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📝持丸修一 77歳名将の高校野球論 秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/378800
今回は「いいニュース」と「そうではないニュース」があります。
まず、いいニュースから。おかげさまで我が専大松戸は秋季千葉県大会を制し、関東大会への進出を決めました。予選を含む全8試合のうちコールド勝ちが6試合。投手陣もですが、何より打線が奮起してくれました。好調の要因は、これまで上級生の試合でスタメン出場してきた高貝、吉岡、石崎、宮尾ら4人が軸となってしっかり機能してくれているからに尽きます。最初のうちは頭一つ抜けているような選手でも、気づけば同級生との差が小さくなってしまう--高校野球ではありがちですが、彼らにはそれがない。生まれたばかりの新チームの軸としてチームを牽引してくれています。
ここからが「そうではないニュース」です。9日に抽選会があり、初戦の相手は文星芸大付(栃木2位)に決まりました。もし突破できた場合は、横浜(神奈川1位)-高崎商大付(群馬2位)の勝者と対戦。苦しい戦いが予想されますが、トーナメント表を目で追うと、その次の対戦相手候補には山梨学院(山梨1位)が控えているではありませんか! 全国レベルの強豪がひしめくブロックに入り、思わず苦笑いしてしまいました。
初戦の文星芸大付とは“縁”があります。前監督の故・高橋薫さんは専大の元監督でしたからね。今年の夏に初めて練習試合の予定を組んだのですが、あいにく天候不良で中止になってしまった。
そんな経緯があったから、秋季関東大会の出場校が出そろった時から予感めいたものがありました。「初戦は他県2位と当たるから、文星が来そうだな。その次は横浜が来るかもしれないぞ」なんて話していたら、本当にその通りになってしまった。あまりうれしくない予感的中です(苦笑)。文星芸大付には未対戦の相手ならではの怖さがある。やっぱり一度は対戦しておきたかった。あの日の雨が恨めしい。
初戦を突破して、仮に横浜と対戦することになってもネームバリューにビビっていては勝てるはずがありません。たしかに横浜は全国屈指の強豪です。今夏の甲子園で8強入りし、U18代表に4人を送り出している。しかし、その選手たちはすでに引退しているのです。圧倒的強さだった前世代とは“別のチーム”だと考えて臨みます。
ひとつ懸念があるとすれば、今年の春季関東大会で当時、27連勝中だった横浜に勝ってしまったこと。我々の自信にもなりましたが、今度は相手も警戒してくるはずです。果たしてあの1勝が半年を経てどう作用するか。こればかりは蓋を開けて見なければ分かりません。
🔥マスターズ甲子園 中南信中心の長野県選抜が挑む
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf662d6d14332b3efa0cff64207baf1efc0f4911
全国の高校野球OB・OGが甲子園球場で戦うマスターズ甲子園が11月8日と9日に開かれる。長野県勢は選抜チームと単独校チームが交互に出場しており、今年は中南信を中心とした選抜チームを組んで大会に挑む。11日には塩尻市広丘郷原の松本歯科大学野球場で長野商業高校OBチームと壮行試合を行った。8―1で勝利し、本番に向けて士気を高めた。
今年のマスターズ甲子園には20チームが出場する。長野県はくじ引きで出場権を得て、6月に伊那市で県選抜チーム決定戦を実施。中信、南信、北信、東信の各地区選抜チームがトーナメント戦を行い、決勝(雨天中止)に残った中信と南信の両チームを中核とした選手・監督など計50人で県選抜を組織した。
県選抜は大会2日目に熊本県代表と戦う。メンバーの一人で、松商学園高校OBの牛丸丈一さん(22)=松本市波田=は、3年時に出場した夏の甲子園大会はベンチ入りできなかった。「現役時代に立てなかった夢の舞台。チャンスをいただいたので全力でプレーしたい」と本番を見据えた。梓川高校OBで選手最年長の古幡英嗣さん(54)=同=は「ジムに通って体をつくっている。ワクワクする気持ちでいっぱい」と話していた。県勢の出場は5回目となる。
📝大阪桐蔭が2年ぶりの秋大阪大会制覇…“楽しむ→愉しむ”への変化の意味は?「しぶとい」常勝軍団は帰ってきたか「ここはひとつの通過点なので」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d0feb0f49c740f9f65817f71c06f0782db7f26c?page=1
雨上がりの柔らかい夕陽が三塁側ベンチを照らす。優勝を決めた瞬間、大阪桐蔭ナインは穏やかな表情を浮かべながらベンチを飛び出した。2年ぶり13度目の秋の大阪大会優勝。とはいえ苦しいゲームだった。
シーソーゲームになった決勝戦
近大附属を相手に初回に2点を先行するも4回に2死走者なしから同点とされ、5回も2死走者なしから2点を勝ち越された。直後に追いつくも、7回以降は激しい点の取り合いとなった。チームを率いる西谷浩一監督はこう振り返る。
「苦しいところをみんなで辛抱して(好機に)1打出ただけですけれどね。もっとしっかりやらないといけないところはありますが、新チームなのでまだまだ経験不足。色んな経験ができたことは大きかったと思います」
先発のエース右腕・吉岡貫介(2年)は、最速152キロの速球だけでなく、球の回転数が2600回を数え、球のキレでも勝負できる。準決勝の金光大阪戦では7回まで完全試合ペースで相手打線を封じるなど快投を重ねていたが、この日は雨でぬかるんだ足元を気にしながらのピッチングとなり、なかなか制球が安定しなかった。
6回途中で7四死球を与え、4安打4失点で降板。西谷監督は「こういう時もありますんでね。みんなでカバーできたことは大きかったです。去年はね、ここで負けてしまったので、それよりひとつ上に行けたということで、近畿大会ではしっかりやりたいと思っています」と表情を引き締めた。
昨秋は決勝で履正社に3-8で敗れて、秋の大阪の頂点に立てなかった。2位で出場した近畿大会では、初戦で滋賀学園に2-3で敗れ、センバツ出場を逃した。今夏は大阪大会決勝で東大阪大柏原に延長タイブレークの末、5-6で惜敗。大阪桐蔭が春も夏も甲子園を逃したのは、2019年以来6年ぶりだった。
1年時から注目されてきた本格派右腕・森陽樹、中野大虎という超高校級の2本柱を擁しても、たどり着けなかった聖地。その悔しさを持って、現チームはスタートした。
大阪桐蔭は全国から選ばれた精鋭たちが集い、1学年で20人前後の部員数とはいえ競争は常に激しい。対外試合はもちろん、紅白戦、Bチームでも対外試合を重ねてチームの活性化を図るが、夏休みはとにかく多くの練習試合をこなした。
「まずは大阪の頂点を取りに行こう」
主将を務める黒川虎雅(2年)は前チームからベンチ入りし、現チームでは正二塁手を務める。大阪大会決勝で敗れ、直後に始まったチームの当時のことをこう振り返る。
「前のチームで自分はベンチ入りしていて、すぐに切り替えられたかといえばそうではなかったんですけど、自分たちはもう絶対に負けない、そういう思いでずっとやってきました。1年間、甲子園出場を逃してきたので、まず大阪の頂点を取りに行こうと言い合いながら練習してきました」
西谷監督は、報道陣の質問に対してもその年を象徴するキーワードをよく口にする。黒川も指揮官とのやり取りの中で、言われ続けた言葉があった。
「しぶとく、とよく言われます。とにかく粘り強く、しぶとく攻めていこうと。しんどい試合でも全員でひとつになって戦っていこうと自分たちも言っています」
決勝戦がまさにそうだった。中盤以降は激しい点の取り合いとなり、一時は2点を追いかける展開となった。それでも勝ち越した7回、逆転した8回はいずれも先頭打者が出塁し、そこから全員で繋いだ。
甦る「かつての大阪桐蔭」像
大阪桐蔭はプロ注目の打者を中心に豪快に点を取るイメージが強いかもしれない。だが、かつてはそれ以上に相手に最後までしぶとく食らいつき、土壇場で逆転するような執念深い強さこそが真骨頂でもあった。決勝戦の逆転劇は、そんなかつてのような執念が詰まった場面でもあった。
「準決勝では(エースの)吉岡がピシャピシャに抑えてくれたんですけれど、逆に言ったら自分たちは何もできないまま終わった試合でした(11安打しながら2得点)。だから、次の試合は自分たちがやってやろうという思いが強かったです。
準決勝で点を取れなかった分、決勝では思いっきりやってやるぞ、と。準決勝の悔しさを敢えてプラスに捉えて、今日の試合はベンチからプラスになる声も出ていたので、最後まで気持ちで負けていなかったと思います」(黒川主将)
黒川自身も今夏の大阪大会決勝で「7番・二塁」でスタメンを経験しているが、野手は3番を打つ内海竣太以外、レギュラーはほぼ入れ替わった。経験値は浅いチームではあるが「まずは色んな経験を積むことが大事」と西谷監督が言うように、まずは秋の大阪大会7試合で経験値を上げることはできた。ちなみに黒川は、前主将の中野から「愉しめ」という言葉を託されていた。
「楽しめ、ではなく敢えて難しい漢字の“愉しめ”というのは、深い意味で愉しめよ、という意味らしいです。でも……大阪で勝ち切れたのは大きいんですけれど、中野さんが言う“愉しめ”てるかと言われれば、まだまだなのかなと」
優勝でも…「ひとつの通過点」
それでもひとつの“関門”は突破することができた。センバツへの道は近畿大会での戦いに左右される。
「大阪大会優勝はひとつの通過点。ここからが大事ですし、大阪で勝ち切って気が緩んでしまったら意味がないので」
優勝してもナインは控えめに勝利を喜んだ。西谷監督は「成功も失敗もひとつの経験になる」と秋を制した選手たちを穏やかな表情で見つめたが、胸の奥につっかえたままの思いも吐露する。
「やっぱり、今年は一度も行けなかったのでね。その思いは選手みんな強く持っていると思います」
指揮官の今年抱いた無念さが”一度も行けなかった“という言葉のトーンの低さに込められているようにも聞こえた。
同じ轍は踏まない。しぶとく粘り強い戦いで誰よりも愉しみ、悔しさを経験したからこそさらに強くなった大阪桐蔭を、体現する秋にする。
🎁沖縄尚学・比嘉監督「今後も精進」 吹奏楽で指揮・羽地さん「沖縄愛する県人として」 県民栄誉賞の特別賞・感謝状
https://news.yahoo.co.jp/articles/8880f6b28a613099f60da51cbbe8b076fdda3521
第107回全国高校野球選手権大会で優勝した沖縄尚学高校野球部が県民栄誉賞を受賞した。14日に県庁で行われた表彰式には、沖尚野球部の選手たちや比嘉公也監督(44)が参加。県民らが詰め掛け、手拍子で迎えた。
2008年の春の甲子園優勝や今夏の甲子園制覇と、同校野球部を導いてきた比嘉監督に、県スポーツ指導者特別賞が授与された。比嘉監督は「限られた環境の沖縄の代表校が、甲子園で勝つことには大きな意義があると伝えていた。甲子園では生徒たちが粘り強い戦いをしてくれた。今後も沖縄の高校野球、スポーツが盛り上がっていけるよう学校全体で精進したい」と話した。
兵庫県の市立尼崎高校吹奏楽部総監督で県出身の羽地靖隆さん(77)は、1981年夏から45年間毎年、県代表を甲子園球場で応援してきた。夏の甲子園で104試合、春の甲子園で58試合、指揮棒を振った。玉城デニー知事から感謝状を贈られた羽地さんは「長年やってきて幸せ」と喜び「元気な限り応援を続ける。沖縄を愛する県人として今まで以上に子どもと頑張りたい」と語った。玉城知事は今後、尼崎高校吹奏楽部にも直接感謝状を手渡す予定で、日程などを調整している。
家族ら4人と訪れた児童(10)=那覇市=は末吉良丞投手からボールにサインをもらい、「ピンチでたくさん三振を取っていてかっこよかった。家に飾りたい」と喜んだ。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/378800
今回は「いいニュース」と「そうではないニュース」があります。
まず、いいニュースから。おかげさまで我が専大松戸は秋季千葉県大会を制し、関東大会への進出を決めました。予選を含む全8試合のうちコールド勝ちが6試合。投手陣もですが、何より打線が奮起してくれました。好調の要因は、これまで上級生の試合でスタメン出場してきた高貝、吉岡、石崎、宮尾ら4人が軸となってしっかり機能してくれているからに尽きます。最初のうちは頭一つ抜けているような選手でも、気づけば同級生との差が小さくなってしまう--高校野球ではありがちですが、彼らにはそれがない。生まれたばかりの新チームの軸としてチームを牽引してくれています。
ここからが「そうではないニュース」です。9日に抽選会があり、初戦の相手は文星芸大付(栃木2位)に決まりました。もし突破できた場合は、横浜(神奈川1位)-高崎商大付(群馬2位)の勝者と対戦。苦しい戦いが予想されますが、トーナメント表を目で追うと、その次の対戦相手候補には山梨学院(山梨1位)が控えているではありませんか! 全国レベルの強豪がひしめくブロックに入り、思わず苦笑いしてしまいました。
初戦の文星芸大付とは“縁”があります。前監督の故・高橋薫さんは専大の元監督でしたからね。今年の夏に初めて練習試合の予定を組んだのですが、あいにく天候不良で中止になってしまった。
そんな経緯があったから、秋季関東大会の出場校が出そろった時から予感めいたものがありました。「初戦は他県2位と当たるから、文星が来そうだな。その次は横浜が来るかもしれないぞ」なんて話していたら、本当にその通りになってしまった。あまりうれしくない予感的中です(苦笑)。文星芸大付には未対戦の相手ならではの怖さがある。やっぱり一度は対戦しておきたかった。あの日の雨が恨めしい。
初戦を突破して、仮に横浜と対戦することになってもネームバリューにビビっていては勝てるはずがありません。たしかに横浜は全国屈指の強豪です。今夏の甲子園で8強入りし、U18代表に4人を送り出している。しかし、その選手たちはすでに引退しているのです。圧倒的強さだった前世代とは“別のチーム”だと考えて臨みます。
ひとつ懸念があるとすれば、今年の春季関東大会で当時、27連勝中だった横浜に勝ってしまったこと。我々の自信にもなりましたが、今度は相手も警戒してくるはずです。果たしてあの1勝が半年を経てどう作用するか。こればかりは蓋を開けて見なければ分かりません。
🔥マスターズ甲子園 中南信中心の長野県選抜が挑む
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf662d6d14332b3efa0cff64207baf1efc0f4911
全国の高校野球OB・OGが甲子園球場で戦うマスターズ甲子園が11月8日と9日に開かれる。長野県勢は選抜チームと単独校チームが交互に出場しており、今年は中南信を中心とした選抜チームを組んで大会に挑む。11日には塩尻市広丘郷原の松本歯科大学野球場で長野商業高校OBチームと壮行試合を行った。8―1で勝利し、本番に向けて士気を高めた。
今年のマスターズ甲子園には20チームが出場する。長野県はくじ引きで出場権を得て、6月に伊那市で県選抜チーム決定戦を実施。中信、南信、北信、東信の各地区選抜チームがトーナメント戦を行い、決勝(雨天中止)に残った中信と南信の両チームを中核とした選手・監督など計50人で県選抜を組織した。
県選抜は大会2日目に熊本県代表と戦う。メンバーの一人で、松商学園高校OBの牛丸丈一さん(22)=松本市波田=は、3年時に出場した夏の甲子園大会はベンチ入りできなかった。「現役時代に立てなかった夢の舞台。チャンスをいただいたので全力でプレーしたい」と本番を見据えた。梓川高校OBで選手最年長の古幡英嗣さん(54)=同=は「ジムに通って体をつくっている。ワクワクする気持ちでいっぱい」と話していた。県勢の出場は5回目となる。
📝大阪桐蔭が2年ぶりの秋大阪大会制覇…“楽しむ→愉しむ”への変化の意味は?「しぶとい」常勝軍団は帰ってきたか「ここはひとつの通過点なので」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d0feb0f49c740f9f65817f71c06f0782db7f26c?page=1
雨上がりの柔らかい夕陽が三塁側ベンチを照らす。優勝を決めた瞬間、大阪桐蔭ナインは穏やかな表情を浮かべながらベンチを飛び出した。2年ぶり13度目の秋の大阪大会優勝。とはいえ苦しいゲームだった。
シーソーゲームになった決勝戦
近大附属を相手に初回に2点を先行するも4回に2死走者なしから同点とされ、5回も2死走者なしから2点を勝ち越された。直後に追いつくも、7回以降は激しい点の取り合いとなった。チームを率いる西谷浩一監督はこう振り返る。
「苦しいところをみんなで辛抱して(好機に)1打出ただけですけれどね。もっとしっかりやらないといけないところはありますが、新チームなのでまだまだ経験不足。色んな経験ができたことは大きかったと思います」
先発のエース右腕・吉岡貫介(2年)は、最速152キロの速球だけでなく、球の回転数が2600回を数え、球のキレでも勝負できる。準決勝の金光大阪戦では7回まで完全試合ペースで相手打線を封じるなど快投を重ねていたが、この日は雨でぬかるんだ足元を気にしながらのピッチングとなり、なかなか制球が安定しなかった。
6回途中で7四死球を与え、4安打4失点で降板。西谷監督は「こういう時もありますんでね。みんなでカバーできたことは大きかったです。去年はね、ここで負けてしまったので、それよりひとつ上に行けたということで、近畿大会ではしっかりやりたいと思っています」と表情を引き締めた。
昨秋は決勝で履正社に3-8で敗れて、秋の大阪の頂点に立てなかった。2位で出場した近畿大会では、初戦で滋賀学園に2-3で敗れ、センバツ出場を逃した。今夏は大阪大会決勝で東大阪大柏原に延長タイブレークの末、5-6で惜敗。大阪桐蔭が春も夏も甲子園を逃したのは、2019年以来6年ぶりだった。
1年時から注目されてきた本格派右腕・森陽樹、中野大虎という超高校級の2本柱を擁しても、たどり着けなかった聖地。その悔しさを持って、現チームはスタートした。
大阪桐蔭は全国から選ばれた精鋭たちが集い、1学年で20人前後の部員数とはいえ競争は常に激しい。対外試合はもちろん、紅白戦、Bチームでも対外試合を重ねてチームの活性化を図るが、夏休みはとにかく多くの練習試合をこなした。
「まずは大阪の頂点を取りに行こう」
主将を務める黒川虎雅(2年)は前チームからベンチ入りし、現チームでは正二塁手を務める。大阪大会決勝で敗れ、直後に始まったチームの当時のことをこう振り返る。
「前のチームで自分はベンチ入りしていて、すぐに切り替えられたかといえばそうではなかったんですけど、自分たちはもう絶対に負けない、そういう思いでずっとやってきました。1年間、甲子園出場を逃してきたので、まず大阪の頂点を取りに行こうと言い合いながら練習してきました」
西谷監督は、報道陣の質問に対してもその年を象徴するキーワードをよく口にする。黒川も指揮官とのやり取りの中で、言われ続けた言葉があった。
「しぶとく、とよく言われます。とにかく粘り強く、しぶとく攻めていこうと。しんどい試合でも全員でひとつになって戦っていこうと自分たちも言っています」
決勝戦がまさにそうだった。中盤以降は激しい点の取り合いとなり、一時は2点を追いかける展開となった。それでも勝ち越した7回、逆転した8回はいずれも先頭打者が出塁し、そこから全員で繋いだ。
甦る「かつての大阪桐蔭」像
大阪桐蔭はプロ注目の打者を中心に豪快に点を取るイメージが強いかもしれない。だが、かつてはそれ以上に相手に最後までしぶとく食らいつき、土壇場で逆転するような執念深い強さこそが真骨頂でもあった。決勝戦の逆転劇は、そんなかつてのような執念が詰まった場面でもあった。
「準決勝では(エースの)吉岡がピシャピシャに抑えてくれたんですけれど、逆に言ったら自分たちは何もできないまま終わった試合でした(11安打しながら2得点)。だから、次の試合は自分たちがやってやろうという思いが強かったです。
準決勝で点を取れなかった分、決勝では思いっきりやってやるぞ、と。準決勝の悔しさを敢えてプラスに捉えて、今日の試合はベンチからプラスになる声も出ていたので、最後まで気持ちで負けていなかったと思います」(黒川主将)
黒川自身も今夏の大阪大会決勝で「7番・二塁」でスタメンを経験しているが、野手は3番を打つ内海竣太以外、レギュラーはほぼ入れ替わった。経験値は浅いチームではあるが「まずは色んな経験を積むことが大事」と西谷監督が言うように、まずは秋の大阪大会7試合で経験値を上げることはできた。ちなみに黒川は、前主将の中野から「愉しめ」という言葉を託されていた。
「楽しめ、ではなく敢えて難しい漢字の“愉しめ”というのは、深い意味で愉しめよ、という意味らしいです。でも……大阪で勝ち切れたのは大きいんですけれど、中野さんが言う“愉しめ”てるかと言われれば、まだまだなのかなと」
優勝でも…「ひとつの通過点」
それでもひとつの“関門”は突破することができた。センバツへの道は近畿大会での戦いに左右される。
「大阪大会優勝はひとつの通過点。ここからが大事ですし、大阪で勝ち切って気が緩んでしまったら意味がないので」
優勝してもナインは控えめに勝利を喜んだ。西谷監督は「成功も失敗もひとつの経験になる」と秋を制した選手たちを穏やかな表情で見つめたが、胸の奥につっかえたままの思いも吐露する。
「やっぱり、今年は一度も行けなかったのでね。その思いは選手みんな強く持っていると思います」
指揮官の今年抱いた無念さが”一度も行けなかった“という言葉のトーンの低さに込められているようにも聞こえた。
同じ轍は踏まない。しぶとく粘り強い戦いで誰よりも愉しみ、悔しさを経験したからこそさらに強くなった大阪桐蔭を、体現する秋にする。
🎁沖縄尚学・比嘉監督「今後も精進」 吹奏楽で指揮・羽地さん「沖縄愛する県人として」 県民栄誉賞の特別賞・感謝状
https://news.yahoo.co.jp/articles/8880f6b28a613099f60da51cbbe8b076fdda3521
第107回全国高校野球選手権大会で優勝した沖縄尚学高校野球部が県民栄誉賞を受賞した。14日に県庁で行われた表彰式には、沖尚野球部の選手たちや比嘉公也監督(44)が参加。県民らが詰め掛け、手拍子で迎えた。
2008年の春の甲子園優勝や今夏の甲子園制覇と、同校野球部を導いてきた比嘉監督に、県スポーツ指導者特別賞が授与された。比嘉監督は「限られた環境の沖縄の代表校が、甲子園で勝つことには大きな意義があると伝えていた。甲子園では生徒たちが粘り強い戦いをしてくれた。今後も沖縄の高校野球、スポーツが盛り上がっていけるよう学校全体で精進したい」と話した。
兵庫県の市立尼崎高校吹奏楽部総監督で県出身の羽地靖隆さん(77)は、1981年夏から45年間毎年、県代表を甲子園球場で応援してきた。夏の甲子園で104試合、春の甲子園で58試合、指揮棒を振った。玉城デニー知事から感謝状を贈られた羽地さんは「長年やってきて幸せ」と喜び「元気な限り応援を続ける。沖縄を愛する県人として今まで以上に子どもと頑張りたい」と語った。玉城知事は今後、尼崎高校吹奏楽部にも直接感謝状を手渡す予定で、日程などを調整している。
家族ら4人と訪れた児童(10)=那覇市=は末吉良丞投手からボールにサインをもらい、「ピンチでたくさん三振を取っていてかっこよかった。家に飾りたい」と喜んだ。