EDIT FORM

以下のフォームから編集を行ってください
宏鈴法師(管理人) MAIL URL

お知らせ

編集済
📝9月13日から2回戦、高校野球秋季三重県大会 朝夕2部制
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c3b3727742bd7d4166fd5736f88d277269752c8

第78回秋季東海地区高校野球三重県大会の2回戦が13日、県内3球場で始まる。1回戦を勝ち進んだ23チームとシード8校、抽選により上野を加えた計32チームが熱戦に入る。

試合開始は2、3回戦の第1試合が午前9時、第2試合が午後3時半。暑さ対策のため、夏の選手権三重大会で実施した朝夕2部制を、秋季も今回から導入する。日中の暑さが和らぐと見込まれる準々決勝からは、第1試合が午前10時、第2試合が午後2時開始に変わる。当日入場料は一般700円、高校生200円、中学生以下無料。

津球場で28日午後2時から決勝があり、3位決定戦は午前10時から。上位3チームは10月18日から愛知県である東海地区大会に出場し、成績は来春の選抜大会出場(東海地区枠は3チーム)を決める参考になる。

秋季三重県大会には、62校の55チームが出場。暑さ対策のため昨年までの地区予選をやめ、トーナメント方式の1回戦を8月28~31日に各校グラウンドなどで実施した。

💢広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/377433

今夏の甲子園大会中に出場辞退した広陵(広島)でスッタモンダが続いている。1月に起きた部内暴力の加害生徒とされている3年生部員1人が10日、被害生徒の親権者によるSNSへの投稿で名誉を傷つけられたとして、名誉毀損罪で東京地検に刑事告訴したのだ。告訴人は被害生徒の親権者、他の投稿者の処罰を求めているという。

1月に硬式野球部の寮内で、告訴人を含む3年生部員が下級生1人に暴行を働く不祥事が発生。被害部員はその後、転校を余儀なくされた。その被害部員の親権者とみられる者が、今夏甲子園大会直前に「合計100発を超えるような集団暴行」などと投稿していた。

結果としてSNS上で、複数の3年生部員の名前や顔写真がさらされることになったのだが、高校野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏がこう言う。

「全ては学校の無責任な対応と高野連の処分の甘さが招いた事態といえます。高校側が加害の事実を矮小化した疑惑を持たれ、だから、被害者側はSNSを使って世論を味方にするしかなかったのでしょう。高野連は報告を受けていたにもかかわらず、3月に『厳重注意』という中途半端な処分にとどめています。被害生徒側によれば、さらに監督らはこの事件を隠蔽しようとしたと主張している。厳重注意ではいかにも軽いですよね」

相次ぐ有望中学生の入学キャンセル
 
混乱を招いた中井前監督は引責辞任したものの、学校には在籍している。

「副校長として勤務を続けているそうですから、何の解決策にもなりません。副校長として学校に残れば、野球部への影響力は残るだろうし、『ほとぼりが冷めたら復権する気だろう』と言われても仕方がない。実際、同校の事務局長は『復帰の可能性はゼロではない』と話しています。広陵という学校は危機感がないのか。内定していた有望中学生が、相次いで入学をキャンセルしていると聞きますから、度重なる暴力事件が発端で、ついに野球部が消滅してしまった大阪のPL学園の二の舞いになりかねません」(美山氏)

広島の名門も廃部へ一直線である。

📝広陵高校の暴力問題“発覚前に投稿された”動画に異例の反響「寮よりも“通い”がいい」今浪隆博に聞く「寮生活の謎ルール…なぜ常識からズレるのか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/379ca7dbc312c9e4df8ab466d311314c3292db87

広陵高校の暴力問題を契機に「野球部の寮生活」への関心が高まるなか、問題が発覚する以前の6月にプロ野球OBが投稿した“ある動画”に注目が集まっている。

「プロ野球選手を目指すなら、寮よりも自宅から通ったほうがいい」――現役時代は日本ハムとヤクルトでプレーし、現在はスポーツメンタルコーチとして活動する今浪隆博氏が、視聴者からの質問にそう答えた理由とは? 寮生活の問題点や「野球部の伝統」にまつわる見解を聞いた。

大学で体験した寮生活の「無駄なところ」

――広陵高校野球部の暴力問題が報じられる1カ月以上前の6月23日に、YouTube『今浪隆博のスポーツメンタルTV』で公開された動画が注目を集めています。テーマは「野球の上手な息子に18校のスカウトが来て困っています。『寮』と『通い』どっちがいいですか?」というもの。この質問に対して、今浪さんは寮生活のデメリットをあげながら「通い」を推奨されていました。

今浪隆博(以下、今浪) この企画はあくまでも僕のチャンネルの視聴者の質問に答えるものだったので、それ以上の意図はなかったんですが、結果的にすごく多くの方に見ていただいているようです(9月6日時点で約30万回再生)。広陵の問題が発覚して以降、次々に新しいコメントが届いているような状態です。視聴者の方に楽しんでもらいたいと思って発信していることが、こういった形で反響を集めるとは想像していませんでした。

――今浪さんご自身は平安高校時代に下宿生活を経験され、明治大学で寮に入っています。そのうえで、「寮でできることは通いでもできる」と解説していますね。

今浪 もちろん自分の経験ベースでしかないのですが、そのうえで忖度抜きの話をさせてもらいました。両方選択肢があるなら絶対に寮ではなく通いでしょ、と。ただ前提として、あくまでも「寮」と「通い」を選べる立場の方への答えではあります。実家から通いで行ける範囲に選手の実力にマッチした学校がないケースももちろんありますから。

――明治大で実際に寮生活をされていて、「これは無駄だな」「野球をするうえで必要ないな」と感じた部分はどんなところなんでしょうか。

今浪 すべてです(笑)。

――すべて、ですか。

今浪 はい。これはもう、僕のなかでは結論だと思っています。

「下級生はこの道を通るな」不条理なルール

――大学であっても、それだけ不条理なルールがあった、と。

今浪 当時はそういうルールしかなかったですね。僕はそれにすごく疑問を感じるタイプの人間だった。たとえば寮から駅に向かうルートで「この道は3年生と4年生しか使っちゃいけない」と言われたら、「えっ、あなたたちが作ったの? 公共の道じゃないの?」と思いますよね(笑)。道路交通法は守るだけの合理的な理由があるけど、寮のルールはすごくアホらしい。で、そのルールを後輩に守らせようとする先輩方も、間違いなく理由がわかっていない。俺らがそうやってきたからお前らもやるんだという、ただそれだけ。こういう必要のない伝統が、寮生活にはいくつもありました。一方で、野球のことに関しては不条理を感じることはなかったです。問題はあくまでも寮生活。ただただそれがストレスでした。

――たとえば広陵の「カップ麺を食べてはいけない」というようなルールも……。

今浪 いま現在、僕が寮で生活しているわけではないですし、あくまでも個人的な考えですが、キーワードは「伝統」だと感じています。野球部にかぎらず運動部の寮生活には、たいてい選手間の伝統のようなものがある。言葉としては「伝統」という一言なんですけど、その種類はたくさんあると思うんですよね。たとえばカップ麺を例にとると、仮にそれを食べることの栄養面・健康面でのデメリットが禁止になった理由だったとして、その意味が継承されているか、当事者たちが理解しているかって、クエスチョンだと思うんですよ。

――たしかに。

今浪 もちろん、そんな理由もなく単に「下級生は食べてはいけない」というルールであっても、伝統といえば伝統です。こういった謎のルールっておそらくどんな寮にも存在していて、暴力をふるったとされる生徒も、なぜそんな伝統ができたのか理解していないはずなんですよね。集団生活の特殊な環境に身を置いていると、疑いを持たなくなる。思考が停止するというか、「カップ麺=ダメ」となってスイッチが入ってしまう。なぜダメなのか考えることをしなくなるんです。

「なぜカップ麺くらいで…」常識からズレていく理由

――外から見ると「なぜカップ麺くらいで……」と思ってしまいますよね。

今浪 関わっていない大人が普通に考えたら、「カップ麺くらい食べてもいいやん」と思いますよね。野球部なんて特に「たくさん食べて体を大きくしろ」と言っているわけですし。むしろ1個じゃなくて2個、3個と食べるってルールがあってもいいくらい。普通に考えたらわかることなんですよ。でも、寮生活をしていてその環境が当たり前になってしまうと、その常識からズレてしまうんです。もちろん、カップ麺以外に摂ったほうがいい食品があるのは大前提なんですが……。

――また動画のなかでは、「寮にはルパンが出る」というエピソードもお話しされていました。

今浪 不思議なことに出るんですよ、ルパンが(笑)。もちろん盗まれた側としては、その理由まではわからない、というのが正直なところです。ただ、少なくとも僕の経験上、大人数で集団生活をしていると起きてしまいがちな現象だと思います。ルパンにかぎらずですが、野球以外のトラブルで煩わされるのはイヤですよね。

――なるほど。ちなみに、今浪さんの平安高校時代の下宿生活はどうだったんでしょうか。

今浪 下宿生活の環境はすごくよかったです。自分で身の回りのことをして生活するだけなので。先輩もいないですし、細かいルールも覚えていないくらい何もなかった。ただ誰も手伝ってくれる人がいないので、自己管理能力が必要になるとは思います。僕は野球に集中するだけでしたし、生活が乱れることはまったくありませんでした。

――野球部は高校でも大学であっても、他の部活に比べて上下関係がかなり厳しいイメージがあります。ある意味でその上下関係も、寮生活の歪さを助長してしまっているのかなとも感じるのですが、そこについてはどうなっていくべきだと考えますか? 

今浪 うーん、そうですね。これについては、発言することに結構勇気がいると思うんですけど……。

                    <続く>

📝広陵高校問題から考える“寮生活の落とし穴”「じつは大人が知らない“選手間のルール”がある」悪しき伝統の改善策は? プロ野球OB・今浪隆博の見解
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb90e92d743010f047e375822b2f7df9828ff0f3?page=1

「リスペクトある上下関係」は悪ではない

――今浪さんは野球部の上下関係について、どうなっていくべきだと感じていますか? 

今浪隆博(以下、今浪) これについては発言することに勇気がいると思うんですけど、僕個人としては、上下関係そのものは必要だと思っています。人を敬うことや、先輩から何かを学ぼうとする姿勢。スポーツの現場でも、あるいはビジネスでも、先輩や先人をリスペクトすることで成長できる部分はあると思うので。

――高圧的で一方的な上下関係というよりは、尊敬をベースとした相互的なものとしての上下関係、ですね。

今浪 そうですね。リスペクトのない接し方では、得られるものも得られなくなってしまう可能性もありますから。自分の成長を考えたときに、先輩を敬う姿勢はあった方がいいと考えています。

「先輩が“先輩”を演じすぎる」ことの危険性

――上下関係が行き過ぎたときに、理不尽な暴力やハラスメントに発展してしまうケースも散見されます。先輩と後輩のリスペクトある関係性が壊れてしまうのはなぜなのでしょうか。

今浪 先の寮生活の話と同様に、「自分の行動を疑わない環境」にまずひとつの原因があると思います。よくあるのが、先輩が“先輩”を演じすぎてしまっているケース。偉そうに振る舞うのが当たり前の伝統になってしまって、疑問を持たない環境は危険ですよね。

――そこにもやはり、伝統が絡んでくる。

今浪 はい。今回、広陵高校が問題になりましたが、他校でも似たような環境や事案は存在するはずです。あくまでも僕の見解ですが、特に伝統校と言われているところがリスクを孕んでいるように感じます。やっぱり、無駄な伝統が多すぎる。あの先輩たちもやってきた、だからやるんだよ、といった伝統が。もはやいいとか悪いとかではないんですよ。合理的だとか非合理だとか、おそらく考えてもいない。もし考えていたら、無駄な伝統はなくなっているはずなので。

――必要のないルール、必要のない厳しさ、そして暴力が「伝統」という言葉のもとに温存されていると。

今浪 もしかしたらその伝統も、最初は意味のあるものだったのかもしれない。ただ、代を重ねていくにつれて、元々あった意図や意義が薄れて、よくわからないルールだけが曲がって伝わったまま現在に至る。こういったケースがすごく多いんじゃないかなと。ある種の伝言ゲームですよね。

「悪しき伝統」をどう変えていくのか

――そういった状況を変えていくために、どんなことが必要になるでしょうか。

今浪 伝統の確認と、改善。これをやるしかないんじゃないでしょうか。曲がって伝わっているルールがあれば、それを正すタイミングを作る。先人たちが作った伝統はいまも必要なのかと立ち止まって考える。部のルールと私生活のルールについて、この確認と改善を定期的にやっていくことが重要だと思います。理想は1年ごとにしっかりとやることですね。新入生が入ってくるので。

――確認と改善。シンプルですが、やるかやらないかでは大違いですよね。

今浪 僕自身が社会人野球チーム(ゴリラクリニックベースボール)の監督をするなかで気付いたことでもあります。創部して6年経つんですが、1年目のメンバーにはチームの理念や、みんなと作りたいチーム像を話していた。これを“いい伝統”にしていこうよ、と。ただ去年の全日本軟式野球大会で優勝したこともあって、1年目からやってきた選手が何人か抜けたんですよね。選手が入れ替わるなかで、ウォーミングアップのやり方とか、野球に対する意識も話したつもりになっていたんですけど、どうも伝わっていない。みんなわかってくれている……というのは僕の思い込みで、伝えていないんだから伝わるわけがないんです(笑)。だから「元々聞いていた選手には申し訳ないけど、もう1回ちゃんと説明させてください」と。

――「話したつもり」ではいけないと。

今浪 伝統校のようにどんどん年数が重なっていくと、最初に伝えた本人がもう組織にいないことも多い。それがいいものならきちんと伝えて再確認するべきだし、時代にそぐわないものなら、いまの選手がもっとやりやすいように改善していく。できる行動って、それしかないんじゃないかなと思います。

じつは大人が知らない「選手間のルール」

――他方、「これはおかしいんじゃないか」と疑いを持ったとしても、高校生の場合、実際に行動に移すのはなかなか難しいと思います。やはり指導者が責任を持って取り組まなければいけない課題だと考えるべきでしょうか。

今浪 そうですね。チームリーダーやキャプテンがいたとしても、現場のトップは監督です。やっぱり大人が確認して、改善しなければいけない。じつは選手間の伝統やルールって、大人が理解していないこともいっぱいあるはずなんですよ。「野球部の伝統だから」と言って、なんとなく放任してしまっているところもある。定期的なヒアリングを通じて、認識していないことを知るところから始めたほうがいいですよね。問題が起きてから「知らなかった」では済まされない時代ですから。

「寮否定派」ではなく…現場で感じたこと

――最初の議論に立ち戻ると、今浪さんは動画のなかで寮ではなく「通い」を推奨していました。どちらも選択肢にある場合、あえて寮を選ぶ必要はない、と。

今浪 はい。寮だと雑用などでどうしても時間的な拘束があるし、通いなら外部のコーチに指導を受けることもできる。ただこれは僕個人の考えであって、あくまでも「通いの強豪校」と「寮の強豪校」で迷っている質問者への答えとして「通いがいい」とお話ししました。やっぱり現実的に、高いレベルで野球を続けるためには寮しか選択肢がないような生徒もいますから。「寮に入りたくないから競技そのものをやめる」という選択はしてほしくないと思っています。

――必ずしも「寮否定派」ではないということですね。動画のなかでは、かつては問題だらけだった寮生活も現代では大幅に改善されている、といった発言もありました。

今浪 いま僕はスポーツメンタルコーチとしていろいろな組織、団体を見ているのですが、実際に関わるなかで「すごくいい寮だな」と思うところもたくさんあります。今回の件を受けて、野球部や寮生活の悪い部分ばかりがクローズアップされて、悪印象がついてしまうのはもったいないですよね。たとえば明治大学の野球部の環境も、僕がいた時代に比べて劇的によくなっていますから。

大前提として、暴力は許されない。それを生み出す理不尽な伝統も改められなければいけない。そのためには、やっぱり「確認と改善」しかない。寮生活や上下関係そのものが悪というよりも、伝統と現状をしっかり検証し、アップデートすることに尽きると思います。

☟収束気配が見えない広陵高野球部の暴力問題 夏の甲子園辞退から1カ月、学校経営にも暗雲
https://news.yahoo.co.jp/articles/8be45b7cae2acd52e80824ca33cbce2e8306cac3?page=1

野球部内の暴力が発端となり、広陵高(広島市)が全国高校野球選手権大会を史上初めて途中辞退して10日で1カ月がたった。指導体制が変わり、1、2年生の新チームで再出発したが、渦中の中井哲之前監督(63)は理事兼副校長として学内にとどまる。辞退以降も一連の問題はSNS上で蒸し返され、非難や誹謗中傷が収束する気配は見えない。同校関係者は「対応にも限界がある」と漏らす。

■志願者動向に懸念

新チームが秋季広島県大会地区予選の初戦に臨み、勝利を収めた8月30日。2学期の始業式が行われ、堀正和校長が在校生らに一連の問題について説明した。同校関係者によれば「一般生から特段の反応はなかった」という。もっとも、同校を取り巻く現状は厳しい。同校は中傷が続く中で来校者らの安全を担保できないと判断し、9月上旬に実施予定だったオープンスクールをとりやめた。

懸念されるのは入学志願者の動向だという。5月1日現在の全校生徒数は1457人。「野球部員でない生徒が9割を占める」(浅田哲雄事務局長)が、甲子園の常連校として知られる同校だけに、野球部の不祥事は「広陵」全体のイメージダウンにつながり得る。志願者が減少すれば、学校経営にも支障をきたす。「影響がどれだけあるか、図りかねる点がある」。法人理事も務める浅田氏には、今回の問題はSNSで先行して拡散した情報に同校も翻弄されたとの思いが強い。

■SNSで非難激化

出場辞退の発端は今年1月22日のできごと。同校の説明によると、部員が暮らす寮で1年生(当時)の被害生徒がルールを破ってカップ麺を食べ、2年生(同)4人がそれぞれ被害生徒の部屋を訪問した上で胸をたたく、頰をたたく、胸ぐらをつかむなどの行為に及んだ。

事案を把握した同校は広島県高野連へ報告。3月上旬、日本高野連から「厳重注意」を受けた。だが、学生野球憲章に基づく基準に従い発表されなかった。被害生徒は3月末、転校したという。
7月下旬以降、同校が県大会を勝ち進む中で、SNSで被害生徒の保護者を名乗る人物からの告発が広がった。《10人以上に囲まれ、合計100発をも超える集団暴行》などと同校の報告とは異なる被害を訴え、広島県警に被害届が受理されたとも明かした。

告発は中井氏が事実の隠蔽を図ったとし、厳重注意にとどまった措置にも不満がにじむ。被害生徒が泣き寝入りを強いられたと受け止められ、同情を集めた。全国大会の組み合わせ抽選会、開会式…。日を追うごとに同校への非難がSNSで激化した。
初戦を突破した8月7日には、令和5年に中井氏や一部部員らから暴力を振るわれたと訴える別の元部員による投稿も拡散。同校は同日、事実は確認できなかったと釈明に追われたが、SNSの騒ぎは収まらなかった。ついに同10日、堀氏は出場辞退を表明。SNSでの無関係の生徒らへの攻撃を辞退理由の一つに挙げたが、「責任転嫁だ」などと暴力事案に向き合う姿勢も問われる事態を招いた。

■退任発表後も中傷

2つの事案への関与などについては判然としないものの、結局、同校は同21日、中井氏の退任を発表した。野球部への中傷がやまず、「このままでは持たない」との判断も働いた。
内部昇格で後任に就いたのは松本健吾氏(34)だが、コーチ出身でかつて中井氏の薫陶を受けた。目前に迫っていた秋季地区予選への出場を考慮すれば、外部招聘の余地はなかった。SNSでは、「中井氏の子飼い」など厳しい意見が目立った。

同校によると、退任した中井氏の長男で、前部長の惇一氏(30)は指導にこそ携わっていないが、熱中症に対するケアなど部員の見守りには付き添っているという。
1月の暴力事案では、第三者委員会の設置が決まり、5年の事案でも別の第三者委による調査が進む。5年の事案で被害を訴える元部員は在校生で、同校は遅くとも年内には結論を得たい考えだ。

第三者委による調査結果を公表した段階で再びSNS上での非難や中傷が激化する恐れもある。進捗次第では、推薦入試の時期とも重なる。学校関係者は「志願者が定員を下回る事態も想定しないといけない」と悲壮感を漂わせる。今回、SNSでは、客観的な事実が明らかになる前に加害者として部員の実名や顔写真がさらされた。半永久的に残るデジタルタトゥーだが、同校は「個人間の問題」とし、学校としての対応は難しい面があるとの認識という。
2025/09/11(木) 22時13分16秒 No.2009 編集 削除