EDIT FORM

以下のフォームから編集を行ってください
3/18 初日第3試合 近江(滋賀)-熊本国府(熊本) 16:18~18:37 17:34点灯 6回表から

第2話 多賀監督最後の聖戦・まさかのサヨナラワイルドピッチで終焉

    一二三四五六七八九十計HE
近  江0010000000180 西山-高橋
熊本国府0010000001x270 坂井、植田-寺尾
 
      第一試合  第二試合 
      八学光星5 星  稜4 
      関 東 一3 田  辺2
 
 田辺が21世紀枠で選出され優勝候補で神宮王者の星稜を最後まで苦しめ大いなる感動を与えてくれたが、実はここから近畿勢悪夢の5連敗のはじまりで・・・・・。
まさかあの百戦錬磨の多賀監督率いる近江が初出場の熊本国府相手に不覚を取るなんて夢にも思わなかった、、、じゃんけんで負けて先攻になったと思われたが相手が相手だけにこれで9回裏まで観戦できナイターの可能性も高くなると軽く考えていたのだが・・・・・。

山田くんが抜けて甲子園優勝を狙える戦力だった22年に比べるとスケールダウンは否めないが、今年のエース・西山も安定感抜群でくじ運にも恵まれ8強までは堅いと信じていた。
それに多賀監督の采配が冴えれば2年ぶり2度目の決勝進出そして滋賀県勢悲願の初優勝の色気もあったが・・・・。

快晴の甲子園16時18分プレーボール。近江は伝統的に試合が長いので最悪でも銀傘の内野点灯はするだろうと。あとは雲が適度にアシストしてくれたらと。

1回表近江は幸先よく、1番・森島海がセンター前ヒットで出塁。関西の監督にしては珍しく多賀監督は近年最前列の外野寄りが定位置となっている。
打線が非力なんで迷わずバントのサインを送っているが、2番・岡本は2球ファールで苦しみながらもスリーバントを決めて1死2塁。3番・嶋村が初球レフト前ヒットでつないで1死1・3塁。相手は中間守備を敷きゲッツー崩れでも1点入る。初回から初出場校を圧倒したいところだが、4番・大石は2ボールからまさかのキャッチャーフライ。5番・森島佑も2-1と追い込まれもしかしたらランエンドヒットのサインが出ていたのかもしれないが、ボール球を見逃し盗塁成功もつかの間・・・3塁走者がホームに突入するも堅守に阻まれまさかのダブルスチール失敗・・・これですべての歯車が狂い思わぬ大苦戦を強いられる要因となった。
その裏、西山投手が先頭打者に得意のスライダーで三振を奪い、秋の興国戦を彷彿とさせるナイスピッチングだったが、2番・野田がセンター前ヒットを放ちすかさず盗塁成功。3番・内田もスライダーで三振までは良かったが、4番・中崎の4球目に暴投で3塁まで進塁を許しピンチが広がったが、ここもスライダーで三振と伝家の宝刀でアウトは全部三振と頼もしいエースだった!!

2回表相手のエース坂井も落ち着きを取り戻しスライダーで連続三振をとるなど三者凡退で近江の打線の非力さが一冬越えても解消されていなかった。
その裏1死からストレートの四球とレフト前ヒットで1・2塁のピンチ。8番・寺尾にフルカウントとなりここで歩かせては一大事だったが、ショートフライ。9番・坂井はスライダーで三振と凄まじいペースで奪三振ショーを繰り広げていた。

そして3回近江は2死ランナーなしから1・2番の連続長短打でようやく胸のつかえがとれる先取点が入り多賀監督を喜ばせた!さらに3番・嶋村もセンター前ヒットで続き1・3塁。さすがに4番打者の時に機動力は封印して真っ向勝負を挑むもまたもや2ボールからセカンドゴロで大ブレーキ・・・・・。
このまま主導権を握り試合を有利に進めたいところだが、その裏先頭の1番・梅田に四球を与え、バントで1死2塁と形を作られ、3番・内田を2球で追い込むも2-1からの5球目痛恨の左中間タイムリーツーベースであっさりと追いつかれてしまった!!これでリズムを崩し4番に死球をぶつけ多賀監督がタイムを要求。一息ついてライトフライと見逃しの三振に抑えたが、5安打放っている割には1点どまりで先制するもすぐ追いつかれるイヤな流れで序盤を終えた。

早く突き放したい近江だが、4回表先頭の5番・森島佑が3ボールで四球をもらえると思いきやここからまさかの3連続見逃しストライクで三振↓↓
しかし、デッドボールで1死1塁とランナーを出し、多賀監督の采配に注目が集まったが、あえて送りバントで2死2塁とし8番エース・西山のバットに託したがショートゴロ。
しかし、1点を取られても西山投手の球威は衰えず、ストレートで連続三振奪い2死後相手エースにヒットを打たれるもライトフライで凌ぎ攻撃に専念できる。

5回表9番・山中が2-1と追い込まれながらも近江らしく、ボールを見極めストライクはファールで逃げて7球粘って四球をもぎ取り先頭打者出塁。1番・森島海は2打数2安打なだけに前の回のように手堅くバントは考えづらい。
案の定熊本国府バッテリーは初球ウエストで様子を見、1-1からおそらくエンドランだったと思われるが空振りしてしまい盗塁失敗と多賀監督の采配が、、、、、結局3人で攻撃終了しドツボから抜け出せない。
相手は2番からの攻撃となる5回裏だったが、西山投手の剛腕が冴えわたりようやくこの試合初の三者凡退に抑え整備に入った。

しかし、戦前はもっと楽に勝てるのでは?と僕は考えていたが近江打線がここまで打てないとは・・・・・。
たしかに昨秋の近畿大会2試合で2得点と貧打に泣いたデータはあるが、九州の初出場校だったら軽く一蹴できると思っていたのだが。
やはり初回1死1・3塁のチャンスで相手の出鼻をくじけなかったことが苦戦の最大の要因と思われる。
頼みのエース・西山は4安打1失点と絶好調ではないと思われるが、すでに9奪三振と大気の片りんを見せてくれている。ただ、5回で96球投げておりこのままだと延長タイブレークにもなりかねないし、陽が西に傾き今後ますます寒さが厳しくなる環境で指先などの感覚は大丈夫だろうか???もっとも甲子園よりもかなり寒い彦根で冬の間鍛えてきただけにそれは杞憂だろうか?

いずれにせよこういう展開になってしまえば後攻を取れたらよかったのに・・・と。イニングが進むにつれて焦りが募っていく、、、、、

整備が終わり17時34分早くもナイター点灯で初日に来た甲斐があった!!
6回表3番からの攻撃だし、整備中に多賀監督から秘策を伝授されたと信じたかったが、それまで2打数2安打の3番・嶋村がスライダーに空振り三振してしまっては2打席連続チャンスで凡打の4番・大石がフルカウントから見逃しの三振もやむを得ずで結果三者凡退。
その裏、西山投手はここまで飛ばしすぎたこともあってか打たせて取るピッチングに切り替え内野ゴロ3つの省エネ投法に切り替え早く2点目が欲しいところ。

7回表先頭の6番・山本がレフト前ヒット。多賀監督は終盤1点勝負ゆえにベテランらしく迷わず送りバントで正攻法。なんとかエース・西山が自らのバットで自分を助けるタイムリーを打ってほしかったが、3打席連続ショートゴロで2塁走者進めず、9番・山中のライナーはショート正面に飛んでしまい2点目が奪えない・・・。
その裏、熊本国府は1死からエース・坂井に代打・元山を起用して勝負に出たが、外ボール球に手を出し三振。1番・梅田もスライダーに見逃しの三振で手も足も出なかった。

代打の関係で8回から2番手・植田が登板。右本格派から左サイドのトルネードという変則投法だが、1-1と緊迫した試合の終盤での登板。近江にとってはこの継投がこっちに流れが向かう結果となればと祈っていたら・・・1番からの攻撃でいきなり初球バントの構えをして揺さぶる1番・森島海が1球も振ることなく四球。2番・岡本が1球でバントを決めてこの試合5度目の得点圏の走者を送った。
ここでクリーンアップトリオでなんとか・・・と思っていたら、多賀監督のサインなのか?3番・嶋村初球まさかのバントをかましてこれが内野安打でオールセーフとなり1死1・3塁。
こうなると多賀監督のダイスキなスクイズで決勝点をもぎ取り監督の采配で勝つ理想的な展開も見えてきた!
いきなり初球スクイズの構えで揺さぶり2球目はウエストで2ボール。相手は中間守備なんでどう仕掛けるか?と見ていたら。3球目見逃しカウント1-2からの4球目盗塁が決まり2・3塁。あとは4番がこれまで潰してきた絶好機を3度目のチャンスで打点を挙げて欲しかったが、外ボール球に思わず手を出しまさかの三振。5番・森島佑も2-2から外角高めのストレートに三振と本当に厳しくなってきた。
こうなると流れは熊本国府に行き、その裏2番からの攻撃で先頭の野田がショート内野安打。多賀監督が危険を察知し2度目のタイムを取る中、相手も攻撃のタイムを使い緊迫の場面。定石なら送りバントだろうが、相手の山田監督は貴重なタイムリーを放っている内田に任せてセカンドゴロの間に1死2塁。4番・中崎はストレートの四球で歩かせ、ここまで当たりのない5・6番を早めに追い込み伝家の宝刀スライダーで連続三振で大ピンチ脱出!

いよいよ9回表。ここで点を取らなければサヨナラ負けのピンチと隣合わせとなる。
1死後7番・高橋がチーム8本目となるヒットをセンター前に放ち、西山投手は初球でバントを決め2死2塁。9番・山中に代打を・・・と思ったが、多賀監督はそのまま打たせて1ボールから1塁線に快心の打球も惜しくもファール・・・。これで球運が逃げていき、最後は内角124kmの直球に手が出ず見逃しの三振でサヨナラ負けの悪夢が脳裏をよぎる。。。
相手は7番からの攻撃で簡単に終わらせて延長タイブレークに持ち込まなければならないが、いきなり初球セーフティーをかましファールとなるも揺さぶられ、2-1と追い込みながらレフト前ヒットでサヨナラの走者が・・・。すかさず多賀監督がタイムを取り落ち着かせ8番・寺尾は2球ファールで追い込まれるも、西山投手もプレッシャーからかフルカウントにしてしまい6球目送りバントが決まり痛み分け。
植田投手はそのまま打席に入りスライダーに三振。出口が見えてきたところで1番・梅田に3ボールとしてしまい1塁が空いていることを考えると無理しなくてもよい場面だが、あえて勝負を挑み1-3から三遊間を抜けていく・・・抜かれた瞬間負けたと思ったが、低反発バットの影響もあり極端に外野手が前進していたので3塁コーチャーストップの判断に助けられまだ試合は終わらない。
2番・野田を迎え、相手は九州男児らしくダブルスチールなどコスいことは考えず真っ向勝負を挑み2球で追い込みボール球でエサを撒き勝負の5球目は火の出るような痛烈なライナー・・・あっと思った瞬間にボールはサード・大石のグラブに収まりまさかの初日から2試合も延長戦を観戦する運びとなった。

これが2024年16試合延長タイブレークを観戦した序章だった。。。
まさかセンバツ開幕日から2回も延長タイブレークを観れるなんて夢にも思わなかったが、、、しかし延長戦はダイスキだがタイブレークは今でも絶対反対派なんで・・・せめて13回からに戻して欲しいのだが。

近江は1番からの好打順でここで3点以上突き放せばまず勝ちは見えてくるのだが、、、2点どまりだと裏の攻撃で追いつかれかねないし、無得点だったら即サヨナラ負けのピンチになるわけで・・・。

10回表多賀監督はどう攻めるかミモノだったが、まさかまさかの3球で攻撃終了と、、、、、
まず1番・森島海が初球バントするもピッチャー前に転がり3塁封殺。
2番・岡本は強攻で1ボールからの2球目6-4-3のダブルプレーで一瞬にして無得点↓↓
こうなると、ここまで157球投げた新山投手に重すぎる負担がかかる。。。
相手は3番からの攻撃だったが、山田監督は手堅く送りバントのサインを出し、西山投手も無理せず1塁でアウトを取り1死2・3塁。4番・中崎を敬遠することも考えられたが、勝負を挑み8球粘られ結局四球で1死満塁。
ここで多賀監督からタイムが送られ5番・岡本と対峙。スクイズはないと思っていた。初球ストライクが入りホッとしていたが1-1から西山投手この試合169球目・・・・・キャッチャーの構えているところから大きく外れまさかのサヨナラワイルドピッチで痛恨のサヨナラ負け・・・・・。

まさか夏春連続甲子園初戦敗退とは考えもしなかった。。。
結局低反発バットに変わってしまったこともあるが、打線の底上げができないままセンバツに入り西山投手を見殺しにしてしまった・・・・・。

この敗戦が大きく尾を引いたのか?滋賀大会で幾度となく優勝をしてきた多賀監督の勢いが翳り、春は準優勝と一定の成果は上げたが、夏秋ともにまさかの準決勝コールド負けで盟主の座を滋賀学園に譲る格好となり、この年末に多賀監督3月末をもって勇退し、総監督になるという報道が・・・・・。

これで、近江の時代はもしかしたら幕を閉じるかもしれない。そして多賀監督のユニホーム姿が見納めになってしまったことにものすごく寂しさを感じるがこの時はまだ知る由もなく、呆然とバックネット方向に転がったボールを凝視して「あ~~~~・・・」という阿鼻叫喚の悲しい声が夜空に響くしかなかった。

大会2日目はTV観戦で翌日に備えていたが、3月20日はここ10年のセンバツでもっとも寒かった1日かもしれない。。。とにかく風がきつくビニール袋やザブトンが油断していたらすぐに遠くへ吹き飛ばされ、防寒対策をしていても寒さは身に染みて試合中に大雨が降っても中断しないので、外野観戦の僕はやむなく通路に緊急避難してスコア付け・・・。

本当に散々な1日だったが、そんな日に創志学園・耐久が登場。それはまた次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 死球 三振 暴投 失点 自責
近  江 西 山  9 1/3 41 169  7  3  4  1 14  2  2  1
 

熊本国府 坂 井  7   28  94  6  3  1  1   6  0  1  1 
熊本国府 植 田  3   11  38  2  2  1  0   3  0  0  0

                   (完)

                 🌟次回予告🌟
       3/20 3日目第1試合 創志学園(岡山)-別海(北海道)
2025/01/02(木) 22時11分57秒 No.1523 編集 削除