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9/17 秋季兵庫大会2回戦 明石トーカロ球場 東洋大姫路-須磨翔風 13:11~15:32

    一二三四五六七八九十計HE
東洋姫路001004000 5111 阪下、松上、中島、鎌野-桑原
須磨翔風00013200X 6104 槙野-西田

        第一試合  
        神戸弘陵3
        明 石 商1

 明石商が早すぎる秋の終わりを迎え無常感をヒシヒシと感じながら外野芝生席へ移動して昼ご飯。
この日は「たかさご万灯祭」があるので、明石~高砂へ自宅と逆方向に移動して夜のライトアップを楽しみにしていた。

第2試合開始予定が13時05分と遅くなり、時間調整にはちょうどいい形となった。
そしてここも正念場で履正社から母校に戻ってきた岡田監督が2年目の秋を迎えレギュラー6人が1年生という若いチームを作ってきた。藤田監督時代は根性野球でロースコアの接戦を守り抜いて勝ち上がってきたが、方針転換してパワー野球を標榜しているようでずいぶん大型選手がベンチ入りしている。

一方の須磨翔風はまだ甲子園出場がないものの、神戸西が須磨と統合されできたチームで神戸西は公立の中では上位に位置するチームだったし、いつも好投手を擁してダークホース的な存在で強豪私学にとっては驚異的な存在だ!
旧チームからエースだった剛腕・槙野が残っておりかなり手ごわそうだ。どちらかのチームがここで短い秋を終えるのは惜しい気がする。

水を撒きすぎたせいか?試合開始が予定よりも6分遅れてプレーボール。
おそらくじゃんけんで負けたであろう東洋が先攻でわずか4球でツーアウト。3番・露本がショートゴロ悪送球で出塁するも無得点。この秋は須磨翔風のエラーがずいぶん目立っていたが、この試合もエース・槙野の足を引っ張りまくっていた。。。
その裏、翔風も三者凡退でアッサリ攻撃終了。

2回表1死から今度はサード・大木の1塁悪送球でピンチを招き打者走者は2塁到達。セカンドゴロで2死3塁として8番・國武しぶとく四球を選び1・3塁。バッターは1年生エース・阪下だけにダブルスチールやセーフティーバントなどトリッキーな動きをしてくるかと思いきや無策で3球三振。
打つ方は精彩を欠いたが、投げては2回も三者凡退の阪下投手。やはり兵庫の野球らしくこのままロースコアの接戦で最後まで行くと思っていた。

3回1番からの攻撃で東洋は先頭の渡辺がセンター前ヒットを放ち、これを送って1死2塁。3番・露本は2打席連続ショートゴロだったが、同じように1塁悪送球した浅野の守備に助けらえ東洋が貴重な先取点をもらった!それでも槙野投手は気持ちを切り替えて4・5番相手に連続セカンドゴロで味方の拙い守備をカバーした。
早く援護したい翔風はその裏7番・堀がレフト前ポテンヒットで初めてランナーを出すと中尾監督も同じようにバントで1死2塁と形を作り、9番・大木が7球粘って四球。さらに1番・1番・浅野も2球で追い込まれたが7球粘って最後はコンパクトに軽打してライト前ヒットで1死満塁。
東洋内野陣はやや前進守備を敷いてきた。2番・喜田にスクイズはあるのか?と見ていたが、1ボールからサードゴロホーム封殺。3番・榧谷は初球サードゴロと好球必打で行くも三者残塁と惜しいチャンスを逃してしまった・・・・・。

4回表東洋は1死から7番・中村センター前ヒット。このチャンスに8番・國武は2ボールから打ってきたと思いきやファールの後バントファールと多彩な攻めでかく乱し四球をもぎ取り9番・阪下投手は定石通りバントで2死2・3塁と形を作り逆転狙うも1番・渡辺ライトフライで無得点。
その裏、翔風はヒットと送りバントで1死2塁と同点機を作り、6番・西田が10球粘って最後はレフト線に同点タイムリーツーベースを放ち大応援団も歓喜に包まれた!
しかし、7番・堀のピッチャーライナーダブルプレーで喜びは一瞬だった。。。

追いついてもらって槙野投手は東洋の上位打線をこの試合初の三者凡退に抑え、リズムをつかんだ。
5回裏1死から9番・大木が2球で追い込まれながらもレフト前ヒットを放ち、犠打エラーで1死1・3塁と願ってもないチャンス到来。2番・喜田がストレートの四球を選び、1死満塁で中尾監督が自分の采配で勝ち越しを・・・という色気が出て3番・榧谷初球スクイズはウエストされたが何とかバットに当ててファール。東洋バッテリーも軽快して2球目も外して1-1からの3球目・・・中尾監督はそれでもスクイズのサインを出してファーストフライ、、、、万事休すと思われたが、4番・永光が2-2から起死回生の走者一掃左中間タイムリーツーベースでまさかの3点リード4-1で整備に入った。

岡田監督が母校に復帰して1年半となるので、藤田監督のカラーを大きく変えてボチボチ上位進出して甲子園が射程圏内に入るかと思われたが、まさかの大苦戦を強いられている。
好投手・槙野に対して4回まで毎回走者を出しているものの相手のエラーによる1点のみで1年生エース・阪下を援護できず3回以降は翔風打線に捉えらえてついに満塁のピンチで長打を浴び主導権を奪われてしまった!!整備タイムの間に藤田前監督もビックリの檄が飛んだのかは定かではないが整備明けに東洋も猛追に出た。

6回表先頭打者がストレートの四球を選ぶと6番・白鳥もレフト前ヒットで続き無死1・2塁。7番・中村初球バントファールの後突然の思い付きか???代走・見村が2塁へ走り、岡田監督ダイスキな送りバントのサインを出し続けるもファールで追い込まれスリーバントは3塁封殺。。。
しかし代打・境がショートゴロゲッツーコースの打球を打ってしまい最悪の無得点と思われたその時、2塁封殺後にセカンド・榧谷まさかの悪送球で1点を失ってしまった。
さらに岡田監督はエースに代打・諸戸を起用しショート内野安打でつなぎ、1番・渡辺の左中間スリーベースで追いつき2番・大村のセンター前タイムリーヒットであっという間に5-4と逆転に成功。
しかし、諦めない翔風はその裏2番手・松上がいきなりストレートの四球を出しもらったチャンスを活かすべく、送りバントを命じる中尾監督だが2つファールで追い込まれ最後はバスターに切り替えショート内野安打。8番・大畠も相次いでバント失敗しフルカウントからピッチャー前に転がすも3塁封殺、、、それでも中尾監督は方針を変えずに送りバントで2死2・3塁と形を作り1番・浅野のライトへの2点タイムリーツーベースを呼び込み6-5と再逆転。なんだか兵庫野球と真逆の展開で終盤にもつれ込んだ。

1点を追う立場となった東洋。早く追いつきたいところだが7回は4番からの攻撃でアッサリ三者凡退。その裏1死からヒットを許すも送りバント1-6-3ダブルプレーで切り抜き流れが変わりかねなかった。

そして8回表わずか2球で2死となったが、途中出場の9番・鎌野が初球セーフティーバントをかまして内野安打。失敗すれば3球で攻撃終了となりかねなかったが思い切った攻撃で上位につないでここから1・2番の連続ヒットが飛び出し、2塁走者がホーム突入を試みるが、レフト・永光から好返球がキャッチャーに届きホーム寸前タッチアウト!!ここまで4つエラーしていた守備が急に冴えた。
完全にケツに火が点いた翔風は是が非でもここで突き放して逃げ切り体勢に入りたい。
先頭の6番・西田がヒットで出塁し送りバントで1死2塁と形を作ったところで岡田監督は3番手・中島を投入。8番・大畠を2球で追い込み最後はフルカウントからレフトフライ。しかし9番・大木を四球で歩かせると4番手・鎌野投入とマシンガン継投を岡田監督が敢行。その執念が実って1番・浅野をショートゴロに封じ1点差のまま最終回へ。

9回表東洋は3番からの攻撃で最低でも同点にはなると信じていたが、3番・露本セカンドゴロ。するとここまで4タコだった1年生4番・桑原に代打・川口を起用しショート内野安打。さらに5番・佐々木もレフト前ヒットで1・2塁とつないで勝利への執念を感じさえたが、須磨翔風の大黒柱・槙野が最後の気力を振り絞りライトフライにセカンドゴロで締めて試合終了。

2時間21分の打撃戦を制したのはなんと須磨翔風でさわやかな女性ボーカルの声が明石トーカロ球場に鳴り響いた。
https://www.youtube.com/watch?v=Undls3gbkSk&t=46s

しかし10時から2試合で試合終了15時32分というのは兵庫では非常に珍しいことだった。
槙野投手の142球完投が最大の勝因だが自責点わずかに1で内野陣が足を引っ張らなければもっと楽に勝てた試合だったと課題が多く残った。
東洋は1年生6人がスタメンに名を連ねる若いチームだが、その若さが裏目に出たのか?マシンガン継投も実らず惜しい試合を落として長い冬に突入した。

藤田監督が最後のチャンスでセンバツ出場を果たしたが、そのあとを任された岡田監督にとっても長い長い冬がここから待っている、、、、、

このあと、高砂に移動して「たかさご万灯祭」を楽しむ僕にとってはいい時間配分となった。
2回戦から好カード続出で舞洲に行ける3チームは『まったく予想がつかない』けれど翌週は3回戦ベスト16の激突でウインク姫路に足を伸ばしてあの彩星工科の試合観戦。相手は剛腕・村上を温存し明石商を下した神戸弘陵。
ある程度の投手戦が予想されたがそれは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責
東洋姫路 阪 下  5  23  94  6  3  2  0  4  2
東洋姫路 松 上  2 1/3 11  36  4  2  1  1  2  2    
東洋姫路 中 島    1/3  2  11  0  0  1  0  0  0 
東洋姫路 鎌 野    1/3   1   7  0  0  0  0  0  0

須磨翔風 槙 野  9  43 142 11  2  3  3  5  1  
 
                   (完)

                 🌟次回予告🌟
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2024/07/18(木) 22時17分34秒 No.1285 編集 削除