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10/14 秋季北信越大会1回戦第2試合 福井県営球場 北陸(福井①)-小松大谷(石川③) 13:05~14:55

第1話 地元北陸の意地と覚醒前の小松大谷・猛追劇

    一二三四五六七八九十計HE
北  陸103000010 5112 竹田海、井黒-小矢
小松大谷001000003 4142 西川、古川-田西

      第一試合  第三試合  
      敦賀気比5 松商学園
      上 田 西1 星  稜

 福井に初めて通ったのは2009年秋の県大会。それ以来、観戦や観光で不定期に足を運んだが、いつもお世話になっているのが特急・サンダーバード。
大阪-福井片道2時間で行けるので気楽に通っていたが、なんと来春(2024年3月)北陸新幹線が敦賀まで延伸され鵜影響を受け、サンダーバードは敦賀止まりとなってしまい、福井駅が遠くなってしまう・・・・・。

翌年4月に東尋坊日帰り旅行を企画しているので、それで実地検証して数年後に福井行の参考にしたいと考えつつ、今回の北信越大会はなぜかしら敦賀を使わず三国を使用。
さすがに遠すぎるし、初日の2試合のみ使用なんでここは来春(2024年)に東尋坊へレンタサイクルで通う時に球場を通りかかればよいと。

6時30分のサンダーバードに乗っても第1試合9時開始なんで絶対に間に合わない。やはり初日に福井県営そして2日目はレンタサイクルで福井フェニックスと考えていたが、あいにく初日は晴れ予報ながらも夜には雨が降り出し翌日は雨が断続的に降る予報、、、、、開き直って延泊してまだ見ぬ勝山の恐竜博物館に見学することも視野に入れての快晴の大阪を早朝旅立った。

福井駅は2018年国体もあり、北陸新幹線延伸とフィーバーが続き駅前の改装が進み来るたびにずいぶんハイカラな街に変貌した。
しかし、バスの車窓から見ると川を越えるとのどかな街並みが広がり、僕のお気に入りである『渕』のバス停も見え、ふち中央公園も明日行きたいがレンタサイクルでの到来は予報を見る限り絶望的で。。。。。

気を取り直して総合運動公園に到着。10月14日とは言え残暑はまだまだ厳しく晴れたら熱い!!
開幕試合は夏の甲子園出場校同士の対戦だが、地力に勝る敦賀気比がジワジワと上田西を突き放し横綱相撲で5-1と一蹴。フェニックス球場よりも進行が遅いようで第2試合は11時58分開始となった。

第2試合も注目の一戦。3期連続甲子園出場を目指す北陸ブレーブスが小松大谷とぶつかる。
小松大谷といえば。。。2021年夏の甲子園で高川学園相手にナイターの大乱戦で最後はライトが足を攣り直後にサヨナラ押し出し四球で敗戦した不運なチーム。
10年ほど前には星稜に夏の石川決勝で8-0から9回裏大逆転サヨナラ負けを喰らって話題となり、甲子園初出場時も鹿児島商工に5-6と逆転サヨナラ負けと。

しかし今回は後攻なんでサヨナラ負けはない!!しかし、このチームが翌年夏に神宮制覇&センバツ4強の星稜を下して甲子園で大阪桐蔭に夏初めて完封負けを喰らわすほどのチームになるとは誰が予想できただろうか!!!

アルプスでは北陸高校がブラスバンドの応援を繰り広げていた。敦賀気比・上田西・小松大谷は太鼓1つの応援だったが。たしか前回の北信越大会も北陸は谷津田監督時代ブラスバンドの応援があったはず。

試合は1回表北陸が1番・水野がライト前ヒットにエラーも絡んで無死2塁。林監督は定石通りバントのサインを出し3番・小矢のセンター犠飛であっさり先制。
その裏、小松大谷は2死から3番・山崎が内野安打を放つも打球が外野まで飛ばず無得点。

2回表北陸は2死からヒットを放ちジャブを出し、その裏小松大谷はエースの西川がレフト前ヒットを放つも大谷らしく?バントを決められず追い込まれしゃーなしに2-1からバスターエンドランをかますも三振。そして1塁走者も中途半端に飛び出し三振ゲッツーと相変わらず攻守に荒々しい野球だった。さらに2死から7番・ショックリーくんがエラーで出塁するもキャッチャーけん制タッチアウト!!たしかに高川学園戦と何も変わっていない。

3回表背番号14ながら9番ショートでスタメン出場の1年生高野がセンター前ヒットを放ち林監督の起用に応え、またもバントで送って2番・鳴海が8球粘って左中間タイムリーツーベースさらには3番・小矢が広い福井県営のライトスタンドにぶち込む2ランで4-0と突き放しコールドゲームが脳裏をよぎる。
しかし、鳥取城北も顔負けの惜敗魂を誇る小松大谷も引き下がらず、その裏2死から1~3番が3連打を放ち1点を返しなおも1・3塁。願わくば4番・田西にもう1本打って点差を縮めて試合を面白くしてほしかったが、フォークボールに三振で北陸がブラスバンドの応援を背に受け3期連続甲子園出場に向けて順調な滑り出しを見せた。

4回表北陸は追加点を奪うべく、1死から7番・澤田がレフト前ヒット。ここで打席には竹田海投手が入るので送りバントで2死2塁と形を作り得点ができずとも次の回は1番からの打順・・・と手堅く試合を作っていくと思われたが、林監督はフリーに打たせて3球三振。ならばと9番・高野1ボールから盗塁を仕掛けるも憤死と流れが小松大谷に傾きかねない拙攻。
やはりその裏、ヒット~送りバント~四球で1死1・2塁とピンチを招きジワジワ追い上げられたら4点差ひっくり返されての逆転負けもあり得る展開となったが、8番・東野はサードゴロ。9番・伊藤は2アウトなのになぜかしら1-1からバントをかましファール・・・結局セカンドゴロで無得点。

5回表2死ランナーなしから2番・鳴海が初球セーフティーバントとトリッキーな動きを見せ、ファールとなるも追い込まれてから普通に打ってレフト前ヒット。先ほど3ランホームランの小矢もライト前ヒットで続き4番・辻に回すが2ボールからサードゴロで3タコとなってしまい大ブレーキ。
その裏、小松大谷は1番・石浦がライトへツーベース。前の打席でツーベースを放った山本に送りバントのサインが出ても3点ビハインドなんで不思議ではなかったが、まさかのファーストフライでバント失敗・・・。直後に四球で1死1・2塁とピンチを招いた竹田海投手のギアがマックスに上がり4番・田西の2球目なんと・・・153kmの直球を投げ込んだが、追い込んでからレフト前ヒットで満塁。。。
ここらで1~2点返して盛り上げてくれると信じていたが、145kmそして147kmの剛速球でねじ伏せられて連続三振喰らい4-1のまま整備に入った。

やはり地元の利を活かして北陸が3ランホームランが効いて3点リードを保って主導権を握り前半を終えた。
しかし小松大谷も8安打放ち決して弱くはないチーム力を見せるが、いかんせんバントや走塁ミスが目立ち残塁9個と塁上賑わしているのだが・・・・・。
このままズルズル終わってもおかしくはない。北信越らしく5回終了1時間18分経過しており9回裏まで完了すれば2時間30分ペースとなる。

あとは両チームがどこで継投策に走るかそれともエースと心中するか・・・。なんとなく決め手を欠いているのでコールドの可能性は低いと思うが、、、

6回表北陸は1死から連打でチーム10安打として8番・竹田海がレフト線に微妙な打球を飛ばすも惜しくもファール。そして直後にファーストライナーゲッツーと球運にも見放された。
その裏負けじと大谷も先頭の7番・ショックリーくんが初球ライト前ヒットで全打席出塁と1年生ながらラッキーボーイ的存在となった。ここはバントで手堅く・・・と思ったら西野監督は初球バスターを命じてライトフライ。2死後に四球で4イニング連続得点圏に走者を出すもののサードゴロで無得点と空回りし続けてゲームセットの足音が近づきつつあった。

膠着状態を破るべく小松大谷は7回の守りを3人で切り抜け守備からリズムをつかんでその裏1死から2本のヒットとデッドボールで1死満塁!!ここがラストチャンスと思われたが、林監督はエースと心中覚悟で続投。7番・ショックリーくんはフォークに三振し8番・東野初球ショートゴロで万事休す。

8回表小松大谷はエース西川をファーストに回し2番手古川をマウンドへ。しかし先頭打者に四球を与え送り4番にバントで1死2塁と手堅く攻められ2死後6番・谷嵜にトドメのレフトタイムリーツーベースを喰らい4点差。さらにここから8球連続ボールで2死満塁。一気に試合を決めるべく林監督は9番に代打・高野を送り長打が出ればコールド圏内突入という大ピンチ・・・それでも西野監督はエース・西川の再登板はさせず古川に任せなんとかセンターフライでコールド回避。
北陸もなぜかしら8回から2番手・井黒をマウンドへ。背番号6ながら146kmの剛速球を投げ込むなど三振2つで危なげないピッチング!!

9回表もうコールドの心配もなく手加減せずに応援できる。
先頭打者のセカンド正面のゴロをお手玉するエラーで最後まで締まらない小松大谷・・・ここもバントで手堅く攻めてクリーンアップに託し1度はゴリ押し采配で失敗した教訓を活かして石橋を渡る林監督。
最後まで2番手古川が投げ切って最後の反撃。もう時計の針は14時を回ったし、今後の天気予報を考えてもある程度巻きにかかりたい。。。しかし、第3試合もロングゲームとなれば2018年福井国体以来のナイター観戦の色気が!!

9回裏3番・山崎がサードゴロに倒れもうアカンと思った矢先に4~6番が3連続長打で1点を返しなおも1死2・3塁。林監督はここでタイムを要求しまだ3点リードという余裕をもたせたのかもしれないが、7番・ショックリーくんの初球打ちはショートゴロ。点差を考えて内野は深く守っていたので3塁走者のホームインはやむを得ず1塁でアウトが欲しいのだが、途中出場の山内が正面のゴロを弾くエラーでオールセーフ。2点を返しなおも1死1・3塁・・・いつもサヨナラ負けしている小松大谷がもしかしたら・・・という気になった。
ここで打席は2番手投手の古川だったが西野監督はそのまあ打たせてセンター犠飛。ついに1点差に詰め寄りなおも2死1塁。代打・胡麻に長打が出れば4点差追いつくことになるが、最後はフルカウントからサードゴロで試合終了。

結局3ランホームランが効いてなんとか北陸が辛くも逃げ切った。気が付けば両軍合わせて25安打の大乱戦。小松大谷は伝統的にこういう試合が好きなんだろうか???
14残塁を喫し最後まで空回りし続けるかと思いきや最後の最後に怒涛の猛追劇。もう少し早くエンジンがかかっていたらこの試合分からなかった。

時計の針は14時30分を回っており遅い昼食となった。
第1試合は2時間11分だったが今度は2時間34分。
第3試合は15時15分開始予定とのこと。だんだん雲が広がりつつあったし、2時間ゲームをしてくれたら点灯するのではという期待が高まった。

しかし、ここ数年の星稜は北信越の王者となっておりどこがいてでも圧倒的な力を発揮する。古豪・松商学園が行く手を阻む構図になるかと思われたが序盤からKOされてフリーパス状態で5回で終わりかねない焦りが・・・それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 本塁打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 失点 自責
北  陸 竹田海  7  36 128 11  0   1  0  3  1  8  1  1   
北  陸 井 黒  2  10  42  3  0   0  1  0  0  2  3  3

小松大谷 西 川  7  39  95 10  1   2  1  0  0  1  4  3   
小松大谷 古 川  2  11  36  1  0   2  0  3  0  0  1   1

                    (完)

                  🌟次回予告🌟
10/14 秋季北信越大会1回戦第3試合 福井県営球場 星稜(石川①)-松商学園(長野③)
2024/09/05(木) 22時27分10秒 No.1356 編集 削除