ですか、推薦入試ですか。
「過半数は一般入試ですが、県が採用している『推薦入試』の部員もいます。1学年の定員280人に対し、推薦入試の枠があり、その中でラグビー部、男女バレー部など、各部活動との兼ね合いで決まるので、人数は毎年まちまちです」
──推薦には内申点などの基準がありますが、超有望球児に「ゲタ」を履かせたりは。
「基準より低かったら絶対ダメです。そういうことはあり得ません」
──今チームは医学部志望が4人。文武両道はどう実現?
「もともと学校の授業レベルが非常に高く、まずはその授業に必死についていくこと自体が勉強になっています。野球部に限らず、全校生徒の8~9割が部活動に入っているため、空き時間や隙間時間を有効活用して勉強する校風、環境がある。午後8時が完全下校時刻となっており、学校帰りに塾へ通う選手もいます。野球をする時は野球に集中し、終われば勉強へ切り替える。その積み重ねです」
──土日の練習は基本的に午後から。これは、朝に勉強させるためですか。
「いえ、グラウンドを使える時間帯の都合で……。平日も水曜と木曜は内野部分しか使用できません。でも、その時間は内野でできるメニューをしっかりやる。こういったことは徹底しています。時間も場所も限られているし、土日には模試があるなど、勉強もしなければいけない。『だけど、それを言い訳には絶対したくないよね』というのは日頃から言っています」
──「野球学校」は、東筑には負けられないと、対抗心を燃やしていませんか。
「どうなんでしょう。野球に対する思いや情熱は、どの学校も共通していると思います。私立の強豪校で、親元を離れて寮生活を送る選手たちにも、並々ならぬ覚悟があるはずです。グラウンドに立てば学校の特色や環境は関係ありません。野球への強い思いと、勝ちたいという互いの気持ちがぶつかり合う。純粋に野球で、互いにいい試合ができればと常に思っています」
──初戦は神村学園と対決します。
「優勝候補の一角に挙げられているくらい、非常に鍛え上げられたチームです。最後まで諦めない粘り強さもある。ただ、東筑も県大会を粘り強い守りで勝ち上がってきました。序盤で突き放されず、僅差のまま食らいついていきたい。そうすれば勝機が見えてくると思います」
🎤2026年夏の甲子園 監督突撃インタビュー
「野球学校」との対戦をどう思う? 超進学校・東筑の山下監督が語った赤裸々な回答
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/391259
明日6日に神村学園(鹿児島)と対戦する東筑は、9年ぶりに甲子園に出場する福岡県有数の県立進学校。毎年、東大と京大に複数の合格者を出している。昨秋から母校を率いて就任1年目の山下監督は数学教諭。限られた練習時間と環境の中で、いかにして激戦区の福岡を勝ち抜いたのか。就任時に感じたプレッシャーや、絶対的エースに頼らず勝ち上がったチームづくりについて聞いた。今回は【前編】。
──福岡の私学3強の牙城を崩し、甲子園出場を果たしました。
「強豪私学に対して、どう戦うかは常に意識してきました。昨秋、今春と私立に敗れた悔しさも、この夏の原動力になったと思います。準決勝の九州国際大付戦では大量失点するイニングをつくらず、取られたら取り返す展開に持ち込めた。相手にも安心できる雰囲気はなかったと思います。最後に逆転できたのは、本当に選手たちがすごかったです。また、これまで甲子園に出場した時は、一人のピッチャーに頼る形でした。30年前も9年前もそうです。ただ、今回はさまざまな場面でリリーフを起用し、投手を分業して勝ち上がることができた。公立高校が絶対的なエース一人ではなく、投手リレーで甲子園に届いたことは、大きな成果だと思います」
──東筑にとって甲子園は「夢」か、「現実的な目標」か、どちらでしたか。
「夢というより、現実的な目標でした。夏の大会では、目の前の一戦一戦を大事にしようと話していましたが、その先にある甲子園は毎年意識しています。今回も『甲子園で校歌を歌う』という目標を掲げてスタートしました。選手たちも、勉強と野球を両立しながら、本気で甲子園を目指すつもりで東筑に来ていると思います」
──監督就任1年目。プレッシャーはありましたか。
「正直、ありました。昨春の福岡大会で優勝し、九州大会に出場したチームの中心選手には、当時2年生だった選手が多くいました。今チームは彼らが主力となるだけに、順調に成長すれば甲子園も狙えるのではと。その分、周囲からの期待も大きく、監督1年目の自分が、この選手たちをどううまく伸ばしてあげられるかというところにプレッシャーを感じていました。青野前監督が偉大だったこともあります」
──練習環境には多くの制約があります。
「グラウンドはサッカー部、ラグビー部と共用しているので、土日は基本的に午後からの練習です。平日も水曜と木曜は内野しか使えません。ただ、そこは割り切るしかありません。内野しか使えないなら、内野でできる練習をしっかりやる。ノックもできますし、全面を使えない日は、練習時間の半分ほどをウエートに充てることもあります」
──ナイター設備がなく、冬場は暗くなるのも早い。
「完全下校の時間は季節にかかわらず午後8時です。暗い中でもできるティー打撃などで、スイングの量を確保することはできます。内野にはある程度の照明があるので、工夫しながら打撃練習を行い、特に冬場は量をこなすことを意識してきました」
──進学校として、学業にも注力しなくてはいけません。
「土曜日が模試でつぶれることもあります。ただ、『時間が足りないから仕方がない』『環境が悪いから勝てない』ということは、言い訳にしたくないよねと部員には話しています。限られた時間や環境を、逆にプラスに働かせることが大切です。グラウンドが十分に使えないことも、勉強があることも、絶対に言い訳にはしたくありません」
──「野球学校」は、東筑には負けられないと対抗心を燃やしているのでは。
「どうなんでしょう。野球に対する思いや情熱は、どの学校も共通していると思います。私立の強豪校で、親元を離れて寮生活を送る選手たちにも、並々ならぬ覚悟があるはずです。グラウンドに立てば、学校の特色や環境は関係ありません。野球への強い思いと、勝ちたいという互いの気持ちがぶつかり合う。純粋に野球で、互いにいい試合ができればと常に思っています」
📝酷暑対策でユニ色『紺』から『白』へ…愛知・享栄、開会式リハでお披露目 帽子、アンダーシャツ、ストッキングを一新
https://news.yahoo.co.jp/articles/39845180602296c32e8e3621feba943f073e502a
第108回全国高校野球選手権大会は5日に甲子園球場で開幕する。4日に同球場で行われた開会式のリハーサルで、享栄(愛知)が全身真っ白というニュースタイルをお披露目した。3日の甲子園練習までは紺色だった帽子やアンダーシャツ、ストッキングを白に変更。試合ではヘルメットも白にそろえて臨む。
目的は「暑さ対策に尽きます」と日野部長。白は濃い色に比べて熱を吸収しにくいといわれており、昨夏は県岐阜商が帽子を青から白に変更した例もあった。享栄も以前から検討し、今回の甲子園出場に合わせて新調。メーカーの協力で開会式に間に合わせた。
胸の「KYOEI」の文字などデザインには変更がない。これまでの伝統を守りつつ、酷暑の現代に合わせてカラーチェンジ。暑さに負けず、31年ぶりの夏の甲子園で輝く。
初日開幕試合 仙台育英(宮城)-札幌日大(南北海道) 17:39~20:09 18:08点灯 3回表から
一二三四五六七八九十計HE
札幌日大000001000 131
仙台育英00110001X 382
⚾明日の熱闘甲子園組み合わせ(2日目 1回戦)
16:00~ 東 筑 -神村 学園
18:30~ 聖隷クリストファー-佐野 日大
📝「9人集まらない時代」に野球はどう生き残るのか―甲子園連覇投手 石井毅が語るベースボール5の可能性―
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/7e3bfd4cb7bfde3b8ac307aa6199ec5900fe4da2
47年前の夏、甲子園のマウンドで躍動し、「箕島」の名を全国に轟かせた石井毅。現役引退後、独立リーグのオーナー兼監督として後進の育成に当たったが、これには挫折。それでも今なお、彼は故郷和歌山の野球の持続的発展に取り組んでいる。(最終回)
「このままでは地方の野球は本当に厳しい。」
石井は、和歌山県で少年野球や中学野球の指導に携わる中、危機感を抱いている。長年、現場で子どもたちを指導してきた身には、地方の野球を取り巻く環境が急速に変化していることを誰よりも肌で感じている。かつて「田舎」は、豊かな自然環境の中で体を動かして育った子どもたちが数多く野球に親しみ、その中からプロ野球選手を輩出してきた。しかし現在では事情が大きく変わった。スポーツ科学の発展に伴い、専門的なトレーニング施設や指導者が集まる都市部へ人材が集中し、育成という面でも地方との格差はますます広がっている。
「今は野球だけじゃない。スポーツ全体が一極集中なんです。ちゃんとした施設や科学的な指導を受けられる環境にアクセスできるかどうかで差がついてしまう。」
そしてもっと根源的な問題として、日本の人口分布の変容がジュニアレベルのスポーツの存在を脅かしている。人口減と少子化は日本全体の問題だが、その影響は「東京一極集中」とも言われる大都市圏への人口集中は、地方都市の活力を確実に奪っている。和歌山の場合、県都和歌山市の中心部でさえ、商店街はいわゆるシャッター街化している。
当然のごとく、その影響は地方の野球人口減少にも直結している。石井氏が活動する和歌山県では、小学生、中学生、高校生のいずれのカテゴリーでも競技人口が減少し、チームそのものが維持できない地域が増えているという。母校・箕島高校もまたしかりで、あの名門が今や存続の危機に立たされているという。
中学校の部活動の地域移行も、新たな課題を生み出している。石井氏自身はクラブチームを立ち上げ、中体連大会への参加も実現させたが、地域によって制度運用は異なり、クラブチームが公式大会に参加できない地域もあるという。
「今の制度では、学校なら合同チームを組めても、クラブになるとできない場合がある。せっかく地域移行しても、人数が減ったら続けられないんです。」
こうした現状を前に、石井氏は日本の野球界全体にも課題があると指摘する。競技団体や組織が細分化され、統一的な育成システムが十分に機能していないというのである。また、指導者養成についても問題意識は強い。
「サッカーには体系的な指導者資格があります。でも野球は、自分が経験したことを教えているだけというケースも多い。本当に子どもを教えるなら、成長段階や身体の発達を理解していないといけません。」
その一方で、石井が今、大きな可能性を感じている競技がある。WBSC(世界野球ソフトボール連盟)が普及を進めるベースボール5である。石井は競技的には野球との関連は薄い、つまりこの競技でのスキルが野球に直接つながるかといういうことには懐疑的ではあるが、ベースボール型競技(野球・ソフトボール)への入り口として野球普及に貢献するものだと言う。
ベースボール5は、ボール一つあれば始められる都市型の新しい野球競技で、バットもグラブも必要としない。狭いスペースでもプレーできるため、体育館や校庭、企業の敷地などでも実施できる。石井は、この手軽さこそが地方の野球にとって大きな意味を持つと考えている。
「田舎では9人集めること自体が難しい。でもベースボール5なら少人数でできる。まず遊び感覚でもいいから子どもたちに野球によく似たスポーツに触れてもらう。それが中学や高校で野球部へ入るきっかけになるかもしれません。」
石井はベースボール5を野球とは全く別競技とはしながらも、「野球との接点」を生み出す入口として大きな可能性を評価している。だからこそ、彼は低年齢層にこの競技を普及させるべきだと説く。
「今のところ、国際大会は主に13歳以上が対象なんです。でも、小学生や中学生向けのカテゴリーをもっと充実させるべきですね。人数が少ない地域ほど、この競技は意味があると思います。」
その普及の橋頭堡として、石井はこの競技の企業スポーツとしての採用に可能性を求めている。硬式野球の場合、企業スポーツとして本格的に取り組むのならば、グラウンドや用具、指導者など大きなコストが必要となってくる。一方、ベースボール5なら場所も設備も最小限のコストで済む。
「だから中小企業でも十分チームを持てると思います。会社の敷地でも練習できますし、大会には企業名を背負って参加しますので、広告効果も期待できます」
実際に石井は、関西地域での普及や企業への働きかけにも取り組み始めている。さらに、和歌山でベースボール5の関西予選を開催する構想も進めており、会場の確保など具体的な準備も始まっているという。大学でも普及は進みつつある。和歌山大学や大阪体育大学などが大会へ参加しており、野球部員がベースボール5に出場するケースも少なくない。現在はWBSCの方針を受け、日本国内ではまず大学を中心に競技人口の拡大が図られている段階だという。石井氏が目指しているのは、競技人口が減少する地方に新たな選択肢を提示することである。
「田舎では人数が集まらなくても、野球によく似たスポーツができる環境を作りたい。」
その言葉には、野球そのものを守るだけではなく、「野球文化を地域に残したい」という思いが込められている。
野球人口の減少は全国的な課題となっている。学校統廃合や少子化が進む地方では、従来型の9人制野球だけでは競技を維持することが難しい地域も増えていくだろう。
そうした中で、ベースボール5は野球に取って代わる存在ではなく、「野球との最初の出会い」を提供する新しい入り口になり得る。地方における野球文化を未来へつなぐための一つの選択肢として、その可能性は今後さらに注目されそうだ。
(おわり)
🎤日本高野連・北村聡会長が就任後開会式で初スピーチ「希望と元気と勇気と、安らぎを」
https://news.yahoo.co.jp/articles/849a208269b204afdae05456f3e11729e99d3b26
<全国高校野球選手権:開会式>◇5日◇甲子園
日本高野連の北村聡会長(70)が同職に就任後、初めて甲子園の開会式であいさつを行った。
今年4月に前会長の宝馨氏が一身上の都合で会長職を辞任したことから、北村氏が開会式で初スピーチ。「1球1球、大切に戦って下さい。希望と元気と勇気と、安らぎを。甲子園の土を踏みたくてもかなわなかった仲間の思いにも寄せていただけたら」と出場校へエールを送った。
この日は出場校が入場行進を終えた後、7月28日に発生した熊本地震の犠牲者に哀悼の意を表し、グラウンド、両校アルプススタンドをはじめとした観客一同が黙祷を行った。
☟開幕試合恒例のヘリコプターからのボール投下なし 始球式は手もとのボールで行われた
https://news.yahoo.co.jp/articles/201e638c709207de899d0c3f2318dd80e35e9da8
第108回全国高校野球選手権大会が5日、甲子園球場で開幕した。酷暑対策で午後4時に始まった開会式では全49校が堂々の入場行進。7月28日に震度7の地震に見舞われた熊本県の代表、有明が登場した際にはひときわ大きな拍手が起きた。実田聡志主将(3年)は「多くの方の応援に応えられるように頑張りたい。目標はベスト8」と地元の力になる活躍を誓った。午後5時39分から札幌日大(南北海道)-仙台育英(宮城)の開幕試合がスタート。日程が順調に進めば、22日に決勝戦が行われる。
◇ ◇ ◇
○…開幕試合で恒例となっていたヘリコプターからのボール投下はなく、始球式は手もとのボールで行われた。「アジア甲子園2025」のオールスターに選ばれたインドネシア出身のトゥク・ムハンマド・エミール・ラヤ投手(18)とサムエル・クルニアワン捕手(17)の2人が担当。外角低めに力強い直球を投じて観客を沸かせた。
📝横浜VS沖縄尚学は〝事実上の決勝〟の声も V候補敗退&波乱抽選で空前の〝戦国大会〟へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5b2c7770edb17fe9762226a0eed1e87d5896f97
第108回全国高校野球選手権大会が5日から甲子園球場で熱戦の火ぶたを切る。センバツ4強ら歴戦の強豪校が次々と姿を消した今大会は、初戦からプロ注目の157キロ右腕・織田翔希(3年)を擁する横浜(神奈川)と夏連覇を狙う沖縄尚学のV候補同士が激突。横浜をセンバツ初戦で沈めた神村学園(鹿児島)も東筑(福岡)と〝九州最強決戦〟のつぶし合いとなり、群雄割拠の真夏の戦いは史上空前の戦国大会となりそうだ。
〝西の横綱〟大阪桐蔭はセンバツV投手の川本晴大(2年)の負傷が響いて4回戦で敗退し、準Vの智弁学園(奈良)は3回戦で敗退。さらにベスト4の中京大中京(愛知)も5回戦で去り、専大松戸(千葉)も決勝まで進んだが、拓大紅陵の前に涙をのんだ。他にも超高校級右腕でメジャースカウトも視察した195センチの剛腕・菰田陽生(3年)を擁する山梨学院、長距離砲の牟礼翔(3年)が注目された九州国際大付(福岡)、常連校の聖光学院(福島)、日大三(西東京)、星稜(石川)、広陵(広島)なども早すぎる夏の終わりを迎えた。
そんな中で激戦区を危なげなく制した横浜が本命視されたが、初戦からいきなりのつぶし合いだ。第6日第2試合で昨夏王者の沖縄尚学と対戦。横浜のエース・織田は直球に磨きをかけ、より完成度の高い〝ドラフト1位候補〟に成長し、その雄姿をドジャースやヤンキースも視察したほどだ。3日の甲子園練習で調整した日米注目の右腕は「どこが相手でもやるべきことは変わらない。自分らしい投球をしたい」と腕をぶし、強力打線に名を連ねる小野舜友(3年)、池田聖摩(3年)、川上慧(2年)ら野手陣とともに気合十分だった。
対する沖縄尚学も末吉良丞、新垣有絃の左右コンビに加えて久高大瑚(いずれも3年)が台頭し、昨夏からレベルアップ。この一戦が事実上の決勝戦とみる向きもあり、優勝の行方を大きく左右するかもしれない。
とはいえ、両者とも〝盤石〟とは言えず、横浜は走塁ミスも散見され、織田は下半身に不安も抱えている。センバツでも神村学園にまさかの完封負けを喫し、Vへの道は簡単ではない。
沖縄尚学も末吉がセンバツ後の4月に左ヒジを負傷し、長らく打者中心の練習を強いられた。沖縄大会の準決勝で復帰登板を果たし「連覇への挑戦権を獲得できた」と意気上がるが、万全には程遠く、先発するかは微妙。横浜を下したとしても不安は残る。また、九州勢ではセンバツで横浜を完封した龍頭汰樹(3年)に松永遥斗(2年)、仲地奏宇(2年)と投手力をそろえ、堅守と機動力も兼ね備えて4季連続出場の神村学園がV候補に挙がる。しかし、こちらも第2日第1試合でプロ注目の147キロ右腕・深町光生(3年)を擁する東筑と直接対決する運命となっている。
体力を奪われる酷暑が予想される中、2回戦スタートのアドバンテージを得たのが、履正社(大阪)、花咲徳栄(埼玉)、天理(奈良)あたり。激戦区の大阪を3年ぶりに勝ち上がった履正社は打線が全国屈指の破壊力を誇り、大阪大会7試合で66得点、5失点と投打のバランスも抜群だ。
2回戦組に追い風が吹くのか、強豪対決の勝者が勝ち上がっていくのか…。大会関係者は「総合力で横浜リードは動かないが、こうなるとどこが勝ってもおかしくない。英明(香川)と関東第一(東東京)も智弁和歌山と社(兵庫)といい、実力的に同じようなチームが当たっている。組み合わせで全く展開が変わる。力的には花巻東(岩手)、仙台育英(宮城)も劣らない」と混迷予想するしかなかった。
地区大会に続いて組み合わせ抽選も波乱。横浜と神村学園の運命の再会ならドラマチックだが、実力拮抗のチームが多いだけに本戦も波乱が避けられそうにない。
🎤2026年夏の甲子園 監督突撃インタビュー
東筑・山下監督「環境や勉強を言い訳に絶対したくないよねって、部員には日頃から言っています」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/391296
山下聖士監督(東筑/福岡/45歳)
あさって6日に神村学園(鹿児島)と対戦する東筑は、9年ぶりに甲子園に出場する福岡県有数の県立進学校。毎年、東大と京大に複数の合格者を出している。昨秋から母校を率いて就任1年目の山下監督は数学教諭。限られた練習時間と環境の中で、いかにして激戦区の福岡を勝ち抜いたのか。文武両道の実情や選手育成、強豪に挑む心境を聞いた。
──福岡私立3強の牙城を崩して甲子園を決めました。
「やはり、強豪私学に対してどう戦うかという意識は常にチームで共有しています。今春の県大会決勝でも飯塚高校さんに敗れて悔しい思いをしているので、そこが原動力にもなっていました。これまで甲子園に出場した時は、絶対的なエース一人に頼る形でした。ただ、今回は継投で勝ち上がることができた。公立校でも投手を分業し、リレーで甲子園に届いたことは、大きな成果だと思います」
──東筑にとって甲子園は「夢」と「現実的な目標」のどちらでしたか。
「現実的な目標でした。夏の大会では『甲子園、甲子園』と鼓舞することはなくても、歴代チームを含め、根底には『甲子園で校歌を歌う』という目標がある。選手たちも勉強と野球を両立しながら、本気で甲子園を狙うつもりで東筑に来ています」
──バッテリーはプロ注目選手。選手はどう集めているのですか。
「地元には、勉強ができて野球の力もある中学生が多くいます。そうした選手たちが『勉強も野球も頑張るなら東筑に行きたい』と思ってくれることが、楽しみな選手が集まる一番の理由だと思います。東筑ブランド? たしかに、毎年ある程度勝ち上がり、県大会の上位を狙ってきた伝統も大きいですね」
──選手たちは一般入試ですか、推薦入試ですか。
「過半数は一般入試ですが、県が採用している『推薦入試』の部員もいます。1学年の定員280人に対し、推薦入試の枠があり、その中でラグビー部、男女バレー部など、各部活動との兼ね合いで決まるので、人数は毎年まちまちです」
──推薦には内申点などの基準がありますが、超有望球児に「ゲタ」を履かせたりは。
「基準より低かったら絶対ダメです。そういうことはあり得ません」
──今チームは医学部志望が4人。文武両道はどう実現?
「もともと学校の授業レベルが非常に高く、まずはその授業に必死についていくこと自体が勉強になっています。野球部に限らず、全校生徒の8~9割が部活動に入っているため、空き時間や隙間時間を有効活用して勉強する校風、環境がある。午後8時が完全下校時刻となっており、学校帰りに塾へ通う選手もいます。野球をする時は野球に集中し、終われば勉強へ切り替える。その積み重ねです」
──土日の練習は基本的に午後から。これは、朝に勉強させるためですか。
「いえ、グラウンドを使える時間帯の都合で……。平日も水曜と木曜は内野部分しか使用できません。でも、その時間は内野でできるメニューをしっかりやる。こういったことは徹底しています。時間も場所も限られているし、土日には模試があるなど、勉強もしなければいけない。『だけど、それを言い訳には絶対したくないよね』というのは日頃から言っています」
──「野球学校」は、東筑には負けられないと、対抗心を燃やしていませんか。
「どうなんでしょう。野球に対する思いや情熱は、どの学校も共通していると思います。私立の強豪校で、親元を離れて寮生活を送る選手たちにも、並々ならぬ覚悟があるはずです。グラウンドに立てば学校の特色や環境は関係ありません。野球への強い思いと、勝ちたいという互いの気持ちがぶつかり合う。純粋に野球で、互いにいい試合ができればと常に思っています」
──初戦は神村学園と対決します。
「優勝候補の一角に挙げられているくらい、非常に鍛え上げられたチームです。最後まで諦めない粘り強さもある。ただ、東筑も県大会を粘り強い守りで勝ち上がってきました。序盤で突き放されず、僅差のまま食らいついていきたい。そうすれば勝機が見えてくると思います」
🎤2026年夏の甲子園 監督突撃インタビュー
「野球学校」との対戦をどう思う? 超進学校・東筑の山下監督が語った赤裸々な回答
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/391259
明日6日に神村学園(鹿児島)と対戦する東筑は、9年ぶりに甲子園に出場する福岡県有数の県立進学校。毎年、東大と京大に複数の合格者を出している。昨秋から母校を率いて就任1年目の山下監督は数学教諭。限られた練習時間と環境の中で、いかにして激戦区の福岡を勝ち抜いたのか。就任時に感じたプレッシャーや、絶対的エースに頼らず勝ち上がったチームづくりについて聞いた。今回は【前編】。
──福岡の私学3強の牙城を崩し、甲子園出場を果たしました。
「強豪私学に対して、どう戦うかは常に意識してきました。昨秋、今春と私立に敗れた悔しさも、この夏の原動力になったと思います。準決勝の九州国際大付戦では大量失点するイニングをつくらず、取られたら取り返す展開に持ち込めた。相手にも安心できる雰囲気はなかったと思います。最後に逆転できたのは、本当に選手たちがすごかったです。また、これまで甲子園に出場した時は、一人のピッチャーに頼る形でした。30年前も9年前もそうです。ただ、今回はさまざまな場面でリリーフを起用し、投手を分業して勝ち上がることができた。公立高校が絶対的なエース一人ではなく、投手リレーで甲子園に届いたことは、大きな成果だと思います」
──東筑にとって甲子園は「夢」か、「現実的な目標」か、どちらでしたか。
「夢というより、現実的な目標でした。夏の大会では、目の前の一戦一戦を大事にしようと話していましたが、その先にある甲子園は毎年意識しています。今回も『甲子園で校歌を歌う』という目標を掲げてスタートしました。選手たちも、勉強と野球を両立しながら、本気で甲子園を目指すつもりで東筑に来ていると思います」
──監督就任1年目。プレッシャーはありましたか。
「正直、ありました。昨春の福岡大会で優勝し、九州大会に出場したチームの中心選手には、当時2年生だった選手が多くいました。今チームは彼らが主力となるだけに、順調に成長すれば甲子園も狙えるのではと。その分、周囲からの期待も大きく、監督1年目の自分が、この選手たちをどううまく伸ばしてあげられるかというところにプレッシャーを感じていました。青野前監督が偉大だったこともあります」
──練習環境には多くの制約があります。
「グラウンドはサッカー部、ラグビー部と共用しているので、土日は基本的に午後からの練習です。平日も水曜と木曜は内野しか使えません。ただ、そこは割り切るしかありません。内野しか使えないなら、内野でできる練習をしっかりやる。ノックもできますし、全面を使えない日は、練習時間の半分ほどをウエートに充てることもあります」
──ナイター設備がなく、冬場は暗くなるのも早い。
「完全下校の時間は季節にかかわらず午後8時です。暗い中でもできるティー打撃などで、スイングの量を確保することはできます。内野にはある程度の照明があるので、工夫しながら打撃練習を行い、特に冬場は量をこなすことを意識してきました」
──進学校として、学業にも注力しなくてはいけません。
「土曜日が模試でつぶれることもあります。ただ、『時間が足りないから仕方がない』『環境が悪いから勝てない』ということは、言い訳にしたくないよねと部員には話しています。限られた時間や環境を、逆にプラスに働かせることが大切です。グラウンドが十分に使えないことも、勉強があることも、絶対に言い訳にはしたくありません」
──「野球学校」は、東筑には負けられないと対抗心を燃やしているのでは。
「どうなんでしょう。野球に対する思いや情熱は、どの学校も共通していると思います。私立の強豪校で、親元を離れて寮生活を送る選手たちにも、並々ならぬ覚悟があるはずです。グラウンドに立てば、学校の特色や環境は関係ありません。野球への強い思いと、勝ちたいという互いの気持ちがぶつかり合う。純粋に野球で、互いにいい試合ができればと常に思っています」
📝酷暑対策でユニ色『紺』から『白』へ…愛知・享栄、開会式リハでお披露目 帽子、アンダーシャツ、ストッキングを一新
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第108回全国高校野球選手権大会は5日に甲子園球場で開幕する。4日に同球場で行われた開会式のリハーサルで、享栄(愛知)が全身真っ白というニュースタイルをお披露目した。3日の甲子園練習までは紺色だった帽子やアンダーシャツ、ストッキングを白に変更。試合ではヘルメットも白にそろえて臨む。
目的は「暑さ対策に尽きます」と日野部長。白は濃い色に比べて熱を吸収しにくいといわれており、昨夏は県岐阜商が帽子を青から白に変更した例もあった。享栄も以前から検討し、今回の甲子園出場に合わせて新調。メーカーの協力で開会式に間に合わせた。
胸の「KYOEI」の文字などデザインには変更がない。これまでの伝統を守りつつ、酷暑の現代に合わせてカラーチェンジ。暑さに負けず、31年ぶりの夏の甲子園で輝く。