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👣南陵学園理事長の車が海へ転落し死亡…警察が駆けつけた段階で海面に浮いた車から「ドアが水圧で開けられない」、救助準備中に水没
https://news.yahoo.co.jp/articles/af3cfd935c1843e0c7c635664e275da09f46e27e
9日午後1時15分頃、和歌山県印南町印南の印南漁港で「車が海に落ちた」と近くにいた人から110番があった。警察や消防が駆けつけたところ、車が海面に浮いており、運転席の男性が「バックする時、アクセルとブレーキを踏み間違えた。ドアが水圧で開けられない」と説明し、救助準備中に車が水没。車内から男性が引き揚げられ、田辺市内の病院で死亡が確認された。
和歌山県警御坊署の発表によると、男性は和歌山南陵高校を運営する学校法人南陵学園(静岡県)理事長の甲斐三樹彦さん(54)だった。同署が詳しい経緯を調べている。
📝和歌山南陵・甲斐三樹彦理事長が逝去「活動が止まることは故人に反する」/発表全文
https://news.yahoo.co.jp/articles/05c052c06d6951b8cc0e6c6569baba933b9af041
和歌山南陵の公式インスタグラムは10日、理事長兼校長の甲斐三樹彦氏が逝去したことを発表した。「理事長・校長の甲斐三樹彦の逝去のおしらせ」と題した投稿文は、下記の通り。
「3月9日、当学園の理事長であり、本校校長の甲斐三樹彦が逝去したことをご報告いたします。故人は、生涯を通じて人を愛し、誰よりも学校を愛し、入学式や在校生の卒業式を心待ちにしておりました。教職員・生徒一同、深い悲しみに包まれておりますが、学校や生徒の活動が止まることは、故人の願いに反するものと考えております。
そのため、私たちはこれまで通り、通常の学校運営を続けてまいります。また、今後の学校経営につきましても、どうぞご心配なきようお願い申し上げます。
現在、警察による検証が進められており、事故の詳細については明らかになっておりません。検証中の事案であるため、推測に基づく情報や不確実な内容をお伝えすることはできません。詳細については警察の発表をお待ちください。なお、ご遺族の意向に最大限配慮し、慎重に対応してまいります。合わせて、本校教職員及び生徒保護者への取材等につきましては、心情に鑑み、ご遠慮くださいますようお願い申し上げます」
同校は経営難から新規生徒の募集を停止していたが、元経営コンサルタントの甲斐理事長が、経営再建に名乗り上げ、尽力していた。
24年夏には、同理事長が仕掛け人となり、レゲエ歌手のINFINITY16とWARSANを起用した新校歌「一歩前へ」が話題を集めた。同年は3年生のみ10人で和歌山大会に単独出場。同年秋に募集停止措置が解かれ、25年春には、22年以来の新入生12人(野球部6人、バスケットボール部5人、吹奏楽部1人)が入学。また、2年生1人が他県から転入し、野球部員は7人で再始動。昨夏、昨秋は連合チームで出場していた。
今年も新入生の入学を予定しており、野球部は今夏2年ぶりに、単独チームで県大会出場を目指しているところだった。
📝春季近畿地区高校野球大会の奈良県予選、33チームの対戦カード決まる…DH制を採用
https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20260310-GYO1I00160/
5月4日はなんと…準々決勝4試合がさとやくスタジアムで8時30分から4試合行われるとのこと!!
4月10日ならっきー球場の10時から3試合無料開放とともに観戦予定しております!
📣【2026年春のセンバツ】初戦の勝敗完全予想 大会屈指の好カード「神戸国際大付vs九州国際大付」は?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/385006
3月19日に開幕するセンバツ高校野球の組み合わせ抽選会が6日に行われ、1回戦の対戦が決まった。センバツ連覇を目指す横浜は神村学園、昨夏に続く夏春連覇を狙う沖縄尚学は帝京と対戦。強豪校同士のつぶし合いが続出した1回戦全16試合の勝敗を占った。
【第1日=19日】
第1試合は16年ぶりの帝京と史上5校目の夏春連覇を目指す沖縄尚学の好カード。沖縄尚学は昨夏Vに貢献した末吉良丞と新垣有絃の左右二枚看板が残る。帝京も「スーパー1年生」のスラッガー・目代龍之介を擁するが、沖縄尚学が競り勝つ。
第2試合は中京大中京が阿南光を下す。
第3試合は八戸学院光星と崇徳の対戦。アマチュア野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏がこう言う。
「八戸学院光星はエースで4番の北口晃大主将が大黒柱。崇徳も昨秋の中国大会4戦完投3完封の最速140キロ左腕・徳丸凜空が中心だが、総合力で上回る八戸学院光星が勝つと見ています」
【第2日=20日】
第1試合は滋賀学園が21世紀枠の長崎西を倒す。
第2試合は横浜が神村学園との初戦屈指の好カードを制す。横浜は最速154キロ右腕のドラフト1位候補の織田翔希を擁し、野手も小野舜友ら春夏の甲子園経験者が残りスキがない。23、24年夏の甲子園4強の神村学園は、参加校中2番目の打率.382の強力打線を擁するが、横浜が上回る。
第3試合は花巻東と智弁学園の強豪校対決。「智弁学園の最速149キロ左腕・杉本真滉は、昨秋の公式戦で47回3分の2を投げて68奪三振のドクターK。逢坂悠誠が4番を務め、太田蓮、主将の角谷哲人の中軸は強力。東北を制した花巻東も古城大翔と赤間史弥を擁する打線が強力ですが、智弁学園が上回ると思います」(前出の美山氏)
【第3日=21日】
第1試合は花咲徳栄が東洋大姫路を下す。
第2試合は日本文理が21世紀枠の高知農を倒す。
第3試合は試合巧者の専大松戸が島田爽介、中谷嘉希の二枚看板を擁する北照に勝つ。
【第4日=22日】
第1試合は神戸国際大付と九州国際大付の昨秋の明治神宮大会決勝の再戦。高校野球雑誌「ホームラン」の元編集長・戸田道男氏がこう言った。
「明治神宮大会を制した九国は今大会の優勝候補ですが、プロ注目の主力選手が校則違反で出場停止。他にも好左腕がいたりと層は厚いが、まとまりを欠く可能性がある。神戸は明治神宮大会3試合5本塁打の強力打線。九国がベストメンバーでないなら、神戸がリベンジすると見ています」
第2試合は近江が大垣日大に勝つ。
第3試合は関東王者で最速152キロ右腕・菰田陽生を擁する山梨学院が長崎日大を下す。
【第5日=23日】
第1試合は初出場の帝京長岡が東北を下す。
第2試合は英明が高川学園を倒す。
第3試合は三重が佐野日大に勝つ。
【第6日=24日】
第1試合は熊本工と大阪桐蔭の対戦。「大阪桐蔭が初戦を突破するでしょう。1回戦最後に登場するのは計4度目でゲンがいい。13年は3回戦敗退も17年は徳山壮磨(元DeNA)や根尾昂(中日)を擁し、決勝では履正社を倒して優勝。22年も前田悠伍(ソフトバンク)らを擁して優勝。後半は過密日程になりますが、強さを発揮しています」とは前出の戸田氏だ。
📝持丸修一 77歳名将の高校野球論
やっぱり7回制に異議あり!(上) 高野連が「働き方改革」を持ち出す圧倒的違和感
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/384169
3月19日に開幕する春のセンバツへ向けて調整を進めながらも、胸の奥には拭い切れないモヤモヤとした感情があります。「高校野球は2028年春から7回制を導入か」といった、あたかもそれが既定路線であるかのような報道を目にするようになったからです。ちょうど1年前の当コラムでも7回制について触れ、「それだけはやめてほしい」と申し上げました。当時、私が挙げた理由は次の3点です。
・高校野球の醍醐味は七回、八回、九回に凝縮されている。
・選手の出場機会も限られてしまう。
・高校球児で大学野球に進むのは2割未満。9回制を経験できないままユニホームを脱ぐ選手が量産されてしまう。
これらを踏まえ、野球の未来を狭めかねないと危惧しました。その考えは一貫して今も変わっていません。大阪桐蔭の西谷浩一監督もメディアを通して「議論の余地もなく、まったく反対。あり得ないし、間違っている」と訴えています。
高野連公表のアンケート結果によれば、加盟校のうち「賛成」は20.8%、「反対」は70.1%。このような状況でなぜ7回制導入の機運が高まっているのでしょうか。正直、腑に落ちません。
高野連がリリースした「『7イニング制等高校野球の諸課題検討会議』結果報告」には、導入すべき主な理由として「熱中症対策」「試合時間短縮」「ケガ予防」に加え、「指導者の働き方改革」が挙げられていました。前者3点については、まだわかる部分もある。しかし「働き方改革」まで含めることに、どうしても違和感を覚えます。
周囲の事情で顧問を引き受けざるを得ないケースもあるでしょう。しかしそれは各学校や組織の体制の問題であり、高野連が「働き方改革」などとはやりの言葉を持ち出して、競技そのものの根幹を変えるのは道理が違うのではないか。
時代が変わっても、好きでグラウンドに立っている指導者は数えきれないほどいます。まだまだ反対の理由は尽きません。次回は、「選手ファースト」「危機管理」の視点からお話しいたします。
☝年男のゲン担ぎ、沖田監督が勝利決意 三重高校に選抜旗授与 選抜高校野球
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d9798988eeb6e9378cc8fa18da0516b99d17327
19日に阪神甲子園球場で開幕する、第98回選抜高校野球大会に、東海地区代表として出場する三重高校で9日、選抜旗の授与式と、硬式野球部の壮行会が行われた。
硬式野球部は、昨年秋の東海大会で準優勝して、8年ぶり14回目の春の甲子園出場を決めた。大会第5日(23日予定)の1回戦で佐野日大(栃木)と初戦を戦う。
在校生のほか、中学生、教職員ら約1000人が見守る中、神崎校長から、開会式の入場行進で掲げる選抜旗を受け取った主将の大西新史捕手(2年)は「投手陣を中心とした堅い守備とつながりのある攻撃で、一戦必勝で、優勝目指して頑張ります」と表情を引き締めた。
春夏通算では28回目の甲子園出場。準優勝を果たした、12年前の夏の甲子園で、当時の監督、部長が、午年生まれの年男だったと語る沖田展男監督は、「私も部長も干支と同じ午年(生まれ)。ゲンも担ぎながら、一戦一戦戦っていきたい」とユーモアも交え、決意を新たにした。
☟プロ注目の近江・上田 課題露呈4回3失点 NPB2球団スカウト視察 昨年3月勇退の多賀前監督も見守る
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0eab5575cd97684c17323df9bd2e6f2c830b2c5
「練習試合、近江7-4東山」(9日、近江グラウンド)
センバツに出場する近江のプロ注目右腕・上田健介投手(2年)が9日、練習試合に先発した。7日にも登板しており、中1日のマウンド。NPB2球団のスカウトが視察に訪れた中、初回は三者凡退で順調に立ち上がった。
二回は先頭の四球から1死二塁のピンチを招くも、後続は打たせて取るピッチングでゼロに。三回は再び3人で料理した。しかし、四回は3連打を浴びるなど打ち込まれ、4回4安打3失点。1四球も全体的にボール先行が目立ち、「しっかりコントロールできるようにしたい」と力を込めた。
小森博之監督(42)が課題としたのが、ミスがあったフィールディング。「(初戦の)大垣日大さんは小技、足を絡めてきますので」とより守りが大切になってくる。この日は昨年3月に勇退した名将・多賀章仁前監督(66)も試合を見守った。上田を含めた4人を「鍵を握る選手」に挙げ、「初戦が、甲子園で勝ち上がれるかどうかを左右する。そこでそういった核の選手が大車輪の活躍をするとチームが乗っていく」と期待を込めた。22日の初戦までは約2週間。命運を握るエースがいい準備を進めていく。
🎤【馬淵史郎 我が道10】初出場 都市対抗8強、日本選手権準優勝も「俺は辞める」
https://news.yahoo.co.jp/articles/99a81f0adf160893ddd816c2a8b4291c065cd840
27歳で社会人野球の阿部企業の監督に就任した。環境には恵まれないし、仕事はハード、おまけに選手は故障持ち。ないない尽くしのチームだったが、「何とかひと勝負したい」という雑草魂はみんなが持っていた。なにくそ、の思いがチームの原動力になった。
バットを振り込ませていくと、徹夜仕事で鍛えられた体力から鋭い打球が出るようになった。試合にも少しずつ勝てるようになってきた。実績がなくても、その気になったら、やる気になったら何とかなる。恩師の田内さんの言葉も思い出しながらチームを引っ張った。
社長に「一度、都市対抗に出ましょう」と補強を直訴し、台湾を視察したときに出会ったのが右下手投げの陽介仁と外野手の林易増だった。世界の野球事情に詳しい山本英一郎さん(のちに野球殿堂入り)にも契約の際に協力いただき、1986年(昭61)に2人が加わった。課題だった投手陣に柱ができたことで、悲願の都市対抗出場を果たした。劣悪な環境からよく選手たちもやってくれた。
都市対抗では初勝利に向けて、情報戦もやったよ。初戦の相手は優勝候補の三菱自動車川崎。三菱グループからの補強選手に「先発を聞かれたら陽だと言っとけ」と煙幕を張って、左打者を並べてきた相手に、補強選手の左腕・岡本透(元大洋)を先発させ、7回1死まで無失点に抑えて番狂わせの勝利。準々決勝では日本石油に3―10で負けたが、初出場でベスト8入りを果たした。2回戦では主戦の陽が走者のときに、相手野手に当たられて、ベンチを飛び出し乱闘騒ぎ。厳重注意も食らった。これぞ神戸の暴れん坊軍団やったな。
その中でカチンときたことがあった。初戦で岡本が好投しているときに、ベンチ裏に社長が来た。「陽を投げさせろ」と言う。選手起用は監督の専権事項。いくら自分が金を出したからといって、用兵まで口を出されてはたまらない。勝ったら勝ったで「応援にも金がかかる」なんて声が聞こえてきた。介入されてまで、監督は続けられない。「このシーズンで俺は辞める」と選手の前で宣言した。
最後の大会が86年に大阪球場で行われた日本選手権。腹はくくっていたし、選手には「好きなようにやれ」とだけ言って送り出した。徹夜のガードマン仕事に比べたら、全国大会は天国。選手たちも「やったるわ」と暴れてくれた。
2回戦からの出場で、三菱自動車水島に9―3で勝つと、準々決勝は三菱自動車京都に6―1、準決勝は川崎製鉄神戸に4―1。初出場であれよあれよと決勝進出。「あんなチームに」と言われ続けた男たちが意地を見せた。
決勝ではNTT東海に1―5で負けたが、準優勝は立派のひとこと。社長とも衝突してしまったが、何も実績のない監督と選手たちにチャンスを与えてくれたことには感謝している。
📝「選ばれる強豪」「選ばれなくなる強豪」…高校野球“総合力の時代”が始まった
https://news.yahoo.co.jp/articles/afd14c52d0369846fe348ee48406c4db02486d55?page=1
アマチュアスポーツの中でも特別な存在感を放つ高校野球が、いま転換点にある。7回制導入の議論が続く一方で、強豪校による不祥事が相次ぎ、高校野球のあり方そのものが問われる局面も増えている。
強豪校の三条件
昨夏の甲子園期間中には広陵で部内暴行事案が発覚し、出場辞退という異例の事態に発展した。さらに今春には、昨夏準優勝の日大三でも部員による不適切行為が明るみに出て、活動休止となった。
いずれも伝統ある強豪校であり、地域を代表する存在だった。それだけに衝撃は大きい。しかしその一方で、有望な中学生が特定の学校へと集まる傾向はむしろ強まっている。選択肢が多い時代にあっても、学校選びの基準はより明確になっているのだ。
現代高校野球の勢力図を形作る要素は大きく三つある。第一に「甲子園出場の確率」。第二に「進路実績」。第三に「設備・指導体制」である。いわば“強豪校の三条件”だ。
甲子園は依然として球児最大の目標であり、保護者にとっても重要な指標である。安定した強さを誇る学校は、それだけで優位に立つ。加えて、東京六大学や東都大学、さらにはプロへと続く明確な進路ルートを持つ学校は“安心材料”となる。そしてトレーニング施設や寮環境、専門スタッフの充実度も無視できない。
この三条件を高水準で満たしている代表例が山梨学院、健大高崎、仙台育英である。いずれも過去10年で全国制覇を経験し、甲子園出場回数も安定しており、大学進学実績は豊富で、環境整備にも積極的だ。
「選手とその保護者がまず重視するのは、甲子園に出場できるかという点です。高校野球のあり方がいろいろと言われていますが、球児のあこがれ、目標という意味で、甲子園という存在はまだまだ大きいですね。そうなると、県内で圧倒的な立場にある高校が自然と人気になります。もう一つ大きいのは進路の面です。これは特に保護者の方が気にするところですが、有名大学に多くの選手が進んでいる高校はやはり選ばれやすい。野球だけでなく、その先まで見据えた判断が増えています。そして最後は設備面と指導体制でしょう。昔のように下級生は雑用が中心で、寮生活は苦行というチームは減っていますが、それ以上に、どれだけ整った環境を備えているかが問われる時代です」(ある中学野球指導者)
横浜高校というブランドの力
ただ、この三つの要素がすべて高い水準でそろっていなくても、有望選手から選ばれているチームは存在する。その筆頭格と言えるのが横浜だろう。
2015年夏に長く指揮を執った渡辺元智監督が退任して以降、甲子園出場は果たしながらもあと一歩で勝ち切れない大会が続き、県内のライバルである東海大相模の後塵を拝することも少なくなかった。それでも昨春の選抜では19年ぶりの優勝を達成。今季もプロ注目のエース・織田翔希をはじめ、中学時代から将来を嘱望された選手を数多く擁している。
しかしながら、横浜は全国屈指の激戦区・神奈川に属するがために、甲子園出場の難易度は、前述の3校と比べても決して低くない。進路面を見ても、昨年主将を務めた阿部葉太が早稲田大へ進学したものの、同校野球部からの進学は初めてのケースであり、“出口の強さ”で群を抜いているわけではない。それでも有望選手が集まる背景には、「ブランド力」という第四の要素がある。
「やはり横浜高校というブランドの力は大きいですね。特にいまの中学生の親世代は、松坂大輔(元西武など)が大活躍し、春夏連覇を達成した当時の印象が強く残っています。あのユニフォームを着てみたいという憧れを、親から子へと受け継いでいるケースも少なくないと思います。それに神奈川県の高校野球人気は非常に高く、地方大会でも横浜スタジアムが満員になることがある。あのような舞台でプレーできるということ自体に魅力を感じている選手も多いのではないでしょうか」(同)
夏の甲子園大会が第100回の節目を迎えた2018年には、現役プロ野球選手が母校のユニフォームを着用し、球児へビデオメッセージを送る企画が行われた。その際、大島洋平(中日、享栄出身)は、チームメートで横浜出身の福田永将の姿を見て、「(ユニフォームの)オーラが凄い」と語っている。横浜のユニフォームが放つ存在感は、世代や立場を超えて共有されており、野球界において「横浜」というブランドが確立している証拠だと言える。
「選ばれる強豪」と「選ばれなくなる強豪」の分岐点
ここまで4校を取り上げてきたが、今後一気に人気が高まりそうな存在もある。大谷翔平(ドジャース)の母校として知られる花巻東だ。これまで同校は、基本的に地元・岩手出身の選手を中心にチームを編成してきた。しかし昨年から方針を転換。この4月には全国から実力ある選手が入学してくるという。勢力図に変化をもたらす可能性がある動きと言える。もっとも、人気上昇の理由は単に大谷の存在だけではないようだ。
「もちろん、大谷翔平や菊池雄星(エンゼルス)の存在は大きいですが、それだけではありません。設備は当然素晴らしいですし、甲子園に出場できるチャンスも比較的多い。そうした土台はしっかりしています。さらに進路面でも、東大に合格する選手が出たり、佐々木麟太郎のように米スタンフォード大へ進むケースがあったりと、他校にはあまり見られない実績がある。野球の先にある選択肢を示している点は大きいと思います。佐々木洋監督の、高校野球の枠にとどまらない柔軟な考え方に魅力を感じている選手や保護者も多いようです。それに、いまだ成し遂げられていない『岩手から日本一』を達成したいという思いで入学を志す選手も少なくないのではないでしょうか」(前出の中学野球指導者)
花巻市には、2024年のドラフトで史上最多となる6人が指名された富士大がある。花巻東は同大と頻繁にオープン戦を行い、実戦を通じてレベルアップを図っている。高校と大学というカテゴリーを越えた交流が日常的に行われている点も、他校にはない強みの一つだろう。
今回は5校を取り上げたが、勢力図はなお流動的だ。昨春の選抜では創部3年のエナジックスポーツが初出場を果たし、話題を集めた。また今年4月には、大手進学塾を運営する四谷学院が通信制高校として野球部を創部するなど、新たな“プレーヤー”の参入も続いている。
少子化が進む時代にあって、野球部の存在は競技力のみならず学校経営やブランド戦略とも直結する。甲子園、進路、育成環境、そしてブランド力――。それらをいかに備えるかが、これからの高校野球における“盟主”を決める指標となるのではないか。
しかし同時に、どれほど伝統を誇る学校であっても、その評価は決して不変ではない。昨夏の広陵、今春の日大三の不祥事が示したのは、実績や歴史だけでは信頼を守り切れない現実だ。選ばれる強豪であり続けるために求められるのは、健全な運営と透明性を備えた“総合力”である。「選ばれる強豪」と「選ばれなくなる強豪」。その分岐点は、すでに見え始めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af3cfd935c1843e0c7c635664e275da09f46e27e
9日午後1時15分頃、和歌山県印南町印南の印南漁港で「車が海に落ちた」と近くにいた人から110番があった。警察や消防が駆けつけたところ、車が海面に浮いており、運転席の男性が「バックする時、アクセルとブレーキを踏み間違えた。ドアが水圧で開けられない」と説明し、救助準備中に車が水没。車内から男性が引き揚げられ、田辺市内の病院で死亡が確認された。
和歌山県警御坊署の発表によると、男性は和歌山南陵高校を運営する学校法人南陵学園(静岡県)理事長の甲斐三樹彦さん(54)だった。同署が詳しい経緯を調べている。
📝和歌山南陵・甲斐三樹彦理事長が逝去「活動が止まることは故人に反する」/発表全文
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24年夏には、同理事長が仕掛け人となり、レゲエ歌手のINFINITY16とWARSANを起用した新校歌「一歩前へ」が話題を集めた。同年は3年生のみ10人で和歌山大会に単独出場。同年秋に募集停止措置が解かれ、25年春には、22年以来の新入生12人(野球部6人、バスケットボール部5人、吹奏楽部1人)が入学。また、2年生1人が他県から転入し、野球部員は7人で再始動。昨夏、昨秋は連合チームで出場していた。
今年も新入生の入学を予定しており、野球部は今夏2年ぶりに、単独チームで県大会出場を目指しているところだった。
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3月19日に開幕するセンバツ高校野球の組み合わせ抽選会が6日に行われ、1回戦の対戦が決まった。センバツ連覇を目指す横浜は神村学園、昨夏に続く夏春連覇を狙う沖縄尚学は帝京と対戦。強豪校同士のつぶし合いが続出した1回戦全16試合の勝敗を占った。
【第1日=19日】
第1試合は16年ぶりの帝京と史上5校目の夏春連覇を目指す沖縄尚学の好カード。沖縄尚学は昨夏Vに貢献した末吉良丞と新垣有絃の左右二枚看板が残る。帝京も「スーパー1年生」のスラッガー・目代龍之介を擁するが、沖縄尚学が競り勝つ。
第2試合は中京大中京が阿南光を下す。
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「八戸学院光星はエースで4番の北口晃大主将が大黒柱。崇徳も昨秋の中国大会4戦完投3完封の最速140キロ左腕・徳丸凜空が中心だが、総合力で上回る八戸学院光星が勝つと見ています」
【第2日=20日】
第1試合は滋賀学園が21世紀枠の長崎西を倒す。
第2試合は横浜が神村学園との初戦屈指の好カードを制す。横浜は最速154キロ右腕のドラフト1位候補の織田翔希を擁し、野手も小野舜友ら春夏の甲子園経験者が残りスキがない。23、24年夏の甲子園4強の神村学園は、参加校中2番目の打率.382の強力打線を擁するが、横浜が上回る。
第3試合は花巻東と智弁学園の強豪校対決。「智弁学園の最速149キロ左腕・杉本真滉は、昨秋の公式戦で47回3分の2を投げて68奪三振のドクターK。逢坂悠誠が4番を務め、太田蓮、主将の角谷哲人の中軸は強力。東北を制した花巻東も古城大翔と赤間史弥を擁する打線が強力ですが、智弁学園が上回ると思います」(前出の美山氏)
【第3日=21日】
第1試合は花咲徳栄が東洋大姫路を下す。
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【第4日=22日】
第1試合は神戸国際大付と九州国際大付の昨秋の明治神宮大会決勝の再戦。高校野球雑誌「ホームラン」の元編集長・戸田道男氏がこう言った。
「明治神宮大会を制した九国は今大会の優勝候補ですが、プロ注目の主力選手が校則違反で出場停止。他にも好左腕がいたりと層は厚いが、まとまりを欠く可能性がある。神戸は明治神宮大会3試合5本塁打の強力打線。九国がベストメンバーでないなら、神戸がリベンジすると見ています」
第2試合は近江が大垣日大に勝つ。
第3試合は関東王者で最速152キロ右腕・菰田陽生を擁する山梨学院が長崎日大を下す。
【第5日=23日】
第1試合は初出場の帝京長岡が東北を下す。
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📝持丸修一 77歳名将の高校野球論
やっぱり7回制に異議あり!(上) 高野連が「働き方改革」を持ち出す圧倒的違和感
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/384169
3月19日に開幕する春のセンバツへ向けて調整を進めながらも、胸の奥には拭い切れないモヤモヤとした感情があります。「高校野球は2028年春から7回制を導入か」といった、あたかもそれが既定路線であるかのような報道を目にするようになったからです。ちょうど1年前の当コラムでも7回制について触れ、「それだけはやめてほしい」と申し上げました。当時、私が挙げた理由は次の3点です。
・高校野球の醍醐味は七回、八回、九回に凝縮されている。
・選手の出場機会も限られてしまう。
・高校球児で大学野球に進むのは2割未満。9回制を経験できないままユニホームを脱ぐ選手が量産されてしまう。
これらを踏まえ、野球の未来を狭めかねないと危惧しました。その考えは一貫して今も変わっていません。大阪桐蔭の西谷浩一監督もメディアを通して「議論の余地もなく、まったく反対。あり得ないし、間違っている」と訴えています。
高野連公表のアンケート結果によれば、加盟校のうち「賛成」は20.8%、「反対」は70.1%。このような状況でなぜ7回制導入の機運が高まっているのでしょうか。正直、腑に落ちません。
高野連がリリースした「『7イニング制等高校野球の諸課題検討会議』結果報告」には、導入すべき主な理由として「熱中症対策」「試合時間短縮」「ケガ予防」に加え、「指導者の働き方改革」が挙げられていました。前者3点については、まだわかる部分もある。しかし「働き方改革」まで含めることに、どうしても違和感を覚えます。
周囲の事情で顧問を引き受けざるを得ないケースもあるでしょう。しかしそれは各学校や組織の体制の問題であり、高野連が「働き方改革」などとはやりの言葉を持ち出して、競技そのものの根幹を変えるのは道理が違うのではないか。
時代が変わっても、好きでグラウンドに立っている指導者は数えきれないほどいます。まだまだ反対の理由は尽きません。次回は、「選手ファースト」「危機管理」の視点からお話しいたします。
☝年男のゲン担ぎ、沖田監督が勝利決意 三重高校に選抜旗授与 選抜高校野球
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d9798988eeb6e9378cc8fa18da0516b99d17327
19日に阪神甲子園球場で開幕する、第98回選抜高校野球大会に、東海地区代表として出場する三重高校で9日、選抜旗の授与式と、硬式野球部の壮行会が行われた。
硬式野球部は、昨年秋の東海大会で準優勝して、8年ぶり14回目の春の甲子園出場を決めた。大会第5日(23日予定)の1回戦で佐野日大(栃木)と初戦を戦う。
在校生のほか、中学生、教職員ら約1000人が見守る中、神崎校長から、開会式の入場行進で掲げる選抜旗を受け取った主将の大西新史捕手(2年)は「投手陣を中心とした堅い守備とつながりのある攻撃で、一戦必勝で、優勝目指して頑張ります」と表情を引き締めた。
春夏通算では28回目の甲子園出場。準優勝を果たした、12年前の夏の甲子園で、当時の監督、部長が、午年生まれの年男だったと語る沖田展男監督は、「私も部長も干支と同じ午年(生まれ)。ゲンも担ぎながら、一戦一戦戦っていきたい」とユーモアも交え、決意を新たにした。
☟プロ注目の近江・上田 課題露呈4回3失点 NPB2球団スカウト視察 昨年3月勇退の多賀前監督も見守る
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0eab5575cd97684c17323df9bd2e6f2c830b2c5
「練習試合、近江7-4東山」(9日、近江グラウンド)
センバツに出場する近江のプロ注目右腕・上田健介投手(2年)が9日、練習試合に先発した。7日にも登板しており、中1日のマウンド。NPB2球団のスカウトが視察に訪れた中、初回は三者凡退で順調に立ち上がった。
二回は先頭の四球から1死二塁のピンチを招くも、後続は打たせて取るピッチングでゼロに。三回は再び3人で料理した。しかし、四回は3連打を浴びるなど打ち込まれ、4回4安打3失点。1四球も全体的にボール先行が目立ち、「しっかりコントロールできるようにしたい」と力を込めた。
小森博之監督(42)が課題としたのが、ミスがあったフィールディング。「(初戦の)大垣日大さんは小技、足を絡めてきますので」とより守りが大切になってくる。この日は昨年3月に勇退した名将・多賀章仁前監督(66)も試合を見守った。上田を含めた4人を「鍵を握る選手」に挙げ、「初戦が、甲子園で勝ち上がれるかどうかを左右する。そこでそういった核の選手が大車輪の活躍をするとチームが乗っていく」と期待を込めた。22日の初戦までは約2週間。命運を握るエースがいい準備を進めていく。
🎤【馬淵史郎 我が道10】初出場 都市対抗8強、日本選手権準優勝も「俺は辞める」
https://news.yahoo.co.jp/articles/99a81f0adf160893ddd816c2a8b4291c065cd840
27歳で社会人野球の阿部企業の監督に就任した。環境には恵まれないし、仕事はハード、おまけに選手は故障持ち。ないない尽くしのチームだったが、「何とかひと勝負したい」という雑草魂はみんなが持っていた。なにくそ、の思いがチームの原動力になった。
バットを振り込ませていくと、徹夜仕事で鍛えられた体力から鋭い打球が出るようになった。試合にも少しずつ勝てるようになってきた。実績がなくても、その気になったら、やる気になったら何とかなる。恩師の田内さんの言葉も思い出しながらチームを引っ張った。
社長に「一度、都市対抗に出ましょう」と補強を直訴し、台湾を視察したときに出会ったのが右下手投げの陽介仁と外野手の林易増だった。世界の野球事情に詳しい山本英一郎さん(のちに野球殿堂入り)にも契約の際に協力いただき、1986年(昭61)に2人が加わった。課題だった投手陣に柱ができたことで、悲願の都市対抗出場を果たした。劣悪な環境からよく選手たちもやってくれた。
都市対抗では初勝利に向けて、情報戦もやったよ。初戦の相手は優勝候補の三菱自動車川崎。三菱グループからの補強選手に「先発を聞かれたら陽だと言っとけ」と煙幕を張って、左打者を並べてきた相手に、補強選手の左腕・岡本透(元大洋)を先発させ、7回1死まで無失点に抑えて番狂わせの勝利。準々決勝では日本石油に3―10で負けたが、初出場でベスト8入りを果たした。2回戦では主戦の陽が走者のときに、相手野手に当たられて、ベンチを飛び出し乱闘騒ぎ。厳重注意も食らった。これぞ神戸の暴れん坊軍団やったな。
その中でカチンときたことがあった。初戦で岡本が好投しているときに、ベンチ裏に社長が来た。「陽を投げさせろ」と言う。選手起用は監督の専権事項。いくら自分が金を出したからといって、用兵まで口を出されてはたまらない。勝ったら勝ったで「応援にも金がかかる」なんて声が聞こえてきた。介入されてまで、監督は続けられない。「このシーズンで俺は辞める」と選手の前で宣言した。
最後の大会が86年に大阪球場で行われた日本選手権。腹はくくっていたし、選手には「好きなようにやれ」とだけ言って送り出した。徹夜のガードマン仕事に比べたら、全国大会は天国。選手たちも「やったるわ」と暴れてくれた。
2回戦からの出場で、三菱自動車水島に9―3で勝つと、準々決勝は三菱自動車京都に6―1、準決勝は川崎製鉄神戸に4―1。初出場であれよあれよと決勝進出。「あんなチームに」と言われ続けた男たちが意地を見せた。
決勝ではNTT東海に1―5で負けたが、準優勝は立派のひとこと。社長とも衝突してしまったが、何も実績のない監督と選手たちにチャンスを与えてくれたことには感謝している。
📝「選ばれる強豪」「選ばれなくなる強豪」…高校野球“総合力の時代”が始まった
https://news.yahoo.co.jp/articles/afd14c52d0369846fe348ee48406c4db02486d55?page=1
アマチュアスポーツの中でも特別な存在感を放つ高校野球が、いま転換点にある。7回制導入の議論が続く一方で、強豪校による不祥事が相次ぎ、高校野球のあり方そのものが問われる局面も増えている。
強豪校の三条件
昨夏の甲子園期間中には広陵で部内暴行事案が発覚し、出場辞退という異例の事態に発展した。さらに今春には、昨夏準優勝の日大三でも部員による不適切行為が明るみに出て、活動休止となった。
いずれも伝統ある強豪校であり、地域を代表する存在だった。それだけに衝撃は大きい。しかしその一方で、有望な中学生が特定の学校へと集まる傾向はむしろ強まっている。選択肢が多い時代にあっても、学校選びの基準はより明確になっているのだ。
現代高校野球の勢力図を形作る要素は大きく三つある。第一に「甲子園出場の確率」。第二に「進路実績」。第三に「設備・指導体制」である。いわば“強豪校の三条件”だ。
甲子園は依然として球児最大の目標であり、保護者にとっても重要な指標である。安定した強さを誇る学校は、それだけで優位に立つ。加えて、東京六大学や東都大学、さらにはプロへと続く明確な進路ルートを持つ学校は“安心材料”となる。そしてトレーニング施設や寮環境、専門スタッフの充実度も無視できない。
この三条件を高水準で満たしている代表例が山梨学院、健大高崎、仙台育英である。いずれも過去10年で全国制覇を経験し、甲子園出場回数も安定しており、大学進学実績は豊富で、環境整備にも積極的だ。
「選手とその保護者がまず重視するのは、甲子園に出場できるかという点です。高校野球のあり方がいろいろと言われていますが、球児のあこがれ、目標という意味で、甲子園という存在はまだまだ大きいですね。そうなると、県内で圧倒的な立場にある高校が自然と人気になります。もう一つ大きいのは進路の面です。これは特に保護者の方が気にするところですが、有名大学に多くの選手が進んでいる高校はやはり選ばれやすい。野球だけでなく、その先まで見据えた判断が増えています。そして最後は設備面と指導体制でしょう。昔のように下級生は雑用が中心で、寮生活は苦行というチームは減っていますが、それ以上に、どれだけ整った環境を備えているかが問われる時代です」(ある中学野球指導者)
横浜高校というブランドの力
ただ、この三つの要素がすべて高い水準でそろっていなくても、有望選手から選ばれているチームは存在する。その筆頭格と言えるのが横浜だろう。
2015年夏に長く指揮を執った渡辺元智監督が退任して以降、甲子園出場は果たしながらもあと一歩で勝ち切れない大会が続き、県内のライバルである東海大相模の後塵を拝することも少なくなかった。それでも昨春の選抜では19年ぶりの優勝を達成。今季もプロ注目のエース・織田翔希をはじめ、中学時代から将来を嘱望された選手を数多く擁している。
しかしながら、横浜は全国屈指の激戦区・神奈川に属するがために、甲子園出場の難易度は、前述の3校と比べても決して低くない。進路面を見ても、昨年主将を務めた阿部葉太が早稲田大へ進学したものの、同校野球部からの進学は初めてのケースであり、“出口の強さ”で群を抜いているわけではない。それでも有望選手が集まる背景には、「ブランド力」という第四の要素がある。
「やはり横浜高校というブランドの力は大きいですね。特にいまの中学生の親世代は、松坂大輔(元西武など)が大活躍し、春夏連覇を達成した当時の印象が強く残っています。あのユニフォームを着てみたいという憧れを、親から子へと受け継いでいるケースも少なくないと思います。それに神奈川県の高校野球人気は非常に高く、地方大会でも横浜スタジアムが満員になることがある。あのような舞台でプレーできるということ自体に魅力を感じている選手も多いのではないでしょうか」(同)
夏の甲子園大会が第100回の節目を迎えた2018年には、現役プロ野球選手が母校のユニフォームを着用し、球児へビデオメッセージを送る企画が行われた。その際、大島洋平(中日、享栄出身)は、チームメートで横浜出身の福田永将の姿を見て、「(ユニフォームの)オーラが凄い」と語っている。横浜のユニフォームが放つ存在感は、世代や立場を超えて共有されており、野球界において「横浜」というブランドが確立している証拠だと言える。
「選ばれる強豪」と「選ばれなくなる強豪」の分岐点
ここまで4校を取り上げてきたが、今後一気に人気が高まりそうな存在もある。大谷翔平(ドジャース)の母校として知られる花巻東だ。これまで同校は、基本的に地元・岩手出身の選手を中心にチームを編成してきた。しかし昨年から方針を転換。この4月には全国から実力ある選手が入学してくるという。勢力図に変化をもたらす可能性がある動きと言える。もっとも、人気上昇の理由は単に大谷の存在だけではないようだ。
「もちろん、大谷翔平や菊池雄星(エンゼルス)の存在は大きいですが、それだけではありません。設備は当然素晴らしいですし、甲子園に出場できるチャンスも比較的多い。そうした土台はしっかりしています。さらに進路面でも、東大に合格する選手が出たり、佐々木麟太郎のように米スタンフォード大へ進むケースがあったりと、他校にはあまり見られない実績がある。野球の先にある選択肢を示している点は大きいと思います。佐々木洋監督の、高校野球の枠にとどまらない柔軟な考え方に魅力を感じている選手や保護者も多いようです。それに、いまだ成し遂げられていない『岩手から日本一』を達成したいという思いで入学を志す選手も少なくないのではないでしょうか」(前出の中学野球指導者)
花巻市には、2024年のドラフトで史上最多となる6人が指名された富士大がある。花巻東は同大と頻繁にオープン戦を行い、実戦を通じてレベルアップを図っている。高校と大学というカテゴリーを越えた交流が日常的に行われている点も、他校にはない強みの一つだろう。
今回は5校を取り上げたが、勢力図はなお流動的だ。昨春の選抜では創部3年のエナジックスポーツが初出場を果たし、話題を集めた。また今年4月には、大手進学塾を運営する四谷学院が通信制高校として野球部を創部するなど、新たな“プレーヤー”の参入も続いている。
少子化が進む時代にあって、野球部の存在は競技力のみならず学校経営やブランド戦略とも直結する。甲子園、進路、育成環境、そしてブランド力――。それらをいかに備えるかが、これからの高校野球における“盟主”を決める指標となるのではないか。
しかし同時に、どれほど伝統を誇る学校であっても、その評価は決して不変ではない。昨夏の広陵、今春の日大三の不祥事が示したのは、実績や歴史だけでは信頼を守り切れない現実だ。選ばれる強豪であり続けるために求められるのは、健全な運営と透明性を備えた“総合力”である。「選ばれる強豪」と「選ばれなくなる強豪」。その分岐点は、すでに見え始めている。